JP3723027B2 - 段ボール箱 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液体用紙容器用として胴張りされて平坦に折り畳まれているカートンブランクを重ねて多数枚収容した状態で、カートン自動供給装置に備えたカッターにより自動的に開封されるのに好適な段ボール箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の段ボール箱は、例えば前記のカートンブランクの包装に用いられたとき、カートンブランクを多数枚収容して飲料充填工場等に送られ、この工場の倉庫で保管され、充填機にカートンブランクを供給する時にカートンブランク自動供給装置に備えたカッターにより自動的に開封される。
【0003】
図9はカートンブランク自動供給装置に備えたカッターにより開封される従来の段ボール箱を示す斜視図である。同図において、1,2,3,4は横方向に縦折り罫5を介して連接され筒状に折られた4枚の胴部パネル、6は糊代パネル、7,8,9,10は前記胴部パネル1,2,3,4の縦方向上下に横折り罫11を介して連接されそれぞれ内方に折り込まれた4枚の蓋パネルであり、7,9はその突き合わせ端部7a,9a間に所定の隙間S1をあけて折り込まれた外側蓋パネル、8,10は外側蓋パネル7,9の内側に折り込まれた内側蓋パネルであって、前記胴部パネル1,2,3,4と蓋パネル7,8,9,10により箱本体12が形成されている。そして、この箱本体12内にカートンブランク13を収容後、前記蓋パネル7,8,9,10を内側に折り込んで閉鎖し、その上から前記外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aを跨ぐようにして、該突き合わせ端部7a,9aから胴部パネル2,4に至るまで粘着テープ14を接着して封止するようになっている。
【0004】
上記のように構成された段ボール箱は、カートンブランク自動供給装置に備えられたカッター(図示せず)により、図10に示すように外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間にあけられている隙間S1の中央に位置して前記外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aを跨ぐように接着している粘着テープ14を切断ラインC1として示すように切断するとともに、内側パネル8,10上で且つ横折り罫11の近傍で該横折り罫11と平行に前記粘着テープ14の上下を切断ラインC2,C3として示すように切断し、蓋パネル7,8,9,10を押し広げて開封する(図11)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のカートンブランクを収容した段ボール箱は、収容したカートンブランク13に押されて内側蓋パネル8,10がやや開き気味となり、粘着テープ14の切断ラインC1,C2,C3の空間的な位置が、開き気味となる前の状態と比べ外側(図では左側)へ移動することになる(図12、図13)。この内側蓋パネル8,10の開きによる粘着テープ14の切断ラインC1,C2,C3の空間的な位置の移動に対してはカッターの位置を調整することにより対処するとしても、前記内側蓋パネル8,10の開き度合いは必ずしも一定でないため内側蓋パネル8,10の開き度合い如何によっては、切断ラインC1,C2,C3で粘着テープ14をカッターにより切断しようとしたとき、カッターが所定の位置よりも深く入り込み、カッターの刃が粘着テープ14を内側蓋パネル8,10に押し付け、その粘着剤塗布面を内側蓋パネル8,10に接着させてしまう場合がある。この現象はしばしば生じ、カッターが粘着テープ14を切断しても粘着テープ14をその切断ラインC1,C2,C3から上下に、或いは左右に分離できなくなり、自動的な開封ができない場合がある。
【0006】
また、前記カートンブランクを収容した段ボール箱が保管時に、図14に示すように、外側蓋パネル7,9が上下方向に位置するように置かれて(以下横置きという)積み重ねられたとき、最上段以外の段ボール箱は押し潰されて、図15に示すように、上下方向に位置する外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1が無くなり、このとき、粘着テープ14が前記隙間S1に押し込められ、外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aの端面に接着してしまう場合がある。そうすると、前記段ボール箱がその外側蓋パネル7,9が左右方向に位置するように置かれて(以下縦置きという)荷重が無くなっても、外側蓋パネル7,9間の隙間S1は、該隙間S1を形成する外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aの端面に粘着テープ14が接着しているため復活しない。その結果、カッターで粘着テープ14を切断ラインC1で切断しようとしたとき、粘着テープ14だけではなく、外側蓋パネル7、或いは外側蓋パネル8のいずれかに接着している粘着テープ14を切断すると共に段ボール箱の素材に切り込むことになるが、カッターは薄い粘着テープ14を切断するように刃が出してあるため、段ボール箱の素材に切り込んでも外側蓋パネル7,8を分離できず、このような場合も自動的な開封はできなくなる。
