JP3721277B2 - 電子機器の冷却構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータ装置内に実装する各種のプリント回路板の中で、特に業界において標準化された拡張カードを含む電子機器内の発熱ユニットを好適に冷却することができる電子機器の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置のプリント回路板の内、PCI拡張カード(以下拡張カードと称する)が業界では主流となっている。また、高速/高性能のマシンでは、拡張カードにおいて、高電力タイプを採用しており、その信頼性の保証のためには効果的な冷却が必要になる。
【0003】
ここで、この明細書にかかる次の用語について、その定義を示して明確にする。
【0004】
拡張カードとは、PCI(Peripheral Component Interconnect)拡張カードを指し、狭いバス幅が原因で周辺装置のI/O機能の実行に時間がかかるという問題を解決するために採用されたものであり、周辺装置とシステム間のデータ転送速度を増加させることを目的とし、最高、毎秒264MBのデータ転送レートが可能なバスを提供するものである。
【0005】
図8に拡張カードの形態を示す。拡張カードは、図8(a)に示す標準型と、図8(b)に示す短縮型の2種類の基本形態を持つ。また、拡張カード2a,2bは、矩形形状をなすプリント回路板で構成され、例えばシステムボードに接続されるカードエッジコネクタ4と、システムボードに対して一方の垂直方向に形成した外部と接続する外部接続用コネクタ3aと、図示しない取付け部とを設ける前面板3とを備え、システムボードに対して他方の垂直方向に形成する図示しないガイド部材に挿入し、取付け部をシステムボードのフレームにねじなどの締結によって固定することでシステムボードに実装される。
【0006】
また、拡張カードの物理的寸法は規格化されており、カードエッジコネクタ4を形成する縁部の寸法は、標準型において312mm、また、短縮型において174.63mm。挿入方向、つまり前面板3を形成する縁部の寸法は、標準型および短縮型において106.68mmに規定されている。また、拡張カードは各種の機能を持ち、実装される発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量は各拡張カードによって異なる。さらに、拡張カードはユーザレベルにおいて適時に実装されることも多い。
【0007】
図9は従来技術を示すものである。同図において、電子機器51は、システムボード11を備え、システムボード11はCPUユニット50と、電源ユニット60と、拡張カード2とを接続してそれらを制御するとともに入出力装置とも接続される。また、拡張カード2に設けた外部接続用コネクタ3a(以下図8を参照)は電子機器51の外部から接続できるように電子機器51の後面に配置されている。すなわち、外部接続用コネクタ3aを設ける前面板3は、電子機器51の後面の一部を形成している。拡張カード2をシステムボード11に実装する場合は、拡張カード2をガイド部材63に挿入し、カードエッジコネクタ4とシステムボード11に設けたコネクタ12とを接続し、前面板3に形成する取付け部をシステムボード11のフレーム64にねじなどの締結によって固定する。
【0008】
電子機器51の冷却は、各発熱ユニット毎に冷却ファンを備えており、CPUユニット50によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、拡張カード2にガイド部材63側から冷却風を吹き付ける冷却ファン75とを備えている。
【0009】
図9(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン75によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、前面板3側に流れ、前面板3によってその流路を塞がれ、主に拡張カード2の上面へと流れて電子機器51の後面から外部に排出することを期待している。
【0010】
しかし、実際は、拡張カード2の暖気は、電子機器51の後面から外部に排出することはなく、暖気は拡張カードの上面側に吹き上げられ、暖気の一部は、CPUユニット50および電源ユニット60に設けた冷却ファン85によって電子機器51の後面から外部に排出される。また、暖気の一部は、拡張カードに冷却風を供給する冷却ファン75が吸気し、再度拡張カードに暖気を供給することになる。また、前面板3側の下部、すなわちシステムボード11側において空気の淀みが発生する。
【0011】
図10は従来技術を示すものである。同図において、電子機器51の冷却は、各発熱ユニット毎に冷却ファンを備えており、CPUユニット50によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、拡張カード2の挿入面側から冷却風を吹き付ける冷却ファン75とを備えている。
【0012】
図10(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン75によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、システムボード11側に流れ、システムボード11によってその流路を塞がれ、主に拡張カード2の上面へと流れて電子機器51の後面から外部に排出することを期待している。
【0013】
しかし、実際は、拡張カード2の暖気は、電子機器51の後面から外部に排出することはなく、暖気は拡張カードの上面側に吹き上げられ、暖気の一部は、CPUユニット50および電源ユニット60に設けた冷却ファン85によって電子機器51の後面から外部に排出される。また、暖気の一部は、拡張カードに冷却風を供給する冷却ファン75が吸気し、再度拡張カードに暖気を供給することになる。また、ガイド部材63側の下部および前面板3側の下部、すなわちシステムボード側において空気の淀みが発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。
【0015】
1)拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出する排出手段を備えていないため、拡張カードの暖気は電子機器内で循環し、電子機器内の内部温度上昇を大きくしている。
【0016】
2)拡張カードの暖気の一部は、他の発熱ユニット内を経由して電子機器の外部へ排出するため、他の発熱ユニットは拡張カードの暖気が吸気温度となり、内部温度上昇を大きくしている。
【0017】
3)拡張カードの冷却において、拡張カードの下部、すなわち、システムボード側において空気の淀みが発生する。
【0018】
4)拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出するためには、拡張カードの暖気を電子機器の外部へ排出するための冷却ファンを追加して設置する必要がある。この場合は、拡張カードの外部接続用コネクタを設ける前面板が電子機器の後面の一部を形成するがゆえに、電子機器内の実装形態を複雑にするとともに、電子機器の大型化やコストアップなどを招くことになる。
【0019】
したがって、この発明の目的は、
1)拡張カードの暖気を電子機器内で循環することなく電子機器の外部へ排出し、電子機器内の内部温度上昇を低減することにある。
【0020】
2)また、他の発熱ユニットが拡張カードの暖気を吸気しないようにし、他の発熱ユニットの内部温度上昇を低減することにある。
【0021】
