JP3717436B2 - シリンダ型リニア同期モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動子が直線運動をするシリンダ型リニア同期モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−332211号公報及び特開2000−262034号公報等に示された出願人の先願に係る従来のシリンダ型リニアモータでは、可動子が軸線方向に往復移動する直動軸、直動軸に固定された磁石取付部及び磁石取付部に固定され直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる4つの永久磁石列を備えている。また、固定子は巻線導体が環状に巻かれて形成され、軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに可動子の永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの磁極部間に対応する環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように複数の磁極部が軸線方向に間隔をあけて配置されてなる4つの固定子コアユニットを備えている。特に、特開平11−332211号公報の図7に示された従来例の可動子の磁石取付部は、4つの側面を有する四角柱形状を呈している。そして複数の永久磁石はそれぞれ側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも4つの永久磁石列がぞれぞれ4つの側面上に形成配置されている。この例のようにいわゆる正方形シリンダ型リニアモータでは、固定子コアユニットの複数の磁極部の磁極面と対応する永久磁石列を構成する複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になる。また特開2000−262034号公報には、4つの固定子コアユニットを、それぞれスロットに対応するヨークの部分に軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体を軸線方向に組み合わさせることにより構成する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシリンダ形リニア同期モータでは、隣接する2つの固定子コアユニットの端面間に空間が形成されるため、固定子コアユニットの端面より漏れる漏れ磁束が大きくなり、これが推力の低下原因になっている。
【0004】
本発明の目的は、固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体により、固定子コアユニット端面からの漏れ磁束を少なくするとともに、固定子コア全体に完全に閉じた磁気回路を形成することで巻線スペースを最大限に大きく設計でき、大きな推力を得ることができるシリンダ型リニア同期モータを提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、よりコンパクトなシリンダ型リニア同期モータを提供することにある。
【0006】
本発明の更に他の目的は、組み立てが容易な構造の固定子を備えたシリンダ型リニア同期モータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のシリンダ形リニア同期モータで用いる可動子は、軸線方向に往復移動する直動軸、この直動軸に固定された磁石取付部及び磁石取付部に固定され直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる4つの永久磁石列を備えている。なお1つの永久磁石列を構成する複数の永久磁石は、物理的に組合せた複数の永久磁石であってもよいし、物理的に1つの磁性体が長手方向に交互にN極とS極とに着磁されて構成された複数の永久磁石でもよい。
【0008】
また固定子は、巻線導体が環状に巻かれて形成され、軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに可動子の永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの磁極部間に対応する環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように複数の磁極部が軸線方向に間隔をあけて配置されてなる4つの固定子コアユニットを備えている。この磁石取付部は4つの側面を有する四角柱形状を呈しており、複数の永久磁石がそれぞれ側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも4つの永久磁石列がそれぞれ4つの側面上に形成されている。また4つの固定子コアユニットは、スロットに対応するヨークの部分に軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体を軸線方向に組み合わさせることにより構成され、固定子コアユニットの複数の磁極部の磁極面と対応する永久磁石列を構成する複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっている。固定子コアユニットの複数の磁極部の磁極面を実質的に平坦に構成し、磁石取付体の磁石取付部に取付けられた永久磁石列を構成する複数の永久磁石として平板状の磁石を用いると、永久磁石の磁極面が平坦になって、複数の磁極部の磁極面との間の間隙寸法が実質的に一定になる。固定子の磁極面と可動子の磁極面との間の間隙寸法に実質的に変化がないため、磁気的に見て最も大きな推力が得られ、しかも直動軸を回転させるようなトルクが発生するのを阻止することができる。軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部の構造として、凹凸嵌合構造により組み合される構造や、また2つの固定子コア分割体のヨーク構成部分に対向する凹部またはスリットをそれぞれ形成し、対向する2つの凹部またはスリットの双方に共通の嵌合部材を嵌合させて組み合わされる構造等、公知の組合せ構造を用いることができる。
【0009】
本発明では、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ空間内に位置する複数の環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて隣接する2つの固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体とを備えている。本発明のように、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に磁性連結体を配置すると、実質的に磁路面積が増えるので、その分巻線スペースを最大限に大きく設計できるようになり、大きな推力が得られる。
【0010】
本発明で用いる4つの磁性連結体はそれぞれ一体に形成されているので、少ない部品点数で、しかも容易に固定子コアユニット間を磁気的に連結することができる。
【0011】
なお本発明で用いる4つの磁性連結体を、それぞれ軸線方向に組合せ可能な複数の磁性連結分割体を軸線方向に組み合わせて構成してもよい。このようにすると、固定子コアユニットを組み立てる際に固定子コア分割体にそれぞれ磁性連結分割体を一緒に組み合わせることができ、組み立て作業が容易になる。またこのようにすると軸線方向の長さの異なるリニアモータを製造する際に、専用の磁性連結体を製造せずに、磁性連結分割体の数を増やすことにより、任意の長さの磁性連結体を形成できるので、多品種少量生産に十分に対応できる。
【0012】
