JP2001024257A - ガスレーザ発振装置 - Google Patents

ガスレーザ発振装置

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JP2001024257A
JP2001024257A JP19386899A JP19386899A JP2001024257A JP 2001024257 A JP2001024257 A JP 2001024257A JP 19386899 A JP19386899 A JP 19386899A JP 19386899 A JP19386899 A JP 19386899A JP 2001024257 A JP2001024257 A JP 2001024257A
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main pipe
temperature
liquid
heater
gas laser
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義彰 竹中
Shigeki Yamane
茂樹 山根
Tetsuji Nishimura
哲二 西村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスレーザ発振装置において、メインパイプ
円周方向の温度分布に温度差をなくする構成にすること
により光共振器の熱歪みをなくし、安定したレーザ出力
を得ることを目的とする。 【解決手段】 メインパイプをメインパイプ外管15a
とメインパイプ内管15bとで構成し、かつその間に螺
旋状の突起17を設けたことにより、一定温度に制御さ
れた液体がメインパイプ外管15aとメインパイプ内管
15bとの間を円周方向にかつ螺旋状に流れ、メインパ
イプ円周方向の液体の流れのムラが無くなり、メインパ
イプ円周方向の温度差が生じず、光共振器の熱歪みを防
止することができ、安定したレーザ出力を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電管の軸方向と
光軸方向が一致したガスレーザ発振装置に閑するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のガスレーザ発振装置は、図6に示
すものであった。この図において、1はガラスなどの誘
電体よりなる放電管、2は放電管1の外部に設けられた
マイクロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波
を出射するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネル
ギを供給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共
振器2で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射
鏡、7は部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7
は放電空間5の両端に固定配置され、光共振器を形成し
ている。8は部分反射鏡7より出力されるレーザビーム
である。矢印9はレーザガスの流れる方向を示してお
り、軸流形レーザ装置の中を循環している。10は送気
管、11はレーザガス循環用送風機、12は放電空間5
にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレー
ザガス冷却用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機
11の圧縮熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げ
るためのレーザガス冷却用熱交換器である。14は放電
管1を保持するためのメインフランジ、16はメインフ
ランジ14を保持するためのメインパイプである。矢印
18はメインパイプを流れる液体の流れる方向を示して
いる。19はメインパイプを流れる液体の配管、20は
液体タンク、21は液体循環用ポンプ、22は液体の温
度を一定に保つためのヒータ、23は液体の温度を測定
する温度センサであり、ヒータ22の制御に用いる。な
お、液体にはオイルまたは水を用いている。
【0003】以上が従来の軸流形レーザ装置の構成であ
り、次にその動作について説明する。まずマグネトロン
3から出射したマイクロ波がマイクロ波空胴共振器2内
で定在波を形成し、放電空間5にグロー状の放電を発生
させる。放電空間5を通過するレーザガスは、この放電
エネルギーを得て励起され、その励起されたレーザガス
は全反射鏡6および部分反射鏡7により形成された光共
振器で共振状態となり、部分反射鏡7からレーザビーム
8が出力される。このレーザビーム8がレーザ加工等の
用途に用いられる。
【0004】また、配管19,液体タンク20,液体循
環用ポンプ21,ヒータ22および温度センサ23等に
より、メインパイプ16の温度を制御する温度制御部を
構成している。そして液体を一定温度に保つため、温度
センサ23の測定温度に基づきヒータ22を制御するヒ
ータ制御部(図示せず)が存在する。配管19を介して
液体タンク20の液体を液体循環用ポンプ21によりメ
インパイプ16内に流しながら、温度センサ23により
測定される液体の温度が一定温度に保たれるようにヒー
タ22で液体を加熱し、メインパイプ16内に一定温度
の液体が流れるようにしている。これにより、メインパ
イプ16が一定温度に保たれるようにしてある。このよ
うにメインパイプ16を一定温度に保つことにより、光
共振器の熱歪みを防止するようにしている。なお、ヒー
