JP3712893B2 - ガスレーザ発振装置 - Google Patents

ガスレーザ発振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3712893B2
JP3712893B2 JP19386899A JP19386899A JP3712893B2 JP 3712893 B2 JP3712893 B2 JP 3712893B2 JP 19386899 A JP19386899 A JP 19386899A JP 19386899 A JP19386899 A JP 19386899A JP 3712893 B2 JP3712893 B2 JP 3712893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main pipe
temperature
liquid
heat exchanger
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19386899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001024257A (ja
Inventor
義彰 竹中
茂樹 山根
哲二 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP19386899A priority Critical patent/JP3712893B2/ja
Publication of JP2001024257A publication Critical patent/JP2001024257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3712893B2 publication Critical patent/JP3712893B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電管の軸方向と光軸方向が一致したガスレーザ発振装置にするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のガスレーザ発振装置は、図6に示すものであった。この図において、1はガラスなどの誘電体よりなる放電管、2は放電管1の外部に設けられたマイクロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波を出射するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネルギを供給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共振器2で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射鏡、7は部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7は放電空間5の両端に固定配置され、光共振器を形成している。8は部分反射鏡7より出力されるレーザビームである。矢印9はレーザガスの流れる方向を示しており、軸流形レーザ装置の中を循環している。10は送気管、11はレーザガス循環用送風機、12は放電空間5にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機11の圧縮熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器である。14は放電管1を保持するためのメインフランジ、16はメインフランジ14を保持するためのメインパイプである。矢印18はメインパイプを流れる液体の流れる方向を示している。19はメインパイプを流れる液体の配管、20は液体タンク、21は液体循環用ポンプ、22は液体の温度を一定に保つためのヒータ、23は液体の温度を測定する温度センサであり、ヒータ22の制御に用いる。なお、液体にはオイルまたは水を用いている。
【0003】
以上が従来の軸流形レーザ装置の構成であり、次にその動作について説明する。まずマグネトロン3から出射したマイクロ波がマイクロ波空胴共振器2内で定在波を形成し、放電空間5にグロー状の放電を発生させる。放電空間5を通過するレーザガスは、この放電エネルギーを得て励起され、その励起されたレーザガスは全反射鏡6および部分反射鏡7により形成された光共振器で共振状態となり、部分反射鏡7からレーザビーム8が出力される。このレーザビーム8がレーザ加工等の用途に用いられる。
【0004】
また、配管19,液体タンク20,液体循環用ポンプ21,ヒータ22および温度センサ23等により、メインパイプ16の温度を制御する温度制御部を構成している。そして液体を一定温度に保つため、温度センサ23の測定温度に基づきヒータ22を制御するヒータ制御部(図示せず)が存在する。配管19を介して液体タンク20の液体を液体循環用ポンプ21によりメインパイプ16内に流しながら、温度センサ23により測定される液体の温度が一定温度に保たれるようにヒータ22で液体を加熱し、メインパイプ16内に一定温度の液体が流れるようにしている。これにより、メインパイプ16が一定温度に保たれるようにしてある。このようにメインパイプ16を一定温度に保つことにより、光共振器の熱歪みを防止するようにしている。なお、ヒータ22で液体を加熱するのは、液体温度を一定に保つためで、制御温度を光共振器内温度より高い値に設定しているためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のガスレーザ発振装置のメインパイプ16は内管と外管で構成され、その内管と外管との間を液体が流れるが、そのメインパイプ16を流れる円周方向の液体の流れにムラが生じ、メインパイプ16の円周方向に温度差が生じる(すなわち円周方向の温度分布にばらつきが生じる)。そのため、熱膨張の差によりメインパイプ16が歪み、光共振器に熱歪みが生じ、安定したレーザ出力を得られない。
【0006】
本発明は上記従来の間題点を解決するもので、光共振器の熱歪みを防止し、安定したレーザ出力が得られるガスレーザ発振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるガスレーザ発振装置においては、メインパイプ円周方向の温度分布の温度差をなくする構造を有したものである。
【0008】
