JP3719940B2 - プラスチック選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック片からなる被選別粉砕ごみを種類ごとに選別するためのプラスチック選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ごみのリサイクル化が急速に推進されつつある中で、粉砕されたプラスチック片を選別する技術として、図4に示すようなプラスチック選別装置がある。
【0003】
このプラスチック選別装置101は、複数種のプラスチック片102を投入するホッパ103と、このホッパ103の下方に配置されてプラスチック片102同士をそれぞれの極性・帯電量に帯電させるための摩擦帯電装置104と、この摩擦帯電装置104の下方に配置されて帯電したプラスチック片102を極性・帯電量に応じて分離するための静電分離装置105とから構成されている。そして、この静電分離装置105は、摩擦帯電装置104の下方に配置されたドラム電極106と、このドラム電極106の斜め上方に配置された対向電極107と、ドラム電極106の外周面に付着したプラスチック片102を掻き落とすためのブラシ108とを備えている。またドラム電極106は、水平軸心回りに所定方向に回転自在に構成されて図示しない回転駆動装置により所定の速度で矢印方向に回転駆動される。さらにこのドラム電極106は接地され、高圧電源装置109のたとえば陽極が接地されるとともに陰極が対向電極107に接続されており、これにより対向電極107とドラム電極106との間に選別用静電場110が形成される。
【0004】
そして、選別用静電場110を通過したプラスチック片102を種類別に回収するため、ドラム電極106の下方に、分離板111によって仕切られた第1回収室112〜第3回収室114が配置されている。
【0005】
そして、これら分離板111の位置は、投入するプラスチック片102の混合比に基づいて、回収純度が最適になるように調整されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記プラスチック選別装置101において、プラスチック片102をホッパ103へ投入すると、プラスチック片102がホッパ103から摩擦帯電装置104へ投入されて攪拌され、プラスチック片102の種類ごとに帯電列に従って所定の極性・帯電量に摩擦帯電される。その後、静電分離装置105に落下して選別用静電場110を通過したプラスチック片102は極性・帯電量ごとに別々の回収室112〜114に収納される。
【0007】
ところでプラスチック片102は、選別用静電場110でドラム電極106に対して吸引あるいは反発あるいはそのまま落下して回収室112〜114に飛び込むことから、分離板111の上端部に当たったプラスチック片102が跳ね返り、分別適正側とは異なる回収室112〜114に落下することがある。このような原因で誤差となる誤選別のプラスチック片102が多量になることはないが、選別プラスチック片の回収率を下げないでより高精度で分離しようとする場合、たとえば97%程度の分離率を98%乃至99%近くに上げようとする場合には、先の要因で誤差となるプラスチック片102の有無が精度を上げられるか上げられないかの重要な因子となる。
【0008】
本発明は上記問題点を解決して、分離板に衝突して誤選別分離されるプラスチック片をほとんど無くし、分離精度を向上させることができるプラスチック選別装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明は、粉砕された複数種のプラスチック片を選別用静電場に搬送する移動電極と、この移動電極に対向して配置されて移動電極との間に前記選別用静電場を形成する対向電極と、極性と帯電量に応じてプラスチック片を分離し選別する回収部とを備えたプラスチック選別装置であって、前記回収部に、純度または回収率に応じて、分離板により区画された複数の回収室を配置し、前記分離部材の先端部に沿って形成されてプラスチック片を取り込み可能なスリットと、該スリットを介してプラスチック片を吸引回収する分離吸引手段を設けたものである。
【0010】
