JP3716359B2 - 通信ネットワークにおける入力信号伝送の制御方法及びそのためのコネクタとそこに内装される分離回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にコンピュータ通信ネットワークに関し、特に、このネットワークの他の残りの部分から欠陥ブランチを電気的に分離するとともに、ネットワークの欠陥ブランチを識別する能力を備えたCANベース・ネットワーク用のリピータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、コンピュータ通信ネットワークは、ビルディングまたはプラント等の限定された区域内で、独立した多数のコンピュータステーションまたは装置間の相互接続を与えている。
【0003】
より高速のデータ速度では、これらのネットワークは、所定のトポロジーを使用し、そこでは、長いブランチのインピーダンスのミスマッチによって起こる信号反射を低減するために、長いリニアバスが比較的短い多数のブランチを有している。
【0004】
各ブランチは、1つ以上のコンピュータまたはそれに接続する装置を有し、ネットワークにおけるどのブランチ上のどのようなステーションから伝送される信号も、バスの長さに沿って伝搬し、別の1つあるいは他のステーションの全てに受け取られる。この形式のネットワークに伝送される多くの信号は、一般的に論理的に長いまたは短いビットのパケット形式であり、これらのビットには、当業者に良く知られた方法で使用される伝送及び目的地ステーションのアドレス等の情報を含んでいる。
【0005】
ネットワーク利用において、相互接続される複数の装置は、産業上の管理環境等の理由から物理的に遠方にあり、そこで接続される装置は、大きな製造プラントのフロアに渡って広がっていることから、短い長さのブランチを達成するために、各装置へのリニアバスを連絡する付加的なケーブルは、かなり膨大な量を必要とする。
【0006】
しかし、全ての装置を接続するために比較的長いブランチを用いるならば、必要とするケーブルの量を減少し、信号反射によって生じる伝送された信号のかなりの劣化を抑えることができる。
【0007】
ネットワーク上の信号劣化及び信号反射によって引き起こされる制限作用を低減する1つの方法は、十分な信号保全性を維持しながら、リピータを用いることである。これらの装置は、信号がそこを通れば伝送した信号を増幅し、かつ再構成する。しかし、これは、欠陥信号及び種々の信号の歪みが同様に増幅され、これによって、ネットワーク上の他の部品上の信号伝送を信頼性のないものにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような事情に鑑みて、本発明は、通信ネットワークにおける入力信号伝送の制御方法及びそのためのコネクタとそこに内装される分離回路を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、各請求項に記載の構成によって達成される。本発明における回路は、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコールに一致して作動するネットワーク用の改良したリピータ回路によって与えられる。CANは、物理的媒体として共通のリターンを有する差動の2ワイヤバスラインを用いる分布リアルタイム制御及び多重化(distributed real time control and mutiplexing) を保つシリアル通信プロトコールである。
【0010】
さらに、伝統的なリピータの機能を備えることにより、本発明のリピータ回路は、このリピータを制御的に不作動にするための分離回路を備え、これらにより、さらにネットワーク上の欠陥表示信号の伝送を禁止する。このようなことは、電源または接地ラインに短絡している信号伝送ラインによって引き起こすことができる。CANベース・ネットワーク上に伝送されるメッセージの必要とされる構造に基づいて、信号が13ビット時間、ローレベルに維持されている場合には、信号に誤りあるいは欠陥があると判断する。
【0011】
本発明の分離回路は、リピータ回路の受信入力に対して、このような欠陥を示す信号の通過を選択的に禁止する。再トリガ可能なワンショット回路はハイレベルからローレベルへの各信号の遷移とともにタイミングを開始する。このようなハイからローへの遷移が13ビット時間に相当する時間内に発生しない場合、ワンショット回路のリセット可能なフリップフロップにパルスを送る。このフリップフロップは入力信号がローレベルである場合にのみトリップされる。トリップされると、フリップフロップは、ロジックゲート回路を介して信号の伝送を不可能にする出力信号をリピータに発生する。
【0012】
このため、リピータ回路自体は、上記したように伝統的なリピータの機能を備えている、一方で、欠陥分離回路が信号の欠陥を識別し、欠陥信号を伝送するセグメントをネットワークの他の残りの部分から分離する。これは、ネットワークを、欠陥セグメントとは独立して機能させることを可能にする。
【0013】
さらに、第1の遷移が1ワンショット回路によって生じる付加的遅延なしで分離回路を通過することにより、信号伝搬時間上、ほとんど影響を与えない時間で欠陥分離が行える。リピータとこれに関連する欠陥分離回路は、ティー形状のまたはインライン型のコネクタに内装するのに十分小さく、ケーブルの2つのセグメントを物理的にかつ電気的に結合するのに用いることができる。
【0014】
本発明に係るこれらの及び他の特徴と利点は、以下の説明およびこれに伴って用いられる図面を参照にして明らかとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、CANベースのネットワーク用のインターロック式のリピータ20が示されている。このCANベースのネットワークは、双方向データ通信を可能にする一対のデータ伝送ラインを有するバスを用いているので、リピータ20は、ループバック(即ち、リピータの他方側から戻るその信号自体を受け入れること)によって生じるロックアップ状態を防止するインターロック機構を備えている。
