JP3722801B2 - オープンループ電力制御およびビット速度選択のための方法 - Google Patents
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Description
[技術分野]
本発明は一般的に無線通信ネットワークにおける信号送信または伝送の分野に関するものであり、さらに詳しくは、電力制御に関する。
【0002】
[関連技術の説明]
オープンループ出力制御システムにおいては、迅速なフィードバックなしに、そして送信の他端における誤りのない信号受信を確実にするために必要な電力レベルの認識なしに送信電力が選択される。その結果、オープンループ出力制御システムにおける典型的な送信装置は、不完全な情報に基づく電力見積をする必要がある。もし、電力見積が低すぎれば、信号は送信の他端で受信されないであろう。しかるに、電力見積が高すぎれば、信号は他のユーザと不必要な干渉を起す。低電力の問題および高電力の問題は、いずれも、不適切な見積方法のために従来の技術において起きている。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト、テクニカル・スペシフィケーション・グループ・ゲラン(Technical Specification Group GERAN)、デジタル・セルラー通信システム、フェーズ2ティー、無線サブシステムリンク制御(3GPP TS 05.08 V8.6.0、2000年9月、アネックスB、85〜88頁)参照。これは、基地局から移動装置までのダウンリンクにおける問題であり、同様にアップリンク方向における問題である。
【0003】
先行技術にかかわるさらなる問題は、固定されたビット速度の問題である。ビット速度が固定され、一定であると、送信電力は制限される。固定されたビット速度が高いと、高い送信電力が要求され、過度の干渉を引き起こすかもしれない。しかるに、もし固定されたビット速度が低いと、送信は遅く(すなわち、輸送時間が長い)、他のユーザに迷惑をかけて送信チャネルが干渉する。よって、固定されたビット速度が輸送時間および引き起こされる干渉を最小にするように送信電力を調節することを困難にするか、または不可能にすることは明らかである。これは、ビット速度は一定であり、トラフィック見積に基づいて選ぶことができるという従来技術における主たる問題である。従来技術が固定されたビット速度を採用するときでさえ、送信電力の限られた柔軟性はほとんど利用されなかった。たとえば、ダウンリンクの場合、先行技術における送信電力は、無線ネットワーク計画によって選択される一定の電力であるが、アップリンクパス損失(すなわち、信号減衰)にしたがって測定されたダウンリンクパス損失に等しいと推定される。アップリンク送信出力は、移動送信器が設けられるセクタに依存して調節され、セクタ比一定のオフセットがそれぞれのセクタにおいて放送される。これら従来技術のすべての基本的な性質は過度の干渉を誘起する送信出力を引き起こし、過度の送信遅延を生成するビット速度を引き起こす。
【0004】
[発明の要旨]
本発明の主要な思想は、かかる誘起される干渉の問題と送信遅延の問題とを最小にするようにビット速度および送信電力を選択することである。本発明によれば、ビット速度も送信電力も一定ではない。固定されたビット速度および送信電力にかかわる方法についての比較において、本発明の方法は、異なる負荷条件において使える無線リソースをよりよく利用し、結果はシステムの干渉が低いにもかかわらず、スループットが高い。
【0005】
本発明の方法および装置は、適切な送信電力とビット速度を有する無線送信信号を提供することである。これを達成するために、1組の入力パラメータが用いられ、誘起される干渉と送信遅延を表すコスト関数を最小にするビット速度と送信電力を計算する。コマンド信号は、前記入力パラメータに応答して計算されたビット速度および計算された送信電力を示し、前記入力パラメータは入力パラメータ信号によって与えられる。本発明は、ついで、コマンド信号によって命令されたビット速度と送信電力とを有する送信信号を提供する。
【0006】
コマンド信号は、前記入力パラメータ信号に応答して計算モジュールによって与えられる。当該コマンド信号は送信モジュールによって受信され、送信モジュールは前記計算モジュールによって決定されたビット速度および送信電力を出す。
【0007】