本発明によれば、メインパイプ円周方向に温度差が生じないので、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項に記載の発明は、放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置した光共振器と、放電管内を流れるレーザ媒質と、レーザ媒質を温度制御する第1の熱交換器と、放電管を保持する保持部と、保持部の温度を制御する温度制御部とを備え、保持部は液体が流れるメインパイプを有し、温度制御部は、メインパイプの両端に液体の流入口と流出口を設け、メインパイプの外部で流入口と流出口とを結ぶ液体の流路中に、液体を循環させるポンプと、液体の温度を測定する温度センサと、第1の熱交換器と、液体の温度を調整する第2の熱交換器とを配置し、温度センサの測定温度に基づき液体の温度を一定に保たれるように第2の熱交換器を制御する制御部を設けたことを特徴とするガスレーザ発振装置であり、液体の温度を一定に保つことによりメインパイプの温度を一定に保ち、光共振器の熱歪みを防止し、レーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレーザ出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源としてのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0015】
本発明の請求項に記載の発明は、第2の熱交換器は、その冷却源としてガスレーザ発振装置の冷却を行うチラーを用い、チラーからの冷却液の流量を制御部で制御する請求項記載のガスレーザ発振装置であり、光共振器の熱歪みを防止し、レーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレーザ出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源としてのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0016】
本発明の請求項に記載の発明は、メインパイプを内管と外管で構成し、この内管と外管の間に液体を流すようにした請求項1または2記載のガスレーザ発振装置であり、光共振器の熱歪みを防止し、レーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレーザ出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源としてのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0017】
本発明の請求項に記載の発明は、内管と外管の間に螺旋状の仕切り部を設けた請求項記載のガスレーザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の液体の流れのムラが無くなるため、光共振器の熱歪みを防止され、レーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレーザ出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源としてのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0034】
参考例1
図1は本発明の参考例1におけるガスレーザ発振装置の構成を示す図である。
【0035】
図1において、1はガラスなどの誘電体よりなる放電管、2は放電管1の外部に設けられたマイクロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波を出射するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネルギを供給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共振器2で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射鏡、7は部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7は放電空間5の両端に固定配置され、光共振器を形成している。8は部分反射鏡7より出力されるレーザビームである。矢印9はレーザガスの流れる方向を示しており、軸流形レーザ装置の中を循環している。10は送気管、11はレーザガス循環用送風機、12は放電空間5にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機11の圧縮熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器である。14は放電管1を保持するためのメインフランジ(保持部の一部)、15aはメインフランジ14を保持するためのメインパイプ外管、15bはメインパイプ外管15a内に設けられたメインパイプ内管である。17は液体をメインパイプ円周方向に流すためにメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bの間に設けた螺旋状の仕切り部であり、矢印18はメインパイプを流れる液体の流れる方向を示しており、液体はメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間を流れている。19はメインパイプを流れる液体の配管、20は液体タンク、21は液体循環用ポンプ、22は液体の温度を調整するためのヒータ、23は液体の温度を測定する温度センサであり、ヒータ22の制御に用いる。
【0036】
図1では、図6と同一機能部分には同一符号を付している。従来例でも述べたが、配管19,液体タンク20,液体循環用ポンプ21,ヒータ22および温度センサ23等により、メインパイプの温度を制御する温度制御部を構成している。そして液体を一定温度に保つため、温度センサ23の測定温度に基づきヒータ22を制御するヒータ制御部(図示せず)が存在することも従来例で述べている。
【0037】
参考例の特徴は、メインパイプを、管の中心を同一となるように配置されたメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとで構成し、かつメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間に螺旋状の仕切り部17を設けたことである。螺旋状の仕切り部17は、メインパイプ外管15aの内周面から突起状に設けてメインパイプ内管15bの外周面に達するようにしたものでもよいし、メインパイプ内管15bの外周面から突起状に設けてメインパイプ外管15aの内周面に達するようにしたものでもよい。この螺旋状の仕切り部17により、一定温度の液体がメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間を螺旋状に流れる。
