JP3717169B2 - 電子パッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子打楽器として使用される電子パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アコースティックシンバル等の打楽器を模擬した電子打楽器が広く用いられている。
【0003】
アコースティックシンバル等の打楽器では、その打撃面およびその打撃面周縁に対する打撃により打撃面を振動させることで楽音が発生するのに対し、電子打楽器では、打撃面に打撃センサを、打撃面周縁にシートセンサなどを備えた電子パッドの打撃面および打撃面周縁を打撃することにより、それらのセンサで検出される振動や圧力を基に楽音の発音が行われる(特許文献1参照)。
【0004】
また、消音操作は、アコースティックシンバルなどにおける消音操作と同様、打撃面周縁を指でつまむことにより行われる。アコースティックシンバルなどにおける、この打撃面周縁を指でつまむという消音操作は、発音の源となる打撃面の振動を静止させることとなり、電子打楽器におけるこの消音操作は、外周周縁部に備えられたシートセンサに圧力を加えることとなり、このシートセンサに或る一定時間以上圧力が加え続けられることで、消音操作が行われていることが認識される(特許文献2,3,4参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−207451号公報
【特許文献2】
特開平09−198040号公報
【特許文献3】
特開平06−35450号公報
【特許文献4】
特開平04−116695号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
アコースティックシンバル等の打楽器を高度に模擬する場合、打撃面の振動をスムーズに伝播させてセンサにより効率よく検出される必要がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、打撃により発生する振動をスムーズに伝播させて検出することのできる電子パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の電子パッドは、
上面に打撃を受け該打撃を検出して出力する電子パッドにおいて、
第1のフレームと、
前記第1のフレームの上面を覆うカバーと、
前記カバーを介して前記第1のフレームに伝達された打撃を検出する打撃センサと、
前記第1のフレームを下から支えると共に、中央に上下に貫通した取付孔を有し、該取付孔に、この電子パッドを支えるポールを有するスタンドの該ポールが挿通されるものであって、前記取付孔に演奏者の位置に対して略90度の方向に谷が延びる逆V字形状の凹部を有する前記第1のフレームと比べ軟材質の第2のフレームと、
中央に挿通孔を有すると共に上面が前記第2のフレームに比べ、先端部がさらに鋭角の逆V字形状に突出した凸部を有し、該挿通孔に前記ポールが挿通されて該ポールに固定され、前記第2のフレームの凹部と遊嵌される回転止め部材とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このように、上記第1のフレームを上記第1のフレームより軟材質の上記第2のフレームで下から支え、その第2のフレームをスタンドのポールに固定することにより、第1のフレームはスタンドへの固定から免れ、第1のフレームに発生する振動はスムーズに伝播する。このため、第1のフレームに備えられた打撃センサは、打撃による振動を正確に検出することができる。
【0010】
さらに、本発明の電子パッドにおいて、前記第2のフレームは打撃センサからの信号を出力する出力ジャックを前記遊嵌された揺れの中心軸の近傍に出力ジャックホルダを介して第2のフレームに固定していることが好ましい。
【0011】
第2のフレームは、第1のフレームに比べ柔らかい材質の素材で形成されているので、出力ケーブルへの引っ張りや電子パッドの振動に対して多少変形して出力ジャックなどの破損を防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態の電子シンバルとして使用される電子パッド1の斜視図である。
