JP3718882B2 - 携帯用粒状物収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒状物を収納する小型で軽量な携帯用容器に関する、更に詳しくは、容器の蓋部を取り外すことなく、容器を片手で持って指先で押圧するだけで、容器内に収納した口臭防止剤やハッカ等の粒状物を適量づつ取り出すことができて、携帯に便利な容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から喉飴や丸薬、錠剤、仁丹(登録商標)その他の小さな粒状物を収納した小型の携帯容器を常時携帯している人が、必要に際して口臭防止剤や緊急飲用薬剤を飲用しようとして容器から内容物を注出するには、ポケット等から取り出した容器を片方の手で持って、もう一方の手で容器の口部に螺合する蓋を捩じって、開口弁をスライドさせて取り注出口を連通させるか、蓋を取り外すかしてから、容器を傾けて掌の上または口中へ内容物を注出口から振り出す形式をした構造のものが、従来の容器としては多数を占めていた。
しかし、従来のこの種の容器は、片方の手で容器本体を持って、一方の手で一々蓋を開口してから内容物を取り出すようにしたものであるから、蓋の開閉操作が面倒であり、その上内容物を取り出すには開口してから容器を傾けなければならず、こぼさずに内容物は取り出しにくく、使用が非常に不便であった。
また、ポケットやハンドバッグその他に携帯中に、振動その他により蓋が独りでにずれて開口してしまい、収納物がこぼれ出る欠点があった。
【0003】
そこで、このような欠点を改良して、図11に示すような容器を出願人は提案している、即ち、半楕円状をした底板2dに略U字状に浅い周壁2aを形成すると共に、前縁開口端の開閉を行う揺動片5を設けた容器本体2に、略U字形の平板からなる蓋体3を係合した容器1に於いて、前記底板の前縁開口端の近傍には、中央部分が後方へV字状に折れ曲がった起立壁6を立設すると共に、該V字状起立壁6の両端近くに揺動片5を揺動可能に支持する支持軸8を突設して、該支持軸8に細長い板状体の中央部が屈曲可能な凹溝状をしたヒンジ部5aとなした揺動片5を回動自在に嵌合せしめて、容器本体2の前縁開口端の一側に設けた排出口4を閉塞するように形成すると共に、前記V字状の起立壁6により揺動片5の動きを制限するように形成して、粒状内容物を収容する空間を画成する。
そして、前記容器本体2の両側壁に設けた係合片2bに蓋体3に設けられたL形係合片3bを係合して、粒状物を収容可能にした容器1を構成して、前記揺動片5の中央部を指先で押圧することにより前記ヒンジ部5aが内側へ折れ曲がって、開口端の揺動片5が支持軸8の回りを回動して排出口4が開いて、内容物を注出可能に形成した粒状物収納容器である。(特公昭51−13075号公報参照)
【0004】
しかし、上記したような粒状物収納容器1は、片手で持ったままでも取り出し口の開閉することが可能ではあるが、このような容器から内容物を必要な量だけを確実に取り出すことは難しくて、また、開口作動部材である揺動片5が剥き出しになっているので、ハンドバッグやポケットに入れたままで持ち歩いている最中に、開口作動部材が揺動して排出口4が不用意に開いて内容物がこぼれ出ることもある。
そこで、容器の開口部の間隙を粒状物の粒径に合わせた隙間となるように調節可能にして、粒状物を確実に必要とする量だけを取り出せるようにすると共に、携帯中に作動部材が不用意に揺動して開口することがないようにすることが必要であるとの認識に立って、研究を重ねた結果に基づいて図10に示すような粒状物収納容器に関する発明を行って、出願人は特開平9−249272号として先に出願している。
【0005】
