JP3715379B2 - 医療用穿刺具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療のため血管や胆管などへ径皮的に穿刺する留置用または注射用の穿刺具、詳しくは使用後に血液などが付着している内針体または注射針を安全な状態で廃棄することができる機能を具えた穿刺具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血管や胆管などの目的部位に穿刺してから抜取った留置針における内針、或いは目的部位に穿刺し注射や採血を行ってから抜取った注射器における注射針には被療者の血液や体液が溜まっている。これらに含まれている細菌やウイルスが次の被療者に感染するのを防止するため、内針や注射針は使い捨てとされるが、感染防止は被療者に限らず施術者やその補助者から廃棄物回収業者に至る全ての関係者に対して配慮しなければならない。
【0003】
その対応として、留置針の内針については、施術のための留置針を取り外して空となっている包装ケースに再び収納して廃棄することが広く行われている。この場合、収納以後は安全であるが、収納のため内針および包装ケースのそれぞれを別の手に持って扱うので、内針を包装ケースに近づけて差込もうとするとき、手元が狂って先端の刃によって包装ケースを持っている手を傷付ける心配が多分にある。
【0004】
このような心配をなくすため、カニューレ体と内針体との二重構造である留置針のカニューレ体を人体に留置して内針体を抜取ったとき、内針先端をキャップで自動的に覆うことにより指先などを傷付ける機会をなくすことが特開平3−191965号公報に提示されている。即ち、このものは蛇腹状、テレスコープ状またはコイルばね状の伸縮体の先端にキャップを取り付けてカニューレハブに係合するとともに、伸縮体の基端を内針ハブに固着した構成であって、伸縮体を収縮させた状態で施術を行うものである。
【0005】
従って、施術前または施術中に伸縮体が不用意に伸長することがないように充分に注意しながら取り扱わなければならず、そのために施術に注意を集中させにくい、という問題がある。また、伸長させたとき内針とほぼ同じ長さとなる伸縮体を収縮させると外径がかなり大きいものとなり、ハブの全外周から大きく突出する。このため、カニューレハブや内針ハブの附近を持って穿刺を行うとき、伸縮体が邪魔になって操作性がよくない、という不都合がある。
【0006】
一方、注射器の注射針については、注射針の針基を引掛けて注射筒を引張ることにより注射針を分離する手段をふた体に設け、分離した注射針がそのまま容器体に落下収容されるようにした硬質の廃棄容器が特開平1−52480号公報、特開平1−136665号公報に提示されている。そして、この廃棄容器を使用すると、注射針を手に触れることなく分離することができ、且つ収容した注射針は容器体を突き破らないので関係者の安全を期することができる、とされている。
【0007】
しかしながら、使用を終ってから廃棄容器に分離収容するまでの間、付着血液が触れたり指などを傷付けたりする機会が皆無でなく、依然として感染の危険が残っている。また、多数本の注射針が溜まるまで長い期間放置すると、誤って倒したときふた体の開口から注射針がとび出す、という心配がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、留置針において使用済みの内針を包装ケースに戻して廃棄するという広く行われている方法はきわめて危険であり、その対応として提案されている前記特開平3−191965号公報記載のものは施術時の操作性に難点がある。また、注射器において使用済みの注射針を専用の廃棄容器に分離収容させるという前記特開平1−52480号公報などに記載のものは、使用を終ってから分離収容するまでの間の安全性などに問題がある。
【0009】
本発明は前述の諸問題を解決することを課題としてなされたものであり、留置針の内針体および注射器の注射針のいずれに適用しても指などを傷付ける心配なく安全に廃棄することができる手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は両端が開口した筒状であって先端の開口部分に内向きの突起を有する保持部材に、その内部の少なくとも一部を前後に遮断する位置と開放する位置とに可動の停止部材を取付け、針部材の針基を突起と停止部材との間に挟み固定して針体を保持部材の前方へ突出させるとともに、保持部材の先端部に針体を包んで保護カバー体を結合し、この保護カバー体は先端部から取外して後端部に結合可能とした。
