JP3715383B2 - ポリエチレン組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明性、成形加工性、耐熱変形性が良好で、射出成形時に金型へのべた付きによる表面光沢の低下が少ないポリエチレン組成物に関する。該組成物は、例えば高温度での殺菌や充填工程を必要とする各種容器、チューブ容器およびフィルムや、プラスチック製容器の柔軟な上蓋などに用いられる。
【0002】
【従来の技術】
直鎖状低密度ポリエチレン重合体(LLDPE)は適度な柔軟性をもち、成形加工性、透明性、強度に優れているため、各種包装材料として広く用いられている(例えば特開昭52−135386号、特開昭61−284439号など)。しかし、昨今においてはより高い透明性や成形加工性および、高温での殺菌時の耐熱変形性や抗ブロッキング性が要求されている。直鎖状低密度ポリエチレンの透明性を向上させる方法としては、高圧法のポリエチレンおよびその共重合体を添加する方法が知られているが、線状低密度ポリエチレンが本来もっている良好な結晶性を阻害してしまうため、その添加量とともに耐熱変形性や抗ブロッキング性を損なうこととなる。また、近年メタロセン系の触媒を用い、組成分布が非常に狭くて透明な直鎖状低密度ポリエチレンを製造できるようになったが、このポリエチレンは分子量分布が狭いため溶融時の流動性が悪く、成形加工性に劣る。また、融点が低いために、レトルト殺菌など高温で熱処理すると変形を起こしたり、成形品同士がブロッキングして外観不良となる。
【0003】
特開昭61−284439号および特開昭58−222131号には直鎖状低密度ポリエチレンに、更に密度の低い直鎖状低密度ポリエチレンを添加する方法が開示されているが、この方法でも本質的に耐熱変形性は改良できない。また特開昭61−95050号および特開昭61−95051号には線状低密度ポリエチレンをラジカル発生剤によって軽度に架橋し、これに造核剤を添加する方法が開示されているが、この方法では架橋反応を組成物内で均一に発生させることが難しく、局所的に極端に架橋された高粘度のフィッシュ・アイと呼ばれるゲル状物質が生成し、特に肉厚の薄い成形品を成形した際に、その透明性や製品外観を損なってしまう。
また、高密度ポリエチレンを少量添加して、組成物の結晶化速度を速くし、特にインフレーションフィルム成形でのフィルム表面の平滑性を改良し、いわゆる外部ヘーズを改良することによって結果的に透明性を向上させることも考えられるが、液状の内容物がはいる容器では樹脂自体の結晶性に起因する透明性(内部ヘーズ)を改良しなければ十分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの欠点を解消したものであり、その目的は直鎖状低密度ポリエチレンの結晶性を阻害することなく、透明性を改良し、耐熱変形性および成形加工性のバランスを有する新規なポリエチレン組成物を提供することにある。
さらに詳細には、中空成形、押出成形および射出成形等によって成形したときに、透明性、表面光沢が改良され、高温での殺菌や充填時の耐熱変形性、および抗ブロッキング性にすぐれた成形品が得られる組成物を提供することにあり、特にその第1は、(A)比較的低温に融点を持つ直鎖状低密度ポリエチレンに(B)比較的分子量が高く、結晶性の良いポリエチレンと(C)造核剤を加えることにより従来の直鎖状低密度ポリエチレンでは得られなかった透明性と高温での殺菌や充填工程を経ても変形やブロッキングを起こしにくい耐熱性を有する組成物を提供することにある。
【0005】
第2の目的は、(A)の直鎖状低密度ポリエチレンに(B)の成分としてクロム化合物担持型触媒で重合したポリエチレンを添加することにより、更に透明で押出成形、中空成形などの成形加工性のすぐれた組成物を提供することにある。
第3の目的は、上記組成物を用いた耐熱性、透明性、煮沸殺菌性等に優れた医療用輸液容器を提供することにある。
第4の目的は、上記組成物を用いた耐熱性、透明性、耐高温充填性等に優れたバッグインボックスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、(A)比較的低温に融点をもつ直鎖状低密度ポリエチレン99〜60重量%に対して、(B)比較的分子量が高く、結晶性の優れた比較的高密度のポリエチレンを1〜40重量%を添加した組成物100重量部に対して、造核剤を0.002〜2重量部添加することにより、耐熱変形性を改良し、内部ヘーズに起因した透明性にも優れる組成物が得られることを見いだした。
本発明の第1は、(A)チタン、ジルコニウムおよびハフニウムから選ばれた少なくとも1種の遷移金属を含むメタロセン系触媒で重合された(ア)メルトフローレートが0.3〜80g/10min、(イ)密度が0.86〜0.925g/cm3、(ウ)示差走査型熱量計(DSC)により測定される融点ピークが複数個もしくは同ピークが120℃未満に1個あることを特徴とするエチレン・α−オレフィン共重合体99〜60重量%と、(B)示差走査型熱量計(DSC)により測定される融点ピークが120℃以上に1個存在し、メルトフローレートが0.01〜5.0g/10min、密度が0.93〜0.965g/cm3 のエチレン単独重合体またはエチレン・α−オレフィン共重合体1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部と、(C)造核剤0.002〜2重量部とからなる組成物であって、メルトフローレートが0.05〜60g/10min、密度が0.880〜0.935g/cm3 であるポリエチレン組成物である。