上記構成によれば、分離吸引手段によりスリットから吸い込まれる吸引用エアで、分離部材の先端部近傍に落下するプラスチック片や衝突したプラスチック片をスリットに吸い込んで回収するので、分離部材の先端部に衝突して跳ね返り誤選別されるプラスチック片を殆ど無くすことができる。これにより、特に高精度で分離するプラスチック選別装置において、コストをかけることなく、かつ回収率を低下させることなく、分離精度を確実に向上させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、回収室は、少なくとも移動電極側回収室および対向電極側回収室と、移動電極側回収室と対向電極側回収室の間に設けられた中間部回収室とを具備し、前記分離部材を移動電極側回収室と中間部回収室の間、対向電極側回収室と中間部回収室緩衝部材の間にそれぞれ配置するとともに、分離部材の先端部の位置を移動電極と対向電極との配設方向に位置調整可能に構成したものである。
【0012】
上記構成によれば、投入されるプラスチック片の清浄状態や湿度、大きさや別種類の混合状態などの条件に応じて、分離板の先端位置を調整することができ、分離精度をより向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成において、分離部材を、回収室を仕切る隔壁部と、この隔壁部に取付けられた分離板とで構成し、隔壁部を移動電極と対向電極の配設方向に拡縮自在に設けた拡縮機構、および分離板の基端部を前記配設方向に回動自在に支持した揺動機構の少なくとも一方により、分離板の先端部を位置調整可能に構成したものである。
【0014】
上記構成によれば、移動自在な隔壁部または回動自在な分離板により、プラスチック片の条件に応じて分離部材の先端位置を容易に調整することができ、またその調整範囲を広く確保することができる。
【0015】
さらに請求項4記載の発明は、粉砕された複数種のプラスチック片を選別用静電場に搬送する移動電極と、この移動電極に対向して配置されて移動電極との間に前記選別用静電場を形成する対向電極と、極性と帯電量に応じてプラスチック片を分離し選別する回収部とを備えたプラスチック選別装置であって、前記回収部に、純度または回収率に応じて分離部材により区画された移動電極側回収室、中間部回収室および対向電極側回収室を設け、前記中間部回収室にプラスチック片を吸引回収する回収吸引手段を介在させた吸引ダクトを接続するとともに、回収したプラスチック片を前記吸引ダクトから移動電極上に再度投入する回収ラインを設けたものである。
【0016】
上記構成によれば、中間部回収室近傍に接近して落下するすべてのプラスチック片を積極的に中間部回収室に吸引回収して、吸引ダクトから回収ラインに循環させて再度分離するので、分離部材の先端部に衝突したほとんどのプラスチック片を中間回収室側に誘引して取り込むことができ、これにより誤選別されるプラスチックの発生を効果的に抑制することができる。したがって、特に高精度で分離するプラスチック選別装置において、低コストで分離精度を確実に向上させることができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の構成において、分離部材の先端部に沿って、プラスチック片を吸引して排出可能なスリットを形成し、前記分離部材のスリットと吸引ダクトとを接続して回収プラスチック片を前記回収ラインに合流させるように構成したものである。
【0018】
上記構成によれば、中間部回収室と分離部材のスリットとをそれぞれ吸引するように構成することにより、さらに分離精度を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプラスチック選別装置の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
【0020】
このプラスチック選別装置は、たとえば異なる2種類の樹脂系のプラスチック片を帯電して分離用静電場5に投入し、プラスチック片が持つ極性および電荷量により落下方向を変動させて、各種類毎にプラスチック片を分離回収するものである。
【0021】
このプラスチック選別装置は、摩擦帯電装置1と定量供給装置2と本発明に係る静電式選別部3とを具備している。
帯電装置1は、種類の異なるプラスチック片Pを帯電容器1a内で図示しない攪拌翼により攪拌して互いに摩擦接触させ帯電させるもので、プラスチック片P同士を摩擦接触させると、帯電列に従ってプラスあるいはマイナスのどちらかの極性で所定の帯電量に帯電し、例えばプラスチック片PとしてPP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)を帯電部3で攪拌して帯電させると、PPは(−)に、PEは(+)に帯電される。ここではPP、PEは、例えば予め径が5mm以下に破砕されたものが用いられる。
【0022】
帯電容器1aの排出口を開閉自在な排出装置1bの下方に定量供給装置2が配置され、この定量供給装置2は、帯電容器1aから後述する金属製のドラム電極4の頂部に掛け渡された振動板2aと、このを所定方向に所定の振動数で振動させる加振装置2bとを具備し、ドラム電極4の頂部にプラスチック片が重ならないように定量供給するものである。
