JP3714475B2 - 道路拡張工法と道路拡張構造 - Google Patents

道路拡張工法と道路拡張構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、山側と谷側が傾斜面をなす道路を拡張する道路拡張工法と道路拡張構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の道路の拡張には、図11に示すように、道路101の谷側に擁壁102を構築し、この擁壁102の背面と傾斜面103との間に盛土104を充填して道路を拡張する構造や、図12に示すように、傾斜面103にコンクリート製の下部基礎104を形成すると共に、この下部基礎104上に支柱105を立設し、また、既設の道路101の谷側端にコンクリート製の上部基礎106を構築し、前記支柱105と上部基礎106によりコンクリート床版107を張り出して支持する構造等が用いられている(例えば特許公報1)。
【0003】
しかし、上記の盛土104を充填する構造では、擁壁102の下部の基礎部分102Aが大きくなり、この基礎部分102の工事が大掛かりなものになると共に、盛土104による土圧も大きくなるため、大型の擁壁102が必要となる。
【0004】
また、上記のコンクリート床版107を張り出して支持する構造では、既設の道路101の谷側を掘削してここに上部基礎106を構築しなければならないため、幅員の狭い道路1では長期間道路を全面通行止めにしないと工事を行うことができない。さらに、水平状態のコンクリート床版107を張り出して設けるものであるため、支柱105位置より谷側に張り出した部分に加わる荷重に対して十分な強度を得るためには、上部基礎106を大きく形成し、この上部基礎106にコンクリート床版107を強固に連結しなければならない。
【0005】
一方、道路の山側の傾斜面を削って道路を山側に拡張する方法もあるが、掘削及び発生残土の処理などが煩雑となる。
【0006】
上記図11及び図12の構造では、谷側の傾斜面における施工が主となり、これに対し、既設の道路側の施工を主とする構造として、斜面に既設された道路を、斜面の谷側に拡幅した道路であって、既設道路の山側端および谷側端に、それぞれ道路の延長方向に所定間隔で打設した、複数の基礎杭の頭部を桁で結合した基礎桁を設置し、該基礎桁は、既設道路の谷側端外側へ向けて水平に延びる張出し桁を有し、該張出し桁上に床版を載置してなる拡幅道路(例えば特許公報2)や、既設道路の谷側に、道路進行方向に沿って地中支持体を形成し、山側には道路進行方向に沿って地中にカウンターウエイトを形成し、このカウンターウエイトに端部を固定したコンクリート床版を道路進行方向と交差する方向に設置して中間部を地中支持体によって支え、床版の谷側部分を既設道路から張り出すようにコンクリート床版を連続して並べた道路拡張工法(例えば特許公報3)がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−88504号公報(図6,図7)
【特許文献2】
特開平10−227002号公報
【特許文献3】
特開平5−156601号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許公報2の拡張道路及び特許公報3の道路拡張工法は、いずれも既設の道路の大掛かりな掘削や杭打ち作業が必要となる。また、拡張道路の安定性のためには、特許公報2では山側の基礎杭をできるだけ山側に近づけることが好ましく、特許公報3ではカウンターウエートを山側に近づけることが好ましいが、既設道路を掘削あるいは杭打ちする工法では、それら基礎杭及びカウンターウエートの施工位置に制約を受けるため、基礎杭及びカウンターウエートを山側に近づけようとしても一定の限界がある。
【0009】
そこで、本発明は、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張工法と道路拡張構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、山側傾斜面と谷側傾斜面の間の道路に路面構成部材を敷設し、該路面構成部材の谷側端部を谷側に張り出して拡張し、前記山側傾斜面に擁壁を設ける道路拡張工法であって、前記路面構成部材を敷設した後、この路面構成部材の山側端部上に前記擁壁の下部が位置するように該擁壁を形成する工法である。
【0011】
