JP3722516B2 - 遊技プログラム配給方法及び遊技プログラム配給システム - Google Patents

遊技プログラム配給方法及び遊技プログラム配給システム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技機における遊技処理を行うための遊技プログラムの配給方法及び配給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機などの遊技機は、遊技の健全性を担保するため、所定の第三者検定機関による検定を受けた後でなければ市販できない。
このため、遊技機において遊技を行うための遊技プログラムは、遊技機メーカーにより作製されて、検定機関において、予め定めた所定の動作基準を満たすかどうかが検定された後、遊技機内の役物制御装置内のROM(リードオンリメモリ)に記憶され、この状態で市販されていた。
そして、遊技プログラムが記憶された遊技機は、遊技店に納入されて設置され、初期調整を行った後、遊技者の遊技に供されていた。
遊技店に設置された遊技機では、役物制御装置内のROMに記憶された遊技プログラムにしたがって、図柄表示装置や入賞装置等の役物が動作し、遊技が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技プログラムの配給方法では、検定機関において、動作基準を満たすかどうかの検定を受けてはいるが、検定を受ける遊技プログラム自体が単独で動作するプログラムであるため、検定を受けた後にプログラムを不正に改竄することが可能であった。
このように、遊技プログラムが不正に改竄されると、健全な遊技を行うことができないという問題があった。
また、遊技者間における公平性も損なわれ、遊技の興趣を損ねるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑み提案されたもので、遊技プログラムの改竄を防止して、健全かつ公平な遊技を行うことができる、遊技プログラム配給方法及び遊技プログラム配給システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
遊技機作製者が、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを作製して、当該基本遊技プログラムを、遊技機作製者とは異なる第三者機関に設けた基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶する基本遊技プログラム記憶工程と、
第三者機関において、上記基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを作製し、該利益処理プログラムを第三者機関に設けた基準利益処理プログラム記憶手段に記憶する利益処理プログラム記憶工程と、
上記第三者機関において、上記基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、上記基準利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとを読み出し、両プログラムをマージして遊技プログラムを生成し、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを、動作基準確認手段により確認する動作基準確認工程と、
上記動作基準確認工程において、予め定めた動作基準を満たしていると判断された場合に、遊技機作製者が、当該動作基準を満たしている基本遊技プログラムを遊技機内に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、当該基本遊技プログラムを記憶した遊技機を、遊技店に納入する納入工程と、
上記基本遊技プログラムが記憶され、遊技店に納入された遊技機を、最初に動作させる場合に、上記第三者機関の基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムを読み出して、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを、プログラム比較手段により比較するプログラム比較工程と、
上記第三者機関の基準利益処理プログラム記憶手段から利益処理プログラムを読み出して、遊技店に設けた利益処理プログラム記憶手段に記憶するとともに、上記比較工程において、両基本遊技プログラムが一致していると判断した場合に、基本遊技プログラムと、利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージ(merge:組み合せ,合併,結合,合成,連結)して遊技プログラムを生成し、当該遊技プログラムを当該遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶する遊技プログラム記憶工程と、
から遊技プログラム配給方法を構成したことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、
遊技機作製者により作製される遊技機と、
該遊技機内に設けられ、遊技機作製者により作製された、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを記憶する遊技プログラム記憶手段と、
遊技機作製者とは異なる第三者機関に設けられ、上記遊技機作製者により作製された遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを記憶する基準基本遊技プログラム記憶手段と、
上記第三者機関設けられ、第三者機関により作製された、上記基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを記憶する基準利益処理プログラム記憶手段と、
上記第三者機関に設けられ、基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基準利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成するとともに、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを確認する動作基準確認手段と、
遊技店に設けられ、上記第三者機関の基準基本遊技プログラム記憶手段から基本遊技プログラムを読み出して記憶する基本遊技プログラム記憶手段と、
遊技店に設けられ、上記第三者機関の基準利益処理プログラム記憶手段から利益処理プログラムを読み出して記憶する利益処理プログラム記憶手段と、
上記遊技機に設けられ、遊技機を動作させる場合に、当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、上記基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを比較するプログラム比較手段と、