本発明は、無線通信システムのアップリンク方向(すなわち、移動装置から基地局)もしくはダウンリンク方向(すなわち、基地局から移動装置)、またはいずれの方向においても動作することができる。本発明は、とくに、オープンループ電力制御を採用するシステムに対して設計されている。
【0008】
[発明を実施するための最良の形態]
図1のフローチャートにおいて見られるように、本発明を実行する最良の形態は、本質的には、入力パラメータのセットを出し、それらのパラメータから、コストを最小化するビット速度および送信電力を計算し、ついで、計算されたビット速度および計算された送信電力を有する送信信号を送ることを含む。この方法は、無線通信システム、たとえば広帯域符号分割多重接続(WCDMA)を採用する通信システムに適切な送信電力およびビット速度を有する送信信号を出す。基本的には、これは、オープンループ電力制御システム28のコンテクスト(context)において、図2に見られるように、モバイル機器20と基地局26とのあいだで送信された信号を含む。コスト関数(cost function)は、誘起される干渉および搬送遅延を表わし、それゆえ、本発明は、干渉および遅延を最小化することに向けられる。
【0009】
図2は、送信信号22がモバイル機器20から基地局26までアップリンク方向に行く好ましい最良の実施の形態を示す。しかし、他の最良の実施の形態において、本発明は、図3のオープンループ電力制御システム28において見られるようにダウンリンク方向に動作することも可能である。
【0010】
送信信号22がダウンリンクまたはアップリンク方向にあるかどうかにかかわらず、本発明の方法および装置は、図4に見られるように、それは送信方向から独立している。図4は、入力パラメータ信号47に応答してコマンド信号39が出されることを示す。コマンド信号は、誘起される干渉および搬送遅延を表わしているコスト関数を最小化するために選ばれた大きさ(magnitude)を順にもっている計算された送信ビット速度および計算された送信電力を示す大きさをもっている。図4は、コマンド信号39に応答して送信信号22が出されることも示し、送信信号22は、計算された送信ビット速度および計算された送信電力を採用する。
【0011】
図2に戻れば、当該図2はアップリンク送信信号22を含んでいるが、追加のステップは、基地局26によって出される放送パラメータ信号24を含む。この放送パラメータ信号24は、入力パラメータのうちの少なくとも1つを示す大きさをもっている。いいかえれば、入力パラメータのうちの少なくとも1つはモバイル機器20に放送することができる。図4に示された入力パラメータ信号47は、放送パラメータ信号24に応答して出されて、基地局26から放送される必要がない他のパラメータとともに、放送パラメータを含んでもよい。
【0012】
図3は、基地局36からモバイル機器30にダウンリンク送信信号22を含むが、コマンド信号39が基地局36にラジオ放送網コントローラ31から出される状況を例示する。しかし、確かに、コマンド信号39がラジオ放送網コントローラ31の関与なしで基地局36内で完全に生成されて送られることは可能である。
【0013】
本発明を正しくかつ完全に理解するために、根底にある原理を理解することが重要である。高い送信電力は、高いビット速度(b)で、チャンネルを過度に利用したり、他のユーザーを延期させることなく、データ送信が起こり得るように、相手側の装置で受信を確実にするために望ましく、また高い送信電力が望ましい。ビット速度(b)と送信電力(p)とのあいだの相互関係の簡単なモデルは、この式により与えられ:
【0014】
【数5】
【0015】
、より高い送信電力(p)がWCDMAシステムにおいてより高いビット速度(b)を可能にすることを示す。式(1)において、「L」は信号減衰量を測定するパス損失(path loss)、「I」は全体の干渉(total interference)であり、「C」はチップレート(chip rate)であり、「E」は、適切な信号デコードのために必要な受け取られた全体の干渉密度に対する受け取られたビットエネルギーの比率である「エブノ(ebno)」を表す。
【0016】
より高い送信電力(p)の望ましい利点にもかかわらず、より高い送信電力は、また、他のユーザーを順に混乱させるより多くの誘起される干渉(Ii)を起こす傾向がある。すなわち、ビット速度(b)と送信エネルギー(p)を上げることまたは下げることは、誘起される干渉(Ii)と搬送遅延(d)とのあいだの交換またはトレードオフ(trade-off)に関係する。したがって、低い送信電力(p)および/またはビット速度(b)を選択することが、種々の関連したコストをもっているように、高い送信電力(p)および/またはビット速度(b)を選択することは、関連したコストをもっている。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態は、誘起される干渉(Ii)および搬送遅延(d)に線形的に依存する線形コスト関数F(b)を最小化し、それから、コスト関数は、前記するトレードオフを表わしている:
【0018】
【数6】
【0019】
本明細書全体を通して、添え字付きの「K」は、ビット速度(b)から独立した量を示す。誘起される干渉(Ii)は、Ii=K3bのように、ビット速度(b)に正比例していると考えられる。同様に、搬送遅延(d)は、d=S/bがパケットの搬送時間を与えるように、ビット速度(b)に反比例し、パケットサイズ(S)に正比例していると考えられる。したがって、K4=K1K3とした場合、方程式(2)は、以下のように導かれる。
【0020】
【数7】
【0021】
このコスト関数を最小化するために、我々はビット速度(b)についての方程式(3)を単に区別し、この導関数を0と等しくすることができる。この手順を使うことによって、ビット速度がこの式により与えられるときにコストが最小化されるのが見つけられる:
【0022】
【数8】
【0023】
大きいビット速度では、方程式(3)が関数FがK4bとおおよそ等しいことを表わしていることに注目すべきである。同様に、大きい時間遅延では、我々は、前述の式d=S/bにしたがう小さいビット速度をもつ。したがって、方程式(3)は我々にFがK2S/b=K2dとおおよそ等しいことを教える。我々の目的が、コストを制限することであるので、我々は、最大量を上回るコスト(F)が許容されないと考え、したがって、我々は、「D」が搬送遅延(d)の最大値であり、「B」がビット速度(b)の最大値である場合に、K2DはK4Bと同等とみなされ得ることを見出した。この結果を方程式(4)に挿入することは、方程式(4)が以下の通り書き直されることを可能にする:
【0024】
【数9】
【0025】
コスト(F)がその最大であるときの特殊なケースにおいて適用する送信電力(p)の最大値「P」のための式を、方程式(1)から得ることは、直接的である。
【0026】
【数10】
【0027】
この式(6)は、方程式(1)と(5)から最大のビット速度(B)を取り除くために、ここで用いられ、そのとき、送信電力(p)およびビット速度(b)について解くことの役に立つ。したがって、我々は、パケットサイズ(S)、チップレート(C)、最大の送信電力(P)、最大搬送遅延(D)、エブノ(ebno)(受け取られたビットエネルギーと、適切な信号デコードのために必要な、受け取られた全体の干渉密度とのあいだの比率「E」)、パス損失(L)、および全体の干渉(I)について以下の2つの新規な式をビット速度(b)および送信電力(p)に到達することができる:
【0028】
【数11】
【0029】
方程式(7)および(8)は、アップリンクおよび/またはダウンリンクのために、オープンループ電力制御を用いる本発明によって、どのようにビット速度(b)および送信電力(p)が選択されるかを例示する。方程式(7)および(8)の右辺の量のすべては、図4において示された入力パラメータ信号47に含められうる入力パラメータである。
【0030】
起こり得るバイアスを補償するために、エブノ(ebno)パラメータ(E)は、フレームエラーが検出されるときにわずかに増大し、フレームが正しく受け取られるときに減少するように規則的に調整することができる。増加および減少量は、目標フレームエラー率を平均して与えるために選択され得る。アップリンクフレームエラーは、ラジオ放送網コントローラ(RNC)によって直接的に検出され得る。ダウンリンクフレームエラーを検出するために、RNCは再送要求についての情報を使用することができる。
【0031】
アップリンク方向の送信信号のコストが最小化されるときには、特定の地理セクタのエブノ(ebno)(E)および全体の干渉(I)がユーザ機器(UE)に放送され得、そのとき、UEは、方程式(7)および(8)にしたがってビット速度および送信電力を決定するために、これらの放送された値を用いることができる。さらに、UEは、また放送されている放送チャンネルの送信電力(BCTP)という共通の放送チャンネルの測定された信号−干渉比率(SIR)からパス損失(L)に近づくことができる。
【0032】