タ22で液体を加熱するのは、液体温度を一定に保つた
めで、制御温度を光共振器内温度より高い値に設定して
いるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスレーザ
発振装置のメインパイプ16は内管と外管で構成され、
その内管と外管との間を液体が流れるが、そのメインパ
イプ16を流れる円周方向の液体の流れにムラが生じ、
メインパイプ16の円周方向に温度差が生じる(すなわ
ち円周方向の温度分布にばらつきが生じる)。そのた
め、熱膨張の差によりメインパイプ16が歪み、光共振
器に熱歪みが生じ、安定したレーザ出力を得られない。
【0006】本発明は上記従来の間題点を解決するもの
で、光共振器の熱歪みを防止し、安定したレーザ出力が
得られるガスレーザ発振装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明におけるガスレー
ザ発振装置においては、メインパイプ円周方向の温度分
布の温度差をなくする構造を有したものである。
【0008】本発明によれば、メインパイプ円周方向に
温度差が生じないので、光共振器の熱歪みを防止するこ
とができ、安定したレーザ出力を得ることが可能とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡
を配置した光共振器と、放電管を保持する保持部と、保
持部の温度を制御する温度制御部とを備え、保持部は、
温度制御部により一定温度に制御された液体が両端の間
に渡って円周方向かつ螺旋状に流れるメインパイプを有
することを特徴とするガスレーザ発振装置であり、メイ
ンパイプ円周方向の液体の流れのムラが無くなり、メイ
ンパイプ円周方向の温度差が生じなくなるため、光共振
器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力
を得られるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、温度制
御部は、メインパイプの両端に液体の流入口と流出口を
設け、メインパイプの外部で流入口と流出口とを結ぶ液
体の流路中に、液体を循環させるポンプと、液体の温度
を測定する温度センサと、液体を加熱するヒータとを配
置し、温度センサの測定温度に基づきヒータを制御する
ヒータ制御部を設けた請求項1記載のガスレーザ発振装
置であり、液体の温度を一定に制御することにより、光
共振器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ
出力を得られるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、メイン
パイプを内管と外管で構成し、この内管と外管の間に液
体を流すようにした請求項1または2記載のガスレーザ
発振装置であり、光共振器の熱歪みを防止することによ
り、安定したレーザ出力を得られるという作用を有す
る。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、内管と
外管の間に螺旋状の仕切り部を設けた請求項3記載のガ
スレーザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の液体
の流れのムラが無くなるため、光共振器の熱歪みを防止
することができ、安定したレーザ出力を得られるという
作用を有する。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、放電管
の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置した
光共振器と、放電管内を流れるレーザ媒質と、レーザ媒
質を温度制御する第1の熱交換器と、放電管を保持する
保持部と、保持部の温度を制御する温度制御部とを備
え、保持部は液体が流れるメインパイプを有し、温度制
御部は、メインパイプの両端に液体の流入口と流出口を
設け、メインパイプの外部で流入口と流出口とを結ぶ液
体の流路中に、液体を循環させるポンプと、液体の温度
を測定する温度センサと、第1の熱交換器とを配置し、
温度センサの測定温度に基づき第1の熱交換器を制御す
る制御部を設けたことを特徴とするガスレーザ発振装置
であり、液体の温度を一定に保つことによりメインパイ
プの温度を一定に保ち、光共振器の熱歪みを防止し、レ
ーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレー
ザ出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源と
してのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、放電管
の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置した
光共振器と、放電管内を流れるレーザ媒質と、レーザ媒
質を温度制御する第1の熱交換器と、放電管を保持する
保持部と、保持部の温度を制御する温度制御部とを備
え、保持部は液体が流れるメインパイプを有し、温度制
御部は、メインパイプの両端に液体の流入口と流出口を
設け、メインパイプの外部で流入口と流出口とを結ぶ液
体の流路中に、液体を循環させるポンプと、液体の温度
を測定する温度センサと、第1の熱交換器と、第2の熱
交換器とを配置し、温度センサの測定温度に基づき第2
の熱交換器を制御する制御部を設けたことを特徴とする
ガスレーザ発振装置であり、液体の温度を一定に保つこ
とによりメインパイプの温度を一定に保ち、光共振器の
熱歪みを防止し、レーザ媒質の温度を一定に保つことに
