JP3714077B2 - Damping structure of buildings - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲げ変形が卓越する建築物の制振構造に関し、特に地震等の振動によって発生する曲げ変形エネルギーを減衰させる建築物の制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地震等により発生する建築物の曲げ変形エネルギーを減衰させる制振構造として、特開平7−26783号公報に開示されている曲げ変形制御型制振構造物が知られている。この曲げ変形制御型制振構造物は、連層の耐震要素から構成されるコアとその外周を取り囲み間隔を隔てて形成された外周壁部とを備えている。上記コアの頂部からはトップガーダーと呼ばれる張り出し部が張り出され、この張り出し部と外周壁部との間にコアに減衰力を付与する油圧式ダンパーや鋼材ダンパーが減衰装置として設けられた構造物である。
【0003】
即ち、上記コアとは別体として地上から立設された外周壁部と、上記コアの頂部から張り出させた張り出し部とをそれらの間に減衰装置を介して接続する。これにより、地震等でコアと外周壁部とにそれぞれ曲げ変形が発生すると、それらの相対変位が上記減衰装置に入力されて緩衝されるとともに、その反力が出力される。この反力が曲げ変形エネルギーの減衰力としてコアに付与され、コアの曲げ変形が抑えられて構造物が制振されるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の建築物の制振構造にあっては、制振作用をなす制振装置として油圧式ダンパーや鋼材ダンパーが用いられていたため、以下のような課題があった。
油圧ダンパーを用いた場合には、内部に充填された油がシール部材の劣化等によって漏れ出して周囲を汚して美観を損ねたり、油圧が低下してダンパー効果が得られ難くなってしまう虞があった。
一方、鋼材ダンパーはコアと外周壁部との間にそれぞれ剛的に取り付けられて介在され、その弾塑性変形によって振動エネルギーを吸収する。このため、一度変形したダンパーはその都度交換しなければならなかった。また、その交換作業は大掛かりで手間がかかるため、メンテナンスには多くの労力を費やさなければならなかった。さらに、鋼材ダンパー自身が大型であるため、交換するたびに多大な費用がかかるという課題があった。
【0005】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたものであり、安定した制振効果が得られ、安価で容易にメンテナンスできる建築物の制振構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の請求項1に示す建築物の制振構造にあっては、外力の入力によって変形する垂直架構と、該垂直架構から張り出して設けられる水平架構と、該水平架構とその下方に位置する下方構造体との間に、前記垂直架構と並行に設けられる建物部材とを有する建築物の制振構造であって、前記建物部材の高さ方向の途中に介装される少なくとも1つの摩擦ダンパーを備え、該摩擦ダンパーは、前記水平架構側から垂下される建物部材に設けられた第1圧接板と、前記下方構造体側から立設される建物部材に設けられた第2圧接板とを有し、一方の圧接板が対をなして他方の圧接板を両面から挟み込んで重合され、前記一方の圧接板と前記他方の圧接板との間に、対をなす摩擦板と滑動板とが重合した状態でそれぞれ介装され、前記他方の圧接板には長孔が設けられ、前記他方の圧接板の表裏面の前記長孔の縁部には前記摩擦板がそれぞれ設けられ、該摩擦板の表面に前記滑動板が滑動自在に重合され、前記各一方の圧接板及び前記各滑動板の前記長孔に対応する部分にはそれぞれ孔部が設けられ、前記一方の圧接板の孔部、一方の滑動板の孔部、他方の圧接板の長孔、他方の滑動板の孔部、及び一方の圧接板の孔部内にボルトが挿通され、該ボルトの一方の圧接板から突出した部分にナットが締め付けられ、該ボルトに装着された皿ばね積層体により前記一方の圧接板と他方の圧接板との間にボルト軸力が付加され、前記第1圧接板と前記第2圧接板とが、前記滑動板と前記摩擦板との滑動を伴って相対移動するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
即ち、建築物の垂直架構から張り出した水平架構と、下方構造体との間に、それらの相対移動により摩擦抵抗力を発生する摩擦ダンパーが介在されている。よって、地震等の外力によって建築物の垂直架構に曲げ変形が生じると、水平架構と下方構造体とが相対移動して、その振動変位力が摩擦ダンパーに入力される。このとき、摩擦ダンパーを構成する第1圧接板と第2圧接板とが相対移動されて、入力された振動変位力が摩擦抵抗力に変換されて振動エネルギーが低減されるので建築物を制振することができる。
【0008】
また、上記第1圧接板と上記第2圧接板との間には、対をなす摩擦板と滑動板とが挟み込まれ、これらの間で滑りを生じさせるように構成されている。さらに、滑動板および摩擦板は第1圧接板あるいは第2圧接板とは別体として設けられている。このため、滑動板および摩擦板は圧接板の材質に囚われることなく、最適な組み合わせを適宜選択することができる。即ち、滑動板および摩擦板は設計で意図した安定した摩擦係数および復元力特性が得られるように、設定することができる。