【0011】
針部材は留置針の内針体、注射筒付き留置針の内針体、注射器の注射針のいずれかであり、後二者の場合はそれらの注射筒の先端部を保持部材の後端部に取外し可能に嵌込んで針取付部を停止部材を貫通して針基に結合させた。
【0012】
そして、針部材を保持部材に固定し針体を保護カバー体で包んだ状態で出荷、流通、保管を行い、施術の際は保護カバー体を外して前記前者の場合は保持部材の後端部に結合し、前記後二者の場合は近くに置き、露出した針体を目的部位に穿刺するものである。後端部に結合されている保護カバー体または注射筒は施術者が持つことのできる部分を大幅に拡張し、操作性を向上させる。また、停止部材は全外周から突出していないので操作性を損なうことがない。
【0013】
穿刺を終って針体を人体から抜き取ったとき、前記前者のものはそのまま、前記後二者の場合は注射筒を分離して保護カバー体を保持部材の後端部に結合し、停止部材を開放位置に動かして針体が上向きとなるように直立させる。これにより、針体は自重で保護ケース体に落ち込むので、停止部材を再び閉鎖位置に動かして封入することにより、手などを傷付ける心配なく使用済みの内針や注射針を安全な状態で処理し廃棄することができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明を実施する形態のいくつかを説明する。
【0015】
図1乃至図8に示した形態に適用される保持部材1は硬質合成樹脂製の短い円筒形に作られており、両端が開口3,4しているとともに先端の開口3には周壁2から内向きに突設した環状の突起5が設けられており、周壁2の後端部外側周面はローレットまたは多数の凹凸を有する結合部6を形成している。また、この保持部材1の中央部分において、周壁2には軸心に直角の面上に位置させて各二つの案内溝7と溝状孔8とがそれぞれ向かい合い且つ互いに直角方向に設けられている。
【0016】
また、停止部材11は硬質合成樹脂製の長円形板状であって、保持部材1の内径とほぼ等しい径の通孔12と保持部材1の内部を前後に遮断する閉止壁13とを有しており、短径側の両側縁を案内溝7に嵌込んで溝状孔8から保持部材1に差込まれている。この停止部材11は保持部材1の内部を通孔12によって前後に完全に連通させる位置と、閉止壁13によって前後を完全に遮断する位置との間を往復移動可能である。
【0017】
更に、保護カバー体16は硬質合成樹脂製であって、周壁17の先端が頂壁18によって塞がれているとともに基端部に拡径された差込口19を有している。
【0018】
図1,図2,図3は本発明の第一の実施の形態を示しており、合成樹脂製の柔軟な細管からなるカニューレ23およびその基端に一体成形された硬質筒状のカニューレハブ24によって形成されたカニューレ体22と、カニューレ23にほぼ隙間なく挿通される径とされ先端に穿刺刃27を有する金属製の内針26およびその基端を固定させた硬質合成樹脂製の内針ハブ28によって形成された内針体25とによって構成された留置針21に適用したものである。
【0019】
内針ハブ28はテーパ付き先端部28aとこれよりも大径の基端部28bとを有しており、先端部28aにカニューレハブ24が嵌装して穿刺刃27を先端から突出させた状態で内針26をカニューレ23に挿通させている。また、基端部28bには空気を通過させるが血液や体液は通過させないフイルタ29が装入固定されている。
【0020】
前記の留置針21は、図1に示すように基端部28bが保持部材1に挿入されて突起5と閉止壁13とに前後隙間なく挟まれることによって保持部材1に固定され、差込口19を保持部材1の先端部に嵌装した保護カバー体16によって前方へ突出している内針26とカニューレ体22とが包まれた状態でフイルム包装され出荷、流通、保管が行われるものである。
【0021】