【0014】
この図1に示されている電子パッド1は、打撃する部分により異なる音質の音が出力される、中央の開口部1aを囲みドーム状に盛り上がった形状を有しているカップ部30と、外周周縁のエッジ部32と、その中間のボウ部31とに分けることができる。
【0015】
この電子パッド1の上面は、カバー2によって覆われている。このカバー2の材料としては、ゴムや、ゴムの長所である弾力性とプラスチックの長所である生産性とを合わせもった素材であるエラストマ等が用いられている。
【0016】
このカバー2の上面には、同心円状の凹凸加工が施されている。この加工により、例えば溝幅が2mm、ピッチが4mm(溝と溝の間2mm)、深さが0.1mmの凹凸がカバー2の上面に設けられることとなる。
【0017】
また、このカバー2の上面には、ゴム用プライマー(反応性表面改質処理材、科学的反応型表面処理材)等をディッピング、刷毛塗り、およびスプレーなどによって塗布する処理が施されており、表面の摩擦係数が低くなり、また、耐摩耗性も向上した状態となっている。これによりスティックの滑りが金属製のアコースティックシンバルを叩いたときと近いものとなり、また、スティックで長期間叩いた時のゴムの摩耗が軽減される。なお、この表面処理と同様の効果を有し、かつ後述する第1のフレーム3よりも軟らかい材料でこのカバー2を形成してもよい。また、このゴム用プライマの塗布等の表面処理が、図3で後述する、エッジ上部シートセンサ7を押すカバー2の外周周縁部2a裏面の摺動部分2bと、エッジ下部シートセンサ6を押す部分にも摩耗防止のために施されている。このようになっていることで電子パッド1の上面はスティックの良好な跳ね上がりが得られるようになっている。
【0018】
図1の電子パッド1の中央の開口部1aには、上から順に、後述する、この電子パッド1を下から支持するポール10のネジ部10a、そのネジ部10aに螺着された蝶ナット13、金属ワッシャ12、およびフェルトワッシャ11が示されている。
【0019】
図2は、図1の電子パッド1のA−A断面図である。
【0020】
図2(b)には、便宜上、ポール10、蝶ナット13、金属ワッシャ12、およびフェルトワッシャ11が除かれた図2(a)の中央付近の拡大図が示されている。
【0021】
第1のフレーム3は、硬質材からなり、中央には開口部3cを有する。また、この第1のフレーム3の上面および周縁部下側は、上記中央の開口部3cの上面を除きカバー2によって覆われている。この第1のフレーム3の材料としては、ABS、ポリカーボネイト等が用いられている。
【0022】
また、この第1のフレーム3は、その外縁に、円環状の、中央の開口部3c上面から段差3aだけ下がった上面を有する外周周縁部3bを有している。
【0023】
カバー2の、第1のフレーム3の外周周縁部3bに接する外周周縁部2aは、上記段差3a分だけこの部分以外に比べ厚肉に成形されており、そのためそのカバー2の上面、すなわちこの電子パッド1の上面は、その段差3aの存在を感じさせない形状に仕上っている。
【0024】
また、外周周縁部2aは、第1のフレーム3の外周周縁部3bよりも外側へ形成されているため、エッジ部32が打撃されたときに変形しやすくなっている。これにより、アコースティックシンバルのエッジ部が打撃されたときに変形し衝撃を吸収する感触を再現することができる。
【0025】
また、図2(b)には第2のフレーム4が示されている。この第2のフレーム4は、第1のフレーム3の中央の開口部3cから上方に突き出ている頭部4a、その開口部3cの下面周縁を下から支える肩部4b、および第1のフレーム3の、図1のボウ部31に相当する部位の下面を下から支える腕部4cからなる。
【0026】
第2のフレーム4の頭部4a中央には図2(b)に示される、上下に貫通する取り付け孔4dが設けられている。また、第2のフレーム4の頭部4aの中央下面の、取り付け孔4dの回りには、後述する回転止め部材9と嵌合する、所定方向に谷が延びる楔形にえぐられた形状の凹部4eが備えられている。この第2のフレーム4には、ゴム等の、上記第1のフレーム3の材質に比べ軟材質のものが用いられている。