上記遊技機に設けられ、該プログラム比較手段において両基本遊技プログラムが一致していると判断した場合に、基本遊技プログラムと、上記利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成し、当該遊技プログラムを遊技機内に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶する遊技プログラム生成手段と、
から遊技プログラム配給システムを構成したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の構成に加えて、
上記プログラム比較手段において、遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとが不一致であると判断した場合に、上記第三者機関に対して、両プログラムが不一致である旨の不一致情報を送信する不一致情報送信手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4記載の発明は、上記した請求項2または請求項3記載の構成に加えて、
上記プログラム比較手段には、
予め定めた所定時間毎に、遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとの比較を行う、所定間隔プログラム比較手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1または請求項2記載の発明では、まず、遊技機作製者が、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを作製して、当該基本遊技プログラムを、遊技機作製者とは異なる第三者機関に設けた基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶する。
【0010】
次に、第三者機関において、基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを作製し、該利益処理プログラムを第三者機関に設けた基準利益処理プログラム記憶手段に記憶する。
【0011】
さらに、第三者機関において、基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基準利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとを読み出し、両プログラムをマージして遊技プログラムを生成し、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを、動作基準確認手段により確認する。
【0012】
そして、動作基準確認手段において、予め定めた動作基準を満たしていると判断された場合に、遊技機作製者が、当該動作基準を満たしている基本遊技プログラムを遊技機内に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、当該基本遊技プログラムを記憶した遊技機を、遊技店に納入する。
【0013】
遊技機の納入を受けた遊技店では、遊技機を最初に動作させる場合に、第三者機関の基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムを読み出して、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを、プログラム比較手段により比較する。
【0014】
さらに、第三者機関の基準利益処理プログラム記憶手段から利益処理プログラムを読み出して、遊技店に設けた利益処理プログラム記憶手段に記憶する。
【0015】
そして、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを比較し、両基本遊技プログラムが一致していると判断した場合に、基本遊技プログラムと、利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成し、当該遊技プログラムを当該遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶する。
【0016】
請求項1または請求項2に記載した発明に係る遊技機では、このようにして遊技プログラムが生成されて遊技機内に記憶されることにより、初めて遊技機において遊技を行うことができる。
【0017】
このように、遊技プログラムが、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムと、基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムとに分割して作製され、さらに、利益処理プログラムは、公正を保つことができる第三者機関により作製されるとともに、基本遊技プログラムも、この第三者機関により動作基準に合致するかどうかが確認されるので、遊技プログラムが不正に改竄されるおそれがない。
したがって、健全な遊技を行うことができるとともに、遊技者間における公平性が担保され、遊技の興趣を損なうことがない。
【0018】
また、請求項3記載の発明では、プログラム比較手段において、遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとが不一致であると判断した場合に、不一致情報送信手段により、第三者機関に対して、両プログラムが不一致である旨の不一致情報が送信される。
【0019】
したがって、遊技店に遊技機が納入された後も、遊技プログラムが改竄されていないかどうかを監視しているので、遊技プログラムの不正改竄を、確実に防止することができる。
【0020】
また、請求項4記載の発明では、プログラム比較手段に設けた所定間隔プログラム比較手段により、予め定めた所定時間毎に、遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとの比較が行われる。
【0021】
したがって、定期的に遊技プログラムが改竄されていないかどうかを監視しているので、遊技プログラムの不正改竄を、さらに一層確実に防止することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面に基づき説明する。
なお、以下に示す実施例では、代表的な遊技機であるパチンコ機における遊技プログラムの配給方法及び配給システムについて説明する。
図1は、本発明に係る遊技プログラム配給システムの概略構成を示すブロック図であり、遊技機であるパチンコ機1は、遊技機作製者であるパチンコ機メーカー2により作製され、遊技店であるパチンコ店3に納入される。
また、このパチンコ機メーカー2では、パチンコ機1における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムも作製される。