【0007】
本発明の第2は、前記(B)エチレン単独重合体またはエチレン・α−オレフィン共重合体がクロム化合物担持型触媒により重合されたことを特徴とする前記第1に記載のポリエチレン組成物である。
本発明の第3は、前記第1または2の発明に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とする容器である。
本発明の第4は、前記第1または2の発明に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とする医療用輸液容器である。
本発明の第5は、前記第1または2の発明に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とするバッグインボックスである。
【0008】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明における(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムから選ばれた少なくとも1種の遷移金属を含むメタロセン系触媒で重合されたもので、(ア)メルトフローレートが0.3〜80g/10min、(イ)密度が0.86〜0.925g/cm3 を満足するものである。(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は一般的な中低圧重合法、すなわち溶液法、スラリー法および気相法などの重合プロセスによって製造することができる。
【0009】
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の(ア)メルトフローレート(MFR)は、0.3〜80g/10min、好ましくは1.0〜50g/10minである。MFRが0.3g/10min未満では流動性が悪くなるために成形加工性が劣り、80g/10min以上では強度が低下する。
【0010】
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の(イ)密度は0.86〜0.925g/cm3 、好ましくは0.88〜0.92g/cm3 の範囲である。密度が0.86g/cm3 未満では製品の耐熱性が劣り、0.925g/cm3 より大きくなると透明性が充分ではない。
【0011】
(B)エチレン単独重合体もしくはエチレン・α−オレフィン共重合体はチタン系触媒、クロム系触媒等を用い、中低圧重合法により重合された直鎖状ポリエチレンに相当するもので、密度が0.93〜0.965g/cm3 、好ましくは0.935〜0.960g/cm3 の範囲のものである。密度が0.93g/cm3 未満では耐熱性が劣り、0.965g/cm3 を越えると透明性が劣る。
【0012】
またメルトフローレートは0.01〜5.0g/10min、好ましくは0.05〜2.0g/10minの範囲である。メルトフローレートが0.01g/10minより低くなると、(A)成分のエチレン・α−オレフィン共重合体との相溶性が悪く、フィッシュ・アイが発生して表面外観が悪化し、ひいては透明性が劣ってしまう。またメルトフローレートが5.0g/10minより大きくなると期待される成分(A)との相乗効果は得られず、特に内部ヘーズに起因した透明性が改良されない。
【0013】
(A)成分と(B)成分の配合割合は、(A)成分が99〜60重量%、(B)成分が1〜40重量%であり、好ましくは(A):96〜70、(B):4〜30重量%である。(B)成分の配合量が1%未満では、透明性、耐熱性等の期待された効果が発揮されず、40重量%を越えると直鎖状低密度ポリエチレンに特有の良好な柔軟性が損なわれる。(B)成分は(A)成分と同様に、一般的な中低圧法のプロセスによって重合され、特にクロム化合物担持型触媒を用いて重合したものを用いると、透明性の改良効果が大きく、押出成形、中空成形性に優れた組成物が得られる。
【0014】
前記(A)および(B)のエチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、炭素数3〜18のものが用いられ、特に炭素数3〜10のものが機械的特性の上から望ましい。具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等が挙げられ、これらは単独で用いても2種類以上を併用をしても差し支えない。また、これらのα−オレフィンの含有量は、合計で通常30モル%以下、好ましくは20モル%以下の範囲で選択されることが望ましい。
【0015】
