JP3717965B2 - 自動映像信号補正回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テレビジョン受像機の自動映像信号補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン受像機の機能として、AIと呼ばれる自動映像信号補正回路を有するものがある。その一例を図面で説明する。
【0003】
図6は従来のAIと呼ばれる自動映像補正回路のブロック図である。図6において、21は輝度信号を入力し輝度信号の大きさに分けるレベル分別回路、22はレベル分別回路21の出力を入力し累積ヒストグラムを作る累積ヒストグラム回路、23は、入力した輝度信号に累積ヒストグラム回路22で作成した折れ線近似補正を行う折れ線近似補正回路である。
【0004】
次にこのAI自動補正回路の動作について簡単に説明する。レベル分別回路21に入力した輝度信号はそこでいくつかのコンパレータにより輝度成分に分別され、次の累積ヒストグラム回路22に入力する。ここで明るい輝度信号が入力した時を考えると、このような輝度信号の時は明るい成分が多いので累積ヒストグラム回路22の出力は下に凸の曲線になる。この下に凸の曲線を折れ線近似を行い、折れ線近似補正回路23で輝度信号に施してやれば、暗い部分および中間輝度部分は暗く補正されるので、全体的に輝度バランスのとれた見やすい映像となる。全体的に暗い輝度信号が入力したときはこれと逆の補正が働き、暗い部分が明るく補正され、見やすい映像となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなAI映像信号補正回路は、実時間で映像の補正が可能となり、非常に画質的に良好な結果が得られるものの、その補正に多くの回路素子を必要とし、安価なテレビジョン受像機では採用しにくい一面があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1と、前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路2と、前記黒伸長補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路3と、前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路4と、映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタ5と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータ7と、前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8と、前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路9と、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路10と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路11、という構成を有する。
【0007】
【作用】
本発明は、かかる構成により、映像信号の成分をA/Dコンバータを用いて分析し、安価なテレビジョン受像機でも有している機能であるコントラスト回路と黒伸長補正回路とを制御することにより、安価で有効な自動映像信号補正回路を構成することが可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図を用いて説明を行う。
【0009】
(実施例1)
図1は本発明の請求項1に係わる発明の構成を示すブロック図である。図1において、1は復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号をによりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路である。2は前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路である。3は前記黒伸長補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。8は前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路である。9は前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路である。10は前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路である。11はコントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路である。
【0010】
次にその動作について述べる。図1において、復調された輝度信号は、コントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1に入力する。そのコントラスト制御回路1の出力は、黒伸長補正回路2に入力し、黒伸長補正を受ける。その黒伸長の補正量は制御信号により制御される。次に黒伸長補正回路2の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8に入力し、黒レベルが計測される。黒レベル検出回路8で計測された黒レベルは黒検出処理回路9に入力し、ある決められた設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生させる。その制御信号は前記黒伸長補正回路2の制御信号入力に接続し、黒伸長補正回路の動作を制御する。この動作により、黒信号の多いときは黒伸長補正回路2の動作を抑圧することにより、過度の黒伸長の効果による黒突っ込みを防止し、黒が浮いているときは黒伸長を効果的に利かせメリハリのある映像を得る。一方、A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、白レベル検出回路10に入力し、映像信号の白レベルが検出される。白レベル検出回路10の出力は、白検出処理回路11に入力し、決められた設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようなコントラスト制御信号を発生し、コントラスト制御回路1の制御入力に接続し、コントラストを制御する。この動作により、白レベルの低いときはコントラストを上げ、白レベルの高いときはコントラストを下げることにより、やはりメリハリのある映像を得る。
【0011】
(実施例2)