式(7)および(8)は、また、ダウンリンクのためのビット速度(b)および送信電力(p)を選ぶために用いられ得る。その場合には、ラジオ放送網コントローラ(RNC)は、パス損失(L)および全体の干渉(I)の積を概算することができる。なぜならば、その積が送信電力およびビット速度を計算するために必要とされるからである。
【0033】
RNCがパス損失および全体の干渉の積を概算するための様々な代わりの方法がある。第1の方法は、最近RNCがUEから共通の放送チャンネルの信号−干渉比率(SIR)を含む測定リポートを受け取ったとし、しかも、測定されたSIRが、全体の広帯域干渉に対する受信された共通のチャンネル電力であるとする。測定されたSIRセクタ合計送信電力(STTP)、放送チャンネル送信電力(BCTP)、および計画されたまたは測定されたダウンリンクコード直交性(DCO)が、パス損失および全体の干渉の積を生む:
【0034】
【数12】
【0035】
図3は、基地局36にモバイル機器30から出された測定リポート信号35を示し、この測定リポート信号35は、測定されたSIRを示す大きさをもつことができる。式(9)が以下の4つの方程式から代数的に非常に容易に引き出されうることに注目すべきである:
【0036】
【数13】
【0037】
方程式(10a)は、全体の広帯域干渉(Iw)が、イントラ−セル(intra-cell)の干渉(Iintra)、インター−セル(inter-cell)の干渉(Iinter)および熱雑音のようなノイズ(Inoise)の合計として定義されることを、単に記述したものである。方程式(10b)は、ダウンリンクにおいて、実測された全体の干渉(I)が、コードの直交性により、式(10a)によって与えられた全体の広帯域干渉(Iw)よりも幾分低いことを示す。方程式(10c)は、SIRの測定標準の単なる結果である。方程式(10d)は、イントラ−セル(intra-cell)の干渉(Iintra)がセクタアンテナとUEとのあいだのパス損失によって割られたセクタ全体送信電力(STTP)と等しいことを示す。
【0038】
RNCがパス損失(L)および全体の干渉(I)の積を概算するための第2の方法は、セクタ内の能動的なユーザの送信能力に基づいて、セクタ内の平均的なパス損失−干渉ファクタを評価することである。高速クローズループ電力制御は、ダウンリンクパス損失−干渉ファクターにわずかにまさる送信能力を調整し、それゆえ、個々のパス損失−干渉ファクタは、個々の送信電力(pi)、ビット速度(bi)、計画されたエブノ(ebno)(Ei)、およびチップレート(C)から決定され得、セクタ内の「N」人のユーザのためにこの平均的パス損失−干渉ファクターを生む:
【0039】
【数14】
【0040】
この統計の式(10)の精度は、セクタ内のユーザーの数および分布、および計画されたエブノ(ebno)値の精度に依存する。他の統計の式は、平均化の式(11)の代わりに保証され得る。たとえば、セクタ内のN人のユーザのうちのすべてより少ないユーザがサンプリングされ得、および/または、荷重平均が採用され得、および/または、補正値(オフセット)はパス損失(L)および全体の干渉(I)の積に追加され得る。
【0041】
RNCがパス損失(L)および全体の干渉(I)の積を概算するための第3の方法は以下の通りである:
【0042】
【数15】
【0043】
式(12)は、セクタ外からの干渉がセクタ内からの干渉に対する固定比率(ICI)をもつ場合のセクタ内にモバイル機器が配置されていることを想定しており、かつノイズ(INOISE)が無視できることも想定している。式(12)は、方程式(10b)および(10d)から代数的に容易に導き出され得ることに注目すべきである。ICI値は測定可能であり、またはその代わりに、ラジオ放送網の設計によって提案される一定の値を用いてもよい(0.5のICI値が代表的である)。
【0044】
以前に述べたように、本発明は、その方法を実行するための装置だけでなく方法に関係する。図4は、本発明を実行するための最良の形態である2つの必須構成要素、すなわち、計算モジュール43および送信モジュール44を示す。計算モジュール43は、原則的に入力パラメータを取り、適切な送信ビット速度および適切な送信電力を計算するためにそれらを用いる。そして、それからこれらの2つの適切な値は、送信モジュール44に伝達され、ついで、該送信モジュール44は、計算モジュール43によって指示されたビット速度および送信電力を有する送信信号を送る。
【0045】