【0027】
さらに図2には、第1のフレーム3の下面の、第2のフレーム4の腕部4cに覆われ、演奏者側の位置に接した圧電センサ5が示されている。この圧電センサ5は、電子パッド1の打撃面および打撃面周縁に対する打撃を検出する。
【0028】
図2において、圧電センサ5、後述する、エッジ上部シートセンサ7、エッジ下部シートセンサ6およびカップ部シートセンサ8は、図2の右半分の半周にのみ配設され左半周には配設されていない。この電子パッド1は右半周にのみ打撃を受けることが想定されており、これらセンサは打撃範囲内にのみ配設されている。第2のフレーム4の凹部4eと回転止め部材9との嵌合により電子パッド1の回転が防止され、これにより打撃範囲の限定を可能としている。
【0029】
打撃範囲の限定が可能となったため、打撃範囲外へのセンサ配設が省略される。その結果、製造経費の削減が可能となる。
【0030】
ここで、第2のフレーム4は、前述したように、第1のフレーム3に比べ軟材質のゴム等の素材で形成され、第1のフレーム3をその肩部4bで持ち上げる構造を有する。したがって、この第2のフレーム4が、後述するスタンドのポール10に固定されることとなり、第1のフレーム3はスタンドへの固定から免れ、第1のフレーム3に発生する振動はその第1のフレーム3上をスムーズに伝播する
。このため、この電子パッド1の打撃面および打撃面周縁に対する打撃により第1のフレーム3に発生する振動は、効率よく圧電センサ5で検出されることとなる。
【0031】
また、カバー2は、第1のフレーム3の外周周縁部3bの下側にまで回りこんでおり、この第1のフレーム3の外周周縁部3bの下面と、この外周周縁部の下側に回りこんでいるカバー2との間には、本発明でいう操作センサの一例であるエッジ下部シートセンサ6が備えられている。このエッジ下部シートセンサ6では、演奏者による消音操作による圧力が検出され、打撃は検出されない。
【0032】
さらに、この第1のフレーム3の外周周縁部3bの上面と、この外周周縁部3bの上面を覆うカバー2との間にはエッジ上部シートセンサ7が備えられている。
【0033】
このエッジ上部シートセンサ7では、図1に示される外周周縁のエッジ部32に対する打撃等による圧力が検出される。
【0034】
加えて、電子パッド1の中央のカップ部30のふもと部30aと第1のフレーム3とが近接した部位に、カップ部シートセンサ8が、第1のフレーム3の上面に接して備えられている。
【0035】
また、図2においてドーム形状で示されている、電子パッド1のカップ部30は、芯材19が一体成形されたカバー2により形成されている。
【0036】
この芯材19は、カップ部30が打撃された場合、芯材19の周縁部がカバー2のカップ部30周縁部内面を介してカップ部シートセンサ8を押圧するものである。
【0037】
これにより、このカップ部シートセンサ8では、カップ部30に対する打撃が検出される。
【0038】
前述したように、第2のフレーム4の頭部4aの中央下面には、所定方向に谷が延びる楔形にえぐられた形状の凹部4eが形成されており、一方、図2(b)に示されるように、回転止め部材9は、その凹部4eに嵌合される、所定方向に峰が延びる楔形に突出した形状の先端部9aを有する。
【0039】
また、回転止め部材9は、その中央に、電子パッド1を下から支持するポール10が挿通される、図2(b)に示される挿通孔9bを有する。この挿通孔9bは、下から上へ向かう途中で直径が一度小さくなる形状のものである。
【0040】
一方、このポール10は、挿通孔9bと嵌合する形状、すなわち、先端に行く途中で直径が小さくなる形状の先端部10bを有している。回転止め部材9は、ポール10の先端部10bが挿通された状態で、図3に示す留め具15によってポール10に固定されている。
【0041】