4つの磁性連結体の固定子コアユニットへの機械的連結方法は、任意である。コアの外側にケースを用いない場合には、4つの磁性連結体をそれぞれ対応する2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段を更に設ければ良い。この機械的連結手段は、例えば磁性連結体に形成された複数の貫通孔と、固定子コアユニットに形成された複数の固定用孔と、複数の貫通孔及び複数の固定用孔にそれぞれ挿入された複数のネジ部材とから構成することができる。このような連結手段を用いると、磁性連結体を2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間内に、簡単な構造でしっかりと固定することができる。
【0013】
磁石取付部の周方向に並び磁極面に同極性の磁極が現れる4つの平板状の永久磁石を、それぞれ周方向に隣接する他の平板状の永久磁石と接触させると、固定子の磁極部の磁極面と対向する可動子側の永久磁石の磁極面の対向面積を最大にすることができ、更に推力を大きくすることができる。
【0014】
また本発明で用いる固定子コアユニットを構成する複数の固定子コア分割体は、それぞれ1つの磁極部を有し且つそれぞれ複数の固定子コア分割体が並ぶ方向と直交する方向に複数枚の鋼板が積層されて構成されている。そして複数の固定子コア分割体には、磁極部の磁極面及び複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する磁極部の2つの側面に向かって開口するスリットがそれぞれ形成されている。このとき4つの固定子コアユニットをそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体は、4つの固定子コア分割体に形成された4つのスリットに可動子を囲むように配置された磁性材料からなる環状固定板が嵌合されて相互の位置関係が固定されている。本発明を固定子コアユニットのヨークが露出するタイプのシリンダ型リニア同期モータ(フレームレスタイプのモータ)に適用した場合には、各固定子コア分割体の位置関係が固定されるため、組み立てが容易になるだけでなく、固定子コアユニットの磁極部の磁極面に作用する永久磁石の磁気吸引力により固定子コアユニットの形状が歪むのを防止することができる。
【0015】
固定子コア分割体に形成したスリットに環状固定板を嵌合させる場合には、4つの磁性連結体にも、ぞれぞれ複数の環状固定板の一部が嵌合される複数のスリットを形成する。このようにすると環状固定板を用いても、磁性連結体の装着に支障が生じることはなく、また環状固定板の一部を利用して磁性連結体の位置決めをすることができるので、組み立てが容易になる。
【0016】
前述の磁性連結分割体を用いて磁性連結体を構成する場合には、前述の複数の環状固定板の一部が嵌合されるスリットを磁性連結分割体のそれぞれに形成すればよい。
【0017】
また本発明の思想は、固定子コアユニットが4個の場合に限定されるものではなく、一般的には2n個(nは2以上の整数)の固定子コアユニットを用いる場合に適用できる。具体的には、軸線方向に往復移動する直動軸、直動軸に固定された磁石取付部及び磁石取付部に固定され直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる2n個(nは2以上の自然数)の永久磁石列を備えてなる可動子と、巻線導体が環状に巻かれて形成され、軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに可動子の永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの磁極部間に対応する環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように複数の磁極部が軸線方向に間隔をあけて配置されてなる2n個の固定子コアユニットを備えてなる固定子とを具備し、磁石取付部が2n個の側面を有する角柱形状を呈しており、複数の永久磁石がそれぞれ側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも2n個の永久磁石列がぞれぞれ2n個の側面上に形成されており、2n個の固定子コアユニットが、スロットに対応するヨークの部分に軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体を軸線方向に組み合わさせることにより構成され、固定コアユニットの複数の磁極部の磁極面と対応する永久磁石列を構成する複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータにも適用することができる。すなわち磁石取付部(可動子)が4つの側面を有する四角形状だけでなく、6,8,…,(2n)の側面を有する多角形にも適用することができる。この場合には、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ空間内に位置する複数の環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて隣接する2つの固定子コアユニット間を磁気的に連結する2n個の磁性連結体と、2n個の磁性連結体をそれぞれ対応する2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段とを設ける。
【0018】
本発明では、固定子コアユニットとして、スロットが磁極部の磁極面側に開口していないいわゆるオープニングレスタイプを用いることができる。このような固定子コアユニットを用いた固定子は、巻線導体が環状に巻かれて形成され、軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線と、可動子の永久磁石列と所定の間隙を介して対向し且つ隣接する2つの磁極部間に対応する環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように軸線方向に間隔をあけて配置されてなる複数の磁極部及び可動子と対向する側で複数の磁極部を磁気的に連結してスロットを閉塞するスロット閉塞部を一体に有する固定子コア本体並びに固定子コアに形成されたスロットのスロット閉塞部と対向する位置に形成された開口部を塞いでヨークを形成する補足コア部材を備えている。この場合にも隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ空間内に位置する複数の環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて隣接する2つの固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体と、4つの磁性連結体をそれぞれ対応する2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段とを備えるようにする。
【0019】