請求項2では、請求項1の黒検出処理回路9に代わり、黒レベル検出回路8の出力を入力し、検出した黒レベルと設定値とを比較し、黒レベルの方が設定値より大きいときは黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後黒伸長制御信号を決められたステップだけ増加し、黒レベルの方が設定値より小さいときは黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後黒伸長制御信号を決められたステップだけ減少させるようになした黒検出処理回路9を用いている。
【0012】
図2にそのフローチャートを示す。図2において、黒レベル検出回路8の出力を入力し、検出した黒レベルと設定値とを比較する。黒レベルの方が設定値より大きいときは、次のリミット判定で黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後、黒伸長制御信号を決められたステップだけ増加させる。一方黒レベルの方が設定値より小さいときは、同じくリミット判定で黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後、黒伸長制御信号を決められたステップだけ減少させる。この黒検出処理回路9の出力で黒伸長補正回路2を制御することにより、黒伸長制御信号が緩やかに増減することにより、黒伸長の急激な変動が避けられ、黒伸長動作による映像の急激な変化を避けることが可能となる。
【0013】
(実施例3)
請求項3では、請求項1の白検出処理回路11に代わり、白レベル検出回路10の出力を入力し、検出した白レベルと設定値とを比較し、白レベルの方が設定値より大きいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ減少させ、白レベルの方が設定値より小さいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ増加させるようになした白検出処理回路11を用いている。
【0014】
図3にそのフローチャートを示す。図3において、白レベル検出回路10の出力を入力し、検出した白レベルと設定値とを比較する。白レベルの方が設定値より大きいときは、コントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後、コントラスト制御信号を決められたステップだけ減少させる。一方白レベルの方が設定値より小さいときは、コントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ増加させる。この白検出処理回路11の出力でコントラスト制御回路1を制御することにより、コントラストの急激な変動が避けられ、検出した白レベルの値によるコントラスト制御において緩やかなコントラスト制御が可能となる。
【0015】
(実施例4)
請求項4では、請求項1から白レベル検出回路10および白検出処理回路11を省略している。これは、黒伸長補正回路の動作だけを黒検出によって補正動作を行う構成である。
【0016】
以下図を用いてその動作の説明を行う。
図4は本発明の請求項4に係わる発明の構成を示すブロック図である。図4において、2は前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路である。3は前記黒信号補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。8は前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路である。9は前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路である。
【0017】
次にその動作について述べる。図4において、復調された輝度信号は、黒伸長補正回路2に入力し、黒伸長補正を受ける。その黒伸長の補正量は制御信号により制御される。次に黒伸長補正回路2の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8に入力し、黒レベルが計測される。黒レベル検出回路8で計測された黒レベルは黒検出処理回路9に入力し、ある決められた設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生させる。その制御信号は前記黒伸長補正回路2の制御信号入力に接続し、黒伸長補正回路の動作を制御する。この動作により、黒信号の多いときは黒伸長補正回路2の動作を抑圧することにより、過度の黒伸長の効果による黒突っ込みを防止し、黒が浮いているときは黒伸長を効果的に利かせメリハリのある映像を得る。
【0018】
以上の構成により、有効な自動映像補正が可能となる。
(実施例5)
請求項5では、請求項1から黒伸長補正回路2および黒レベル検出回路8および黒検出処理回路を省略している。これは、コントラスト制御だけを白検出により行う構成である。
【0019】
以下図を用いてその動作の説明を行う。図5は本発明の請求項5に係わる発明の構成を示すブロック図である。図5において、1は復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路である。3は前記コントラスト制御回路1の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。10は前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路である。11はコントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路である。
【0020】
次にその動作について述べる。図5において、復調された輝度信号は、コントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1に入力する。そのコントラスト制御回路1の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、白レベル検出回路10に入力し、映像信号の白レベルが検出される。白レベル検出回路10の出力は、白検出処理回路11に入力し、決められた設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようなコントラスト制御信号を発生し、コントラスト制御回路1の制御入力に接続し、コントラストを制御する。この動作により、白レベルの低いときはコントラストを上げ、白レベルの高いときはコントラストを下げることにより、やはりメリハリのある映像を得る。
【0021】