【0009】
また、制振部材として摩擦ダンパーを用いたので、油圧ダンパーのように油が漏れないため周囲を汚すことがない。さらに、同様の理由により、油圧が低下せずダンパー効果が低減することなく安定した制振機能を得ることができる。また、摩擦ダンパーは、振動変位力を摩擦抵抗力に変換させて振動エネルギーを低減させるので、鋼材ダンパーのように垂直架構に変形が発生する度にダンパーを交換する必要はなく、半永久的に使用することができる。
【0010】
本発明の請求項2に示す建築物の制振構造にあっては、前記各長孔の短径は、前記一方の圧接板と前記他方の圧接板とが2次元的に相対移動するのを許容する長さに形成されていることを特徴とする。
【0011】
即ち、第1圧接板と第2圧接板とは、ボルト軸力が付与された状態で垂直方向と水平方向とに2次元的に相対移動することができる。したがって、垂直架構の曲げ変形に伴って、第1圧接板の上端と第2圧接板の下端との間に生じる水平方向の変形にも、相対移動することができる。よって、垂直方向のみならず、水平方向の移動による振動変位力をも摩擦抵抗力に変換して制振することができる。
【0012】
本発明の請求項3に示す建築物の制振構造にあっては、前記摩擦ダンパーを、前記建物部材の高さ方向の途中に複数介装するとともに、これらの摩擦ダンパーの間に前記垂直架構から張り出した中間水平架構が連結されていることを特徴とする。
【0013】
即ち、上記摩擦ダンパーが、水平架構と最上に位置する中間水平架構間と、最下に位置する中間水平架構と下方構造体間と、各中間架構間とにそれぞれ設けられている。よって、垂直架構全体が大きく曲げ変形する場合、水平架構と下方構造体との間で発生する大きな変位量が各摩擦ダンパーに分散されて入力される。このため、ダンパー自身を大きくすることなく大きな振動に対しても制振することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図5は本発明にかかる建築物の制振構造の一実施形態を示している。
【0015】
本発明の建築物の制振構造は、特にアスペクト比が大きい建築物10や曲げ変形が卓越する建築物10に適用され、これら建築物の中央に位置して下方構造体をなす基礎12上に立設され、外力が入力されて変形する垂直架構をなすコア34と、このコア34から外方に張り出されて建築物10の最上階を形成する剛構造の水平架構38と、この水平架構38の外端部に基礎12に亘って上記コア34と並行に設けられる建物部材としての柱40と、該柱40と上記コア34との間に、高さ方向に適宜間隔を隔てて建築物10の階床および天井を形成する複数の床・梁架構36と、特定階の柱40に介設される摩擦ダンパー8とで構成されている。即ち、摩擦ダンパー8は、これが介設される特定階を形成する上記水平架構38側の梁架構36から垂下される上方柱部40aと、上方柱部40aの下方に位置して同階を形成する基礎12側の梁架構36から立設される下方柱部40bとの間に設けられている。
【0016】
上記上方柱部40aと上記下方柱部40bとは、同じ断面形状をなすH型鋼で形成され、それらのフランジとウエブとをそれぞれ対向させて上下に設けられている。そして、上方柱部40aと下方柱部40bとの間に介在される摩擦ダンパー8は、ウエブ及び一対のフランジのそれぞれに対して、同様な構成で取り付けられる。ここでは、ウエブに対する摩擦ダンパー8の取り付け構造を例にとって、以下説明する。
【0017】
上方柱部40aと下方柱部40bとは、その対向する端部が間隔を隔てることで互いに接離する方向に移動可能に設けられている。そして、上方柱部40aのウエブが第1圧接板14をなし、この第1圧接板14には、移動方向に沿って、後述するボルト貫通用の長孔14aが形成されている。この長孔14aは、第1圧接板14の長さ方向に2箇所一組、かつ長孔14aの短手方向に一対それぞれ並べられて形成され、計4箇所設けられている。
【0018】
長孔14aが設けられた第1圧接板の表裏両面にはそれぞれ、後述する複合摩擦材料からなる摩擦板22が重ね合わされる。この摩擦板22は薄板状に形成されるとともに、第1圧接板14の長さ方向に組をなす長孔14aの長さ方向に沿って相当の長さを有している。さらにこの摩擦板22は、長孔14aの短手方向に対をなす各長孔14aの間とその外側とに平行に3枚配列される。
【0019】
また、第1圧接板14の表裏両面に配置された摩擦板22の各表面には、これに滑動自在に滑接する薄板状のステンレス製滑動板Sが重ね合わせられている。
【0020】
他方、下方柱部40bのウエブの表裏両面には、上方柱部40aに取り付けられる摩擦板22と滑動板Sとの厚さに相当する厚さを有するはさみ板17が重ね合わせられる。そしてこれらはさみ板17と滑動板Sの外側には、滑動板Sに一端が重ね合わせられ、他端がはさみ板17に重ね合わせられて、両柱部40a,40bの間にわたって一対のスプライスプレートが掛け渡される。このスプライスプレートが第2圧接板15をなしている。従って、第1圧接板14はその両面それぞれが、対をなす摩擦板22および滑動板Sを介して、一対の第2圧接板15に挟み込まれることになる。そしてまた第2圧接板は、はさみ板17によって第1圧接板14、ひいては柱40と平行に配置される。