より、安定したレーザ出力を得られる作用を有するとと
もに、液体の熱源としてのヒータが不要となり低コスト
化が可能である。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、第2の
熱交換器は、その冷却源としてガスレーザ発振装置の冷
却を行うチラーを用い、チラーからの冷却液の流量を制
御部で制御する請求項6記載のガスレーザ発振装置であ
り、光共振器の熱歪みを防止し、レーザ媒質の温度を一
定に保つことにより、安定したレーザ出力を得られる作
用を有するとともに、液体の熱源としてのヒータが不要
となり低コスト化が可能である。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、メイン
パイプを内管と外管で構成し、この内管と外管の間に液
体を流すようにした請求項5,6または7記載のガスレ
ーザ発振装置であり、光共振器の熱歪みを防止し、レー
ザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定したレーザ
出力を得られる作用を有するとともに、液体の熱源とし
てのヒータが不要となり低コスト化が可能である。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、内管と
外管の間に螺旋状の仕切り部を設けた請求項8記載のガ
スレーザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の液体
の流れのムラが無くなるため、光共振器の熱歪みを防止
され、レーザ媒質の温度を一定に保つことにより、安定
したレーザ出力を得られる作用を有するとともに、液体
の熱源としてのヒータが不要となり低コスト化が可能で
ある。
【0018】本発明の請求項10に記載の発明は、メイ
ンパイプとメインパイプ内部を流れる液体との接触面に
メインパイプよりも熱伝導率の高い部材を設けた請求項
1,2,3,4,5,6,7,8または9記載のガスレ
ーザ発振装置であり、光共振器の熱歪みを防止すること
により、安定したレーザ出力を得ることができるととも
に、熱伝導率の高い部材を設けることにより、メインパ
イプの温度分布がより早く定常状態に達するため、レー
ザ出力が早く安定する作用を有する。
【0019】本発明の請求項11に記載の発明は、メイ
ンパイプ外周にメインパイプよりも熱伝導率の低い部材
を設けた請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9ま
たは10記載のガスレーザ発振装置であり、光共振器の
熱歪みを防止するとともに、メインパイプに対する雰囲
気温度等の外乱を抑制することができ、安定したレーザ
出力を得られるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項12に記載の発明は、放電
管の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置し
た光共振器と、放電管を保持する保持部と、保持部の温
度を制御する温度制御部とを備え、保持部はメインパイ
プを有し、温度制御部はメインパイプの外周面に複数の
ヒータを円周方向に配設したことを特徴とするガスレー
ザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の温度差が無
くなるため、光共振器の熱歪みを防止することができ、
安定したレーザ出力を得られるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項13に記載の発明は、複数
のヒータを、メインパイプの外周面に配設する代わり
に、メインパイプの内周面に配設した請求項12記載の
ガスレーザ発振装置であり、請求項12と同様の作用を
有する。
【0022】本発明の請求項14に記載の発明は、メイ
ンパイプの円周方向に少なくとも1つ以上の温度センサ
を配設し、温度センサの測定温度に基づきヒータを制御
するヒータ制御部を設けた請求項12または13記載の
ガスレーザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の温
度差が無くなるため、光共振器の熱歪みを防止すること
ができ、安定したレーザ出力を得られるという作用を有
する。
【0023】本発明の請求項15に記載の発明は、複数
のヒータをメインパイプの円周上に対面配置するととも
に、メインパイプの円周上に対面配置した複数の温度セ
ンサを設け、各温度センサの測定温度に基づき各ヒータ
を制御するヒータ制御部を設けた請求項12または13
記載のガスレーザ発振装置であり、メインパイプ円周方
向の温度差が無くなるため、光共振器の熱歪みを防止す
ることができ、安定したレーザ出力を得られるという作
用を有する。
【0024】本発明の請求項16に記載の発明は、放電
管の一端に全反射鏡を配置し他端に部分反射鏡を配置し
た光共振器と、放電管を保持する保持部と、保持部の温
度を制御する温度制御部とを備え、保持部はメインパイ
プを有し、温度制御部はメインパイプの外周面にヒータ
を円周方向かつ螺旋状に配設したことを特徴とするガス
レーザ発振装置であり、メインパイプ円周方向の温度差
が無くなるため、光共振器の熱歪みを防止することがで
き、安定したレーザ出力を得られるという作用を有す
る。
【0025】本発明の請求項17に記載の発明は、螺旋
状のヒータをメインパイプの長さ方向に伸ばす力をヒー
タに加えた請求項16記載のガスレーザ発振装置であ
り、メインパイプとヒータを密着させることで、熱伝達
を向上させ、メインパイプ円周方向の温度分布をより均
一にすることにより、光共振器の熱歪みを防止すること
ができ、安定したレーザ出力を得られるという作用を有