この請求項の構成によれば、山側傾斜面に設けた擁壁により、路面構造部品の山側端部が押えられるから、張り出し部分を長くしても、路面構造部品の安定化を図ることができ、特に、擁壁の下部により山側端部の上を押える構造であるから、既設道路の掘削作業などが不要で、山側に近い位置で路面構成部材の端部に荷重を加えることができ、施工性にも優れたものとなる。
【0012】
また、請求項2の発明は、前記擁壁を前記山側傾斜面に連結手段により連結する工法である。
【0013】
この請求項の構成によれば、連結手段により擁壁を山側傾斜面と一体化させることにより、路面構成部材の山側端部の上を押える力が大となり、路面構成部材の安定が向上する。
【0014】
また、請求項3の発明は、前記路面構成部材がコンクリート床版である工法である。
【0015】
この請求項の構成によれば、コンクリート床版を敷設して路面を形成することができる。
【0016】
また、請求項4の発明は、前記道路の谷側に、前記路面構成部材の谷側を支持する基礎を形成する工法である。
【0017】
この請求項4の構成によれば、前記路面構成部材の谷側を基礎が支持する。
【0018】
また、請求項5の発明は、前記請求項1又は2項に記載の道路拡張工法により形成され、前記擁壁に前記路面構成部材の山側端部を上から押える押さえ部を設けたものである。
【0019】
この請求項の構成によれば、山側に設けた擁壁により、路面構造部品の山側端部が押えられるから、張り出し部分を長くしても、路面構造部品の安定化を図ることができる。特に、山側端部の上を押える構造であるから、既設道路の掘削作業などが不要で、山側に近い位置で路面構成部材の端部に荷重を加えることができる。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図2は本発明の第1実施形態を示し、同図に示すように、既設の道路1は、谷側Tの下向きの傾斜面2と山側Yの上向きの傾斜面3との間に挟まれている。
【0021】
拡張工事において、前記道路1に路面構成部材であるプレキャストコンクリート床版11を敷設する。コンクリート床版11は道路1の長さ方向に所定幅を有し、道路1の幅員方向にこれより長く形成され、道路1の長さ方向に複数並設され、該コンクリート床版11の谷側端11Tを、谷側Tに張り出して設けられている。
【0022】
また、道路1の長さ方向の複数並設されたコンクリート床版11,11…を道路長さ方向の横締め用PC鋼材12により緊張一体化し、前記コンクリート床版11にはそのPC鋼材12を挿通する孔13が穿設されている。
【0023】
前記山側の傾斜面3に人工構造物であるコンクリート製などの擁壁21を設け、この擁壁21はその下部たる下面22の一部が前記コンクリート床版11の山側端部11T上に位置するように接しており、下面22でコンクリート床版11に接する部分が押さえ部23である。
【0024】
そして、施工手順の一例として、前記コンクリート床版11を道路1に敷設して路面14を形成し、その山側端部11Yの上に一部が位置するように擁壁21を形成する。
【0025】
その場合、前記擁壁21の高さH、押さえ部23の道路幅員方向の幅B1や擁壁21の上面の道路幅員方向の幅B2などは、路面14の張り出し部分14Hの寸法や路面14に加わる車両の重量により必要サイズに設定できる。
【0026】
また、前記擁壁21の上面に、道路長さ方向の排水溝24を設ける。こうすることにより、擁壁21の上方から流れ落ちてきた水が排水溝24により排水され、路面14に流れることを防止できるため、路面14の山側Yに排水溝を設ける必要がなく、路面14の幅員を確保することができる。尚、図中51は前記コンクリート床版11の谷側下面を支持する基礎である。
【0027】
また、前記コンクリート床版11と擁壁21とを連結することができ、これらの連結に用いる連結手段25としては、鉄筋やアンカーボルトなどの鋼材,連結金具などを用いることができ、その際、溶接などを用いてもよく、あるいはコンクリート床版11と擁壁21とを凹凸嵌合などの嵌め合いにより接合してもよく、各種の接合方法を用いることができる。
【0028】
路面構成部材は、コンクリート床版11以外にも、路面としての機能を持ち、車両重量などの荷重に対して、山側及び谷側に支点を有する梁として機能できれば、各種のものを用いることができ、鋼製であってもよく、鋼とコンクリートとの複合部材でもよく、ほぼ平板状をなす。また、図2に示すように、コンクリート床版11は、平板部11Aの下面に道路幅員方向のウエブ部11Bを一体に設けた断面略T字状でもよく、あるいはウエブ部11Bのない断面矩形形状でもよく、中空であってもよい。また、図2に示すように、コンクリート床版11は、道路幅員方向のPC鋼材15により緊張力を付与したPC部材とすることができ、緊張力はプレテンション方式でもポストテンション方式でもよい。あるいは、緊張力を付与しないRC部材を用いてもよい。