【0007】
また、段ボール箱の開封にあたり、カッターが何度も粘着テープ14を切断する間に、カッターの刃に粘着テープ14の粘着剤が付着してしまい、刃の切れ味が悪くなり、切断したはずの粘着テープ14が綺麗に分離できず、開封できなくなる場合がある。これを防止するためには刃を頻繁に洗浄しなければならず、手間がかかる作業となっている。
【0008】
本発明の目的は、蓋パネルを接着している粘着テープの切断及び分離を確実なものとし、開封を確実に行えるようにした段ボール箱を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、粘着テープの切断時に、カッターの刃に粘着テープの粘着剤の付着を無くし、開封作業の向上を図れるようにした段ボール箱を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明に係る段ボール箱は、展開形状において横方向に縦折り罫を介して連接され筒状に折られる4枚の胴部パネルと、これら4枚の胴部パネルの上下に横折り罫を介し連接されそれぞれ内方に折り込まれる各4枚の蓋パネルとをもって箱本体が形成され、前記内方に折り込まれた蓋パネルのうち、外側に重なる2枚の外側蓋パネルがその突き合わせ端部間に所定の隙間をあけて折り込まれ、該2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部を跨ぐようにして、該突き合わせ端部から胴部パネルに至るまで粘着テープが接着されることにより封止される段ボール箱において、前記2枚の外側蓋パネルの上面で突き合わせ端部の端縁に沿って設けられた狭幅の細長い領域と、前記2枚の内側蓋パネルの上面に設けられた前記粘着テープと少なくとも接触する面を内包する領域とが、前記粘着テープの粘着剤に対して非接着性部となっており、且つ、前記2枚の外側蓋パネルに設けられた非接着性部となる狭幅の細長い領域の幅の合計寸法に前記2枚の外側蓋パネルの前記突き合わせ端部間の隙間寸法を加えた寸法が、前記粘着テープの幅寸法よりも短く設定され、前記2枚の外側蓋パネルに設けられた非接着性部となる狭幅の細長い領域が、該2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部に跨って接着された粘着テープの幅中に位置していることを特徴とする。
【0018】
このように構成することにより、粘着テープは2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部に沿って設けられた狭幅の細長い領域と2枚の内側蓋パネルの前記粘着テープが接触する面を内包する領域には全く接着しない。従って、収容された内容物の押圧力等により2枚の内側蓋パネルが開き、カッターが所定の位置よりも深く入り込み、カッターの刃が粘着テープを2枚の内側蓋パネルに押し付けても、更には粘着テープに横方向に切断するカッターが押し付けられようと、前記内側蓋パネルと粘着テープとは全く接着することがなく、カッターが粘着テープを横方向に切断すれば粘着テープはそこで完全に上下に分離され、またカッターが粘着テープを縦方向に切断すれば、そこで左右に分離できるので、段ボール箱を確実に開封することができる。
【0019】
更に、段ボール箱が横置きに積み重ねられて保管されている間に、他の段ボール箱の荷重により、2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部間の隙間に粘着テープが押し込まれるような形で、前記隙間が消失しても、2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部と粘着テープとは接着していないので、前記段ボール箱が前記荷重から解放されると同時に前記隙間が復活し、カッターにより粘着テープの中央部を縦方向に切断、分離することができ、また、その際、内側蓋パネルと粘着テープとは接着していないので、粘着テープの横方向の切断も問題なく行うことができることから、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0020】
請求項に記載の発明に係る段ボール箱は、請求項に記載の段ボール箱の粘着テープの粘着剤塗布面側の中央部が、粘着テープの長手方向に沿って前記2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部間の隙間より広幅の非接着性部となっており、前記粘着テープの非接着性部は粘着剤が塗布されないことにより形成されていることを特徴とする。
【0021】
このようにすることにより、段ボール箱の開封にあたり、カッターで粘着テープを切断したとき、カッターの刃に粘着剤が触れず粘着剤の付着が無いので刃の洗浄の必要が無くなり、作業性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第一例を、図5、図6は第2例を、図7、図8は第3例を示すものであり、各図において、前述した図9、図10と対応する部分には同一符号を付して説明する。
【0023】
(第1例)
図1は本例の段ボール箱の箱本体12を示す展開図、図2は段ボール箱の開封面側を示す一部省略斜視図、図3、図4は粘着テープ14の一例を示す拡大断面図である。
【0024】