3)また、拡張カードの冷却において、空気の淀みを発生させないことにある。
【0022】
4)また、拡張カードの暖気を冷却ファンを追加せずに電子機器の外部へ強制的に排出することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、この発明では次のような手段を取る。
【0024】
拡張カードの暖気を電子機器の外部へ排出するために、拡張カードの暖気を拡張カードに隣接して実装される他の発熱ユニットの暖気を排気する冷却ファンへ他の発熱ユニット内を経由することなく流通させる流路を確保するダクトを形成した排出手段を備える。
【0025】
上記の手段を取ることにより、拡張カードの暖気は電子機器内を循環することなく電子機器の外部へ排出する。このため、電子機器内の内部温度上昇を低減する。また、他の発熱ユニットは拡張カードの暖気を吸気しないので、他の発熱ユニットの内部温度上昇を低減する。さらに、拡張カードの冷却において、空気の淀みが発生しない。また、冷却ファンを追加しないで拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出する。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明は、次に示したような実施の形態をとる。
【0027】
図1および図2に示すように、電子機器の冷却構造は、
冷却ファンによって冷却風が供給される拡張カードと、他の冷却ファンによって暖気が排気される他の発熱ユニットとが隣接してシステムボードに実装された電子機器の冷却構造において、
上面に拡張カード2へ冷却風を供給する冷却ファン25を設置するとともに、拡張カード2を覆って拡張カード2の暖気をCPUユニット50と電源ユニット60とからなる発熱ユニットおよび電子機器1内の空間部に排出することを防止する第一ダクト21と、
前記拡張カード2の暖気を前記のCPUユニット50と電源ユニット60とからなる発熱ユニットの暖気を排気する他の冷却ファン35へ流通させるように形成する第二ダクト31とを備える。
【0028】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止するとともに、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させて外部へ排出する。このため、冷却ファンを追加することなく拡張カードの冷却効率を向上させるとともに、他の発熱ユニットに対しても拡張カードの暖気を供給しないことにより、冷却効率を向上させる。
【0029】
さらに、図3に示すように、前記第一ダクト21は、
拡張カード2とシステムボード11との間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うとともに、拡張カードの挿入方向に対してシステムボード側に延長して設置可能とする遮蔽板26を備える。
【0030】
上記の実施の形態をとることにより、実装された各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することで、冷却風および暖気の風速を適宜に変更する。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させる。さらに、第一ダクトは最小限度の大きさに形成するので、第一ダクトの小型化、コストダウン化を可能にする。
【0031】
さらに、図4に示すように、前記第一ダクト21は、
拡張カード2をシステムボード11へ挿入する方向に対して移動可能にする。
【0032】
上記の実施の形態をとることにより、実装された各拡張カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カードと拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンとの間隔を適宜に変更することで、拡張カードへの冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更する。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させる。
【0033】
さらに、図5に示すように、前記第一ダクト21は、
システムボード11を形成するフレーム14に回転自在に装備する。
【0034】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードを実装あるいは保守する際に、第一ダクトを取外すことなく、拡張カードのシステムボードへの実装あるいは取外し、また第一ダクトの開放などの作業を容易にする。
【0035】
さらに、図6に示すように、前記冷却ファン25は、
第一ダクト21の上部に移動または/および取外し可能に装備されたファン取付け板23に固定する。
【0036】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの実装形態によってファン取付け板をスライドあるいは反転することによって移動し、前記冷却ファンの設置位置を任意に変更可能とすることで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対して冷却ファンの設置位置を適宜に変更する。また、取付け板を取外し可能とすることで、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファンの冷却性能を適宜に変更する。
【0037】
さらに、図1ないし図6に示すように、前記第一ダクト21は、
前記拡張カード2の表面側および裏面側とガイド部材13側と挿入面側とを覆うように形成することが望ましい。
【0038】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの前面板を除く他の面を覆うことで、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにして拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止する。なお、システムボードへ拡張カードを実装する際に拡張カードの位置を規正するガイド部材を設けた面に通気孔を形成しない場合は、ガイド部材に対向する面を覆う必要はない。
【0039】
さらに、図7に示すように、前記第二ダクト31は、
前記他の冷却ファン35を設置し、
拡張カードの暖気を吸気して他の冷却ファン35に流通するように形成する吸気部36と、
拡張カードの暖気を吸気することを防止し他の発熱ユニットの暖気を他の冷却ファン35に流通するように形成する遮蔽部37とを備える。
【0040】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させる流路を確保し、拡張カードの暖気は他の発熱ユニットに熱的な影響を与えることなく電子機器の外部へ排出する。
【0041】
【実施例】
この発明による代表的な実施例を図1ないし図7によって説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略することがある。
【0042】
図1は本発明の実施例の図を示す。
【0043】
同図において、電子機器1は、システムボード11を備え、システムボード11はCPUユニット50と、電源ユニット60と、拡張カード2とを接続してそれらを制御するとともに入出力装置とも接続される。また、拡張カード2に設けた外部接続用コネクタ3aは電子機器1の外部から接続できるように電子機器1の後面に配置されている。すなわち、外部接続用コネクタ3aを設ける前面板3は、電子機器1の後面の一部を形成している。拡張カードをシステムボードに実装する場合は、拡張カード2をガイド部材13に挿入し、カードエッジコネクタ4とシステムボード11に設けたコネクタ12とを接続し、前面板3に形成する取付け部をシステムボード11のフレーム14にねじなどの締結によって固定する。