その容器は図10に示すように、薄い円筒状もしくは円盤状に形成した周壁部2aに、粒状物pを取り出すための開口部4と蓋体を係止する係合凹部2bを設けると共に、底板部9の中心部に開口作動部材5の押圧部5aを軸支する円筒軸2eを形成して容器本体2を構成し、前記周壁部2aに後端部5eを嵌合、固定した一対の細い板状片5cを、開閉支持部材5bを介して釦状の押圧部5aに連結すると共に、先端部5dを開閉可能となして開口作動部材5を構成して、押圧部材5aの下面に突設した支持ピンを前記円筒軸2e内に枢着せしめる。
次いで、前記釦状の押圧部5aを押圧可能にする円形開孔を蓋体の中心部に設けると共に周縁部に前記係合凹部2aに係合する係合片3bを設けた円盤状の蓋体を、前記容器本体2に被着せしめることにより粒状物を収納可能にした容器が形成される。
そして、上記のように形成された粒状物収納容器は、釦状の押圧部5aの押し込み量を加減することにより、前記開口作動部材5の先端部5dの隙間を調節できて、排出開口部4から粒状物pを必要量だけ容易に取り出し可能となり、また、携帯中に釦状の押圧部5aが不用意に押圧されても、蓋内に釦面が陥没しないように蓋体の円形開孔縁で防止するような構造をしたものである。
【0006】
しかし、このような構造をした容器では、板状片5cはその後端部を支点として先端部が開閉するようにしたものであるから、容器本体2の開口部4の周壁の内周面と開口作動部材5の板状片5cの先端外側面との間に空間部2fが生じるので、このような容器1をポケット等に長時間入れたままにして置くと、開口部4の隙間2gから前記空間部2fに塵や埃が入り込んで溜まる恐れがあって、衛生的にみて不潔感をもたらす。
そこで、容器1の前記空間部2fに塵や埃が侵入するのを防止するためには、開口部4に隙間2gを生じないようにすることが必要となり、そのためには開口作動部材5の先端部または開口端部に弾性片等を設けて、前記隙間2gを密閉することが必要となる欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
容器を片手で持ったまま釦状の押圧部を押すだけで取り出し口を開閉することができて、容器内の粒状物を適量づつ確実に取り出すことができ、ハンドバッグやポケット等に入れて持ち歩いている最中に、開口部が不用意に開いて内容物がこぼれ出ることがない円盤状をした小型の携帯容器とする。
前記容器は、小型の円盤状をした容器の蓋部中央に設けた釦状の押圧部材に連動する開閉部材を、円盤周壁に形成した開口部に円周方向に慴動回転可能に設けることにより、開閉部材表面を前記円盤周壁面に常時接触せしめて、非開口時には開口部を密閉状態に保ち、開口する際には押圧部材の釦面を押圧して開口部材の密閉弁を回動させてワンタッチで開口操作ができるようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
円盤状をした容器本体2の周壁部2aの一部を切り欠いて内容物の注出開口部2gを形成し、前記周壁2aの外側面には容器の蓋体を係合固定する一対の係合凹部2bを、内側面には開口作動部材5を係合支持する凹部2f及び開閉部材4を係合支持する凹部2cをそれぞれ設けると共に、前記円盤の底部中心には開閉部材4の回転円筒4e部を軸支する円筒軸2eを立設して容器本体2を構成し、係合片4b及び開閉弁4aをそれぞれ支持腕4d,4fを介して回転円筒4e部に連結してなる開閉部材4を、前記円筒軸2eに回転可能に軸支すると共に係合片4bを前記凹部2cに係合支持し、開口作動部材5の押圧部材5aの下面に形成した突起部を前記回転円筒4e部内に嵌合して固定し、周縁部に係合片3bを有する円盤の中心部に押圧用の開孔部3aを形成してなる蓋体3を、前記容器本体2の凹部2bに係合して固定し、前記開口作動部材5の押圧部材5aを押圧することにより容器の開口部2gを開閉可能にして携帯用粒状物収納容器1を構成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、円盤状をした底板2dに立設する周壁2aの一部を切り欠いて排出開口部2gを形成した容器本体2に於いて、周壁内面に開口部2gと対向する位置形成した係合凹部2cに開閉部材4の支持片4dに設けた係合片4bを係合すると共に、開閉弁4aが開口部2g閉塞するように開閉部材4の回転円筒部4eを容器本体2の底部に設けた円筒軸2eに回転可能に軸支して、更に、前記周壁2aの内面に形成した一対の係合凹部2fには、開口作動部材5を形成する一対の支持腕5cに設けた係合片5bを係合すると共に、開口作動部材5の押圧部材5aに設けた筒状突起部5eを前記開閉部材4の回転筒体4eに嵌合して構成する容器本体の空間部に錠剤等の粒状物を収納して、周縁部に弾性を有する係合片3bを設けた円盤の中央部に押圧用の円形開孔部3aを形成してなる蓋体3を、前記容器本体2の外周壁の係合凹部2bに係合せしめて固定して、押圧、開閉が可能な携帯用粒状物収納容器を形成する。
そして、錠剤等の飲用を必要とする時には、前記蓋体3の中央部に形成された開孔部3a内に位置する釦状の押圧部材5aの押圧面を指先で押圧することにより回転円筒体4eが回転されると、前記開閉部材4の支持腕4fが旋回して開口部2gが開いて内部の粒状物pを必要な量だけ確実に排出することができるようになる
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至5に示すように本発明は、円盤状の底板2dの周縁部に周壁2aを形成し、該周壁の一部を切り欠いた状態の排出開口部2gを形成すると共に、該排出開口を挟んで対向する位置の周壁外周面には蓋体3を係止する係合凹部2bを、また、周壁内周面には開口作動部材5を係止する係合凹部2fをそれぞれ対称に形成して、且つ、周壁内面の開口部2gと対向する位置に開閉部材4を係止する係合凹部2cを形成すると共に、前記底板2dの中心部には開口部を開閉する開閉部材5の回転円筒体4eを軸支する円筒軸2eを形成してなる容器本体2を、合成樹脂の射出成形などにより一体に成形する。(図2)
【0011】
また、前記回転円筒体4eに連結する一対の支持腕4d,4fの先端部には、係合片4b及び開閉弁4aをそれぞれ設けて開口部を開閉する開閉部材4を形成して、弾性変形可能な前記支持腕4dに設けた係合片4bを前記周壁内面の係合凹部2cに係合せしめて、やや剛性を有する前記支持腕4fに設けた開閉弁4aが前記開口部2gを塞ぐように構成すると共に、前記開閉部材4を円筒体4eにより容器本体の円筒軸2eに回転可能に枢着する。
そして、釦状に形成した押圧部材5aの対称位置に連結した一対の弾性変形可能な支持腕5cの先端部に、それぞれ係合片5bを設けて形成された開口作動部材5を、前記容器本体2の係合凹部2fに前記係合片5bを係合せしめると共に前記押圧部材5aの下面に設けた筒状突起部5eを前記円筒体4eに嵌着せしめるようにして固定する。(図3,5(A))
そして、円盤の周縁部に弾性を有する複数の係合片3b(図示においては2個)を設けると共に、中心部に前記押圧部材5aの釦面を押圧可能に形成する円形開孔部3aを設けてなる蓋体3を、上記のように構成された容器本体2の上端面に被着せしめて押圧すると、容器本体2の係合凹部2bに前記蓋体3の係合片3bが少し弾性変形して突起部2jに係合せしめられて、前記押圧部材5aを円形開孔3a内方へ押圧可能に嵌合、固定されるので、外見上は化粧用コンパクト容器に類似した小型で携帯に便利な粒状物を収納する容器1を構成することができる。(図1)
【0012】
上記した本発明の開口作動部材5は合成樹脂の射出成形により、図6及び7に示すように、略円形の釦状に形成した押圧部材5aの周縁部に下向きに一対の弾性支持腕5cを対称位置に連結して形成すると共に、前記支持腕5cの先端部には、前記容器本体2の係合凹部2fに係合する係合片5bが形成して、また同時に、前記押圧部材5aの裏面部には筒状突起部5eと回転円筒体4eに係合する係合壁5fとが同心円状に形成されると共に、前記筒状突起部5eの外周面には前記円筒体4eの内周面に形成した斜溝部に係合する一対の突起片5dが形成された構造に成形される
同じく開閉部材4は合成樹脂の射出成形により、図8及び9に示すように、円筒体4eの一端部に開閉弁4aを有する支持腕4fと係合片4bを有する弾性変形可能な支持腕4dを対称位置に連結して設けて、該円筒体4eの内周面に押圧部材5aの突起片5dが係合する斜溝4g設けると共に円筒軸2eに嵌着する弾性片4hを設け、前記係合片4bの支持腕4dが円周方向に弾性変形する際に、支持腕4dが容易に変形できるように係合片4bが支持腕4dに接合する付け根部分にはL字状の切り欠き溝4cを形成した構造に成形される
【0013】
上記したような構造に形成された本発明を、錠剤等の粒状物を収納した容器として使用するには、蓋体3の係合片3bを容器本体2の係合凹部2bから離脱せしめて蓋部を分離して開いた状態にしてから、容器本体2の周壁2aと開口作動部材5とにより画成された空間部に、口臭防止剤その他の粒状物pを充填した後(図3)、再び蓋体3を容器本体2に嵌着する。
上記のようにして容器1内部に収納された粒状物pを取り出すには、蓋体3の中央部に形成された円形開孔部3aに位置する押圧部材5aの釦面を指先で下方へ押圧すると、前記押圧部材5aが押し下げられるのに伴って前記開口作動部材5の支持腕5cが撓みつつ、開口作動部材5の筒状突起部5eが前記開閉部材4の円筒体4e内へ押し込まれることとなる。
このようにして、前記筒状突起部5eが円筒体4e内に押し込まれるのに従って、筒状突起部5eの外周面に設けられた一対の突起片5dは円筒体4eの内周面に形成された斜溝4g面上を滑降するが、開口作動部材5は支持腕5cとその先端部に設けた係合片5bにより容器本体2の周壁内面の係合凹部2fに回動不能に固定されているので、親指等の押圧力により円筒体4eは次第に回転される結果、開閉部材4は支持腕4dが捩じられて弾性変形しながら回転せしめられて、開閉弁4aが開口部2gの位置から摺動されて開口した状態になるので、掌の上に容器1を少し傾ければ容器内に収納した粒状物pを必要な量だけ取り出すことができる。(図5(B))
【0014】
上記した実施例に於いて用いた蓋体3は、中心部に円形開孔部3aを形成した円盤の周縁部に複数の係合片3bを設けて、前記係合片3bを容器本体2の周壁2aに形成した係合凹部2bに係合せしめて固定した構造であるので、容器内に粒状物を収納するには、蓋体3に設けた係合片3bを容器本体2の係合凹部2bから分離しなければならないので、不注意で蓋体を落下する恐れがある。
そこで、蓋体を図4に示すような形式にすることが考えられる、即ち、容器本体2の周壁2a部に蓋体の係合片3bに係合する係合凹部2bとその反対側に蓋体のヒンジ片3eに係合する突起2iを設けた係合凹部2hを形成し、中心部に押圧部材5aを押圧する円形開孔部3aを形成した円盤の周縁部に係合片3bを設けると共に反対側にはヒンジ片3eを設けてヒンジ蓋体3Aを構成し、前記ヒンジ片3e凹部を前記容器本体2の係合凹部2hの突起2iに回転可能に係合支持すると共に、前記係合片3bを係合凹部2bに係合せしめてヒンジ蓋体3Aを固定して、開口作動部材5の押圧部材5aを前記円形開孔部3aの内方へ押圧可能に位置せしめたものとする。
蓋体を上記のような構成にしたことにより、容器内に粒状物を収納する際には、ヒンジ蓋体3Aの係合片3bと容器本体2の係合凹部2bとの係合を解除すれば、ヒンジ蓋体3Aはヒンジ片3e部分で回転して開くことができるので、蓋体を落とすこともなく、また、紛失する恐れもなく、粒状物を容易に収納することができる。
【0015】
本発明は、上記のような構成にしたので、容器1の開口部2gは、不使用時には開閉弁4aにより常時塞がれているので、容器の空間部に塵や埃が侵入することはない。そして、容器1内に収納する丸薬等の粒剤pを取り出そうと、開口作動部材5の押圧部材5aを押圧すると、開閉部材4が回転するのに伴って開閉弁4aが慴動して、開口部2gが開かれて内部空間部の粒剤p収納部に連通して開口するようにしたので、押圧部材5aの押し込み量を加減することにより開口部の開き具合を調整することができる。
粒剤pを必要な数だけ取り出すことができたら、押圧部材5aから指を離すと押圧力が開放されるので、開閉部材4の支持腕4d及び開口作動部材5の支持腕5cの弾性力により開閉部材4が回転して開閉弁4aはもとの開口部2gに復帰閉じることとなる。
【0016】
上記実施例に於ける本発明の開口作動部材5は、釦状の押圧部材5aの下面に支持腕5cと筒状突起部5eを突設させて設け、支持腕5cの先端に連結する係合片5bとからなるものを、合成樹脂により一体成形したものであるが、このように、必ずしも一体成形体に限るものではなくて、適当に分割した状態で成形した後で連結したものであってもよいことは言うまでもない。
また、上記実施例に於いては、容器の形状として円形状をしたものについて説明したが、このような形状に限ることなく、楕円形状をしたものであってもよろしいことは言うまでもない。
更には、押圧部材及び蓋体の開孔部の形状も円形に限られることはなく、楕円形その他の適当な形であってもよく、係止部は最低2個あればよくて、それ以上の複数個設けることは自由である。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の容器は、略円筒もしくは円盤状をした容器本体内に、弾性応力を備えた一対の開口作動支持腕と係合部材を釦状の押圧部材で結合し、開閉支持腕と開閉弁、係合部材を対向して設けて構成してなる開口作動部材を、押圧により回転可能に枢着固定して、押圧部材の釦部を押圧することにより開閉弁が開口できるように設けた蓋体を容器本体に嵌着した構造であるから、蓋を捻じったりして開ける必要がなくて、釦部を指先きで押圧するだけで、開口部を必要な大きさに開くことができるので、容器内の粒状物を必要な数だけ容易に取り出すことができる。
また、容器は片手に持てるようにコンパクト程度に小型化することができて、携帯にも便利であり、不用意に内容物がこぼれ出たり、容器の内部に塵等が入ったりすることもない。
そして、蓋体は容器本体に着脱自在に係合して設けられているので、使用済の後は、蓋体及び開口作動部材を容易に分離することができて、容器内を容易に洗浄できるので、内容物を別の粒状物に詰め替えることも容易に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器全体を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の構成部材を分解した斜視図である。
【図3】本発明の容器の蓋体を分離した斜視図である。
【図4】本発明の容器にヒンジ付き蓋体を適用した斜視図である。
【図5(A)】本発明の押圧部材を押圧する前の状態の蓋体を分離した斜視図である。
【図5(B)】本発明の押圧部材を押圧した状態の蓋体を分離した斜視図である。
【図6】本発明の開口作動部材の底面図である。
【図7】本発明の図5に示す開口作動部材のA−A断面図である。
【図8】本発明の開閉部材の平面図である。
【図9】本発明の図7に示す開閉部材のB−B断面図である。
【図10(A)】本発明の先行例の容器の密閉時を示す図である。
【図10(B)】本発明の先行例の容器の開口時を示す図である。
【図11】従来例を示す容器の蓋体を分離した斜視図である。
【符号の説明】
1. 携帯用粒状物収納容器
2. 容器本体
2a.容器周壁部
2b.蓋体の係合凹部
2g.開口部
3. 蓋体
3A.ヒンジ蓋体
3a.円形開口部
4. 容器の開閉部材
4a.開閉弁
4d.開閉部材の支持片
4e.円筒体
5. 開口作動部材
5a.押圧部材
5c.開口作動部材の支持腕
p. 粒状物

Claims (12)