【0029】
また、図ではコンクリート床版11…を横締め用PC鋼材12により道路長さ方向に緊張一体化したが、横締め用連結鋼材を用いずに、鉄筋などの鋼材(図示せず)で隣り合うコンクリート床版11…を連結してもよい。
【0030】
上記のように、谷側T側の例えば基礎51を支点として、山側に離れた位置でコンクリート床版11の山側端部11Yを押えるため、てこの原理を最大限活用することができ、山側Yに設ける人工構造物たる擁壁21が小さく軽量なもので済む。また、既設道路1の地盤支持力が低い場合は、道路1の谷側Tに基礎51を設け、山側Yは谷側Tと同様に基礎が必要となる。基礎が不要となる。また、従来のように道路にカウンターウエートを設けた場合では、該カウンターウエートと路面構成部材との一体化や別途連結構造が必要となり、路面構成部材の形状が複雑となるが、本発明では、路面構成部材を比較的薄く単純な形状とすることができ、これらにより、施工の簡略化でき、工期の短縮化が可能となる。また、山側Yに設置される擁壁21は、路面構成部材の山側端部の浮き上がりを防止する押さえ込みの役割を果たすと共に、山側傾斜面3の安定処理を兼用するので、信頼性の高い拡張工事を提供できる。また、山側傾斜面3を流下する水の排水については、擁壁21の上方にできた平場を効果的に活用することができ、そこに任意の大きさ配置の排水溝24を無理なく設置することができる。
【0031】
このように本実施形態では、請求項に対応して、山側傾斜面3と谷側傾斜面2の間の道路1に路面構成部材たるコンクリート床版11を設け、該コンクリート床版11の谷側端部11Tを谷側Tに張り出して拡張する道路拡張構造において、道路1の山側Yに人工構造物たる擁壁21を設け、この擁壁21にコンクリート床版11の山側端部11Yを上から押える押さえ部23を設けたから、山側傾斜面3に設けた擁壁21により、コンクリート床版11の山側端部11Yが押えられ、路面14の張り出し部分14Hを長くしても、コンクリート床版11の安定化を図ることができる。特に、山側端部11Yの上を押える構造であるから、既設道路1の掘削作業などが不要で、山側Yに近い位置でコンクリート床版11の端部に荷重を加えることができる。
【0032】
また、このように本実施形態では、人工構造物が山側傾斜面3に設けた擁壁21であるから、山側傾斜面3の擁壁21を利用してコンクリート床版11の山側Yを押えることにより、コンクリート床版11による安定性した張り出し構造が得られる。
【0033】
また、このように本実施形態では、請求項に対応して、路面構成部材がコンクリート床版11であるから、コンクリート床版11を敷設して路面14を形成することができる。
【0034】
このように本実施形態では、請求項に対応して、山側傾斜面3と谷側傾斜面2の間の道路1に路面構成部材たるコンクリート床版11を敷設し、該コンクリート床版11の谷側端部11Tを谷側Tに張り出して拡張し、山側傾斜面3に擁壁21を設ける道路拡張工法であって、コンクリート床版11を敷設した後、このコンクリート床版11の山側端部11Y上に擁壁21の下部が位置するように該擁壁21を形成するから、山側傾斜面3に設けた擁壁21により、コンクリート床版11の山側端部11Tが押えられるから、路面14の張り出し部分14Hを長くしてもコンクリート床版11の安定化を図ることができ、特に、擁壁21の下部により山側端部11Yの上を押える構造であるから、既設道路1の掘削作業などが不要で、山側に近い位置でコンクリート床版11の端部に荷重を加えることができ、施工性にも優れたものとなる。
【0035】
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、道路1の谷側Tに、路面構成部材たるコンクリート床版11の谷側を支持する基礎51を形成する。
【0036】
図3は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、擁壁21Aは、表面側に埋殺し用の表面版31を設け、この表面版31は型枠を兼用するもので、プレキャストコンクリート製や鋼製のものが用いられ、その表面版31と山側傾斜面3との間に土やコンクリート等の埋め戻し材32を充填してなり、この例では埋め戻し材32として現場打ちコンクリートを充填しなり、このコンクリートからなる埋め戻し材32と山側傾斜面3の岩盤とを連結手段であるロックボルト33により連結する。
【0037】
