JP2000121153A - 流体加熱装置およびそれを用いた基板処理装置 - Google Patents

流体加熱装置およびそれを用いた基板処理装置

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JP2000121153A
JP2000121153A JP10290537A JP29053798A JP2000121153A JP 2000121153 A JP2000121153 A JP 2000121153A JP 10290537 A JP10290537 A JP 10290537A JP 29053798 A JP29053798 A JP 29053798A JP 2000121153 A JP2000121153 A JP 2000121153A
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Hiroyo Yamamoto
浩代 山本
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導を利用した流体加熱装置において、
発熱体を形成する金属材料と反応する成分を含んだ流体
や金属体と接触するとパーティクルの発生や金属成分の
溶出を引き起こす薬液を加熱したり、発熱体を形成して
いる金属成分がガス化するような高温で気体を加熱した
りする場合にも、特に問題を生じることなく使用できる
装置を提供する。 【手段】 配管に連通接続される流体流入口12と流体
流出口14が形設された密閉構造を有し非磁性体材料で
形成された加熱容器10、加熱容器の外面に巻装された
コイル16、コイルに高周波電流を流す電源装置部1
8、および、加熱容器内部に配設され導電性材料で形成
されて、石英材料で形成された保護部材24によって被
覆された発熱体22を備えて装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板に対して所
要の処理を施す基板処理装置などへ配管を通して供給さ
れるガスや液体の各種の流体を加熱するのに使用される
流体加熱装置、特に電磁誘導加熱式の流体加熱装置、な
らびに、その流体加熱装置を用いた基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基板処理装置、例えば基板の減圧乾燥装
置において、基板が収容され減圧状態とされたチャンバ
内へ配管を通してアルコール蒸気、例えばイソプロピル
アルコール(IPA)蒸気を供給する場合に、IPA蒸
気を所定温度に加熱して供給する必要がある。IPA蒸
気を加熱する装置としては、一般に、ステンレス鋼等で
形成された配管の外側に抵抗加熱ヒータを配設し、その
抵抗加熱ヒータからの熱伝達により、配管内を流れるI
PA蒸気を加熱する装置が使用されているが、最近で
は、電磁誘導を利用して配管内を流れる流体を加熱する
試みもなされている。
【0003】この電磁誘導を利用した加熱方式は、配管
の途中に介挿され流体流入口および流体流出口を有し非
磁性体材料で形成された加熱容器の外面にコイルを巻装
するとともに、コイルが巻装された加熱容器の内部に導
電性材料で形成された発熱体を配設し、コイルに高周波
電流を流して磁束を発生させ、磁界内にある発熱体に渦
電流を生じさせてジュール熱を発生させ、この発熱体の
発熱により、加熱容器内を流れる気体や液体の流体を直
接的に加熱する、といったものである。そして、この加
熱装置を、加熱容器の流体流入口および流体流出口をそ
れぞれ配管に連通接続させて配管の途中に設置し、配管
から流体流入口を通って加熱容器内へ流入した流体を加
熱し、加熱された流体を加熱容器内から流体流出口を通
って配管内へ送り込むようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような電磁誘
導を利用した流体加熱装置では、発熱体は、導電性材料
によって形成され、通常は金属材料によって形成され
る。ところが、発熱体は、加熱容器の内部に配設され
て、加熱容器内を流れる気体や液体の流体に直接に接触
して流体を加熱する。このため、発熱体を形成している
金属材料と反応する塩素ガス等のガス成分を含んだ気体
や過酸化水素水、塩酸等の無機薬液を含んだ液体を電磁
誘導加熱式の流体加熱装置によって加熱することは、実
際上は不可能であった。また、金属材料で形成された発
熱体が薬液と接触することによりパーティクルが発生し
たり金属を腐食させ金属成分が溶出したりすることがあ
るが、微量のパーティクルや金属成分でも問題となるよ
うな基板の処理では、薬液を加熱するのに電磁誘導加熱
式の流体加熱装置を使用することはできない。さらに、
例えばCVD装置へ供給される反応ガスを加熱する場合