【0044】
電子機器1の冷却構造において、前記拡張カード2に、拡張カード2の表面側および裏面側とガイド部材13側と挿入面(上面)側とを覆う第一ダクト21を設置する。当該第一ダクト21は、拡張カード2によって発熱した暖気をCPUユニット50と電源ユニット60および電子機器1内の空間部に排出することを防止するものである。また、第一ダクト21は、拡張カード2の挿入面(上面)側から冷却風を拡張カード2に吹き付ける冷却ファン25を設置する。
【0045】
なお、ガイド部材13を設けた面に通気孔を形成しない場合は、第一ダクト21の形成において、ガイド部材13に対向する面を必ずしも覆う必要はない。
【0046】
一方、CPUユニット50および電源ユニット60に、CPUユニット50と電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み、電子機器1の後面から外部に排気するCPUユニット50と電源ユニット60とにそれぞれ設置した冷却ファン35へ前記拡張カード2の暖気を流通させるようにして形成する第二ダクト31を設置する。第二ダクト31は、それぞれCPUユニット50と電源ユニット60の排気部を覆うとともに、冷却ファン35が拡張カード2の暖気を吸気できるように形成している。
【0047】
すなわち、図7(a)に示すように、第二ダクト31は、前記冷却ファン35を設置し、拡張カード2の暖気を吸気して冷却ファン35に流通できるように第二ダクト31の一辺を鈍角に折曲げて開口部を設けた吸気部36と、拡張カード2の暖気を吸気することを防止し、CPUユニット50と電源ユニット60の暖気のみを冷却ファン35に流通できるようにする遮蔽部37とを形成する。
【0048】
図1(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン25によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、システムボード11側に流れ、システムボード11に設けるコネクタ12の高さ寸法によって形成するシステムボード11と拡張カード2との隙間から前記の冷却ファン35へと流れて電子機器1の後面から外部に排出する。
【0049】
図2は本発明の実施例の図を示す。
【0050】
同図において、電子機器1の冷却構造において、第二ダクト31は、それぞれCPUユニット50および電源ユニット60の排気部を覆うとともに、冷却ファン35が拡張カード2の暖気を吸気できるように、前述の図1に示した第一ダクト21と隣接させて設置している。
【0051】
すなわち、図7(b)に示すように、第二ダクト31は、前記冷却ファン35を設置し、拡張カード2の暖気を吸気して冷却ファン35に流通するように、第一ダクト21と隣接する一辺を切り欠き形状にした開口部を設ける吸気部36と、拡張カード2の暖気を吸気することを防止し、CPUユニット50と電源ユニット60の暖気のみを冷却ファン35に流通できるようにする遮蔽部37とを形成する。
【0052】
図1および図2の構成において、拡張カード2の前面板3を除く他の面を覆うことにより、拡張カード2の暖気をCPUユニット50と電源ユニット60、および電子機器1の空間部に排出しないようにして拡張カード2の暖気が電子機器1内で循環するのを防止するとともに、拡張カード2の暖気をCPUユニット50および電源ユニット60に設置する冷却ファン35へ流通させて電子機器1の外部へ排出する。
【0053】
つぎに、第一ダクトの構成について説明する。
【0054】
図3は本発明の実施例の図を示す。
【0055】
同図において、第一ダクト21は、拡張カード2とシステムボード11との間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うように形成する。当該隙間は、拡張カード2の暖気をCPUユニット50および電源ユニット60に設置する冷却ファン35へ流通させることを目的とするものであるが、他の目的として各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することを目的としている。
【0056】
すなわち、拡張カード2の挿入方向に対してシステムボード11側に延長して設置可能とする遮蔽板26を備える。遮蔽板26の取付け構造は、遮蔽板26の取付け部に縦方向の長穴を形成し、遮蔽板26を第一ダクト21にねじの締結によって任意の位置に固定する。なお、遮蔽板26は、第一ダクト21が拡張カード2を覆う箇所に設置することになる。
【0057】
図3の構成において、第一ダクト21は、最小限度の大きさに形成するので、第一ダクト21を小型化することで、コストダウンを可能にする。また、各拡張カードの発熱量によって遮蔽板26を第一ダクト21に任意の位置に固定することで、拡張カードを覆う度合を適宜に変更することができ、冷却風および暖気の風速を適宜に変更することができる。
【0058】
図4は本発明の実施例の図を示す。
【0059】
同図(a)において、前記第一ダクト21は、拡張カード2をシステムボード11へ挿入する方向に対して移動可能にする。すなわち、システムボード11に板材からなる支柱27を設け、第一ダクト21の取付け部に縦方向の長穴を形成し、第一ダクト21を支柱27にねじの締結によって任意の位置に固定する。
【0060】
同図(b)において、拡張カード2と拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファン25との間隔を大きく設定するように第一ダクト21を上方向に移動して固定する。この場合、冷却ファン25から吹き付ける冷却風は、拡張カード2の全体へ比較的均一に供給される。
【0061】
図4の構成において、各拡張21カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カード21と冷却ファン25との間隔距離を適宜に変更することで、拡張カード21への冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更する。
【0062】
図5は本発明の実施例の図を示す。
【0063】
同図において、前記第一ダクト21は、システムボード11を形成するフレーム14に回転自在に装備する。すなわち、第一ダクト21は、その一端を前記のガイド部材13側のフレーム14と支点部28を介して回転自在に取付ける。また、他端は前面板3側のフレーム14にねじの締結によって固定する。
【0064】
図5の構成において、第一ダクト21は、一端を支点として回転自在に装備することになる。このため、拡張カード2を実装あるいは保守する際に、第一ダクト221を取外すことなく拡張カード2をシステムボード11へ実装したり、あるいは取外したりすることができる。
【0065】
つぎに、第一ダクトに設置する冷却ファンについて説明する。
【0066】
図6は本発明の実施例の図を示す。同図は、冷却ファンの設置形態を説明するために模式的に図示している。
【0067】
図6(a)に示すように、冷却ファン25は、第一ダクト21にファン取付け板23を介して設置する。すなわち、ファン取付け板23は、冷却ファン25を固定しており、第一ダクト21にファン取付け板23の移動範囲より小さい開口部22を形成する。ファン取付け板23は第一ダクト21にねじの締結などによって固定する。また、ファン取付け板23は第一ダクト21に対して移動できるように移動方向に長穴あるいは所定の間隔で取付け穴を形成する。