さらに、ポール10のごく先端にはネジ部10aが設けられており、このネジ部10aは、第2のフレーム4の頭部4a上面よりも上方に突出し、回転止め部材9との間に、第2のフレーム4の頭部4a、フェルトワッシャ11、金属ワッシャ12を挟み込んで蝶ナット13で螺着され、この蝶ナット13により電子パッド1がこのポール10に固定される。
【0042】
つまり、電子パッド1は、第2のフレーム4の凹部4eに嵌合される先端部9aを有する回転止め部材9を固定したポール10により下から支持されることとなる。
【0043】
ここで、この第2のフレーム4の凹部4eと、回転止め部材9の先端部9aとが嵌合しているため、電子パッド1の、ポール10を回転軸とする回転が防止される。これにより、電子パッド1の後述する出力ケーブル14がポール10に絡まったり、ポール10に引っ張られたりする事態を防止することができる。
【0044】
図3は、図1の電子パッド1のB−B断面図である。
【0045】
図3には、ポール10に回転止め部材9を固定する前述した留め具15、および第2のフレーム4を第1のフレーム3に固定するネジ16が示されている。
【0046】
図3では、エッジ下部シートセンサ6、エッジ上部シートセンサ7、およびカップ部シートセンサ8が電子パッド1の左右ともに配設されている。これは、この図3に示されている断面図は、図2の断面図と比べその断面が90°異なっており、演奏者のポジションからこの電子パッド1を見た場合の断面を図示したものだからである。
【0047】
また、この図3には、圧電センサ5、エッジ下部シートセンサ6、エッジ上部シートセンサ7、およびカップ部シートセンサ8からの各出力信号を、図示しない音源装置へ伝達する為の出力ジャック18、および出力ケーブル14が示されている。
【0048】
出力ジャック18は、第2のフレーム4の腕部4cと第1のフレーム3の下面との間の空間に配備されると共に、出力ジャックホルダ17を介して第2のフレーム4に固定されている。この第2のフレーム4は、前述したように第1のフレームに比べ軟らかい材質の例えばゴムなどの素材で形成されているので、出力ケーブル14への引っ張りや、電子パッド1の振動に対して多少変形して出力ジャックなどの破損を防ぐことができる。尚、この出力ジャック18は、2つのジャック、すなわち第1出力ジャック110と第2出力ジャック120(図7参照)とからなり、上記各センサからの出力信号は、これらの第1出力ジャック110および第2出力ジャック120から出力され、出力ケーブル14を経由し、図示しない音源装置に伝達される。本実施形態では、このように、センサの数と端子の数とが異なっているが、各センサからの信号を音源装置に伝達することができる。この点については後述する。
【0049】
図4は、電子パッド1を斜め下方から見たときの斜視図である。
【0050】
図4には、前述した、第1のフレーム3の外周周縁を包み込むように下方に回り込んでいるカバー2が図示されている。
【0051】
また、図4には、電子パッド1が、回転止め部材9が固定されたポール10によって支持されている状態が示されている。
【0052】
第2のフレーム4は、この図4に示すように、第1のフレーム3の下面に対しネジ16により数ヶ所で固定されている。
【0053】
図5は、図1に示される電子パッド1の中央のカップ部30、中間のボウ部31、外周周縁のエッジ部32に対するスティック20による打撃を概念的に示す図、図6は、電子パッド1の外周周縁を指ではさむことによる消音操作を行っている様子を概念的に示す図である。
【0054】
ここで、電子パッド1に対し、図5および図6に示される打撃や消音操作を行うと、図2に示される上記圧電センサ5、エッジ下部シートセンサ6、エッジ上部シートセンサ7、カップ部シートセンサ8の各センサでは振動や圧力が検出される。これら各センサからの出力信号は、図7に示す回路において組み合わされ、出力ジャック18すなわち第1出力ジャック110および第2出力ジャック120から出力され、出力ケーブル14を経由して、図示しない音源装置に伝達される。
【0055】
