JP3722012B2 - 電気掃除機用ホース及び電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に係わり、特に塵埃検知手段を用いた電気掃除機と電気掃除機用ホースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機として、例えば特開平１１−０５０４６６のものが知られている。図１０に示すように、電動送風機を内臓した掃除機の吸気口に接続パイプ３１を接続している。接続パイプ３１は、吸気通路を形成する連結パイプ３２と、その連結パイプ３２上部に形成した尾錠ケース３３と、尾錠３４と、塵埃検知部３５と、基板ケース３６により構成され、連結パイプ３２のストレート部分に塵埃検知部３５の検知手段として一対の赤外線の発光部３７と、受光部３８を吸気通路内に設けている。更に接続パイプ３１の一端に回動自在に接続されパッキン３９を装着した回転パイプ４０を有している。
【０００３】
そして以上の構成により、掃除中における塵埃を塵埃検知部で検知し、塵埃の有無により、本体内の電動送風機の運転をコントロールするものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術においては、回転パイプの回転をスムーズにおこなうため、パッキンに油性の潤滑材を塗布することが多く、この潤滑材が流れ出て塵埃検知部に付着して塵埃が付着する等により、塵埃検知性能が不安定になる要因となっている。
【０００５】
本発明は以上のような従来の課題を解決しようとするものであって、塵埃検知性能の安定を図るものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、掃除機本体に連通する接続パイプと、前記接続パイプに一端を回動自在に接続しパッキンを装着した回転パイプと、前記パッキンに塗布した潤滑材と、前記回転パイプに接続されたホースを有し、前記接続パイプ内には前記掃除機本体に内蔵された電動送風機が発する吸引風の流路である吸気通路を形成するとともに、前記吸気通路内に臨むように前記パッキンの下流側に塵埃検知用の塵埃検知部を設け、この塵埃検知部の両側に略直線状の溝部を前記吸気通路に臨む如く設けたもので、この構成によれば、パッキンに塗布した潤滑材が塵埃検知部の両側に略直線状に設けた溝部に流れ塵埃検知部を汚すことがなくなるため塵埃検知性能の安定と向上が図れるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１記載の発明は、掃除機本体に連通する接続パイプと、前記接続パイプに一端を回動自在に接続しパッキンを装着した回転パイプと、前記パッキンに塗布した潤滑材と、前記回転パイプに接続されたホースを有し、前記接続パイプ内には前記掃除機本体に内蔵された電動送風機が発する吸引風の流路である吸気通路を形成するとともに、前記吸気通路内に臨むように前記パッキンの下流側に塵埃検知用の塵埃検知部を設け、この塵埃検知部の両側に略直線状の溝部を前記吸気通路に臨む如く設けたもので、この構成によれば、パッキンに塗布した潤滑材が塵埃検知部の両側に略直線状に設けた溝部に流れ塵埃検知部を汚すことがなくなるため塵埃検知性能の安定と向上が図れるものである。
【０００８】
本発明の請求項２記載の発明は、上記請求項１記載の発明において、塵埃検知部を吸気通路内に突出させ、接続パイプと回転パイプの突き合わせ部の一部に隙間を設けたもので、この構成によりパッキンに塗布した潤滑材が凹部を伝わり突出した塵埃検知部の底辺を伝わって流れるため塵埃検知部を汚すことがなく、塵埃検知性能の安定と向上が図れるものである。
【０００９】
本発明の請求項３記載の発明は、上記請求項１記載の発明において、塵埃検知部を吸気通路内に突出させ、塵埃検知部を有する側の接続パイプと回転パイプの突き合わせ部のみ、他側へ突出させたもので、この構成によりパッキンに塗布した潤滑材が突出片を伝わり突出した塵埃検知部の底辺を伝わって流れるため塵埃検知部を汚すことがなく、塵埃検知性能の安定と向上が図れるものである。
【００１０】
本発明の請求項４記載の発明は、掃除機本体に内蔵された電動送風機が発する吸引力が作用するように請求項１〜３のいずれか１項に記載の電気掃除機用ホースと掃除機本体を接続した電気掃除機で、塵埃検知性能の安定と向上を図った電気掃除機が提供できる。
【００１１】
【実施例】
（実施例１）
以下本発明の第１の実施例を、図１〜図３を用いて説明する。
【００１２】
図３は掃除機の全体を示すもので、電動送風機（図示せず）を内臓した掃除機本体１の吸込口１ａに接続パイプ２を介してホース３の一端を接続し、このホース３の他端側には手元ハンドル４が接続され、この手元ハンドル４内には、掃除機本体１内の電動送風機の運転をコントロールするための部品が内蔵されている。手元ハンドル４の反ホース３側には延長管５の一端側が接続され、延長管５の他端側には吸込具６が接続されている。吸込具６内には回転ブラシが配されており、回転ブラシは電動機により回転駆動される。
【００１３】
図１に示すように、接続パイプ２は、一端をホース３に接続し、他端は回動自在に接続される回転パイプ７を有し、吸気通路を形成する連結パイプ８と、その連結パイプ８上部に形成した尾錠ケース９と、バネ等で附勢された尾錠１０と、塵埃検知部の制御基板１１と、前記制御基板１１を収容する基板ケース１２により構成され、ホース３の後方にて連結パイプ８に塵埃検知部１３の検知手段として一対の赤外線の発光部１４と、受光部１５を吸気通路内に臨むように設けている。１６はパッキンで、前記パッキン１６及びその近傍に潤滑材を塗布し、回転部分のエアータイトをしている。ホースカバー１７はホース３の接続部を保護している。また、図２に示すように塵埃検知部１３の検知手段として一対の赤外線の発光部１４と受光部１５を設け、この塵埃検知部１３の両側に溝１８を設けている。
【００１４】
上記構成による作用は以下の通りである。
【００１５】