のように、加熱温度が極めて高温になって、発熱体を形
成している金属成分がガス化して反応ガス中に混入する
恐れがあるときも、電磁誘導加熱式の流体加熱装置を使
用することはできない。
【0005】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、電磁誘導を利用して流体を加熱する
流体加熱装置において、発熱体を形成する金属材料と反
応する成分を含んだ気体や液体を加熱したり、金属体と
接触するとパーティクルの発生や金属成分の溶出を引き
起こす薬液を加熱したり、また、発熱体を形成している
金属成分がガス化するような高温で気体を加熱したりす
る場合にも、特に問題を生じることなく使用することが
できる流体加熱装置を提供すること、ならびに、そのよ
うな流体加熱装置を用いた基板処理装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
流体が送給される配管の途中に介挿して設けられ、配管
内を流れる流体を加熱する流体加熱装置において、流体
が移送される配管にそれぞれ連通接続される流体流入口
および流体流出口が形設された密閉構造を有し、少なく
とも加熱部が非磁性体材料で形成された加熱容器と、こ
の加熱容器の外面の、前記加熱部の位置に巻装されたコ
イルと、このコイルに高周波電流を流す電源装置部と、
前記加熱容器の内部の、前記加熱部の位置に配設され、
導電性材料で形成されて、保護部材によって被覆された
発熱体とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の流
体加熱装置において、発熱体が蛇行形状または螺旋形状
に形成されたことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、基板処理装置にお
いて、請求項1または請求項2記載の流体加熱装置を、
基板の処理を行う基板処理部へ流体を供給するための配
管の途中に介挿して設けたことを特徴とする。
【0009】請求項1に係る発明の流体加熱装置におい
ては、電源装置部により、加熱容器の外面に巻装された
コイルに高周波電流が流されると、磁束が発生し、磁界
内にある加熱容器内部の発熱体に渦電流が生じ、発熱体
を形成している導電性材料の固有抵抗によるジュール熱
が発生して、発熱体が発熱する。そして、配管から流体
流入口を通って加熱容器内へ流入した気体や液体の流体
は、発熱体の配設位置を通過する際に発熱体によって加
熱され、加熱された流体が加熱容器内から流体流出口を
通って配管内へ流れ込む。
【0010】この場合において、加熱容器の内部に配設
された発熱体は、保護部材によって被覆されているの
で、加熱容器内を流体が流れても、流体が発熱体に直接
に接触することはない。このため、塩素ガス等のガス成
分を含んだ気体や過酸化水素水、塩酸等の薬液を含んだ
液体を加熱する場合でも、被覆状態が損なわれることは
ない。このため、発熱体を形成している金属材料とガス
や薬液とが反応することはない。また、金属材料で形成
された発熱体と薬液とは接触することがないので、パー
ティクルが発生したり金属成分が溶出したりする可能性
が無い。さらに、例えばCVD装置へ供給される反応ガ
スを加熱する場合のように、加熱温度が極めて高温にな
って、発熱体を形成している金属成分が仮にガス化する
ようなことがあっても、ガス化した金属成分が反応ガス
中に混入する恐れが無い。
【0011】請求項2に係る発明の流体加熱装置では、
発熱体の表面積が大きくなり、発熱体から流体への熱伝
達面が増大するので、発熱体の発熱により流体が効率良
く加熱される。
【0012】請求項3に係る発明の基板処理装置では、
流体加熱装置において、加熱容器内を流体が流れても、
流体が発熱体に直接に接触することがないので、発熱体
を形成している金属材料とガスや薬液とが反応したり、
パーティクルの発生や金属成分の溶出が起こったり、発
熱体を形成している金属成分がガス化して被加熱ガス中
に混入したりすることがない。したがって、発熱体を形
成している金属材料と反応する成分を含んだ気体や液体
であっても、それを流体加熱装置により加熱して基板処
理部へ供給することが可能になる。また、微量のパーテ
ィクルや金属成分でも問題となるような基板の処理にお
いても、流体加熱装置により薬液を加熱して基板処理部
へ供給することが可能になる。さらに、流体加熱装置に
より、発熱体を形成している金属成分がガス化するよう
な高温で反応ガス等を加熱して、基板処理部へ反応ガス
等を供給することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0014】最初に、図6および図7により、流体加熱
装置の基本構成および作用について説明する。図6は、