この構成により、有効な自動映像補正が可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1と、前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路2と、前記黒信号補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路3と、前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路4と、映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタ5と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータ7と、前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8と、前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路9と、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路10と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路11、という構成によれば、安価にて有効な自動映像補正回路を得ることが可能となる。
【0023】
なお、本発明では説明の都合で、マトリクス回路にて、原色信号に直した後、ブラウン管を駆動する映像出力回路という構成を取ったが、映像出力回路に輝度信号および色差信号を入力し、映像出力回路にて、マトリクス動作を同時に行っても同様の効果が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わる発明の構成を示すブロック図
【図2】本発明の請求項2に係わる発明の構成を示すフローチャート
【図3】本発明の請求項3に係わる発明の構成を示すフローチャート
【図4】本発明の請求項4に係わる発明の構成を示すブロック図
【図5】本発明の請求項5に係わる発明の構成を示すブロック図
【図6】従来の実施例を説明するブロック図
【符号の説明】
1 コントラスト制御回路
2 黒伸長補正回路
3 マトリクス回路
4 3つの映像出力回路
5 3つのPNPトランジスタ
6 抵抗
7 A/Dコンバータ
8 黒レベル検出回路
9 黒検出処理回路
10 白レベル検出回路
11 白検出処理回路
【産業上の利用分野】
本発明は、テレビジョン受像機の自動映像信号補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン受像機の機能として、AIと呼ばれる自動映像信号補正回路を有するものがある。その一例を図面で説明する。
【0003】
図6は従来のAIと呼ばれる自動映像補正回路のブロック図である。図6において、21は輝度信号を入力し輝度信号の大きさに分けるレベル分別回路、22はレベル分別回路21の出力を入力し累積ヒストグラムを作る累積ヒストグラム回路、23は、入力した輝度信号に累積ヒストグラム回路22で作成した折れ線近似補正を行う折れ線近似補正回路である。
【0004】
次にこのAI自動補正回路の動作について簡単に説明する。レベル分別回路21に入力した輝度信号はそこでいくつかのコンパレータにより輝度成分に分別され、次の累積ヒストグラム回路22に入力する。ここで明るい輝度信号が入力した時を考えると、このような輝度信号の時は明るい成分が多いので累積ヒストグラム回路22の出力は下に凸の曲線になる。この下に凸の曲線を折れ線近似を行い、折れ線近似補正回路23で輝度信号に施してやれば、暗い部分および中間輝度部分は暗く補正されるので、全体的に輝度バランスのとれた見やすい映像となる。全体的に暗い輝度信号が入力したときはこれと逆の補正が働き、暗い部分が明るく補正され、見やすい映像となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなAI映像信号補正回路は、実時間で映像の補正が可能となり、非常に画質的に良好な結果が得られるものの、その補正に多くの回路素子を必要とし、安価なテレビジョン受像機では採用しにくい一面があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1と、前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路2と、前記黒伸長補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路3と、前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路4と、映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタ5と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータ7と、前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8と、前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路9と、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路10と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路11、という構成を有する。
【0007】
【作用】
本発明は、かかる構成により、映像信号の成分をA/Dコンバータを用いて分析し、安価なテレビジョン受像機でも有している機能であるコントラスト回路と黒伸長補正回路とを制御することにより、安価で有効な自動映像信号補正回路を構成することが可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図を用いて説明を行う。
【0009】
(実施例1)
図1は本発明の請求項1に係わる発明の構成を示すブロック図である。図1において、1は復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号をによりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路である。2は前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路である。3は前記黒伸長補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。8は前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路である。9は前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路である。10は前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路である。11はコントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路である。