本発明におけるモバイル機器50は、図5に詳細に示されており、このモバイル機器50は基地局56と交信する。もちろん、図5および他の図が、本発明にとくに関連した構成要素および信号を描写することは、当業者によって充分理解される。これらの図は、モバイル機器50および基地局56に含められうる他の多くの特徴を詳説しない。図5により示された実施の形態には、パラメータ記憶モジュール55が、入力パラメータを維持および更新し、該入力パラメータは、入力パラメータ信号47を経て計算モジュール43に出される、入力パラメータの少なくとも一部のための1つの源が、基地局56からパラメータ記憶モジュール55への放送パラメータ信号51である。計算モジュール43は、コマンド信号59を送信モジュール44に出し、送信モジュール44がコマンド信号59によって指示されたビット速度および電力で順に送信信号22を基地局56へ出すことによって、入力パラメータ信号47に応答する。当業者が実現するため、ここで説明された構成要素および信号のうちのすべてを、さまざまな種々の方法で、さまざまな異なるハードウェアとソフトウェアとの組合せによって実施され得る好ましい構造および交信であるとして、正当に考慮されうることは、強調されるべきである。
【0046】
図6から見られるように、基地局66は、ダウンリンク送信での使用のために、送信モジュール44および計算モジュール43を備えてもよい。送信信号22は、基地局66からモバイル機器60に行く。図6は、図5のように、パラメータ記憶モジュールを明示的に示さないが、そのようなパラメータ記憶モジュールは容易に追加され得る。しかし、計算モジュール43がパラメータ記憶モジュールの機能を実行する構成要素を含むことを単に想定してもよい。図6の測定リポート信号65は、すでに図3に関連して述べられた測定リポート信号35と比較され、この測定リポート信号65は、測定されたSIRを示すかもしれない大きさをもっている。図6において、計算モジュール43および送信モジュール44が基地局66内に配置されているので、コマンド信号69は基地局66内で送受信される。
【0047】
代わりの実施の形態は、図7によって示され、送信モジュール74が基地局76に配置されているが、計算モジュール43はRNC71内に配置されている。したがって、コマンド信号79はRNC71から基地局76に行く。もちろん、送信信号72は基地局76からモバイル機器70に行く。
【0048】
本発明はその最良の実施の形態について示され、説明されているが、その形態および詳細における前述のものおよび様々な他の変更、省略、および追加が、発明の精神および範囲を逸脱せずになされることは当業者によって理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のステップを示すフローチャートである。
【図2】 本発明がアップリンク方向にどのように作動するかを示す図である。
【図3】 本発明がダウンリンク方向にどのように働くかを示す図である。
【図4】 本発明が、送信がアップリンクされるかダウンリンクされるかにかかわらず、どのように働くかを示す図である。
【図5】 本発明にかかわるモバイル機器の構造を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態にかかわる基地局の構造を示す図である。
【図7】 本発明の一実施の形態にかかわる、モバイル機器、基地局およびラジオ放送網コントローラが、どのように影響し合うのかを示す図である。
Claims (30)
- 無線通信システムにおいて、適切な送信電力とビット速度とを有する送信信号を出すための方法であって、
入力パラメータ信号(47)に応答して、誘起される干渉と送信遅延とを表すコスト関数を最小にすべく選択された大きさを有する計算されたビット速度と計算された送信電力とを示す大きさを有するコマンド信号(39)を出すこと、および
前記コマンド信号(39)に応答して、前記計算されたビット速度と計算された送信電力とを有する送信信号(22)を出すこと
を特徴とする方法。 - 前記ステップが、オープンループ電力制御システム(28)で実行される請求項1記載の方法。
- 前記コスト関数が、前記誘起される干渉および前記搬送遅延の線形的関数からなる請求項2記載の方法。
- 放送パラメータ信号(24)を出し、前記送信信号(22)がモバイル機器(20)から基地局(26)への信号であり、前記放送パラメータ信号(24)が少なくとも1つの前記入力パラメータを示す大きさを有し、かつ前記入力パラメータ信号(47)が前記放送パラメータ信号(24)に応答して出される請求項2記載の方法。