【0068】
なお、ファン取付け板23の移動は、第一ダクト21にスライド可能な溝を形成してもよく、また、ファン取付け板23を左右方向に反転させて第一ダクト21に取付けてもよい。
【0069】
図6(b)は、前述の図6(a)に示したファン取付け板23を反転させて第一ダクト21に取付けた場合を示す。また、図6(c)は、前述の図6(a)に示したファン取付け板23をガイド部材側(右方向)に移動して取付けた場合をそれぞれ示す。
【0070】
図6の構成において、ファン取付け板23をスライドあるいは反転することによって冷却ファン25の設置位置を任意に変更可能とすることで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量などといった冷却条件に対して冷却ファン25の設置位置を適宜に変更する。また、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファン25の冷却性能を適宜に変更することもできる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次に示すような効果が期待できる。
【0072】
上面に拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンを設置するとともに、拡張カードを覆って拡張カードの暖気を他の発熱ユニットおよび電子機器内の空間部に排出することを防止する第一ダクトと、前記拡張カードの暖気を他の発熱ユニットの暖気を排気する他の冷却ファンへ流通させるように形成する第二ダクトとを備えることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止することができるとともに、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させて外部へ排出することができる。このため、冷却ファンを追加することなく拡張カードの冷却効率を向上させることができるとともに、他の発熱ユニットに対しても拡張カードの暖気を供給しないことにより、冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。
【0073】
さらに、前記第一ダクトは、拡張カードとシステムボードとの間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うとともに、拡張カードの挿入方向に対してシステムボード側に延長して設置可能とする遮蔽板を備えることにより、実装された各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することができ、冷却風および暖気の風速を適宜に変更することができる。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。さらに、第一ダクトは最小限度の大きさに形成するので、第一ダクトの小型化、コストダウン化を可能にすることができる。
【0074】
さらに、前記第一ダクトは、拡張カードをシステムボードへ挿入する方向に対して移動可能にすることにより、実装された各拡張カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カードと拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンとの間隔を適宜に変更することができ、拡張カードへの冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更することができる。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。
【0075】
さらに、前記第一ダクトは、システムボードを形成するフレームに回転自在に装備することにより、拡張カードを実装あるいは保守する際に、第一ダクトを取外すことなく、拡張カードのシステムボードへの実装あるいは取外しを可能とすることができる。また第一ダクトの開放などの作業を容易にすることができる。
【0076】
さらに、前記冷却ファンは、第一ダクトの上部に移動または/および取外し可能に装備されたファン取付け板に固定することにより、拡張カードの実装形態によってファン取付け板を移動し、前記冷却ファンの設置位置を任意に変更することで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対して冷却ファンの設置位置を適宜に変更することができる。また、取付け板を取外し可能とすることで、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファンの冷却性能を適宜に変更することができる。
【0077】
さらに、前記第一ダクトは、前記拡張カードの表面側および裏面側とガイド部材側と挿入面側とを覆うことにより、拡張カードの前面板を除く他の面を覆うことで、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止することができる。
【0078】
さらに、前記第二ダクトは、前記の他の冷却ファンを設置し、拡張カードの暖気を吸気して他の冷却ファンに流通するように形成する吸気部と、拡張カードの暖気を吸気することを防止し、他の発熱ユニットの暖気を他の冷却ファンに流通するように形成する遮蔽部とを備えることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させる流路を確保し、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに熱的な影響を与えることなく電子機器の外部へ排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の図である。
【図6】本発明の実施例の図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】拡張カードの形態を示す図である。
【図9】従来技術の図である。
【図10】従来技術の図である。
【符号の説明】
21:第一ダクト
23:ファン取付け板
25:冷却ファン
26:遮蔽板
27:支柱
28:支点部
31:第二ダクト
35:冷却ファン
36:吸気部
37:遮蔽部
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータ装置内に実装する各種のプリント回路板の中で、特に業界において標準化された拡張カードを含む電子機器内の発熱ユニットを好適に冷却することができる電子機器の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置のプリント回路板の内、PCI拡張カード(以下拡張カードと称する)が業界では主流となっている。また、高速/高性能のマシンでは、拡張カードにおいて、高電力タイプを採用しており、その信頼性の保証のためには効果的な冷却が必要になる。
【0003】
ここで、この明細書にかかる次の用語について、その定義を示して明確にする。
【0004】
拡張カードとは、PCI(Peripheral Component Interconnect)拡張カードを指し、狭いバス幅が原因で周辺装置のI/O機能の実行に時間がかかるという問題を解決するために採用されたものであり、周辺装置とシステム間のデータ転送速度を増加させることを目的とし、最高、毎秒264MBのデータ転送レートが可能なバスを提供するものである。