【0010】
次にその動作について述べる。図1において、復調された輝度信号は、コントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1に入力する。そのコントラスト制御回路1の出力は、黒伸長補正回路2に入力し、黒伸長補正を受ける。その黒伸長の補正量は制御信号により制御される。次に黒伸長補正回路2の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8に入力し、黒レベルが計測される。黒レベル検出回路8で計測された黒レベルは黒検出処理回路9に入力し、ある決められた設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生させる。その制御信号は前記黒伸長補正回路2の制御信号入力に接続し、黒伸長補正回路の動作を制御する。この動作により、黒信号の多いときは黒伸長補正回路2の動作を抑圧することにより、過度の黒伸長の効果による黒突っ込みを防止し、黒が浮いているときは黒伸長を効果的に利かせメリハリのある映像を得る。一方、A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、白レベル検出回路10に入力し、映像信号の白レベルが検出される。白レベル検出回路10の出力は、白検出処理回路11に入力し、決められた設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようなコントラスト制御信号を発生し、コントラスト制御回路1の制御入力に接続し、コントラストを制御する。この動作により、白レベルの低いときはコントラストを上げ、白レベルの高いときはコントラストを下げることにより、やはりメリハリのある映像を得る。
【0011】
(実施例2)
請求項2では、請求項1の黒検出処理回路9に代わり、黒レベル検出回路8の出力を入力し、検出した黒レベルと設定値とを比較し、黒レベルの方が設定値より大きいときは黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後黒伸長制御信号を決められたステップだけ増加し、黒レベルの方が設定値より小さいときは黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後黒伸長制御信号を決められたステップだけ減少させるようになした黒検出処理回路9を用いている。
【0012】
図2にそのフローチャートを示す。図2において、黒レベル検出回路8の出力を入力し、検出した黒レベルと設定値とを比較する。黒レベルの方が設定値より大きいときは、次のリミット判定で黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後、黒伸長制御信号を決められたステップだけ増加させる。一方黒レベルの方が設定値より小さいときは、同じくリミット判定で黒伸長制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後、黒伸長制御信号を決められたステップだけ減少させる。この黒検出処理回路9の出力で黒伸長補正回路2を制御することにより、黒伸長制御信号が緩やかに増減することにより、黒伸長の急激な変動が避けられ、黒伸長動作による映像の急激な変化を避けることが可能となる。
【0013】
(実施例3)
請求項3では、請求項1の白検出処理回路11に代わり、白レベル検出回路10の出力を入力し、検出した白レベルと設定値とを比較し、白レベルの方が設定値より大きいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ減少させ、白レベルの方が設定値より小さいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ増加させるようになした白検出処理回路11を用いている。
【0014】
図3にそのフローチャートを示す。図3において、白レベル検出回路10の出力を入力し、検出した白レベルと設定値とを比較する。白レベルの方が設定値より大きいときは、コントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後、コントラスト制御信号を決められたステップだけ減少させる。一方白レベルの方が設定値より小さいときは、コントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ増加させる。この白検出処理回路11の出力でコントラスト制御回路1を制御することにより、コントラストの急激な変動が避けられ、検出した白レベルの値によるコントラスト制御において緩やかなコントラスト制御が可能となる。
【0015】
(実施例4)
請求項4では、請求項1から白レベル検出回路10および白検出処理回路11を省略している。これは、黒伸長補正回路の動作だけを黒検出によって補正動作を行う構成である。
【0016】
以下図を用いてその動作の説明を行う。
図4は本発明の請求項4に係わる発明の構成を示すブロック図である。図4において、2は前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路である。3は前記黒信号補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。8は前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路である。9は前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路である。
【0017】
次にその動作について述べる。図4において、復調された輝度信号は、黒伸長補正回路2に入力し、黒伸長補正を受ける。その黒伸長の補正量は制御信号により制御される。次に黒伸長補正回路2の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8に入力し、黒レベルが計測される。黒レベル検出回路8で計測された黒レベルは黒検出処理回路9に入力し、ある決められた設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長回路を停止させる制御信号を発生させる。その制御信号は前記黒伸長補正回路2の制御信号入力に接続し、黒伸長補正回路の動作を制御する。この動作により、黒信号の多いときは黒伸長補正回路2の動作を抑圧することにより、過度の黒伸長の効果による黒突っ込みを防止し、黒が浮いているときは黒伸長を効果的に利かせメリハリのある映像を得る。