【0016】
インターロック式のリピータ10は、ネットワーク伝送ラインA,B上の各々に、リピートされた信号を伝送するためのラインセグメントTXA,TXBを有している。RXAで受け取られる信号は、インバータU5Cを通過してANDゲートU6Aの入力端子2に、またORゲートU7Cを通って、ANDゲートU6Dの入力端子5に入力する。また、ANDゲートU6Cの両端子9,10内に入る入力し、このANDゲートU6Cは、遅延ユニット22に接続される出力端子8を有している。
【0017】
遅延ユニット22は、ダイオードD1と抵抗ROが並列接続され、これらの素子にキャパシタCOを介してアースされている。遅延ユニット22からの遅延信号は、インバータU5Eで反転し、ORゲートU4Bの入力端子4に送られる。
【0018】
RXBに受け入れられた入力信号も、上記と同様にミラー構成の回路を介して送られる。即ち、RXBでの入力は、ORゲートU4Aを通ってANDゲートU6Aの入力端子に入力し、そこで、RXAの反転信号とともにANDロジックが実行される。これらの両信号が、共にロジックがハイレベルにあれば、ANDゲートU6Aの端子3からハイ出力が、ORゲートU4B,U4Aを介して出力され、TXA上に順次、再伝送される。同様に受け入れられた信号は、ANDゲートU6B及びユニット22と同構成の遅延ユニット24を通って遅延されU5Bで反転される。この反転信号ORゲートU7D及びU7Cを介してTXB上に再伝送される。
【0019】
こうして、インターロック式リピータは、次の機能を備える。
【0020】
【数1】
それゆえ、RXB上に受け入れられるどのような信号もTXA上に伝送することができ、また、TXBに信号が伝送されないとき、あるいは、TXAが(遅延信号を)伝送中であるとともに同時にRXA上に信号が入力されていないときにも、TXA上に信号を伝送することができる。
【0021】
図2において、リピータ20は、本発明に係る欠陥検知及び分離回路(欠陥分離回路)26,28を連結することを示している。この分離回路26,28は、CANリピータ20に関して互いに像鏡の関係にあり、一方の分離回路26のみがここでは詳細に示されている。さらに、特定のネットワーク実行において、1つの欠陥分離回路だけを含むことが望く、本発明の実施の形態では、以下で詳細に説明するように、分離回路26,28のしずれか一方を含むことが望ましい。
【0022】
分離回路26は、再トリガ可能なワンショット回路U2を含み、この回路は、好ましくは、CANリピータロジックの電源から得られた電圧Vcを供給するために、キャパシタC1と抵抗R1とを連結した入力端子Tを有する。電圧Vcは、また、抵抗R2を介してワンショット回路U2のリセット入力Rに加えられ、この抵抗R2は、ワンショット回路U2とともに連結したリセット可能なフリップフロップU3に印加される一定のハイ入力からの電流を制限するためのものである。
【0023】
伝送ラインAに受け入れられた入力信号は、ワンショット回路U2の入力BとともにフリップフロップU3のリセット入力に送られる。U3の入力Cは、ワンショット回路U2の反転出力Qバーに接続される。U3の出力Qは、入力ラインAと同様に、負論理ANDゲートU7Bに接続される。U3の出力Qバーは、ORゲートU7Aによって入力ラインAに受け入れられた信号とともに論理ORが実行され、この出力は、抵抗R5と直列に接続された発光ダイオードLED1を介して電源電圧Vcに接続される。
【0024】
ラインA上の分離回路26に入力する信号は、ワンショット回路U2の反転トリガ入力Bに入力する。CANプロトコールに従ってローレベルとなる優勢信号は、ワンショット回路をトリガしてタイミング機能を開始する。ワンショット回路U2での時間がタイムアップしない間は、ワンショット回路U2の出力Qバーは、端子9でローレベルであり、かつフリップフロップU3の端子3での入力として受け入れられる。
【0025】
この場合、U3の出力Qは、トリガ状態あるいはハイレベルにあるので、変化しない。それゆえ、負論理ANDゲートU7Bはイネーブルされ、信号がラインAに入力し、ゲートU7Bの端子6からCANバス・リピータ20の入力端子RXAに入力する。ラインAに入力した信号は、直接ゲートU7Bと通過してワンショット回路U2によって伝搬遅延が起こらない。
【0026】
しかし、ワンショット回路U2は、端子11でハイからローへの信号の遷移を行った時点からタイミングが開始され、所定の時間、本実施の形態では、CANによって指定された13ビット時間、ローレベルが維持された場合に、ワンショット回路U2がタイムアップする。これは、端子9のQバーにおいてハイ出力を生じさせ、この端子は、フリップフロップU3をトリガする。これによって、出力Q上の論理ハイの信号を介して負論理ANDゲートU7Bを非イネーブルにする。
【0027】
このゲートU7Bは、ネットワークによって続く伝送のために欠陥信号をリピータ20に伝送することを禁止する。これにより、ラインA側を遮断(shutting down) するとともにラインB側を通常の機能が実行できるようにする。
【0028】
このような分離状態が起こる場合、この状態をネットワークコントローラに知らせることが一般的に望ましい。さらに重要なことには、ネットワークオペレータに欠陥が生じた問題を訂正できるようにすることである。
【0029】