【0021】
上方柱部40aには上述したように、ボルト挿通用の4つの長孔14aが形成されているとともに、下方柱部40bには、ウエブを貫通する貫通孔19が形成されている。第2圧接板15および滑動板Sには、これら長孔14aおよび貫通孔19に対応させてそれぞれ、孔部21が形成されている。
【0022】
そして下方柱部40bでは、ウエブを挟む2枚の第2圧接板15間にわたって高力ボルト16を挿通し、かつ当該高力ボルト16にナット18が螺合されている。これによって、はさみ板17を介して一対の第2圧接板15が固定的に取り付けられ、一対の第2圧接板15が下方柱部40bに属するようになっている。
【0023】
他方、上方柱部40aでは、これに属する第1圧接板14を挟む一方の第2圧接板15aから滑動板Sを介して高力ボルト16が挿通されている。この高力ボルト16は摩擦板22の隙間に位置する長孔14aを介して第1圧接板14の反対側に達している。さらに、当該高力ボルト16は裏面の摩擦板22の隙間から滑動板S、第2圧接板15bを経てナット18で固定されている。即ち、上方柱部40aは摩擦板22と滑動板Sとの滑動面8aを介して、第2圧接板15a,15bに対し相対移動自在に取り付けられている。
【0024】
そして、ナット18の締付けによりボルトの軸力Nが発生し、この軸力Nが一対の第2圧接板15a、15b間に伝達されて、第1圧接板14の挟み込み力として作用する。さらに、第1圧接板14と一対の第2圧接板15a,15bとは、当該挟み込み力の作用の下で、両者の相対移動が許容されるように設定されている。
【0025】
また、高力ボルト16とナット18による締結構造部分には、高力ボルト16の頭部16aと第2圧接板15aとの間に、リング状の皿ばねが複数積層された皿ばね積層体30が設けられている。また皿ばね積層体30の高力ボルト16側の一端には、これに重ねて高力ボルト16の軸力を伝達する円盤状の座金32が設けられている。そして高力ボルト16は、その頭部16aを受ける小径の座金20を介して座金32を貫通して皿ばね積層体30の中空内部へと挿通されている。さらに、この高力ボルト16は第1圧接板14の長孔14aに挿入されるようになっている。他方、ナット18の締結側には、第2圧接板15bの外側に重ねて皿ばねと同径の円盤状の板座金33が設けられている。そしてナット18は、この板座金33上でナット18相当の小径な座金20aを介して高力ボルト16に螺合されるようになっている。
【0026】
以上、ウエブへの摩擦ダンパー8の取り付け構造について説明したが、上下一対のフランジに対しても同様にして摩擦ダンパー8が取り付けられる。特に、フランジの表面は単一面である一方で、ウエブ側のフランジの裏面は当該ウエブによって分断されている。従ってフランジへの摩擦ダンパー8の取り付けにあっては、摩擦ダンパー8はウエブを挟む形態で配置される。
【0027】
ところで、上述したように専用の滑動板Sや摩擦板22を備えるようにしているので、これら滑動板Sや摩擦板22に様々な材質、各種の表面仕上げを施した板材を適用することができる。即ち、滑動板Sおよび摩擦板22双方に高耐久性の材質のものを選択することも可能である。したがって、建物の供用期間中を通して摩擦ダンパー8の性能を一定に保つことができ、摩擦ダンパー8そのものをメンテナンスフリー化することも容易に可能である。
【0028】
また上記皿ばね積層体30は、高力ボルト16の軸力Nを第2圧接板15a,15b間に付加する経路に介装され、高力ボルト16の軸方向変位に対しても弾発力がほぼ一定で変動することのない非線形ばね特性を発揮するようになっている。
【0029】
以上説明した建築物の制振構造にあっては、地震や風などの外力によって建築物10のコア34に曲げ変形が生じ、変位力が所定値を超えると、水平架構38側の上方柱部40aと基礎12側に設けられた下方柱部40bとが相対移動して、摩擦ダンパー8に入力される。そして、摩擦ダンパー8を構成する第2圧接板15と第1圧接板14とは滑動板Sと摩擦板22との滑動を伴って相対移動する。このとき、滑動板Sと摩擦板22との間に作用する高力ボルト16の軸力Nによって、振動エネルギーがμ×Nの摩擦抵抗力Rに変換されて振動減衰されて建築物10を制振することができる。
【0030】
また、制振部材として摩擦ダンパー8を用いたので、油圧ダンパーのように油が漏れないために周囲を汚すことがなく、また、油圧が低下しないのでダンパー効果が低減しないため安定した制振機能が発揮される。さらに、摩擦ダンパー8は、振動変位力を摩擦抵抗力に変換させて振動エネルギーを低減させるので、鋼材ダンパーのようにコア34が変形する度に、摩擦ダンパー8を交換する必要はなく、半永久的に使用することができる。
【0031】
