JP3716114B2 - 宛先特定システムおよび宛先特定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アドレスをもとにある端末とネットワーク上の他の端末とを接続して相互に通信する宛先特定システムおよび宛先特定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ある端末が中継通装置(インターネットサービスプロバイダーなど)を介してインターネットなどのネットワークに接続し、当該ネットワークに接続されている他の中継装置を介して通信先の端末に接続し、通話やデータ通信などを、ある端末と他の端末間とが相互に行なうようにしている。この際、ある端末が他の端末と接続するには、通信先のアドレスを設定したパケットを送信して接続するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ある端末が通信先の端末のアドレスを知らないと相手端末と接続して通信ができないため、電話などで問い合わせたりしてそのアドレスを取得しないと、通信先の端末に接続できないという問題があった。
【0004】
本発明は、これらの問題を解決するため、ネットワークにサーバを設けて当該サーバに通信先の端末のアドレスを問い合せてこのアドレスをもとに通信先の端末と自動的に接続などして相互に通話・通信を実現することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、中継装置13は、端末とネットワークとの間に設け、端末の宛先IDあるいは宛先IDとアドレスを管理したりなどするものである。
【0006】
サーバ15は、宛先IDに対応づけてアドレスを管理したり、問い合わせに応答したりなどするものである。
端末11,18は、相互に通信する端末である。
【0007】
次に、動作を説明する。
サーバ15が端末11から中継装置13を介して宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて、当該宛先IDのアドレスを記憶している場合にはそのアドレスを返答し、一方、当該宛先IDのアドレスを記憶していない場合にはその宛先IDおよびアドレスを管理している中継装置、あるいはその宛先IDを管理している中継装置を介してその宛先IDの端末18に、アドレスを問い合わせて返答を受けて記憶すると共にそのアドレスを返答する。そして、この返答されたアドレスを受信した端末11が返答のあったアドレスに接続を要求して通信先の端末18と接続して通信するようにしている。
【0008】
また、サーバ15が端末11から中継装置13を介して宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて当該宛先IDのアドレスを記憶している場合にはそのアドレスに接続し、一方、当該宛先IDのアドレスを記憶していない場合にはその宛先IDおよびアドレスを管理している中継装置、あるいはその宛先IDを管理している中継装置を介してその宛先IDの端末18に、アドレスを問い合わせて記憶すると共にそのアドレスに接続し、通信元の端末11と、通信先の端末18とが相互に通信するようにしている。
【0009】
また、サーバ15が端末11から中継装置13を介して宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて、当該問い合わせ先の宛先IDのアドレスの端末18に対して、問い合わせ元の端末11の宛先IDとそのアドレスを付加して送信し、通信先の端末18が付加されたアドレスを中継装置を介して通知を受けたときに、付加された宛先IDとそのアドレスに接続要求して問い合わせ元の端末11と接続して通信するようにしている。
【0010】
これらの際に、サーバ15に、宛先IDに対応づけてアドレスをテーブルに登録して記憶するようにしている。
また、サーバ15をいずれかの中継装置に併せて設けるようにしている。
【0011】
従って、ネットワークにサーバ15を設けて当該サーバ15に通信先の端末のアドレスを問い合せてこのアドレスをもとに通信先の端末と自動的に接続などして相互に通話・通信を実現することが可能となる。
【0012】
【実施例】
次に、図1から図5を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、端末11、18は、他の端末とネットワークを介して相互に通信するものである。
【0014】
網12、17は、端末11、18と中継装置13、16を介してネットワーク14とを接続するものであって、公衆回線網やLANなどである。
中継装置13、16は、端末11、18が網12、17を介してネットワーク(例えばインターネット)14に接続する中継装置(例えばISP(インターネットサービスプロバイダー))である。
【0015】