【0023】
この基本遊技プログラムは、パチンコ機メーカー2とは異なる第三者機関であるセキュリティ管理会社4により、予め定めた動作基準を満たしているかどうかが確認される。
【0024】
この基本遊技プログラムの確認を行うセキュリティ管理会社4には、詳細には図示しないが、CPU(中央演算装置),ROM(リードオンリメモリ),RAM(ランダムアクセスメモリ)等を備えた管理装置5が設けてある。
この管理装置5内には、上記したパチンコ機メーカー2により作製された基本遊技プログラムを記憶するための基準基本遊技プログラム記憶手段6と、セキュリティ管理会社4により作製されて、上記基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを記憶する基準利益処理プログラム記憶手段7と、基準基本遊技プログラム記憶手段6に記憶された基本遊技プログラムと、基準利益処理プログラム記憶手段7に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成するとともに、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを確認する動作基準確認手段8とが設けてある。
【0025】
パチンコ機メーカー2からパチンコ機1の供給を受けるパチンコ店3内には、このパチンコ機1の他に、遊技プログラムを監視するためのプログラム監視装置9が設けてある。
【0026】
パチンコ機メーカー2で作製されパチンコ店3に供給される各パチンコ機1内には、図1の概略ブロック図に示すように、入賞装置等の役物13と電気的に連絡してこれを制御するための役物制御装置10が設けてある。また、このパチンコ機1内には、役物制御装置10とプログラム監視装置9との間に電気的に連絡し介在する役物インターフェース装置11が設けてある。
【0027】
役物制御装置10内には、パチンコ機メーカー2により作製され、セキュリティ管理会社4により動作確認の許可を取得したパチンコ機1における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを記憶する遊技プログラム記憶手段14が設けてある。
【0028】
また、パチンコ店3内に設置されて複数のパチンコ機1…のプログラム監視を担当するプログラム監視装置9内には、セキュリティ管理会社4の基準基本遊技プログラム記憶手段6から基本遊技プログラムを取得して記憶する基本遊技プログラム記憶手段18と、セキュリティ管理会社4の基準利益処理プログラム記憶手段7から利益処理プログラムを取得して記憶する利益処理プログラム記憶手段19と、後述するプログラム比較手段16において、パチンコ機1の遊技プログラム記憶手段14に記憶された基本遊技プログラムと、基本遊技プログラム記憶手段18に記憶された基本遊技プログラムとが不一致であると判断した場合に、セキュリティ管理会社4に対して、両プログラムが不一致である旨の不一致情報を送信する不一致情報送信手段20とが設けてある。
【0029】
そして、役物インターフェース装置11内には、役物制御装置内に設けた遊技プログラム記憶手段14に記憶された基本遊技プログラムと、プログラム監視装置9内に設けた基本遊技プログラム記憶手段18に記憶された基本遊技プログラムとを比較するプログラム比較手段16と、このプログラム比較手段16の比較の結果、一致が認められた場合に、この基本遊技プログラムと、プログラム監視装置9に設けた利益処理プログラム記憶手段19に記憶された利益処理プログラムとをマージして役物制御装置10に設けた遊技プログラム記憶手段14に動作可能な遊技プログラムとして記憶させる遊技プログラム生成手段15が設けてある。
上記したプログラム比較手段16には、予め定めた所定時間毎に、役物制御装置10に設けた遊技プログラム記憶手段14に記憶された基本遊技プログラムが改竄されていないことを確認するための、所定間隔プログラム比較手段17が設けてある。
【0030】
次に、図2から図4に基づき、上記したように構成された遊技プログラム配給システムにおける遊技プログラム配給処理の概略手順を説明する。
図2は、パチンコ機メーカーにおける基本遊技プログラム作製の概略手順を示したフローチャート、図3は、セキュリティ管理会社における利益処理プログラム作製の概略手順を示したフローチャート、図4は、パチンコ店における遊技プログラム生成の概略手順を示したフローチャートである。
【0031】
パチンコ機メーカー2では、基本遊技プログラムである役物制御基本プログラムを作製する。
図2に示すように、役物制御基本プログラムを作製するには、まず、大当たりの発生確率を決定するための乱数を処理するためのワークアドレスを決定する(S1)。
そして、セキュリティ管理会社4に対して、決定した乱数を処理するためのワークアドレスを教示する(S2)とともに、所望の乱数値(確率値)を申請する。
【0032】
次に、大当たりが発生する確率を決定するための乱数処理以外の役物制御基本プログラムを設計するとともに(S3)、役物制御プログラムで動作する入賞装置等の役物の装置部分を設計する(S4)。
そして、役物制御基本プログラムと役物の装置部分を完成させ(S5)、セキュリティ管理会社4に対して、役物制御基本プログラムを教示する(S6)。具体的には、役物制御基本プログラムのフローチャートや、コーディング後の役物制御基本プログラム本体を記憶したROMまたはCD−ROM等を、セキュリティ管理会社4に納品する。
【0033】
次に、セキュリティ管理会社4による動作確認試験の許可を取得した場合に、役物制御装置10内の遊技プログラム記憶手段14に、作製した役物制御基本プログラムが記憶されたパチンコ機1を、パチンコ店3に対して出荷する(S7)。
【0034】
パチンコ機メーカー2から、大当たりの発生確率を決定するための乱数処理のモジュールを組み込むワークアドレス、所望の大当たりの発生確率値、及び役物制御基本プログラムの提供を受けたセキュリティ管理会社4では、大当たりの発生確率を決定するための乱数を処理するための利益処理プログラムである乱数処理プログラムを作製する。また、パチンコ機メーカー2から提供を受けた役物制御基本プログラムは、管理装置5内に設けた基準基本遊技プログラム記憶手段6に記憶される。
【0035】
図3に示すように、乱数処理プログラムを作製するには、まず、乱数処理プログラムを設計して、管理装置5内に設けた基準利益処理プログラム記憶手段7に記憶するとともに(S8)、この乱数処理プログラムを、管理装置5内の基準基本遊技プログラム記憶手段6に記憶した役物制御基本プログラムとマージし、管理装置5内に設けた動作基準確認手段8により、マージ後の完成した役物制御プログラムをチェックする(S9)。また、この役物制御プログラムを、遊技機メーカーより提出された遊技機で動作させて、大当たり時の出玉チェック等の性能試験も併せて行う。
【0036】