【0005】
図8に拡張カードの形態を示す。拡張カードは、図8(a)に示す標準型と、図8(b)に示す短縮型の2種類の基本形態を持つ。また、拡張カード2a,2bは、矩形形状をなすプリント回路板で構成され、例えばシステムボードに接続されるカードエッジコネクタ4と、システムボードに対して一方の垂直方向に形成した外部と接続する外部接続用コネクタ3aと、図示しない取付け部とを設ける前面板3とを備え、システムボードに対して他方の垂直方向に形成する図示しないガイド部材に挿入し、取付け部をシステムボードのフレームにねじなどの締結によって固定することでシステムボードに実装される。
【0006】
また、拡張カードの物理的寸法は規格化されており、カードエッジコネクタ4を形成する縁部の寸法は、標準型において312mm、また、短縮型において174.63mm。挿入方向、つまり前面板3を形成する縁部の寸法は、標準型および短縮型において106.68mmに規定されている。また、拡張カードは各種の機能を持ち、実装される発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量は各拡張カードによって異なる。さらに、拡張カードはユーザレベルにおいて適時に実装されることも多い。
【0007】
図9は従来技術を示すものである。同図において、電子機器51は、システムボード11を備え、システムボード11はCPUユニット50と、電源ユニット60と、拡張カード2とを接続してそれらを制御するとともに入出力装置とも接続される。また、拡張カード2に設けた外部接続用コネクタ3a(以下図8を参照)は電子機器51の外部から接続できるように電子機器51の後面に配置されている。すなわち、外部接続用コネクタ3aを設ける前面板3は、電子機器51の後面の一部を形成している。拡張カード2をシステムボード11に実装する場合は、拡張カード2をガイド部材63に挿入し、カードエッジコネクタ4とシステムボード11に設けたコネクタ12とを接続し、前面板3に形成する取付け部をシステムボード11のフレーム64にねじなどの締結によって固定する。
【0008】
電子機器51の冷却は、各発熱ユニット毎に冷却ファンを備えており、CPUユニット50によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、拡張カード2にガイド部材63側から冷却風を吹き付ける冷却ファン75とを備えている。
【0009】
図9(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン75によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、前面板3側に流れ、前面板3によってその流路を塞がれ、主に拡張カード2の上面へと流れて電子機器51の後面から外部に排出することを期待している。
【0010】
しかし、実際は、拡張カード2の暖気は、電子機器51の後面から外部に排出することはなく、暖気は拡張カードの上面側に吹き上げられ、暖気の一部は、CPUユニット50および電源ユニット60に設けた冷却ファン85によって電子機器51の後面から外部に排出される。また、暖気の一部は、拡張カードに冷却風を供給する冷却ファン75が吸気し、再度拡張カードに暖気を供給することになる。また、前面板3側の下部、すなわちシステムボード11側において空気の淀みが発生する。
【0011】
図10は従来技術を示すものである。同図において、電子機器51の冷却は、各発熱ユニット毎に冷却ファンを備えており、CPUユニット50によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み電子機器51の後面から外部に排出する冷却ファン85と、拡張カード2の挿入面側から冷却風を吹き付ける冷却ファン75とを備えている。
【0012】
図10(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン75によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、システムボード11側に流れ、システムボード11によってその流路を塞がれ、主に拡張カード2の上面へと流れて電子機器51の後面から外部に排出することを期待している。
【0013】
しかし、実際は、拡張カード2の暖気は、電子機器51の後面から外部に排出することはなく、暖気は拡張カードの上面側に吹き上げられ、暖気の一部は、CPUユニット50および電源ユニット60に設けた冷却ファン85によって電子機器51の後面から外部に排出される。また、暖気の一部は、拡張カードに冷却風を供給する冷却ファン75が吸気し、再度拡張カードに暖気を供給することになる。また、ガイド部材63側の下部および前面板3側の下部、すなわちシステムボード側において空気の淀みが発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。
【0015】
1)拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出する排出手段を備えていないため、拡張カードの暖気は電子機器内で循環し、電子機器内の内部温度上昇を大きくしている。
【0016】
2)拡張カードの暖気の一部は、他の発熱ユニット内を経由して電子機器の外部へ排出するため、他の発熱ユニットは拡張カードの暖気が吸気温度となり、内部温度上昇を大きくしている。
【0017】
3)拡張カードの冷却において、拡張カードの下部、すなわち、システムボード側において空気の淀みが発生する。
【0018】
4)拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出するためには、拡張カードの暖気を電子機器の外部へ排出するための冷却ファンを追加して設置する必要がある。この場合は、拡張カードの外部接続用コネクタを設ける前面板が電子機器の後面の一部を形成するがゆえに、電子機器内の実装形態を複雑にするとともに、電子機器の大型化やコストアップなどを招くことになる。
【0019】
したがって、この発明の目的は、
1)拡張カードの暖気を電子機器内で循環することなく電子機器の外部へ排出し、電子機器内の内部温度上昇を低減することにある。
【0020】
2)また、他の発熱ユニットが拡張カードの暖気を吸気しないようにし、他の発熱ユニットの内部温度上昇を低減することにある。
【0021】
3)また、拡張カードの冷却において、空気の淀みを発生させないことにある。
【0022】
4)また、拡張カードの暖気を冷却ファンを追加せずに電子機器の外部へ強制的に排出することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、この発明では次のような手段を取る。
【0024】
拡張カードの暖気を電子機器の外部へ排出するために、拡張カードの暖気を拡張カードに隣接して実装される他の発熱ユニットの暖気を排気する冷却ファンへ他の発熱ユニット内を経由することなく流通させる流路を確保するダクトを形成した排出手段を備える。
【0025】
上記の手段を取ることにより、拡張カードの暖気は電子機器内を循環することなく電子機器の外部へ排出する。このため、電子機器内の内部温度上昇を低減する。また、他の発熱ユニットは拡張カードの暖気を吸気しないので、他の発熱ユニットの内部温度上昇を低減する。さらに、拡張カードの冷却において、空気の淀みが発生しない。また、冷却ファンを追加しないで拡張カードの暖気を電子機器の外部へ強制的に排出する。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明は、次に示したような実施の形態をとる。