また本発明は、磁石取付部が4つの側面を有する四角柱形状を呈しており、複数の永久磁石がそれぞれ側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも4つの永久磁石列がぞれぞれ4つの側面上に形成されており、4つの固定子コアユニットは、それぞれスロットに対応するヨークの部分に軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体が軸線方向に組み合わされて構成されており、固定子コアユニットの複数の磁極部の磁極面と、対応する永久磁石列を構成する複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータにも適用することができる。この場合には、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に配置され、且つ空間内に位置する複数の環状巻線を覆うようにして、隣接する2つの固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体とを備える。固定子コアユニットを構成する複数の固定子コア分割体は、それぞれ1つの磁極部を有し且つそれぞれ複数の固定子コア分割体が並ぶ方向と直交する方向に複数枚の鋼板が積層されて構成されており、複数の固定子コア分割体には、磁極部の磁極面及び複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する磁極部の2つの側面に向かって開口するスリットをそれぞれ形成する。4つの固定子コアユニットをそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体は、4つの固定子コア分割体に形成された4つのスリットに可動子を囲むように配置された磁性材料からなる環状固定板が嵌合されて相互の位置関係が固定されており、環状固定板は、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される4つの空間内に位置する4つの突出部を備えている。4つの磁性連結体は、対応する空間内に位置する複数の突出部と係合した状態で複数の環状巻線を覆う形状を有している。環状固定板により固定子コア分割体の相互位置関係が固定されるため、組み立てが容易になるだけでなく、固定子コアユニットの磁極部の磁極面に作用する永久磁石の磁気吸引力により固定子コアユニットの形状が歪むのを防止することができる。
【0020】
上記の態様において使用される4つの磁性連結体は、それぞれ長手方向と直交する方向の横断面形状がL字状を呈しており且つ長手方向に延びる2つの端縁部には、長手方向に沿って延びるフックがそれぞれ一体に形成されている。環状固定板に設けられた4つの突出部は、フックが係合し得る形状を有している。このような形状の磁性連結体は、予め適当な長さのものを用意しておき、適用するコアの長さに応じて適当な長さに切断することにより、任意の長さのコアにも適用できるので、多品種少量生産に適している。また、4つの一体形の磁性連結体が固定子コアユニットに固定されるため、固定子コアユニットの磁極部の磁極面に作用する永久磁石の磁気吸引力により固定子コアユニットの形状が歪むのを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明のシリンダ型リニア同期モータの可動子及び固定子の実施の形態の一例の概略斜視図である。図2は固定子コアユニットの構造を示す平面図である。図3は後述する磁性連結体の概略斜視図である。シリンダ型リニア同期モータは可動子1と固定子3とから構成されている。可動子1は磁性材料である鉄製の直動軸5に四角柱形状を有する磁石取付部7が固定された構造を有している。直動軸5は往復直線運動可能に図示しない一対のリニア軸受に支持されている。直動軸5に固定されている磁石取付部7は、直動軸5の軸線方向に沿って延びる四角柱形状を有しており、そして四角柱形状の4つの側面(直動軸を囲む4つの辺)7a,7b,7c,7dの上には永久磁石列9,11,13,15がそれぞれ取付けられている。永久磁石列9〜15は平板状の複数の永久磁石が軸線方向に並んで構成されている。4つの平板状の永久磁石9〜15は、周方向に隣接している他の平板状の永久磁石列9〜15と接触して取付けられている。4つの平板状の永久磁石列9〜15の周方向の長さは、磁石取付部7の周方向の長さよりも平板状の永久磁石列9〜15の厚み分だけ長くなっている。したがって磁石取付部7の側面7a,7b,7c,7dの端部からは平板状の永久磁石列9〜15の厚みに相当する突出部9a,11a,13a,15aが突出しており、この突出部9a,11a,13a,15aが他の平板状の永久磁石列9〜15の端面9b,11b,13b,15bとそれぞれ接触している。4つの永久磁石列9〜15の磁石取付部7への取付方法は任意であるが、例えば接着剤を介して磁石取付部7に固定してもよいし、永久磁石列9〜15の全体を合成樹脂によりモールドしてもよい。さらに永久磁石列9〜15が取付けられた磁石取付部7の外側に熱収縮チューブを被せた後、熱収縮チューブを加熱して熱収縮させて永久磁石列9〜15を全体的に包み込むようにしてもよい。また磁石取付部7の直動軸5への固定方法は任意である。
【0022】
可動子1の周囲にはヨーク17aと、直動軸5の径方向において磁極面17b…が平板状の永久磁石と対向し且つ直動軸5の軸線方向に所定の間隔をあけて配置された7つの磁極部17c…とを有する4つの固定子コアユニット17…が配置されている。4つの固定子コアユニット17…は、磁極面17bが可動子1の永久磁石列9〜15とそれぞれ対向するように周方向に等しい間隔(この例では90°間隔)をあけて配置されている。
【0023】
各固定子コアユニット17は、図2に示すようにそれぞれ7つの固定子コア分割体19a〜19gが軸線方向に組み合わされて構成されている。固定子コア分割体19a〜19gは、各固定子コアユニット17のスロット18の中央部に対応するヨーク17aの部分に軸線方向に分離可能な組合せ構造部21…を有している。また固定子コア分割体19a〜19gは、それぞれ1つの磁極部17cとヨーク17aの一部を構成するヨーク構成部分とを有している。隣接する2つの固定子コア分割体の間に形成されるスロット18は、可動子1に向かって開口する開口部18bと環状巻線25a…の少なくとも一部を受け入れる巻線受け入れ部18aとを有している。固定子コア分割体19a〜19gの磁極部19cは、スロット18の開口部18bの軸線方向の幅寸法(図2の左右方向の幅寸法)が巻線受け入れ部18aの軸線方向の幅寸法よりも小さくなるように端部で広がった形状を有している。隣接する2つの固定子コア分割体の組合せ面(当接面)には、組合せ構造部21…を構成する組合せ可能な凹部21a…と凸部21b…とがそれぞれ形成されており、隣接する2つの固定子コア分割体はその組合せ構造部21…により相互に連結されている。また固定子コア分割体19a〜19gのヨーク構成部分には後述する磁性連結体29を固定子コアユニットに連結するために複数の固定用孔23…がそれぞれ形成されている。固定子コア分割体19a〜19gは、それぞれ複数枚のケイ素鋼板を積層して構成されている。この例では、直動軸5の周方向に複数枚のケイ素鋼が積層されて固定子コア分割体19a〜19gが構成されている。固定子コア分割体19a〜19gのうち軸線方向の両端に位置する2つの固定子コア分割体19a及び19gはそれぞれ同じ形状を有しており、また2つの固定子コア分割体19a及び19gの間に位置する5つの固定子コア分割体19b〜19fもそれぞれ同じ形状を有している。
【0024】
各固定子コアユニット17の隣接する2つの磁極部17c間に形成される6個のスロット18には、巻線導体を環状に巻回してなる励磁巻線を構成する環状巻線25a〜25fの一部がそれぞれ嵌合されている。図1の斜視図には環状巻線25aのみを破線を用いて示している。隣接する2つの固定子コアユニット17の間には、軸線方向に延びる4つの空間27が形成される。この4つの空間27には隣接する2つの固定子コアユニット17を磁気的に連結するために、図3に示す磁性連結体29が機械的連結手段37により固定されている。図1に示した斜視図は4本の空間27に磁性連結体29がそれぞれ配置されている様子を示している。磁性連結体29には、磁性連結体29を空間27に配置したときに環状巻線25a〜25fの一部を収納する大きさ及び形状に加工されたスロット29a〜29fが軸線方向に並ぶように形成されている。また、磁性連結体29を空間27に配置したときに露出する2つの面30a及び30bには、隣接する2つの固定子コアユニットにネジ部材35によりネジ止めして固定するための貫通孔31,33が軸線方向に並んで形成されている。このネジ部材35によって磁性連結体29は隣接する固定子コアユニット間にしっかり固定されるとともに、空間27をしっかり埋められる。これら磁性連結体29に形成された貫通孔31,33、固定子コアユニット17に形成された固定用孔23及び貫通孔31,33並びに固定用孔23にそれぞれ挿入されるネジ部材35で機械的連結手段37が構成されている。