そして、マージ後の役物制御プログラムが、予め定めた動作基準に合致しているかどうかを判断する(S10)。
【0037】
ここで、マージ後の役物制御プログラムが、予め定めた動作基準に合致している場合には、当該役物制御プログラムが動作するパチンコ機1が納入されたパチンコ店3に対して、営業許可が与えられているかを判断し(S11)、与えられている場合には当該パチンコ店3に対して、要求がある場合に、役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムとを送出する(S12)。
【0038】
一方、上記した動作基準合致判断(S10)において、マージ後の役物制御プログラムが、予め定めた動作基準に合致していない場合には、動作基準に合致するよう役物制御基本プログラムが修正されるまでの間、パチンコ機メーカー2に対して、パチンコ機1の出荷を停止させる(S11)。
【0039】
セキュリティ管理会社4から、役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムを受け取ったパチンコ店3では、プログラム監視装置9内に設けた基本遊技プログラム記憶手段18に、役物制御基本プログラムを記憶するとともに、プログラム監視装置9内に設けた利益処理プログラム記憶手段19に、乱数処理プログラムを記憶する。
【0040】
パチンコ店3では、図4に示すように、パチンコ機メーカー2から、役物制御基本プログラムを記憶したパチンコ機1の納入を受けるとともに、セキュリティ管理会社4から、役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムを受け取ると、当該パチンコ機1の動作チェックを開始する(S14)。
【0041】
そして、役物インターフェース装置11内に設けたプログラム比較手段16により、役物制御装置10内に設けた遊技プログラム記憶手段14に記憶された役物制御基本プログラムと、セキュリティ管理会社4から受け取り、プログラム監視装置9内に設けた基本遊技プログラム記憶手段18内に記憶された役物制御基本プログラムとを比較する(S15)。
【0042】
両役物制御基本プログラムが一致している場合には、役物インターフェース装置11内に設けた遊技プログラム生成手段15により、プログラム監視装置9内に設けた基本遊技プログラム記憶手段18に記憶された役物制御基本プログラムと、利益処理プログラム記憶手段19に記憶された利益処理プログラムとをマージして、マージ後の役物制御プログラムを、役物制御装置内に設けた遊技プログラム記憶手段14に記憶する(S16)。
【0043】
そして、完成した役物制御プログラムが記憶されたパチンコ機1を遊技に供して(S17)、処理を終了する。
【0044】
一方、役物制御基本プログラムの比較処理(S15)において、両役物制御基本プログラムが一致していない場合には、パチンコ機1における動作を停止して(S18)、処理を終了する。
【0045】
次に、図5に基づき、パチンコ店3内に設置するプログラム監視装置9を、図1とは別の観点から説明する。
図5は、プログラム監視装置9の概略構成を示したブロック図であり、プログラム監視装置9内には、相互に電気的に連絡したCPU(中央演算装置)30,ROM(リードオンリメモリ)31,RAM(ランダムアクセスメモリ)32を備えている。
【0046】
このCPU30等は、通信インターフェース回路(通信I/F)33を介して、セキュリティ管理会社4の管理装置5と、電話回線34により電気的に連絡しているとともに、通信インターフェース回路35を介して、パチンコ機1内の役物制御装置10に設けた役物インターフェース装置(役物I/F装置)11と電気的に連絡している。
【0047】
また、CPU30等は、インターフェース回路(I/F)36を介して、各種表示を行う表示装置(LCD)37と、警報音等を発生するブザー38と、ハードディスク記憶装置39と電気的に連絡して、これらを制御している。
【0048】
上記したハードディスク記憶装置39が、基本遊技プログラム記憶手段18及び利益処理プログラム記憶手段19として機能し、通信インターフェース回路33が、不一致情報送信手段20として機能する。
【0049】
また、プログラム監視装置9には、電源供給装置40から電源が供給されている。
【0050】
次に、図6から図8に基づき、プログラム監視装置9におけるプログラム監視処理の手順を説明する。
図6,図7は、プログラム監視装置におけるプログラム監視処理の手順を示したフローチャート、図8は、図6に示した自己診断処理の手順を示したフローチャートである。
【0051】
図6,図7に示すように、プログラム監視装置9において、電源が投入されると(S20)、まず、プログラム監視装置9を構成する各機器の状態を判断するための自己診断処理(S21)が行われる。
【0052】
次に、パチンコ店3内に設置した各パチンコ機1に対して、役物機種を表す役物機種コードを要求する(S22)。
【0053】
そして、全てのパチンコ機1から役物機種コードを受信したかどうかを判断し(S23)、全てのパチンコ機1から役物機種コードを受信しない場合には、全てのパチンコ機1から役物機種コードを受信するまでの間、役物機種コードを受信しないパチンコ機ナンバーを、表示装置(LCD)37に表示するとともに、ブザー38から警報音を発生する(S24)。
【0054】
全てのパチンコ機1から役物機種コードを受信すると、受信した役物機種コードを役物機種コード別に分類し(S25)、ハードディスク記憶装置39内に、対応機種の役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムが記憶されているかどうかを判断する(S26)。
【0055】
ここで、ハードディスク記憶装置39内に、対応機種の役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムが記憶されていない場合には、セキュリティ管理会社4の管理装置5に対して、当該対応機種の役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムを要求し(S27)、セキュリティ管理会社4の管理装置5から、該当する役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムが送信されてくるのを待つ(S28)。
【0056】
セキュリティ管理会社4の管理装置5から、該当する役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムが送信されてくると、当該役物制御基本プログラム等をハードディスク記憶装置39内に記憶し(S29)、ハードディスク記憶装置39のプログラム存在確認処理(S26)へ戻る。
【0057】