本発明の(A)成分と(B)成分との組成物は、それぞれ単独に重合後溶融混合する方法、2基以上の連続する反応器を用い、各反応器で(A)成分と(B)成分を製造する多段重合法、および(A)成分および(B)成分を重合できる触媒を同一の担体に担持して重合する方法などによって製造される。
【0016】
本発明の(A)成分と(B)成分からなる組成物に添加する(C)造核剤は、樹脂組成物100重量部に対して0.002〜2重量部、好ましくは0.03〜1重量部の範囲である。添加量が0.002重量部未満では期待される効果は得られず、2重量部より多くなると透明性の改良効果は頭打ちとなる。
特に使用する造核剤がポリビニルシクロヘキサンの場合は、樹脂組成物100重量%に対して0.002〜0.5重量%の範囲で十分な効果を示す。
【0017】
(C)造核剤はポリオレフィン用の造核剤として透明性、剛性等を改良するために用いられるものであり、ソルビトール化合物、カルボン酸の金属塩、芳香族リン酸エステル系化合物、ポリビニルシクロヘキサンなどのビニル基を含有するモノマーの重合体、無機化合物のシリカ、タルクなどが挙げられる。
【0018】
ソルビトール化合物としては例えばジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ−(メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(メトキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(エトキシベンジリデン)ソルビトールなどが挙げられる。
【0019】
カルボン酸の金属塩としては例えばアジピン酸ナトリウム、アジピン酸カリウム、アジピン酸アルミニウム、セバシン酸ナトリウム、セバシン酸カリウム、セバシン酸アルミニウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸アルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸アルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸チタン、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸クロム、ヒドロキシ−ジ−t−ブチル安息香酸アルミニウムなどを挙げることができる。
【0020】
芳香族リン酸エステル系化合物の市販されているものの代表例としては、旭電化工業(株)の商品名MARK NA−10、MARK NA−11、MARKNA−21などが挙げられ、これらは単独あるいは2種類以上混合して用いられる。
【0021】
本発明において、(A)成分、(B)成分、(C)成分およびそれからなる組成物の融点は、0.2mmの厚さのプレスシートを円形に切りだした試料約5mgをアルミパンに詰め200℃まで昇温後、5分間同温度で保持し、5℃/minで−40℃まで降温し、結晶化過程の発熱曲線を測定後、5分間−40℃に保持し、30℃/分で200℃まで昇温したときの融解曲線から求めた。測定は、パーキンエルマー社製DSC−7型装置を使用した。
【0022】
本発明の組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて帯電防止剤、酸化防止剤、滑剤、抗ブロッキング剤、防曇剤、有機あるいは無機系顔料、紫外線防止剤、分散剤などの公知の添加剤を添付することができる。
【0023】
本発明の容器とは、前記組成物を用い、押出成形、中空成形、射出成形、回転成形等の成形方法で製造され、食料品用、日用雑貨品用、医療用等の容器を包含し、特に医療用輸液容器およびバッグインボックスに適するものである。
該容器は、前記組成物から成形された単層構造体、多層構造体を包含し、例えばフィルムからなる場合においては、該フィルムからなる容器あるいは該フィルムと他の高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、ポリプロピレン単独重合体(PP)、プロピレン−α・オレフィンブロック共重合体(BPP)、同ランダム共重合体(RPP)等のオレフィン系重合体(PO)、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVOH)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PET)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、アルミニウム箔(Al)等のガスバリヤー性基材等の少なくとも1種との多層構造体から構成されるものを包含するものである。
具体的には、PP/酸変性PO/MPE、MPE/酸変性PO/PP/酸変性PO/MPE、PO/酸変性PO/EVOH/酸変性PO/MPE、PA/酸変性PO/MPE、PET/酸変性PO/MPE等が挙げられる(ただし、MPE:本発明の組成物を示す)。
【0024】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお行った試験法を以下に示す。
【0025】