本例では、展開形状において横方向に縦折り罫5を介して連接され筒状に折られる4枚の胴部パネル1,2,3,4と、これら4枚の胴部パネル1,2,3,4の上下に横折り罫11を介して連接されそれぞれ内方に折り込まれる各4枚の蓋パネル7,8,9,10とを持って箱本体12が形成されている。
【0025】
この箱本体12には、例えばゲーベルトップ型やフラットトップ型の紙容器用のカートンブランク13が収容され、そして、前記蓋パネル7,8,9,10がそれぞれ内方に折り込まれ、このうち外側に重なる外側蓋パネル7,9はそれぞれの突き合わせ端部7a,9aの間に所定の隙間S1をあけて折り込まれて閉鎖され、そして、その上からこの外側蓋パネル7,9はそれぞれの突き合わせ端部7a,9aを跨ぐようにして、該突き合わせ端部7a,9aから胴部パネル2,4に至るまで粘着テープ14が接着されて封止されている。
【0026】
前記粘着テープ14は、その粘着剤塗布面側の中央部が、粘着テープ14の長手方向に沿って前記外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1より広幅の非接着性部15となっている。そして、粘着テープ14は前記外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1が非接着性部15の範囲内に位置するように接着されている。
【0027】
かかる粘着テープ14の粘着剤塗布面側における非接着性部15の形成は、図3に示すようにテープ本体14aの粘着剤塗布面側全面に粘着剤16を塗布したうえで、その上から非接着性部15の形成部位に剥離剤17を塗布してもよく、或いは図4に示すように、テープ本体14aの粘着剤塗布面に非接着性部15の形成部位の両側に粘着剤16を塗布し、非接着性部15を、粘着剤16を塗布しないことにより形成してもよく、その構造及び製造方法にあっては特に限定されない。
【0028】
このように構成された本例の段ボール箱は、段ボール箱に収容している内容物であるカートンブランク13に押されて内側蓋パネル8,10の先端が僅かながら外側に開きかけ、カッターが所定の位置よりも深く入り込み、カッターの刃が粘着テープ14を内側蓋パネル8,10に押し付けても、粘着テープ14の粘着剤塗布面側の中央部が、粘着テープ14の長手方向に沿って非接着性部15となっているので、内側蓋パネル8,10と粘着テープ14の長手方向中央部とは接着することはない。これにより、カッターを押し付けて粘着テープ14の中央部を切断ラインC1に示される長手方向(縦方向)に切断するとき、粘着テープ14と内側蓋パネル8,10とが接触しても、切断ラインC1付近では接着しないので、そこで粘着テープ14を確実に切断することができ、粘着テープ14を左右に分離することができることになり、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0029】
更には、前記段ボール箱が横置きに積み重ねられ、最上段以外の段ボール箱が押し潰されて2枚の外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1が無くなり、粘着テープ14が前記隙間S1に押し込められても、前記隙間S1を構成する外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aの端面に粘着テープ14の接着が無いので、前記段ボール箱の開封に際し、段ボール箱を前記荷重から解放したとき、外側蓋パネル7,9間が開いて両者間の隙間S1が復活し、これにより、前記粘着テープ14を前記隙間S1の中央位置で切断ラインC1に示される長手方向(縦方向)に隙間S1に沿って切断するとき確実に切断することができ、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0030】
また、前記の通り粘着テープ14にあっては、テープ本体14aの粘着剤塗布面側の中央部が非接着性部15となっているかぎり、特に限定されるものではないが、図4に示すように非接着性部15が粘着剤16を塗布しないことにより形成されていれば、段ボール箱の開封にあたり、カッターで粘着テープを切断したとき、カッターの刃に粘着剤16が触れず粘着剤16の付着が無いので刃の洗浄の必要が無くなり、作業性が向上する。
【0031】
(第2例)
図5は本例の段ボール箱の箱本体12を示す展開図、図6は段ボール箱の開封面側を示す一部省略斜視図である。本例では、前記第1例に示された内方に折り込まれる蓋パネル7,8,9,10のうち内側蓋パネル8,10の上面で、前記粘着テープ14と接触する面を内包する領域が、前記粘着テープ14の粘着剤16に対し非接着性部18となっている。
【0032】
前記非接着性部18となる領域にあっては、本例では内側蓋パネル8,10の上面全面をその領域としているが、この非接着性部18となる領域は、少なくとも粘着テープ14と接触する面を内包する領域であれば足りる。また、蓋パネル8,10の上面における非接着性部18の形成にあっては、本例では剥離剤を塗布している。
【0033】
