JP3722070B2 - モータ制御装置及び電動パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

モータ制御装置及び電動パワーステアリングの制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータの制御装置に関わるもので、特に、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)駆動を行うものに関するものである。また、このモータ制御装置を適用した電動パワーステアリングの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータの制御装置の中には、スイッチング素子によって構成されたブリッジ回路にモータを負荷として接続し、モータ通流方向に応じて定まる一対のスイッチング素子を駆動することによってモータの制御を行うものが知られており、そのスイッチング素子の駆動方式には、単相片側チョッパ方式、単相両側チョッパ方式及び二相両側チョッパ方式の3種類がある。
【0003】
例えば、特開平8−336293号公報に開示された従来のモータ制御装置では、制御量あるいは検出した装置の諸状態に基づいて、駆動方式を単相片側チョッパ方式、単相両側チョッパ方式、または二相両側チョッパ方式のいずれかに切り替えることにより、装置の諸状態に適応した駆動方式によりモータを駆動している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモータ制御装置では、単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式又は二相両側チョッパ方式に切り替える条件として、モータ電流目標値が所定値以下のときとしているため、例えば当該装置を電動パワーステアリングに適用する場合、ハンドル切り込み時や保舵時など両側チョッパ駆動を行う必要が無い状態でも、両側チョッパ駆動を行う可能性があり、その場合、ラジオノイズの悪化、スイッチング素子の発熱による温度上昇を招くという問題点があった。なお、両側チョッパ駆動が必要な時は、本来、ハンドルの戻り時である。
【0005】
また、ハンドル戻り時に両側チョッパ駆動に切り替える為には、切り替え条件である電流の所定値を、ハンドル戻り時の電流より高い値に設定する必要があるが、ハンドル戻り時の電流がどの程度になるかは、車両特性やシステム構成により異なるので設定が困難であるという問題がある。また、該所定値を高めに設定すれば、ハンドル戻り時に確実に両側チョッパ駆動に切り替えることが可能だが、必要以上の両側チョッパ駆動を行うことになり、ラジオノイズ、温度上昇の面で好ましくないという問題がある。
【0006】
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行い、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得ることを目的とする。また、本発明のモータ制御装置を搭載した電動パワーステアリングの制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るモータ制御装置は、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子の両方をPWM駆動すると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0008】
また、モータの端子間電圧が所定値以下であるとき第二の駆動モードを選択して切り替えるものである。
【0009】
また、駆動モードを切り替える条件にヒステリシス成分を持たせたものである。
【0010】
また、駆動モードを切り替える条件に、前回の駆動モードの切り替えから所定時間以上経過しているか否かが含まれるものである。
【0011】
また、モータ端子間電圧は、駆動モードとスイッチング素子の駆動デューティ比とから演算されるものである。
【0012】
また、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、モータと電源との間に接続された二つのスイッチング素子PWM駆動、モータとグランドとの間に接続された二つのスイッチング素子オフにする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0013】
また、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、モータと電源との間に接続された二つのスイッチング素子オフ、モータとグランドとの間に接続された二つのスイッチング素子PWM駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0014】
また、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子のうち、いずれか一方のスイッチング素子PWM駆動、他方を継続的にオフ、他の一対のスイッチング素子オフする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0015】
また、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の両方PWM駆動、他の一対のスイッチング素子の両方を、一対のスイッチング素子と逆相でPWM駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0016】
また、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の一方PWM駆動、他方を継続的にオン、他の一対のスイッチング素子オフし、電流の向きに対してモータを逆方向に駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるものである。
【0017】
また、モータ制御装置は、モータ電流目標値とモータ電流値との偏差に基づいてスイッチング素子の駆動デューティ比を演算するものであって、駆動モードを切り替える際に、モータの平均印可電圧が駆動モードの切り替え前と切り替え後とでほぼ一定になるように、駆動デューティ比を補正するものである。
【0018】
また、駆動デューティ比の演算において、各種ゲインに補正をかけるものである。
【0019】
また、駆動デューティ比の演算は積分項を有し、この積分項に補正をかけるものである。
【0020】
また、この発明に係る電動パワーステアリングの制御装置は、請求項1から13のいずれか一項に記載のモータ制御装置を適用したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるモータ制御装置を適用する電動パワーステアリング装置を示す構成図である。図において、1は車両を操舵するハンドル、2はハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ、3は車両の車速を検出する車速センサ、4はハンドル1の操舵を補助するためのアシスト力を発生させるモータ、5はトルクセンサ2と車速センサ3とに基づいてモータ4の電流を制御する制御手段としてのコントローラ、6はモータ4の出力をステアリング系に伝達する減速機、7はハンドル1の操舵力を車輪8に伝達するラック・ピニオン機構である。
【0022】
図2は、コントローラ5の特性を示す特性図である。図において、グラフの縦軸はモータ電流を、横軸はトルクをそれぞれ示している。図に示すように、コントローラ5は、トルクセンサ2の検出値に応じて、トルクが右方向の時、モータ4を右方向(プラス)に駆動させ、トルクが左方向の時、モータ4を左方向(マイナス)に駆動させる。また、車速センサ3の検出値に応じて、車速が上がるに連れてモータ4の電流が低下する設定とし、車速に応じたアシスト力を発生させることができる。
【0023】
図3は、コントローラ5の回路構成を示す回路図である。図において、301は車速信号を入力するI/F回路、302はトルクセンサ信号を入力するI/F回路、303はコントローラ5に電力を供給するバッテリ、304乃至307はモータ4を駆動させるためにブリッジ接続されたスイッチング素子としてのFET、308乃至311はFET304乃至307を駆動させる駆動回路、312はモータ4に流れる電流を検出するためのシャント抵抗、313はシャント抵抗312の両端の電位を差動増幅することでモータ電流を検出する電流検出回路、314はモータ4の一方の端子(M1)の平均電圧を検出するM1端子電圧検出回路、315はモータ4の他方の端子(M2)の平均電圧を検出するM2端子電圧検出回路、316は電動パワーステアリング装置の制御を行うマイコンである。