(物性試験方法)
(A)密度: JIS K6760に準拠した。
(B)メルトフローレート: JIS K6760に準拠した。
(C)融点: 0.2mmの厚さのプレスシートを円形に切りだした試料約5mgをアルミパンに詰め200℃まで昇温後、5分間同温度で保持し、5℃/minで−40℃まで降温し、結晶化過程の発熱曲線を測定後、5分間−40℃に保持し、30℃/分で200℃まで昇温したときの融解曲線から求めた。測定は、パーキンエルマー社製DSC−7型装置を使用した。
(D)プレスシート作成条件: 透明性を評価するためのプレスシートは、組成物を180℃に加熱・溶融させ、100kg/cm2 の圧力で0.5mmの厚さに賦形した後、30℃/minで融点以下に冷却し、サンプルとした。
(E)水中透過率: 内部ヘーズの評価を行うために実施し、分光光度計を用い、参照セル、測定用セルに蒸留水をいれ、測定波長450nmに固定する。測定用セルの透過率が100%となるように調整後、蒸留水の入った測定用セルに、(D)の条件で作成したプレスシートの短冊片(9×40mm)を入れ透過率の測定を行った。
(F)ヘイズ: (D)条件で作成したプレスシート(50×50mm)を試験片とし、スガ試験機(株)製直読ヘイズコンピュータHGH−2DPにてJIS K7105に準拠した。
【0026】
実施例、比較例に用いた材料は以下の通りである。
(A1)塩化マグネシウム単体に四塩化チタンを担持した固体触媒とトリエチルアルミニウムを組み合わせた触媒を用い、気相法によりエチレンと1−ヘキセンを共重合した(MFR=6.0g/10min、密度=0.920g/cm3 )。
【0027】
(B1)(A1)を重合したものと同一の触媒を用い、1−ヘキセンの代わりに1−ブテンを用い、エチレンと水素のモル比を変化させた他は後記の(A2)を重合したときと同様の操作を行って共重合した(MFR=0.1g/10min、密度=0.943g/cm3 )。
【0028】
A2およびA3として使用した樹脂については以下の方法で重合した。
(固体触媒の調整)
窒素下で電磁誘導攪拌機付き触媒調整機(No.1)に精製トルエンを加え、ついでジプロポキシジクロロジルコニウム(Zr(OPr)2 Cl2 )28gおよびメチルシクロペンタジエン48gを加え、0℃に系を保持しながらトリデシルアルミニウムを45g滴下し、滴下終了後、反応系を50℃に保持して、16時間攪拌した。この溶液を溶液Iとする。次に窒素下で別の攪拌機付き触媒調整器(No.2)に精製トルエンを加え、前記溶液Iとついであらかじめ400℃で所定時間焼成処理したシリカ(富士デビソン社製、グレード#952、表面積300m2 /g)1400gを加えた後、前記B溶液の全量を添加し、室温で攪拌した。ついで窒素ブローにて溶媒を除去して流動性の良い固体触媒粉末を得た。これを触媒Cとする。
【0029】
(試料A2の重合)
連続式の流動床気相法重合装置を用い、重合温度70℃、全圧20kgf/cm2 Gでエチレンと1−ヘキセンの共重合を行った。前記触媒Cを連続的に供給して重合を行い、系内のガス組成を一定に保つため、各ガスを連続的に供給しながら重合を行った。試料A2は融点ピークが複数個あり、MFR=3.0g/10min、密度=0.915g/cm3 であった。
【0030】
(A3の重合)
(A2)を重合したものと同一の触媒を用い、コモノマーとして1−ヘキセンを用い、エチレン、水素および1−ヘキセンのモル比を変化させた以外は(A2)と同様の操作を行って共重合した(MFR=6.2g/10min、密度=0.919g/cm3 )。
【0031】
(その他の樹脂)
A4:高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン
(MFR=3.2g/10min、密度=0.925g/cm3 、日本ポリオレフィン(株)製)
B2:クロム化合物担持型触媒による直鎖状高密度ポリエチレン
(MFR=0.3g/10min、密度=0.945g/cm3 、日本ポリオレフィン(株)製)
B3:チーグラー触媒による直鎖状高密度ポリエチレン
(MFR=8.0g/10min、密度=0.948g/cm3 、日本ポリオレフィン(株)製)
【0032】
Figure 0003715383
【0033】
造核剤としては、(C1)として旭電化(株)製MARK NA−21、(C2)として日本理化(株)製ゲルオールMDを用いた。
【0034】
(耐熱・透明容器の成形と評価)
連続式中空成形機にて胴部の平均肉厚が0.6mmとなるように、内容量500mlの容器を製造し、以下に示す方法によって評価した。
(1)透明性は、蒸留水を充填した容器を110℃、20分間高圧蒸気滅菌した後、厚さ0.6mm±0.04mmの扁平部分を短冊状に切り出し、蒸留水を満たしたガラスセル中に入れ、紫外可視分光光度計によって、波長450nmの光の透過率を測定し、70%以上の場合◎、50〜70%の場合○、50%未満の場合×とした。
(2)耐熱性は、110℃に設定したギヤオーブン中で容器を横にして30分間保存した後、容器口部の変形を観察した。口部の短径と長径の比が0.9以上の場合を○、0.9より小さい場合を×と判定した。