【0025】
図1に示すリニア同期モータの固定子7の環状巻線25a〜25fは、固定子コア分割体19a〜19gを組み合わせて4個の固定子コアユニット17…を一緒に組み立てる際に、2つの固定子コア分割体の間に順次挟み込まれる。図4は図1に示したシリンダ型リニア同期モータの固定子3の組立方法を説明する図である。なお、図4には1つの固定子コアユニット17の組立方法のみを示しているが、実際には4つの固定子コアユニット17を同時に組み立てる。まず、平板状の組立板39の上に90°の間隔をあけて配置された組立治具41を備えた基台43を用意する。組立治具41には固定子コア分割体19a〜19gを組み合わせる際に、固定子コア分割体19a〜19gをしっかり固定して位置ずれを防止するためのガイドとなる凹部41aが形成されている。また、組立治具41には他の組立治具41と連結するために円柱状の突起部41bが2本形成されている。
【0026】
4個の固定子コアユニット17…を構成するための4個の固定子コア分割体19aを組立治具41の凹部41aに合わせて配置しその上に環状巻線25aを配置する。次に、組立治具41を用意し、基台43上の治具41に連結させる。組立治具41同士の連結方法は、図示しない突起部41bが挿入される挿入孔に突起部41bを挿入する。そして環状巻線25aを間に挟むようにして4個の固定子コア分割体19bを4個の固定子コア分割体19aの上に組み合わせる。以後、環状巻線25b〜25fと各4個の固定子コア分割体19c〜19gを同様にして順次組み合わせて同時に4個の固定子コアユニット17…を組み立ててる。そして最後に各固定子コア分割体19a〜19gの結合部にレーザを照射して各固定子コア分割体19a〜19gを一体化する。このようにすると組み立て作業時に各4個の固定子コア分割体が移動することがなく、組立が容易になる。
【0027】
このように、固定子コアユニットの複数の磁極部の磁極面を実質的に平坦に構成し、磁石取付体の磁石取付部に取付けられた永久磁石列を構成する複数の永久磁石として平板状の磁石を用いると、永久磁石の磁極面が平坦になって、複数の磁極部の磁極面との間の間隙寸法が実質的に一定になる。このようにすると固定子の磁極面と可動子の磁極面との間の間隙寸法に実質的に変化がないため、磁気的に見て最も大きな推力が得られ、しかも直動軸を回転させるようなトルクが発生するのを阻止することができる。
【0028】
また、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に磁性連結体を配置することにより、実質的に磁路断面積が増えるので、巻線スペースを最大限に大きく設計できるようになり、大きな推力が得られる。
【0029】
なお、本例では図5に示すスロット形状及び組合せ構造部を有する固定子コア分割体を組み合わせた固定子コアユニットを用いることができる。図5において、図2に示した前の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図2に付した符号に100の数を加えた数の符号を付して原則として説明を省略する。図5に示した固定子コアユニット117と図2に示す固定子コアユニット17とは、スロット118の形状及び組合せ構造部121の形状が異なっている。隣接する2つの固定子コア分割体の組合せ構造部121…には鳩尾状の凸部121b…と鳩尾状の凸部121bが嵌合される凹部121a…とがそれぞれ形成されている。またスロット118の開口部118bの軸線方向の幅が巻線受け入れ部118aに比べ極端に狭くなっている。このように、固定子コアユニットを構成する固定子コア分割体を連結する組合せ構造体及びスロットの形状が異なっていても本発明に適用することができる。
【0030】
図6は本発明をフレームを用いないシリンダ型リニア同期モータに適用した場合の実施の形態の一例を示す図であり、図6(A)はシリンダ型リニア同期モータの一部断面図、図6(B)は底面図である。また図7はこのシリンダ型リニア同期モータで用いる1つの固定子コア分割体と環状固定板との対応関係を概略的に示す斜視図であり、図8は図7に示す固定子コア分割体に嵌合される後述する環状固定板の概略を示す平面図である。図6乃至図8において、図1〜図4にに示した実施の形態のモータを構成する部材と同様の部材には、図1〜図4に付した符号に200の数を加えた数の符号を付して原則として説明を省略する。
【0031】
この実施の形態のシリンダ型リニア同期モータは、固定コアを包むフレームを備えていない、いわゆるフレームレスタイプのモータである。そのため図6に示すように、固定子コアユニット217は、固定子コアユニット217を構成する固定子コア分割体219a〜219jのうち、両端の固定子コア分割体219a及び219jがエンドブラケット245及び247にそれぞれ固定されている。固定子コア分割体219a及び219jのヨーク構成部分には凸部249及び251が形成されている。またエンドブラケット245及び247の固定子コア分割体219a及び219jが固定される部分には、凹部253及び255が設けられている。これらの凸部249及び251と凹部253及び255とが嵌合されて、エンドブラケットと各固定子コアユニットとの位置関係が定められている。そしてエンドブラケット245及び247は、間に固定子コアを挟むようにして、4本の長尺の固定用ネジ257乃至259によって相互に連結されている。
【0032】
エンドブラケット245及び247の開口部245a,247aには、ボールスプライン261及び263からなる一対のリニア軸受け265及び267が嵌合されている。直動軸205はこの一対のリニア軸受け265及び267によってエンドブラケット245及び247に対して往復直線運動可能に支持されている。またエンドブラケット245及び247にはリニア軸受265及び267(ボールスプライン261及び263)に潤滑剤(グリース)を供給するための潤滑剤供給口266及び268がそれぞれ設けられている。直動軸205を平行に2本配置することにより、可動子201が回転することを防止している。直動軸205の後方端(図6の右側)には、取付用のボルト271によって後方部材269が固定されている。また直動軸205と平行にリニアセンサの駆動部273がボルト275により固定されている。
【0033】
固定子コアユニット217は固定子コア分割体219a〜219jが軸線X−X方向に組み合わされて構成されている。各固定子コア分割体219a〜219jは軸線方向X−Xに分離可能な組合せ構造部221…によって相互に連結されている。固定子コア分割体219a〜219jは、それぞれ1つの磁極部217cを有しており、それぞれ複数の固定子コア分割体が並ぶ方向(軸線X−X方向)と直交する方向に複数枚の鋼板が積層されて構成されている。本例で用いる固定子コア分割体219a〜219jには、磁極部217cの磁極面217b及び複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する磁極部217cの2つの側面217d及び217eに向かって開口するスリット277…がそれぞれ形成されている。図7には理解を容易にするために、スリット277が形成されている1つの固定子コア分割体219bのみを示している。