【0038】
参考例によれば、メインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間に螺旋状の仕切り部17を設けたことにより、一定温度に制御された液体がメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間を円周方向にかつ螺旋状に流れ、メインパイプ円周方向の液体の流れのムラが無くなり、メインパイプ円周方向の温度差が生じず、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0039】
なお、メインパイプ外管15aとメインパイプ内を流れる液体との接触面に(すなわちメインパイプ外管15aの内周面を覆うように)メインパイプ外管15aよりも熱伝導率が高い部材を設けることにより、レーザ出力を早く安定させることができる。
【0040】
また、メインパイプ外管15aの外周面を覆うようにメインパイプ外管15aよりも熱伝導率の低い部材を設けることにより、レーザ発振装置雰囲気温度による外乱を防止することができる。
【0041】
(第1の実施の形態)
図2は本発明の請求項に対応した第1の実施の形態におけるガスレーザ発振装置の構成を示す図である。
【0042】
図2において、1はガラスなどの誘電体よりなる放電管、2は放電管1の外部に設けられたマイクロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波を出射するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネルギを供給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共振器2で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射鏡、7は部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7は放電空間5の両端に固定配置され、光共振器を形成している。8は部分反射鏡7より出力されるレーザビームである。矢印9はレーザガスの流れる方向を示しており、軸流形レーザ装置の中を循環している。10は送気管、11はレーザガス循環用送風機、12は放電空間5にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機11の圧縮熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却用熱交換器(第1の熱交換器)である。14は放電管1を保持するためのメインフランジ、16はメインフランジ14を保持するためのメインパイプである。矢印18はメインパイプを流れる液体の流れる方向を示しており、メインパイプ内を流れている。19はメインパイプを流れる液体の配管、20は液体タンク、21は液体循環用ポンプである。24はレーザ発振装置を冷却するためのチラー、25はチラー24から冷却水を流すための配管、26は配管2に設けられた電磁弁、23は液体の温度を測定する温度センサであり、電磁弁26の制御に用いる。27は液体の温度調整用熱交換器(第2の熱交換器)であり、温度センサ23により、電磁弁26を制御することにより、チラー2からの冷却水の流量を調整して、メインパイプ16を流れる液体の温度を一定に保つ。図2でも、図6と同一機能部分には同一符号を付している。
【0043】
本実施の形態では、メインパイプ16は従来例と同じものを用い、チラー24から冷却水が供給される熱交換器27と、熱交換器27への冷却水の流量を調整するための電磁弁26とを設け、メインパイプ16を流れる液体が熱交換器13および熱交換器27内を流れるように配管19を配している。電磁弁26の制御は、温度センサ23の測定温度に基づいて制御部(図示せず)が行う。熱交換器13はレーザ媒質を冷却するための熱交換器で、熱交換器27は光共振器内の液体を冷却するための熱交換器である。
【0044】
本実施の形態によれば、メインパイプ16を流れる液体は熱交換器13により加熱されるため、従来用いていた液体の熱源としてのヒータ22が不要となり、低コスト化を図ることができる。また、チラー24から冷却水が供給され、その供給量が温度センサ23の測定温度に基づいて制御される熱交換器27によりメインパイプ16を流れる液体の温度が上昇しすぎるのを防止でき、2つの熱交換器13,27内を流れることによりメインパイプ16を流れる液体の温度が一定温度に保たれる。したがって、熱交換器13の冷却液の温度も一定に保たれるため、レーザガスの温度も一定にすることができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0045】
なお、メインパイプ16とメインパイプを流れる液体との接触面にメインパイプ16よりも熱伝導率が高い部材を設けることにより、レーザ出力を早く安定させることができる。また、メインパイプ16の外周にメインパイプよりも熱伝導率の低い部材を設けることにより、レーザ発振装置雰囲気温度による外乱を防止することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、従来と同様のメインパイプ16を用いたが、代わりに、参考例1で用いたメインパイプを用いることにより、メインパイプ円周方向の液体の流れのムラが無くなり、より安定したレーザ出力を得ることができる。
【0047】
参考例2
図3(a),(b),(c)はそれぞれ本発明の参考例2におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成を示す図である。
【0048】
図3において、16はメインパイプ、28a〜28dはメインパイプ16を加熱するためのヒータ、29a〜29dは各ヒータ28a〜28dの近傍に配置されたメインパイプ16の温度を測定する温度センサである。
【0049】
参考例におけるガスレーザ発振装置は、例えば図6の装置で、メインパイプ16に代えて、図3(a),(b),(c)のいずれかで示されたメインパイプ部を使用したものであり、図6中の配管19,液体タンク20,液体循環用ポンプ21,液体加熱用のヒータ22および液体温度測定用の温度センサ23は不要であり、メインパイプ16内に液体を流さない構成である。