医療にあたって、施術者は保護カバー体16を外してその差込口19を結合部6に嵌装してそのローレットまたは凹凸に喰付かせることにより、保持部材1の後端部につけ替え結合し、内針26とカニューレ体22とを露出する(図3のA参照)。
【0022】
施術者は、通常はカニューレハブ24,内針ハブ28を親指と人差し指とで挟み持って穿刺を行うが、残りの指を保持部材1や保護カバー体16に引掛けるか、或いは全ての指で保持部材1と保護カバー体16とを挟み持つことによって安定よく操作することができる。このとき、停止部材11は板状であって一側方へ突出しているだけであるので操作の邪魔にならない。
【0023】
目的部位に穿刺してカニューレ体22を残置したまま内針体25を抜去したとき、通孔12が保持部材1の内部を前後に完全に連通させる位置に停止部材11を押して移動させ、内針体25が上向きとなるように保護カバー体16を直立させる。内針体25は自重で通孔12を通って保持部材1を通過し、保護カバー体16に落ち込む(図3のB参照)。
【0024】
内針ハブ28の基端部28bの外径と保護カバー体16の内径とは小さい寸法差とされており、このことにより僅かに傾けて基端部28bを周壁17に接触させることにより、内針体25はゆっくりと落下する。
【0025】
内針体25が底に位置する頂壁18に到達したとき、閉止壁13が保持部材1の内部を前後に完全に遮断する位置に停止部材11を押し戻して内針体25を保護カバー体16にとび出し不可に収納する(図3のC参照)。そして、この状態で廃棄するものである。
【0026】
以上に説明した第一の実施の形態は請求項1,2に記載した発明に対応するものであり、内針体25,内針26,内針ハブ28は本発明における針部材,針体,針基に相当する。そして、この形態によると、保持部材1および保護カバー体16を留置針21の包装ケースと使用済み内針体25の廃棄容器とに兼用し有効に活用しているので経済的である。また、保護カバー体16を外すだけの簡単な操作で留置針21が穿刺可能な状態となり、且つ停止部材11を押して往復動させ保護カバー体16を直立させる、というきわめて簡単な手順で使用済みの内針体25に手などを近づけ或いは触れることなく、片手のみの操作で廃棄可能な状態とすることができ安全である。
【0027】
図4,図5,図6は本発明の第二の実施の形態を示しており、シリンダ筒32,ピストン34からなる注射筒31のシリンダ筒32の先端部が保持部材1に後方の開口4から密に嵌込まれ、シリンダ筒32の先端から突出した針取付部33が内針ハブ28の基端部28bに嵌込まれている。停止部材11は通孔12と閉止壁13との間に針取付部33を貫通させる小孔14を有しており、基端部28bが小孔14の周縁部と突起5とに前後隙間なく嵌込まれることによって留置針21が保持部材1に固定されている。
【0028】
この実施の形態は注射筒付き留置針に本発明を適用したものであって、保持部材1,保護カバー体16,留置針21の形状、構造および機能は第一の実施の形態のものと同じであるので、共通個所に同一符号を付して示し、その説明は省略する。但し、内針体25はフイルタ29を有していない。
【0029】
このものは、図4に示すように、保持部材1に留置針21と注射筒31とを反対方向へ突出させて取付け、留置針21を保護カバー体16で包んだ状態でフイルム包装され出荷、流通、保管が行われる。
【0030】
医療にあたって、施術者は保護カバー体16を外して紛失しないように身近に置き、露出した留置針21を目的部位に穿刺する。そして、ピストン34を引いて血液、体液がシリンダ筒32に吸引されることによって穿刺を確認したとき、カニューレ体22を残置して内針体25を抜去し、注射筒31を保持部材1から抜去する。
【0031】
次に、保護カバー体16を保持部材1の後端部に結合し、通孔12が保持部材1の内部を前後に完全に連通させる位置に停止部材11を押して移動させ、内針体25が上向きとなるように保護カバー体16を直立させる。内針体25は自重で通孔12を通って保持部材1を通過し、保護カバー体16に落ち込む(図6のA参照)。
【0032】
内針体25が底に位置する頂壁18に到達したとき、閉止壁13が保持部材1の内部を前後に完全に遮断する位置に停止部材11を押し移動させて内針体25を保護カバー体16にとび出し不可に収納する(図6のB参照)。そして、この状態で廃棄するものである。注射筒31は人を傷付ける危険な部分を持たないので、一般に行われている手段で廃棄することができる。