そして、ハードディスク記憶装置39内に、対応機種の役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムが記憶されている場合には、この役物制御基本プログラムと、乱数処理プログラムを、対応するパチンコ機1の役物インターフェース装置11に送信し(S30)、各パチンコ機1の役物インターフェース装置11から、プログラムNGコマンドが送信されてくるのを待つ(S31)。
【0058】
ここで、役物インターフェース装置11から、プログラムNGコマンドが送信されてきた場合には、表示装置(LCD)37にプログラムNGが発生した旨を表示するとともに、ブザー38から警報音を発生し(S32)、セキュリティ管理会社4の管理装置5に対して、不一致情報を送信する(S33)。
【0059】
上記した自己診断処理(S21)では、まず、ハードディスク記憶装置39をチェックするとともに、メモリをチェックする(S21a)。
【0060】
そして、チェックで異常が発生しているかどうかを判断し(S21b)、チェックで異常が発生している場合には、セキュリティ管理会社4の管理装置5に対して、システム異常コードを送信して(S21c)、処理を復帰する。
一方、チェックで異常が発生していない場合には、直ちに、処理を復帰する。
【0061】
次に、図9に基づき、パチンコ機1内に設けた役物制御装置10を、図1とは別の観点から説明する。
図9は役物制御装置10の概略構成を示したブロック図であり、役物制御装置10は、コネクタ50a,50bにより役物インターフェース装置11と電気的に接続されている。
【0062】
そして、役物インターフェース装置11内には、役物インターフェース装置11を電気的に制御するための1チップマイクロプロセッサ(CPU、ROM、RAM内蔵)51を備え、この1チップマイクロプロセッサ51には、動作クロックを供給するためのクロック発生器(クロック)52が電気的に接続している。
【0063】
また、1チップマイクロプロセッサ51は、通信インターフェース回路(通信I/F)53を介してプログラム監視装置9、警報音等を発生するためのブザー54、と電気的に連絡している。また、1チップマイクロプロセッサ51は外部バスを介して役物制御装置10より読み込んだ役物制御基本プログラム、また、プログラム監視装置より読み込んだ役物制御基本プログラム、利益処理プログラム等を記憶するRAM51′と連絡している。
【0064】
さらに、1チップマイクロプロセッサ51には、インターフェース回路55を介してコネクタ50aが電気的に連絡しており、このコネクタ50aは役物制御装置10のコネクタ50bと一体に接続されている。
【0065】
また、役物インターフェース装置11には、電源供給回路56から電源が供給されている。
【0066】
役物制御装置10には、相互に電気的に連絡したCPU(中央演算装置)57,RAM(ランダムアクセスメモリ)58を備えており、CPU57には、動作クロックを供給するためのクロック発生器(クロック)59と、このクロック発生器59で発生するクロックを分周する分周回路60とが、電気的に連絡している。また、役物制御装置10には、役物制御プログラム等を記憶するためのフラッシュメモリ61を備えており、このフラッシュメモリ61は、ゲート回路62を介してコネクタ50bに電気的に連絡するとともに、バスを介してCPU57と電気的に連絡している。
【0067】
このゲート回路62には、役物インターフェース装置11からコネクタ50aと接続したコネクタ50bを介してバス開放信号の入力が可能になっている。
このゲート回路62は、役物インターフェース装置11が役物制御装置10のフラッシュメモリ61に役物制御プログラム(役物制御基本プログラムと乱数処理プログラムをマージして動作可能なプログラムとしたもの)を書き込んだり、役物インターフェース装置11がフラッシュメモリ61より役物制御基本プログラムを読み込むために、また、フラッシュメモリ61に記憶された役物制御プログラムに従ってCPU57が動作するために、フラッシュメモリ61に連絡するバスを役物インターフェース装置11側と役物制御装置10側とに切り替えるための回路である。
また、CPU57には、役物インターフェース装置11のコネクタ50aと接続したコネクタ50bを介して、リセット信号が入力可能になっている。
【0068】
さらに、CPU57等は、I/Oインターフェース回路63を介して、役物13を構成する装置が電気的に連絡している。この役物13を構成する装置は、大入賞口の開閉を行うための大入賞口ソレノイド64と、始動口に設けた普通電動役物を駆動するための始動口ソレノイド65と、普通図柄表示装置における図柄変動表示を開始させる入賞球数の記憶表示を行うための普図記憶表示器66と、普通図柄表示装置67と、装飾表示等を行うランプ及びLED68と、継続入賞口を閉塞するV閉塞ソレノイド69と、特別図柄表示装置における図柄変動表示を開始させるための第1種始動スイッチ70と、普通図柄表示装置における図柄変動表示を開始させる普図始動スイッチ71と、大入賞口への入賞球数を計数するカウントスイッチ72と、継続入賞口への入賞球を検知する継続スイッチ73とからなる。
なお、役物制御装置10には、電源供給回路74から電源が供給されている。
【0069】
上記した役物制御装置10のフラッシュメモリ61が遊技プログラム記憶手段14として機能する。また、役物インターフェース装置11の1チップマイクロプロセッサ51、RAM51′、通信インターフェース回路53とが、遊技プログラム生成手段15と、プログラム比較手段16及び所定間隔プログラム比較手段17として、状況に応じて機能する。
【0070】
次に、図10,図11に基づき、役物インターフェース装置11における処理の手順を説明する。
図10,図11は、役物インターフェース装置11における処理の手順を示したフローチャートである。
【0071】
図10,図11に示すように、役物インターフェース装置11において、電源が投入されると(S40)、役物制御装置10に対して、バス開放信号、リセット信号を送信し(S41)、役物制御装置10のフラッシュメモリ61のバスを開放して役物インターフェース装置11の外部バスとフラッシュメモリ61を連絡するとともに、CPU57をリセット状態として、フラッシュメモリ61より役物制御プログラム及び役物機種コードを読み込む(S42)。
【0072】
そして、役物制御プログラム及び役物機種コードが正常に読み込まれたかどうかを判断し(S43)、役物制御プログラム及び役物機種コードが正常に読み込まれない場合には、プログラム監視装置9に対して、プログラムNGコマンドを送信する(S44)。
【0073】
役物制御プログラム及び役物機種コードが正常に読み込まれると、所定時間の間、プログラム監視装置9から、役物機種コードの送信要求がポーリングされてくるのを待つ(S45)。ここで、ポーリング処理がタイムアップした場合には、ブザー54から警報音を発生して(S46)、役物制御プログラム読込判断処理(S43)に戻る。
【0074】