【0034】
また4つの固定子コアユニット217をそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体219bには、4つの固定子コア分割体219bに形成された4つのスリット277に環状固定板279が嵌合されている。図7および図8に示すように、この環状固定板279は四角形の薄板の磁性材料から形成されており、中央部には四角形状の可動子201が貫通する貫通孔279iが設けられている。4つの固定子コア分割体のスリット277には環状固定板279の4つの辺部279e,279f,279g,279hがそれぞれ嵌合される。環状固定板279が4つの固定子コア分割体に嵌合されると、隣接する2つの固定子コア分割体の隣接するそれぞれの端面間に形成される空間には、環状固定板279の角部の4つの三角形辺部279a,279b,279c,279dがそれぞれ露出するようになる。空間を埋めるために配置する4つの磁性連結体には、この三角形辺279a,279b,279c,279dが嵌合される寸法に形成された複数のスリット(図示せず)が形成されている。このスリットは、環状巻線の一部が嵌合されるスリットとは別に設けられている。
【0035】
本例のように環状固定板279を用いると固定子コアユニットの組立が容易になる。例えば、予め4つの固定子コア分割体のスリットに環状固定板279の4辺を嵌合させた固定子コア分割体のブロックを多数用意しておく。そしてこの固定子コア分割体のブロックを軸線方向に連結させるだけで4つの固定子コアユニットが完成する。
【0036】
このようにすると、環状固定板279により周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体の位置関係が定まり、固定子コアユニットの磁極部の磁極面に作用する永久磁石の磁気吸引力によって固定子コア分割体が軸線に向かって移動して固定子コアユニットが歪むのを防止することができる。また永久磁石列と固定子コアユニットの磁極部の磁極面との間の間隙寸法を一定に保つことができて、大きな推力を得ることができる。また固定子コアユニットの組立も容易になる。
【0037】
図9は本発明の他の実施の形態のシリンダ型リニア同期モータの概略斜視図である。図10は図8のシリンダ型リニア同期モータで用いる固定子コア本体の形状を示す平面図である。図11は図8に示したシリンダ型リニア同期モータの組立方法を示す概略図である。図8〜図11において、図1〜図4に示した実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図1〜図4に付した符号に300の数を加えた数の符号を付して原則として説明を省略する。図9に示すシリンダ型リニア同期モータが図1〜図4に示した実施の形態と異なる点は、固定子コア本体にいわゆるオープニングレスの固定子コアを用いていることである。オープニングレスの固定子コア317は、可動子301と対向する側に位置する複数の磁極部317cが、スロット318を閉塞するスロット閉塞部318cを介して磁気的に連結されている。固定子コア317の両端には磁性連結体329を固定するためにネジ部材335が挿入される2つの固定用孔323が形成されている。そしてスロット318のスロット閉塞部318cと対向する位置に形成されたスロット開口部318bは補足コア部材345によって塞がれている。補足コア部材345は四角柱形状を有しており、長さ方向の2つの面345a,345bには長さ方向に沿って凹部346がそれぞれ形成されている。この補足コア部材345によりヨーク317が形成されている。隣接する2つの固定子コアユニット317の間には、軸線方向に延びる4本の空間327が形成されている。この4本の空間327には隣接する2つの固定子コアユニット317を磁気的に連結するために、図8に示す四角柱形状の磁性連結体329が配置されている。この磁性連結体329には、磁性連結体329を空間327に配置したときに環状巻線325a〜325fの一部を収納する大きさ及び形状に加工されたスロット329a〜329fが軸線方向に並んで形成されている。また、磁性連結体329を空間327に配置したときに露出する2つの面330a及び330bには、隣接する2つの固定子コアユニットにネジ部材335によりネジ止めして固定するための貫通孔331,333が軸線方向に並んで形成されている。このネジ部材335によって磁性連結体329は空間327をしっかり埋めて強固に固定される。このように固定子コアにオープニングレスのコアを用いた場合であっても、補足コア部材345を用いることでヨークが形成される。また磁性連結体329により4本の空間で発生する漏れ磁束を防止することができる。図9に示したシリンダ型リニア同期モータの組立方法は図4に示した組立方法と基本的に同じであるが、固定子コアユニット317…が組み立てが終了して磁性連結体329を配置する前に、スロット318のスロット開口部318bの一方の開口部から補足コア部材345を挿入すればよい。
【0038】
なお上記の各実施例では、磁石取付部(可動子)が4つの側面を有する四角形状の可動子について説明したが、磁石取付部が6つの側面を有する六角形の可動子、磁石取付部が8つの側面を有する八角形の可動子を用いてもよい。可動子が六角形の場合には固定子コアユニットは6つ設け、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めて隣接する2つの固定子コアユニット間を磁気的に連結する磁性連結体は6つ設ける。また可動子が八角形の場合には固定子コアユニットを8つ設け、磁性連結体は8つ設ける。
【0039】
図12は、本発明の他の実施の形態のシリンダ型リニア同期モータの概略斜視図である。この実施の形態は、図6ないし図8を用いて説明した前述の実施の形態と類似するものである。図13(A),(B)は図12のモータで用いる1つの固定子コアユニットの構造を示す図である。図14は固定子コア分割体の位置関係を固定するために用いる環状固定板の平面図である。図15は、この実施の形態において、2つの隣接する固定子コアユニットの間に形成される空間内に配置する磁性連結体の構造を示す斜視図である。図12〜図15において、図1〜図8に示した前述の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図6〜図8に付した符号に200または300の数を加えた数の符号を付して原則として説明を省略する。
【0040】
図12に示すシリンダ型リニア同期モータが、特に図6〜図8を用いて説明した前述の実施の形態と異なる点は、本実施の形態で用いる環状固定板479の形状が図6及び図7に示した環状固定板279の形状と異なる点と、磁性連結体437の構造が異なっている点である。
【0041】