する。
【0026】本発明の請求項18に記載の発明は、メイ
ンパイプの外側に、内部に充填材を有する筒状の袋部を
配置し、袋部とメインパイプとでヒータを挟持した請求
項12,16または17記載のガスレーザ発振装置であ
り、メインパイプとヒータをより密着させることで、熱
伝達を向上させ、メインパイプ円周方向の温度分布をよ
り均一にすることにより、光共振器の熱歪みを防止する
ことができ、安定したレーザ出力を得られるという作用
を有する。
【0027】本発明の請求項19に記載の発明は、ヒー
タを、メインパイプの外周面に配設する代わりに、メイ
ンパイプの内周面に配設した請求項16記載のガスレー
ザ発振装置であり、請求項16と同様の作用を有する。
【0028】本発明の請求項20に記載の発明は、螺旋
状のヒータをメインパイプの長さ方向に縮める力をヒー
タに加えた請求項19記載のガスレーザ発振装置であ
り、メインパイプとヒータを密着させることで、熱伝達
を向上させ、メインパイプ円周方向の温度分布をより均
一にすることにより、光共振器の熱歪みを防止すること
ができ、安定したレーザ出力を得られるという作用を有
する。
【0029】本発明の請求項21に記載の発明は、メイ
ンパイプの内側に、内部に充填材を有する袋部を配置
し、袋部とメインパイプとでヒータを挟持した請求項1
3,19または20記載のガスレーザ発振装置であり、
メインパイプとヒータをより密着させることで、熱伝達
を向上させ、メインパイプ円周方向の温度分布をより均
一にすることにより、光共振器の熱歪みを防止すること
ができ、安定したレーザ出力を得られるという作用を有
する。
【0030】本発明の請求項22に記載の発明は、ヒー
タとメインパイプの間に軟質金属を配置した請求項1
2,13,14,15,16,17,18,19,20
または21記載のガスレーザ発振装置であり、メインパ
イプとヒータの間の熱伝達を向上させ、メインパイプ円
周方向の温度分布をより均一にすることにより、光共振
器の熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力
を得られるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項23に記載の発明は、メイ
ンパイプより熱伝導率の高い軟質金属を用いる請求項2
2記載のガスレーザ発振装置であり、メインパイプとヒ
ータの間の熱伝達を向上させ、メインパイプ円周方向の
温度分布をより均一にすることにより、光共振器の熱歪
みを防止することができ、安定したレーザ出力を得られ
るという作用を有する。
【0032】本発明の請求項24に記載の発明は、ヒー
タとメインパイプの間に空気より熱伝導率の高いペース
ト状の材料を配置した請求項12,13,14,15,
16,17,18,19,20または21記載のガスレ
ーザ発振装置であり、メインパイプとヒータの間の熱伝
達を向上させ、メインパイプ円周方向の温度分布をより
均一にすることにより、光共振器の熱歪みを防止するこ
とができ、安定したレーザ出力を得られるという作用を
有する。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図1は本発明の請求
項1〜4等に対応した第1の実施の形態におけるガスレ
ーザ発振装置の構成を示す図である。
【0035】図1において、1はガラスなどの誘電体よ
りなる放電管、2は放電管1の外部に設けられたマイク
ロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波を出射
するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネルギを供
給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共振器2
で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射鏡、7は
部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7は放電空
間5の両端に固定配置され、光共振器を形成している。
8は部分反射鏡7より出力されるレーザビームである。
矢印9はレーザガスの流れる方向を示しており、軸流形
レーザ装置の中を循環している。10は送気管、11は
レーザガス循環用送風機、12は放電空間5にて温度上
昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却
用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機11の圧縮
熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレ
ーザガス冷却用熱交換器である。14は放電管1を保持
するためのメインフランジ(保持部の一部)、15aは
メインフランジ14を保持するためのメインパイプ外
管、15bはメインパイプ外管15a内に設けられたメ
インパイプ内管である。17は液体をメインパイプ円周
方向に流すためにメインパイプ外管15aとメインパイ
プ内管15bの間に設けた螺旋状の仕切り部であり、矢
印18はメインパイプを流れる液体の流れる方向を示し
ており、液体はメインパイプ外管15aとメインパイプ
内管15bとの間を流れている。19はメインパイプを
流れる液体の配管、20は液体タンク、21は液体循環
用ポンプ、22は液体の温度を調整するためのヒータ、
23は液体の温度を測定する温度センサであり、ヒータ
22の制御に用いる。
【0036】図1では、図6と同一機能部分には同一符
号を付している。従来例でも述べたが、配管19,液体