識別された欠陥状態、その結果としての分離を視覚的に表示できるようにするために、発光ダイオード(LED)回路を使用することができる。フリップフロップU3の出力QバーとラインAが共にローレベルである場合、ORゲートU7Aは、発光ダイオードLED1を光らせることができる。代わりに、他の視覚的、聴覚的、あるいは、その他の適当な手段が欠陥表示を与えるために用いることができ、ネットワーク上のコントローラの表示スクリーンに欠陥表示メッセージを発生させることも可能である。
【0030】
再トリガ可能なワンショット回路U2は、入力Bで受け入れられた信号がいつでもローレベルになるときタイミングが再開始される。もしワンショット回路U2に加えられた信号が、所定の時間ハイレベルを維持している場合、タイマのカウントは終了する。
【0031】
しかし、同じハイ信号がフリップフロップU3のリセット端子Rに加えられると、この場合、フリップフロップU3がリセット位置に保持され、その結果、トグルはフリップフロップU3に影響せず、かつ負論理ANDゲートU7Bの出力を変化させない。さらに、13ビット時間以上のローレベルの信号によって分離を生じさせた後でさえも、それに続くハイレベルの信号によってフリップフロップU3の端子Rがリセットされ、これによって更にもう1つの13ビット時間ローレベルが生じる場合まで、ゲートU7Bを介して信号が伝送される。
【0032】
この欠陥分離回路26は、分離回路28として図2に示したインターロック式のリピータ20の入力RXBにもまた接続することができる。しかし、本発明の好ましい実施の形態では、図3,4を用いて以下に説明するように、欠陥分離機能は、ネットワークブランチにのみ使用され、欠陥ブランチをネットワークの残りの部分から分離する。
【0033】
これは、ネットワーク上に接続された装置がメイントランクライン(本体側)上の不正信号を伝送することを禁止する。欠陥が、このトランクライン側にある場合、全体のネットワークは、しばしば閉鎖される。さらに、この状態は、メイントランクライン上の伝送に影響されずに、リピータにおける固有の伝搬遅延を保つ。しかし、当業者であれば、特定のネットワーク構造に基づいて、本発明の電気回路の広くて多様な実行を達成することは容易である。
【0034】
図2に示したこの電気回路は、インターロック式リピータ20と分離回路26,28のいずれか一方または両方を含んでおり、ネットワークコネクタ内に内装され十分コンパクトになっている。一般的に、このコネクタは、物理的および電気的の両方の面で、ケーブルのセグメントを互いに接続するために使用される。
【0035】
これらのコネクタは、インラインまたはティー(tee) 形状に構成することができる。本発明の好ましいネットワークの形態では、リピータ20は、ブランチラインをメイントランク上に直交するように連結して使用されるティーコネクタ内に内装される。このティー接続内で、本発明の回路は、分離回路26または28を含み、これらの分離回路は、ブランチ端から入力する欠陥信号を、リピータ20によって繰り返されることを禁止し、また、ブランチラインが連結されるメインネットワークトランク上およびそれを越えて伝送されることを禁止するように電気的に連結される。好ましくは、LED1は、コネクタのハウジングの外側に配置され、分離接続時の欠陥を視覚的に表示できるようにする。
【0036】
図3において、この種のコネクタの特に有益な実施の形態では、ブランチにネットワークラインから単に電力を導き出すよりも、ブランチ自体が外部電源を有している点が示されている。
【0037】
ネットワークのトランクライン30は、一般的に4つの絶縁されたケーブルを含み、電源V+、アース接続部V−、およびCANのハイ信号源CANH,ロー信号源CANLを有している。V+およびV−ラインは、5ボルト電圧レギュレータ32に接続されて、調整された出力電圧34を供給し、ネットワークのトランクライン側の種々の回路に必要な電力を供給するために使用する。
【0038】
CANHおよびCANLの各ラインは、リピータ38に連結される第1トランシーバ36に信号を供給し、あるいは反対にこのトランシーバ36から各ラインに信号を供給する。このリピータ38は、図1に示すリピータ20等のインターロック式リピータ回路が好ましい。
【0039】
図2に符号26,28で示すような欠陥分離回路またはロックアウト回路40が、ネットワークのブランチライン側からトランクライン側に信号を伝送する経路に配置されることが好ましい。リピータ38と欠陥分離回路40は、各々光カプラ42に接続され、一時的電圧が加わる場合に、各々トランクライン側とブランチライン側の間に電気的分離を与える。
【0040】
図3において、単一の光カプラブロックが示されているが、本発明の好ましい実施の形態では、一対の光カプラが実際に使用され、その一方は、受信側に、他方は、送信側に置かれる。また、光カプラ42は、第2トランシーバ46に電気的に接続されており、この第2トランシーバは、信号を受け入れ、そしてブランチケーブルを介してインターフェースに信号を伝送する。電圧レギュレータ44からの電力は、光カプラ42および第2トランシーバ46に供給される。
【0041】
本発明のリピータ回路を含むコネクタの別の好ましい実施の形態は、図4に示されている。この実施の形態は、光カプラ42を除いて図3に示したものに類似している。さらに、トランクライン30のV+およびV−ラインは、PTCで示された再回復可能なヒューズを介して伸びるV+ライン上の接続点とともに、ブランチ側の対応する電力ラインに接続されている。この再回復可能なヒューズは、電流を制限するための短絡回路がある場合に高いインピーダンスを示す。
【0042】
これらのコネクタの実施の形態によって、ティーコネクタ内に設けられた本発明の分離リピータが、ブランチから入力する欠陥信号がトランクライン上に伝送明れるのを阻止することを説明してきたが、この分離は、さらに、他の観点において、変更あるいは付加的に発生し得る。
【0043】
トランシーバ36を、メイントランクラインよりもむしろブランチケーブルの付加的セグメントに接続することによって、インライン・コネクタは、通常のインライン・リピータとして用いるために製造することができる。
【0044】
本発明の回路は、インターロック式のリピータを提供し、このリピータは、CANベースの通信ネットワークにおける欠陥ライン部分を識別しかつ分離する機能を有する。このような欠陥の存在を視覚的に表示するために、発光ダイオードの副回路が設けられている。これにより、欠陥部分の修繕が可能となり、一方、ネットワークの他の残り部分は正常に動作する。
【0045】
この欠陥分離機能を実行するための手段をティーまたはインラインのコネクタ内に設けることにより、便利でかつコストを低減することができる。本発明は、欠陥信号の発生をなくして、分離回路の大部分をバイパスして信号が伝送できることにより、伝搬遅延が最小化される。
【0046】
このことをより明瞭にするために、図面では電気部品の種々の数値を省略したが、以下の表により各数値が示されている。
【0047】
【表1】
上記内容は、本発明の模範的な実施の形態を開示しかつ記載したものであり、当業者であれば容易にできる種々の変更および修正は、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲で行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターロック式CANバス・リピータの概略的な電気回路図である。
【図2】図1に示すインターロック式リピータを説明するための、欠陥識別および分離回路を備えた概略電気回路図である。
【図3】好ましいネットワーク接続の実行において、図1,図2に示した部品を説明するための概略図である。
【図4】好ましいネットワーク接続の実行において、他の実施例を示す図3と同様の概略図である。
【符号の説明】
20,38 リピータ
22 遅延ユニット
26,28 分離回路
36 第1トランシーバ
40 欠陥分離回路
46 第2トランシーバ
U2 ワンショット回路
U3 フリップフロップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にコンピュータ通信ネットワークに関し、特に、このネットワークの他の残りの部分から欠陥ブランチを電気的に分離するとともに、ネットワークの欠陥ブランチを識別する能力を備えたCANベース・ネットワーク用のリピータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、コンピュータ通信ネットワークは、ビルディングまたはプラント等の限定された区域内で、独立した多数のコンピュータステーションまたは装置間の相互接続を与えている。
【0003】
より高速のデータ速度では、これらのネットワークは、所定のトポロジーを使用し、そこでは、長いブランチのインピーダンスのミスマッチによって起こる信号反射を低減するために、長いリニアバスが比較的短い多数のブランチを有している。
【0004】
各ブランチは、1つ以上のコンピュータまたはそれに接続する装置を有し、ネットワークにおけるどのブランチ上のどのようなステーションから伝送される信号も、バスの長さに沿って伝搬し、別の1つあるいは他のステーションの全てに受け取られる。この形式のネットワークに伝送される多くの信号は、一般的に論理的に長いまたは短いビットのパケット形式であり、これらのビットには、当業者に良く知られた方法で使用される伝送及び目的地ステーションのアドレス等の情報を含んでいる。
【0005】
ネットワーク利用において、相互接続される複数の装置は、産業上の管理環境等の理由から物理的に遠方にあり、そこで接続される装置は、大きな製造プラントのフロアに渡って広がっていることから、短い長さのブランチを達成するために、各装置へのリニアバスを連絡する付加的なケーブルは、かなり膨大な量を必要とする。
【0006】
しかし、全ての装置を接続するために比較的長いブランチを用いるならば、必要とするケーブルの量を減少し、信号反射によって生じる伝送された信号のかなりの劣化を抑えることができる。
【0007】
ネットワーク上の信号劣化及び信号反射によって引き起こされる制限作用を低減する1つの方法は、十分な信号保全性を維持しながら、リピータを用いることである。これらの装置は、信号がそこを通れば伝送した信号を増幅し、かつ再構成する。しかし、これは、欠陥信号及び種々の信号の歪みが同様に増幅され、これによって、ネットワーク上の他の部品上の信号伝送を信頼性のないものにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような事情に鑑みて、本発明は、通信ネットワークにおける入力信号伝送の制御方法及びそのためのコネクタとそこに内装される分離回路を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、各請求項に記載の構成によって達成される。本発明における回路は、コントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコールに一致して作動するネットワーク用の改良したリピータ回路によって与えられる。CANは、物理的媒体として共通のリターンを有する差動の2ワイヤバスラインを用いる分布リアルタイム制御及び多重化(distributed real time control and mutiplexing) を保つシリアル通信プロトコールである。
【0010】
さらに、伝統的なリピータの機能を備えることにより、本発明のリピータ回路は、このリピータを制御的に不作動にするための分離回路を備え、これらにより、さらにネットワーク上の欠陥表示信号の伝送を禁止する。このようなことは、電源または接地ラインに短絡している信号伝送ラインによって引き起こすことができる。CANベース・ネットワーク上に伝送されるメッセージの必要とされる構造に基づいて、信号が13ビット時間、ローレベルに維持されている場合には、信号に誤りあるいは欠陥があると判断する。
【0011】
本発明の分離回路は、リピータ回路の受信入力に対して、このような欠陥を示す信号の通過を選択的に禁止する。再トリガ可能なワンショット回路はハイレベルからローレベルへの各信号の遷移とともにタイミングを開始する。このようなハイからローへの遷移が13ビット時間に相当する時間内に発生しない場合、ワンショット回路のリセット可能なフリップフロップにパルスを送る。このフリップフロップは入力信号がローレベルである場合にのみトリップされる。トリップされると、フリップフロップは、ロジックゲート回路を介して信号の伝送を不可能にする出力信号をリピータに発生する。
【0012】
このため、リピータ回路自体は、上記したように伝統的なリピータの機能を備えている、一方で、欠陥分離回路が信号の欠陥を識別し、欠陥信号を伝送するセグメントをネットワークの他の残りの部分から分離する。これは、ネットワークを、欠陥セグメントとは独立して機能させることを可能にする。
【0013】
さらに、第1の遷移が1ワンショット回路によって生じる付加的遅延なしで分離回路を通過することにより、信号伝搬時間上、ほとんど影響を与えない時間で欠陥分離が行える。リピータとこれに関連する欠陥分離回路は、ティー形状のまたはインライン型のコネクタに内装するのに十分小さく、ケーブルの2つのセグメントを物理的にかつ電気的に結合するのに用いることができる。
【0014】
本発明に係るこれらの及び他の特徴と利点は、以下の説明およびこれに伴って用いられる図面を参照にして明らかとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、CANベースのネットワーク用のインターロック式のリピータ20が示されている。このCANベースのネットワークは、双方向データ通信を可能にする一対のデータ伝送ラインを有するバスを用いているので、リピータ20は、ループバック(即ち、リピータの他方側から戻るその信号自体を受け入れること)によって生じるロックアップ状態を防止するインターロック機構を備えている。
【0016】
インターロック式のリピータ10は、ネットワーク伝送ラインA,B上の各々に、リピートされた信号を伝送するためのラインセグメントTXA,TXBを有している。RXAで受け取られる信号は、インバータU5Cを通過してANDゲートU6Aの入力端子2に、またORゲートU7Cを通って、ANDゲートU6Dの入力端子5に入力する。また、ANDゲートU6Cの両端子9,10内に入る入力し、このANDゲートU6Cは、遅延ユニット22に接続される出力端子8を有している。
【0017】
遅延ユニット22は、ダイオードD1と抵抗ROが並列接続され、これらの素子にキャパシタCOを介してアースされている。遅延ユニット22からの遅延信号は、インバータU5Eで反転し、ORゲートU4Bの入力端子4に送られる。
【0018】
RXBに受け入れられた入力信号も、上記と同様にミラー構成の回路を介して送られる。即ち、RXBでの入力は、ORゲートU4Aを通ってANDゲートU6Aの入力端子に入力し、そこで、RXAの反転信号とともにANDロジックが実行される。これらの両信号が、共にロジックがハイレベルにあれば、ANDゲートU6Aの端子3からハイ出力が、ORゲートU4B,U4Aを介して出力され、TXA上に順次、再伝送される。同様に受け入れられた信号は、ANDゲートU6B及びユニット22と同構成の遅延ユニット24を通って遅延されU5Bで反転される。この反転信号ORゲートU7D及びU7Cを介してTXB上に再伝送される。
【0019】
こうして、インターロック式リピータは、次の機能を備える。
【0020】
【数1】
それゆえ、RXB上に受け入れられるどのような信号もTXA上に伝送することができ、また、TXBに信号が伝送されないとき、あるいは、TXAが(遅延信号を)伝送中であるとともに同時にRXA上に信号が入力されていないときにも、TXA上に信号を伝送することができる。
【0021】
図2において、リピータ20は、本発明に係る欠陥検知及び分離回路(欠陥分離回路)26,28を連結することを示している。この分離回路26,28は、CANリピータ20に関して互いに像鏡の関係にあり、一方の分離回路26のみがここでは詳細に示されている。さらに、特定のネットワーク実行において、1つの欠陥分離回路だけを含むことが望く、本発明の実施の形態では、以下で詳細に説明するように、分離回路26,28のしずれか一方を含むことが望ましい。
【0022】
分離回路26は、再トリガ可能なワンショット回路U2を含み、この回路は、好ましくは、CANリピータロジックの電源から得られた電圧Vcを供給するために、キャパシタC1と抵抗R1とを連結した入力端子Tを有する。電圧Vcは、また、抵抗R2を介してワンショット回路U2のリセット入力Rに加えられ、この抵抗R2は、ワンショット回路U2とともに連結したリセット可能なフリップフロップU3に印加される一定のハイ入力からの電流を制限するためのものである。
【0023】
伝送ラインAに受け入れられた入力信号は、ワンショット回路U2の入力BとともにフリップフロップU3のリセット入力に送られる。U3の入力Cは、ワンショット回路U2の反転出力Qバーに接続される。U3の出力Qは、入力ラインAと同様に、負論理ANDゲートU7Bに接続される。U3の出力Qバーは、ORゲートU7Aによって入力ラインAに受け入れられた信号とともに論理ORが実行され、この出力は、抵抗R5と直列に接続された発光ダイオードLED1を介して電源電圧Vcに接続される。
【0024】
ラインA上の分離回路26に入力する信号は、ワンショット回路U2の反転トリガ入力Bに入力する。CANプロトコールに従ってローレベルとなる優勢信号は、ワンショット回路をトリガしてタイミング機能を開始する。ワンショット回路U2での時間がタイムアップしない間は、ワンショット回路U2の出力Qバーは、端子9でローレベルであり、かつフリップフロップU3の端子3での入力として受け入れられる。
【0025】
この場合、U3の出力Qは、トリガ状態あるいはハイレベルにあるので、変化しない。それゆえ、負論理ANDゲートU7Bはイネーブルされ、信号がラインAに入力し、ゲートU7Bの端子6からCANバス・リピータ20の入力端子RXAに入力する。ラインAに入力した信号は、直接ゲートU7Bと通過してワンショット回路U2によって伝搬遅延が起こらない。
【0026】
しかし、ワンショット回路U2は、端子11でハイからローへの信号の遷移を行った時点からタイミングが開始され、所定の時間、本実施の形態では、CANによって指定された13ビット時間、ローレベルが維持された場合に、ワンショット回路U2がタイムアップする。これは、端子9のQバーにおいてハイ出力を生じさせ、この端子は、フリップフロップU3をトリガする。これによって、出力Q上の論理ハイの信号を介して負論理ANDゲートU7Bを非イネーブルにする。
【0027】
このゲートU7Bは、ネットワークによって続く伝送のために欠陥信号をリピータ20に伝送することを禁止する。これにより、ラインA側を遮断(shutting down) するとともにラインB側を通常の機能が実行できるようにする。
【0028】
このような分離状態が起こる場合、この状態をネットワークコントローラに知らせることが一般的に望ましい。さらに重要なことには、ネットワークオペレータに欠陥が生じた問題を訂正できるようにすることである。
【0029】
識別された欠陥状態、その結果としての分離を視覚的に表示できるようにするために、発光ダイオード(LED)回路を使用することができる。フリップフロップU3の出力QバーとラインAが共にローレベルである場合、ORゲートU7Aは、発光ダイオードLED1を光らせることができる。代わりに、他の視覚的、聴覚的、あるいは、その他の適当な手段が欠陥表示を与えるために用いることができ、ネットワーク上のコントローラの表示スクリーンに欠陥表示メッセージを発生させることも可能である。
【0030】
再トリガ可能なワンショット回路U2は、入力Bで受け入れられた信号がいつでもローレベルになるときタイミングが再開始される。もしワンショット回路U2に加えられた信号が、所定の時間ハイレベルを維持している場合、タイマのカウントは終了する。
【0031】
しかし、同じハイ信号がフリップフロップU3のリセット端子Rに加えられると、この場合、フリップフロップU3がリセット位置に保持され、その結果、トグルはフリップフロップU3に影響せず、かつ負論理ANDゲートU7Bの出力を変化させない。さらに、13ビット時間以上のローレベルの信号によって分離を生じさせた後でさえも、それに続くハイレベルの信号によってフリップフロップU3の端子Rがリセットされ、これによって更にもう1つの13ビット時間ローレベルが生じる場合まで、ゲートU7Bを介して信号が伝送される。
【0032】
この欠陥分離回路26は、分離回路28として図2に示したインターロック式のリピータ20の入力RXBにもまた接続することができる。しかし、本発明の好ましい実施の形態では、図3,4を用いて以下に説明するように、欠陥分離機能は、ネットワークブランチにのみ使用され、欠陥ブランチをネットワークの残りの部分から分離する。
【0033】
これは、ネットワーク上に接続された装置がメイントランクライン(本体側)上の不正信号を伝送することを禁止する。欠陥が、このトランクライン側にある場合、全体のネットワークは、しばしば閉鎖される。さらに、この状態は、メイントランクライン上の伝送に影響されずに、リピータにおける固有の伝搬遅延を保つ。しかし、当業者であれば、特定のネットワーク構造に基づいて、本発明の電気回路の広くて多様な実行を達成することは容易である。
【0034】
図2に示したこの電気回路は、インターロック式リピータ20と分離回路26,28のいずれか一方または両方を含んでおり、ネットワークコネクタ内に内装され十分コンパクトになっている。一般的に、このコネクタは、物理的および電気的の両方の面で、ケーブルのセグメントを互いに接続するために使用される。
【0035】
これらのコネクタは、インラインまたはティー(tee) 形状に構成することができる。本発明の好ましいネットワークの形態では、リピータ20は、ブランチラインをメイントランク上に直交するように連結して使用されるティーコネクタ内に内装される。このティー接続内で、本発明の回路は、分離回路26または28を含み、これらの分離回路は、ブランチ端から入力する欠陥信号を、リピータ20によって繰り返されることを禁止し、また、ブランチラインが連結されるメインネットワークトランク上およびそれを越えて伝送されることを禁止するように電気的に連結される。好ましくは、LED1は、コネクタのハウジングの外側に配置され、分離接続時の欠陥を視覚的に表示できるようにする。
【0036】
図3において、この種のコネクタの特に有益な実施の形態では、ブランチにネットワークラインから単に電力を導き出すよりも、ブランチ自体が外部電源を有している点が示されている。
【0037】
ネットワークのトランクライン30は、一般的に4つの絶縁されたケーブルを含み、電源V+、アース接続部V−、およびCANのハイ信号源CANH,ロー信号源CANLを有している。V+およびV−ラインは、5ボルト電圧レギュレータ32に接続されて、調整された出力電圧34を供給し、ネットワークのトランクライン側の種々の回路に必要な電力を供給するために使用する。
【0038】
CANHおよびCANLの各ラインは、リピータ38に連結される第1トランシーバ36に信号を供給し、あるいは反対にこのトランシーバ36から各ラインに信号を供給する。このリピータ38は、図1に示すリピータ20等のインターロック式リピータ回路が好ましい。
【0039】
図2に符号26,28で示すような欠陥分離回路またはロックアウト回路40が、ネットワークのブランチライン側からトランクライン側に信号を伝送する経路に配置されることが好ましい。リピータ38と欠陥分離回路40は、各々光カプラ42に接続され、一時的電圧が加わる場合に、各々トランクライン側とブランチライン側の間に電気的分離を与える。
【0040】
図3において、単一の光カプラブロックが示されているが、本発明の好ましい実施の形態では、一対の光カプラが実際に使用され、その一方は、受信側に、他方は、送信側に置かれる。また、光カプラ42は、第2トランシーバ46に電気的に接続されており、この第2トランシーバは、信号を受け入れ、そしてブランチケーブルを介してインターフェースに信号を伝送する。電圧レギュレータ44からの電力は、光カプラ42および第2トランシーバ46に供給される。
【0041】
本発明のリピータ回路を含むコネクタの別の好ましい実施の形態は、図4に示されている。この実施の形態は、光カプラ42を除いて図3に示したものに類似している。さらに、トランクライン30のV+およびV−ラインは、PTCで示された再回復可能なヒューズを介して伸びるV+ライン上の接続点とともに、ブランチ側の対応する電力ラインに接続されている。この再回復可能なヒューズは、電流を制限するための短絡回路がある場合に高いインピーダンスを示す。
【0042】
これらのコネクタの実施の形態によって、ティーコネクタ内に設けられた本発明の分離リピータが、ブランチから入力する欠陥信号がトランクライン上に伝送明れるのを阻止することを説明してきたが、この分離は、さらに、他の観点において、変更あるいは付加的に発生し得る。
【0043】
トランシーバ36を、メイントランクラインよりもむしろブランチケーブルの付加的セグメントに接続することによって、インライン・コネクタは、通常のインライン・リピータとして用いるために製造することができる。
【0044】
本発明の回路は、インターロック式のリピータを提供し、このリピータは、CANベースの通信ネットワークにおける欠陥ライン部分を識別しかつ分離する機能を有する。このような欠陥の存在を視覚的に表示するために、発光ダイオードの副回路が設けられている。これにより、欠陥部分の修繕が可能となり、一方、ネットワークの他の残り部分は正常に動作する。
【0045】
この欠陥分離機能を実行するための手段をティーまたはインラインのコネクタ内に設けることにより、便利でかつコストを低減することができる。本発明は、欠陥信号の発生をなくして、分離回路の大部分をバイパスして信号が伝送できることにより、伝搬遅延が最小化される。
【0046】
このことをより明瞭にするために、図面では電気部品の種々の数値を省略したが、以下の表により各数値が示されている。
【0047】
【表1】
上記内容は、本発明の模範的な実施の形態を開示しかつ記載したものであり、当業者であれば容易にできる種々の変更および修正は、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲で行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターロック式CANバス・リピータの概略的な電気回路図である。
【図2】図1に示すインターロック式リピータを説明するための、欠陥識別および分離回路を備えた概略電気回路図である。
【図3】好ましいネットワーク接続の実行において、図1,図2に示した部品を説明するための概略図である。
【図4】好ましいネットワーク接続の実行において、他の実施例を示す図3と同様の概略図である。
【符号の説明】
20,38 リピータ
22 遅延ユニット
26,28 分離回路
36 第1トランシーバ
40 欠陥分離回路
46 第2トランシーバ
U2 ワンショット回路
U3 フリップフロップ
Claims (27)
- 入力信号を受け入れる入力手段と、
入力信号の各遷移とともに第1ロジックレベルから第2ロジックレベルへのタイミングを開始するタイマ手段と、
前記入力信号における1つの遷移が所定の時間内に生じないとき、前記入力信号とタイマ手段に応答して、指定の出力信号を発生するパルス発生手段と、
前記入力信号と指定の出力信号に応答して、前記入力信号が前記第1ロジックレベルにある時、前記入力信号の遷移が可能であり、また、前記入力信号が前記第2ロジックレベルにある時には、前記指定の出力信号が現れないようにする信号伝送実行手段とを備えていることを特徴とする、通信ネットワークにおける入力信号の伝送を選択的に実行・禁止するための分離回路。 - 入力信号の伝送を実行または禁止する表示を発生するための欠陥表示手段をさらに含んでいることを特徴とする請求項1記載の分離回路。
- 前記欠陥表示手段は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項2記載の分離回路。
- 入力手段、タイマ手段、及びパルス発生手段は、再トリガ可能なワンショット回路により与えられることを特徴とする請求項1記載の分離回路。
- 信号伝送実行手段は、リセット可能なフリップフロップ回路を含んでいることを特徴とする請求項4記載の分離回路。
- 信号伝送実行手段は、さらにロジックゲート回路を含んでいることを特徴とする請求項5記載の分離回路。
- 通信ネットワークは、1つのリピータを含み、信号伝送実行手段は、前記入力信号を前記リピータの入力に選択的に伝送できることを特徴とする請求項1記載の分離回路。
- リピータは、双方向性の信号伝送を容易にし、かつ通信ネットワークは、前記リピータの第2入力に接続された第2分離回路を含んでいることを特徴とする請求項7記載の分離回路。
- 通信ネットワークは、CANプロトコールに従って作動し、かつ第2ロジックレベルがローレベルであることを特徴とする請求項1記載の分離回路。
- 入力信号を受け入れ、かつこの入力信号の各遷移とともに第1ロジックレベルから第2ロジックレベルへのタイミングを開始し、所定の時間内に前記入力信号における前記遷移がない場合に指定の出力信号を発生する再トリガ可能なワンショット回路と、
このワンショット回路の出力信号に応答し、第1ロジックレベルでの入力信号との組み合わせ時に、前記ワンショット指定出力信号がないことに、または前記ワンショット指定出力信号があることに応答して、実行出力信号を発生するフリップフロップ回路と、
前記フリップフロップ回路の実行出力信号があることによって前記入力信号の伝送を可能にするロジックゲート回路とを備えていることを特徴とする、通信ネットワークにおける入力信号の伝送を選択的に実行・禁止するための分離回路。 - 入力信号がフリップフロップのリセット端子に入力されることを特徴とする請求項10記載の分離回路。
- ロジックゲート回路は、ゲート入力、前記入力信号入力、及びフリップフロップ信号入力を有することを特徴とする請求項10記載の分離回路。
- 通信ネットワークは、さらにリピータを含み、前記ゲート出力が前記リピータへの入力に接続されていることを特徴とする請求項12記載の分離回路。
- 通信ネットワークは、さらにメインバスラインに接続される少なくとも1つのブランチラインを含み、分離回路は、前記メインバスライン上に伝送されてから、ブランチライン上に出た入力信号の伝送を選択的に可能にすることを特徴とする請求項10記載の分離回路。
- 欠陥表示入力信号の伝送を禁止できるように、通信ネットワークにおける入力信号の伝送を制御する方法であって、
入力信号を受け入れ、
この入力信号の各遷移とともに第1ロジックレベルから第2ロジックレベルへのタイミングをタイマが開始し、
前記入力信号における第2ロジックレベルの遷移が所定の時間内に起こらなければ、指定された出力信号を発生し、
この指定された出力信号がない場合で、かつその後、前記入力信号が第2ロジックレベル以外のロジックレベルにある場合において、通信ネットワークを介して入力信号の伝送を可能にする、各ステップを含んでいることを特徴とする、入力信号の伝送制御方法。 - 入力信号の伝送を禁止する視覚的表示を与えるステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項15記載の方法。
- 通信ネットワークは、CANプロトコールに従って作動し、かつ第2ロジックレベルがローレベルでありしかも前記所定の時間が13ビット時間に相当する量であることを特徴とする請求項15記載の方法。
- 前記入力信号は、リピータに対して伝送可能になることを特徴とする請求項15記載の方法。
- リピータは、2つの入力を含み、この方法は、これら2つの入力に対して信号の伝送を制御するように与えられることを特徴とする請求項18記載の方法。
- 通信ネットワークは、メインバスラインから分岐した複数のブランチセグメントを含み、この方法は、前記メインバスライン上のブランチセグメント上の装置によって発生した信号の伝送を制御することを特徴とする請求項15記載の方法。
- 通信ネットワークにおけるメインバスラインにブランチラインを電気的に接続するためのコネクタであって、
バスラインに電気的に接続され、このバスラインから複数の信号を受け入れ、前記バスライン上の信号を伝送する第1トランシーバと、
この第1トランシーバに電気的に接続されるリピータと、
前記第1トランシーバによって前記バスライン上に順次伝送するために、欠陥表示信号を前記リピータに伝送することを禁止できるように前記リピータに電気的に接続された欠陥分離回路とを備え、
前記欠陥分離回路は、
前記入力信号を受け入れる入力手段と、
前記入力信号において、第1ロジックレベルから第2ロジックレベルへ連続的な遷移間の時間をカウントするタイマ手段と、
前記入力信号における前記2つの遷移が所定の時間内にない場合に指定した出力信号を発生する信号発生手段と、
前記入力信号が第1ロジックレベルにあるとき、または前記入力信号が第2ロジックレベルにあって前記指定した出力信号がない場合のとき、前記入力信号の伝送を実行するためのゲート回路と、
複数の信号を、前記欠陥分離回路に伝送するためのブランチラインから入力信号として受け入れ、かつ前記リピータによって前記ブランチライン上に伝送される信号出力を受け入れ可能となるように、前記ブランチラインに電気的に接続された第2トランシーバとを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 第2トランシーバと、欠陥分離回路またはリピータとの間に接続される電気的分離手段を更に備えていることを特徴とする請求項21記載のコネクタ。
- 電気的分離手段は、光カプラーを含んでいることを特徴とする請求項22記載のコネクタ。
- 前記ブランチラインは、外部電源を有しており、コネクタは、光カプラーを起動させるための電圧レギュレータを備えていることを特徴とする請求項23記載のコネクタ。
- メインバスラインは、電源ラインと接地ラインを有し、コネクタは、前記電源ラインと接地ラインに電気的に接続される電圧レギュレータをさらに備えていることを特徴とする請求項21記載のコネクタ。
- メインバスラインの電源ラインと接地ラインを、ブランチラインの電源ラインと接地ラインに電気的に接続するための手段をさらに備えていることを特徴とする請求項25記載のコネクタ。
- コネクタは、再回復可能なヒューズをさらに備えていることを特徴とする請求項26記載のコネクタ。
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