【0033】
この実施の形態によると、施術者はカニューレハブ24,内針ハブ28,保持部材1,注射筒31の任意の個所を持つことができるので安定よく持って操作することができる。このとき、停止部材11は板状であって直径方向へ突出しているので、操作の著しい邪魔とならない。また、内針ハブ28の基端部28bの外径と保護カバー体16の内径とは小さい寸法差とされているので、使用済みの内針体25を保護カバー体16の中にゆっくりと落下させて収納することができる。
【0034】
以上に説明した第二の実施の形態は請求項1,3に記載した発明に対応しており、保持部材1と保護カバー体16とを有効活用し経済的であること、操作が簡単であること、使用済み内針体25を安全に廃棄可能な状態にできること、は第一の実施の形態のものと同じである。
【0035】
図7,図8は本発明の第三の実施の形態を示しており、シリンダ筒42,ピストン44からなる注射筒41のシリンダ筒42の先端から突出した針取付部43に注射針45の針基47が嵌装している。針基47は小径の先端部47aと大径の基端部47bとを有している。
【0036】
即ち、この実施の形態は注射器に本発明を適用したものであって、保持部材1,停止部材11,保護カバー体26の形状、構造および機能は第二の実施の形態のものと同じであるので、共通個所に同一符号を付して示し、その説明は省略する。
【0037】
このものは、図7に示すように、針基47の基端部47bが保持部材1に挿入されて突起5と停止部材11の小孔14の周縁部とに前後隙間なく挟まれることによって注射針45が保持部材1に固定され、シリンダ筒42の先端部が保持部材1に後方から密に嵌込まれ針取付部43が小孔14を貫通して基端部47bに嵌込まれることによって注射筒41が保持部材1に取付けられ、注射針45を保護カバー体16で包んだ状態でフイルム包装され出荷、流通、保管が行われる。
【0038】
医療にあたって、施術者は保護カバー体16を外して紛失しないように身近に置き、露出した注射針45の針体46を目的部位に穿刺し、ピストン44を押して薬液を人体に注入する。薬液は注射筒41に予め封入しておく場合と、注射時に注射針45を通して吸引する場合とがある。
【0039】
注射を終って注射針45を人体から抜き取ったとき、注射筒41を保持部材1から抜去して保護カバー体16を保持部材1の後端部に結合し、通孔12が保持部材1の内部を前後に完全に連通する位置に停止部材11を押して移動させる。
【0040】
以後は第二の実施の形態のものと同じ手順で使用済みの注射針45を廃棄可能な状態とするものであり、注射針45は自重で保護カバー体16に落ち込む図8のAに示す状態を経て、停止部材11の閉止壁13によってとび出し不可に保護カバー体16に収納された図8のBに示す状態とされる。
【0041】
この実施の形態において、施術者は通常の注射器と全く同じ取扱いで操作することができ、停止部材11は板状であって直径方向へ突出しているだけであるので、操作の著しい邪魔とならない。また、針基47の基端部47bの外径と保護カバー体16の内径とは小さい寸法差とされているので、使用済みの注射針45は保護カバー体16の中にゆっくりと落下して収納される。
【0042】
以上に説明した第三の実施の形態は請求項1,4に記載した発明に対応しており、保持部材1と保護カバー体16とを有効活用し経済的であること、操作が簡単であること、使用済み注射針45を安全に廃棄可能な状態にできること、は第一および第二の実施の形態のものと同じである。
【0043】
次に、前記第二,第三の実施の形態における停止部材11は、通孔12,小孔14,閉止壁13を順に並べて有しており、施術時に保持部材1の両側方へ突出しているため邪魔な場合がある。
【0044】
図9はこの点を改善した一つの形態を示すものであって、この停止部材51は長円形板状とされ、保持部材の内径とほぼ等しい径の通孔52と、注射筒の針取付部を貫通させる小孔53とを有しており、シリコンゴムなどの高弾性材料で作られている薄板状のパッキング54が小孔53を覆って取付けられている。パッキング54は周縁部が停止部材51に固着され、小孔53と同一中心に放射方向の多数の切込み55を有している。