本実施例で用いる各固定子コアユニット417は、図13(A)に示すように固定子コア分割体419a〜419hが軸線方向に組み合わされて構成されている。この実施の形態では、図13(B)に示す構造の固定子コア517を用いることができる。なおこの固定子コア517の構造の構造は、スリット577を除いて図5に示した固定子コア117と同様である。図13(A)には、図12に示すシリンダ型リニア同期モータの固定子分割体419a〜419gのみを示している。図13(A)に示すように、固定子コア分割体419a〜419hは、各固定子コアユニット417のスロット418の中央部に対応するヨーク417aの部分に軸線方向に分離可能な組合せ構造部421…を有している。また固定子コア分割体419a〜419hは、それぞれ1つの磁極部417cとヨーク417aの一部を構成するヨーク構成部分とを有している。隣接する2つの固定子コア分割体の間に形成されるスロット418は、可動子401に向かって開口する開口部418bと環状巻線425a…の少なくとも一部を受け入れる巻線受け入れ部418aとを有している。固定子コア分割体419a〜419hの磁極部419cは、スロット418の開口部418bの軸線方向の幅寸法が巻線受け入れ部418aの軸線方向の幅寸法よりも小さくなるように端部で広がった形状を有している。隣接する2つの固定子コア分割体の組合せ面(当接面)には、組合せ構造部421…を構成する組合せ可能な凹部421a…と凸部421b…とがそれぞれ形成されており、隣接する2つの固定子コア分割体はその組合せ構造部421…により相互に連結されている。固定子コア分割体419a〜419hは、それぞれ複数枚のケイ素鋼板を積層して構成されている。この例では、直動軸405の周方向に複数枚のケイ素鋼が積層されて固定子コア分割体419a〜419hが構成されている。固定子コア分割体419a〜419hのうち軸線方向の両端に位置する2つの固定子コア分割体419a及び419hはそれぞれ凹部421aと凸部421bとを除くと同じ形状を有しており、また2つの固定子コア分割体419a及び419hの間に位置する固定子コア分割体19b〜19gもそれぞれ同じ形状を有している。
【0042】
本例で用いる固定子コア分割体419a〜419hには、磁極部417cの磁極面417b及び複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する磁極部417cの2つの側面417d及び417eに向かって開口するスリット477…がそれぞれ形成されている。4つの固定子コアユニット417をそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体419bには、4つの固定子コア分割体419bに形成された4つのスリット477に環状固定板479が嵌合されている。図14に示すようにこの環状固定板479は四角形の薄板の磁性材料から形成されており、4つの角部には突出部479a〜479dがそれぞれ形成されている。この4つの突出部479a〜479dは固定子コアユニット417の隣接するそれぞれの端面間に形成される4つの空間内に露出するようになる。また環状固定板479の中央部には四角形状の可動子401が貫通する貫通孔479iが設けられている。4つの固定子コア分割体に設けられたスリット427には環状固定板479の4つの辺部479e〜479hがそれぞれ嵌合される。
【0043】
隣接する2つの固定コアユニットの間に形成される空間を埋めるために配置する4つの磁性連結体437は、図15に示すように長手方向と直交する方向の横断面形状437cがL字状を呈している。そして長手方向に延びる2つの端縁部437a,437bには、長手方向に沿って延びるフックF1,F2がそれぞれ一体に形成されている。このフックF1,F2は、環状固定板479の4つの突出部479a〜479dに形成されている段部481a〜481hにそれぞれ係合されて、前述の空間内に露出する環状巻線425aを覆っている。4つの突出部479a〜479dには、それぞれ貫通孔479jが形成されている。各環状固定板479の対応するに突出部479a〜479dにそれぞれ形成された貫通孔479jには、各環状固定板479を相互に機械的に連結する長い通しボルトが挿入され、図示していないフランジ247とブラケット245とが共締めされる。そのため、4つの磁性連結体437は、固定子コアユニットから抜け落ちることはない。このように、本実施例では、環状固定板により周方向に並ぶ4つの固定子コア分割体の相互の位置関係が固定されるため、固定子コアユニットの磁極部の磁極面に作用する永久磁石の磁気吸引力により固定子コアユニットの形状が歪むのを防止することができる。また、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に磁性連結体を配置することにより、実質的に磁路面積が増えるので、その分巻線スペースを最大限に大きく設計できるようになり、大きな推力が得られる。
【0044】
図16は、本発明の更に他の実施の形態を示す斜視図である。図16には、図12に付した符号に200の数を加えた数の符号を付して、主要部の説明を省略する。この実施の形態では、4つの磁性連結体637を、それぞれ軸線方向に組合せ可能な複数の磁性連結分割体637aを軸線方向に組み合わせて構成している。図17は1つの磁性連結分割体637aの斜視図を示している。この磁性連結体を除くその他の構造は、図6乃至図8に示した前述の実施の形態と同じである。したがって、この実施の形態では、図7及び図8に示す環状固定板を採用している。磁性連結分割体637aに形成されたスリット637bには、図8に示す環状固定板279の4つの辺部279a,279b,279c,279dが嵌合される。磁性連結分割体637aは、スリット637bが形成された板状態637cと、この板状部637cの上端部に一体に連結されて板状部637cの厚み方向の両側(組み合わされたときにはモータの軸線方向の両側)に延びる横断面形状がL字状を呈する外壁部637dとから構成されている。そして板状部637cには、板状部637cを厚み方向に貫通する貫通孔637dが形成されている。図16に示すように組立てられた状態において、軸線方向に整列する各磁性連結分割体637aの各貫通孔637dには、通しボルトが挿入され、図示していないフランジ247とブラケット245と共締めされる。そのため、各磁性連結体637は、固定子コアユニットから抜け落ちることはない。
【0045】
本実施の形態のように、磁性連結体637を複数の磁性連結分割体637aにより構成すると、任意の長さの固定子を簡単に製造することができる。
【0046】
なお図12に示した実施の形態においても、図16に示した実施の形態と同様に、磁性連結体を複数の磁性連結分割体から構成することができる。その場合に用いる磁性連結分割体は、図15に示した磁性連結体437の長さを短くしたものである。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、隣接する2つの固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に磁性連結体を配置することにより、実質的に磁路断面積が増えるので、その分、巻線スペースを最大限に大きく設計できるようになり、大きな推力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダ型リニア同期モータの可動子及び固定子の実施の形態の一例の概略斜視図である。固定子コアユニットの構造を示す平面図である。
【図2】図1の固定子コアユニットの構造を示す平面図である。
【図3】図1の磁性連結体の概略斜視図である。
【図4】シリンダ型リニア同期モータの固定子3の組立方法を説明する図である。
【図5】図2の固定子コアユニットの変形例を示す平面図である。
【図6】本発明をフレームを用いないシリンダ型リニア同期モータに適用した場合の実施の形態の一例を示す図であり、図6(A)はシリンダ型リニア同期モータの一部断面図、図6(B)は底面図である。
【図7】図6で用いる固定子コア分割体及び環状固定板の概略斜視図である。
【図8】図6で用いる環状固定板の概略正面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態のシリンダ型リニア同期モータの概略斜視図である。
【図10】図9で用いる固定子コアユニットの平面図である。
【図11】図9のシリンダ型リニア同期モータの固定子を組み立てる説明に用いる図である。
【図12】本発明の他の実施の形態のシリンダ型リニア同期モータの概略斜視図である。
【図13】(A),(B)は図12で用いる固定子コアユニットの構造を示す図である。