【0023】
静電式選別部3は、定量供給装置2の下方近傍で水平軸回りに回転自在に設けられかつ接地された移動電極であるドラム電極4と、このドラム電極4の斜め上方間に選別用静電場5の形成空間を介して配置される対向電極6と、この対向電極6に陰極が接続されるとともに正極が接地されてドラム電極4と対向電極6と間に高電圧を印加して選別用静電場5を形成する高圧電源装置7と、前記ドラム電極4の外周面下部に配置されてドラム電極4に付着したプラスチック片Pを掻き落とすための回転ブラシ8と、選別用静電場5の下方に、これを通過して極性・帯電量ごとに分離されたプラスチック片Pを別々に分離回収する回収部9とから構成されている。
【0024】
また前記回収部9は、ドラム電極4の下方に配置されて、ガイドプレート11aにより(−)側に帯電されたプラスチック片Pを分離回収する第1回収室(移動電極側回収室)11と、ガイドプレート12aにより(+)側に帯電されたプラスチック片Pを分離回収する第2回収室(対向電極側回収室)12と、第1回収室11および第2回収室12の間で帯電量の少ないPP,PEなどの樹脂を回収する中間部回収室13とで構成されている。また第1回収室11の排出口には、回収されたプラスチック片Pを搬出する第1排出コンベヤ31が配置され、第1排出コンベヤ31上に図示しない除電装置が配置されている。さらに第2回収室12の排出口には、回収されたプラスチック片Pを搬出する第2排出コンベヤ32が配置され、第2排出コンベヤ22上に図示しない除電装置が配置されている。
【0025】
さらに中間回収室13の排出口には、未分離のプラスチック片Pを吸引回収する吸引ポンプ(分離吸引手段、回収吸引手段)33の吸引口に接続された吸引ダクト34が接続されている。この吸引ポンプ33の吐出口に、回収したプラスチック片を吸引ダクト34から摩擦帯電装置2の帯電容器2aに戻して再分離する回収ライン35が設けられている。
【0026】
前記中間回収室13は、図2,図3に示すように、ドラム電極4側にドラム電極4の回転軸心と平行に配置された第1隔壁部14および対向電極6側にドラム電極4の回転軸心と平行に配置された第2隔壁部15と、第1,第2隔壁部の側縁部に連結されてスライド自在に重なり合う左右の側壁16,17と、底壁23とで上面が開放された箱体状に形成されている。
【0027】
また第1隔壁部14の上辺部には、ドラム電極4と平行な軸心周りに揺動固定自在に支持する連結支持具18cを介して第1分離板18が設けられ、これら第1隔壁部14と第1分離板18とで第1分離部材21が構成されている。さらに第2隔壁部15の上辺部には、ドラム電極4と平行な軸心周りに揺動固定自在に支持する連結支持具19cを介して第2分離板19が設けられ、これら第2隔壁部15と第2分離板19とで第2分離部材22が構成されている。そして第1,第2分離板18,19を連結支持具18c,19cを中心に揺動させることにより、ドラム電極4と対向電極6の配設方向の回収幅を調整して中間回収室13への回収量を調整可能な揺動調整機構27が構成される。
【0028】
この中間回収室13は、吸引ダクト34が接続された漏斗形底壁23が第2隔壁部および側板17に連結固定され、第1隔壁部14と第2隔壁部15とがドラム電極4と対向電極6の配設方向、すなわち前後方向に互いに接近離間自在で図示しない固定具により固定可能に構成されて、配設方向の開口幅を調整可能な伸縮調整機構28が構成される。また第1隔壁部14の内面には、離間時の開口部を覆うカバー板24がヒンジを介して揺動自在に取付けられている。
【0029】
前記第1,第2分離板18,19には、プラスチック片を吸引排出可能な吸引用中空部(分離吸引手段)18a,19aが形成されるとともに、それぞれ先端部に沿ってプラスチック片を吸引可能なスリット18b,19bが開口されている。そして吸引用中空部18a,19aに接続された可撓性の吸引ホース(分離吸引手段)25,26が吸引ダクト34に接続されて、吸引ポンプ33により吸引される。
【0030】
上記構成において、PPとPEの混合プラスチック片Pは、投入ホッパから摩擦帯電装置1に投入されて摩擦帯電され、排出装置1bから定量供給装置2に投入された後、振動板2aにより重ならないように均一にドラム電極4上に供給される。そして、プラスチック片Pが回転するドラム電極4により対向電極6との間の選別用静電場5を通過する際に、摩擦帯電装置1により(+)に帯電したたとえばPEは、陰極の対向電極6に引き寄せられて第2回収室12に回収される。一方、(−)に帯電したたとえばPPは、ドラム電極4に引き寄せられて第1回収室11に回収され、またドラム電極4に付着したPPはブラシ8によって掻き落とされて第1回収室11に回収される。そして、帯電量が少ないプラスチック片Pは、中間部回収室13に回収される。
【0031】
この回収時に、中間部回収室13の上方近傍に落下した帯電量が不足するプラスチック片Pは、吸引ポンプ33の吸引力により積極的に中間部回収室13に分離回収されるので、第1回収室11および第2回収室12に回収されるプラスチック片Pの純度がより改善される。また中間部回収室13への吸引力が過大にならない限り、回収率が低下されることがない。
【0032】
また第1,第2分離板18,19の先端部に接近したプラスチック片は、第1,第2分離板18,19に衝突して跳ね返ること無く、スリット18b,19bに吸引されるので、第1,第2分離板18,19に跳ね返ったプラスチック片Pで第1回収室11および第2回収室12の回収プラスチック片Pの純度が低下されることがない。
【0033】
さらに第1,第2分離板18,19のスリット18b,19bから回収されたプラスチック片Pは、中間部回収室13に回収されたプラスチック片Pと吸引ダクト34で合流されて回収ライン35により摩擦帯電装置1に戻され、再分離される。
【0034】
ところで、プラスチック片の混合状態や湿度、大きさなどの条件によって分離状態が変化するため、分離状態に基づいて揺動調整機構27により、第1分離板18および第2分離板19の開放角度を調整し開放面積を増減する。また伸縮調整機構28により第1隔壁部14および第2隔壁部15の位置を調整し、開口面積を増減する。
【0035】
上記実施の形態によれば、第1,第2分離板18,19のスリットから吸い込む吸引用エアにより、第1,第2分離板18,19の先端部に衝突しようとするプラスチック片Pをスリット18b,19bに吸い込んで回収するので、第1,第2分離板18,19の先端部に衝突して跳ね返り誤選別されるプラスチック片の数を殆ど無くすことができる。これにより、特に97%以上の高精度で分離するプラスチック選別設備において、低コストで、回収率を低下させることなく、分離精度を確実に向上させることができる。
【0036】
また、投入されるプラスチック片の清浄状態や湿度、大きさや別種類の混合状態などの条件に応じて、揺動調整機構27により、第1,第2分離板18,19を回動させたり、または/および拡縮調整機構28により、第1,第2隔壁部14,15を接近離間移動分離板18,19の先端位置を移動して、ドラム電極4と対向電極6の配設方向の回収幅を調整することができるので、回収率を低下させることなく、分離精度をより向上させることができる。
【0037】
さらに、中間部回収室13近傍に接近して落下するすべてのプラスチック片を積極的に中間部回収室13に吸引回収して、吸引ダクト34から回収ライン35に循環させて再度分離するので、第1,第2分離板18,19の先端部に衝突したほとんどのプラスチック片を中間回収室13側に誘引して取り込むことができる。したがって、特に高精度で分離するプラスチック選別装置では、低コストで分離精度を確実に向上させることができる。
【0038】
さらにまた、中間部回収室13の開口部と第1,第2分離板18,19のスリット18b,19bとをそれぞれ吸引するように構成することにより、装置を簡略化できてコストを削減できる。
【0039】
なお、上記実施の形態では、スリットを有する分離板18,19と、吸引機能を具備した中間部回収室13とを両方設けたが、どちらか一方でもよい。また分離吸引手段と開放吸引手段を1台の吸引ポンプ33で共用したが、別々に設置することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載の発明によれば、分離吸引手段によりスリットから吸い込まれる吸引用エアで、分離部材の先端部近傍に落下するプラスチック片や衝突したプラスチック片をスリットに吸い込んで回収するので、分離部材の先端部に衝突して跳ね返り誤選別されるプラスチック片を殆ど無くすことができる。これにより、特に高精度で分離するプラスチック選別装置において、コストをかけることなく、かつ回収率を低下させることなく、分離精度を確実に向上させることができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、投入されるプラスチック片の清浄状態や湿度、大きさや別種類の混合状態などの条件に応じて、分離板の先端位置を調整することができ、分離精度をより向上させることができる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、移動自在な隔壁部または回動自在な分離板により、プラスチック片の条件に応じて分離部材の先端位置を容易に調整することができ、またその調整範囲を広く確保することができる。
【0043】
さらに請求項4記載の発明によれば、中間部回収室近傍に接近して落下するすべてのプラスチック片を積極的に中間部回収室に吸引回収して、吸引ダクトから回収ラインに循環させて再度分離するので、分離部材の先端部に衝突したほとんどのプラスチック片を中間回収室側に誘引して取り込むことができ、これにより誤選別されるプラスチックの発生を効果的に抑制することができる。したがって、特に高精度で分離するプラスチック選別装置において、低コストで分離精度を確実に向上させることができる。
【0044】
請求項5記載の発明によれば、中間部回収室と分離部材のスリットとをそれぞれ吸引するように構成することにより、さらに分離精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック選別装置の実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】同プラスチック選別装置の中間回収室を示す斜視図である。
【図3】同中間回収室の拡大側面図である。
【図4】従来のプラスチック選別装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
P プラスチック片
1 摩擦帯電装置
2 定量供給装置
3 静電式選別部
4 ドラム電極
7 選別用静電場
9 回収部
11 第1回収室
12 第2回収室
13 中間部回収室
14 第1隔壁部
15 第2隔壁部
18 第1分離板
19 第2分離板
21 第1分離部材
22 第2分離部材
27 揺動調整機構
28 伸縮調整機構
33 吸引ポンプ
34 吸引ダクト
35 回収ライン

Claims (5)

  1. 粉砕された複数種のプラスチック片を選別用静電場に搬送する移動電極と、この移動電極に対向して配置されて移動電極との間に前記選別用静電場を形成する対向電極と、極性と帯電量に応じてプラスチック片を分離し選別する回収部とを備えたプラスチック選別装置であって、
    前記回収部に、純度または回収率に応じて分離部材により区画された複数の回収室を配置し、
    前記分離部材の先端部に沿って形成されてプラスチック片を取り込み可能なスリットと、該スリットを介してプラスチック片を吸引回収する分離吸引手段を設けた
    ことを特徴とするプラスチック選別装置。
  2. 回収室は、少なくとも移動電極側回収室および対向電極側回収室と、移動電極側回収室と対向電極側回収室の間に設けられた中間部回収室とを具備し、
    前記分離部材を移動電極側回収室と中間部回収室の間、対向電極側回収室と中間部回収室緩衝部材の間にそれぞれ配置するとともに、分離部材の先端部の位置を移動電極と対向電極との配設方向に位置調整可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック選別装置。
  3. 分離部材を、回収室を仕切る隔壁部と、この隔壁部に取付けられた分離板とで構成し、
    隔壁部を移動電極と対向電極の配設方向に拡縮自在に設けた拡縮調整機構、および分離板の基端部を前記配設方向に回動自在に支持した揺動調整機構の少なくとも一方により、分離板の先端部を位置調整可能に構成した
    ことを特徴とする請求項2記載のプラスチック選別装置。
  4. 粉砕された複数種のプラスチック片を選別用静電場に搬送する移動電極と、この移動電極に対向して配置されて移動電極との間に前記選別用静電場を形成する対向電極と、極性と帯電量に応じてプラスチック片を分離し選別する回収部とを備えたプラスチック選別装置であって、
    前記回収部に、純度または回収率に応じて分離部材により区画された移動電極側回収室、中間部回収室および対向電極側回収室を設け、
    前記中間部回収室にプラスチック片を吸引回収する回収吸引手段を介在させた吸引ダクトを接続するとともに、回収したプラスチック片を前記吸引ダクトから移動電極上に再度投入する回収ラインを設けた
    ことを特徴とするプラスチック選別装置。
  5. 分離部材の先端部に沿って、プラスチック片を吸引して排出可能なスリットを形成し、
    前記分離部材のスリットと吸引ダクトとを接続して回収プラスチック片を前記回収ラインに合流させるように構成した
    ことを特徴とする請求項4記載のプラスチック選別装置。
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