このように構成された本例の段ボール箱は、収容されたカートンブランク13の押圧力等により、内側蓋パネル8,10が開き、カッターが所定の位置よりも深く入り込み、カッターの刃が粘着テープ14を内側蓋パネル8,10に押し付けても、更には粘着テープ14に横方向に切断するカッターが押し付けられようと、前記内側蓋パネル8,10と粘着テープ14とは全く接着することがなく、カッターが粘着テープ14を切断ラインC2,C3に示される横方向に切断すれば粘着テープ14はそこで完全に上下に分離され、これにより粘着テープ14は殆ど完全に分離することができることになり、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0034】
(第3例)
図7は本例の段ボール箱の箱本体12を示す展開図、図8は段ボール箱の開封面側を示す一部省略斜視図である。
【0035】
本例の段ボール箱は、箱本体12の構成及びその開口部を閉鎖する蓋パネル7,8,9,10が粘着テープ14で封止される点において第1例と同様である。
【0036】
本例では、蓋パネル7,8,9,10のうち外側蓋パネル7,9の上面で、突き合わせ端部7a,9aの端縁に沿って設けられた狭幅の領域が前記粘着テープ14の粘着剤16に対し非接着性部19となっっており、また、内側蓋パネル8,10の上面で、前記粘着テープ14と接触する面を内方する領域が前記粘着テープ14の粘着剤16に対し非接着性部20となっている。前記内側蓋パネル8,10における非接着性部20となる領域にあっては、本例では、内側蓋パネル8,10の上面全面をその領域としているが、この非接着性部20となる領域は、少なくとも粘着テープ14と接触する面を内包する領域であれば足りる。また前記外側蓋パネル7,9の非接着性部19及び内側蓋パネル8,10の非接着性部20の形成にあっては、本例では剥離剤を塗布している。
【0037】
更に、前記外側蓋パネル7,9に設けられた非接着性部19となる狭幅の細長い領域の幅の合計寸法と、外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1の寸法とを加えた合計寸法が前記粘着テープ14の幅寸法よりも短く設定されており、外側蓋パネル7,9に設けられた非接着性部19となる狭幅の細長い領域が、外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aに跨って接着された粘着テープ14の幅中に位置している。
【0038】
前記粘着テープ14にあっては、本例では、その粘着剤塗布面側の全面に粘着剤が塗布されているものであってもよく、或いは第1例に示す粘着テープ14のように、粘着剤塗布面側の中央部が、粘着テープ14の長手方向に沿って前記外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1より広幅の非接着性部15となっているものであってもよく、粘着剤塗布面側の中央部が非接着性部15となっている粘着テープ14として、例えば図3に示すようにテープ本体14aの粘着剤塗布面側全面に粘着剤16を塗布したうえで、その上から非接着性部15の形成部位に剥離剤17が塗布されたものでもよく、或いは図4に示すように、テープ本体14aの粘着剤塗布面に非接着性部15の形成部位の両側に粘着剤16を塗布し、非接着性部15を、粘着剤16を塗布しないことにより形成されたものでもよい。
【0039】
このように構成された本例の段ボール箱では、粘着テープ14は外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aに沿って設けられた狭幅の細長い領域と内側蓋パネル8,10の前記粘着テープ14が接触する面を内包する領域には全く接着しない。従って、収容されたカートンブランク13の押圧力等により内側蓋パネル8,10が開き、カッターが所定の位置よりも深く入り込み、カッターの刃が粘着テープ14を内側蓋パネル8,10に押し付けても、更には粘着テープ14に横方向に切断するカッターが押し付けられようと、前記内側蓋パネル8,10と粘着テープ14とは全く接着することがなく、カッターが粘着テープ14を切断ラインC2,C3に示される横方向に切断すれば粘着テープ14はそこで完全に上下に分離され、またカッターが粘着テープ14を切断ラインC1に示される縦方向に切断すれば、そこで左右に分離できるので、段ボール箱を確実に開封することができる。
【0040】
更に、段ボール箱が横置きに積み重ねられて保管されている間に、他の段ボール箱の荷重により、外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9a間の隙間S1に粘着テープ14が押し込まれるような形で、前記隙間S1が消失しても、外側蓋パネル7,9の突き合わせ端部7a,9aと粘着テープ14とは接着していないので、前記段ボール箱が前記荷重から解放されると同時に前記隙間S1が復活し、カッターにより粘着テープ14の中央部を切断ラインC1に示される縦方向に切断、分離することができ、また、その際、内側蓋パネル8,10と粘着テープ14とは接着していないので、粘着テープ14の切断ラインC2,C3に示される横方向の切断も問題なく行うことができることから、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0041】