- 前記入力パラメータ信号(47)が、パス損失(L)および全体の干渉(I)を積(L・I)として含む入力パラメータを示す大きさを有する請求項2記載の方法。
- 前記入力パラメータが、さらに最大遅延(D)、最大電力(P)、エブノ値(E)、チップレート(C)およびパケットサイズ(S)を含む請求項5記載の方法。
- 前記送信信号(22)が基地局(36)からモバイル機器(30)へ送られ、前記送信信号(22)のビット速度および送信電力を決定するために、前記送信信号(22)を送る前に、パス損失および干渉の積が概算的に計算される請求項5記載の方法。
- 送信ビット速度および送信電力がラジオ放送網コントローラ(31)において計算される請求項9記載の方法。
- 前記パス損失および干渉の積が、前記モバイル機器(30)からの測定レポート信号(35)を用いて概算され、該測定レポート信号(35)が測定された信号−干渉比率を示す大きさを有する請求項9記載の方法。
- 前記パス損失および干渉の積が、セクタ内の他の能動的なユーザを統計的に調べることによって、概算される請求項9記載の方法。
- 前記パス損失および干渉の積が、セクタ外からの干渉がセクタ内からの干渉の固定比率である場合のセクタ内に前記モバイル機器(30)が配置されていることの想定に基づいて概算される請求項9記載の方法。
- フレームエラーが検出されたときに前記エブノ値が増加し、フレームが正確に受け取られたときに減少する請求項6記載の方法。
- 前記無線通信システムが広帯域符号分割多重接続を採用する請求項2記載の方法。
- 無線通信システムにおいて、適切な送信電力とビット速度とを有する送信信号を送信するための装置であって、
計算された送信ビット速度および計算された送信電力とを示す大きさを有するコマンド信号(39)に応答して、該計算された送信ビット速度および計算された送信電力とを有する送信信号(22)を出すための送信モジュール(44)と、入力パラメータ信号(47)に応答して前記コマンド信号(39)を出すための計算モジュール(43)であって、計算された送信ビット速度および計算された送信電力が、誘起される干渉と送信遅延とを表すコスト関数を最小にすべく選択された大きさを有する計算モジュール(43)とにより特徴づけられる装置。 - オープンループ電力制御が採用されてなる請求項16記載の装置。
- 前記コスト関数が、前記誘起される干渉および前記搬送遅延の線形的関数からなる請求項17記載の装置。
- パラメータ記憶モジュール(55)が、入力パラメータ信号(47)を出すために、放送パラメータ信号(51)に応答し、前記送信モジュール(44)、前記パラメータ記憶モジュール(55)および前記計算モジュール(43)がモバイル機器(50)に配置され、前記放送パラメータ信号(24)が少なくとも1つの前記入力パラメータを示す大きさを有する請求項17記載の装置。
- 前記入力パラメータ信号(47)が、パス損失(L)および全体の干渉(I)を積(L・I)として含む入力パラメータを示す大きさを有する請求項17記載の装置。
- 前記入力パラメータが、最大遅延(D)、最大電力(P)、エブノ値(E)、チップレート(C)およびパケットサイズ(S)も含む請求項20記載の装置。
- 前記送信モジュール(44)が基地局(66)に配置され、前記計算モジュール(43)が、前記送信信号(22)のビット速度および送信電力を決定するためにパス損失および干渉の積を概算的に計算するために、備えられるとともにプログラミングされてなる請求項20記載の装置。
- 前記計算モジュール(43)がラジオ放送網コントローラ(71)に配置されてなる請求項24記載の装置。
- 前記パス損失および干渉の積が、前記モバイル機器からの測定レポート信号(65)を用いて概算され、該測定レポート信号(65)が測定された信号−干渉比率を示す大きさを有する請求項24記載の装置。
- 前記パス損失および干渉の積が、セクタ内の他の能動的なユーザを統計的に調べることによって、概算される請求項24記載の装置。
- 前記パス損失および干渉の積が、セクタ外からの干渉がセクタ内からの干渉の固定比率である場合のセクタ内に前記モバイル機器が配置されていることの想定に基づいて概算される請求項24記載の装置。
- フレームエラーが検出されたときに前記エブノ値が増加し、フレームが正確に受け取られたときに減少する請求項21記載の装置。
- 前記無線通信システムが広帯域符号分割多重接続を採用する請求項17記載の装置。
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