タンク20,液体循環用ポンプ21,ヒータ22および
温度センサ23等により、メインパイプの温度を制御す
る温度制御部を構成している。そして液体を一定温度に
保つため、温度センサ23の測定温度に基づきヒータ2
2を制御するヒータ制御部(図示せず)が存在すること
も従来例で述べている。
【0037】本実施の形態の特徴は、メインパイプを、
管の中心を同一となるように配置されたメインパイプ外
管15aとメインパイプ内管15bとで構成し、かつメ
インパイプ外管15aとメインパイプ内管15bとの間
に螺旋状の仕切り部17を設けたことである。螺旋状の
仕切り部17は、メインパイプ外管15aの内周面から
突起状に設けてメインパイプ内管15bの外周面に達す
るようにしたものでもよいし、メインパイプ内管15b
の外周面から突起状に設けてメインパイプ外管15aの
内周面に達するようにしたものでもよい。この螺旋状の
仕切り部17により、一定温度の液体がメインパイプ外
管15aとメインパイプ内管15bとの間を螺旋状に流
れる。
【0038】本実施の形態によれば、メインパイプ外管
15aとメインパイプ内管15bとの間に螺旋状の仕切
り部17を設けたことにより、一定温度に制御された液
体がメインパイプ外管15aとメインパイプ内管15b
との間を円周方向にかつ螺旋状に流れ、メインパイプ円
周方向の液体の流れのムラが無くなり、メインパイプ円
周方向の温度差が生じず、光共振器の熱歪みを防止する
ことができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0039】なお、メインパイプ外管15aとメインパ
イプ内を流れる液体との接触面に(すなわちメインパイ
プ外管15aの内周面を覆うように)メインパイプ外管
15aよりも熱伝導率が高い部材を設けることにより、
レーザ出力を早く安定させることができる。
【0040】また、メインパイプ外管15aの外周面を
覆うようにメインパイプ外管15aよりも熱伝導率の低
い部材を設けることにより、レーザ発振装置雰囲気温度
による外乱を防止することができる。
【0041】(第2の実施の形態)図2は本発明の請求
項5,6等に対応した第2の実施の形態におけるガスレ
ーザ発振装置の構成を示す図である。
【0042】図2において、1はガラスなどの誘電体よ
りなる放電管、2は放電管1の外部に設けられたマイク
ロ波空胴共振器、3は空胴共振器2にマイクロ波を出射
するマグネトロン、4はマグネトロン3にエネルギを供
給するマグネトロン電源、5はマイクロ波空胴共振器2
で覆われた放電管1内の放電空間、6は全反射鏡、7は
部分反射鏡であり、全反射鏡6と部分反射鏡7は放電空
間5の両端に固定配置され、光共振器を形成している。
8は部分反射鏡7より出力されるレーザビームである。
矢印9はレーザガスの流れる方向を示しており、軸流形
レーザ装置の中を循環している。10は送気管、11は
レーザガス循環用送風機、12は放電空間5にて温度上
昇したレーザガスの温度を下げるためのレーザガス冷却
用熱交換器、13はレーザガス循環用送風機11の圧縮
熱にて温度上昇したレーザガスの温度を下げるためのレ
ーザガス冷却用熱交換器(第1の熱交換器)である。1
4は放電管1を保持するためのメインフランジ、16は
メインフランジ14を保持するためのメインパイプであ
る。矢印18はメインパイプを流れる液体の流れる方向
を示しており、メインパイプ内を流れている。19はメ
インパイプを流れる液体の配管、20は液体タンク、2
1は液体循環用ポンプである。24はレーザ発振装置を
冷却するためのチラー、25はチラー24から冷却水を
流すための配管、26は配管24に設けられた電磁弁、
23は液体の温度を測定する温度センサであり、電磁弁
26の制御に用いる。27は液体の温度調整用熱交換器
(第2の熱交換器)であり、温度センサ23により、電
磁弁26を制御することにより、チラー27からの冷却
水の流量を調整して、メインパイプ16を流れる液体の
温度を一定に保つ。図2でも、図6と同一機能部分には
同一符号を付している。
【0043】本実施の形態では、メインパイプ16は従
来例と同じものを用い、チラー24から冷却水が供給さ
れる熱交換器27と、熱交換器27への冷却水の流量を
調整するための電磁弁26とを設け、メインパイプ16
を流れる液体が熱交換器13および熱交換器27内を流
れるように配管19を配している。電磁弁26の制御
は、温度センサ23の測定温度に基づいて制御部(図示
せず)が行う。熱交換器13はレーザ媒質を冷却するた
めの熱交換器で、熱交換器27は光共振器内の液体を冷
却するための熱交換器である。
【0044】本実施の形態によれば、メインパイプ16
を流れる液体は熱交換器13により加熱されるため、従
来用いていた液体の熱源としてのヒータ22が不要とな
り、低コスト化を図ることができる。また、チラー24
から冷却水が供給され、その供給量が温度センサ23の
測定温度に基づいて制御される熱交換器27によりメイ
ンパイプ16を流れる液体の温度が上昇しすぎるのを防
止でき、2つの熱交換器13,27内を流れることによ
りメインパイプ16を流れる液体の温度が一定温度に保
たれる。したがって、熱交換器13の冷却液の温度も一
定に保たれるため、レーザガスの温度も一定にすること
ができ、安定したレーザ出力を得ることができる。
【0045】なお、メインパイプ16とメインパイプを
流れる液体との接触面にメインパイプ16よりも熱伝導
率が高い部材を設けることにより、レーザ出力を早く安
定させることができる。また、メインパイプ16の外周
にメインパイプよりも熱伝導率の低い部材を設けること
により、レーザ発振装置雰囲気温度による外乱を防止す
ることができる。
【0046】また、本実施の形態では、従来と同様のメ