そして特に、第1圧接板14とこれを挟み込む一対の第2圧接板15との間に、摩擦板22とステンレス板などからなる滑動板Sを一対にして挟み込んで7層構造とし、摩擦板22と滑動板Sとの間で滑りを生じさせるようにしている。滑動板Sおよび摩擦板22は第1圧接板14あるいは第2圧接板15に対して別途取り付けられるものなので、第1圧接板14や第2圧接板15の材質に囚われることがない。したがって、設計で意図した安定した摩擦係数および復元力特性が得られるように、滑動板Sと摩擦板22との最適な組み合わせを適宜に選択することが可能となる。
【0032】
また、滑動面8aの損耗が激しく摩擦ダンパー8を交換する必要が生じた場合でも、7層構造であるから滑動板S若しくは摩擦板22のみを取り替えることで対応することができる。さらに、滑動板Sも摩擦板22もともに薄板で構成できるので、軽量化することができ、交換時の作業性、経済性の面で優れている。殊に、建築物10においては、交換する部材が小さい方が足場を小さく簡易にすることができ、クレーン等の重機を用いることなく容易に作業できると共に、作業時間をも短縮することができる。
【0033】
本実施形態において、下方構造体を基礎12としたが、これに限らず剛構造の建物架構等でも構わない。
【0034】
また、本実施形態においては、水平架構38と基礎12との間に摩擦ダンパー8を1つ介在させた実施形態を示したが、摩擦ダンパー8の数はこの限りではない。
【0035】
さらに、本実施形態においては、下方柱部40bに一対の第2圧接板15a、15bを固定して、それらの間に挟み込ませた上方柱部40aの第1圧接板14に長孔14aを設けた実施形態を示したが、第1圧接板14を対にして第2圧接板15を挟み、第2圧接板15に長孔を設けても構わない。また、上記柱40は、本実施形態においてH型鋼の柱としたが、間柱、壁、ブレース等でも構わない。
【0036】
図6は上記実施形態の変形例を示し、上記実施形態において第1圧接板14に設けた長孔14aの短手方向の巾を、貫通する高力ボルト16の外径より十分に大きくして、第1圧接板14と第2圧接板15との2次元的な相対移動を可能としたものである。
【0037】
即ち、地震等の外力によって発生する建築物10の曲げ変形に伴って、上方柱部40aの上端と下方柱部40bの下端との間には、当然水平方向にも変形が生じる。このとき、上記変形例によれば、第1圧接板14と第2圧接板15とが、ボルト軸力が付与された状態でその水平方向にも相対移動できる。よって、この変形例の制振構造によれば、水平方向の振動変位力をも摩擦抵抗力に変換して振動エネルギーを低減し制振することができる。ここで、ボルト外径より大きく形成する貫通孔は、長孔に限らず丸孔または角穴等でも構わない。
【0038】
図7は本発明の他の実施形態を示し、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0039】
本実施形態では、コア34から張り出して建築物10の最上階を形成する上記水平架構38とは別に、水平架構38と基礎12との中間部分に両者から略同じ間隔を隔てて位置する特定階が、剛構造をなす中間水平架構44で形成されている。そして、これら上下に位置する水平架構38と中間水平架構44との間の任意の階と、中間水平架構44と基礎12との間の任意の階とを形成する柱40にそれぞれ上記摩擦ダンパー8が介設されている。
【0040】
本実施形態によれば、上下に位置する水平架構38と中間水平架構44との間と、中間水平架構44と基礎12との間とに摩擦ダンパー8を設けたので、その範囲内で摩擦ダンパー8が作用する。即ち、建築物10のコア34全体が大きく曲げ変形して、水平架構38と基礎12とが大きく変位する場合であっても、その全体の変位量は各摩擦ダンパー8に分散されて入力される。このため、摩擦ダンパー8自身を大きくすることなく大きな振動に対しても制振することができる。
【0041】
本実施形態においては、中間水平架構44をコア34の中間部分に両者から略同じ間隔を隔てて備えた形態を示したが、中間水平架構44を設ける位置及び数量はコア34の高さ方向に適宜間隔を隔てて設けられていればこれに限るものではない。また、水平架構38と中間水平架構間44間、中間水平架構44と基礎12間、及び各中間水平架構44間に備える摩擦ダンパー8の数も1つに限るものではない。
【0042】
以上説明したように、本発明の請求項1に示す建築物の制振構造にあっては、建築物の水平架構と下方構造体との間に少なくとも1つの摩擦ダンパーが介装されているので、地震等の外力によって建築物に曲げ変形が生じた場合、入力された振動変位力を摩擦ダンパーで摩擦抵抗力に変換して振動エネルギーを低減し、建築物を制振することができる。
また、一方の圧接板(第1圧接板又は第2圧接板)が対をなして他方の圧接板(第2圧接板又は第1圧接板)を両面から挟みこんで重合され、一方の圧接板と他方の圧接板との間には、対をなす摩擦板と滑動板とが重合した状態でそれぞれ介装され、各摩擦板及び滑動板は、ボルトとナットと皿ばね積層体との協働により、一方の圧接板と他方の圧接板との間に挟み込まれているので、一方の圧接板と他方の圧接板との材質に囚われることなく、最適な組み合わせを適宜に選択することができる。