このように本実施形態では、請求項3に対応して、山側傾斜面3と谷側傾斜面2の間の道路1に路面構成部材たるコンクリート床版11を敷設し、該コンクリート床版11の谷側端部11Tを谷側Tに張り出して拡張し、山側傾斜面3に擁壁21を設ける道路拡張工法において、コンクリート床版11を敷設した後、このコンクリート床版11の山側端部11Y上に擁壁21の下部が位置するように該擁壁21を形成し、人工構造物たる擁壁21Aを山側傾斜面3に連結手段たるロックボルト33により連結するから、コンクリート床版11の山側端部11Yの上を押える力が大となり、コンクリート床版11の安定した構造となる。
【0038】
図4は本発明の第3実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記第2実施形態の擁壁21Aにおいて、前記表面版31と、現場打ちコンクリートである埋め戻し材32とを鉄筋34により連結してなり、表面版31と埋め戻し材32が一体となった擁壁21Aの押さえ部23によりコンクリート床版11の山側端部11Yを押えて、安定した路面構造が得られる。
【0039】
また、この例及び前記第2実施形態では、コンクリート床版11を敷設した後、その上に表面版31を据え付けることができるから、表面版31の据付作業を容易に行うことができる。
【0040】
図5は本発明の第4実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、コンクリート床版11を敷設した後、該コンクリート床版11の山側端部11Yの上にコンクリート製の擁壁本体41を設け、この擁壁本体41は、プレキャストコンクリート製のものを据え付けたり、現場打ちコンクリートにより形成され、該擁壁本体41と山側傾斜面3との間に前記埋め戻し材32を充填し、前記擁壁本体41と埋め戻し材32により擁壁21Bを構成している。また、この例では、コンクリート床版11と擁壁本体41とを連結手段25により連結している。
【0041】
この例においても、山側傾斜面3に設けた擁壁21Bにより、コンクリート床版11の山側端部11Yが押えられ、上記各実施形態と同様な作用効果を奏する。
【0042】
図6は本発明の第5実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、コンクリート床版11を敷設した後、該コンクリート床版11の山側端部11Yの上にコンクリート製の擁壁本体42を設け、この擁壁本体42は、プレキャストコンクリート部材を並べて据え付けたり、現場打ちコンクリートにより形成され、該擁壁本体41と山側傾斜面3との間に前記埋め戻し材32を充填し、前記擁壁本体41と埋め戻し材32により擁壁21Bを構成し、前記擁壁本体42は縦壁部43と底版部44とを一体に有する略L型形状をなす。
【0043】
この例においても、山側傾斜面3に設けた擁壁21Bにより、コンクリート床版11の山側端部11Yが押えられ、上記各実施形態と同様な作用効果を奏する。
【0044】
図7は本発明の第6実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、擁壁21,21A,21Bなどにおいて、既設の道路1の谷側Tに基礎51を形成し、この基礎51は道路1を掘削し、プレキャストコンクリート部材を並べて形成したり、現場打ちコンクリートにより形成される。そして、既設の道路1に凹凸があり、道路1と路面構成部材たるコンクリート床版11との間に空隙52がある場合は、コンクリート床版11の下面に、グラウトやモルタルなどの硬化を有する充填材53を充填することができる。尚、コンクリート床版11の山側端部11Yが基礎51Y或いは道路1に直接支持されている場合は路面14が安定するから、前記空隙52は無充填でもよい。
【0045】
図8は本発明の第7実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図は、路面構成部材たるコンクリート床版11の谷側支持構造を示し、図8では、既設の道路1の谷側Tに断面略逆T字型の基礎51を形成し、この基礎51は道路1を掘削し、プレキャストコンクリート部材を並べて形成したり、現場打ちコンクリートにより形成される。そして、前記基礎51の上面によりコンクリート床版11の谷側が支持されている。
【0046】
図9は本発明の第8実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図は、路面構成部材たるコンクリート床版11の谷側支持構造を示し、この例の基礎51は、既設の道路1の谷側Tに矢板や杭などの杭構造54を形成し、この杭構造54の上に枕梁55を設けてなり、この枕梁55は、プレキャストコンクリート部材を並べて形成したり、現場打ちコンクリートにより形成される。そして、前記基礎51の枕梁55の上面によりコンクリート床版11の谷側が支持されている。