インパイプ16を用いたが、代わりに、第1の実施の形
態で用いたメインパイプを用いることにより、メインパ
イプ円周方向の液体の流れのムラが無くなり、より安定
したレーザ出力を得ることができる。
【0047】(第3の実施の形態)図3(a),
(b),(c)はそれぞれ本発明の請求項12,13等
に対応した第3の実施の形態におけるガスレーザ発振装
置のメインパイプ部の構成を示す図である。
【0048】図3において、16はメインパイプ、28
a〜28dはメインパイプ16を加熱するためのヒー
タ、29a〜29dは各ヒータ28a〜28dの近傍に
配置されたメインパイプ16の温度を測定する温度セン
サである。
【0049】本実施の形態におけるガスレーザ発振装置
は、例えば図6の装置で、メインパイプ16に代えて、
図3(a),(b),(c)のいずれかで示されたメイ
ンパイプ部を使用したものであり、図6中の配管19,
液体タンク20,液体循環用ポンプ21,液体加熱用の
ヒータ22および液体温度測定用の温度センサ23は不
要であり、メインパイプ16内に液体を流さない構成で
ある。
【0050】本実施の形態では、メインパイプ16の円
周方向に温度差が生じないよう、特にメインパイプ16
の対面に温度差が生じないように、図3(a),
(b),(c)で示されるように、ヒータ28a〜28
dおよび温度センサ29a〜29dを、それぞれメイン
パイプ16の外周または内周上に対向させて配置し、例
えば温度センサ29a部より温度センサ29c部の温度
が高い場合はヒータ28aで温めることにより温度セン
サ29a部と温度センサ29c部の温度を同一に保つよ
うにし、同様にして温度センサ29b部と温度センサ2
9d部の温度を同一に保つことにより、メインパイプ1
6の円周方向に温度差が生じないようにしている。その
結果、光共振器の熱歪みを防止することができ、安定し
たレーザ出力を得ることができる。なお、温度センサ2
9a〜29dの測定温度に基づきヒータ28a〜28d
を制御するヒータ制御部は図示されていない。
【0051】各ヒータ28a〜28dは、2つのメイン
フランジ14(図6)の間に配置されたメインパイプ1
6の長さ方向においてその一端から他端に渡って配置さ
れ、各温度センサ29a〜29dは、各ヒータ28a〜
28dの近傍に配置される。
【0052】なお、ヒータ28a〜28dと温度センサ
29a〜29dは、図3(a)に示すようにメインパイ
プ16の外周に配置してもよいし、図3(b),図3
(c)のようにメインパイプ16の外周および内周のど
ちらに配置してもよい。また、ヒータ28a〜28dと
温度センサ29a〜29dはメインパイプ16の円周上
に対面配置するのであれば、どこに配置してもよく、ま
た数はいくつでもかまわない。さらには、ヒータ28a
〜28dと温度センサ29a〜29dはメインパイプ1
6の円周上に対面配置されていなくても、メインパイプ
16の円周方向の温度分布を測定でき、その温度分布を
均一にできるように配置されてあればよい。
【0053】(第4の実施の形態)図4は本発明の請求
項16等に対応した第4の実施の形態におけるガスレー
ザ発振装置のメインパイプ部の構成を示し、16はメイ
ンパイプ、30はメインパイプ16を加熱するためのヒ
ータである。
【0054】本実施の形態におけるガスレーザ発振装置
は、例えば図6の装置で、メインパイプ16に代えて、
図4で示されたメインパイプ部を使用したものであり、
図6中の配管19,液体タンク20,液体循環用ポンプ
21,液体加熱用のヒータ22および液体温度測定用の
温度センサ23は不要であり、メインパイプ16内に液
体を流さない構成である。
【0055】本実施の形態では、ヒータ30をメインパ
イプ16の両端の間に渡って円周方向かつ螺旋状に配設
することにより、メインパイプ16の円周方向に温度差
が生じない構成となっている。その結果、光共振器の熱
歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得る
ことができる。
【0056】なお、図4ではヒータ30をメインパイプ
16の外周面に配置した場合で説明したが、ヒータ30
をメインパイプ16の内周面に配置しても同様の効果が
得られる。
【0057】さらに、図4のようにヒータ30をメイン
パイプ16の外周に配置した場合にはヒータ30の両端
に引張り力をかける、すなわち螺旋状のヒータ30をメ
インパイプ16の長さ方向に伸ばす力をヒータ30に加
えることにより、また、ヒータ30をメインパイプ16
の内周に配置した場合にはヒータ30の両端に引張り力
とは逆方向の力をかける、すなわち螺旋状のヒータ30
をメインパイプ16の長さ方向に縮める力をヒータ30
に加えることにより、よりメインパイプ16とヒータ3
0との密着性を高め、ヒータ30とメインパイプ16の
間の熱伝達を向上させ、メインパイプ16の円周方向の
温度分布をより均一にすることができる。
【0058】(第5の実施の形態)図5は本発明の請求
項18等に対応した第5の実施の形態におけるガスレー
ザ発振装置のメインパイプ部の構成を示し、16はメイ
ンパイプ、30はメインパイプ16を加熱するためのヒ
ータであり、31はメインパイプ16とヒータ30を密
着させるための袋状部材(袋部)であり、袋内部に充填
材を充填している。
【0059】この第5の実施の形態は、第4の実施の形
態の構成に袋状部材31を追加した構成であり、これに
より、メインパイプ16とヒータ30との密着性をより
高め、ヒータ30とメインパイプ16の間の熱伝達を向
上させ、メインパイプ16の円周方向の温度分布をより
均一にすることができる。
【0060】なお、図5は、図4同様、ヒータ30をメ
インパイプ16の外周に配置した場合で説明したが、ヒ
ータ30をメインパイプ16の内周に配置した場合に
は、内部に充填材が充填された袋状部材をメインパイプ
16の内側に配置してメインパイプ16とヒータ30と
の密着性を高める構成とする。
【0061】また、ヒータ30とメインパイプ16との
間に、鉛等の軟質金属を配置したり、空気より熱伝導率
の高いペースト状の材料を配置することにより、よりメ
インパイプ16とヒータ30との密着性を高めることが
できる。軟質金属の場合はメインパイプ16より熱伝導
率の高いものを用いるのが好ましい。
【0062】以上の第5の実施の形態では、第4の実施
の形態の構成をもとに説明したが、第3の実施の形態の
構成をもとにしても、同様にして袋状部材や,ヒータ2
8a〜28dとメインパイプ16との間に軟質金属ある
いは空気より熱伝導率の高いペースト状の材料を配置す
ることにより、同様の効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メインパ
イプ円周方向の温度差を無くすことにより、光共振器の
熱歪みを防止することができ、安定したレーザ出力を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるガスレーザ
発振装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるガスレーザ
発振装置の構成図。
【図3】(a),(b),(c)それぞれは本発明の第
3の実施の形態におけるガスレーザ発振装置のメインパ
イプ部の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるガスレーザ
発振装置のメインパイプ部の構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態におけるガスレーザ
発振装置のメインパイプ部の構成図。
【図6】従来のガスレーザ発振装置の構成図。
【符号の説明】
1 放電管 2 マイクロ波空胴共振器 3 マグネトロン 4 マグネトロン電源 5 放電空間 6 全反射鏡 7 部分反射鏡 8 レーザビーム 9 レーザガス流 10 送気管 11 レーザガス循環用送風機 12 レーザガス冷却用熱交換器 13 レーザガス冷却用熱交換器 14 メインフランジ 15a メインパイプ外管 15b メインパイプ内管 16 メインパイプ 17 螺旋状の仕切り部 18 メインパイプ液流 19 メインパイプ液配管 20 メインパイプ液タンク 21 メインパイプ液循環用ポンプ 22 メインパイプ液温度調整用ヒータ 23 メインパイプ液温度測定用温度センサ 24 ガスレーザ発振装置冷却用チラー 25 冷却水配管 26 電磁弁 27 メインパイプ液温度調整用熱交換器 28 メインパイプ温度調整用ヒータ 29 メインパイプ温度測定用温度センサ 30 メインパイプ温度調整用ヒータ 31 袋状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 哲二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F072 JJ05 JJ08 KK06 TT05 TT14 TT28 YY06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に
    部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管を保持す
    る保持部と、前記保持部の温度を制御する温度制御部と
    を備え、 前記保持部は、前記温度制御部により一定温度に制御さ
    れた液体が前記両端の間に渡って円周方向かつ螺旋状に
    流れるメインパイプを有することを特徴とするガスレー
    ザ発振装置。
  2. 【請求項2】 温度制御部は、メインパイプの両端に液
    体の流入口と流出口を設け、前記メインパイプの外部で
    前記流入口と流出口とを結ぶ前記液体の流路中に、前記
    液体を循環させるポンプと、前記液体の温度を測定する
    温度センサと、前記液体を加熱するヒータとを配置し、
    前記温度センサの測定温度に基づき前記ヒータを制御す
    るヒータ制御部を設けた請求項1記載のガスレーザ発振
    装置。
  3. 【請求項3】 メインパイプを内管と外管で構成し、こ
    の内管と外管の間に液体を流すようにした請求項1また
    は2記載のガスレーザ発振装置。
  4. 【請求項4】 内管と外管の間に螺旋状の仕切り部を設
    けた請求項3記載のガスレーザ発振装置。
  5. 【請求項5】 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に
    部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管内を流れ
    るレーザ媒質と、前記レーザ媒質を温度制御する第1の
    熱交換器と、前記放電管を保持する保持部と、前記保持
    部の温度を制御する温度制御部とを備え、 前記保持部は液体が流れるメインパイプを有し、前記温
    度制御部は、前記メインパイプの両端に前記液体の流入
    口と流出口を設け、前記メインパイプの外部で前記流入
    口と流出口とを結ぶ前記液体の流路中に、前記液体を循
    環させるポンプと、前記液体の温度を測定する温度セン
    サと、前記第1の熱交換器とを配置し、前記温度センサ
    の測定温度に基づき前記第1の熱交換器を制御する制御
    部を設けたことを特徴とするガスレーザ発振装置。
  6. 【請求項6】 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端に
    部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管内を流れ
    るレーザ媒質と、前記レーザ媒質を温度制御する第1の
    熱交換器と、前記放電管を保持する保持部と、前記保持
    部の温度を制御する温度制御部とを備え、 前記保持部は液体が流れるメインパイプを有し、前記温
    度制御部は、前記メインパイプの両端に前記液体の流入
    口と流出口を設け、前記メインパイプの外部で前記流入
    口と流出口とを結ぶ前記液体の流路中に、前記液体を循
    環させるポンプと、前記液体の温度を測定する温度セン
    サと、前記第1の熱交換器と、第2の熱交換器とを配置
    し、前記温度センサの測定温度に基づき前記第2の熱交
    換器を制御する制御部を設けたことを特徴とするガスレ
    ーザ発振装置。
  7. 【請求項7】 第2の熱交換器は、その冷却源としてガ
    スレーザ発振装置の冷却を行うチラーを用い、前記チラ
    ーからの冷却液の流量を制御部で制御する請求項6記載
    のガスレーザ発振装置。
  8. 【請求項8】 メインパイプを内管と外管で構成し、こ
    の内管と外管の間に液体を流すようにした請求項5,6
    または7記載のガスレーザ発振装置。
  9. 【請求項9】 内管と外管の間に螺旋状の仕切り部を設
    けた請求項8記載のガスレーザ発振装置。
  10. 【請求項10】 メインパイプと前記メインパイプ内部
    を流れる液体との接触面に前記メインパイプよりも熱伝
    導率の高い部材を設けた請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8または9記載のガスレーザ発振装置。
  11. 【請求項11】 メインパイプ外周に前記メインパイプ
    よりも熱伝導率の低い部材を設けた請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9または10記載のガスレーザ発
    振装置。
  12. 【請求項12】 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端
    に部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管を保持
    する保持部と、前記保持部の温度を制御する温度制御部
    とを備え、 前記保持部はメインパイプを有し、前記温度制御部は前
    記メインパイプの外周面に複数のヒータを円周方向に配
    設したことを特徴とするガスレーザ発振装置。
  13. 【請求項13】 複数のヒータを、メインパイプの外周
    面に配設する代わりに、前記メインパイプの内周面に配
    設した請求項12記載のガスレーザ発振装置。
  14. 【請求項14】 メインパイプの円周方向に少なくとも
    1つ以上の温度センサを配設し、前記温度センサの測定
    温度に基づきヒータを制御するヒータ制御部を設けた請
    求項12または13記載のガスレーザ発振装置。
  15. 【請求項15】 複数のヒータをメインパイプの円周上
    に対面配置するとともに、前記メインパイプの円周上に
    対面配置した複数の温度センサを設け、各前記温度セン
    サの測定温度に基づき各前記ヒータを制御するヒータ制
    御部を設けた請求項12または13記載のガスレーザ発
    振装置。
  16. 【請求項16】 放電管の一端に全反射鏡を配置し他端
    に部分反射鏡を配置した光共振器と、前記放電管を保持
    する保持部と、前記保持部の温度を制御する温度制御部
    とを備え、 前記保持部はメインパイプを有し、前記温度制御部は前
    記メインパイプの外周面にヒータを円周方向かつ螺旋状
    に配設したことを特徴とするガスレーザ発振装置。
  17. 【請求項17】 螺旋状のヒータをメインパイプの長さ
    方向に伸ばす力を前記ヒータに加えた請求項16記載の
    ガスレーザ発振装置。
  18. 【請求項18】 メインパイプの外側に、内部に充填材
    を有する筒状の袋部を配置し、前記袋部と前記メインパ
    イプとでヒータを挟持した請求項12,16または17
    記載のガスレーザ発振装置。
  19. 【請求項19】 ヒータを、メインパイプの外周面に配
    設する代わりに、前記メインパイプの内周面に配設した
    請求項16記載のガスレーザ発振装置。
  20. 【請求項20】 螺旋状のヒータをメインパイプの長さ
    方向に縮める力を前記ヒータに加えた請求項19記載の
    ガスレーザ発振装置。
  21. 【請求項21】 メインパイプの内側に、内部に充填材
    を有する袋部を配置し、前記袋部と前記メインパイプと
    でヒータを挟持した請求項13,19または20記載の
    ガスレーザ発振装置。
  22. 【請求項22】 ヒータとメインパイプの間に軟質金属
    を配置した請求項12,13,14,15,16,1
    7,18,19,20または21記載のガスレーザ発振
    装置。
  23. 【請求項23】 メインパイプより熱伝導率の高い軟質
    金属を用いる請求項22記載のガスレーザ発振装置。
  24. 【請求項24】 ヒータとメインパイプの間に空気より
    熱伝導率の高いペースト状の材料を配置した請求項1
    2,13,14,15,16,17,18,19,20
    または21記載のガスレーザ発振装置。
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