【0050】
参考例では、メインパイプ16の円周方向に温度差が生じないよう、特にメインパイプ16の対面に温度差が生じないように、図3(a),(b),(c)で示されるように、ヒータ28a〜28dおよび温度センサ29a〜29dを、それぞれメインパイプ16の外周または内周上に対向させて配置し、例えば温度センサ29a部より温度センサ29c部の温度が高い場合はヒータ28aで温めることにより温度センサ29a部と温度センサ29c部の温度を同一に保つようにし、同様にして温度センサ29b部と温度センサ29d部の温度を同一に保つことにより、メインパイプ16の円周方向に温度差が生じないようにしている。その結果、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得ることができる。なお、温度センサ29a〜29dの測定温度に基づきヒータ28a〜28dを制御するヒータ制御部は図示されていない。
【0051】
各ヒータ28a〜28dは、2つのメインフランジ14(図6)の間に配置されたメインパイプ16の長さ方向においてその一端から他端に渡って配置され、各温度センサ29a〜29dは、各ヒータ28a〜28dの近傍に配置される。
【0052】
なお、ヒータ28a〜28dと温度センサ29a〜29dは、図3(a)に示すようにメインパイプ16の外周に配置してもよいし、図3(b),図3(c)のようにメインパイプ16の外周および内周のどちらに配置してもよい。また、ヒータ28a〜28dと温度センサ29a〜29dはメインパイプ16の円周上に対面配置するのであれば、どこに配置してもよく、また数はいくつでもかまわない。さらには、ヒータ28a〜28dと温度センサ29a〜29dはメインパイプ16の円周上に対面配置されていなくても、メインパイプ16の円周方向の温度分布を測定でき、その温度分布を均一にできるように配置されてあればよい。
【0053】
参考例3
図4は本発明の参考例3におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成を示し、16はメインパイプ、30はメインパイプ16を加熱するためのヒータである。
【0054】
参考例におけるガスレーザ発振装置は、例えば図6の装置で、メインパイプ16に代えて、図4で示されたメインパイプ部を使用したものであり、図6中の配管19,液体タンク20,液体循環用ポンプ21,液体加熱用のヒータ22および液体温度測定用の温度センサ23は不要であり、メインパイプ16内に液体を流さない構成である。
【0055】
参考例では、ヒータ30をメインパイプ16の両端の間に渡って円周方向かつ螺旋状に配設することにより、メインパイプ16の円周方向に温度差が生じない構成となっている。その結果、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0056】
なお、図4ではヒータ30をメインパイプ16の外周面に配置した場合で説明したが、ヒータ30をメインパイプ16の内周面に配置しても同様の効果が得られる。
【0057】
さらに、図4のようにヒータ30をメインパイプ16の外周に配置した場合にはヒータ30の両端に引張り力をかける、すなわち螺旋状のヒータ30をメインパイプ16の長さ方向に伸ばす力をヒータ30に加えることにより、また、ヒータ30をメインパイプ16の内周に配置した場合にはヒータ30の両端に引張り力とは逆方向の力をかける、すなわち螺旋状のヒータ30をメインパイプ16の長さ方向に縮める力をヒータ30に加えることにより、よりメインパイプ16とヒータ30との密着性を高め、ヒータ30とメインパイプ16の間の熱伝達を向上させ、メインパイプ16の円周方向の温度分布をより均一にすることができる。
【0058】
参考例4
図5は本発明の参考例4におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成を示し、16はメインパイプ、30はメインパイプ16を加熱するためのヒータであり、31はメインパイプ16とヒータ30を密着させるための袋状部材(袋部)であり、袋内部に充填材を充填している。
【0059】
この参考例4は、参考例3の構成に袋状部材31を追加した構成であり、これにより、メインパイプ16とヒータ30との密着性をより高め、ヒータ30とメインパイプ16の間の熱伝達を向上させ、メインパイプ16の円周方向の温度分布をより均一にすることができる。
【0060】
なお、図5は、図4同様、ヒータ30をメインパイプ16の外周に配置した場合で説明したが、ヒータ30をメインパイプ16の内周に配置した場合には、内部に充填材が充填された袋状部材をメインパイプ16の内側に配置してメインパイプ16とヒータ30との密着性を高める構成とする。
【0061】
また、ヒータ30とメインパイプ16との間に、鉛等の軟質金属を配置したり、空気より熱伝導率の高いペースト状の材料を配置することにより、よりメインパイプ16とヒータ30との密着性を高めることができる。軟質金属の場合はメインパイプ16より熱伝導率の高いものを用いるのが好ましい。
【0062】
以上の参考例4では、参考例3の構成をもとに説明したが、参考例2の構成をもとにしても、同様にして袋状部材や,ヒータ28a〜28dとメインパイプ16との間に軟質金属あるいは空気より熱伝導率の高いペースト状の材料を配置することにより、同様の効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、メインパイプ円周方向の温度差を無くすことにより、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1におけるガスレーザ発振装置の構成図。
【図2】 本発明の第の実施の形態におけるガスレーザ発振装置の構成図。
【図3】 (a),(b),(c)それぞれは本発明の参考例2におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成図。
【図4】 本発明の参考例3におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成図。
【図5】 本発明の参考例4におけるガスレーザ発振装置のメインパイプ部の構成図。
【図6】 従来のガスレーザ発振装置の構成図。
【符号の説明】
1 放電管
2 マイクロ波空胴共振器
3 マグネトロン
4 マグネトロン電源
5 放電空間
6 全反射鏡
7 部分反射鏡
8 レーザビーム
9 レーザガス流
10 送気管
11 レーザガス循環用送風機
12 レーザガス冷却用熱交換器
13 レーザガス冷却用熱交換器
