JP3713678B2 - Cast-in-place pile, underground wall and its construction method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場所打ち杭、地下壁およびその構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
場所打ちコンクリートによる杭あるいは地下壁の構築は、地表面で鉄筋を組み合わせて鉄筋篭を組み立て、地中に削孔した孔あるいは壁(以下『溝』)内に吊り下ろし、コンクリートを打設して構築している。
この場合に、高架の下のような上部の空間に制約を受ける現場では、長い鉄筋篭を吊り上げることができないから、短い鉄筋篭を順次継ぎ足しながら施工する必要がある。
したがって杭や壁の長さが長くなると、継ぎ手箇所が多くなり、作業能率が低下してしまう。
このような点を改善する方法として、柔軟性のあるフレキシブル鉄筋を連続して溝内に鉛直に挿入し、そのフレキシブル鉄筋群の全長にわたって、その周囲に帯鉄筋を巻き付けて連続した鉄筋篭を製造しつつ溝内に吊り下ろす構築方法も開発されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
上記したような方法でも、鉛直方向のフレキシブル鉄筋群の全長にわたってその周囲に帯鉄筋を巻き付けて行く工程が必要となる。そのために周囲が制限された狭い空間で長時間の作業が必要となり、能率の良くない、不経済な構築方法であった。
【0004】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、帯鉄筋を使用せず、狭い作業空間においても効率良く構築することができる、場所打ち杭、地下壁およびその構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
上記のような課題を解決するために本発明は、現場で掘削した孔、壁用の溝内に鉛直に配置したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋群と、このフレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、前記の溝内に打設した繊維補強コンクリートによって形成し、
かつ帯鉄筋を使用しないで構成した、場所打ち杭、地下壁を特徴としたものである。
また本発明は、現場で掘削した孔、壁用の溝内に鉛直に配置したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋群と、前記フレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、前記の溝内に打設した繊維補強コンクリートと、地表に近い頭部のみに設置した帯鉄筋籠によって構成した、場所打ち杭、地下壁を特徴としたものである。
また本発明は、現場で掘削した孔、壁用の溝内に鉛直に配置したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋群と、前記フレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、前記の溝内の下部に打設した普通コンクリートと、上部に打設した繊維コンクリートとによって形成し、かつ帯鉄筋を使用しないで構成した、場所打ち杭、地下壁を特徴としたものである。
【0006】
また本発明の場所打杭、地下壁は、現場で掘削した孔、壁用の溝内に鉛直に配置したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋群と、その溝内の下部に打設した普通コンクリートと、上部に打設した繊維コンクリートとによって形成し、
かつ帯鉄筋を使用しないで構成した、場所打ち杭、地下壁を特徴としたものである。
【0007】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明の場所打ち杭、地下壁およびその構築方法の実施例について説明する。
【0008】
<イ>溝の掘削。
現場では地中に杭用の孔、あるいは壁用の溝(以下『溝1』)を掘削する。
この掘削の方法は従来公知の方法を採用することができる。
掘削した溝1内には従来と同様にベントナイトなどの安定液を充填して周囲の壁面の崩壊を防止する。
【0009】
<ロ>フレキシブル鉄筋の挿入。(昇降架台タイプ)
掘削した溝1の安定液の内部に鉛直方向にPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2群を挿入する。このPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2の溝1内への挿入は、昇降架台3によって行う。(図1)
そのために昇降架台3の周囲に巻き取りドラム4を配置し、このドラム4にPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2をロール状に巻きつける。
そして架台3の上部には複数本のガイドパイプ5を取り付ける。
各ガイドパイプ5には、ドラム4から引き出したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2を1本づつ貫通する。
そして各PC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2の下端を、水平リング6の円周に一定間隔で固定する。この水平リングは支持ワイヤ7でつり下げ、支持ワイヤ7は昇降架台3に鉛直方向に配置したセンターホールジャッキ8で把持して支持する。
このセンターホールジャッキ8の伸縮によって、水平リング6を溝1内に徐々につり下げ、溝1底に至る。
その結果、水平リング6に一端を固定したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2は、鉛直方向に徐々に延長して溝1の最深部まで設置することができる。
【0010】
<ハ>フレキシブル鉄筋の挿入。(ドラムタイプ)
掘削した溝1の安定液の内部に鉛直方向にPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2群を挿入する場合に、建込ドラムによって行う。(図2)
そのために溝1の上部空間に、水平軸を中心に回転する建込ドラム12を配置する。この建込ドラム12は、駆動装置13のアーム14の先端の水平軸15に回転自在に取り付ける。さらに、溝1の付近には巻き取りドラム4を設置し、この巻き取りドラム4のフレキシブル鉄筋をロール状に巻き付ける。この巻き取りドラム4のフレキシブル鉄筋2群を、建込ドラム12を介して引き出し、その下端を水平リング6の円周に一定間隔で固定する。そすてこの水平リングを重りとして溝1内につり下げる。
その結果、水平リング6に一端を固定したPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2は、鉛直方向に徐々に延長して溝1の最深部まで設置することができる。
その後、杭上部にも水平リング16を設置し、フレキシブル鉄筋2を上部水平リングによって吊り替えて把持する。
【0011】
<ニ>帯鉄筋を取り付けない構成。
こうしてPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2を徐々に鉛直方向に延長する場合に、本発明の構築方法ではその周囲に帯鉄筋を取り付ける必要はない。
帯鉄筋を取り付ける作業が不要であるから、狭い空間における手数を要する作業を省略することができる。
なお、PC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2群の外周には、複数箇所に形状保持のための保持リングを取り付けるが、これはコンクリート打設時の圧力でフレキシブル鉄筋2間が離れたり接近することを防止するだけのものであり、帯鉄筋としての強度を期待するものではない。
【0012】
<ホ>繊維補強コンクリートの打設。
こうしてPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2群を鉛直に配置した溝1内にトレミー管を挿入する。そしてこのトレミー管を介して繊維補強コンクリート9を、溝1の底部から盛り上げる状態で打設する。
繊維補強コンクリート9としては、コンクリートに鋼繊維やポリプロピレン繊維などよりなる短繊維を、ミキサー内に投入して混練したものを採用することができる。
繊維を混入したコンクリート9を採用することによって、せん断耐力を向上させることができ、その結果、帯鉄筋による補強が不要となる。
繊維補強コンクリート9が硬化すれば、地中に杭、地下壁などの構築が完成する。
【0013】
<ヘ>繊維補強コンクリートの部分打設。
上記の例は、繊維補強コンクリート9を溝の全長にわたって打設する方法である。しかし場所打ち杭、地下壁において発生断面力は通常は頭部付近に集中する。その点を考慮する場合には、全範囲にわたって繊維補強コンクリート9を打設せず、上部には繊維補強コンクリート9を、下部には普通コンクリート10を打設する工法を採用することができる。(図3)
繊維補強コンクリート9と普通コンクリート10との境界をどの位置にするかは、設計の段階で決定する。このような構造を採用すれば、経済的な地下構造物を構築することができる。
【0014】
<ト>頭部のみへの帯鉄筋の使用。
前記したように場所打ち杭、地下壁において発生断面力は通常は頭部付近に集中するので、その点を考慮した他の構築方法としては、繊維補強コンクリートの繊維混入量が少ない場合には、頭部のみへ帯鉄筋篭11を挿入する方法を採用することもできる。(図4)
この方法は、打設した繊維補強コンクリート9がまだ固まらない状態の内に、頭部のみへ帯鉄筋篭11を加圧して挿入して構築する。
なお、この実施例の場合に帯鉄筋は主筋であるPC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2と結束してなくてもよいために、PC鋼材を含むフレキシブル鉄筋2を立て込んだ後に、帯鉄筋篭11を繊維補強コンクリート9内に挿入して構築することができる。
【0015】
【本発明の効果】
本発明の場所打ち杭、地下壁およびその構築方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>繊維補強コンクリートは、せん断強度が大きいために、せん断補強筋を必要とせずに地中に杭、地下壁を構築することができる。
そのために帯鉄筋を使用する必要がなくなり、狭い空間で鉄筋に帯鉄筋を取り付けるといった非能率的な作業が不要となった。
<ロ>そのために施工性の向上と、作業時間の短縮化をはかることができる。
<ハ>繊維で補強されたコンクリートを使用するために、引張強度、曲げ強度、びび割れに対する抵抗性、靭性、せん断強度、対衝撃性に優れた杭、地下壁を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の場所打ち杭、地下壁の構築方法の実施例の説明図。
【図2】他の構築方法の説明図。
【図3】完成した場所打ち杭、地下壁の実施例の説明図。
【図4】他の実施例の説明図。
【図5】他の実施例の説明図。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cast-in-place pile, an underground wall, and a construction method thereof.
[0002]
[Prior art]
The construction of piles or underground walls using cast-in-place concrete is done by assembling a reinforcing bar with a combination of reinforcing bars on the ground surface, hanging it in a hole or wall (hereinafter referred to as “groove”) drilled in the ground, and placing concrete Is building.
In this case, at the site where the upper space such as under the overhead is constrained, it is not possible to lift the long reinforcing bar rods.
Therefore, when the length of a pile or a wall becomes long, a joint location will increase and work efficiency will fall.
As a method to improve such points, flexible flexible reinforcing bars are continuously inserted vertically into the groove, and continuous reinforcing bar rods are manufactured by winding the reinforcing bars around the entire length of the flexible reinforcing bar group. However, a construction method for suspending it in the groove has also been developed.
[0003]
[Problems to be solved by the present invention]
Even in the above-described method, a step of winding a band reinforcing bar around the entire length of the flexible reinforcing bar group in the vertical direction is required. For this reason, it was necessary to work for a long time in a narrow space where the surroundings were restricted, which was an inefficient and uneconomic construction method.
[0004]
The present invention was made to solve the conventional problems as described above, and can be constructed efficiently in a narrow work space without using a reinforcing bar, a cast-in-place pile, an underground wall and a construction method thereof The purpose is to provide.
[0005]
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a flexible reinforcing bar group including a PC steel material vertically arranged in a hole drilled in a field, a groove for a wall, and a horizontal ring attached to the lower end of the flexible reinforcing bar group. If, to form a support wire hanging the horizontal ring, the fiber reinforced concrete which is Da設to said groove,
It also features cast-in-place piles and underground walls, which are constructed without using rebars.
The present invention also provides a flexible reinforcing bar group including a PC steel material vertically arranged in a hole drilled in a field, a groove for a wall, a horizontal ring attached to a lower end of the flexible reinforcing bar group, and a support for suspending the horizontal ring. a wire, and fiber reinforced concrete which is Da設to said groove, constituted by hoop basket installed only on the head close to the surface, is obtained by cast-in-place piles, underground walls and features.
The present invention also provides a flexible reinforcing bar group including a PC steel material vertically arranged in a hole drilled in a field, a groove for a wall, a horizontal ring attached to a lower end of the flexible reinforcing bar group, and a support for suspending the horizontal ring. wire and, those where the usual concrete Da設the bottom of said groove, formed by the fibers concrete Da設the top, and was constructed without using the hoop, place pile, the basement walls, wherein It is.
[0006]
Further , the cast-in- place pile of the present invention, the underground wall is a hole excavated in the field, a flexible rebar group including a PC steel material arranged vertically in the groove for the wall, and ordinary concrete placed in the lower part of the groove , Formed by fiber concrete placed on top,
It also features cast-in-place piles and underground walls, which are constructed without using rebars .
[0007]
[Embodiments of the present invention]
Embodiments of a cast-in-place pile, an underground wall, and a construction method thereof according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0008]
<I> Groove excavation.
At the site, holes for piles or grooves for walls (hereinafter referred to as “groove 1”) are excavated in the ground.
As this excavation method, a conventionally known method can be adopted.
The excavated groove 1 is filled with a stabilizing liquid such as bentonite as in the prior art to prevent the surrounding wall from collapsing.
[0009]
<B> Insert flexible rebar. (Elevator mount type)
The
For this purpose, a take-up drum 4 is arranged around the lifting
A plurality of guide pipes 5 are attached to the top of the
Each guide pipe 5 passes through one
And the lower end of the
By extending and contracting the
As a result, the
[0010]
<C> Inserting flexible reinforcing bars. (Drum type)
When inserting the
For this purpose, a built-in drum 12 that rotates about a horizontal axis is disposed in the upper space of the groove 1. This built-in drum 12 is rotatably attached to a horizontal shaft 15 at the tip of the
As a result, the
Thereafter, the horizontal ring 16 is also installed on the upper part of the pile, and the
[0011]
<D> Configuration without band reinforcement.
In this way, when the
Since the work of attaching the rebar is unnecessary, the work that requires time in a narrow space can be omitted.
In addition, on the outer periphery of the
[0012]
<E> Placing fiber-reinforced concrete.
In this way, the tremy tube is inserted into the groove 1 in which the flexible reinforcing
As the fiber reinforced
By adopting the
If the fiber reinforced
[0013]
<F> Partial placement of fiber reinforced concrete.
The above example is a method of placing the fiber reinforced
The position of the boundary between the fiber reinforced
[0014]
<G> Use of rebar for the head only.
As described above, the generated cross-sectional force in the cast-in-place pile and the underground wall is normally concentrated near the head, so as another construction method considering that point, when the fiber mixing amount of fiber reinforced concrete is small, A method of inserting the reinforcing bar rod 11 only into the head can also be adopted. (Fig. 4)
This method is constructed by pressurizing and inserting the reinforcing bar rod 11 only into the head while the placed fiber reinforced
In the case of this embodiment, since the rebar does not have to be bound with the
[0015]
[Effect of the present invention]
Since the cast-in-place pile, underground wall, and construction method thereof according to the present invention are as described above, the following effects can be obtained.
<I> Since fiber reinforced concrete has high shear strength, piles and underground walls can be constructed in the ground without the need for shear reinforcement.
For this reason, it is not necessary to use a rebar and inefficient work such as attaching the rebar to the rebar in a narrow space is no longer necessary.
<B> Therefore, it is possible to improve the workability and shorten the work time.
<C> Since concrete reinforced with fibers is used, it is possible to obtain a pile and an underground wall excellent in tensile strength, bending strength, resistance to cracking, toughness, shear strength, and impact resistance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of an embodiment of a method for constructing a cast-in-place pile and an underground wall according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of another construction method.
FIG. 3 is an explanatory diagram of an example of a completed cast-in-place pile and underground wall.
FIG. 4 is an explanatory diagram of another embodiment.
FIG. 5 is an explanatory diagram of another embodiment.
Claims (3)
このフレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、
この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、
前記の溝内に打設した繊維補強コンクリートによって形成し、
かつ帯鉄筋を使用しないで構成した、
場所打ち杭、地下壁。A flexible rebar group including PC steel materials arranged vertically in a hole drilled in the field, a groove for a wall,
A horizontal ring attached to the lower end of this flexible rebar ,
A support wire to suspend this horizontal ring ,
Formed by Da設the fiber reinforced concrete to said groove,
And it was configured without using the band reinforcement,
Cast-in-place piles, underground walls.
前記フレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、
この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、
前記の溝内に打設した繊維補強コンクリートと、
地表に近い頭部のみに設置した帯鉄筋籠によって構成した、
場所打ち杭、地下壁。A flexible rebar group including PC steel materials arranged vertically in a hole drilled in the field, a groove for a wall,
A horizontal ring attached to the lower end of the flexible reinforcing bar group ;
A support wire to suspend this horizontal ring ,
And fiber reinforced concrete which is Da設to said groove,
Constructed by belt reinforcement bars installed only on the head near the ground surface,
Cast-in-place piles, underground walls.
前記フレキシブル鉄筋群の下端に取り付けた水平リングと、
この水平リングを吊り下げる支持ワイヤと、
前記の溝内の下部に打設した普通コンクリートと、
上部に打設した繊維コンクリートとによって形成し、
かつ帯鉄筋を使用しないで構成した、
場所打ち杭、地下壁。A flexible rebar group including PC steel materials arranged vertically in a hole drilled in the field, a groove for a wall,
A horizontal ring attached to the lower end of the flexible reinforcing bar group ;
A support wire to suspend this horizontal ring ,
And ordinary Concrete Da設the bottom of said groove,
Formed by fiber concrete placed on top,
And it was configured without using the band reinforcement,
Cast-in-place piles, underground walls.
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