さらに、各摩擦板及び滑動板を一方の圧接板と他方の圧接板との間に介装させ、ボルトとナットと皿ばね積層体との協働によって一方の圧接板と他方の圧接板との間に軸力を生じさせるだけでよいので、各摩擦板及び滑動板を一方の圧接板及び他方の圧接板に接着、ねじ止め等の手段によって固定する必要はなく、摩擦板及び滑動板の取り付け、取り外しが容易となる。
さらに、摩擦板及び滑動板を簡単に交換することができるので、一方の圧接板及び他方の圧接板をそのまま使用して、制振要素である摩擦板及び滑動板のみ交換することにより、初期の制振性能を容易に復元することができ、長期的に初期の制振性能を維持することができる。
さらに、摩擦板及び滑動板の構造を簡素化することができるので、これによっても摩擦板及び滑動板の取り付け、取り外しに要する手間を大幅に削減することができる。
さらに、制振装置として摩擦ダンパーを使用しているので、油圧ダンパーを使用した場合のように、シール部材の劣化等によって油漏れが生じて、ダンパー効果が低下したり、周囲を汚すようなことはなく、安定した制振機能を長期に渡って得ることができる。
また、本発明の請求項2に示す建築物の制振構造にあっては、各長孔の短径を、一方の圧接板と他方の圧接板とが2次元的に相対移動するのを許容する長さに形成しているので、一方の圧接板と他方の圧接板とをボルト軸力が付加された状態で2次元的に相対移動させることができ、せん断方向の振動をも制振することができ、良好な制振効果が得られることになる。
さらに、本発明の請求項3に示す建築物の制振構造にあっては、建築物の垂直架構全体が大きく曲げ変形して、水平架構と下方構造体とが大きく変位する場合であっても、その変位力は各摩擦ダンパーに分散して入力されることになるので、各ダンパー自体を大きくすることなく、大きな振動に対しても制振することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の制振構造の一実施形態を示す概念図である。
【図2】本発明に適用した摩擦ダンパーの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図2中、A−A線矢視断面図である。
【図4】図3中、B矢視図である。
【図5】図2に示した実施形態に適用される滑動板の平面図である。
【図6】本実施形態に適用される摩擦ダンパーの変形例を示す側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す概念図である。
【符号の説明】
8 摩擦ダンパー
10 建築物
12 基礎
14 第1圧接板
14a 長孔
15,15a,15b 第2圧接板(スプライスプレート)
16 高力ボルト
22 摩擦板
34 コア(垂直架構)
38 水平架構
40 柱(建物部材)
40a 上方柱部(建物部材)
40b 下方柱部(建物部材)
44 中間水平架構
S 滑動板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration control structure of a building where bending deformation is dominant, and more particularly to a vibration control structure of a building that attenuates bending deformation energy generated by vibration such as an earthquake.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a bending deformation control type damping structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-26783 is known as a damping structure that attenuates bending deformation energy of a building caused by an earthquake or the like. This bending deformation control type damping structure includes a core composed of a multi-layered seismic element and an outer peripheral wall portion surrounding the outer periphery and spaced apart. A structure in which a projecting part called a top girder is projected from the top of the core, and a hydraulic damper or a steel damper that imparts damping force to the core is provided as a damping device between the projecting part and the outer peripheral wall part. It is.