一方、プログラム監視装置9から、役物機種コードの送信要求がポーリングされてくると、プログラム監視装置9に対して役物機種コードを送信し(S47)、所定時間の間、プログラム監視装置9から、ポーリング処理により、乱数処理プログラム、役物制御基本プログラムが送信れてくるのを待つ(S48)。ここで、ポーリング処理がタイムアップした場合には、ブザー54から警報音を発生して(S46)、役物制御プログラム読込判断処理(S43)に戻る。
【0075】
そして、プログラム監視装置9から、ポーリング処理により、乱数処理プログラム、役物制御基本プログラムが送信れてくると、各プログラムデータを受信するとともに記憶し(S49)、受信した役物制御基本プログラムと、フラッシュメモリ61より読み込み記憶した役物制御基本プログラムとを比較し(S50)、両役物制御基本プログラムが一致しているかどうかを判断する(S51)。
【0076】
ここで、両役物制御基本プログラムが一致していない場合には、プログラム監視装置9に対して、プログラムNGコマンドを送信する(S44)。
【0077】
一方、両役物制御基本プログラムが一致している場合には、役物制御基本プログラムと乱数処理プログラムをマージして役物制御プログラムを作成し、フラッシュメモリ61の規定アドレスに書き込み、役物制御プログラムを生成する(S52)。
【0078】
そして、フラッシュメモリ61の規定アドレスに、両役物制御基本プログラムが一致している旨のコンペアOKコマンドを書き込み(S53)、役物制御装置10に対して出力していたバス開放信号、リセット信号の出力を中止し(S54)、所定のタイマー値をセットする(S55)。
【0079】
タイマーがタイムアップするまでの間、タイマーをカウントアップし(S56,S57)、タイマーがタイムアップすると(S56)、役物制御装置10に対して、ソフトウエアチェック要求信号を出力し(S58)、管理コマンドが入力されたかどうかを判断する(S59)。
【0080】
ここで、管理コマンドが入力されない場合には、プログラム監視装置9に対して、プログラムNGコマンドを送信し(S60)、ソフトウエアチェック要求信号出力処理(S58)に戻る。
【0081】
一方、管理コマンドが入力されると、役物制御装置10のゲート回路62にバス開放信号を出力(S61)し、フラッシュメモリ61を役物インターフェース装置11より連絡できるようにする。そして、任意のアドレスをフラッシュメモリ61から読み込み(S62)、ゲート回路62に出力していたバス開放信号の出力を停止する(S63)。
ソフトウエアチェックにおいて、役物制御装置10より読み込んできた所定のアドレスに記憶されている内容と、電源投入時、プログラム監視装置9より読み込み記憶していた役物制御基本プログラムの対応するアドレスに記憶されている内容との比較を行い、比較結果が一致したかどうかを判断する(S64)。
ここで、所定アドレスの記憶内容の比較結果が一致している場合には、タイマー値セット処理(S55)に戻る。一方、比較結果が一致していない場合には、プログラム監視装置9に対して、プログラムNGコマンドを送信し(S60)、ソフトウエアチェック要求信号出力処理(S58)に戻る。
【0082】
このようにして、所定時間毎に、ソフトウエアチェックを行うのである。
次に、図12から図14に基づき、役物制御装置10における処の手順を説明する。
図12は、役物制御装置10における処理の概略手順を示したフローチャート、図13は、図12に示した役物制御処理の手順を示したフローチャート、図14は、図13に示したスイッチ処理の手順を示したフローチャートである。
【0083】
図12に示すように、役物制御装置10において、電源が投入されると(S70)、役物インターフェース装置11により、規定アドレスにコンペアOKコマンドが書き込まれているかどうかを判断する(S71)。
これは、電源投入時、役物インターフェース装置11が、役物制御装置10のCPU57にリセット信号を出力することで役物制御装置10の動作を停止させ、フラッシュメモリ61と連絡するためにゲート回路62にバス開放信号を出力して、フラッシュメモリ61に記憶されている役物制御基本プログラムを読み込み、プログラム監視装置9に記憶されている役物制御基本プログラムと比較を行い、その結果、正常時に役物制御基本プログラム及び乱数処理プログラムをマージし、マージした結果を役物制御プログラムとしてフラッシュメモリ61に再書き込みするとともに、コンペアOKコマンドをフラッシュメモリ61の規定アドレスに書き込み、役物制御装置10の動作を可能にするためにバス開放信号の出力を停止するとともにリセット信号の出力を停止して、役物制御装置10のCPU57を動作可能にするからである。
【0084】
そして、規定アドレスにコンペアOKコマンドが書き込まると、後に詳述する役物制御処理(S72)を行い、乱数処理(S73)を経て、役物インターフェース装置11からソフトウエアチェック要求信号が送信されてきたかどうかを判断する(S74)。
上記した乱数処理が、利益処理プログラムとして機能する。すなわち、遊技機メーカーが役物制御基本プログラムとして役物制御のモジュールを作成(S70〜S77)し、このプログラム構成(乱数処理は除く)に役物制御処理S72を加えたものが役物制御基本プログラムとなる。そして、役物制御処理S72を除いたS70〜S77のプログラム構成が各機種共通となる。例えば、S72の役物制御処理を加えたS70〜S77の役物制御基本プログラムの規定アドレスにセキュリティ管理会社4が作成した乱数処理プログラムを書き込んでマージし、遊技機メーカーの所望の設定確率値に基づいて、セキュリティ管理会社4が、この乱数処理(利益処理プログラム)のモジュールを作成する。なお、規定番地には役物機種コードが書き込まれている。
そして、この各々のプログラムがマージされることで、役物制御プログラムとして動作するのである。
この乱数処理では、例えば、M系列法、合同法、または、パチンコ遊技機で使用される所定範囲で加算し上限値で初期値に戻す+1方式等の乱数発生処理を採用し、この乱数処理を行う毎に発生された乱数値を規定のアドレスのメモリに記憶する。
そして、規定のアドレスのメモリに記憶された乱数値が、後述する役物制御処理(S72)のSW入力処理(S72c)におけるステップS72qで乱数値として抽出される。
【0085】
ここで、役物インターフェース装置11からソフトウエアチェック要求信号が送信されてくると、規定アドレスより管理コマンドを読み込み(S75)、役物インターフェース装置11に対して管理コマンドを送信し(S76)、役物制御装置10にリセットがかかるのを待つ(S77)。
これは、所定時間毎(例えば2msec)にリセットがかかり、役物制御プログラムの初期番地(S70)より動作するようなプログラム構成を採用しているからである。
【0086】
一方、役物インターフェース装置11からソフトウエアチェック要求信号が送信されてこなければ、役物制御装置10にリセットがかかるのを待つ(S77)。
【0087】