ネットワーク14は、中継装置13、16を介して多数の端末11,18などが接続して相互に通信するネットワークであって、インターネットなどである。サーバ15は、ネットワーク14に接続し、内部にアドレス管理テーブルを持ち、端末11、18などの宛先IDに対応づけてアドレスを管理するものである。
【0016】
次に、図2のフローチャートの順番に従い図1の構成の動作を順次詳細に説明する。
図2は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
【0017】
図2において、S1は、H1(端末11)がISP1(中継装置13)に対してダイヤルする。これは、図1の端末H1が網12を介して中継装置ISP1にダイヤルし、例えば図示の
・H2@ISP2.ne.jp
を相手識別情報として渡す。
【0018】
S2は、ISP1がS1(サーバ15)を介してISP2(中継装置16)につなぐ。これは、S1で送信された宛先情報▲1▼中の▲3▼の情報(ISP2.ne.jp)をもとに、中継装置ISP1がサーバS1を介して中継装置ISP2につなぐ。
【0019】
S3は、ISP2がH2(端末18)のIP2(アドレスIP2)をS1を介してISP1へ返す。ここで、S1で送信された宛先情報▲1▼中の▲2▼の情報(H2)をもとに、中継装置ISP2が端末H2のアドレスをテーブルに記憶している場合にはテーブルから取り出してS1を介して中継装置ISP1に返す。中継装置ISP2が端末H2のアドレスをテーブルに記憶していない場合には、端末H2に問い合わせててテーブルに設定すると共にテーブルから取り出してS1を介して中継装置ISP1に返す。
【0020】
S4は、ISP1がH1にIP2を渡す。これにより、通信元の端末H1は、通信先の端末H2のアドレスIP2を、ISP1,S1,ISP2を介してISP2あるいはH2から取得したこととなる。
【0021】
S5は、H1からH2に対してIP2を宛先として接続する。これは、端末H1が取得したH2のアドレスIP2,宛先IDをパケットに設定して送信し、ISP1,ネットワーク、ISP2を介してH2に接続する。
【0022】
S6は、通話する。S5で端末H1と端末H2とが接続し、相互に通信(通話)する。
S7は、通話終了後、切断する。
【0023】
以上のS1からS7によって、端末H1がアドレスの不明の端末H2に接続しようとした場合、端末H2の宛先情報(宛先ID(例えばH2@ISP2.ne.jp))を送信してサーバS1にH2のアドレスを問い合わせると、サーバS1が宛先IDをもとにISP2にH2のアドレスを問い合せ、ISP2のテーブルに記憶されていればそれをS1に返し、一方、テーブルに記憶していないときはH2に問い合せてそのアドレスIP2をテーブルに設定すると共にS1に返す。S1は、H2のアドレスIP2をISP1を介してH1に渡す。そして、端末H1は、アドレスIP2,宛先IDをパケットに設定して端末H2に向けて送信して接続し、通信(通話)を開始することが可能となる。
【0024】
次に、S1、S11からS19を用いて、サーバS1が後述する図4のアドレス管理テーブルを持ち、端末の宛先ID(宛先情報)に対応づけてアドレスを登録して記憶しておき、問い合わせがあったときに登録されていれば即、アドレスを返し、登録されていないときはそのISPあるいは、更に端末に問い合わせて応答を受けたアドレスを登録すると共にアドレスを返すときの手順を詳細に説明する。
【0025】
S11は、ISP1からS1につなぐ。これは、S1でH1がISP1に対してダイヤルしたことに対応して、ISP1からS1につなぐ。
S12は、S1がアドレス情報テーブルを参照する。
【0026】
S13は、▲3▼が登録されているか判別する。これは、S1で送信された宛先情報▲1▼中の▲3▼の情報(例えばISP2.ne.jp)が登録されているか判別する。YESの場合には、S14に進む。NOの場合には、S19でエラー終了する。
【0027】
S14は、S13で○3の情報(例えばISP2.ne.jp)が登録されていると判明したので、○3にIP2(アドレスIP2)であるか判別する。YESの場合には、S18でS1はアドレス管理テーブルからアドレスIP2を取り出して即、当該アドレスIP2をIP1に返すと共に、H2に接続し、S6で端末H1と端末H2とが通話開始し、S7で通話終了後、切断する。一方、S14のNOの場合には、アドレス管理テーブルにH2のアドレスIP2が登録されていないと判明したので、S15に進む。
【0028】
S15は、ISP2へ処理依頼する。
S16は、ISP2がH2のアドレスIP2をS1へ返す。この際、ISP2は、テーブルにH2のアドレスIP2が登録されていないときは、H2に問い合わせてテーブルに登録すると共にアドレスIP2をS1へ返す。
【0029】
S17は、S1がIP2をアドレス管理テーブルに登録すると共にアドレスを返す(アドレスIP2をISP1に返す)。