【図14】固定子コア分割体の位置関係を固定するために用いる環状固定板の平面図である。
【図15】固定子コアユニットの隣接する空間面に配置する磁性連結体の一例の構造を示す斜視図である。
【図16】本発明の他の実施の形態のシリンダ型リニア同期モータの概略斜視図である。
【図17】図16の実施の形態で用いる磁性連結分割体の一例の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,201,301,401 可動子
3,203,303,403 固定子
5,205,305,405 直動軸
7,207,307,407 磁石取付部
9〜15,209〜215,309〜315,409〜415 永久磁石列
17,217,317,417 固定子コアユニット
19、219,319,419 固定子コア分割体
21,121,221,321、421,521 組合せ構造部
23,123,323 固定用孔
25a〜25f、225a〜225f 環状巻線
29,329,429 磁性連結体
31,33,331,333 貫通孔
35,335 ネジ部材
37,337 機械的連結手段
245 補助コア部材
277,477,577 スリット
279,479 環状固定板

Claims (14)

  1. 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる4つの永久磁石列を備えてなる可動子と、
    巻線導体が環状に巻かれて形成され、前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ前記可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに前記可動子の前記永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び前記複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの前記磁極部間に対応する前記環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように前記複数の磁極部が前記軸線方向に間隔をあけて配置されてなる4つの固定子コアユニットを備えてなる固定子とを具備し、
    前記磁石取付部が4つの側面を有する四角柱形状を呈しており、前記複数の永久磁石がそれぞれ前記側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも前記4つの永久磁石列がぞれぞれ前記4つの側面上に形成されており、
    前記4つの固定子コアユニットは、それぞれ前記スロットに対応する前記ヨークの部分に前記軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体が前記軸線方向に組み合わされて構成されており、
    前記固定子コアユニットの前記複数の磁極部の磁極面と、対応する前記永久磁石列を構成する前記複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータであって、
    隣接する2つの前記固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ前記空間内に位置する複数の前記環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように前記軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて、隣接する2つの前記固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体とを備えていることを特徴とするシリンダ型同期モータ。
  2. 前記4つの磁性連結体がそれぞれ一体に形成されている請求項1に記載のシリンダ型同期モータ。
  3. 前記4つの磁性連結体は、それぞれ前記軸線方向に組合せ可能な複数の磁性連結分割体が前記軸線方向に組み合わされて構成されている請求項1に記載のシリンダ型同期モータ。
  4. 前記4つの磁性連結体をそれぞれ対応する前記2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段を更に備えていることを特徴とするシリンダ型同期モータ。
  5. 前記磁石取付部の周方向に並び磁極面に同極性の磁極が現れる4つの前記平板状の永久磁石は、それぞれ周方向に隣接する他の前記平板状の永久磁石と接触していることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ型同期モータ。
  6. 前記機械的連結手段は、前記磁性連結体に形成された複数の貫通孔と、前記固定子コアユニットに形成された複数の固定用孔と、前記複数の貫通孔及び複数の固定用孔にそれぞれ挿入された複数のネジ部材とからなる請求項4に記載のシリンダ型同期モータ。
  7. 前記固定子コアユニットを構成する前記複数の固定子コア分割体は、それぞれ1つの前記磁極部を有し且つそれぞれ前記複数の固定子コア分割体が並ぶ方向と直交する方向に複数枚の鋼板が積層されて構成されており、
    前記複数の固定子コア分割体には、前記磁極部の磁極面及び前記複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する前記磁極部の2つの側面に向かって開口するスリットがそれぞれ形成されており、
    前記4つの固定子コアユニットをそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、前記周方向に並ぶ4つの前記固定子コア分割体は、前記4つの固定子コア分割体に形成された4つの前記スリットに前記可動子を囲むように配置された磁性材料からなる環状固定板が嵌合されて相互の位置関係が固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載のシリンダ型同期モータ。
  8. 前記4つの磁性連結体には、それぞれ複数の前記環状固定板の一部が嵌合される複数のスリットが形成されている請求項7に記載のシリンダ型同期モータ。
  9. 前記複数の磁性連結分割体には、それぞれ複数の前記環状固定板の一部が嵌合される複数のスリットが形成されている請求項7に記載のシリンダ型同期モータ。
  10. 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる2n個(nは2以上の自然数)の永久磁石列を備えてなる可動子と、
    巻線導体が環状に巻かれて形成され、前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ前記可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに前記可動子の前記永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び前記複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの前記磁極部間に対応する前記環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように前記複数の磁極部が前記軸線方向に間隔をあけて配置されてなる2n個の固定子コアユニットを備えてなる固定子とを具備し、
    前記磁石取付部が2n個の側面を有する角柱形状を呈しており、前記複数の永久磁石がそれぞれ前記側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも前記2n個の永久磁石列がぞれぞれ前記2n個の側面上に形成されており、