音源装置には、アコーステックシンバル上の、図1に示される中央のカップ部30、中間のボウ部31、外周周縁のエッジ部32に対応する部位をそれぞれ打撃した場合にそのアコーステックシンバルで発音される、各部位の典型的な音色の音、いわゆるカップ音、ボウ音、エッジ音を模擬した音色の音が記憶されており、出力ケーブル14を経由して伝達される出力信号の組み合わせに基づいて、打撃部位に対応する音色の楽音の発音または楽音の消音が行われる。
【0056】
次に、各センサの出力と、打撃位置および消音操作(エッジ部のチョーク)との対応関係について説明する。表1に、その対応関係を示す。
【0057】
【表1】
Figure 0003717169
【0058】
圧電センサ5からは図1のカップ部30、ボウ部31、エッジ部32のいずれを打撃した場合も信号が出力され、エッジ部チョークの場合はオフにとどまる。また、カップ部シートセンサ8は、カップ部30を打撃した場合のみオンとなる。エッジ上部シートセンサ7は、カップ部30およびボウ部31の演奏ではオフのままであり、エッジ部32を打撃した場合とエッジ部のチョークの場合にオンとなる。さらに、エッジ下部シートセンサ6は、エッジ部チョークの場合のみオンとなる。
【0059】
つまり、エッジ下部シートセンサ6は、打撃によっては反応せず、エッジ部チョークという電子パッド1の周縁部への操作のみを検出していることとなる。
【0060】
図7は、各センサからの出力信号を音源に伝達するためのジャック部分の配線図である。
【0061】
ここには、第1出力ジャック110に接続される2つの端子A1、A2と第2出力ジャック120に接続される2つの端子B1、B2が示されている。端子A1と端子B1との双方には、圧電センサ5からの出力信号が伝達される。また、端子A2にはエッジ下部シートセンサ6とカップ部シートセンサ8との双方が接続されているが、表1に示すようにエッジ下部シートセンサ6およびカップ部シートセンサ8との双方が同時にオンとなるタイミング存在せず、しかも圧電センサ5の出力を見ることにより、エッジ下部シートセンサ6とカップ部シートセンサ8のいずれがオンであるかを判定することができる。したがって、エッジ下部シートセンサ6およびカップ部シートセンサ8からの出力信号は、これらの双方を端子A2から出力することができる。
【0062】
また、第2出力ジャック120の端子B2にはエッジ上部シートセンサ7が接続されている。
【0063】
表2は、各端子の出力と割当て音との対応関係を示した表である。
【0064】
【表2】
Figure 0003717169
【0065】
ここで、音源装置には、第1出力ジャック110のみあるいは第2出力ジャック120のみを接続することもでき、第1出力ジャックのみを接続したときはカップ音とボウ音の発音、消音が行われ、第2出力ジャックのみを接続した時はエッジ音のみの発音、消音が行われる。
【0066】
第1出力ジャック110の端子A1から圧電センサ5の出力があり、第1出力ジャック110の端子A2からは出力がなかったときは、発音される音としてボウ音が割り当てられる。また、第1出力ジャック110の端子A1と端子A2との双方から出力があったときは、カップ音が割り当てられる。第1出力ジャック110の端子A1から圧電センサ5の出力がなく、端子A2から出力があったときは(このときは、エッジ下部シートセンサ6がオン)、消音が行われる。
【0067】
また、第2出力ジャック120の端子B1から出力があり、端子B2からの出力がないときは、どの音も発音されずに無音のままに保たれ、端子B1および端子B2の双方から出力があるときは、エッジ音が発音される。また、端子B1からの出力はなく、端子B2からの、すなわちエッジ上部シートセンサ7がオンの出力があったときは、消音が行われる。このときは、エッジ下部シートセンサ6を用いることなく、圧電センサ5の出力とエッジ上部シートセンサ7の出力との組み合わせにより、直ちに、消音するための操作(エッジのチョーク)を検出することができる。ただし、この電子パッド1全体としては、消音操作(エッジ部のチョーク)を瞬時に検出するために、打撃を検出することなくエッジ部のチョークを検出するエッジ下部シートセンサ6が必要である。
【0068】