(3)落下試験は、5℃に調節した蒸留水を充填した容器を高さ1.2mから繰り返し30回落下させた時の破壊の有無で評価した。
【0035】
(医療用輸液容器の成形と評価)
連続式中空成形機にて扁平部の平均肉厚が0.3mmとなるように、内容量500mlの扁平な医療用輸液容器を製造し、以下に示す方法によって評価した。
(1) 透明性は、蒸留水を充填した容器を115℃、20分間高圧蒸気滅菌した後、厚さ0.3mm±0.02mmの扁平部分を短冊状に切り出し、蒸留水を満たしたガラスセル中に入れ、紫外可視分光光度計によって、波長450nmの光の透過率を測定し、75%以上の場合○、75%未満の場合×とした。
(2) 耐熱性は、蒸留水を充填した容器を115℃、20分間高圧蒸気滅菌し、レトルト台の水抜き孔の跡のつきかたを目視により観察した。水抜き孔跡が残らない場合を◎、容器扁平部分の中央にのみ跡が残る場合を○、容器扁平部全面に跡が残る場合を×とした。
(3) 落下試験は、5℃に調節した蒸留水充填の容器を高さ1.2mから繰り返し30回落下させた時の破袋の有無で評価した。
【0036】
(バッグインボックスの成形と評価)
連続式中空成形機にて、平均肉厚0.4mm、最低肉厚0.20mm、内容量20lのバッグインボックスを製造し、以下に示す方法によって評価した。
(1)透明性は50cmの距離から内容物を肉眼でみて内容液の鮮明さを観察した。
○ : 良好
△ : 劣る
× : 不良
(2)耐熱性は、95℃の水道水を充填した際に内容液の漏れの有無で評価した。
(3)落下試験は、5℃に調節した水道水を20kg充填した製品を高さ1.0mから繰り返し7回落下させたときの破袋の有無で評価した。
【0037】
〔比較例1〜7〕
前記試料A1〜A4およびB1〜B3の詳細な物性値を表1,表2に示す。
A1は融点が高く耐熱性は良好であるが、透明性に劣る。A2、A3は融点が2つあり、低温側の融点の存在のために耐熱性が不十分であり、透明性も劣る。A4は高圧法の低密度ポリエチレンであり、融点が低く耐熱性が不十分である。B1〜B3は高密度ポリエチレンであるが、透明性が劣っている。
【0038】
〔実施例1〕
実施例1は樹脂成分(A2)85重量部と樹脂成分(B2)15重量部、全樹脂成分に対して、造核剤NA−21(旭電化(株)製)0.2重量部、酸化防止剤0.1重量部、ステアリン酸カルシウム(日本油脂(株)製)0.1重量部、とともにヘンシェルミキサーで約1分間均一に混合した後、溶融混練によりペレット化し、各物性値を測定した。表3に物性値を示すが、融点がA2単独の場合よりも上昇し低温側の融点2も消えたため耐熱性が改良された。
【0039】
〔実施例2〕
実施例2は樹脂成分(A3)90重量部と樹脂成分(B1)10重量部、全樹脂成分に対して、造核剤(C1)NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表3に示す。
【0040】
〔実施例3〕
実施例3は樹脂成分(A3)95重量部と樹脂成分(B2)5重量部、全樹脂成分に対して、造核剤(C2)ゲルオールMD(日本理化(株)製)を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表3に示す。
【0041】
〔実施例4〕
実施例3は樹脂成分(A3)95重量部と樹脂成分(B2)5重量部、全樹脂成分に対して、造核剤(C3)ポリビニルシクロヘキサンを0.03重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表3に示す。
【0042】
〔比較例8〕
比較例8は樹脂成分(A1)90重量部と樹脂成分(B1)10重量部、全樹脂成分に対して、造核剤NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表4に示す。水中透過率、ヘーズ値から透明性が劣る。
【0043】
〔比較例9〕
比較例9は樹脂成分(A2)40重量部と樹脂成分(B2)60重量部、全樹脂成分に対して、造核剤NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表4に示す。水中透過率、ヘーズ値から透明性が劣る。
【0044】
〔比較例10〕
比較例10は樹脂成分(A3)100重量部に対して、造核剤NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表4に示す。水中透過率、ヘーズ値から透明性が劣る。
【0045】
〔比較例11〕
比較例11は樹脂成分(A3)85重量部と樹脂成分(B3)15重量部、全樹脂成分に対して、造核剤NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表5に示す。水中透過率、ヘーズ値から透明性が劣る。
【0046】
〔比較例12〕
比較例12は樹脂成分(A3)99重量部と樹脂成分(B1)1重量部、全樹脂成分に対して、造核剤NA−21を0.2重量部、酸化防止剤を0.1重量部、ステアリン酸カルシウムを0.1重量部を加え、実施例1と同様な操作で混合した。その結果を表5に示す。水中透過率、ヘーズ値から透明性が劣る。