【0024】
図4は、コントローラ5の制御領域を説明するグラフである。図において、グラフの縦軸はモータ端子間電圧VMを、横軸はモータ電流目標値IMTをそれぞれ示している。図に示すように、モータ端子間電圧VMの極性とモータ電流目標値IMTの極性が共に負の領域を制御領域1、モータ端子間電圧VMの極性が正でモータ電流目標値IMTの極性が負の領域を制御領域2、モータ端子間電圧VMの極性とモータ電流目標値IMTの極性が共に正の領域を制御領域3、モータ端子間電圧VMの極性が負でモータ電流目標値IMTの極性が正の領域を制御領域4としてそれぞれ設定されている。
【0025】
そして、制御領域1では、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のFET305、306のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のFET304、307をオフ、制御領域3では、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のFET304、307のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のFET305、306をオフ(単相片側チョッパ方式)にする第一の駆動モードにて制御される。
【0026】
また、制御領域2では、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のFET305、306の両方をPWM駆動すると共に、他の一対のFET304、307をオフ、制御領域4では、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のFET304、307の両方をPWM駆動すると共に、他の一対のFET305、306をオフ(単相両側チョッパ方式)にする第二の駆動モードにて制御される。
【0027】
図5は、第一の駆動モードから第二の駆動モードへの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、モータ電流目標値IMTとモータ電流値IMDが正であるとき、単相片側チョッパ方式である第一の駆動モードから単相両側チョッパ方式である第二の駆動モードへの移行は、モータ端子間電圧VMが正から負へ逆転したときに行われる。
【0028】
ここで、図6及び図7を用いて、コントローラ5のブリッジ回路を単相片側チョッパ方式で駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。図に示すように、FET304、307がオンで、FET305、306がオフの場合(図7における区間▲1▼)には、I1で示した経路で、バッテリ303、FET304、モータ4、FET307、バッテリ303の順に電流が流れる。FET304、305、306がオフ、FET307がオンの場合(図7における区間▲2▼)には、I2で示した経路で、モータ4、FET307、フライホイールダイオード306aの順に電流が流れる。
【0029】
また、図8及び図9を用いて、コントローラ5のブリッジ回路を単相両側チョッパ方式で駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。図に示すように、FET304、307がオンで、FET305、306がオフの場合(図9における区間▲1▼)には、I3で示した経路で、バッテリ303、FET304、モータ4、FET307、バッテリ303の順に電流が流れる。FET304ないし307がオフの場合(図9における区間▲2▼)には、I4で示した経路で、バッテリ303、フライホイールダイオード306a、モータ4、フライホイールダイオード305a、バッテリ303の順に電流が流れる。
【0030】
次に動作について説明する。図10及び図11は、この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。図10において、まず、フラグF_modeを0にリセット(ステップS1)した後、トルクセンサ2、車速センサ3及び電流検出回路313から、トルクT、車速V及びモータ電流値IMDをそれぞれ検出し(ステップS2)、上記図2に示すような操舵トルクと車速とに対するモータ電流との関係からモータ電流目標値IMTを演算する(ステップS3)。次に、M1端子電圧検出回路314及びM2端子電圧検出回路315から、M1端子電圧VM1及びM2端子電圧VM2をそれぞれ検出し(ステップS4)、両者の差分をとってモータ端子間電圧VMを演算する(ステップS5)。これら検出値、演算値に基づいてモータ駆動がなされる(ステップS6)。
【0031】
図11において、モータ駆動制御について説明する。まず、モータ電流目標値IMTが0であるか否かを判断する(ステップS11)。モータ電流目標値IMTが0であれば、モータ4はオフであり、FET304ないし307はオフである(ステップS12)。
【0032】
一方、モータ電流目標値IMTが0でなければ、モータ電流目標値IMTとモータ電流値IMDとの偏差に基づいて、PI(Proportional Plus Integral)演算を行って、FET304ないし307の駆動デューティ比を決定する(ステップS13)。次に、モータ電流目標値IMTの極性(右または左)を判定し(ステップS14)、極性が負(左)であれば、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthL以下であるか否かを判定する(ステップS15)。
【0033】
閾値VthL以下でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS16)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS18)の後、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単相両側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=PWM信号、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される。(ステップS19)。一方、閾値VthL以下であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS17)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS18)の後、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS20)。
【0034】
また、ステップS14でモータ電流目標値IMTの極性が正(右)であれば、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthR以上であるか否かを判定する(ステップS21)。閾値VthR以上でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS22)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS24)の後、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単相両側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=PWM信号)にて各駆動信号が出力される(ステップS25)。一方、閾値VthR以上であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS23)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS24)の後、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS26)。
【0035】