流体加熱装置の概略構成を模式的に示す外観斜視図であ
り、図7は、その縦断面図である。
【0015】この流体加熱装置は、配管1の途中に介挿
して設けられた加熱容器2、この加熱容器2に巻装され
たコイル3、電源装置部(図示せず)および加熱容器2
の内部に配設された発熱体4から構成されている。な
お、図6において、コイル3は、半周部分を切断した状
態で示されている。
【0016】加熱容器2は、密閉された円筒形状を有
し、配管1にそれぞれ連通接続される流体流入口5およ
び流体流出口6が両側端面部に形設されている。この加
熱容器2の、コイル3が巻装され内部に発熱体4が配設
されて加熱部となる円筒面は、非磁性体材料で形成され
ている。加熱容器の形状は、円筒に限らず種々の形状で
あってもよい。
【0017】加熱容器2の円筒面に巻装されたコイル3
には、電源装置部が電気接続されていて、電源装置部に
よりコイル3に高周波電流が流されるようになってい
る。また、加熱容器2の内部に配設された発熱体4は、
金属材料によって形成されている。図示例では、発熱体
4は、ステンレス鋼等から成る複数枚の金属薄板7を、
間隔をあけて互いに平行に並列させて構成されている。
それぞれの金属薄板7は、加熱容器2の軸線方向に沿っ
て配置されており、各金属薄板7間の間隙が流体の通路
8となる。なお、発熱体の構成は、図示例のように複数
枚の金属薄板7を並列させたものに限らず、流体の通路
が形成されて流体との接触面積が或る程度確保される構
造であればどのようなものでもよい。また、発熱体の材
質は、ステンレス鋼以外のもの、例えばニッケル等の各
種金属でもよい。その他、シリコンカーバイト(Si
C)や炭素(C)でもよく、発熱体の材質は導電性材料
であればよい。
【0018】図6および図7に示した構成の流体加熱装
置においては、電源装置部によりコイル3に高周波電流
を流すと、磁束が発生して、加熱容器2の内部の金属薄
板7に渦電流を生じ、材料の固有抵抗によって金属薄板
7にジュール熱が発生して、金属薄板7が発熱する。こ
の際、加熱容器2の加熱部は、非磁性体材料で形成され
ているため、それ自身が発熱することはない。そして、
金属薄板7が発熱することにより、配管1から流体流入
口5を通って加熱容器2内に流入した流体は、各金属薄
板7間の通路8を通って流れる際に、金属薄板7からの
熱伝達により加熱される。各金属薄板7間の通路8を通
過する間に加熱されて昇温した流体は、加熱容器2内か
ら流体流出口6を通って流出し配管1内へ流れ込む。
【0019】図1は、この発明の1実施形態を示し、流
体加熱装置の一部破断縦断面図である。この流体加熱装
置は、配管の途中に介挿して設けられ流体流入口12お
よび流体流出口14を有する加熱容器10、この加熱容
器10に巻装されたコイル16、このコイル16に高周
波電流を流す電源装置部18などを備えて構成されてい
る。この流体加熱装置の基本構成および作用は、図6お
よび図7に示した装置と同様であるので、重複する説明
は、ここでは省略する。
【0020】この流体加熱装置は、加熱容器10が石英
材料によって形成されており、加熱容器10には、石英
材料によって一体に、加熱容器10の軸線方向に沿って
複数個、図示例では8個の管状部が、図2に図1のII−
II矢視断面図を示すように加熱容器10の軸線周りに等
配されて形設されている。そして、それぞれの管状部に
より形成され両端が外部に開口した貫通孔20に、金属
材料によって棒状に形成された発熱体22が挿入されて
いて、発熱体22が、管状の保護部材24によって被覆
された形態で、加熱容器10の内部に配設されている。
【0021】また、この装置には、加熱容器10の流体
流出口14の付近に熱電対等の温度検出体の検出端が挿
入された温度検出器26が設けられており、その温度検
出器26により加熱容器10内から流出する流体の温度
を検出するようになっている。温度検出体としては、熱
電対のほか、測温抵抗体や放射温度計などが使用され
る。温度検出器26から出力される温度検出信号は、コ
ントローラ28へ送られるようになっており、コントロ
ーラ28には、電源装置部18が接続されている。そし
て、コントローラ28においては、予め設定された目標
温度と温度検出器26によって検出された流体流出口1
4の流体の温度とが比較され、その温度差に対応した制
御信号がコントローラ28から電源装置部18へ出力さ
れて、流体の温度が目標温度となるように発熱体22が
フィードバック制御される。
【0022】この流体加熱装置では、上記したように、
加熱容器10の内部に配設された発熱体22が、石英材
料で形成された保護部材24によって被覆されているの
で、加熱容器10内を流体が流れても、流体が発熱体2
2に直接に接触することはない。このため、発熱体22
を形成している金属材料と反応するようなガスや薬液を
加熱容器10内に流しても、発熱体22とガスや薬液と
が反応することはなく、また、発熱体22と薬液とが接
触することがないので、パーティクルが発生したり金属
成分が溶出したりする可能性も無い。さらに、加熱温度
が極めて高温になって、発熱体22を形成している金属
成分が仮にガス化するようなことがあっても、ガス化し
た金属成分が反応ガス中に混入する恐れは無い。この
時、発熱体22に極めて接近する保護部材24は、加熱
対象である流体以上の高温にさらされる。しかしなが
ら、保護部材24は、耐熱性を有する石英材料で形成さ
れているので、被覆状態が損なわれることはない。
【0023】石英材料で形成された保護部材によって被
覆された発熱体を加熱容器の内部に配設する形態は、図
1および図2に示したものに限定されず、各種の形態を
採用することができる。例えば、図4に拡大断面図を示
すように金属材料で形成された発熱体22aを石英材料
で形成された保護部材24aによって被覆した線状体3
2を、図3に模式図を示すように加熱容器30の内部に
蛇行状に配設したり、図5に模式図を示すように、同様
の構成の線状体34を加熱容器30の内部に螺旋状に配
設したりしてもよい。さらには、図6および図7に示し
たように、複数枚の金属薄板7から発熱体4を構成し、
それぞれの金属薄板7を別々に石英材料によって被覆す
るような構成としてもよい。この場合、発熱体の表面積
が大きくなって発熱体から流体への熱伝達面が増大する
ような形態として、発熱体の発熱により流体が効率良く
加熱されるようにすることが必要である。
【0024】また、上記した実施形態では、保護部材2
4を含めて加熱容器10を石英材料で形成するようにし
たが、金属を腐食させる無機薬液の加熱には、保護部材
を耐熱性の非金属材料で形成すればよい。その他、保護
部材24の材質は、石英材料に限られるものではなく、
酸化アルミニウム、具体的にはアルミナ、サファイア等
の耐熱性材料でもよい。特にサファイアは、無機薬液の
フッ化水素酸の加熱に対しても好適に使用し得る。
【0025】さらに、加熱容器をフッ化樹脂等のプラス
チック材料やセラミック材料で形成し、保護部材だけを
石英材料で形成するようにしてもよい。また、加熱容器
の全体が非磁性体材料で形成されている必要は必ずしも
無く、少なくともコイルが巻装される加熱部の壁面が非
磁性体材料で形成されておればよい。
【0026】以上のような構成を有する流体加熱装置
は、各種の基板処理装置において、基板の処理を行う基
板処理部へ流体を供給するための配管の途中に介挿され
て、種々の流体を加熱するために使用される。このよう
な流体加熱装置を備えた基板処理装置の1例について、
図8を参照しながら説明する。
【0027】図8は、基板処理装置の一種である減圧乾
燥装置の全体の概略構成を示す模式図である。この減圧
乾燥装置は、基板へIPA蒸気を供給して減圧雰囲気下
で基板を乾燥させる処理に使用される。図8において、
符号36が減圧乾燥チャンバを示し、チャンバ36の内
部は、図示していない真空ポンプ等の減圧手段により真
空排気されて減圧状態にすることができる。また、符号
38は、チャンバ36に連通接続されたIPA蒸気供給
用配管、符号40は、IPA蒸気供給用配管38に連通
接続された希釈用窒素ガス供給配管である。IPA蒸気
供給用配管38は、エバポレータ42に流路接続されて
いる。エバポレータ42内にはIPA44が収容されて
おり、ポンプ46によりIPA供給路48を通ってエバ
ポレータ42の天井部の噴射口50へIPA44を供給
することにより、噴射口50からIPAを噴射してIP
A蒸気を調製するようになっている。エバポレータ42
の内部空間には、キャリア用窒素ガス供給配管52が連
通接続されており、また、エバポレータ42には、エバ
ポレータ42内に収容されたIPA44を循環させて加
熱するためのIPA循環用配管54が付設されている。
【0028】そして、チャンバ36内へ供給されるIP
A蒸気を所定温度に加熱するために、IPA蒸気供給用
配管38に、図1に示したような上記構成の流体加熱装
置56が介挿して設けられており、流体加熱装置56に
コントローラ58が併設されている。また、希釈用窒素
ガス供給配管40には、希釈用窒素ガスを加熱するため
に、コントローラ62が併設された流体加熱装置60が
介挿して設けられ、キャリア用窒素ガス供給配管52に
は、キャリア用窒素ガスを加熱するために、コントロー
ラ66が併設された流体加熱装置64が介挿して設けら
れている。さらに、IPA循環用配管54には、IPA
を所定温度に加熱するために、コントローラ70が併設
された流体加熱装置68が介挿して設けられている。