S18は、S1がH2へ接続する。そして、S6で端末H1と端末H2とが通話開始し、S7で通話終了後、切断する。
【0030】
図3は、本発明の識別情報(宛先ID)例を示す。ここで、▲1▼識別情報(宛先ID)は、例えば図示の下記である。
H2@ISP2.ne.jp
ここで、▲2▼の部分”H2”は、ISP2がH2のIP2(アドレスIP2)を探すための識別子(アドレス)である。
【0031】
▲3▼の部分”ISP2.ne.jp”は、ISP1がISP2を探すための識別子(宛先ID)である。
以上のように、例えば端末H1がアドレス不明の端末H2の識別情報(宛先ID)を中継装置ISP1を介してサーバS1に送信して不明なアドレスを問い合わせることで、既述した図2のフローチャートに従い、H2のアドレスIP2を取得して当該アドレスIP2をパケットに設定してH2に接続して通信したり(図2のS1からS7)、あるいはサーバS1がアドレス管理テーブルから取り出しあるいはISP2(更にH2)に問い合わせてその応答のあったアドレスIP2をアドレス管理テーブルに登録すると共に取り出し、H2に接続し、H1とH2とが相互に通信したり(図2のS1、S11からS19)することが可能となる。
【0032】
図4は、本発明のアドレス管理テーブル例を示す。アドレス管理テーブルは、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
通信元情報 通信先情報(接続先情報)
ID アドレス ID アドレス
H1 IP1 H2 IP2
ここで、IDは通信元の端末の識別子であり、通信するにはアドレス(例えばTCP/IPプロトコルにおけるIPアドレス)を設定(指定)しないと通信先の端末と接続できないものである。
【0033】
図5は、本発明の他の動作説明フローチャートを示す。これは、端末H1が通信しようとするアドレス不明の端末H2のアドレス問い合わせすると、通信しようとする端末H2から通信元の端末H1に逆に接続する(いわゆるコールバック)するときの手順を詳細に説明したものである。
【0034】
図5において、S21は、H1がISP1に対してダイヤルする。これは、図1の通信元の端末H1が中継装置ISP1に対してダイヤルする。この際、端末H1は、自己のアドレスIP1を通知する。
【0035】
S22は、ISP1がS1に対してH1のアドレスIP1を付加して接続する。
S23は、S1がISP2に対してH1のアドレスIP1を付加して接続する。
【0036】
S24は、ISP2がH2と接続し、H1のアドレスIP1をH2へ通知する。これにより、通信先の端末H2は、通信元の端末H1のアドレスIP1の通知を受けて受け取ったこととなる。
【0037】
S25は、H2がH1へ接続する。これは、S24で通信先の端末H2が通信元の端末H1のアドレスIP1を受領したので、通信先の端末H2が通信元の端末H1に当該端末H1のアドレスIP1をもとに当該端末H1に接続する。
【0038】
S26は、通話する。
S27は、通話終了後、切断する。
以上によって、通信元の端末H1が通信先の端末H2のアドレス不明の場合、自己の端末H1のアドレスIP1をISP1,S1,ISP2を介して通信先の端末H2に通知し、当該端末H2から端末H1に逆向きに接続し、相互に通信することが可能となる(いわゆる、通信先の端末H2から通信元の端末H1へ接続して通話するという、コールバック接続が可能となる)。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク(例えばインターネット)にアドレスを管理するサーバ15を接続して当該サーバ15に端末のアドレスを問い合せて当該アドレスをもとに通信先の端末と自動的に接続などして相互に通話・通信を実現する構成を採用しているため、ネットワークに接続された端末間で相互に通信する場合にアドレス(例えばIPアドレス)が不明であっても、各端末のアドレスを管理するサーバ15に問い合わせて自動的に接続(コールバック接続を含む)することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明を動作説明フローチャートである。
【図3】本発明を識別情報例である。
【図4】本発明をアドレス管理テーブル例である。
【図5】本発明の他の動作説明フローチャートである。
【符号の説明】
11、18:端末
12、17:網(LAN)
13,16:中継装置(ISPT)
14:ネットワーク(インターネット)
15:サーバ
Claims (6)
- アドレスをもとにある端末とネットワーク上の他の端末とを接続して相互に通信する宛先特定システムにおいて、
1つの端末あるいは複数の端末と上記ネットワークとの間に設け、当該1つの端末あるいは複数の端末の宛先IDあるいは宛先IDとアドレスを管理する中継装置と、