【0018】
以上の構成により、有効な自動映像補正が可能となる。
(実施例5)
請求項5では、請求項1から黒伸長補正回路2および黒レベル検出回路8および黒検出処理回路を省略している。これは、コントラスト制御だけを白検出により行う構成である。
【0019】
以下図を用いてその動作の説明を行う。図5は本発明の請求項5に係わる発明の構成を示すブロック図である。図5において、1は復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路である。3は前記コントラスト制御回路1の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路である。4は前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路である。5は映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタである。6は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗である。7は前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータである。10は前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路である。11はコントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路である。
【0020】
次にその動作について述べる。図5において、復調された輝度信号は、コントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1に入力する。そのコントラスト制御回路1の出力は、マトリクス回路3に入力し、2つの色差信号と混合され、RGB信号(原色信号)となる。マトリクス回路3の3色の原色信号は、3つの映像出力回路4に入力し、ブラウン管を駆動するだけの出力に増幅される。映像出力回路4の3色の原色信号は、PNPトランジスタのベースに入力する。エミッタはそれぞれ3色のカソードに接続され、ブラウン管のカソードを駆動する。またコレクタは3つのトランジスタのコレクタをまとめて接続し、ブラウン管のカソード電流をまとめて流し出すようにしている。まとめられたカソード電流は、グランドに接続した抵抗6により電圧変換される。電圧変換されたカソード電流はA/Dコンバータ7に入力し、デジタル符号化される。A/Dコンバータ7で符号化されたカソード電流は、白レベル検出回路10に入力し、映像信号の白レベルが検出される。白レベル検出回路10の出力は、白検出処理回路11に入力し、決められた設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようなコントラスト制御信号を発生し、コントラスト制御回路1の制御入力に接続し、コントラストを制御する。この動作により、白レベルの低いときはコントラストを上げ、白レベルの高いときはコントラストを下げることにより、やはりメリハリのある映像を得る。
【0021】
この構成により、有効な自動映像補正が可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変するようになしたコントラスト制御回路1と、前記コントラスト制御回路1の出力を入力し制御信号により黒伸長の大きさを変えられる黒伸長補正回路2と、前記黒信号補正回路2の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路3と、前記マトリクス回路3の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動するだけの出力に増幅する3つの映像出力回路4と、映像出力回路4の3色の出力をそれぞれベースに入力しエミッタはそれぞれ3色のカソードに接続しコレクタはまとめて接続してブラウン管のカソード電流を検出するようになした3つのPNPトランジスタ5と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6と、前記3つのPNPトランジスタ5のコレクタとグランド間に接続した抵抗6との間に入力を接続したA/Dコンバータ7と、前記A/Dコンバータ7の出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路8と、前記黒レベル検出回路8の出力を入力し設定値を超えると黒伸長補正回路を動作させ、設定値を下回ると黒伸長補正回路を停止させる制御信号を発生しその制御信号を前記黒伸長補正回路2の制御信号の入力に接続した黒検出処理回路9と、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路10と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路10の出力とを入力し、設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、設定値を下回るとコントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようになした白検出処理回路11、という構成によれば、安価にて有効な自動映像補正回路を得ることが可能となる。
【0023】
なお、本発明では説明の都合で、マトリクス回路にて、原色信号に直した後、ブラウン管を駆動する映像出力回路という構成を取ったが、映像出力回路に輝度信号および色差信号を入力し、映像出力回路にて、マトリクス動作を同時に行っても同様の効果が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わる発明の構成を示すブロック図
【図2】本発明の請求項2に係わる発明の構成を示すフローチャート
【図3】本発明の請求項3に係わる発明の構成を示すフローチャート
【図4】本発明の請求項4に係わる発明の構成を示すブロック図
【図5】本発明の請求項5に係わる発明の構成を示すブロック図
【図6】従来の実施例を説明するブロック図
【符号の説明】
1 コントラスト制御回路
2 黒伸長補正回路
3 マトリクス回路
4 3つの映像出力回路
5 3つのPNPトランジスタ
6 抵抗
7 A/Dコンバータ
8 黒レベル検出回路
9 黒検出処理回路
10 白レベル検出回路
11 白検出処理回路
Claims (5)
- カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変に制御するコントラスト制御回路と、前記コントラスト制御回路の出力を入力し制御信号により黒伸張の大きさを変えられる黒伸張補正回路と、前記黒伸張補正回路の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路と、前記マトリクス回路の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動することができる出力に増幅する3つの映像出力回路と、ベースがそれぞれ前記映像出力回路の3色の出力端子に接続されエミッタがそれぞれ前記ブラウン管の3色のカソードに接続されるとともに共通に接続されたコレクタから前記ブラウン管のカソード電流を検出するようにした3つのPNPトランジスタと、前記3つのPNPトランジスタのコレクタの共通接続点とグランド間に接続された抵抗と、前記3つのPNPトランジスタのコレクタの共通接続点に入力端子が接続され映像信号の成分を分析して出力するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路と、前記黒レベル検出回路の出力を入力し検出された黒レベルが所定の黒レベル設定値を超えると前記黒伸張補正回路を動作させ、前記黒レベル設定値を下回ると前記黒伸張補正回路の動作を停止させる制御信号を発生する黒検出処理回路と、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路の出力とを入力しコントラスト制御信号を発生する白検出処理回路とを備え、前記白検出処理回路の出力を前記コントラスト制御回路の制御信号入力端子に接続し、前記検出された白レベルが前記コントラスト設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、前記コントラスト設定値を下回ると前記コントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようにするとともに、前記黒検出処理回路の出力を前記黒伸張補正回路の制御信号入力端子に接続し、映像信号の黒レベルが前記設定値を超えないように前記制御信号により前記黒伸張補正回路を制御するようにしたことを特徴とする自動映像信号補正回路。
- カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、黒レベル検出回路の出力を入力し、検出した黒レベルと所定の黒レベル設定値とを比較し、前記検出した黒レベルの方が前記所定の黒レベル設定値より大きいときは黒伸張制御信号値が制御範囲を超えていないことを確かめた後黒伸張制御信号を決められたステップだけ減少させるようにした黒検出処理回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動映像信号補正回路。
- カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、白レベル検出回路の出力を入力し、検出した白レベルと所定のコントラスト設定値とを比較し、前記検出した白レベルの方が前記コントラスト設定値より大きいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ減少させ、前記検出した白レベルの方が前記コントラスト設定値より小さいときはコントラスト制御信号が制御範囲を超えていないことを確かめた後コントラスト制御信号を決められたステップだけ増加させるようにした白検出処理回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動映像信号補正回路。
- カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、復調された輝度信号を入力し制御信号により黒伸張の大きさを変えられる黒伸張補正回路と、前記黒伸張補正回路の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路と、前記マトリクス回路の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動することができる出力に増幅する3つの映像出力回路と、ベースがそれぞれ前記映像出力回路の3色の出力端子に接続されエミッタがそれぞれ前記ブラウン管の3色のカソードに接続されるとともに共通に接続されたコレクタから前記ブラウン管のカソード電流を検出するようにした3つのPNPトランジスタと、前記3つのPNPトランジスタが共通接続されたコレクタとグランド間に接続された抵抗と、前記3つのPNPトランジスタの共通接続されたコレクタに入力端子が接続され映像信号の成分を分析して出力するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の黒レベルを検出する黒レベル検出回路と、前記黒レベル検出回路の出力を入力し検出された黒レベルが設定値を超えると前記黒伸張補正回路を動作させ、前記設定値を下回ると前記黒伸張補正回路の動作を停止させる制御信号を発生する黒検出処理回路とを備え、前記黒検出処理回路の出力を前記黒伸張補正回路の制御信号入力端子に接続し、映像信号の黒レベルが前記設定値を超えないように前記制御信号により前記黒伸張補正回路を制御するようにしたことを特徴とする自動映像信号補正回路。
- カラーテレビジョン受像機の輝度信号回路において、復調された輝度信号を入力しコントラスト制御信号によりコントラストを可変に制御するコントラスト制御回路と、前記コントラスト制御回路の出力と2つの色差信号とを混合しRGB信号を得るマトリクス回路と、前記マトリクス回路の3色の出力をそれぞれ入力しブラウン管を駆動することができる出力に増幅する3つの映像出力回路と、ベースがそれぞれ前記映像出力回路の3色の出力端子に接続されエミッタがそれぞれ前記ブラウン管の3色のカソードに接続されるとともに共通に接続されたコレクタから前記ブラウン管のカソード電流を検出するようにした3つのPNPトランジスタと、前記3つのPNPトランジスタのコレクタの共通接続点とグランド間に接続された抵抗と、前記3つのPNPトランジスタのコレクタの共通接続点に入力端子が接続され映像信号の成分を分析して出力するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータの出力を入力し映像信号の白レベルを検出する白レベル検出回路と、コントラスト設定値と前記白レベル検出回路の出力とを入力しコントラスト制御信号を発生する白検出処理回路とを備え、前記白検出処理回路の出力を前記コントラスト制御回路の制御信号入力端子に接続し、前記検出された白レベルが前記コントラスト設定値を超えるとコントラスト制御信号を下げてコントラストを減少させ、前記コントラスト設定値を下回ると前記コントラスト制御信号を上げてコントラストを上げるようにしたことを特徴とする自動映像信号補正回路。
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