JP3711539B2 - 遊技機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置等の遊技機の制御装置であって、特有の放熱構造を備えた遊技機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の制御装置には、遊技の進行等を制御する制御基板や、遊技中に画像表示を行う液晶表示器等、各種の基板や電子機器が設けられている。これらの制御基板に実装されている電子部品や電子機器は、発熱を伴うので、遊技機の制御装置では、効率良く放熱するための種々の放熱構造が採用されている。
【0003】
従来の遊技機の制御装置における放熱構造の第1例として、遊技機の液晶表示器や制御部等を冷却するファンを設けたものが知られている(特開平11−446号公報等)。
【0004】
また、第2例として、制御装置の壁面に排気口を設け、この排気口から制御装置内部に接してダクトを設け、さらに、このダクトにファンを設けたものが知られている(特開2001−147061号公報等)。
さらにまた、第3例として、制御基板上に実装された特定の制御素子に、回転翼を有するファンを設けたものが知られている(特開平10−314423号公報)。
【0005】
さらに、第4例として、図20に示す放熱構造が知られている。
図20において、制御基板201上には、発熱を伴う電子部品であるIC202が実装されている。また、IC202上には、IC202を放熱するためのヒートシンク203が載置されている。
さらに、ヒートシンク203上には、ヒートシンク押さえ204が取り付けられる。ヒートシンク押さえ204は、弾性変形が可能な材料から形成されており、その弾性力によってヒートシンク203を押さえつけている。
【0006】
IC202は、その駆動により発熱するが、IC202により発せられた熱は、ヒートシンク203側に伝導される。そして、ヒートシンク203から外部に放熱することにより、IC202を冷却することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、以下の問題があった。
遊技機、例えば弾球遊技機やスロットマシンに設けられている図柄表示装置は、近年、表示すべき画像がより高度なものとなっている。図柄表示装置として、例えば液晶表示装置を使用する場合には、この液晶表示装置を制御するための制御基板には、高クロック数を有する高速CPU等、より高性能な電子部品が搭載されるようになってきた。このような電子部品は、多量の熱を発するので、より効率の高い放熱構造が求められる。
【0008】
しかし、従来の第1例〜第4例のいずれの場合においても、ファンやヒートシンクを単に実装しただけでは十分な放熱対策にはならなった。例えば、ファンを実装したとしても、効率良く空気が遊技機の制御装置内部に入り込み、かつ外部に排出されなければ、十分な放熱を行うことができない。
そして、放熱が十分に行われない場合には、電子部品が発する熱によってプログラムの暴走が生じたり、誤動作を起こすおそれがあるという問題がある。
【0009】
また、図20に示した第4例では、ヒートシンク押さえ204の取付けが困難であるという問題がある。このため、製造工程において、ヒートシンク押さえ204の取付け時に、制御基板201上の電子部品等を損傷させてしまうおそれがあるという問題がある。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、遊技機の制御装置において、放熱構造の組立て等を困難にすることなく、発熱を伴う電子機器又は電子機器に実装されている電子部品等を、効率良く放熱できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。なお、以下の解決手段中に示すかっこ書は、その解決手段が対応する本実施形態中の機器(装置を含む)又は部材である。
本発明は、遊技機(弾球遊技機1)を制御する電子機器であって、発熱を伴う第1電子機器(液晶制御基板100)と、遊技機を制御する電子機器であって、発熱を伴う第2電子機器(液晶本体80)と、前記第1電子機器又は前記第2電子機器を放熱するためのヒートシンク(ヒートシンク64)と、前記第1電子機器及び前記第2電子機器を内部に収容する収容部(液晶カバー70、液晶ケース110、制御基板ケース30、及び制御基板カバー40)とを備える遊技機の制御装置であって、前記収納部に、対向するように形成された一対の通風口(空気穴32、空気穴112、及びファン穴111)と、一方の前記通風口(空気穴32及び空気穴112)から外気を前記収容部内に流入させるとともに、他方の前記通風口(ファン穴111)から前記収容部内の空気を外部に流出させるための送風装置(ファン61)とを備え、前記第1電子機器及び前記第2電子機器は、いずれも平板状の形状をなし、前記第1電子機器と前記第2電子機器とは、所定間隔を隔ててほぼ平行に配置されており、前記第1電子機器と前記第2電子機器との前記所定間隔の間の空間を、前記一対の通風口によって空気が流れるように形成し、前記ヒートシンクは、所定間隔で放熱壁を複数並設した放熱用フィン(放熱用フィン64b)を有し、前記第1電子機器と前記第2電子機器との間の前記空間に配置されるとともに、前記一対の通風口の空気が流れる方向に平行に前記放熱用フィンが延在するようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明における遊技機の制御装置には、発熱を伴う電子機器として、第1電子機器及び第2電子機器が設けられている。これらの第1電子機器及び第2電子機器は、収容部内に配置されている。