以上のように、図1の電子パッド1のカップ部30が打撃を受けると、端子A1、端子A2、および端子B1各端子から信号が伝達され、音源装置では、カップ音の発音が行われる。同様に、中間のボウ部31に打撃を受けると、端子A1と端子B1との双方から信号が伝達され、音源装置では、ボウ音の発音が行われる。また、外周周縁のエッジ部32に打撃を受けると、端子A1、端子B1、および端子B2各端子から信号が伝達され、音源装置では、エッジ音の発音が行われる。表2に示されているように、エッジ音の発音のときは、それと同時にボウ音も発音されるが、エッジ音はアクセント的に利用される場合が多く、音量が大きく設定されており、ボウ音はこのエッジ音によってマスクされることと、エッジ音は、そもそもボウ音の特徴を含んでいることから、エッジ音にボウ音が重なって発音されても影響はほとんど無視することができる。
【0069】
また、図6に示すように、電子パッド1の打撃面周縁を指で摘む操作(エッジ部のチョーク)により、端子A2と端子B2との双方の端子からそれぞれエッジ下部シートセンサ6およびエッジ上部シートセンサ7の信号が伝達され、音源装置では、消音が行われる。
【0070】
さらに、この音源装置は、圧力センサ5については出力の有無のみでなく、その出力信号の大きさも監視しており、上述の各音の発音にあたっては、その圧電センサの出力信号の大きさに応じた音量で発音する。一般にシートセンサは、スイッチと同様にオン/オフを検出するものであり、圧電センサ等で打撃による振動を監視し打撃位置の判定を行ってから音色を選択する従来の方法等に比べ、シートセンサを併用してそのシートセンサのオンを監視する方がより迅速に音色の選択を行うことができる。本実施形態では、シートセンサを利用しており、したがって、アクセント的に使用される、すなわち演奏上迅速な発音が必要とされるカップ音や前述したエッジ音などの発音にも対応できる。この場合、その音の発音開始をある音量で迅速に行った後、打撃力に応じた音量に整えるためのエンベロープ処理が行われる。
【0071】
このように、上記実施形態では、電子パッド1の打撃面および打撃面周縁に対する打撃によって打撃部位に対応した音色の音が打撃力に応じた音量で発音され、図6に示される消音操作により、発音中の音が従来に比べ迅速に消音されることとなる。
【0072】
ここで、第1出力ジャック110と第2出力ジャック120のうち第1出力ジャック110のみを音源装置に接続したときにも、打撃に反応する位置を避けた位置に配置されたエッジ下部シートセンサ6を消音操作によりオンすることにより、演奏者は、発音中のカップ音およびボウ音を従来に比べ迅速に消音することができる。なお、上記の音源装置でエッジの発音が行なわれるときにはボウ音の発音を抑制するような制御を行うようにしてもよい。
【0073】
図8は、ポール10に支持されている電子パッド1が、スティック20に打撃されて傾いている状態を示す図である。
【0074】
この図8に示す回転止め部材21は、図2に示した回転止め部材9に比べ、その先端部21aが、さらに鋭角の楔形となっている。このため回転止め部材21の先端部21aの楔形状は、第2のフレーム4の凹部4eとは完全に嵌合せずに遊嵌した状態となり、この8図に示すように打撃を受けると容易に傾くことになる。
【0075】
このように、楔形の角度の異なる回転止め部材を数種類用意し、模擬するアコースティックシンバルの大きさや重さによってこの回転止め部材を使い分けることにより、打撃面の上記回転を防止つつ、シンバルごとに異なる、打撃による揺れの程度を調整でき、そのアコースティックシンバルに近い感覚で演奏することが可能となる。また、ポール10のネジ部10aの蝶ナット13の締め具合によっても揺れの程度を調節することができる。
【0076】
あるいは、回転止め部材を、充分に揺れることのできる回転止め部材一種類に固定し、その回転止め部材と、第2のフレーム4の凹部4eとの隙間をスペーサやアダプタなどによって調整することによっても打撃面の回転を防止つつ、模擬しようとするアコースティックシンバルに近い感覚の演奏が可能となる。
【0077】