【0027】
図1および図2に示すように、電子機器の冷却構造は、
冷却ファンによって冷却風が供給される拡張カードと、他の冷却ファンによって暖気が排気される他の発熱ユニットとが隣接してシステムボードに実装された電子機器の冷却構造において、
上面に拡張カード2へ冷却風を供給する冷却ファン25を設置するとともに、拡張カード2を覆って拡張カード2の暖気をCPUユニット50と電源ユニット60とからなる発熱ユニットおよび電子機器1内の空間部に排出することを防止する第一ダクト21と、
前記拡張カード2の暖気を前記のCPUユニット50と電源ユニット60とからなる発熱ユニットの暖気を排気する他の冷却ファン35へ流通させるように形成する第二ダクト31とを備える。
【0028】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止するとともに、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させて外部へ排出する。このため、冷却ファンを追加することなく拡張カードの冷却効率を向上させるとともに、他の発熱ユニットに対しても拡張カードの暖気を供給しないことにより、冷却効率を向上させる。
【0029】
さらに、図3に示すように、前記第一ダクト21は、
拡張カード2とシステムボード11との間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うとともに、拡張カードの挿入方向に対してシステムボード側に延長して設置可能とする遮蔽板26を備える。
【0030】
上記の実施の形態をとることにより、実装された各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することで、冷却風および暖気の風速を適宜に変更する。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させる。さらに、第一ダクトは最小限度の大きさに形成するので、第一ダクトの小型化、コストダウン化を可能にする。
【0031】
さらに、図4に示すように、前記第一ダクト21は、
拡張カード2をシステムボード11へ挿入する方向に対して移動可能にする。
【0032】
上記の実施の形態をとることにより、実装された各拡張カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カードと拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンとの間隔を適宜に変更することで、拡張カードへの冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更する。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させる。
【0033】
さらに、図5に示すように、前記第一ダクト21は、
システムボード11を形成するフレーム14に回転自在に装備する。
【0034】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードを実装あるいは保守する際に、第一ダクトを取外すことなく、拡張カードのシステムボードへの実装あるいは取外し、また第一ダクトの開放などの作業を容易にする。
【0035】
さらに、図6に示すように、前記冷却ファン25は、
第一ダクト21の上部に移動または/および取外し可能に装備されたファン取付け板23に固定する。
【0036】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの実装形態によってファン取付け板をスライドあるいは反転することによって移動し、前記冷却ファンの設置位置を任意に変更可能とすることで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対して冷却ファンの設置位置を適宜に変更する。また、取付け板を取外し可能とすることで、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファンの冷却性能を適宜に変更する。
【0037】
さらに、図1ないし図6に示すように、前記第一ダクト21は、
前記拡張カード2の表面側および裏面側とガイド部材13側と挿入面側とを覆うように形成することが望ましい。
【0038】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの前面板を除く他の面を覆うことで、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにして拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止する。なお、システムボードへ拡張カードを実装する際に拡張カードの位置を規正するガイド部材を設けた面に通気孔を形成しない場合は、ガイド部材に対向する面を覆う必要はない。
【0039】
さらに、図7に示すように、前記第二ダクト31は、
前記他の冷却ファン35を設置し、
拡張カードの暖気を吸気して他の冷却ファン35に流通するように形成する吸気部36と、
拡張カードの暖気を吸気することを防止し他の発熱ユニットの暖気を他の冷却ファン35に流通するように形成する遮蔽部37とを備える。
【0040】
上記の実施の形態をとることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させる流路を確保し、拡張カードの暖気は他の発熱ユニットに熱的な影響を与えることなく電子機器の外部へ排出する。
【0041】
【実施例】
この発明による代表的な実施例を図1ないし図7によって説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略することがある。
【0042】
図1は本発明の実施例の図を示す。
【0043】
同図において、電子機器1は、システムボード11を備え、システムボード11はCPUユニット50と、電源ユニット60と、拡張カード2とを接続してそれらを制御するとともに入出力装置とも接続される。また、拡張カード2に設けた外部接続用コネクタ3aは電子機器1の外部から接続できるように電子機器1の後面に配置されている。すなわち、外部接続用コネクタ3aを設ける前面板3は、電子機器1の後面の一部を形成している。拡張カードをシステムボードに実装する場合は、拡張カード2をガイド部材13に挿入し、カードエッジコネクタ4とシステムボード11に設けたコネクタ12とを接続し、前面板3に形成する取付け部をシステムボード11のフレーム14にねじなどの締結によって固定する。
【0044】
電子機器1の冷却構造において、前記拡張カード2に、拡張カード2の表面側および裏面側とガイド部材13側と挿入面(上面)側とを覆う第一ダクト21を設置する。当該第一ダクト21は、拡張カード2によって発熱した暖気をCPUユニット50と電源ユニット60および電子機器1内の空間部に排出することを防止するものである。また、第一ダクト21は、拡張カード2の挿入面(上面)側から冷却風を拡張カード2に吹き付ける冷却ファン25を設置する。
【0045】
なお、ガイド部材13を設けた面に通気孔を形成しない場合は、第一ダクト21の形成において、ガイド部材13に対向する面を必ずしも覆う必要はない。
【0046】