14 メインフランジ
15a メインパイプ外管
15b メインパイプ内管
16 メインパイプ
17 螺旋状の仕切り部
18 メインパイプ液流
19 メインパイプ液配管
20 メインパイプ液タンク
21 メインパイプ液循環用ポンプ
22 メインパイプ液温度調整用ヒータ
23 メインパイプ液温度測定用温度センサ
24 ガスレーザ発振装置冷却用チラー
25 冷却水配管
26 電磁弁
27 メインパイプ液温度調整用熱交換器
28 メインパイプ温度調整用ヒータ
29 メインパイプ温度測定用温度センサ
30 メインパイプ温度調整用ヒータ
31 袋状部材

Claims (4)

  1. 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管内を流れるレーザ媒質と、前記レーザ媒質を温度制御する第1の熱交換器と、前記放電管を保持する保持部と、前記保持部の温度を制御する温度制御部とを備え、
    前記保持部は液体が流れるメインパイプを有し、前記温度制御部は、前記メインパイプの両端に前記液体の流入口と流出口を設け、前記メインパイプの外部で前記流入口と流出口とを結ぶ前記液体の流路中に、前記液体を循環させるポンプと、前記液体の温度を測定する温度センサと、前記第1の熱交換器と、前記液体の温度を調整する第2の熱交換器とを配置し、前記温度センサの測定温度に基づき前記液体の温度を一定に保たれるように前記第2の熱交換器を制御する制御部を設けたことを特徴とするガスレーザ発振装置。
  2. 第2の熱交換器は、その冷却源としてガスレーザ発振装置の冷却を行うチラーを用い、前記チラーからの冷却液の流量を制御部で制御する請求項1記載のガスレーザ発振装置。
  3. メインパイプを内管と外管で構成し、この内管と外管の間に液体を流すようにした請求項1または2記載のガスレーザ発振装置。
  4. 内管と外管の間に螺旋状の仕切り部を設けた請求項3記載のガスレーザ発振装置。
JP19386899A 1999-07-08 1999-07-08 ガスレーザ発振装置 Expired - Fee Related JP3712893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19386899A JP3712893B2 (ja) 1999-07-08 1999-07-08 ガスレーザ発振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19386899A JP3712893B2 (ja) 1999-07-08 1999-07-08 ガスレーザ発振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001024257A JP2001024257A (ja) 2001-01-26
JP3712893B2 true JP3712893B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=16315101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19386899A Expired - Fee Related JP3712893B2 (ja) 1999-07-08 1999-07-08 ガスレーザ発振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3712893B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2833930C (en) * 2011-05-02 2017-03-07 Clearedge Power Corporation Energy dissipation device for controlling flow of a fuel cell fluid
JP6145122B2 (ja) 2015-02-27 2017-06-07 ファナック株式会社 温度調整が可能なガスレーザ発振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001024257A (ja) 2001-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100246724B1 (ko) 빔의 질이 개선되고 조업비가 낮아진 레이저
US7420141B2 (en) Thermal processing roller and temperature control apparatus for roller
JP4628550B2 (ja) 温度センサの較正のための装置
JP2005515594A (ja) アマルガム供与式の水銀低圧uv照射器
US20010043808A1 (en) Heating apparatus for vehicle cabin
US4697269A (en) Laser apparatus
JP3712893B2 (ja) ガスレーザ発振装置
US4145601A (en) Electric heating installation for heating high purity liquid and gaseous media
JP2005001448A (ja) 暖房用熱交換器および車両用空調装置
JP3033047B2 (ja) 流体の温度制御装置
JP2004111765A (ja) 狭帯域化レーザ装置
JP2002267102A (ja) 電気式蒸発器
JP7185886B2 (ja) アンモニア充填システム
JPH0750052B2 (ja) 熱伝導率測定装置
JP2967978B2 (ja) ヒートパイプを用いた加速管及びその温度コントロールシステム
JPH0854358A (ja) X線回折測定のための試料加熱・冷却装置
JPH05305243A (ja) 恒温槽
Vlasov et al. Standard infra-red sources
JP2583719B2 (ja) ガス制御式出力安定化ガスレーザ装置
JPH11270554A (ja) 被加熱軸の軸受回転不良防止方法及び装置
JP2002197920A (ja) 温度制御用水供給装置
JP2004503713A5 (ja)
JPS6073297A (ja) 熱交換器
JPH0979661A (ja) 固体蓄熱装置および固体蓄熱式温水発生装置
JPH09236271A (ja) 暖房器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees