JP3718764B2 - コンピュータ装置、回路基板およびコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信用等に用いられる拡張デバイスを導入したコンピュータ装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノートブック型PC(Personal Computer)等の可搬性に優れたPCが広く用いられている。このノートブック型PCには様々な機能が搭載されているが、特に近年は、ネットワークを介した外部とのデータの送受信を可能とするため、モデム、LAN(Local Area Network)、無線LAN等の通信機能が要求されている。これらの機能は、デバイスをマザー・ボード(Mother Board)上に直接実装することによって付加することができるが、コスト削減や開発期間の短縮のため、いわゆるドウタ・カード(Daughter Card:ドウタ・ボード(Daughter Board)とも言う)をマザー・ボード上のコネクタに接続することで、これら機能を付加することが行われている。
【0003】
このドウタ・カードとして、miniPCI(Peripheral Component Interconnect)に接続可能なデバイス等が用いられる。例えば、モデムの機能を有するインテル社等が規格化したMDC(Mobile Audio/Modem Daughter Card)等を挙げることができる。これらのドウタ・カードにはPCIバス用サウンド・デバイスおよびモデム・デバイスの仕様としてAC‘97(Audio CODEC '97)が広く適用されている。通常のノートブック型PCでは、I/O(Input/Output)ブリッジから延びるAC‘97用のバス(ACリンク)は2チャンネルであり、1チャンネルはサウンド・デバイス用のコネクタに、もう1チャンネルはモデム・デバイス用のコネクタに割り当てられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通信機能をより高度なものとする場合には、複数の通信デバイスを搭載することが必要となる。具体的には、互いに機能が異なる2種類のモデムを搭載し、目的に応じて切り換えて使用したい場合等が挙げられる。しかし、上記のように通常のノートブック型PCでは、AC‘97におけるモデム・デバイス用のコネクタは1つであるため、新たな他のモデムを搭載する場合には、そのモデムの受入先としてminiPCI用のスロットを拡張してコネクタを増やす必要が生じる。
ところが、例えばAC‘97リンクに設けるコネクタを複数にしても、新たなモデムと既に組み込まれているモデムとの間でAC‘97のリンクの使用をめぐって衝突が生じてしまう。
このような新たに追加できるデバイスの種類が限られるという問題は、ユーザが2つのモデムをノートブック型PCに組み込むときに生じるだけではなく、例えば無線LAN等を目的とするデバイスを新たに組み込む場合、そのデバイスがモデムの機能を合わせ持つ複合デバイスであるような場合にも生じ得ることが想定される。
【0005】
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、共通な信号を処理できる複数のデバイスを受け入れた場合、その中から実際に機能するデバイスを簡単な構成で選択することができるコンピュータ装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明のコンピュータ装置は、外部と通信可能な複数の通信処理部と、通信処理部に対して通信用データの信号を信号線を介して送受信可能な演算処理部と、複数の通信処理部のそれぞれから演算処理部へ信号を送出する複数の信号線のうち信号が通過する信号線を選択する信号線選択部とを備え、演算処理部は、同じ信号を複数の通信処理部へ信号を送出する手段を有し、且つ複数の通信処理部から送出された信号のうち信号線選択部により選択されたどちらか一方の信号線からの信号を受信することを特徴とするものである。
このコンピュータ装置では通信処理部側から演算処理部へ送出される信号が選択されるので、複数の通信処理部のうち外部と通信を行う通信処理部を限定することができる。ここで、外部と通信可能な通信処理部として、例えばモデムやLANや無線LAN等の外部コンピュータや外部ネットワークとデータの送受信な機能を有するものを挙げることができる。
【0007】
また本発明のコンピュータ装置は、演算処理部と、演算処理部に対し信号線を介して少なくとも1つの共通する信号を処理できる複数の拡張デバイスと、を有し、演算処理部から複数の拡張デバイスへ延びる下り信号線では、信号が複数の拡張デバイスへ到達し、複数の拡張デバイスから演算処理部へ延びる上り信号線では、複数の拡張デバイスのいずれか1つより送出された信号が演算処理部へ到達することを特徴とするものとして捉えることも可能である。ここで、例えば信号停止部を上り信号線に設け、到達する信号を選択することができる。
【0008】
さらに本発明のコンピュータ装置は、複数のドウタ・カードを受け入れる複数のコネクタと、コネクタの各々から延びる複数のシリアルデータ送出ラインと、ドウタ・カードとシリアルデータを送受信するI/O(Input/Output)ブリッジと、を有し、複数のシリアルデータ送出ラインはI/Oブリッジへ接続する前に統合され、I/Oブリッジはドウタ・カードのうちいずれか1つから送出されたシリアルデータを受信することを特徴とするものとして捉えることも可能である。
【0009】
このコンピュータ装置において、例えば、ドウタ・カードはモデムとしての機能を有する場合、シリアルデータの送受信はAC‘97等のAC(Audio CODEC)規格に基づいて行われる。ドウタ・カードとしては、miniPCI(Peripheral Component Interconnect)カードやコミュニケーション・ドウタ・カードを挙げることができる。
I/Oブリッジがドウタ・カードのうちいずれか1つから送出されたシリアルデータを受信するため、例えばシリアルデータ送出ライン上にスイッチを設けることができる。このスイッチは、I/Oブリッジからスイッチへ延びるGPO(General Purpose Out)ラインからの指示信号等によって切り換えることが可能である。
【0010】
また、本発明は、拡張デバイスの受入部から演算処理手段(コントロール部)へ送出される信号を制御する回路基板として捉えることも可能である。具体的には、以下に述べるものを挙げることができる。
本発明の回路基板は、演算処理手段と、第1および第2の拡張デバイスを受け入る第1および第2の受入手段と、第1および第2の受入手段から演算処理手段へ信号を送出する第1および第2の信号線と、第2の拡張デバイスとして、第1の拡張デバイスと共通する信号を処理できるものが第2の受入手段に受け入られたことを認識する認識手段と、認識手段における認識に基づいて第1または第2の信号線を切断する信号切断手段と、を有することを特徴とするものである。
【0011】
または、本発明の回路基板は、複数の拡張デバイス受入部と、拡張デバイスのコントロール部と、複数の拡張デバイス受入部からコントロール部へ向かって信号を送出する複数の上り信号伝達ラインと、コントロール部から拡張デバイス受入部へ向かって信号を送出する複数の下り信号伝達ラインと、を有し、複数の上り信号伝達ラインのいずれか1つにおいて導通を有し、且つ全ての下り信号伝達ラインが導通を有することを特徴とするものである。
【0012】
その他、本発明の回路基板は、演算処理部と、演算処理部から延びるAC(Audio CODEC)規格として例えばAC‘97の規格に基づいて信号を送受信する1チャンネルと、1チャンネルが分岐して接続する複数のモデムカード受入部と、1チャンネルに設けられ、複数のモデムカード受入部から演算処理部への信号の通過状態を切り換える切り換え部と、を有することを特徴とするものである。
【0013】
さらに本発明は、コンピュータにおける拡張デバイスの選択方法として捉えることも可能である。この拡張デバイスの選択方法では、演算処理部に対して少なくとも1つの共通する信号を送受信できる複数の拡張デバイスがコネクタ部に接続されたことを認識し、演算処理部から発する下り信号を通過させ複数の拡張デバイスへ送出し、複数の拡張デバイスのうち、いずれか1つの拡張デバイスから発する上り信号を選択して演算処理部へ送出することを特徴とする。
【0014】
上記方法において自動的に使用する拡張デバイスを選択させるため、上り信号の送出において、予め優位に設定されているコネクタ部に接続された拡張デバイスからの信号を通過させることができる。この場合、優位に設定されているコネクタ部に接続された拡張デバイスから送出されるID信号を認識することにより、信号の選択を行うことができる。
【0015】
または、ユーザが使用する拡張デバイスを選択することも可能である。具体例としては、複数の拡張デバイスが接続された旨をユーザに表示し、ユーザによって選択された拡張デバイスを指定する信号を信号選択器へ送出し、この信号に基づいて拡張デバイスの信号を選択することができる。この場合、指定した拡張デバイスを有効に機能させるため、コンピュータをブートさせることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
◎ 実施の形態1
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるコンピュータシステム(コンピュータ装置)10のハードウェア構成を示した図である。このコンピュータシステム10を備えるコンピュータ装置は、例えば、OADG(Open Architecture Developer's Group)仕様に準拠して、所定のOS(オペレーティングシステム)を搭載したノートブック型PC(ノートブック型パーソナルコンピュータ)として構成されている。
【0017】
図1に示すコンピュータシステム10において、CPU(演算処理部、演算処理手段)11は、コンピュータシステム10全体の頭脳として機能し、OSの制御下で各種プログラムを実行している。CPU11は、システムバスであるFSB(Front Side Bus)12、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス20、低速のI/O装置用バスとしてのISA(Industry Standard Architecture)バス40という3段階のバスを介して、各構成要素と相互接続されている。このCPU11は、キャッシュメモリにプログラム・コードやデータを蓄えることで、処理の高速化を図っている。近年では、CPU11の内部に1次キャッシュとして128Kバイト程度のSRAMを集積させているが、容量の不足を補うために、専用バスであるBSB(Back Side Bus)13を介して、512K〜2Mバイト程度の2次キャッシュ14を置いている。尚、BSB13を省略し、FSB12に2次キャッシュ14を接続して端子数の多いパッケージを避けることで、コストを低く抑えることも可能である。
【0018】
FSB12とPCIバス20は、メモリ/PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ(ホスト−PCIブリッジ)15によって連絡されている。このCPUブリッジ15は、メインメモリ16へのアクセス動作を制御するためのメモリコントローラ機能や、FSB12とPCIバス20との間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータバッファ等を含んだ構成となっている。メインメモリ16は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。例えば、複数個のDRAMチップで構成され、例えば128MBを標準装備し、320MBまで増設することが可能である。この実行プログラムには、OSや周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーションプログラム、後述するフラッシュROM44に格納されたBIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)等のファームウェアが含まれる。
【0019】
ビデオサブシステム17は、ビデオに関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むと共に、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、液晶ディスプレイ(LCD)18に描画データとして出力している。
【0020】
PCIバス20は、比較的高速なデータ転送が可能なバスであり、データバス幅を32ビットまたは64ビット、最大動作周波数を33MHz、66MHz、最大データ転送速度を132MB/秒、528MB/秒とする仕様によって規格化されている。このPCIバス20には、I/Oブリッジ(コアチップ、演算処理部、演算処理手段、コントロール部)21、カードバスコントローラ22、オーディオサブシステム25、ドッキングステーションインターフェース(Dock I/F)26、miniPCIコネクタ(拡張デバイス受入部、モデムカード受入部、第1の受入手段)27が夫々接続されている。
【0021】
カードバスコントローラ22は、PCIバス20のバスシグナルをカードバススロット23のインターフェースコネクタ(カードバス)に直結させるための専用コントローラであり、このカードバススロット23には、PCカード24を装填することが可能である。ドッキングステーションインターフェース26は、コンピュータシステム10の機能拡張装置であるドッキングステーション(図示せず)を接続するためのハードウェアである。ドッキングステーションにノードブック型PCがセットされると、ドッキングステーションの内部バスに接続された各種のハードウェア要素が、ドッキングステーションインターフェース26を介してPCIバス20に接続される。また、miniPCIコネクタ27には、ミニPCI(miniPCI)デバイス(拡張デバイス、ドウタ・カード、モデムカード)60が接続される。miniPCIデバイス60は、miniPCIの仕様に準拠して増設可能な拡張カード(ボード)である。このminiPCIとは、モバイル向けPCI規格であり、PCIRev.2.2仕様書の付録として掲載されている。機能的にはフルスペックのPCIと同等である。さらに、miniPCIコネクタ27には、I/Oブリッジ21から延びるAC‘97リンクが接続されている。
【0022】
I/Oブリッジ21は、PCIバス20とISAバス40とのブリッジ機能を備えている。また、DMAコントローラ機能、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)機能、プログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)機能、IDE(Integrated Device Electronics)インターフェース機能、USB(Universal Serial Bus)機能、SMB(System Management Bus)インターフェース機能を備えると共に、リアルタイムクロック(RTC)を内蔵している。
【0023】
DMAコントローラ機能は、FDD等の周辺機器とメインメモリ16との間のデータ転送をCPU11の介在なしに実行するための機能である。PIC機能は、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)に応答して、所定のプログラム(割り込みハンドラ)を実行させる機能である。PIT機能は、タイマ信号を所定周期で発生させる機能である。また、IDEインターフェース機能によって実現されるインターフェースは、IDEハードディスクドライブ(HDD)31が接続される他、CD−ROMドライブ32がATAPI(AT Attachment Packet Interface)接続される。このCD−ROMドライブ32の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブのような、他のタイプのIDE装置が接続されても構わない。HDD31やCD−ROMドライブ32等の外部記憶装置は、例えば、ノードブック型PC本体内の「メディアベイ」または「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に格納される。これらの標準装備された外部記憶装置は、FDDや電池パックのような他の機器類と交換可能かつ排他的に取り付けられる場合もある。
【0024】
また、I/Oブリッジ21にはUSBポートが設けられており、このUSBポートは、例えばノードブック型PC本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ30と接続されている。更に、I/Oブリッジ21には、SMバスを介してEEPROM33が接続されている。このEEPROM33は、ユーザによって登録されたパスワードやスーパーバイザーパスワード、製品シリアル番号等の情報を保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電気的に書き換え可能とされている。また、I/Oブリッジ21は、電源回路50に接続されている。電源回路50は、ACアダプタ51、バッテリ(2次電池)としてのメイン電池52またはセカンド電池53を充電すると共にACアダプタ51や各電池からの電力供給経路を切り換えるバッテリ切換回路54、およびコンピュータシステム10で使用される5V、3.3V等の直流定電圧を生成するDC/DCコンバータ(DC/DC)55等の回路を備えている。
【0025】
また、I/Oブリッジ21には外部との通信コミュニケーション機能を有するドウタ・カード(以下、Communication Daughter Card(CDC)と呼ぶ)用コネクタ(拡張デバイス受入部、モデムカード受入部、第2の受入手段)28が接続されており、このCDCコネクタ28には、CDC(拡張デバイス、ドウタ・カード、モデムカード)70が接続される。ここで、CDC70は、AC‘97リンクの仕様に準拠して増設可能な拡張カード(ボード)であり、その大きさはminiPCIデバイス60より小さく、例えばminiPCIデバイス60より1/2.5程度の面積を有するものである。また、CDCコネクタ28とI/Oブリッジ21との間はAC‘97リンクの仕様に基づいて信号のやり取りが行われる。なお、CDCコネクタ28とI/Oブリッジ21との間においてはAC‘97リンクの他に、イーサネット等のアナログインターフェースや、USBの仕様に準拠したデバイスが受け入れ可能とされており、CDCコネクタ28には、無線LAN用やイーサネット用のデバイスが接続可能である。
【0026】
I/Oブリッジ21を構成するコアチップの内部には、コンピュータシステム10の電源状態を管理するための内部レジスタと、この内部レジスタの操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管理を行うロジック(ステートマシン)が設けられている。このロジックは、電源回路50との間で各種の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路50からコンピュータシステム10への実際の給電状態を認識する。電源回路50は、このロジックからの指示に応じて、コンピュータシステム10への電力供給を制御している。
【0027】
ISAバス40は、PCIバス20よりもデータ転送速度が低いバスである(例えば、バス幅16ビット、最大データ転送速度4MB/秒)。このISAバス40には、ゲートアレイロジック42に接続されたエンベデッドコントローラ41、CMOS43、フラッシュROM44、Super I/Oコントローラ45が接続されている。更に、キーボード/マウスコントローラのような比較的低速で動作する周辺機器類を接続するためにも用いられる。このSuper I/Oコントローラ45にはI/Oポート46が接続されており、FDDの駆動やパラレルポートを介したパラレルデータの入出力(PIO)、シリアルポートを介したシリアルデータの入出力(SIO)を制御している。エンベデッドコントローラ41は、図示しないキーボードのコントロールを行うと共に、電源回路50に接続されて、内蔵されたパワー・マネージメント・コントローラ(PMC:Power Management Controller)によってゲートアレイロジック42と共に電源管理機能の一部を担っている。
【0028】
図2は、実施の形態1におけるI/Oブリッジ21と、CDC70およびminiPCIデバイス60との信号処理を説明する構成図である。
図2では、I/Oブリッジ21とminiPCIコネクタ27とCDCコネクタ28とは、同一の回路基板上に設けられており、miniPCIコネクタ27にminiPCIデバイス60が接続され、且つCDCコネクタ28にCDC70が接続された状態を示している。
【0029】
図2に示すように、I/Oブリッジ21から延びるAC‘97リンクの複数の信号線(下り信号線)(i)、(ii)、(iii)および(iv)が、miniPCIデバイス60を接続したminiPCIコネクタ27へ連絡している。更にこれらの信号線は、それぞれI/Oブリッジ21からminiPCIデバイス60へ向かう途中で分岐して信号線(下り信号線)(xi)、(xii)、(xiii)および(xiv)となり、CDC70が接続されているCDCコネクタ28へ連絡している。すなわち、これら信号線(i)、(ii) 、(iii) 、(iv) 、(xi) 、(xii) 、(xiii)および(xiv)では、I/Oブリッジ21からの信号が一方向へ送出されるものであり、miniPCIデバイス60とCDC70とで共有している。信号線(i) 、(ii) 、(iii) 、(iv) 、(xi) 、(xii) 、(xiii)および(xiv)において送出される信号の種類は以下のとおりである。
【0030】
信号線(i)、(xi)ではAC‘97_SDATE_OUTの信号が送出される。AC‘97_SDATE_OUTとは、AC‘97コンプライアント・コントローラからリンク上の全てのAC‘97コンプライアント・コーデックへのAC‘97のシリアル・データである。
信号線(ii)、(xii)では、AC‘97_RESETの信号が送出される。AC‘97_RESETとは、AC‘97コンプライアント・コーデックからAC98コンプライアント・コントローラへのAC‘97のシリアル・データである。信号線(iii)、(xiii)では、AC‘97_BIT_CLKの信号が送出される。AC‘97_BIT_CLKとは、プライマリ・コーデックからAC‘97コントローラとセカンダリ・コーデックへのシリアル・データ・クロックである。AC‘97リンクの同期では、この信号の周波数は通常12Hz程度のものが使用される。
信号線(iv)、(xiv)では、AC‘97_SYNCの信号が送出される。AC‘97_SYNCとは、AC‘97コンプライアント・コントローラからリンク上の全てのAC‘97コンプライアント・コーデックへの同期パルス信号である。この信号は、AC‘97リンクの同期に使用される通常1.3us wideのパルスである。
【0031】
一方、miniPCIデバイス60側においては、信号線(上り信号線、シリアルデータ送出ライン、第1の信号線)(v)がminiPCIコネクタ27からI/Oブリッジ21へ向かって延びている。また、CDC70側においては、信号線(上り信号線、シリアルデータ送出ライン、第2の信号線)(xv)がCDCコネクタ28からI/Oブリッジ21へ向かって延びている。これら信号線(v)および(xv)では、AC‘97_SDATE_INの信号がminiPCIコネクタ27またはCDCコネクタ28から、I/Oブリッジ21へ向かって一方向に送出される。ここで、AC‘97_SDATE_INとは、AC‘97コンプライアント・コントローラからAC‘97コンプライアント・コーデックへのAC‘97のシリアル・データである。
【0032】
また、miniPCIコネクタ27からI/Oブリッジ21へ延びる信号線(v)上には、バススイッチ(信号線選択部、信号停止部、切換手段、切り換え部、信号選択器)65が設けられている。バススイッチを信号が通過する伝播遅延時間が非常に短いこと特徴である(0.数ナノ秒程度)。バススイッチ65として、スイッチングできるものであればこれに限定されず、例えば低電圧標準ロジックIC等も使用可能であるが、伝播遅延時間が短いものが好ましい。
また、このバススイッチ65には、CDCコネクタ28から延びるライン(id)が接続されている。ライン(id):(認識手段)は、CDCコネクタ28に挿入されたCDC70の識別信号を送出するものである。なお、ライン(id)には抵抗75が接続されている。
【0033】
次に、I/Oブリッジ21と、CDC70およびminiPCIデバイス60における信号の処理方法を説明する。なお、ここでは、モデムとしての機能を有するminiPCIデバイス60が予めminiPCIコネクタ27に接続されてモデムとして機能しており、新たにモデムとしての機能を有するCDC70をCDCコネクタ28に接続した場合を想定している。このような状況は、例えばminiPCIは既製のPCに予め取り付けられており、新たな機能を有するモデムとしてCDC70を導入する場合や、無線LANとモデム等の複数の機能を有するCDC70を導入する場合等を挙げることができる。
【0034】
図3は、実施の形態1における信号の処理の流れを説明するフロー図である。まず、バススイッチ65がCDC70からのIDシグナルがあるかどうかを判断する(ステップS101)。具体的には、CDC70がCDCコネクタ28に接続されると、CDC70は自分がモデムである旨を知らせるためのID信号(MDM ID)をライン(id)からバススイッチ65へ送出する。このようにして送出されたID信号をバススイッチ65が受信し、ステップS101においてID信号が有ると判断された場合、バススイッチ65がオフになる(ステップS102)。
【0035】
バススイッチ65がオフになると、miniPCIデバイス60からI/Oブリッジ21に延びる信号線(v)が切断されて信号送出不可能とされる(ステップS103)。この結果、CDC70のCDCコネクタ28から延びる信号線(xv)から送出された信号のみが、デバイス側から送出されるシリアルデータとしてI/Oブリッジ21へ到達し、CDC70がモデムとして機能する(ステップS104)。
【0036】
一方、ステップS101においてCDC70からのID信号はないと判断した場合、すなわちCDC70はCDCコネクタ28に差し込まれていない場合や、CDCコネクタ28に差し込まれたCDC70がモデムとして機能しない場合には、miniPCIコネクタ27から伸びる信号線(v)から送出された信号のみがI/Oブリッジ21へ到達し、miniPCIデバイス60がモデムとして機能する。
【0037】
以上述べた実施の形態1においては、I/Oブリッジ21からの信号は、信号線(i)と (xi)、(ii)と (xii)、(iii) と(xiii)、および(xiv)と(iv)の双方へ送出されている。その一方で、miniPCIデバイス60とCDC70から送出される信号ついては、バススイッチ65によって信号線(v)と(xv)のどちらか一方の信号の通過が切断されるので、miniPCIデバイス60とCDC70のどちらか一方からそう送出された信号がI/Oブリッジ21へ到達することとなる。したがって、複数のデバイス、すなわちminiPCIデバイス60とCDC70の双方からの信号がI/Oブリッジ21に到達してI/Oブリッジ21やCPU11における処理に混乱を来たす、というような問題が生じない。このようにして、実際にモデムとして稼働するデバイスが、miniPCIデバイス60とCDC70のどちらか一方に設定される。なお、i/Oブリッジ21側からは、複数のデバイス、すなわちminiPCIデバイス60とCDC70の双方へ信号が送出されているが、実際に機能するデバイスは選択されるので、特に問題は生じない。
【0038】
このように本実施の形態では、複数導入されたモデムのうち、実際に機能するモデムを1つに限定できるので、AC‘97リンク上におけるデータの衝突や不具合を生じさせること無くモデムを機能させることができる。したがって、例えば新たなデバイスとしてCDC70を導入する場合、CDCコネクタ28はそのCDC70がモデムの機能を有する、有しないに拘らず導入することが可能であるため、ユーザは導入するデバイスの種類を自由に選択することができる。
さらに本実施の形態では、モデムとしてのデバイス側からの信号のみを切り換えるためのスイッチを設ける、簡単な構成で、複数あるモデムの中から簡単に1つのモデムを選出して機能させることが可能である。したがって、I/Oブリッジ21とminiPCIコネクタ27とCDCコネクタ28を設ける回路基板の製造が簡単であり、大きさも小さく抑えることができる。
【0039】
なおAC‘97リンク上に複数のモデムを受け入れるコネクタを接続した場合、AC‘97リンクを構成する全ての信号線にスイッチを設け、接続されたモデムのいずれかを機能させるようにすることもできるが、上記実施の形態1のようにモデム側から送出される信号線のみにスイッチを設けることにより、全ての信号線上にスイッチを設ける場合と比較して、設けられるスイッチの数が少なくて済むので、コストも安く、回路基板の寸法も小さくすることができる。
【0040】
上記実施の形態においては、miniPCIデバイス60が予め導入されており、新たにCDC70を導入する場合について述べたが、この逆であってもよく、すなわち予めCDC70が導入されており、新たにminiPCIデバイス60が追加される場合にも本発明は適用可能である。その他、miniPCIデバイス60の代わりに、CDC70とは別のCDCを設ける場合や、3つ以上の複数のデバイスを導入するような場合にも適用可能である。
【0041】
また、上記実施の形態においては、CDC70がminiPCIデバイス60より優位となるように設定されており、CDC70が導入されると自動的にCDC70がモデムが選択されるが、逆にminiPCIデバイス60が優位となるように設定することも可能である。いずれの場合にせよ、複数設けられたモデム側からI/Oブリッジ21側へ送出される信号をいずれか1つのモデムから送出されるものに選択することで、いずれか1つのモデムを正常に機能させることができる。
【0042】
◎ 実施の形態2
実施の形態1の信号処理では、CDC70がCDCコネクタ28に接続されると、自動的にCDC70がモデムとして機能する場合について説明した。実施の形態2の信号処理では、ユーザがminiPCIデバイス60とCDC70とのどちらをモデムとして使用するか選択する。尚、実施の形態1と同様な構成については、同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
【0043】
図4は、実施の形態2におけるI/Oブリッジ21と、CDC70およびminiPCIデバイス60との信号処理を説明する構成図である。
図4に示す実施の形態2では、miniPCIコネクタ27からI/Oブリッジ21へ延びる信号線(v)上に第1のバススイッチ66が設けられ、CDCコネクタ28から信号線(v)へ接続する信号線(xv)上に第2のバススイッチ67が設けられ、第1と第2のバススイッチ66、67にはI/Oブリッジ21から延びるGPO信号線(viii)が分岐してそれぞれに接続され、第1のバススイッチ66側へ分岐したGPO信号線(viii)にはNOT回路69が設けられている点で実施の形態2は実施の形態1と異なる。
【0044】
次に実施の形態2における信号の処理方法を説明する。なお、実施の形態2では、モデムとしての機能を有するminiPCIデバイス60がminiPCIコネクタ27に接続され、また同様にモデムとしての機能を有するCDC70がCDCコネクタ28に接続された場合、ノートブック型PCを使用するユーザがminiPCIデバイス60とCDC70とのどちらをモデムとして使用するかを選択することにより、選択された、どちらか一方のデバイスをモデムとして機能させることが可能となるものである。
【0045】
図5は、実施の形態2における信号の処理の流れを説明するフロー図である。
まず、ユーザからの要求に応じて、PCのBIOS(Basic Input/Output System)のセットアップ画面を図示しないディスプレイ(画面)に表示する(ステップS201)。表示されたセットアップ画面上で、ユーザによってユーザがモデムとして使用したいデバイスが選択される。次に、miniPCIデバイス60が選択されたかどうかを判断する(ステップS202)。
【0046】
ステップS202において、ユーザによりminiPCIデバイス60が選択されたと判断した場合、I/Oブリッジ21からGPO(General Purpose Out)が“0”である信号をGPO信号線(viii)へ送出し、信号“0”はNOT回路69にて反転されて信号“1”となる。そして、第1のバススイッチ66に“1”の信号が達して、第1のバススイッチ66がオンになる(ステップS203)。このとき、信号“0”はGPO信号線(viii)から第2のバススイッチ67に達するが、信号が“0”なので、第2のバススイッチ67はオフのままである。このように第1と第2のスイッチ66、67が設定された後、コンピュータシステム10をブートする。すると、miniPCIコネクタ27から延びる信号線(v)が有効となる一方、CDCコネクタ28から延びる信号線(xv)が無効となる。その結果、miniPCIデバイス60がモデムとして機能する(ステップS204)。
【0047】
一方、ステップS202において、ユーザによりminiPCIデバイス60が選択されなかったと判断した場合、I/Oブリッジ21からGPO(General Purpose Out)が“1”である信号をGPO信号線(viii)へ送出し、第2のバススイッチ67がオンになる(ステップS205)。一方、信号“1”NOT回路69にて反転されて信号“0”となる。したがって、信号“0”を受けた第1のバススイッチ66はオフのままとなる。このように第1と第2のバススイッチ66、67が設定された後、コンピュータシステム10をブートする。すると、CDCコネクタ28から延びる信号線(xv)が有効となる一方、miniPCIコネクタ27から延びる信号線(v)が無効となる。その結果、CDC70がモデムとして機能する(ステップS206)。
【0048】
以上述べた実施の形態2においては、コンピュータシステム10のAC‘97リンクにおいて第1のバススイッチ66と第2のバススイッチ67を設けたことにより、AC‘97リンクに接続される2つのデバイスに対してユーザが自分の希望するデバイスをモデムとして簡単に選択することができる。
【0049】
実施の形態1および2においては、2つのデバイス、すなわちminiPCIデバイス60とCDC70とが接続された場合を述べたが、本発明は3つ以上の複数のデバイスが接続される場合にも適用可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0050】
【発明の効果】
このように本発明のコンピュータ装置によれば、同じ機能を有する複数のデバイスを受け入れた場合、その中から実際に機能するデバイスを簡単な構成で選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるコンピュータシステム10のハードウェア構成を示した図である。
【図2】 実施の形態1におけるI/Oブリッジ21と、CDC70およびminiPCIデバイス60との信号処理を説明する構成図である。
【図3】 実施の形態1における信号の処理の流れを説明するフロー図である。
【図4】 実施の形態2におけるI/Oブリッジ21と、CDC70およびminiPCIデバイス60との信号処理を説明する構成図である。
【図5】 実施の形態2における信号の処理の流れを説明するフロー図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム(コンピュータ装置)、11…CPU(演算処理部、演算処理手段)、20…PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、21…I/Oブリッジ(コアチップ、演算処理部、演算処理手段、コントロール部)、27…miniPCIコネクタ(拡張デバイス受入部、モデムカード受入部、第1の受入手段)、28…CDCコネクタ(拡張デバイス受入部、モデムカード受入部、第2の受入手段)、41…エンベデッドコントローラ、50…電源回路、51…ACアダプタ、55…DC/DCコンバータ、60…miniPCIデバイス(拡張デバイス、ドウタ・カード、モデムカード)、65、66、67…バススイッチ(信号線選択部、信号停止部、切換手段、切り換え部、信号選択器)、70…CDC(拡張デバイス、ドウタ・カード、モデムカード)
Claims (17)
- 外部と通信可能な複数の通信処理部と、
前記複数の通信処理部に対して通信用データの信号を、信号線を介して送受信可能な演算処理部と、
前記複数の通信処理部のそれぞれから前記演算処理部へ信号を送出する複数の前記信号線のうち、信号が通過する信号線を選択する信号線選択部と、を有し、
前記演算処理部は、同じ信号を前記複数の通信処理部へ送出する手段を有し、且つ前記複数の通信処理部から送出された信号のうち、前記信号線選択部により選択されたどちらか一方の信号線からの信号を受信することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記複数の通信処理部のうち、選択された前記信号線の接続先である通信処理部が前記外部との通信を行うことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ装置。
- 演算処理部と、
前記演算処理部に対し、少なくとも1つの共通の信号を処理できる複数の拡張デバイスと、を有し、
前記演算処理部から前記複数の拡張デバイスへ延びる下り信号線では、当該演算処理部から送出された信号が当該複数の拡張デバイスへ到達し、
前記複数の拡張デバイスから前記演算処理部へ延びる上り信号線では、前記複数の拡張デバイスのいずれか1つより送出された信号が前記演算処理部へ到達することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記上り信号線に設けられて信号の到達を阻止する信号停止部をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載のコンピュータ装置。
- 複数のドウタ・カードを受け入れる複数のコネクタと、
前記コネクタの各々からシリアルデータを送出する複数のシリアルデータ送出ラインと、
前記ドウタ・カードと前記シリアルデータを送受信するI/O(Input/Output)ブリッジと、を有し、
前記複数のシリアルデータ送出ラインは前記I/Oブリッジへ接続する前に統合され、当該I/Oブリッジは前記ドウタ・カードのうちいずれか1つから送出されたシリアルデータを受信することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記ドウタ・カードはモデムとしての機能を有し、前記シリアルデータの送受信はAC(Audio CODEC)規格に基づいて行われることを特徴とした請求項5記載のコンピュータ装置。
- 前記複数のドウタ・カードは、miniPCI(Peripheral Component Interconnect)カードとコミュニケーション・ドウタ・カードとを含むことを特徴とする請求項5記載のコンピュータ装置。
- 前記複数のシリアルデータ送出ラインのうち、少なくとも一本に信号送出を停止するスイッチが設けられていることを特徴とする請求項5記載のコンピュータ装置。
- 前記スイッチを切り換えるための指示信号を送出するGPO(General Purpose Out)ラインが、前記I/Oブリッジから当該スイッチへ延びていることを特徴とする請求項8記載のコンピュータ装置。
- 演算処理手段と、
第1の拡張デバイスを受け入る第1の受入手段と、
前記第1の受入手段から前記演算処理手段へ信号を送出する第1の信号線と、
第2の拡張デバイスを受け入る第2の受入手段と、
前記第2の受入手段から前記演算処理手段へ信号を送出する第2の信号線と、
前記第2の拡張デバイスとして、前記第1の拡張デバイスと共通する信号を処理できるものが前記第2の受入手段に受け入られたことを認識する認識手段と、
前記認識手段における認識に基いて前記第1または第2の信号線を切断する信号切断手段と、
を有することを特徴とする回路基板。 - 拡張デバイスの受入が可能な複数の拡張デバイス受入部と、
前記拡張デバイスをコントロールするコントロール部と、
前記複数の拡張デバイス受入部から前記コントロール部へ向かって信号を送出する複数の上り信号伝達ラインと、
前記コントロール部から前記拡張デバイス受入部へ向かって信号を送出する複数の下り信号伝達ラインと、を有し、
前記複数の上り信号伝達ラインのいずれか1つにおいて導通を有し、且つ全ての前記下り信号伝達ラインが導通を有することを特徴とする回路基板。 - 演算処理部と、
前記演算処理部から延びるAC(Audio CODEC)規格で信号を送受信する1チャンネルと、
前記1チャンネルが分岐して接続する複数のモデムカード受入部と、
前記1チャンネルに設けられ、前記複数のモデムカード受入部から前記演算処理部への信号の通過状態を切り換える切り換え部と、
を有することを特徴とする回路基板。 - 演算処理部に対して少なくとも1つの共通する信号を送受信できる複数の拡張デバイスがコネクタ部に接続されたことを認識する認識ステップと、
前記演算処理部から発する信号を通過させ前記複数の拡張デバイスへ送出する下り信号送出ステップと、
前記複数の拡張デバイスのうち、いずれか1つの拡張デバイスから発する信号を選択して通過させ、前記演算処理部へ送出する上り信号送出ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法。 - 前記上り信号送出ステップでは、予め優位に設定されているコネクタ部に接続された前記拡張デバイスからの信号を通過させることを特徴とする請求項13記載のコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法。
- 前記上り信号送出ステップでは、優位に設定されているコネクタ部に接続された拡張デバイスから送出されるID信号を認識することにより、前記信号の選択が行われることを特徴とする請求項14記載のコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法。
- 前記複数の拡張デバイスが接続された旨をユーザに表示する表示ステップと、
前記ユーザによって選択された拡張デバイスを指定する信号を信号選択器へ送出する指定ステップと、をさらに有し、
前記上り信号送出ステップでは、前記指定ステップにおいて受信した信号に基づいて拡張デバイスの信号を選択することを特徴とする請求項13記載のコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法。 - 前記指定ステップの後に、前記コンピュータをブートさせるブートステップをさらに有することを特徴とする請求項16記載のコンピュータにおける拡張デバイスの選択方法。
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