電動送風機（図示せず）が発する吸引力により、掃除中に吸込み、吸気通路２１内を通過する塵埃を、赤外線の発光部１４と受光部１５とで検知し、電動送風機（図示せず）の運転をコントロールするが、運転中にパッキン１６及びその近傍に塗布した潤滑材が流れ出ても、塵埃検知部１３両側に設けた溝１８に沿って流れるため、赤外線の発光部１４と受光部１５とが汚れることがなく塵埃検知性能の安定が図れるものである。
【００１６】
（実施例２）
次に本発明の第２の実施例を、図４、図５を用いて説明する。なお、上記第１の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【００１７】
塵埃検知部１３を吸気通路内に突出させ、接続パイプ２の回転パイプ７との接合部端面に隙間である凹部１９を全周に設けている。
【００１８】
上記構成による作用は以下の通りである。
【００１９】
運転中にパッキン１６及びその近傍に塗布した潤滑材が流れ出ても、塵埃検知部１３の凹部１９に溜まり、さらにもし潤滑材が前記凹部１９より流れ出ても、赤外線の発光部１４と受光部１５は吸気通路２１内へ突出しているため、前記発光部１４と受光部１５は汚れることがなく、塵埃検知性能の安定が図れるものである。
【００２０】
（実施例３）
次に本発明の第３の実施例を、図６〜図９を用いて説明する。なお、上記第１の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【００２１】
塵埃検知部１３を吸気通路内に突出させ、接続パイプ２の回転パイプ７との接合部端面において、塵埃検知部１３を有する一端のみを、回転パイプ７に覆い被せた突出片２０を設けている。
【００２２】
上記構成による作用は以下の通りである。
【００２３】
運転中にパッキン１６及びその近傍に塗布した潤滑材が流れ出ても、塵埃検知部１３の突出片２０を伝わり軸方向に対し横方へ流れるため、吸気通路２１内へ突出した赤外線の発光部１４と受光部１５とが汚れることがなく、塵埃検知性能の安定が図れるものである。また塵埃検知部１３の突出面を回転パイプ７の内面と略同一とする事で塵埃の引っかかり等ゴミ詰りが防止できるものである。
【００２４】
【発明の効果】
本発明によれば、塵埃検知部に設けた溝により潤滑材などが溝を伝わり流れるため、発光部と受光部とが汚れることがなく塵埃検知性能の安定が図れるものである。また、上記のように塵埃検知性能の安定が図れた電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例を示す電気掃除機用ホースの側断面図
【図２】 図１におけるＡ−Ａ断面図
【図３】 同電気掃除機の全体図
【図４】 本発明の第２の実施例を示す電気掃除機用ホースの側断面図
【図５】 図４におけるＢ−Ｂ断面図
【図６】 本発明の第３の実施例を示す電気掃除機用ホースの側断面図
【図７】 図４におけるＣ−Ｃ断面図
【図８】 図４におけるＤ部拡大図
【図９】 図４におけるＥ矢視図
【図１０】 従来の電気掃除機用ホースの側断面図
【符号の説明】
１ 掃除機本体
２ 接続パイプ
３ ホース
７ 回転パイプ
１３ 塵埃検知部
１４ 発光部
１５ 受光部
１６ パッキン
１８ 溝
１９ 凹部
２０ 突出片
２１ 吸気通路
Claims (4)
- 掃除機本体に連通する接続パイプと、前記接続パイプに一端を回動自在に接続しパッキンを装着した回転パイプと、前記パッキンに塗布した潤滑材と、前記回転パイプに接続されたホースを有し、前記接続パイプ内には前記掃除機本体に内蔵された電動送風機が発する吸引風の流路である吸気通路を形成するとともに、前記吸気通路内に臨むように前記パッキンの下流側に塵埃検知用の塵埃検知部を設け、この塵埃検知部の両側に略直線状の溝部を前記吸気通路に臨む如く設けた電気掃除機用ホース。
- 塵埃検知部を吸気通路内に突出させ、接続パイプと回転パイプの突き合わせ部の一部に隙間を設けた請求項１記載の電気掃除機用ホース。
- 塵埃検知部を吸気通路内に突出させ、塵埃検知部を有する側の接続パイプと回転パイプの突き合わせ部のみ、他側へ突出させた請求項１記載の電気掃除機用ホース。
- 掃除機本体に内蔵された電動送風機が発する吸引力が作用するように請求項１〜３のいずれか１項に記載の電気掃除機用ホースと掃除機本体を接続した電気掃除機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001164504A JP3722012B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 電気掃除機用ホース及び電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001164504A JP3722012B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 電気掃除機用ホース及び電気掃除機 |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2002355207A JP2002355207A (ja) | 2002-12-10 |
| JP3722012B2 true JP3722012B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001164504A Expired - Lifetime JP3722012B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 電気掃除機用ホース及び電気掃除機 |
Country Status (1)
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-
2001
- 2001-05-31 JP JP2001164504A patent/JP3722012B2/ja not_active Expired - Lifetime
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