上記ネットワーク上に設け、宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて当該宛先IDのアドレスを記憶している場合には当該アドレスの端末に対して接続要求し、一方、当該宛先IDのアドレスを記憶していない場合にはその宛先IDおよびアドレスを管理している上記中継装置、あるいはその宛先IDを管理している上記中継装置を介してその宛先IDの端末に、アドレスを問い合わせて記憶すると共に当該アドレスの端末に対して接続要求するサーバと、
通信しようとする端末の宛先IDのアドレスが不明の場合に、上記中継装置を介して上記サーバに宛先IDを指定したアドレスの問い合わせを行なって、上記サーバによって接続されたときに通信先の端末と通信する端末と
を備えたことを特徴とする宛先特定システム。 - アドレスをもとにある端末とネットワーク上の他の端末とを接続して相互に通信する宛先特定システムにおいて、
1つの端末あるいは複数の端末と上記ネットワークとの間に設け、当該1つの端末あるいは複数の端末の宛先IDあるいは宛先IDとアドレスを管理する中継装置と、
上記ネットワーク上に設け、宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて、当該問い合わせ先の宛先IDのアドレスの端末に対して、問い合わせ元の端末の宛先IDとそのアドレスを付加して送信するサーバと、
当該問い合わせ元の付加された宛先IDとそのアドレスを上記中継装置を介して通知を受けたときに、当該問い合わせ元の付加された宛先IDと当該アドレスの端末に対して接続要求して上記問い合わせ元の端末と接続して通信する、問い合わせ先の端末と、
通信しようとする端末の宛先IDのアドレスが不明の場合に、上記中継装置を介して上記サーバに宛先IDを指定したアドレスの問い合わせを行ない、当該指定した宛先IDのアドレスの端末からの接続要求があった時に接続して通信する、問い合わせ元の端末と
を備えたことを特徴とする宛先特定システム。 - 上記サーバに、宛先IDに対応づけてアドレスをテーブルに登録して記憶したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の宛先特定システム。
- 上記サーバを上記いずれかの中継装置に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3
のいずれかに記載の宛先特定システム。 - アドレスをもとにある端末とネットワーク上の他の端末とを接続して相互に通信する宛先特定方法において、
1つの端末あるいは複数の端末と上記ネットワークとの間に設け、当該1つの端末あるいは複数の端末の宛先IDあるいは宛先IDとアドレスを中継装置で管理するステップと、
上記ネットワークに接続し、宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて当該宛先IDのアドレスを記憶している場合には当該アドレスの端末に対して接続要求し、一方、当該宛先IDのアドレスを記憶していない場合にはその宛先IDおよびアドレスを管理している上記中継装置、あるいはその宛先IDを管理している上記中継装置を介してその宛先IDの端末に、アドレスを問い合わせて記憶すると共に当該アドレスの端末に対して接続要求する、サーバに設けたステップと、
通信しようとする端末の宛先IDのアドレスが不明の場合に、上記中継装置を介して上記サーバに宛先IDを指定したアドレスの問い合わせを行なって、上記サーバによって接続されたときに通信先の端末と通信する、端末に設けたステップと
を有する宛先特定方法。 - アドレスをもとにある端末とネットワーク上の他の端末とを接続して相互に通信する宛先特定方法において、
1つの端末あるいは複数の端末と上記ネットワークとの間に設け、当該1つの端末あるいは複数の端末の宛先IDあるいは宛先IDとアドレスを中継装置で管理するステップと、
上記ネットワークに接続し、宛先IDを指定したアドレスの問い合わせに応じて、当該問い合わせ先の宛先IDのアドレスの端末に対して、問い合わせ元の端末の宛先IDとそのアドレスを付加して送信する、サーバに設けたステップと、
当該問い合わせ元の付加された宛先IDとそのアドレスを上記中継装置を介して通知を受けたときに、当該問い合わせ元の付加された宛先IDと当該アドレスの端末に対して接続要求して上記問い合わせ元の端末と接続して通信する、問い合わせ先の端末に設けたステップと、
通信しようとする端末の宛先IDのアドレスが不明の場合に、上記中継装置を介して上記サーバに宛先IDを指定したアドレスの問い合わせを行ない、当該指定した宛先IDのアドレスの端末からの接続要求があった時に接続して通信する、問い合わせ元の端末に設けたステップと
を有する宛先特定方法。
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