JP3715184B2 - ステーブクーラおよびそれに用いる二重管の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炉の炉壁などに設置される冷却用二重管を備えたステーブクーラおよびその冷却用二重管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄用の高炉は、炉体を冷却するため種々の方法が採られている。その1つに、ステーブクーラと呼ばれる冷却体を炉壁に設置することが行われている。
【0003】
図1は、ステーブクーラの縦断面を示す図である。図1に示すように、ステーブクーラ1は、鋳鉄製の冷却板2の中に冷却管3および耐火物4を鋳合わせて製作される。
【0004】
ステーブクーラは、耐火物と鉄皮とからなる高炉炉壁の鉄皮内部に設置され、炉内の熱負荷から鉄皮を保護する。このため、ステーブクーラには、高い冷却能力と熱負荷に対する耐久性が要求される。
【0005】
ステーブクーラには、高炉の操業中に発生する炉内の熱変動によって熱負荷を受けるとともに、熱変動による繰り返し熱応力が発生する。このため、ステーブクーラの冷却板2の炉内側(図1の耐火物4が挿入されている側)にクラックが発生し、伝播して冷却管3を破損することがある。これは、冷却溶媒(冷却水)の漏洩を招き、高炉操業にとって深刻な障害となる。このため、冷却板2の炉内側に発生したクラックが冷却管3に伝播することを防止する技術が下記のとおり種々提案されている。
【0006】
(1)冷却管の外表面に溶鉄との溶着防止剤を塗布して、鋳鉄鋳込み時に冷却管への浸炭および溶着を防止したステーブクーラ(特公昭50-21420号公報、参照)。
【0007】
(2)冷却管を二重管とし、その外管を冷却板と溶着せしめて一体に鋳込んだステーブクーラ。この二重冷却管は、軟鋼鋼管を内管とし、これに同質の鋼管(単管または多層に密に嵌合されたもの)を外管として互に間隙なく嵌合せしめて製造される。また、通常のシームレスパイプを内管とし、これに鋼帯をスパイラル状に密に隙間なく一重または多重に巻きつけて製作してもよい(実公昭48-34882号公報、参照)。
【0008】
(3)内管のC当量が0.20〜0.38質量%、外管のC当量が0.15〜0.25質量%の引き抜き二重鋼管の外側に厚さ0.08〜0.25mmの酸化物被覆を設け、次いで球状黒鉛鋳鉄と鋳合せてなる非融着型二重冷却管を備えたステーブクーラ(特公昭58-49607号公報、参照)。
【0009】
(4)冷却水を通す内管が良伝熱物体層で被覆され、さらにこれを被覆する外管からなる冷却管を鋳ぐるんでなるステーブクーラ。その良伝熱物体層は、アルミ、錫、亜鉛、アンチモン、鉛、銅等の非鉄金属、またはそれらの合金もしくは炭素あるいはカーボンランダム等の炭化物などの粉、粒状物である(特開昭50-25405号公報、参照)。
【0010】
(5)内管の外表面に耐火断熱層(酸化物)を形成させ、それを外管内に挿入し、内外管を引抜いて三層二重管とした冷却管を鋳鉄と鋳合わせてなるステーブクーラ。その耐火断熱層は、アルミナを主成分とするセラミック耐火物、またはアルミナに強化材としてSiC粒子を添加したもの、あるいはZrO2、MoSi2などである。(特許2778348号公報(特開平5-306405号公報)、参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記(1)の冷却管の外表面に溶鉄との溶着防止剤を塗布する方法では、溶着防止剤の塗布量の変動によって溶着防止効果およびステーブクーラの冷却能が変動する。
【0012】
前記(2)の冷却二重管を冷却板と溶着せしめて一体に鋳込んだステーブクーラでは、冷却板に発生したクラックが冷却管の内管まで伝播することがある。
【0013】
前記(3)の材質の異なる二重管の外面に酸化物被覆層を設けて鋳込んだステーブクーラでは、冷却能力が低下する。
【0014】
前記(4)の界面に良伝熱物体層を介在させた二重管を鋳合わせたステーブクーラでは、界面の良伝熱物体層が安定に形成されないことがあり、冷却板のクラックが内管にまで伝播することがある。
【0015】
前記(5)の内管の外表面に耐火断熱層を形成させた三層二重管を鋳鉄と鋳合わせてなるステーブクーラは、耐火断熱層の厚さを大きくして緩冷却機能を持たせ、ステーブクーラが高炉内で露出したときでも高炉内を異常に冷却させないことを狙ったものである。
【0016】
ステーブクーラには、優れた冷却能と冷却管からの水漏れのないことが要求されるが、上記に提案されたステーブクーラは、これらを両立させることは困難である。
【0017】
本発明の目的は、これらを両立させることができるステーブクーラおよびそれに用いる二重管を製造する方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、冷却能と冷却管からの水漏れ防止を両立させるため、種々のステーブクーラについて調査を行い、下記の知見を得ることができた。
【0019】
前記(2)に示すようなステーブクーラ、およびこれと同等の製法で製作したステーブクーラを解体し、鋳込まれた二重管の外管と内管の界面部などを調査した。
【0020】
その結果、内管と外管との界面部は、その色調が銀白色を呈し、鋼管の黒皮が存在せず、界面が部分的に結合(金属結合)していることがわかった。これは、鋳合わせの高い温度によって鋼管表面の酸化スケールが一酸化炭素などで還元され、清浄な金属面が露出した結果と推定される。また、酸洗処理によって黒皮を除去した鋼管を用いた場合は、より顕著に清浄金属面が露出することからも上記の推定が裏付けられる。さらに、二重管が溶鉄に曝されて熱膨張し、その状態から冷却されると、内管と外管とで収縮に差が生じ、界面の面圧が高い部分で金属結合が生じる。
【0021】
本発明は、上記の知見によって完成され、その要旨は下記のステーブクーラおよびそれに用いる二重管を製造する方法にある。
【0022】
(a) 鋳鉄製冷却板の内部に炭素鋼二重管を鋳合わせてなる炉体冷却用ステーブクーラであって、二重管の内管と外管との界面に、窒化ホウ素または窒化ホウ素および酸化物(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物からなる厚さ100μm以下(但し、0μmを含まない。)の介在物層を有することを特徴とするステーブクーラ。
【0024】
(b) 炭素鋼からなる二重管を構成する内管の外径が外管の内径よりも小さく、内管の外表面、外管の内表面、または内管の外表面および外管の内表面に平均粒径が10μm以下の窒化ホウ素の粉体または窒化ホウ素の粉体および酸化物の粉体(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物からなる厚さ100μm以下(但し、0μmを含まない。)の被膜層を形成させた後、外管に内管を挿入して引き抜き加工を施すことを特徴とするステーブクーラ用冷却二重管の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明のステーブクーラは、冷却能力を高めるため冷却板と二重管の外管との界面では金属結合(溶着)を生じさせ、他方、クラックの進展を防止するため内管と外管との界面に厚さ100μm以下の層を介在させて金属結合を生じさせないものである。
【0026】
二重管界面の金属結合は、二重管を冷却板に鋳合わせしたとき発生する。これは、二重管が冷却板となる溶鉄(1200〜1320℃)で鋳合わされたとき、瞬間的に加熱され、界面の酸化スケールが還元反応で消失して清浄金属面が露出するからである。また、二重管が熱膨張で変形し、その冷却過程で内管と外管とが収縮の差によって界面の面圧が部分的に変動する。すなわち、二重管の界面には、清浄金属面が生じ、面圧の高い部分に金属結合が生じる。
【0027】
二重管界面の金属結合を防止するには、界面に薄い介在物層を存在させるのが有効である。介在物層の厚さは、金属結合を生じさせないためには厚い程良く、ステーブクーラの冷却能を確保するためには薄い程良い。しかし、金属結合を生じさせないためには、二重管を鋳合わせするとき二重管の界面に100μmまでの介在物層が存在しておればよいことがわかった。この介在物層は、鋳合わせたとき熱的に安定な物質である必要があり、窒化ホウ素または窒化ホウ素および酸化物(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物が用いられる。酸化物にはアルミナ、ジルコニア、マグネシア、酸化カルシウム等がある。なお、外管内面および内管外面に酸化スケールが付着している場合は、酸化スケールは介在物層としてカウントしない。
【0028】
窒化ホウ素は、鋼管に塗布されて潤滑性を発揮して二重管を製作するとき、内管を外管に挿入する作業および引き抜き性を高める。また、二重管の界面に介在物層として存在すると、曲げ加工時にも潤滑性を発揮して金属結合を防止する働きをする。更に、冷却板に鋳合わされたとき高温安定性を発揮して金属結合を防止する。
【0029】
鋳合わせ後の二重管においては、介在物層の存在は不必要である。しかし、現実には、鋳合わせの際に存在させた介在物層が冷却後もほぼそのまま残存するので、上記「100μm以下(但し、0μmを含まない。)」を本発明ステーブクーラの二重管における介在物層の厚さとした。
【0030】
次に、介在物層を形成する方法について説明する。
【0031】
介在物層を形成する窒化ホウ素または窒化ホウ素および酸化物(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物を平均粒径が10μm以下の粉体とし、これをシクロヘキサン等の揮発性溶剤に分散させ、鋼管表面に塗布する。この塗布は、内管の外面、外管の内面、またはそれぞれの面に行う。その塗布厚さは、界面の金属結合を防止する必要最小限の厚みで良い。理論的には、内管外面あるいは外管内面に均一に1粒子厚さの被覆層が形成できれば効果が確保できる。一方、被覆層の厚さ(塗布厚さ)の上限は、ステーブクーラの冷却能を確保するために100μmとした。塗布方法は、鋼管表面に塗膜が形成されれば良く、スプレー、手塗り、流し込み等いずれの方法でもよい。
【0032】
窒化ホウ素等の平均粒径は、小さければ小さいほど均一な塗布厚さが得られる。しかし、粒子平均粒径が10μmを超えると二重管への引き抜き加工時に介在物層が部分的に欠落してしまい、鋳鉄に鋳合わされてステーブクーラとなったとき、界面に金属結合を生じさせる。
【0033】
次いで、被膜層を乾燥し、内管を外管の中に挿入し、たとえば冷間引き抜き加工によって二重管とする。この二重管は、所定形状に曲げ加工を施され、外管外面をショットブラストによって黒皮を除去し、冷却板となる鋳鉄と鋳合わせてステーブクーラを製作する。なお、鋳合わせ時に、二重管の内部に冷却媒体を通して行えば、外管の外面の浸炭深さを浅くできる効果がある。
【0034】
【実施例】
冷却管の二重管の鋼管として、表1に示す酸化スケールを有する内管、外管ともにボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管(JIS G 3461 STB340、外管鋼管:外径69 mm、厚さ3.55 mm、長さ5 m、および内管鋼管:外径60.5 mm、厚さ6.5 mm、長さ5 m)を用意した。酸化スケールの調整は、ショットブラストまたは加熱雰囲気を変えて行った。また、介在物層として、六方晶系グラファイト型構造に類似した窒化ホウ素(h-BN)の平均粒径が8μmの粉体を用意した。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示す試験番号1から6までの発明例のステーブクーラに用いた二重管は、上記の窒化ホウ素粉体をシクロヘキサンの溶剤に分散させ、外管鋼管の内面および内管鋼管の外面に塗布した後、乾燥し、それぞれの被膜層厚さを表1に示す範囲となるようにした。塗布は、外管内面には外管を回転させ管端から溶剤に分散させた窒化ホウ素を流し込む方法で、内管外面には手塗りで行った。
【0037】
塗布された内管は、外管内に挿入され、通常の冷間引き抜き法によって二重管とした。二重管は、冷却管としての所定形状に曲げ加工を施し、外管外面の黒皮をショットブラストによって除去した。以下、これを冷却管という。
【0038】
冷却管は、所定の鋳型に配置され、管内に冷却媒体(窒素ガス)を通して溶鉄(球状黒鉛鋳鉄、JIS G 5502 FCD450)を注入して冷却管を鋳合わせて本発明のステーブクーラ(厚さ270 mm、幅1000 mm、長さ2000 mm、)を製造した。
【0039】
比較例として、鋼管の材質を上記の発明例と同様にして、下記の比較例7および8に示す二重管を製作し、通常の鋳合わせ方法(内管に冷却媒体を通さない方法)によって発明例と同形状のステーブクーラを製作した。
【0040】
得られたステーブクーラを切断し、二重管の外管と冷却板との界面部、および外管と内管との界面部を割断した後、表面を研磨して、光学顕微鏡によって調べた。それらの結果を表1に示す。
【0041】
発明例1のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に1〜4μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を9〜15μm被覆した外管用鋼管と、管外面に1〜16μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を10〜22μm被覆した内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、粉体の被覆層の厚さ(塗布厚さ)にほぼ等しい介在物層が認められ、金属結合は観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、1.5mmと小さい。
【0042】
発明例2のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に1〜22μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を14〜25μm被覆した外管用鋼管と、管外面に1〜24μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を20〜34μm被覆した内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、金属結合が観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、1.8mmと小さい。
【0043】
発明例3のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に1〜4μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を35〜49μm被覆した外管用鋼管と、管外面に1〜16μmの酸化スケールを有する内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、金属結合が観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、1.6mmと小さい。
【0044】
発明例4のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に1〜4μmの酸化スケールを有する外管用鋼管と、管外面に1〜16μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を43〜62μm被覆した内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、金属結合が観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、1.5mmと小さい。
【0045】
発明例5のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に1〜4μmの酸化スケールを有する外管用鋼管と、管外面に1〜16μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を87〜98μm被覆した内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。ステーブクーラは、前記二重管を鋳込み温度1320℃で鋳合わせて製作した。この二重管の界面には、金属結合が観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、2.0mmと小さい。
【0046】
発明例6のステーブクーラは、管内面に1〜4μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を20〜30μm被覆した外管用鋼管と、管外面に1〜16μmの酸化スケールが存在する上に窒化ホウ素粉体を35〜57μm被覆した内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。ステーブクーラは、前記二重管を鋳込み温度1320℃で鋳合わせて製作した。この二重管の界面には、金属結合が観察されなかった。また、外管の外面の最大浸炭深さは、2.0mmと小さい。
【0047】
比較例7のステーブクーラに使用した二重管は、外管鋼管の内面および内管鋼管の外面にショットブラストを施して酸化スケール(黒皮)を除去し、外管鋼管に内管鋼管を挿入して、引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、点状の金属結合と面積をもった金属結合とが観察された。また、外管の外面の最大浸炭深さは2.8mmと大きい。
【0048】
比較例8のステーブクーラに使用した二重管は、管内面に7〜24μmの酸化スケールを有する外管用鋼管と管外面に1〜26μmの酸化スケールを有する内管用鋼管とを同心に合わせ、それを引き抜き加工によって製造した。この二重管の界面には、点状の金属結合が観察された。また、外管の外面の最大浸炭深さは、3.0mmと大きい。
【0049】
上記のとおり、本発明例のステーブクーラ(試験番号1〜6)は、二重管の界面には金属結合を起こさず、二重管外管の浸炭層の深さも小さい。発明例5および6から明らかなように、いずれも鋳込み温度が1320℃と高いにもかかわらず浸炭層の深さが小さいのは、鋳合わせするとき二重管の内面に窒素ガスを流し、温度上昇を防止できたためである。
【0050】
【発明の効果】
本発明のステーブクーラに用いる二重管は、外管鋼管および内管鋼管に揮発性溶媒に混合した酸化物、窒化物あるいはそれらの混合物を塗布し、乾燥後同心に挿入し、冷間引き抜きによって製造される。これにより、外管と内管との界面に10〜100μmの介在物層が形成され、冷却板となる溶鉄を鋳合わせても界面には金属結合を生じない。これにより、本発明のステーブクーラは、冷却能に優れ、冷却板にクラックが発生した場合でも界面の介在物層で進展を防止することができる。これを高炉に用いれば、冷却体の初期損耗速度が軽減され、高炉の安定操業と寿命延長に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステーブクーラの縦断面を示す図である。
【符号の説明】
1.ステーブクーラ 2.冷却板 3.冷却管
4.耐火物
Claims (2)
- 鋳鉄製冷却板の内部に炭素鋼二重管を鋳合わせてなる炉体冷却用ステーブクーラであって、二重管の内管と外管との界面に、窒化ホウ素または窒化ホウ素および酸化物(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物からなる厚さ100μm以下(但し、0μmを含まない。)の介在物層を有することを特徴とするステーブクーラ。
- 炭素鋼からなる二重管を構成する内管の外径が外管の内径よりも小さく、内管の外表面、外管の内表面、または内管の外表面および外管の内表面に平均粒径が10μm以下の窒化ホウ素の粉体または窒化ホウ素の粉体および酸化物の粉体(但し、酸化スケールを含まない。)の混合物からなる厚さ100μm以下(但し、0μmを含まない。)の被膜層を形成させた後、外管に内管を挿入して引き抜き加工を施すことを特徴とするステーブクーラ用冷却二重管の製造方法。
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