JP3723470B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の通信装置(例えば、携帯電話装置)には、通話の機能だけでなくメールの送受信機能を有するものもある。
【0003】
又、このようにメールの送受信機能を有した二つ折りタイプの携帯電話装置も販売されている。
【0004】
このような二つ折りタイプの携帯電話装置は、通常、テンキーや通話キー等を有する第1の筐体と、表示部を有する第2の筐体とをヒンジ部3を介して連結させた構造となっている。
【0005】
ユーザが二つ折りの携帯電話装置を使用する際には、筐体を開いて第2の筐体の表示部を見ながら第1の筐体のテンキーや通話キー等を操作することにより、メールの送受信や発呼や着呼応答等の操作を行うことができる。
【0006】
ユーザが電話装置を使用しない時には、筐体を閉じることにより、外部から表示部を見えない状態にすると共にキーが操作できない状態にする。
【0007】
このような構成となっているのは、表示部を保護すると共に誤ってキーが操作されることを防ぐ為である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
二つ折りの携帯電話では、着呼時にユーザが発呼側を確認する為には一々筐体を開いて表示部を見なければならず即座にだれからの着呼であるかを確認することができない。
【0009】
又、ユーザは、受信したメールを読む際には筐体を開いた後に受信メールを選択して表示部に表示させ、画面をスクロールするといった一連の操作を行う必要があり、操作が面倒である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題を解決する為のものであり、第1の筐体と第2の筐体とをヒンジ部を介して連結し、前記ヒンジ部を軸として開閉可能な通信装置であり、前記通信装置は、筐体閉時に露出し、アドレス又はメール内容を表示する表示部と、筐体閉時に露出するキーと、記憶部と、制御部と、を有し、前記制御部は、受信したが過去メール内容を表示していないメールが前記記憶部に格納されていると共に筐体が閉じた状態で前記キーが操作されたと判定すると、前記表示部にメール内容が現在表示されているか否かを判定し、メール内容が表示されていると判定すると、前記表示部に表示されているメール内容の続く文章を前記表示部に表示させ、一方、アドレスが表示されていると判定すると、受信したメール内容の先頭部分を表示するように制御することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の通信装置は、第1の筐体と第2の筐体とをヒンジ部を介して連結し、前記ヒンジ部を軸として開閉可能な通信装置であり、前記通信装置は、筐体閉時に露出する表示部を有し、筐体閉時に前記表示部に受信メッセージを表示することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の通信装置は、請求項1又は2記載の通信装置であり、前記通信装置は、筐体閉時に操作可能に配設され前記表示部に表示されるメール着信アドレス或いは受信メッセージの表示変更を操作する操作手段を有することを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の通信装置は、請求項3記載の通信装置であり、前記操作手段は、メールアドレス表示の切換を行う切換キーと、指定されているメールアドレスのメール内容表示を行うメッセージキーと、表示領域を越える為に表示から漏れているメッセージを表示させる為の表示送りを行う送りキー或いは表示戻りを行う戻りキーであることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置であり、前記送りキー或いは戻りキーはヒンジ部に配設されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置であり、前記送りキー或いは戻りキーはメッセージキーを兼用していることを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の通信装置は、請求項1〜6記載の通信装置であり、前記通信装置は、受信したメールのメールアドレスとメール内容を格納する格納手段を有し、前記表示手段は、前記格納手段に格納されているメールアドレス又はメール内容の内、未だ表示していないメールアドレス又はメール内容のみを表示することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明を適用してなる実施例装置の外観斜視図である。
【0018】
図1は携帯電話装置を開いた状態を示しており、図2は閉じた状態を示している。
【0019】
図1及び図2に示す携帯電話装置は、第1の表示部150を有する第1の筐体1と、テンキー等からなる入力部140を有する第2の筐体2とがヒンジ部3を介して連結された構成となっており、前記第1又は第2の筐体は、前記ヒンジ部3を軸として開閉可能である。
【0020】
前記第1筐体1は、アンテナ4と着信ランプ5とを有しており、前記ヒンジ部3は、発呼側のメールアドレスや受信したメール内容等を表示する為の第2の表示部160を有すると共に、ヒンジ部3両端には前記第2表示部160に表示されているメール内容を送り表示する為の第1メール操作部170と、メール内容を戻して表示する為の第2メール操作部180とを有している。又、第1筐体1の側面に第2表示部160に表示されているメールを切換える為のキーであるメール切換キー6を有している。
【0021】
図3は、本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【0022】
図3において、制御部100は、以下に示す各回路の制御を司る。
【0023】
送受信部110は、アンテナ4と接続されており、電話番号データや音声データはもちろんのこと、メールアドレスデータやメール内容データの送受信を行う。
【0024】
メール格納部120は、前記送受信部110にて受信した発呼側のメールアドレスと、該メールアドレスに対応するメール内容と、該メール内容が一度表示されたか否かを示す情報(未表示情報)とを複数件格納可能である。
【0025】
尚、前記未表示情報は、例えば、“0”または“1”のフラグで表記され、フラグが”1”であれば未表示情報であることを示し、フラグが”0”であれば表示済みの情報であることを示し、更にメール内容が格納されていなければ前記未表示情報は前記メール格納部120に格納されない。
【0026】
開閉検出部130は、筐体の開閉検出を行う。
【0027】
尚、前記開閉検出部130はヒンジ部3に設けても良いし、筐体を閉じた際に一方の筐体に設けられた凸部分が片方の筐体に設けられたスイッチを押下することにより筐体が閉じたことを検出するような構成としても良い。
【0028】
入力部140は、図1に示す第2筐体2に配置されており、テンキーや通話キーや切キー等からなる。
【0029】
第1表示部150は、図1に示す第1筐体1に配置されており、電話番号等を表示可能である。
【0030】
尚、前記入力部140と第1表示部150は、図2に示す如く筐体が閉じられた状態では外から見えないようになっている。
【0031】
第2表示部160は、前記メール格納部120に格納されているメールアドレスやメール内容を表示する。
【0032】
第1メール操作部170は、図1、図2中のヒンジ部3右端部分に形成されており、第2表示部160にメール内容が表示されている際に、メール内容をスクロール(続くメール内容を表示)する為のものである。
【0033】
第2メール操作部180は、図1、図2中のヒンジ部3左端部分に形成されており、第2表示部160にメール内容が表示されている際に、メール内容をバックスクロール(前のメール内容を表示)する為のものである。
【0034】
次に、本実施例装置の動作について説明する。
【0035】
図4は、本実施例装置の動作を示すフロー図であり、図5は、前記第2表示部160に表示されるアドレスデータ(a)とメール内容(b)、(c)である。
【0036】
図4に示すS1ステップでは、制御部100は、メール格納部120に受信メールが格納されているか否かを判定し、格納されていると判定するとS2ステップへ処理を進める。
【0037】
S2ステップでは、制御部100は、開閉検出部130から筐体が開いていることを示す信号を検出するとS17ステップへ処理を進め、そうでなければ、S3ステップへ処理を進める。
【0038】
S3ステップでは、制御部100は、メール格納部120に前記未表示情報が格納されていると判定すると、S4ステップへ処理を進め、そうでなければ、第2表示部160に例えば“未表示データなし”と表示し、S1ステップへ処理を戻す。
【0039】
S4ステップでは、制御部100は、例えば、図5(a)に示す如く未表示情報が付してあるメールアドレスのみ第2表示部160に表示させる。即ち、前記メール格納部120に格納されているメールアドレスの内、未だ表示したことがないメール内容に対応するメールアドレスのみを表示させる。
【0040】
尚、制御部が後述するS15ステップを処理した後にS3ステップを処理する場合には、表示されているメールアドレス又はメール内容とは異なる未表示メールアドレス又はメール内容を切換表示する。
【0041】
S5ステップでは、制御部100は、第1メール操作部170から押下有りを示す信号を検出するとS6ステップへ処理を進め、一方、検出しなければ、S10ステップへ処理を進める。
【0042】
S6ステップでは、制御部100は、第2表示部160にメール内容(例えば、図5(b)に示す文章)が表示されていると判定すると、S9ステップへ処理を進め、そうでなければ、S7ステップへ処理を進める。
【0043】
S7ステップでは、制御部100は、第2表示部160に表示されているメールアドレスに対応するメール内容をメール格納部120から読み出し、第2表示部160に表示させる。尚、この時第2表示部160に表示されるメール内容は、第2表示部160の表示可能な文字数分だけである。従って、メール内容の文字数が第2表示部160の表示可能な文字数を越える場合には、例えば図5(b)に示すように、第2表示部160にはメール内容の先頭部分だけが表示される。
【0044】
S8ステップでは、制御部100は、メール格納部120を制御することにより。現在表示しているメール内容に対応する未表示情報を消去し、S5ステップへ処理を戻す。
【0045】
S9ステップでは、制御部100は、第2表示部160に表示されているメール内容(例えば、図5(b)に示す文章)の続く文章をメール格納部120から読取り第2表示部160に表示させ(例えば、図5(c)の文章)、S5ステップへ処理を戻す。
【0046】
このように、S5〜S9ステップでは、制御部100は、第1メール操作部170の操作に応じて、第2表示部160に表示されているアドレスデータに対応するメール内容を表示(例えば、図5(a)参照)するか、或いは第2表示部160に表示されているメール内容(例えば、図5(b)参照)の続くメール内容をスクロール表示(例えば、図5(c)参照)する。
【0047】
S10ステップでは、制御部100は、第2メール操作部180からキー押下有りを示す信号を検出するとS11ステップへ処理を進め、一方、検出しなければ、S15ステップへ処理を進める。
【0048】
S11ステップでは、制御部100は、第2表示部160にメール内容(例えば、図5(b)に示す文章)が表示されていると判定すると、S14ステップへ処理を進め、そうでなければ、S12ステップへ処理を進める。
【0049】
S12ステップでは、制御部100は、第2表示部160に表示されているメールアドレスに対応するメール内容をメール格納部120から読み出し、第2表示部160に表示させる。尚、この時第2表示部160に表示されるメール内容は、第2表示部160の表示可能な文字数分だけである。従って、メール内容の文字数が第2表示部160の表示可能な文字数を越える場合には、例えば図5(b)に示すように、第2表示部160にはメール内容の先頭部分だけが表示される。
【0050】
S13ステップでは、制御部100は、メール格納部120を制御することにより。現在表示しているメール内容に対応する未表示情報を消去し、S10ステップへ処理を戻す。
【0051】
S14ステップでは、制御部100は、第2表示部160に表示されているメール内容の前の文章をメール格納部120から読取り第2表示部160に表示させ、S10ステップへ処理を戻す。
【0052】
このように、S10〜S14ステップでは、制御部100は、第1メール操作部170の操作に応じて、第2表示部160に表示されているアドレスデータに対応するメール内容を表示(例えば、図5(a)参照)するか、或いは第2表示部160に表示されているメール内容(例えば、図5(c)参照)の前のメール内容をバックスクロール表示(例えば、図5(b)参照)する。
【0053】
尚、第2表示部160に表示されているメール内容をスクロール(又はバックスクロール)させる際には、第1操作部170又は第2操作部180を押下し続けることにより文字を1文字ずつ自動的に切換表示しても良いし、前記第1操作部170又は第2操作部180を1回押下する毎に文字を1文字ずつ切換表示する構成としても良い。
【0054】
S15ステップでは、制御部100は、メール切換キー6からキーの押下を示す信号を検出すると、S3ステップへ処理を戻し、そうでなければ、S16ステップへ処理を進める。
【0055】
S16ステップでは、制御部100は、前記S2ステップと同様に筐体が開かれたと判定するとS17ステップへ処理を進め、そうでなければS5ステップへ処理を戻す。
【0056】
S17ステップでは、制御部100は、第2表示部160の表示動作を一時停止させる。
【0057】
続くS18ステップでは、制御部100は、第1表示部150の表示動作を開始させ、例えば、着信やメール受信があった旨等の情報を第1表示部150に表示させS2ステップへ処理を戻す。
【0058】
尚、制御部100は、S18ステップからS2ステップへ処理を戻す間にダイヤル発信やメール送信等の操作指示があると判定すると、その操作指示に応じた処理を行う。
【0059】
以上説明したように、本実施例の通信装置は、筐体が閉じた状態でも第2表示部160にメールアドレスを表示させる為、ユーザがだれからのメールがあるかを筐体が閉じた状態でも確認することが可能である。又、ユーザがヒンジ部3両端に設けられた第1操作部170又は第2操作部180を操作することにより、受信したメールの先頭を表示させることができる為、メールアドレスだけでは誰からのメールであるかわからない場合でも、メールの送信者を知ることが可能である。なぜなら、メール文章の先頭部分には送信者の名前が記載されていることが多いからである。
【0060】
更に、ユーザがヒンジ部3両端に設けられた第1操作部170又は第2操作部180を操作することにより、受信したメールをスクロール(バックスクロール)表示することが可能である為、筐体を開かなくとも簡単な操作でメール内容を確認することが可能である。
【0061】
その上、第2表示部160には、未だ表示したことのないメールアドレスやメール内容のみ表示する為、複数件のメールがメール格納部120に格納されている場合に、ユーザが未だ表示したことのないメールはどのメールであるかを一件一件開いて確認する必要がない。
【0062】
尚、本実施例では、メール受信後に第2表示部160にメールアドレスを表示させる構成としたが、第2表示部160に供給される電力を極力少なくする為に、メールアドレスの表示を所定時間毎にオンオフする構成にしても良い。
【0063】
又、メール受信後に第2表示部160にはメールアドレスを表示させないようにすると共にメール受信があることを、着信ランプ5の点灯状態や発光色によりユーザに報知する構成としても良い。
【0064】
更に、本実施例では、第2表示部160には未だ表示したことのないメールアドレスやメール内容のみを表示させる構成にしたが、表示したことのあるメールアドレスやメール内容も表示可能な構成にしても良い。このような構成とすると、ユーザは、未だ開いていないメールのみをすぐに確認することはできないが、携帯電話の筐体を開かなくとも以前受信したメール内容を再確認することができる。
【0065】
又、未表示メールのみを第2表示部160に表示するモードと、全てのメールを第2表示部に表示するモードのどちらを実行させるかをユーザが設定可能としても良い。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、容易に発呼者やメール内容を確認することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置の外観斜視図である。
【図2】本実施例装置の外観斜視図である。
【図3】本実施例装置のブロック図である。
【図4】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図5】第2表示部160の表示形態を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 ヒンジ部
6 メール切換キー
120 メール格納部
130 開閉検出部
160 第2表示部
170 第1メール操作部
180 第2メール操作部
Claims (1)
- 第1の筐体と第2の筐体とをヒンジ部を介して連結し、前記ヒンジ部を軸として開閉可能な通信装置であり、
前記通信装置は、筐体閉時に露出し、アドレス又はメール内容を表示する表示部と、筐体閉時に露出するキーと、記憶部と、制御部と、を有し、
前記制御部は、受信したが過去メール内容を表示していないメールが前記記憶部に格納されていると共に筐体が閉じた状態で前記キーが操作されたと判定すると、
前記表示部にメール内容が現在表示されているか否かを判定し、メール内容が表示されていると判定すると、前記表示部に表示されているメール内容の続く文章を前記表示部に表示させ、一方、アドレスが表示されていると判定すると、受信したメール内容の先頭部分を表示するように制御することを特徴とする通信装置。
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2001
- 2001-05-24 JP JP2001155837A patent/JP3723470B2/ja not_active Expired - Lifetime
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