また、前記の通り粘着テープ14にあっては、テープ本体14aの粘着剤塗布面側の中央部が非接着性部15となっている場合、粘着テープ14の切断ラインC1,C2,C3における粘着テープ14と外側蓋パネル7,9及び内側蓋パネル8,10とに接着がないので、切断ラインC1,C2,C3における粘着テープ14の切断がより確実に行え、更に、図4に示すように非接着性部15が粘着剤16を塗布しないことにより形成されていれば、段ボール箱の開封にあたり、カッターで粘着テープを切断したとき、カッターの刃に粘着剤が触れず粘着剤の付着が無いので刃の洗浄の必要が無くなり、作業性が向上する。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る段ボール箱によれば、例えばカートンブランク自動供給装置に備えたカッターによる開封に際し、カッターにより蓋パネルに接着されている粘着テープだけを切断することができ且つそれによって粘着テープを上下或いは左右に分離できるので、段ボール箱の開封を確実に行うことができる。
【0043】
しかも、前記粘着テープの粘着剤塗布面側の中央部の非接着性部が粘着剤を塗布しないことにより形成されている場合は、粘着テープの切断の際、粘着剤がカッターの刃に殆ど付着しないので、カッターの刃を洗浄する手間が省け作業性が向上するといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第1例の箱本体を示す展開図である。
【図2】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第1例の開封面側を示す一部省略斜視図である。
【図3】粘着テープの一例を示す拡大断面図である。
【図4】粘着テープの他例を示す拡大断面図である。
【図5】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第2例の箱本体を示す展開図である。
【図6】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第2例の開封面側を示す一部省略斜視図である。
【図7】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第3例の箱本体を示す展開図である。
【図8】本発明に係る段ボール箱の実施の形態の第3例の開封面側を示す一部省略斜視図である。
【図9】従来の段ボール箱を示す斜視図である。
【図10】段ボール箱の開封面における粘着テープの切断ラインを示す説明図図である。
【図11】段ボール箱の開封状態を示す斜視図である。
【図12】内容物を収納した段ボール箱を粘着テープの中心を縦方向に切断する線で切断した一部拡大断面図である。
【図13】内容物を収納した段ボール箱を、粘着テープを横切る方向に切断する線で切断した一部拡大断面図である。
【図14】横置きされて2枚の外側蓋パネル間の隙間が消失した段ボール箱を示す斜視図である。
【図15】図14のA−A線における一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 胴部パネル
5 縦折り罫
6 糊代パネル
7 外側蓋パネル
7a 突き合わせ端部
8 内側パネル
9 外側蓋パネル
9a 突き合わせ端部
10 内側蓋パネル
11 横折り罫
12 箱本体
13 カートンブランク
14 粘着テープ
14a テープ本体
15 非接着部
16 粘着剤
17 剥離剤
18,19,20 非接着部
S1 隙間
C1,C2,C3 切断ライン

Claims (2)

  1. 展開形状において横方向に縦折り罫を介して連接され筒状に折られる4枚の胴部パネルと、これら4枚の胴部パネルの上下に横折り罫を介し連接されそれぞれ内方に折り込まれる各4枚の蓋パネルとをもって箱本体が形成され、前記内方に折り込まれた蓋パネルのうち、外側に重なる2枚の外側蓋パネルがその突き合わせ端部間に所定の隙間をあけて折り込まれ、該2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部を跨ぐようにして、該突き合わせ端部から胴部パネルに至るまで粘着テープが接着されることにより封止される段ボール箱において、
    前記2枚の外側蓋パネルの上面で突き合わせ端部の端縁に沿って設けられた狭幅の細長い領域と、前記2枚の内側蓋パネルの上面に設けられた前記粘着テープと少なくとも接触する面を内包する領域とが、前記粘着テープの粘着剤に対して非接着性部となっており、且つ、前記2枚の外側蓋パネルに設けられた非接着性部となる狭幅の細長い領域の幅の合計寸法に前記2枚の外側蓋パネルの前記突き合わせ端部間の隙間寸法を加えた寸法が、前記粘着テープの幅寸法よりも短く設定され、前記2枚の外側蓋パネルに設けられた非接着性部となる狭幅の細長い領域が、該2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部に跨って接着された粘着テープの幅中に位置していることを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記粘着テープは、粘着テープの粘着剤塗布面側の中央部が、粘着テープの長手方向に沿って前記2枚の外側蓋パネルの突き合わせ端部間の隙間より広幅の非接着性部となっており、該非接着性部は粘着剤が塗布されないことにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の段ボール箱。
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