【0047】
〔実施例5〕
(耐熱・透明容器)次に中空成形法により、内容量500ml、胴部の肉厚が約0.6mmの容器を製造し、その性能を評価した。実施例5は実施例1に示した材料を用いて成形した容器であるが、その性能を表6に示す。透明性、耐熱性、落下試験いずれも良好な結果となった。
【0048】
〔実施例6〕
実施例6は実施例3に示した材料を用いて成形した容器であるが、その性能を表6に示す。透明性、耐熱性、落下試験いずれも良好な結果となった。
【0049】
〔比較例13〕
比較例13は比較例8に示した材料を用いて成形した容器であるが、透明性が劣っている。
【0050】
〔比較例14〕
比較例14は比較例4に示した材料を用いて成形した容器であるが、耐熱性が劣っており、落下試験の結果から耐衝撃性も劣っている。
【0051】
〔比較例15〕
比較例15は酢酸ビニル含有量5重量部のエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いて成形した容器であるが、耐熱性が劣っている。
【0052】
〔実施例7〕
(輸液容器)次に中空成形法により、内容量500mlの輸液容器を製造し、その性能を評価した。実施例7は実施例2に示した材料を用いて成形した輸液容器であるが、表7に示すように透明性、耐熱性、落下試験いずれも良好な結果となった。
【0053】
〔比較例16〕
比較例16は比較例11に示した材料を用いて成形した輸液容器であるが、表7に示すように透明性が劣っている。
【0054】
〔比較例17〕
比較例17は比較例4に示した材料を用いて成形した輸液容器であるが、表7に示すように耐熱性が劣っており、落下試験の結果から耐衝撃性も劣っている。
【0055】
〔比較例18〕
比較例18は酢酸ビニル含有量5重量部のエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いて成形した輸液容器であるが、表7に示すように耐熱性が劣っている。
【0056】
〔実施例8〕
(バッグインボックス)実施例8は実施例2に示した材料を用いて成形したバッグインボックスであるが、その性能を表8に示す。
【0057】
〔比較例19〕
比較例19は比較例8に示した材料を用いて成形したバッグインボックスであるが、その性能を表8に示す。透明性が劣っており、落下試験の結果から耐衝撃性も劣っている。
【0058】
〔比較例20〕
比較例20は酢酸ビニル含有量5重量部のエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いて成形したバッグインボックスであるが、その性能を表8に示す。耐熱性が劣っている。
【0059】
【表1】
Figure 0003715383
【0060】
【表2】
Figure 0003715383
【0061】
【表3】
Figure 0003715383
【0062】
【表4】
Figure 0003715383
【0063】
【表5】
Figure 0003715383
【0064】
【表6】
Figure 0003715383
【0065】
【表7】
Figure 0003715383
【0066】
【表8】
Figure 0003715383

Claims (5)

  1. (A)チタン、ジルコニウムおよびハフニウムから選ばれた少なくとも1種の遷移金属を含むメタロセン系触媒で重合された、(ア)メルトフローレートが0.3〜80g/10min、(イ)密度が0.86〜0.925g/cm3 、(ウ)示差走査型熱量計(DSC)により測定される融点ピークが複数個もしくは同ピークが120℃未満に1個あることを特徴とするエチレン・α−オレフィン共重合体99〜60重量%と、(B)示差走査型熱量計(DSC)により測定される融点ピークが120℃以上に1個存在し、メルトフローレートが0.01〜5.0g/10min、密度が0.93〜0.965g/cm3 のエチレン単独重合体または上記以外のエチレン・α−オレフィン共重合体1〜40重量%からなる樹脂成分100重量部と、(C)造核剤0.002〜2重量部とからなる組成物であって、該組成物のメルトフローレートが0.05〜60g/10min、密度が0.880〜0.935g/cm3 であるポリエチレン組成物。
  2. (B)成分がクロム化合物担持型触媒により重合されたエチレン単独重合体またはエチレン・α−オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン組成物。
  3. 請求項1または2に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とする容器。
  4. 請求項1または2に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とする医療用輸液容器。
  5. 請求項1または2に記載されたポリエチレン組成物を用いて成形したことを特徴とするバッグインボックス。
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