    前記2n個の固定子コアユニットが、前記スロットに対応する前記ヨークの部分に前記軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体を前記軸線方向に組み合わさせることにより構成され、
    前記固定コアユニットの前記複数の磁極部の磁極面と対応する前記永久磁石列を構成する前記複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータであって、
    隣接する2つの前記固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ前記空間内に位置する複数の前記環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように前記軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて隣接する2つの前記固定子コアユニット間を磁気的に連結する2n個の磁性連結体と、
    前記2n個の磁性連結体をそれぞれ対応する前記2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段とを備えていることを特徴とするシリンダ型同期モータ。
  11. 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる4つの永久磁石列を備えてなる可動子と、
    巻線導体が環状に巻かれて形成され、前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ前記可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線と、前記可動子の前記永久磁石列と所定の間隙を介して対向し且つ隣接する2つの前記磁極部間に対応する前記環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように前記軸線方向に間隔をあけて配置されてなる複数の磁極部及び前記可動子と対向する側で前記複数の磁極部を磁気的に連結して前記スロットを閉塞するスロット閉塞部を一体に有する固定子コア本体並びに前記固定子コアに形成された前記スロットの前記スロット閉塞部と対向する位置に形成された開口部を塞いでヨークを形成する補足コア部材を備えてなる4つの固定子コアユニットとを備えてなる固定子とを具備し、
    前記磁石取付部が4つの側面を有する四角柱形状を呈しており、前記複数の永久磁石がそれぞれ前記側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも前記4つの永久磁石列がぞれぞれ前記4つの側面上に形成されており、
    前記固定コアユニットの前記複数の磁極部の磁極面と対応する前記永久磁石列を構成する前記複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータであって、
    隣接する2つの前記固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間を埋めるように配置され、且つ前記空間内に位置する複数の前記環状巻線の一部をそれぞれ受け入れるように前記軸線方向に並ぶ複数のスロットを備えて隣接する2つの前記固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体と、
    前記4つの磁性連結体をそれぞれ対応する前記2つの固定子コアユニットに機械的に連結する機械的連結手段とを備えていることを特徴とするシリンダ型同期モータ。
  12. 前記磁石取付部の周方向に並び磁極面に同極性の磁極が現れる4つの前記平板状の永久磁石は、それぞれ周方向に隣接する他の前記平板状の永久磁石と接触していることを特徴とする請求項11に記載のシリンダ型同期モータ。
  13. 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からなる4つの永久磁石列を備えてなる可動子と、
    巻線導体が環状に巻かれて形成され、前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ前記可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線並びに前記可動子の前記永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極部及び前記複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2つの前記磁極部間に対応する前記環状巻線の一部を受け入れるスロットを形成するように前記複数の磁極部が前記軸線方向に間隔をあけて配置されてなる4つの固定子コアユニットを備えてなる固定子とを具備し、
    前記磁石取付部が4つの側面を有する四角柱形状を呈しており、前記複数の永久磁石がそれぞれ前記側面上に取付可能な平板状の永久磁石からなり、しかも前記4つの永久磁石列がぞれぞれ前記4つの側面上に形成されており、
    前記4つの固定子コアユニットは、それぞれ前記スロットに対応する前記ヨークの部分に前記軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コア分割体が前記軸線方向に組み合わされて構成されており、
    前記固定子コアユニットの前記複数の磁極部の磁極面と、対応する前記永久磁石列を構成する前記複数の平板状の永久磁石の磁極面との間の間隙が、実質的に一定になっているシリンダ型リニア同期モータであって、
    隣接する2つの前記固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される空間に配置され、且つ前記空間内に位置する複数の前記環状巻線を覆うようにして、隣接する2つの前記固定子コアユニット間を磁気的に連結する4つの磁性連結体とを備えており、
    前記固定子コアユニットを構成する前記複数の固定子コア分割体は、それぞれ1つの前記磁極部を有し且つそれぞれ前記複数の固定子コア分割体が並ぶ方向と直交する方向に複数枚の鋼板が積層されて構成されており、
    前記複数の固定子コア分割体には、前記磁極部の磁極面及び前記複数枚の鋼板の積層方向の両側に位置する前記磁極部の2つの側面に向かって開口するスリットがそれぞれ形成されており、
    前記4つの固定子コアユニットをそれぞれ構成する複数の固定子コア分割体のうち、前記周方向に並ぶ4つの前記固定子コア分割体は、前記4つの固定子コア分割体に形成された4つの前記スリットに前記可動子を囲むように配置された磁性材料からなる環状固定板が嵌合されて相互の位置関係が固定されており、
    前記環状固定板は、隣接する2つの前記固定子コアユニットの隣接するそれぞれの端面間に形成される4つの前記空間内に位置する4つの突出部を備えており、
    前記4つの磁性連結体は、対応する前記空間内に位置する複数の前記突出部と係合した状態で前記複数の環状巻線を覆う形状を有していることを特徴とするシリンダ型同期モータ。
  14. 前記4つの磁性連結体は、それぞれ長手方向と直交する方向の横断面形状がL字状を呈しており且つ前記長手方向に延びる2つの端縁部には、前記長手方向に沿って延びるフックがそれぞれ一体に形成されており、
    前記環状固定板に設けられた4つの前記突出部は、前記フックが係合し得る形状を有していることを特徴とする請求項13に記載のシリンダ型同期モータ。
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