一方、CPUユニット50および電源ユニット60に、CPUユニット50と電源ユニット60によって発熱した暖気を吸い込み、電子機器1の後面から外部に排気するCPUユニット50と電源ユニット60とにそれぞれ設置した冷却ファン35へ前記拡張カード2の暖気を流通させるようにして形成する第二ダクト31を設置する。第二ダクト31は、それぞれCPUユニット50と電源ユニット60の排気部を覆うとともに、冷却ファン35が拡張カード2の暖気を吸気できるように形成している。
【0047】
すなわち、図7(a)に示すように、第二ダクト31は、前記冷却ファン35を設置し、拡張カード2の暖気を吸気して冷却ファン35に流通できるように第二ダクト31の一辺を鈍角に折曲げて開口部を設けた吸気部36と、拡張カード2の暖気を吸気することを防止し、CPUユニット50と電源ユニット60の暖気のみを冷却ファン35に流通できるようにする遮蔽部37とを形成する。
【0048】
図1(b)において、拡張カード2の冷却を説明する。冷却ファン25によって冷却風を供給された拡張カード2の暖気は、システムボード11側に流れ、システムボード11に設けるコネクタ12の高さ寸法によって形成するシステムボード11と拡張カード2との隙間から前記の冷却ファン35へと流れて電子機器1の後面から外部に排出する。
【0049】
図2は本発明の実施例の図を示す。
【0050】
同図において、電子機器1の冷却構造において、第二ダクト31は、それぞれCPUユニット50および電源ユニット60の排気部を覆うとともに、冷却ファン35が拡張カード2の暖気を吸気できるように、前述の図1に示した第一ダクト21と隣接させて設置している。
【0051】
すなわち、図7(b)に示すように、第二ダクト31は、前記冷却ファン35を設置し、拡張カード2の暖気を吸気して冷却ファン35に流通するように、第一ダクト21と隣接する一辺を切り欠き形状にした開口部を設ける吸気部36と、拡張カード2の暖気を吸気することを防止し、CPUユニット50と電源ユニット60の暖気のみを冷却ファン35に流通できるようにする遮蔽部37とを形成する。
【0052】
図1および図2の構成において、拡張カード2の前面板3を除く他の面を覆うことにより、拡張カード2の暖気をCPUユニット50と電源ユニット60、および電子機器1の空間部に排出しないようにして拡張カード2の暖気が電子機器1内で循環するのを防止するとともに、拡張カード2の暖気をCPUユニット50および電源ユニット60に設置する冷却ファン35へ流通させて電子機器1の外部へ排出する。
【0053】
つぎに、第一ダクトの構成について説明する。
【0054】
図3は本発明の実施例の図を示す。
【0055】
同図において、第一ダクト21は、拡張カード2とシステムボード11との間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うように形成する。当該隙間は、拡張カード2の暖気をCPUユニット50および電源ユニット60に設置する冷却ファン35へ流通させることを目的とするものであるが、他の目的として各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することを目的としている。
【0056】
すなわち、拡張カード2の挿入方向に対してシステムボード11側に延長して設置可能とする遮蔽板26を備える。遮蔽板26の取付け構造は、遮蔽板26の取付け部に縦方向の長穴を形成し、遮蔽板26を第一ダクト21にねじの締結によって任意の位置に固定する。なお、遮蔽板26は、第一ダクト21が拡張カード2を覆う箇所に設置することになる。
【0057】
図3の構成において、第一ダクト21は、最小限度の大きさに形成するので、第一ダクト21を小型化することで、コストダウンを可能にする。また、各拡張カードの発熱量によって遮蔽板26を第一ダクト21に任意の位置に固定することで、拡張カードを覆う度合を適宜に変更することができ、冷却風および暖気の風速を適宜に変更することができる。
【0058】
図4は本発明の実施例の図を示す。
【0059】
同図(a)において、前記第一ダクト21は、拡張カード2をシステムボード11へ挿入する方向に対して移動可能にする。すなわち、システムボード11に板材からなる支柱27を設け、第一ダクト21の取付け部に縦方向の長穴を形成し、第一ダクト21を支柱27にねじの締結によって任意の位置に固定する。
【0060】
同図(b)において、拡張カード2と拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファン25との間隔を大きく設定するように第一ダクト21を上方向に移動して固定する。この場合、冷却ファン25から吹き付ける冷却風は、拡張カード2の全体へ比較的均一に供給される。
【0061】
図4の構成において、各拡張21カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カード21と冷却ファン25との間隔距離を適宜に変更することで、拡張カード21への冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更する。
【0062】
図5は本発明の実施例の図を示す。
【0063】
同図において、前記第一ダクト21は、システムボード11を形成するフレーム14に回転自在に装備する。すなわち、第一ダクト21は、その一端を前記のガイド部材13側のフレーム14と支点部28を介して回転自在に取付ける。また、他端は前面板3側のフレーム14にねじの締結によって固定する。
【0064】
図5の構成において、第一ダクト21は、一端を支点として回転自在に装備することになる。このため、拡張カード2を実装あるいは保守する際に、第一ダクト221を取外すことなく拡張カード2をシステムボード11へ実装したり、あるいは取外したりすることができる。
【0065】
つぎに、第一ダクトに設置する冷却ファンについて説明する。
【0066】
図6は本発明の実施例の図を示す。同図は、冷却ファンの設置形態を説明するために模式的に図示している。
【0067】
図6(a)に示すように、冷却ファン25は、第一ダクト21にファン取付け板23を介して設置する。すなわち、ファン取付け板23は、冷却ファン25を固定しており、第一ダクト21にファン取付け板23の移動範囲より小さい開口部22を形成する。ファン取付け板23は第一ダクト21にねじの締結などによって固定する。また、ファン取付け板23は第一ダクト21に対して移動できるように移動方向に長穴あるいは所定の間隔で取付け穴を形成する。
【0068】
なお、ファン取付け板23の移動は、第一ダクト21にスライド可能な溝を形成してもよく、また、ファン取付け板23を左右方向に反転させて第一ダクト21に取付けてもよい。
【0069】
図6(b)は、前述の図6(a)に示したファン取付け板23を反転させて第一ダクト21に取付けた場合を示す。また、図6(c)は、前述の図6(a)に示したファン取付け板23をガイド部材側(右方向)に移動して取付けた場合をそれぞれ示す。
【0070】
図6の構成において、ファン取付け板23をスライドあるいは反転することによって冷却ファン25の設置位置を任意に変更可能とすることで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量などといった冷却条件に対して冷却ファン25の設置位置を適宜に変更する。また、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファン25の冷却性能を適宜に変更することもできる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次に示すような効果が期待できる。
【0072】