  1. 円盤状をした容器の周壁部の一部を切り欠いて開口部を形成すると共に、周壁の外側面には容器の蓋体を係合固定する複数の係合凹部を形成し、前記周壁の内側面には開口部と反対位置に開閉部材を係止する係合凹部を、開口部を挟んで対称位置に開口作動部材を係止する係合凹部をそれぞれ形成すると共に、前記円盤の底部中心には開閉部材を軸支する円筒軸を立設して容器本体を構成し、係合片及び開閉弁をそれぞれ支持腕を介して円筒体に連結してなる開閉部材を、前記係合凹部に係合して開閉弁が前記開口部を閉塞するように設けると共に、前記円筒軸に回転可能に枢着し、嵌合突起部を有する押圧部材に一対の支持腕を介して係合片を連結してなる開口作動部材を、前記係合凹部に係合すると共に前記開閉部材の円筒体に押圧可能に嵌着して、周縁部に係合片を有する円盤の中心部に押圧用の開孔部を形成してなる蓋体を、前記容器本体の係合凹部に係合して固定したことを特徴とする携帯用粒状物収納容器。
  2. 前記容器本体は、蓋体を係合固定する係合凹部を周壁の内側面に設けた開口作動部材を係止する係合凹部の外側面に対称に形成したことを特徴とする請求項1に記載する携帯用粒状物収納容器。
  3. 前記蓋体を係合固定する係合凹部は、蓋体の係合片が弾性変形して系脱自在に嵌合するように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載する携帯用粒状物収納容器。
  4. 前記蓋体を係合固定する係合凹部は、一方は蓋体の係合片が弾性変形して系脱自在に嵌合するように形成すると共に、他方は蓋体のヒンジ片が回転可能に係合するように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載する携帯用粒状物収納容器。
  5. 前記蓋体は、円盤の中心部に押圧用の開孔部を有すると共に、周縁部に一対の弾性変形可能な係合片を有し、該係合片を前記容器本体の係合凹部に系脱自在に嵌合せしめたことを特徴とする請求項1乃至3に記載する携帯用粒状物収納容器。
  6. 前記蓋体は、円盤の中心部に押圧用の開孔部を有すると共に、周縁部に弾性変形可能な係合片と回転可能なヒンジ片とを有し、該ヒンジ片を前記容器本体の係合凹部に回転可能に嵌合し、該係合片を他方の係合凹部に系脱自在に嵌合せしめたことを特徴とする請求項1又は5に記載する携帯用粒状物収納容器。
  7. 前記開閉部材は、先端に係合片を設けた弾性変形可能な支持腕と開閉弁を設けた支持腕とを円筒体下端部に対向するように連結して構成したことを特徴とする請求項1に記載する携帯用粒状物収納容器。
  8. 前記弾性変形可能な支持腕の先端連結部と係合片との間にはL字状の切り欠き溝を設けて支持腕を変形容易にしたことを特徴とする請求項1又は7に記載する携帯用粒状物収納容器。
  9. 前記円筒体の内周面に押圧部材の嵌合用筒状の突起に係合する傾斜溝を設けて、開閉部材を旋回可能に軸支したことを特徴とする請求項1又は7に記載する携帯用粒状物収納容器。
  10. 前記開口作動部材は、先端に係合片を設けた一対の支持腕を押圧部材の下縁部に対称に弾性変形可能に連結すると共に、該押圧部材の下面に嵌合用筒状突起を設けて構成したことを特徴とする請求項1に記載する携帯用粒状物収納容器。
  11. 前記の押圧部材の筒状突起面には開閉部材の円筒体内周面の傾斜溝と係合する突起片を設けたことを特徴とする請求項9又は10に記載する携帯用粒状物収納容器。
  12. 前記開閉部材の円筒体内周面の傾斜溝に、押圧部材の嵌合用筒状の突起に係合して、押圧部材の押圧により前記開閉部材が回転して前記支持腕の弾性変形により開閉弁が開口するようにしたことを特徴とする請求項1又は7乃至11に記載する携帯用粒状物収納容器。
JP25547795A 1995-09-07 1995-09-07 携帯用粒状物収納容器 Expired - Fee Related JP3718882B2 (ja)

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