【0047】
図11は本発明の第9実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図は、道路1の谷側に基礎を設けない例を示し、道路1が必要な地盤支持力を有する場合は、基礎を設けることなく、コンクリート床版11と道路1との空隙52に充填材53を充填して道路1とコンクリート床版11とを一体化すればよい。
【0048】
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変形実施が可能である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明は、山側傾斜面と谷側傾斜面の間の道路に路面構成部材を敷設し、該路面構成部材の谷側端部を谷側に張り出して拡張し、前記山側傾斜面に擁壁を設ける道路拡張工法であって、前記路面構成部材を敷設した後、この路面構成部材の山側端部上に前記擁壁の下部が位置するように該擁壁を形成する工法であり、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張工法を提供できる。
【0050】
また、請求項2の発明は、前記擁壁を前記山側傾斜面に連結手段により連結する工法であり、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張工法を提供できる。
【0051】
また、請求項3の発明は、前記路面構成部材がコンクリート床版である工法であり、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張工法を提供できる。
【0052】
また、請求項4の発明は、前記道路の谷側に、前記路面構成部材の谷側を支持する基礎を形成する工法であり、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張工法を提供できる。
【0053】
また、請求項5の発明は、前記請求項1又は2項に記載の道路拡張工法により形成され、前記擁壁に前記路面構成部材の山側端部を上から押える押さえ部を設けたものであり、掘削を伴う基礎工事などを軽減でき、安定性に優れた道路拡張構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図2】同上、路面構成部材の一部切り欠き斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図7】本発明の第6実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図8】本発明の第7実施形態を示す道路拡張構造の要部の断面図である。
【図9】本発明の第8実施形態を示す道路拡張構造の要部の断面図である。
【図10】本発明の第9実施形態を示す道路拡張構造の断面図である。
【図11】従来例の谷側傾斜面に擁壁を設ける道路拡張構造の断面図である。
【図12】従来例のコンクリート床版を用いた道路拡張構造の断面図である。
【符号の説明】
1 道路
2 傾斜面(谷側傾斜面)
3 傾斜面(山側傾斜面)
11 コンクリート床版(路面構成部品)
21,21A,21B 擁壁
22 下面
23 押さえ部
33 ロックボルト(連結手段)
51 基礎
T 谷側
Y 山側

Claims (5)

  1. 山側傾斜面と谷側傾斜面の間の道路に路面構成部材を敷設し、該路面構成部材の谷側端部を谷側に張り出して拡張し、前記山側傾斜面に擁壁を設ける道路拡張工法であって、前記路面構成部材を敷設した後、この路面構成部材の山側端部上に前記擁壁の下部が位置するように該擁壁を形成することを特徴とする道路拡張工法。
  2. 前記擁壁を前記山側傾斜面に連結手段により連結することを特徴とする請求項記載の道路拡張工法
  3. 前記路面構成部材がコンクリート床版であることを特徴とする請求項1又は2記載の道路拡張工法
  4. 前記道路の谷側に、前記路面構成部材の谷側を支持する基礎を形成することを特徴する請求項1記載の道路拡張工法。
  5. 前記請求項1又は2項に記載の道路拡張工法により形成され、前記擁壁に前記路面構成部材の山側端部を上から押える押さえ部を設けたことを特徴とする道路拡張構造。
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