上面に拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンを設置するとともに、拡張カードを覆って拡張カードの暖気を他の発熱ユニットおよび電子機器内の空間部に排出することを防止する第一ダクトと、前記拡張カードの暖気を他の発熱ユニットの暖気を排気する他の冷却ファンへ流通させるように形成する第二ダクトとを備えることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止することができるとともに、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させて外部へ排出することができる。このため、冷却ファンを追加することなく拡張カードの冷却効率を向上させることができるとともに、他の発熱ユニットに対しても拡張カードの暖気を供給しないことにより、冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。
【0073】
さらに、前記第一ダクトは、拡張カードとシステムボードとの間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うとともに、拡張カードの挿入方向に対してシステムボード側に延長して設置可能とする遮蔽板を備えることにより、実装された各拡張カードの発熱量によって適宜に拡張カードを覆う度合を変更することができ、冷却風および暖気の風速を適宜に変更することができる。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。さらに、第一ダクトは最小限度の大きさに形成するので、第一ダクトの小型化、コストダウン化を可能にすることができる。
【0074】
さらに、前記第一ダクトは、拡張カードをシステムボードへ挿入する方向に対して移動可能にすることにより、実装された各拡張カードの発熱量、発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対し、拡張カードと拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファンとの間隔を適宜に変更することができ、拡張カードへの冷却風の供給範囲、冷却風の風速を適宜に変更することができる。このため、拡張カードの冷却効率を向上させて電子機器の冷却効率を向上させることができる。
【0075】
さらに、前記第一ダクトは、システムボードを形成するフレームに回転自在に装備することにより、拡張カードを実装あるいは保守する際に、第一ダクトを取外すことなく、拡張カードのシステムボードへの実装あるいは取外しを可能とすることができる。また第一ダクトの開放などの作業を容易にすることができる。
【0076】
さらに、前記冷却ファンは、第一ダクトの上部に移動または/および取外し可能に装備されたファン取付け板に固定することにより、拡張カードの実装形態によってファン取付け板を移動し、前記冷却ファンの設置位置を任意に変更することで、各拡張カードによって異なる発熱素子の実装位置、あるいは発熱素子の発熱量に対して冷却ファンの設置位置を適宜に変更することができる。また、取付け板を取外し可能とすることで、拡張カードおよび発熱素子の発熱量に対応するように冷却ファンの冷却性能を適宜に変更することができる。
【0077】
さらに、前記第一ダクトは、前記拡張カードの表面側および裏面側とガイド部材側と挿入面側とを覆うことにより、拡張カードの前面板を除く他の面を覆うことで、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットあるいは電子機器の空間部に排出しないようにし、拡張カードの暖気が電子機器内で循環するのを防止することができる。
【0078】
さらに、前記第二ダクトは、前記の他の冷却ファンを設置し、拡張カードの暖気を吸気して他の冷却ファンに流通するように形成する吸気部と、拡張カードの暖気を吸気することを防止し、他の発熱ユニットの暖気を他の冷却ファンに流通するように形成する遮蔽部とを備えることにより、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに設置する冷却ファンへ流通させる流路を確保し、拡張カードの暖気を他の発熱ユニットに熱的な影響を与えることなく電子機器の外部へ排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の図である。
【図6】本発明の実施例の図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】拡張カードの形態を示す図である。
【図9】従来技術の図である。
【図10】従来技術の図である。
【符号の説明】
21:第一ダクト
23:ファン取付け板
25:冷却ファン
26:遮蔽板
27:支柱
28:支点部
31:第二ダクト
35:冷却ファン
36:吸気部
37:遮蔽部
Claims (7)
- 冷却ファンによって冷却風が供給される拡張カードと、他の冷却ファンによって暖気が排気される他の発熱ユニットとが隣接してシステムボードに実装された電子機器の冷却構造において、
上面に拡張カードへ冷却風を供給する冷却ファン(25)を設置するとともに、拡張カードを覆って拡張カードの暖気を他の発熱ユニットおよび電子機器内の空間部に排出することを防止する第一ダクト(21)と、
前記拡張カードの暖気を他の発熱ユニットの暖気を排気する他の冷却ファン(35)へ流通させるように形成する第二ダクト(31)とを備える、
ことを特徴とする電子機器の冷却構造。 - 前記第一ダクト(21)は、
拡張カードとシステムボードとの間に拡張カードの挿入方向に対して所定の隙間を形成して拡張カードを覆うとともに、拡張カードの挿入方向に対してシステムボード側に延長して設置可能とする遮蔽板(26)を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器の冷却構造。 - 前記第一ダクト(21)は、
拡張カードをシステムボードへ挿入する方向に対して移動可能にする、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器の冷却構造。 - 前記第一ダクト(21)は、
システムボードを形成するフレームに回転自在に装備する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器の冷却構造。 - 前記冷却ファン(25)は、
第一ダクト(21)の上部に移動または/および取外し可能に装備されたファン取付け板(23)に固定する、
ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の電子機器の冷却構造。 - 前記第一ダクト(21)は、
前記拡張カードの表面側および裏面側とガイド部材側と挿入面側とを覆うように形成する、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の電子機器の冷却構造。 - 前記第二ダクト(31)は、
前記他の冷却ファン(35)を設置し、
拡張カードの暖気を吸気して他の冷却ファン(35)に流通するように形成する吸気部(36)と、
拡張カードの暖気を吸気することを防止し他の発熱ユニットの暖気を他の冷却ファン(35)に流通するように形成する遮蔽部(37)とを備える、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器の冷却構造。
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