[0003]
That is, an outer peripheral wall portion standing upright from the ground as a separate body from the core and an overhang portion projecting from the top of the core are connected via an attenuation device therebetween. Thus, when bending deformation occurs in the core and the outer peripheral wall part due to an earthquake or the like, their relative displacement is input to the damping device and buffered, and the reaction force is output. This reaction force is applied to the core as a damping force of bending deformation energy, and the bending deformation of the core is suppressed and the structure is damped.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional vibration damping structure of a building, since a hydraulic damper or a steel damper is used as a vibration damping device that performs a vibration damping action, there are the following problems.
When a hydraulic damper is used, the oil filled inside may leak due to deterioration of the seal member and so on, contaminating the surroundings and deteriorating the aesthetics, or the hydraulic pressure may be lowered, making it difficult to obtain a damper effect. there were.
On the other hand, the steel damper is rigidly attached and interposed between the core and the outer peripheral wall portion, and absorbs vibration energy by its elastic-plastic deformation. For this reason, the damper once deformed had to be replaced each time. In addition, since the replacement work is large and time-consuming, a lot of labor has to be spent on maintenance. Furthermore, since the steel damper itself is large-sized, there is a problem that a great amount of cost is required every time it is replaced.
[0005]
Therefore, the present invention has been made in view of such conventional problems, and an object of the present invention is to provide a building damping structure that can obtain a stable damping effect and can be easily maintained at low cost.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the building damping structure according to claim 1 of the present invention includes a vertical frame that is deformed by the input of an external force , a horizontal frame that projects from the vertical frame, and the horizontal frame. between Frames and lower structure located thereunder, a damping structure for a building having a building element that is provided in parallel with the vertical Frame, through the middle of the height direction of the building member comprising at least one friction damper is instrumentation, the friction damper includes a first pressing plate provided on the building member which is suspended from the horizontal rack構側, provided a building member which is erected from the lower structure side A second pressure contact plate, wherein one pressure contact plate forms a pair and the other pressure contact plate is sandwiched from both sides to be polymerized , and a pair is formed between the one pressure contact plate and the other pressure contact plate . it in a state in which the formed friction plate and sliding plate are polymerized The other press-contact plate is provided with a long hole, and the other press-contact plate is provided with a friction plate at the edge of the long hole on the front and back surfaces of the other press-contact plate. The plates are slidably overlapped , and each of the one pressure contact plate and the portion of each slide plate corresponding to the long hole is provided with a hole, respectively, and the hole of the one pressure contact plate, the one of the slide plates A bolt is inserted into the hole, the long hole of the other pressure contact plate, the hole of the other sliding plate, and the hole of the one pressure contact plate, and the nut is tightened to the portion protruding from the one pressure contact plate of the bolt, A bolt axial force is applied between the one pressure contact plate and the other pressure contact plate by the disc spring laminate attached to the bolt, and the first pressure contact plate and the second pressure contact plate are connected to the sliding plate. characterized in that it is configured to relatively move with the sliding of said friction plate
[0007]
That is, a friction damper that generates a frictional resistance force by a relative movement between a horizontal frame projecting from a vertical frame of the building and the lower structure is interposed. Therefore, when bending deformation occurs in the vertical frame of the building due to an external force such as an earthquake, the horizontal frame and the lower structure move relative to each other, and the vibration displacement force is input to the friction damper. At this time, the first pressure contact plate and the second pressure contact plate constituting the friction damper are moved relative to each other, and the input vibration displacement force is converted into the friction resistance force, so that the vibration energy is reduced. can do.
[0008]
In addition, a pair of friction plate and sliding plate is sandwiched between the first pressure contact plate and the second pressure contact plate, and is configured to cause slippage between them. Further, the sliding plate and the friction plate are provided separately from the first pressure contact plate or the second pressure contact plate. For this reason, the sliding plate and the friction plate can be appropriately selected as appropriate without being restricted by the material of the pressure contact plate. That is, the sliding plate and the friction plate can be set so as to obtain a stable friction coefficient and restoring force characteristic intended by the design.
[0009]
Further, since the friction damper is used as the vibration damping member, the oil does not leak like the hydraulic damper, so that the surroundings are not soiled. Furthermore, for the same reason, a stable damping function can be obtained without reducing the hydraulic pressure and reducing the damper effect. In addition, the friction damper converts vibration displacement force into friction resistance force and reduces vibration energy, so it is not necessary to replace the damper every time a vertical frame is deformed like a steel damper, and it is used semipermanently. can do.
[0010]
In the vibration damping structure for a building according to claim 2 of the present invention, the short diameter of each of the long holes is such that the one pressure contact plate and the other pressure contact plate relatively move in two dimensions. It is characterized by being formed to an allowable length .
[0011]
That is, the first pressure contact plate and the second pressure contact plate can be relatively moved two-dimensionally in the vertical direction and the horizontal direction in a state where the bolt axial force is applied. Accordingly, relative to the horizontal deformation that occurs between the upper end of the first press-contact plate and the lower end of the second press-contact plate in accordance with the bending deformation of the vertical frame, it can also be moved relative. Therefore, vibration displacement force due to movement in the horizontal direction as well as in the vertical direction can be converted into frictional resistance force for damping.
[0012]
In the vibration damping structure of the building shown in claim 3 of the present invention, the friction damper with a plurality interposed in the middle in the height direction of the building members, said vertical Frames between these friction dampers It is characterized in that an intermediate horizontal frame overhanging is connected.
[0013]
That is, the friction damper is provided between the horizontal frame and the uppermost intermediate horizontal frame, between the lowermost intermediate horizontal frame and the lower structure, and between the intermediate frames. Therefore, when the entire vertical frame is greatly bent and deformed, a large amount of displacement generated between the horizontal frame and the lower structure is distributed and input to each friction damper. For this reason, it is possible to control even a large vibration without enlarging the damper itself.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1-5 has shown one Embodiment of the damping structure of the building concerning this invention.
[0015]
The vibration damping structure of a building according to the present invention is applied to a
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
A
[0019]
Further, on each surface of the
[0020]
On the other hand, a
[0021]
As described above, four
[0022]
In the
[0023]
On the other hand, in the
[0024]
A bolt axial force N is generated by tightening the
[0025]
Further, in the fastening structure portion by the high-
[0026]
Although the structure for attaching the
[0027]
By the way, since the dedicated sliding plate S and the
[0028]
The disc spring laminated
[0029]
In the building damping structure described above, bending deformation occurs in the
[0030]
Further, since the
[0031]
In particular, a
[0032]
Further, even when the sliding
[0033]
In the present embodiment, the lower structure is the
[0034]
Further, in the present embodiment, an embodiment in which one
[0035]
Further, in the present embodiment, a pair of second
[0036]
FIG. 6 shows a modification of the above embodiment. In the above embodiment, the width in the short direction of the
[0037]
In other words, with the bending deformation of the
[0038]
FIG. 7 shows another embodiment of the present invention, in which the same components as those in the above embodiment are denoted by the same reference numerals and redundant description is omitted.
[0039]
In the present embodiment, apart from the
[0040]
According to the present embodiment, the
[0041]
In the present embodiment, the intermediate
[0042]
As described above, in the building damping structure according to claim 1 of the present invention, at least one friction damper is interposed between the horizontal frame and the lower structure of the building. When a bending deformation occurs in the building due to an external force such as an earthquake , the input vibration displacement force can be converted into a frictional resistance force by a friction damper to reduce the vibration energy , thereby damping the building.
Further, one pressure contact plate (first pressure contact plate or second pressure contact plate) is paired and the other pressure contact plate (second pressure contact plate or first pressure contact plate) is sandwiched from both sides to be polymerized, and one pressure contact plate The friction plate and the sliding plate that are paired are interposed between the pressure plate and the other pressure contact plate , respectively, and each friction plate and the sliding plate are cooperated by a bolt, a nut, and a disc spring laminated body. Thus, since it is sandwiched between one pressure contact plate and the other pressure contact plate , the optimum combination can be appropriately selected without being bound by the material of one pressure contact plate and the other pressure contact plate .
Further, each friction plate and sliding plate are interposed between one press contact plate and the other press contact plate, and the one press contact plate and the other press contact plate are cooperated by the bolt, the nut, and the disc spring laminate. Since it is only necessary to generate an axial force between them, it is not necessary to fix each friction plate and sliding plate to one pressure contact plate and the other pressure contact plate by means such as bonding or screwing. , Easy to remove.
Furthermore, since the friction plate and the sliding plate can be easily replaced , the initial pressure can be obtained by replacing only the friction plate and the sliding plate, which are the damping elements, using one pressure contact plate and the other pressure contact plate as they are. The damping performance can be easily restored , and the initial damping performance can be maintained in the long term.
Furthermore, since the structure of the friction plate and the sliding plate can be simplified, the labor required for attaching and removing the friction plate and the sliding plate can be greatly reduced.
Furthermore, since a friction damper is used as a vibration damping device , oil leakage may occur due to deterioration of the seal member, etc., as in the case of using a hydraulic damper, and the damper effect may be reduced or the surroundings may be soiled. Rather, a stable vibration control function can be obtained over a long period of time.
Further, in the vibration damping structure for a building according to claim 2 of the present invention, the short diameter of each of the long holes is allowed to allow two-dimensional relative movement of one pressure contact plate and the other pressure contact plate. Therefore, one pressure contact plate and the other pressure contact plate can be two-dimensionally moved relative to each other with a bolt axial force applied, and vibration in the shear direction is also suppressed. Therefore, a good damping effect can be obtained.
Furthermore, in the vibration damping structure for a building shown in claim 3 of the present invention, even if the entire vertical frame of the building is greatly bent and deformed, the horizontal frame and the lower structure are greatly displaced. Since the displacement force is distributed and input to each friction damper, it is possible to control even a large vibration without increasing each damper itself.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing an embodiment of a vibration control structure for a building according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing an embodiment of a friction damper applied to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
4 is a view taken in the direction of arrow B in FIG. 3;
FIG. 5 is a plan view of a sliding plate applied to the embodiment shown in FIG. 2;
FIG. 6 is a side view showing a modification of the friction damper applied to the present embodiment.
FIG. 7 is a conceptual diagram showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
8
16
38
40a Upper column (building material)
40b Lower column (building material)
44 Intermediate horizontal frame S Sliding plate
Claims (3)
前記建物部材の高さ方向の途中に介装される少なくとも1つの摩擦ダンパーを備え、
該摩擦ダンパーは、前記水平架構側から垂下される建物部材に設けられた第1圧接板と、前記下方構造体側から立設される建物部材に設けられた第2圧接板とを有し、
一方の圧接板が対をなして他方の圧接板を両面から挟み込んで重合され、
前記一方の圧接板と前記他方の圧接板との間に、対をなす摩擦板と滑動板とが重合した状態でそれぞれ介装され、
前記他方の圧接板には長孔が設けられ、前記他方の圧接板の表裏面の前記長孔の縁部には前記摩擦板がそれぞれ設けられ、該摩擦板の表面に前記滑動板が滑動自在に重合され、
前記各一方の圧接板及び前記各滑動板の前記長孔に対応する部分にはそれぞれ孔部が設けられ、
前記一方の圧接板の孔部、一方の滑動板の孔部、他方の圧接板の長孔、他方の滑動板の孔部、及び一方の圧接板の孔部内にボルトが挿通され、該ボルトの一方の圧接板から突出した部分にナットが締め付けられ、該ボルトに装着された皿ばね積層体により前記一方の圧接板と他方の圧接板との間にボルト軸力が付加され、
前記第1圧接板と前記第2圧接板とが、前記滑動板と前記摩擦板との滑動を伴って相対移動するように構成されていることを特徴とする建築物の制振構造。Vertical Frames deformed by input of an external force, the horizontal Frames provided protruding from the vertical Frames, horizontal Frame and between the lower structure located thereunder, building members that are provided in parallel with the vertical Frame A vibration control structure of a building having
Comprising at least one friction damper is interposed midway in the height direction of the building element,
The friction damper includes a first pressure-contact plate provided on the building member which is suspended from the horizontal rack構側, and a second pressing plate provided in the building members to be erected from the lower structure side,
One pressure contact plate is paired and the other pressure contact plate is sandwiched from both sides and polymerized.
Between the one pressure contact plate and the other pressure contact plate , a pair of friction plates and sliding plates are respectively interposed in a superposed state,
The other pressure contact plate is provided with a long hole, the edge of the long hole on the front and back surfaces of the other pressure contact plate is provided with the friction plate, and the sliding plate is slidable on the surface of the friction plate. Polymerized into
Holes are provided in portions corresponding to the long holes of the one pressure contact plate and the sliding plates ,
Bolts are inserted into the holes of the one pressure plate, the holes of one sliding plate, the long holes of the other pressure plate, the holes of the other sliding plate, and the holes of the one pressure plate. A nut is tightened on a portion protruding from one pressure contact plate, and a bolt axial force is applied between the one pressure contact plate and the other pressure contact plate by a disc spring laminated body attached to the bolt,
A vibration damping structure for a building, wherein the first pressure contact plate and the second pressure contact plate are configured to move relative to each other with the sliding of the sliding plate and the friction plate .
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