上記した役物制御処理(S72)では、図13に示すように、役物制御装置10を構成する各機器の初期化処理(S72a)を行い、賞球の排出制御を行う排出制御装置に対して、1回の動作で排出する賞球数を設定するための賞球制御処理(S72b)を行い、後に詳述するスイッチ入力処理(S72c)を行い、時分割処理の判断を行う(S72d)。
【0088】
そして、時分割処理の判断に基づき、特別図柄表示装置における遊技処理(S72e),特別図柄表示装置の表示制御装置に対する送信コマンド編集処理(S72f),特別図柄表示装置に表示する図柄に関する図柄制御編集処理(S72g),特別図柄表示装置に対して図柄データ等を送信するデータ転送処理(S72h)を行う。
【0089】
次に、普通図柄表示装置及び普通電動役物における動作処理である普図・普電処理(S72i)を行い、入賞装置を作動させるソレノイド等を制御するソレノイド・外部情報処理(S72j)を行い、ランプ・LEDによる表示を制御するランプ・LED出力処理(S72k)を行い、遊技に伴う音声を出力するための音声出力処理(S72l)を行い、遊技における不正を監視するための不正監視処理(S72m)を行い、処理を復帰する。
【0090】
上記したスイッチ入力処理(S72c)では、図14に示すように、特別図柄表示装置を始動させる始動入賞があるかどうかを判断し(S72n)、始動入賞がなければ、処理を復帰する。
【0091】
一方、始動入賞がある場合には、始動記憶が「4」となっているかどうかを判断し(S72o)、始動記憶が「4」となっている場合には、処理を復帰する。すなわち、特別図柄表示装置を始動させる始動記憶は、「4」を上限として記憶されるのである。
【0092】
そして、始動記憶が「4」となっていない場合には、始動記憶に「1」を加算し(S72p)、乱数処理により作成され既定アドレスに記憶されている乱数値を抽出し(S72q)、抽出した乱数を特図乱数判定用記憶エリアに記憶し(S72r)、処理を復帰する。
【0093】
なお、上記した実施例では、代表的な遊技機であるパチンコ機1における遊技プログラムの配給方法及び配給システムについて説明したが、本発明は、その他の遊技機、例えば、いわゆるパチスロ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール遊技機、スロットマシン、遊技球を使用しないで画像によるパチンコ遊技を可能にする遊技機等における遊技プログラムの配給方法及び配給システムに対しても、応用することができる。
【0094】
【発明の効果】
請求項1または請求項2記載の発明では、遊技プログラムが、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムと、基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムとに分割して作製され、さらに、利益処理プログラムは、公正を保つことができる第三者機関により作製されるとともに、基本遊技プログラムも、この第三者機関により動作基準に合致するかどうかが確認される。
したがって、遊技プログラムが不正に改竄されるおそれがなく、健全な遊技を行うことができるとともに、遊技者間における公平性が担保され、遊技の興趣を損なうことがない。
【0095】
また、請求項3記載の発明では、プログラム比較手段において、遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとが不一致であると判断した場合に、不一致情報送信手段により、第三者機関に対して、両プログラムが不一致である旨の不一致情報が送信される。
したがって、遊技店に遊技機が納入された後も、遊技プログラムが改竄されていないかどうかを監視しているので、遊技プログラムの不正改竄を、確実に防止することができる。
【0096】
また、請求項4記載の発明では、プログラム比較手段に設けた所定間隔プログラム比較手段により、予め定めた所定時間毎に、遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとの比較が行われる。
したがって、定期的に遊技プログラムが改竄されていないかどうかを監視しているので、遊技プログラムの不正改竄を、さらに一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技プログラム配給システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】パチンコ機メーカーにおける基本遊技プログラム作製の概略手順を示したフローチャートである。
【図3】セキュリティ管理会社における利益処理プログラム作製の概略手順を示したフローチャートである。
【図4】パチンコ店における遊技プログラム生成の概略手順を示したフローチャートである。
【図5】プログラム監視装置の概略構成を示したブロック図である。
【図6】プログラム監視装置におけるプログラム監視処理の手順を示したフローチャートである。
【図7】プログラム監視装置におけるプログラム監視処理の手順を示したフローチャートである。
【図8】図6に示した自己診断処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】役物制御装置の概略構成を示したブロック図である。
【図10】役物インターフェース装置における処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】役物インターフェース装置における処理の手順を示したフローチャートである。
【図12】役物制御装置における処理の概略手順を示したフローチャートである。
【図13】図12に示した役物制御処理の手順を示したフローチャートである。
【図14】図13に示したスイッチ処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 パチンコ機メーカー
3 パチンコ店
4 セキュリティ管理会社
5 管理装置(セキュリティ管理会社)
6 基準基本遊技プログラム記憶手段
7 基準利益処理プログラム記憶手段
8 動作基準確認手段
9 プログラム監視装置
10 役物制御装置
11 役物インターフェース装置
13 役物
14 遊技プログラム記憶手段
15 遊技プログラム生成手段
16 プログラム比較手段
17 所定間隔プログラム比較手段
18 基本遊技プログラム記憶手段
19 利益処理プログラム記憶手段
20 不一致情報送信手段
(プログラム監視装置9)
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 通信インターフェース回路
34 電話回線
35 通信インターフェース回路
36 インターフェース回路
37 表示装置
38 ブザー
39 ハードディスク記憶装置
40 電源供給装置
(役物制御装置10)
50 コネクタ
51 1チップマイクロプロセッサ
52 クロック発生器
53 通信インターフェース回路
54 ブザー
55 インターフェース回路
56 電源供給回路
57 CPU
58 RAM
59 クロック発生器
60 分周回路
61 フラッシュメモリ
62 ゲート回路
63 I/Oインターフェース回路
(役物13)
64 大入賞口ソレノイド
65 始動口ソレノイド
66 普図記憶表示器
67 普通図柄表示装置
68 ランプ及びLED
69 V閉塞ソレノイド
70 第1種始動スイッチ
71 普図始動スイッチ
72 カウントスイッチ
73 継続スイッチ
74 電源供給回路

Claims (4)

  1. 遊技機作製者が、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを作製して、当該基本遊技プログラムを、遊技機作製者とは異なる第三者機関に設けた基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶する基本遊技プログラム記憶工程と、
    第三者機関において、上記基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを作製し、該利益処理プログラムを第三者機関に設けた基準利益処理プログラム記憶手段に記憶する利益処理プログラム記憶工程と、
    上記第三者機関において、上記基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、上記基準利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとを読み出し、両プログラムをマージして遊技プログラムを生成し、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを、動作基準確認手段により確認する動作基準確認工程と、
    上記動作基準確認工程において、予め定めた動作基準を満たしていると判断された場合に、遊技機作製者が、当該動作基準を満たしている基本遊技プログラムを遊技機内に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、当該基本遊技プログラムを記憶した遊技機を、遊技店に納入する納入工程と、
    上記基本遊技プログラムが記憶され、遊技店に納入された遊技機を、最初に動作させる場合に、上記第三者機関の基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムを読み出して、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶するとともに、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを、プログラム比較手段により比較するプログラム比較工程と、
    上記第三者機関の基準利益処理プログラム記憶手段から利益処理プログラムを読み出して、遊技店に設けた利益処理プログラム記憶手段に記憶するとともに、上記比較工程において、両基本遊技プログラムが一致していると判断した場合に、基本遊技プログラムと、利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成し、当該遊技プログラムを当該遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶する遊技プログラム記憶工程と、
    からなることを特徴とする遊技プログラム配給方法。
  2. 遊技機作製者により作製される遊技機と、
    該遊技機内に設けられ、遊技機作製者により作製された、遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを記憶する遊技プログラム記憶手段と、
    遊技機作製者とは異なる第三者機関に設けられ、上記遊技機作製者により作製された遊技機における遊技の基本制御を行う基本遊技プログラムを記憶する基準基本遊技プログラム記憶手段と、
    上記第三者機関設けられ、第三者機関により作製された、上記基本遊技プログラムと一体となって、遊技者に付与する利益を決定する利益処理プログラムを記憶する基準利益処理プログラム記憶手段と、
    上記第三者機関に設けられ、基準基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基準利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成するとともに、生成した遊技プログラムが、予め定めた動作基準を満たしているかどうかを確認する動作基準確認手段と、
    遊技店に設けられ、上記第三者機関の基準基本遊技プログラム記憶手段から基本遊技プログラムを読み出して記憶する基本遊技プログラム記憶手段と、
    遊技店に設けられ、上記第三者機関の基準利益処理プログラム記憶手段から利益処理プログラムを読み出して記憶する利益処理プログラム記憶手段と、
    上記遊技機に設けられ、遊技機を動作させる場合に、当該遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、上記基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとを比較するプログラム比較手段と、
    上記遊技機に設けられ、該プログラム比較手段において両基本遊技プログラムが一致していると判断した場合に、基本遊技プログラムと、上記利益処理プログラム記憶手段に記憶された利益処理プログラムとをマージして遊技プログラムを生成し、当該遊技プログラムを遊技機内に設けた遊技プログラム記憶手段に する遊技プログラム生成手段と、
    からなることを特徴とする遊技プログラム配給システム。
  3. 上記プログラム比較手段において、遊技機の遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとが不一致であると判断した場合に、上記第三者機関に対して、両プログラムが不一致である旨の不一致情報を送信する不一致情報送信手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の遊技プログラム配給システム。
  4. 上記プログラム比較手段には、
    予め定めた所定時間毎に、遊技機に設けた遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムと、遊技店に設けた基本遊技プログラム記憶手段に記憶された基本遊技プログラムとの比較を行う、所定間隔プログラム比較手段を備えていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の遊技プログラム配給システム。
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