又、電子パッド1を打撃した場合に発生する電子パッド1の揺れの中心軸は、図4に示す矢印B−Bで断面した時のその断面内に存在することになる。ここでは、この揺れの中心軸の近傍に出力ジャック18を配置したため、揺れに伴う出力ケーブル14の上下動が抑えられることとなる。したがって、出力ケーブルの自重による出力ケーブル14自身およびこの出力ケーブル14が接続されている部位に対する過荷重が防止されることとなり、電子パッド1の寿命を伸ばすことができる。
【0078】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0079】
図9は、本発明の第2実施形態の電子シンバルとして使用される電子パッド41を示す図である。
【0080】
図9には、フレーム43と、フレーム43の上面を覆うカバー42とが示されており、フレーム43の後述する特徴部分を見やすくするために、カバー42の左半面が取り除かれている。
【0081】
この電子パッド41のフレーム43の外周周縁には、電子パッド1と同様な外周周縁部43aが設けてあるが、その外周周縁部43aは、演奏者による打撃範囲内を避けた一部分43bが図示のように切り落とされた形状を有する。
【0082】
この部分43bには、カバー42の外周周縁部42aの一部分42bが密着しており、このため、カバー42の一部分42bは、フレーム43の一部切り落とされた43bの分の空間部が詰まった形状に形成されている。
【0083】
この電子パッド41は、図1の電子パッド1に比べ、以上の、フレーム43の外周周縁部43aの一部切り落としと、カバー2の周縁部42aの一部形状変更との2点が異なっているだけであり、したがって、図9のフレーム43上に示されている、中央に突出ている第2のフレーム4の頭部4aと挿通孔4d、中央付近のカップ部シートセンサ8、およびフレーム43の外周周縁部43a上のエッジ上部シートセンサ7などは、図2において示されているものと同じ種類のものが使用されている。なお、図9には図示されていないが、フレーム43の外周周縁部43aの下面には、これも図1の電子パッド1と同様、エッジ下部シートセンサ6も配設されている。
【0084】
図9における矢印C−C、D−Dは、図1における矢印A−A、B−Bに相当しており、図9のエッジ上部シートセンサ7、図示されないエッジ下部シートセンサ6、およびカップ部シートセンサ8は、前述した、電子パッド1でのこれらセンサの配設範囲と同じ範囲に配設されている。
【0085】
つまり、これらセンサは、図2の右半分、すなわち図9の右下のDからDの半周分に配設されており、左上のDからDの半周には配設されていない。このため、演奏者側半周のみのセンサの配設により、製造経費の削減が図られている。
【0086】
さらには、フレーム43の外周周縁部43aの一部切り落しにより、その形状が回転体でなくなり、剛性のバランスが崩れる。これに対し、前述のようにカバー2の形状が一部異なるため、電子パッド41の挿通孔4dを中心とする、電子パッド41の重量バランスは崩れることなく、フレーム43の剛性のバランスバランス微妙に崩れ、音響的な共振を抑えることとなり、この第2の実施形態の電子パッド41では、フレーム43に発生する不要な振動がさらに抑えられている。
およびセンサの半周のみの配設により、この電子パッド41の重心は、電子パッド41の外観上の中心、すなわち図2(b)の挿通孔4dからずれている。これに対し、この電子パッド41は、図1の電子パッド1と同様、図示しない、回転止め部材9を固定したポール10が、その重心からずれた挿通孔4dに挿通されることにより、下から支持されている。このため、この電子パッド41の挿通孔4dを中心とする、電子パッド41の重量バランスが微妙に崩れ、この第2の実施形態の電子パッド41では、カバー42およびフレーム43に発生する不要な振動が、さらに抑えられている。
【0087】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、打撃により発生した振動は第1のフレームをスムーズに伝播して検出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電子シンバルとして使用される電子パッドの斜視図である。
【図2】電子パッドのA−A断面図である。
【図3】電子パッドのB−B断面図である。
【図4】電子パッドを斜め下方から見たときの斜視図である。
【図5】電子パッドに対する打撃を行っている様子を概念的に示した図である。
【図6】電子パッドの外周周縁部を指ではさみ、消音操作を行っている様子を概念的に示した図である。
【図7】各センサからの出力信号を音源に伝達するためのジャック部分の配線図である。
【図8】図1の回転止め部材に比べ先端部が鋭角の回転止め部材を使用した電子パッドが打撃され、傾いている状態を示す図である。
【図9】フレームの外周周縁部の一部が切り落とされ、このフレームの上面を覆うカバーの左半面が切り取られた状態の第2実施形態の電子パッドを示す図である。
【符号の説明】
1 電子パッド
1a 電子パッドの中央の開口部
2 カバー
2a カバーの周縁部
2b カバーの摺動部分
3 第1のフレーム
3a 第1のフレーム外周周縁の段差
3b 第1のフレーム外周周縁部
3c 第1のフレームの中央の開口部
4 第2のフレーム
4a 第2のフレームの頭部
4b 第2のフレームの肩部
4c 第2のフレームの腕部
4d 第2のフレームの頭部中央の取り付け孔
4e 第2のフレームの頭部中央下面の取り付け孔周囲の凹部
5 圧電センサ
6 エッジ下部シートセンサ
7 エッジ上部シートセンサ
8 カップ部シートセンサ
9 回転止め部材
9a 回転止め部材の先端部
9b 回転止め部材の挿通孔
10 ポール
10a ポールのネジ部
10b ポールの先端部
11 フェルトワッシャ
12 金属ワッシャ
13 蝶ナット
14 出力ケーブル
15 留め具
16 ネジ
17 出力ジャックホルダ
18 出力ジャック
19 芯材
20 スティック
21 先端が鋭角な回転止め部材
21a 先端が鋭角な回転止め部材の先端部
30 カップ部
30a カップ部のふもと部
31 ボウ部
32 エッジ部
41 第2実施形態の電子パッド
42 第2実施形態の電子パッドのカバー
42a 第2実施形態の電子パッドのカバーの外周周縁部
42b 第2実施形態の電子パッドのカバーの外周周縁部の、フレームの切り落された部分に接する一部分
43 第2実施形態の電子パッドのフレーム
43a 第2実施形態の電子パッドのフレームの外周周縁部
43b 第2実施形態の電子パッドのフレームの外周周縁部の、切り落とされた一部分
110 第1出力ジャック
120 第2出力ジャック
A1 圧電センサからの出力が送達される、第1出力ジャックの端子
A2 エッジ下部シートセンサ、およびカップ部シートセンサからの出力が送達される、第1出力ジャックの端子
B1 圧電センサからの出力が送達される、第2出力ジャックの端子
B2 エッジ上部シートセンサからの出力が送達される、第2出力ジャックの端子

Claims (2)

  1. 上面に打撃を受け該打撃を検出して出力する電子パッドにおいて、
    第1のフレームと、
    前記第1のフレームの上面を覆うカバーと、
    前記カバーを介して前記第1のフレームに伝達された打撃を検出する打撃センサと、
    前記第1のフレームを下から支えると共に、中央に上下に貫通した取付孔を有し、該取付孔に、この電子パッドを支えるポールを有するスタンドの該ポールが挿通されるものであって、前記取付孔に演奏者の位置に対して略90度の方向に谷が延びる逆V字形状の凹部を有する前記第1のフレームと比べ軟材質の第2のフレームと、
    中央に挿通孔を有すると共に上面が前記第2のフレームに比べ、先端部がさらに鋭角の逆V字形状に突出した凸部を有し、該挿通孔に前記ポールが挿通されて該ポールに固定され、前記第2のフレームの凹部と遊嵌される回転止め部材とを備えたことを特徴とする電子パッド。
  2. 前記第2のフレームは打撃センサからの信号を出力する出力ジャックを前記遊嵌された揺れの中心軸の近傍に出力ジャックホルダを介して第2のフレームに固定していることを特徴とする請求項1記載の電子パッド。
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