【0045】
針取付部33,43は小孔53を貫通しパッキング54の切込み55で分割された部分を押し拡げて内針ハブ28または針基47に嵌込み結合される。また、パッキング54は通常は小孔53を閉鎖しているので、使用済みの内針体25または注射針45を保護カバー体16に落とし込んだとき、パッキング54が保持部材1の内部を前後に完全に遮断する位置とすることにより、このパッキング54および停止部材51のこれが取付けられている部分が閉止壁56として働く。
【0046】
即ち、施術時と廃棄時とにおいて停止部材51は同一位置とされるので、第一の実施の形態における停止部材11と同様、保持部材1の一側方のみへ突出していることとなり、操作の邪魔が低減されるものである。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、針部材を固定して前方へ突出させ或いは後方へ通過させるように働く停止部材を取付けた保持部材の先端部に、その後端部につけ替え可能とした保護カバー体を結合して針部材を包み込んだ本発明によると、保持部材の後端部に結合した保護カバー体に自重で落とし込んで停止部材で封入する、という簡単な手順で使用済みの針部材に手などを近づけ或いは触れることなく、従って留置針および注射器のいずれの取扱いにおいても手を傷付けて細菌、ウィルスなどに感染する心配なく収容し安全な状態で廃棄することができるものである。
【0048】
また、保持部材と保護カバー体とを未使用針部材の包装ケースおよび使用済み針部材の廃棄容器の両方に活用させるので、空の包装ケースを廃棄したり専用の廃棄容器を準備することがなくなり、きわめて経済的である。
【0049】
更に、施術時に針部材の後方に保護カバー体または注射筒が長く延びているので、施術者が手に持つことができる範囲が大幅に広くなって操作性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1に示した形態の使用法を説明する縦断面図。
【図4】本発明の第二の実施の形態を示す縦断面図。
【図5】図4のY−Y線に沿う断面図。
【図6】図4に示した形態の使用法を説明する縦断面図。
【図7】本発明の第三の実施の形態を示す縦断面図。
【図8】図7に示した形態の使用法を説明する縦断面図。
【図9】停止部材の別の形態を示す正面図および縦断面図。
【符号の説明】
1保持部材,3,4開口,5突起,11,51停止部材,12,52通孔,13,56閉止壁,14,53小孔,16保護カバー体,21留置針,25内針体,28内針ハブ,31,41注射筒,33,43針取付部,45注射針,47針基,

Claims (4)

  1. 両端が開口した筒状であって先端の開口部分に内向きの突起を有する保持部材と、前記保持部材に取付けられてその内部の少なくとも一部を前後に遮断する位置と開放する位置とに可動の停止部材と、針基が前記突起と停止部材とに挟み固定されて針体が前記保持部材の前方へ突出させられている針部材と、前記針体を包んで前記保持部材の先端部に結合されている保護カバー体とを具え、前記保護カバー体は前記保持部材の先端部から取外して後端部に結合可能とされている、ことを特徴とする医療用穿刺具。
  2. 請求項1に記載した医療用穿刺具において;
    前記針部材が留置針の内針体であり、前記針基である内針ハブが前記突起と停止部材とに挟み固定されて前記針体である内針が前記保持部材の前方へ突出させられている、ことを特徴とする医療用穿刺具。
  3. 請求項1に記載した医療用穿刺具において;
    前記針部材が注射筒付き留置針の内針体であり、前記注射筒の先端部が前記保持部材の後端部に取外し可能に嵌込まれ針取付部が前記停止部材を貫通して前記針基である内針ハブに結合されている、ことを特徴とする医療用穿刺具。
  4. 請求項1に記載した医療用穿刺具において;
    前記針部材が注射器の注射針であり、前記注射器の注射筒の先端部が前記保持部材の後端部に取外し可能に嵌込まれ針取付部が前記停止部材を貫通して前記針基に結合されている、ことを特徴とする医療用穿刺具。
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