【0029】この発明に係る流体加熱装置は、図8に示
した減圧乾燥装置以外にも、例えば薬液循環式処理装置
や温純水洗浄装置、さらにはキャリア洗浄用温風ヒータ
や引上げ乾燥用高温窒素ガスヒータなどとして、また、
CVD装置の反応ガス加熱装置、スピンナの塗布液加熱
装置など、各種の処理装置において使用し得るものであ
る。特に、この発明に係る流体加熱装置は、塩素ガスを
含んだ気体を加熱する場合や、薬液循環式処理装置にお
いて過酸化水素水、塩酸等の薬液を含んだ液体を加熱す
る場合、あるいは、CVD装置において反応ガスを加熱
する場合などに好適に使用し得るものである。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係る発明の流体加熱装置は、
発熱体を形成する金属材料と反応する成分を含んだ気体
や液体を加熱したり、金属体と接触するとパーティクル
の発生や金属成分の溶出を引き起こす薬液を加熱した
り、また、発熱体を形成している金属成分がガス化する
ような高温で気体を加熱したりする場合にも、特に問題
を生じることなく使用することができる。
【0031】請求項2に係る発明の流体加熱装置では、
発熱体の発熱により流体を効率良く加熱することができ
る。
【0032】請求項3に係る発明の基板処理装置を使用
すると、発熱体を形成している金属材料と反応する成分
を含んだ気体や液体であっても、それを流体加熱装置に
より加熱して、基板処理部へ供給することができ、ま
た、微量のパーティクルや金属成分でも問題となるよう
な基板の処理においても、流体加熱装置により薬液を加
熱して基板処理部へ供給することができる。さらに、流
体加熱装置により、発熱体を形成している金属成分がガ
ス化するような高温で反応ガス等を加熱して、基板処理
部へ反応ガス等を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態を示し、流体加熱装置の
一部破断縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】保護部材によって被覆された発熱体の配設形態
の、図1とは異なる例を示す模式図である。
【図4】保護部材によって被覆された発熱体の拡大断面
図である。
【図5】保護部材によって被覆された発熱体の配設形態
の、さらに別の例を示す模式図である。
【図6】この発明に係る流体加熱装置の基本構成を模式
的に示す外観斜視図である。
【図7】図6に示した流体加熱装置の概略縦断面図であ
る。
【図8】この発明に係る流体加熱装置を、基板処理装置
の一種である減圧乾燥装置に使用した例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 配管 2、10、30 加熱容器 3、16 コイル 4、22、22a 発熱体 5、12 加熱容器の流体流入口 6、14 加熱容器の流体流出口 7 金属薄板 8 流体の通路 20 貫通孔 24、24a 保護部材 26 温度検出器 28、58、62、66、70 コントローラ 32、34 発熱体を保護部材によって被覆した線状体 36 減圧乾燥チャンバ 38 IPA蒸気供給用配管 40 希釈用窒素ガス供給配管 42 エバポレータ 44 IPA 46 ポンプ 52 キャリア用窒素ガス供給配管 54 IPA循環用配管 56、60、64、68 流体加熱装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が送給される配管の途中に介挿して
    設けられ、配管内を流れる流体を加熱する流体加熱装置
    において、 流体が移送される配管にそれぞれ連通接続される流体流
    入口および流体流出口が形設された密閉構造を有し、少
    なくとも加熱部が非磁性体材料で形成された加熱容器
    と、 この加熱容器の外面の、前記加熱部の位置に巻装された
    コイルと、 このコイルに高周波電流を流す電源装置部と、 前記加熱容器の内部の、前記加熱部の位置に配設され、
    導電性材料で形成されて、保護部材によって被覆された
    発熱体と、を備えたことを特徴とする流体加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体が蛇行形状または螺旋形状に
    形成された請求項1記載の流体加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の流体加熱
    装置を、基板の処理を行う基板処理部へ流体を供給する
    ための配管の途中に介挿して設けたことを特徴とする基
    板処理装置。
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