以上のように、本実施の形態によれば、制御領域1及び3の場合に第一の駆動モード(片側チョッパ駆動)、制御領域2及び4の場合に第二の駆動モード(両側チョッパ駆動)にて制御が行われるため、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0036】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、モータ端子間電圧VMが、閾値VthL、VthR以下であるか否かで駆動モードを切り替えていため、モータ端子間電圧VMが上記閾値付近となるような状態での運転時には、駆動モードが頻繁に切り替わり、運転フィーリングが悪化するという問題がある。そこで、図12及び図13に示すように、制御領域の境界近傍にヒステリシス成分を持たせることにより、駆動モードの切り替わりが頻繁に起こることを防ぐことができる。
【0037】
図14は、この発明の実施の形態2によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、モータ駆動制御に至るまでの動作は、上記実施の形態1の図10で示したものと同様である。図において、まず、モータ電流目標値IMTが0であるか否かを判断する(ステップS31)。モータ電流目標値IMTが0であれば、モータ4はオフであり、FET304ないし307はオフである(ステップS32)。
【0038】
一方、モータ電流目標値IMTが0でなければ、モータ電流目標値IMTとモータ電流値IMDとの偏差に基づいて、PI演算を行って、FET304ないし307の駆動デューティ比を決定する(ステップS33)。次に、モータ電流目標値IMTの極性(右または左)を判定する(ステップS34)。極性が負(左)であれば、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthL2以下であるか否かを判定する(ステップS35)。閾値VthL2以下でなければ、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthL1以上であるか否かを判定する(ステップS36)。閾値VthL1以上であれば、図13よりフラグF_modeを1として(ステップS37)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS39)の後、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS40)。
【0039】
また、ステップS35で、モータ端子間電圧VMが閾値VthL2以下であれば、図13よりフラグF_modeを0として(ステップS38)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS39)の後、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS41)。また、ステップS35で、モータ端子間電圧VMが閾値VthL2以下でなく、ステップS36で、閾値VthL1以上でもなければ、図13よりヒステリシス領域であるので、前回選択された駆動モードがそのまま保持され切り替え動作は行わない。
【0040】
一方、ステップS34で、モータ電流目標値IMTの極性が負(右)であれば、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthR2以上であるか否かを判定する(ステップS42)。閾値VthR2以上でなければ、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthR1以下であるか否かを判定する(ステップS43)。閾値VthR1以下であれば、図13よりフラグF_modeを1として(ステップS44)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS46)の後、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS47)。
【0041】
また、ステップS42で、モータ端子間電圧VMが閾値VthR2以上であれば、図13よりフラグF_modeを0として(ステップS45)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS46)の後、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS48)。また、ステップS42で、モータ端子間電圧VMが閾値VthR2以上でなく、ステップS43で、閾値VthR1以下でもなければ、図13よりヒステリシス領域であるので、前回選択された駆動モードがそのまま保持され切り替え動作は行わない。
【0042】
以上のように、本実施の形態によれば、駆動方式の切替条件にヒステリシス成分を持たせたので、モータ端子間電圧VMが閾値付近となるような状態での運転時に、駆動方式の切り替わりによるモータ4のトルク変動や運転フィーリングの悪化を緩和させることができる。
【0043】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、モータ端子間電圧VMに基づいてブリッジ回路の駆動モードを切り替えていたが、モータ印可電圧目標値VTに基づいて切り替えても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0044】
図15及び図16は、この発明の実施の形態3によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。図15において、まず、フラグF_modeを0にリセット(ステップS61)した後、トルクセンサ2、車速センサ3及び電流検出回路313から、トルクT、車速V及びモータ電流値IMDをそれぞれ検出し(ステップS62)、上記図2に示すような操舵トルクと車速とに対するモータ電流との関係からモータ電流目標値IMTを演算する(ステップS63)。これら検出値、演算値に基づいてモータ駆動がなされる(ステップS64)。
【0045】
図16において、まず、モータ電流目標値IMTが0であるか否かを判断する(ステップS71)。モータ電流目標値IMTが0であれば、モータ4はオフであり、FET304ないし307はオフである(ステップS72)。
【0046】
一方、モータ電流目標値IMTが0でなければ、モータ電流目標値IMTとモータ電流値IMDとの偏差に基づいてPI演算を行って、FET304ないし307の駆動デューティ比を決定する(ステップS73)。次に、モータ電流目標値IMTの極性(右または左)を判定し(ステップS74)、極性が負(左)であれば、モータ印可電圧目標値VTが予め設定された閾値Vth以上あるいは同等であるか否かを判定する(ステップS75)。
【0047】
閾値Vth以上あるいは同等でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS76)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS78)の後、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される。(ステップS79)。一方、閾値Vth以上あるいは同等であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS77)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS78)の後、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS80)。
【0048】
また、ステップS74でモータ電流目標値IMTの極性が正(右)であれば、モータ印可電圧目標値VTが予め設定された閾値Vth以上あるいは同等であるか否かを判定する(ステップS81)。閾値Vth以上あるいは同等でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS82)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS84)の後、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS85)。一方、閾値Vth以上あるいは同等であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS83)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS84)の後、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS86)。
【0049】
実施の形態4.
上記実施の形態1では、モータ端子間電圧VMに基づいてブリッジ回路の駆動モードを判定していたが、判定条件が所定時間継続した場合に駆動モードを切り替えるようにタイマーを設けても良い。
【0050】
図17は、この発明の実施の形態4によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、モータ駆動制御に至るまでの動作は、上記実施の形態1の図10で示したものと同様である。図において、まず、モータ電流目標値IMTが0であるか否かを判断する(ステップS91)。モータ電流目標値IMTが0であれば、モータ4はオフであり、FET304ないし307はオフである(ステップS92)。
【0051】
一方、モータ電流目標値IMTが0でなければ、モータ電流目標値IMTとモータ電流値IMDとの偏差に基づいて、PI演算を行って、FET304ないし307の駆動デューティ比を決定する(ステップS93)。次に、モータ電流目標値IMTの極性(右または左)を判定し(ステップS94)、極性が負(左)であれば、タイマーカウンタの時間T_modeから所定時間をデクリメント(減少)させる(ステップS95)。時間T_modeが0以上であるか否かを判定し(ステップS96)、0以上であればそのままステップS99へ、0以下であれば、時間T_modeを0にする(ステップS97)。さらに、モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthL以下であるか否かを判定する(ステップS98)。
【0052】
閾値VthL以下でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS99)、時間T_modeを所定時間Time1に設定する(ステップS100)。フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS102)の後、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される。(ステップS103)。一方、閾値VthL以下であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS101)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS102)の後、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS104)。
【0053】
また、ステップS94でモータ電流目標値IMTの極性が正(右)であれば、タイマーカウンタの時間T_modeから所定時間をデクリメント(減少)させる(ステップS105)。時間T_modeが0以上であるか否かを判定し(ステップS106)、0以上であればそのままステップS109へ、0以下であれば、時間T_modeを0にする(ステップS107)。モータ端子間電圧VMが予め設定された閾値VthR以上であるか否かを判定する(ステップS108)。閾値VthR以上でなければ、フラグF_modeを1とし(ステップS109)、時間T_modeを所定時間Time1に設定する(ステップS110)。フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS112)の後、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS113)。一方、閾値VthR以上であれば、フラグF_modeを0とし(ステップS111)、フラグF_modeが0か否かの判定(ステップS112)の後、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モードにて各駆動信号が出力される(ステップS114)。
【0054】
図18は、右駆動時のタイマカウンタの動作を示すタイミングチャートである。図に示すように、モータ端子間電圧VMが、予め設定された閾値VthR以下になったときに、時間T_modeを所定時間Time1に設定することにより、所定時間Time1だけ単相両側チョッパ方式を継続させて切り替えを防いでいる。
【0055】
以上のように、本実施の形態によれば、タイマーカウンタを用いることにより、駆動モードの切り替え判定にヒステリシス要素を付け加えることなしに駆動モードの切り替わりが頻繁に起こることを防ぎ、駆動モードの切り替わり時におけるモータ4のトルクや回転速度の急変を減らすことができる。
【0056】
実施の形態5.
上記実施の形態1では、モータ端子間電圧VMに基づいてブリッジ回路の駆動モードを判定していたが、駆動モードを単に切り替えるだけでは、モータ4のトルクの変動が発生し、運転フィーリングが悪化する。そこで、駆動モードを切り替える際に、モータの平均印可電圧が駆動モードの切り替え前と切り替え後とでほぼ一定になるように、PI演算に用いる各種ゲイン(比例定数、積分定数、微分定数)を、切り替え後の駆動方式に適するゲインに変更することにより、駆動方式切り替え時のモータ2のトルクの変動、電流変動を抑制し、運転フィーリングをより一層向上することができる。
【0057】
図19は、この発明の実施の形態5によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、以下に説明する補正処理は、例えば、上記実施の形態1の図11におけるステップS18及びS24の前に挿入される。図において、まず、フラグF_modeが1か否か、すなわち現在の駆動モードが単相両側チョッパ方式であるか否かを判定する(ステップS121)。単相両側チョッパ方式でなければ、フラグF_modeBが0か否か、すなわち前回の駆動モードが単相片側チョッパ方式であるか否かを判定する(ステップS122)。単相片側チョッパ方式であれば、現在も前回も同じ駆動モードであるので補正の必要はなくそのままステップS126へ移行する。単相片側チョッパ方式でなければ、単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式へ駆動モードが切り替わったとして補正処理を行う(ステップS123)。
【0058】
一方、ステップS121で単相両側チョッパ方式であれば、フラグF_modeBが1か否か、すなわち前回の駆動モードが単相両側チョッパ方式であるか否かを判定する(ステップS124)。単相両側チョッパ方式であれば、現在も前回も同じ駆動モードであるので補正の必要はなくそのままステップS126へ移行する。単相両側チョッパ方式でなければ、単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式へ駆動モードが切り替わったとして補正処理を行う(ステップS125)。
【0059】
ここで、ステップS123及びS125におけるデューティの補正処理について図20及び図21を用いて説明する。駆動方式切替時に、同じデューティ比でスイッチング素子3a〜3dを駆動すると、モータ2のトルクや回転速度に大きな変動が起こってしまう。図20に示すように、単相片側チョッパ方式では、スイッチング素子の駆動デューティ比がモータ平均印可電圧VBに対してほぼリニアなのに対して、単相両側チョッパ方式では、デューティ比50%以上の領域で、デューティ比に対するモータ平均印可電圧VBの変化の割合が単相片側チョッパ方式に比べて大きくなる。
【0060】
そこで、図20において、単相両側チョッパ方式と単相片側チョッパ方式とにおけるデューティ比とモータ平均印可電圧VBとの関係に着目すると、単相片側チョッパ方式のデューティ比duty1と、モータ平均印可電圧VBの絶対値VB1の関係は、
VB1=VB×duty1/100%
と近似でき、単相両側チョッパ方式のデューティ比duty2 と、モータ平均印可電圧VBの絶対値VB2の関係は、
VM2=VB×(duty2−50)/50%
と近似できることが分かる。
【0061】
故に、モータ平均印可電圧VBが変動しないように単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式に駆動方式を切り替えるには、上述の両式においてVB1=VB2とおくことにより、切り替え時のduty2の初期値を
duty2=0.5×duty1+50%
とすれば良いことが分かる(ステップS133)。
【0062】
同様に、単相両側チョッパ方式から単相片側チョッパ方式に駆動方式を切り替えるときには、切り替え時のduty1の初期値を
duty1=2×(duty2−50%)
とすれば良いことが分かる(ステップS131)。
【0063】
次に、デューティ比を演算する上で支配的な要素である積分項に対して補正処理を行う。例えば、モータ電流をPI制御した場合、
デューティ比=比例項(P項)+積分項(I項)
と表せる。簡単のために定常状態のみを考えると、
デューティ比=積分項
と表せる。
【0064】
ここで、上述より、単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式に駆動方式を切り替えるときにモータ2のトルクや回転速度の急変を緩和するためのデューティ比の初期値は、
duty2=0.5×duty1+50%
となる。従って、単相片側チョッパ方式で駆動するときの積分項をi_term1とし、単相両側チョッパ方式で駆動するときの積分項をi_term2とすると、モータ4のトルクや回転速度が急変しないように単相片側チョッパ方式から単相両側チョッパ方式に駆動方式を切り替えるには、切り替え時のi_term2の初期値を、
i_term2=0.5×i_term1+定常状態でデューティ比50%時の積分項
とすれば良い(ステップS134)。
【0065】
また、同様に単相両側チョッパ方式から単相片側チョッパ方式に切り替えるときには、デューティ比の初期値を
duty1=2×(duty2−50%)
とすればよいので、単相両側チョッパ方式から単相片側チョッパ方式に切り替えるときには、切り替え時のi_term1の初期値を、
i_term1=2×(i_term2−定常状態でデューティ比50%時の積分項)
とすれば良い(ステップS132)。
【0066】
以上のようにして各補正処理を行い、フラグF_modeBをフラグF_modeに更新する(ステップS126)。フラグF_modeが1か否かを判定し(ステップS127)、比例定数を切り替えた後の駆動方式に適するゲインにそれぞれ変更する(ステップS128、S129)。
【0067】
実施の形態6.
上記実施の形態1では、第二の駆動モードとして、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のFET304、307の両方をPWM駆動すると共に、他の一対のFET305、306をオフにする場合について説明した。しかし、本実施の形態のように、第二の駆動モードとして、モータ4とバッテリ303との間に接続された二つのFET304、305をPWM駆動、モータ4とグランドとの間に接続された二つのFET306、307をオフにしても上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0068】
図22及び図23を用いて、上記実施の形態6による第二の駆動モードで駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。また図24は、第一の駆動モードから第二の駆動モードへの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、FET304、305がオンで、FET306、307がオフの場合(図23における区間▲1▼)には、I5で示した経路で、モータ4、FET305、FET304、モータ4の順に電流が流れる。FET304ないし307がオフの場合(図23における区間▲2▼)には、I6で示した経路で、バッテリ303、フライホイールダイオード306a、モータ4、フライホイールダイオード305a、バッテリ303の順に電流が流れる。
【0069】
次に、図25を用いて動作を説明する。図において、基本的な動作は、上記実施の形態1の図11における動作と同様であるので、その説明を省略する。異なる動作は、ステップS149、S150、S155及びS156におけるFET304乃至307の駆動である。すなわち、モータ電流目標値IMTの極性が負(左)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以上であれば、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(上側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=PWM信号、FET306=オフ、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される。(ステップS149)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以下であれば、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS150)。
【0070】
また、モータ電流目標値IMTの極性が正(右)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以下であれば、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(上側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=PWM信号、FET306=オフ、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS155)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以上であれば、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS156)。
【0071】
実施の形態7.
本実施の形態のように、第二の駆動モードとして、モータ4とバッテリ303との間に接続された二つのFET304、305がオフ、モータ4とグランドとの間に接続された二つのFET306、307がPWM駆動であっても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0072】
図26及び図27を用いて、上記実施の形態7による第二の駆動モードで駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。また図28は、第一の駆動モードから第二の駆動モードへの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、FET304、305がオフで、FET306、307がオンの場合(図27における区間▲1▼)には、I7で示した経路で、モータ4、FET307、FET306、モータ4の順に電流が流れる。FET304ないし307がオフの場合(図27における区間▲2▼)には、I8で示した経路で、バッテリ303、フライホイールダイオード306a、モータ4、フライホイールダイオード305a、バッテリ303の順に電流が流れる。
【0073】
次に、図29を用いて動作を説明する。図において、基本的な動作は、上記実施の形態1の図11における動作と同様であるので、その説明を省略する。異なる動作は、ステップS169、S170、S175及びS176におけるFET304乃至307の駆動である。すなわち、モータ電流目標値IMTの極性が負(左)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以上であれば、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(下側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=オフ、FET306=PWM信号、FET307=PWM信号)にて各駆動信号が出力される。(ステップS169)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以下であれば、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS170)。
【0074】
また、モータ電流目標値IMTの極性が正(右)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以下であれば、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(下側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=オフ、FET306=PWM信号、FET307=PWM信号)にて各駆動信号が出力される(ステップS175)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以上であれば、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS176)。
【0075】
実施の形態8.
本実施の形態のように、第二の駆動モードとして、モータ4とバッテリ303との間に接続された二つのFET304、305のいずれかがPWM駆動、他方がオフ、モータ4とグランドとの間に接続された二つのFET306、307がオフであっても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0076】
図30及び図31を用いて、上記実施の形態8による第二の駆動モードで駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。また図32は、第一の駆動モードから第二の駆動モードへの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、FET304がオン、FET305、306、307がオフの場合(図31における区間▲1▼)には、I9で示した経路で、モータ4、フライホイールダイオード305a、FET304、モータ4の順に電流が流れる。FET304ないし307がオフの場合(図31における区間▲2▼)には、I10で示した経路で、バッテリ303、フライホイールダイオード306a、モータ4、フライホイールダイオード305a、バッテリ303の順に電流が流れる。
【0077】
次に、図33を用いて動作を説明する。図において、基本的な動作は、上記実施の形態1の図11における動作と同様であるので、その説明を省略する。異なる動作は、ステップS189、S190、S195及びS196におけるFET304乃至307の駆動である。すなわち、モータ電流目標値IMTの極性が負(左)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以上であれば、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単一チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オフ、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される。(ステップS189)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以下であれば、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS190)。
【0078】
また、モータ電流目標値IMTの極性が正(右)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以下であれば、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単一チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS195)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以上であれば、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS196)。
【0079】
実施の形態9.
本実施の形態のように、第二の駆動モードとして、ブリッジ回路の対向する一対のEFT304、307がPWM駆動、他の一対のEFT305、306の両方が、EFT304、307と逆相でPWM駆動される、すなわち二相両側チョッパ方式でも、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0080】
図34及び図35を用いて、上記実施の形態9による第二の駆動モードで駆動した場合のモータ4の電流経路を説明する。また図37は、第一の駆動モードから第二の駆動モードへの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、FET304、307がオン、FET305、306がオフの場合(図35における区間▲1▼)には、I11で示した経路で、バッテリ303、FET304、モータ4、FET307、バッテリ303の順に電流が流れる。FET304、307がオフ、FET305、306がオンの場合(図35における区間▲2▼)には、I12で示した経路で、バッテリ303、フライホイールダイオード306a、モータ4、フライホイールダイオード305a、バッテリ303の順に電流が流れる。
【0081】
次に、図37を用いて動作を説明する。図において、基本的な動作は、上記実施の形態1の図11における動作と同様であるので、その説明を省略する。異なる動作は、ステップS209、S210、S215及びS216におけるFET304乃至307の駆動である。すなわち、モータ電流目標値IMTの極性が負(左)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以上であれば、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(二相両側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=PWM信号、FET306=PWM信号、FET307=PWM信号)にて各駆動信号が出力される。(ステップS209)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以下であれば、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS210)。
【0082】
また、モータ電流目標値IMTの極性が正(右)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以下であれば、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(二相両側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=PWM信号、FET306=PWM信号、FET307=PWM信号)にて各駆動信号が出力される(ステップS215)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以上であれば、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS216)。
【0083】
実施の形態10.
本実施の形態のように、第二の駆動モードで、電流の向きに対してモータ4を逆方向に駆動させることにより、電流が流れすぎることを防止させることができる。図38は、この発明の実施の形態10によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。図に示すように、例えば、第一の駆動モードで、FET304がPWM駆動、FET307が継続的にオン、FET305、306がオフである場合、このとき流れる電流の向きに対してモータを逆方向に駆動させるべく、第二の駆動モードでは、FET304、307をオフ、FET305をPWM駆動、FET306を継続的にオンする。
【0084】
次に、図39を用いて動作を説明する。図において、基本的な動作は、上記実施の形態1の図11における動作と同様であるので、その説明を省略する。異なる動作は、ステップS229、S230、S235及びS236におけるFET304乃至307の駆動である。すなわち、モータ電流目標値IMTの極性が負(左)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以上であれば、上記図4における制御領域2にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される。(ステップS229)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthL以下であれば、上記図4における制御領域1にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS230)。
【0085】
また、モータ電流目標値IMTの極性が正(右)であり、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以下であれば、上記図4における制御領域4にてモータ電流が制御され、第二の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=オフ、FET305=PWM信号、FET306=オン、FET307=オフ)にて各駆動信号が出力される(ステップS235)。一方、モータ端子間電圧VMが閾値VthR以上であれば、上記図4における制御領域3にてモータ電流が制御され、第一の駆動モード(単相片側チョッパ方式:FET304=PWM信号、FET305=オフ、FET306=オフ、FET307=オン)にて各駆動信号が出力される(ステップS236)。
【0086】
実施の形態11.
上記各実施の形態では、モータ端子間電圧VMを、M1端子電圧検出回路314及びM2端子電圧検出回路315から演算していたが、モータ端子間電圧VMを、駆動モードとPWMのデューティ比とか推測して求めることも可能である。これにより、M1端子電圧検出回路314及びM2端子電圧検出回路315が不要となり、装置構成を簡便化することができる。
【0087】
図40乃至図42は、モータ端子間電圧VMとPWM駆動デューティ比との関係を示した図であり、図40は、上記実施の形態6及び7における第二の駆動モード、図41は、上記実施の形態8における第二の駆動モード、図42は、二相両側チョッパ(上記実施の形態9における第二の駆動モード)の場合である。
【0088】
FET304乃至307の動作から駆動モードを特定すれば、モータ端子間電圧VMとPWM駆動デューティ比との関係が図40乃至図42(あるいは単相片側チョッパ方式の場合では既出の図20)のいずれかになることが分かる。従って、マイコンなどでPI演算されたPWM駆動デューティ比をそのまま用いれば、モータ端子間電圧VMを推定することができる。
【0089】
また、駆動デューティ比を判断することにより、例えば、上記図20に示すような特性を持つ単相片側チョッパ方式の第一の駆動モードから、上記図40乃至図42に示すような特性を持つ第二の駆動モードにスムーズに切替処理を行うことができる。図43は、この発明の実施の形態12によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、このモード切替処理は、例えば、上記実施の形態6、7及び8の図25、図29及び図33における駆動モード切替処理、すなわち図25におけるステップS145乃至S147及びステップS151乃至S153、図29におけるステップS165乃至S167及びステップS171乃至S173、図33におけるステップS185乃至S187及びステップS191乃至S193に替えて行われるものである。また、ここでは、上記図20に示す単相片側チョッパ方式の駆動デューティ比をD1、上記図40乃至図42に示すような特性を持つ第二の駆動モードの駆動デューティ比をD2としている。
【0090】
図43に示すように、フラグF_modeが0であるか否かを検出し(ステップS241)、0でなければ、駆動デューティ比D2が100%より小さいか否かを判定する(ステップS242)。100%より小さければ、引き続き第二の駆動モードということで処理を終えるが、駆動デューティ比D2が100%であれば、フラグF_modeを0、すなわち第二の駆動モードから単相片側チョッパ方式の第一の駆動モードに切り替える(ステップS243)。
【0091】
一方、ステップS241でフラグF_modeが0であれば、駆動デューティ比D1が0%以上であるか否かを判定する(ステップS244)。0%以上であれば、引き続き第一の駆動モードということで処理を終えるが、駆動デューティ比D1が0%未満、すなわちマイナスであれば、フラグF_modeを1、すなわち第一の駆動モードから第二の駆動モードに切り替える(ステップS245)。
【0092】
なお、上記各実施の形態では、本発明によるモータ制御装置を、車両用の電動パワーステアリングに適用した場合について説明したため、FET304乃至307の駆動デューティ比の決定にPI演算を用いたが、適用する装置によっては、PI演算に微分項を付加した一般的なPID演算(Proportional Plus Integral Plus Derivative)を用いても良いことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子の両方をPWM駆動すると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0094】
また、請求項2記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、モータと電源との間に接続された二つのスイッチング素子をPWM駆動、モータとグランドとの間に接続された二つのスイッチング素子をオフにする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0095】
また、請求項3記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、モータと電源との間に接続された二つのスイッチング素子をオフ、モータとグランドとの間に接続された二つのスイッチング素子をPWM駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0096】
また、請求項4記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子のうち、いずれか一方のスイッチング素子をPWM駆動、他方を継続的にオフ、他の一対のスイッチング素子をオフする第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0097】
また、請求項5記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の両方をPWM駆動、他の一対のスイッチング素子の両方を、一対のスイッチング素子と逆相でPWM駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0098】
また、請求項6記載の発明によれば、4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいてブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによってモータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、制御手段は、ブリッジ回路の対向する辺にある一対のスイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対のスイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の一方をPWM駆動、他方を継続的にオン、他の一対のスイッチング素子をオフし、電流の向きに対してモータを逆方向に駆動する第二の駆動モードとを有し、検出手段によって検出されたモータの端子間電圧に応じて第一の駆動モードと第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0099】
また、請求項7記載の発明によれば、モータの端子間電圧が所定値以下であるとき第二の駆動モードを選択して切り替えるので、システム構成に関係なく、必要なときのみ両側チョッパ駆動を行うことができ、スイッチング素子の発熱を抑え、低ノイズを実現できるモータ制御装置を得る効果がある。
【0100】
また、請求項8記載の発明によれば、駆動モードを切り替える条件にヒステリシス成分を持たせたので、モータ端子間電圧が所定の閾値付近となるような状態で、駆動モードが頻繁に切り替わることを防ぎ、モータのトルクや回転速度の急変を減らすことができる効果が得られる。
【0101】
また、請求項9記載の発明によれば、駆動モードを切り替える条件に、前回の駆動モードの切り替えから所定時間以上経過しているか否かが含まれるので、モータ端子間電圧が所定の閾値付近となるような状態で、駆動モードが頻繁に切り替わることを防ぎ、モータのトルクや回転速度の急変を減らすことができる効果が得られる。
【0102】
また、請求項10記載の発明によれば、モータ端子間電圧は、駆動モードとスイッチング素子の駆動デューティ比とから演算されるので、モータ端子間電圧の検出が不要となり、装置構成を簡便化することができる効果が得られる。
【0103】
また、請求項11記載の発明によれば、モータ制御装置は、モータ電流目標値とモータ電流値との偏差に基づいてスイッチング素子の駆動デューティ比を演算するものであって、駆動モードを切り替える際に、モータの平均印可電圧が駆動モードの切り替え前と切り替え後とでほぼ一定になるように、駆動デューティ比を補正するので、駆動モード切り替え時におけるモータのトルクの変動、電流変動を抑制させることができる効果が得られる。
【0104】
また、請求項12記載の発明によれば、駆動デューティ比の演算において、各種ゲインに補正をかけるので、駆動モード切り替え時におけるモータのトルクの変動、電流変動を抑制させることができる効果が得られる。
【0105】
また、請求項13記載の発明によれば、駆動デューティ比の演算は積分項を有し、この積分項に補正をかけるので、駆動モード切り替え時におけるモータのトルクの変動、電流変動を抑制させることができる効果が得られる。
【0106】
また、請求項14記載の発明によれば、請求項1から13のいずれか一項に記載のモータ制御装置を適用したので、運転フィーリングの良好な電動パワーステアリングの制御装置を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置を適用する電動パワーステアリング装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の特性を示す特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の回路構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の制御領域を説明するグラフである。
【図5】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態1によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態2によるモータ制御装置の制御領域を説明するグラフである。
【図13】 この発明の実施の形態2によるモータ制御装置のヒステリシス成分を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態2によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態2によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態3によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態4によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態4によるモータ制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態5によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態5によるモータ制御装置のモータ端子間電圧と駆動デューティ比との関係を示すグラフである。
【図21】 この発明の実施の形態5によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図22】 この発明の実施の形態6によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図23】 この発明の実施の形態6によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図24】 この発明の実施の形態6によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図25】 この発明の実施の形態6によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図26】 この発明の実施の形態7によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図27】 この発明の実施の形態7によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図28】 この発明の実施の形態7によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図29】 この発明の実施の形態7によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図30】 この発明の実施の形態8によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図31】 この発明の実施の形態8によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図32】 この発明の実施の形態8によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図33】 この発明の実施の形態8によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図34】 この発明の実施の形態9によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示す回路図である。
【図35】 この発明の実施の形態9によるモータ制御装置のブリッジ回路の動作を示すタイムチャートである。
【図36】 この発明の実施の形態9によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図37】 この発明の実施の形態9によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図38】 この発明の実施の形態10によるモータ制御装置の駆動モードの切替時期を説明するタイムチャートである。
【図39】 この発明の実施の形態10によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図40】 この発明の実施の形態6及び7によるモータ制御装置のモータ端子間電圧と駆動デューティ比との関係を示すグラフである。
【図41】 この発明の実施の形態8によるモータ制御装置のモータ端子間電圧と駆動デューティ比との関係を示すグラフである。
【図42】 この発明の実施の形態9によるモータ制御装置のモータ端子間電圧と駆動デューティ比との関係を示すグラフである。
【図43】 この発明の実施の形態11によるモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハンドル、2 トルクセンサ、3 車速センサ、4 モータ、5 コントローラ、6 減速機、7 ラック・ピニオン機構、8 車輪、301、302 I/F回路、303 バッテリ、304〜307 FET、308〜311 駆動回路、312 シャント抵抗、313 電流検出回路、314 M1端子電圧検出回路、315 M2端子電圧検出回路、316 マイコン

Claims (14)

  1. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子の両方をPWM駆動すると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、上記モータと上記電源との間に接続された二つの上記スイッチング素子をPWM駆動、上記モータとグランドとの間に接続された二つの上記スイッチング素子をオフにする第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  3. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のうち、上記モータと上記電源との間に接続された二つの上記スイッチング素子をオフ、上記モータとグランドとの間に接続された二つの上記スイッチング素子をPWM駆動する第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子のうち、いずれか一方の上記スイッチング素子をPWM駆動、他方を継続的にオフ、他の一対の上記スイッチング素子をオフする第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検 出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の両方をPWM駆動、他の一対の上記スイッチング素子の両方を、上記一対のスイッチング素子と逆相でPWM駆動する第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  6. 4組のスイッチング素子によって構成されたブリッジ回路に負荷として接続されたモータと、制御対象装置の諸状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて制御量を求めこの制御量に基づいて上記ブリッジ回路の一対もしくは二対のスイッチング素子を駆動することによって上記モータを所望のモータ電流に制御する制御手段とを備えたモータ制御装置であって、上記制御手段は、上記ブリッジ回路の対向する辺にある一対の上記スイッチング素子のいずれか一方をPWM駆動、他方を継続的にオンすると共に、他の一対の上記スイッチング素子をオフにする第一の駆動モードと、上記ブリッジ回路の対向する一対のスイッチング素子の一方をPWM駆動、他方を継続的にオン、他の一対の上記スイッチング素子をオフし、電流の向きに対してモータを逆方向に駆動する第二の駆動モードとを有し、上記検出手段によって検出された上記モータの端子間電圧に応じて上記第一の駆動モードと上記第二の駆動モードのいずれかを選択して切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  7. モータの端子間電圧が所定値以下であるとき第二の駆動モードを選択して切り替えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  8. 駆動モードを切り替える条件にヒステリシス成分を持たせたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 駆動モードを切り替える条件に、前回の駆動モードの切り替えから所定時間以上経過しているか否かが含まれることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  10. モータ端子間電圧は、駆動モードとスイッチング素子の駆動デューティ比とから演算されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  11. モータ制御装置は、モータ電流目標値とモータ電流値との偏差に基づいてスイッチング素子の駆動デューティ比を演算するものであって、駆動モードを切り替える際に、モータの平均印可電圧が上記駆動モードの切り替え前と切り替え後とでほぼ一定になるように、上記駆動デューティ比を補正することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  12. 駆動デューティ比の演算において、各種ゲインに補正をかけることを特徴とする請求項11記載のモータ制御装置。
  13. 駆動デューティ比の演算は積分項を有し、この積分項に補正をかけることを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のモータ制御装置を適用したことを特徴とする電動パワーステアリングの制御装置。
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