また、遊技機の制御装置には、一対の通風口が設けられており、送風装置により、一方の通風口から収容部内に外気が入り込むとともに、収容部内の空気が他方の通風口から外部に排出される。これらの一対の通風口は、対向した位置に配置されている。
【0013】
さらにまた、放熱部材は、第1電子機器又は第2電子機器のいずれか一方を放熱するために設けられている。さらに、放熱部材は、第1電子機器と第2電子機器との間に配置されている。例えば、放熱部材が第1電子機器を放熱するためのものである場合には、放熱部材と第1電子機器とは直接に又は間接的に接触し、かつ、放熱部材と第2電子機器とは、適宜の間隔を有して配置される。
【0014】
したがって、対向して配置された一対の通風口を設けたことで、効率良く収容部内に空気を流入させ、かつ収容部外に空気を流出させることができるので、収容部内の第1電子機器や第2電子機器の冷却効率を高め、スムーズな冷却を行うことができる。
また、第1電子機器と第2電子機器との間に放熱部材が配置されるようにしたので、冷却効果を高めることができる。
【0015】
なお、以下の実施形態では、第1電子機器として液晶制御基板100を例に挙げ、第2電子機器として液晶本体80を例に挙げている。しかし、これに限られることなく、第1電子機器や第2電子機器の他の例としては、例えば遊技機の一部又は全体を制御するメイン制御基板、サブ制御基板、音声制御基板、(メダル又は遊技球等の)払出し制御基板等の各種の基板や、役物等を駆動するためのモータやソレノイド等、各種の電子機器が挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(弾球遊技機)
図1は、本発明による遊技機の制御装置の一実施形態を適用した、弾球遊技機1全体を示す裏面側の正面図である。また、図2は、図1において、図柄表示装置10とその周辺部分をより詳細に示す図である。
図1に示すように、弾球遊技機1の裏面側には、メイン制御基板3や、図柄表示装置10等、各種の基板や電子機器等が配設され、図示しないハーネス等により電気的に接続されている。
【0017】
(図柄表示装置)
図柄表示装置10は、遊技球の図柄始動入賞口への入賞に基づいて、図柄の変動開始及び停止を行うとともに、その図柄の変動を制御するための装置であり、図1及び図2では、その裏面側が図示されている。
図3は、図柄表示装置10単体、すなわち図1の弾球遊技機1から取り外した状態の図柄表示装置10を示す図であり、(A)は全体の側面図(一部を破断して示す断面図)、(B)は全体の正面図を示す。また、図4は、図柄表示装置10を3つの構成部分に分解して示す斜視図(一部破断図)である。
【0018】
(制御Assy、液晶Assy)
図3及び図4に示すように、図柄表示装置10は、制御アッセンブリ(以下、「制御Assy」という。)20と、液晶アッセンブリ(以下、「液晶Assy」という。)60とから構成されている。さらに、制御Assy20は、図4に示すように、制御基板ケース30、制御基板カバー40、及びサブ制御基板50から構成されている。制御基板ケース30及び制御基板カバー40は、サブ制御基板50及び液晶Assy60を収容する収容部となるものである。
なお、図3(A)においては、右側が図柄表示装置10の前面側(遊技者側)である。また、図4においては、液晶Assy60の左前方側が、図柄表示装置10の前面側である。また、上述した図1及び図2では、図柄表示装置10の制御基板カバー40の裏面が見えている。
【0019】
液晶Assy60は、外形がほぼ直方体状に形成されたものであり、その構成等の詳細は後述する。
(制御基板ケース)
制御Assy20のうち、制御基板ケース30は、ほぼ枠状に形成されたものであり、この枠状の内部に液晶Assy60が嵌合される。そして、制御基板ケース30には、所定の高さに形成された外周壁部31が設けられており、制御基板ケース30内に液晶Assy60が配置されると、制御基板ケース30の外周壁部31が液晶Assy60の外周面を覆うようになる。また、制御基板ケース30の外周壁部31において、上壁及び下壁の前面側には、凹状に切り欠かれた切欠き部31aが形成され、上壁と下壁との切欠き部31aは、対向するように形成されている。
なお、液晶Assy60と制御基板ケース30の嵌合の詳細については後述する。
【0020】
図5は、図3(B)中、B−B断面を示す矢視断面図(一部破断部)であって、液晶Assy60を除いて図示したものである。
図3〜図5に示すように、制御基板ケース30の外周壁部31のうち、底部(断面がほぼL形の部分。図3(A)参照。)には、ほぼ小判型状の穴(長穴)を制御基板ケース30の幅方向に複数並設した空気穴32(通風口)が形成されている。この空気穴32は、図柄表示装置10の吸気口の役割を果たすものである。
【0021】
さらに、この空気穴32上には、網状のネット33が設けられる。このネット33は、例えばポリアミド樹脂(ナイロン66等)からなり、ほぼL形に折り曲げられたシート状のものであって、ハニカム構造に類似の多数の孔を有するもの(図5参照)である。ネット33は、空気穴32を通して外部から図柄表示装置10内に埃等が進入することを防止するためのものである。
【0022】
図3(A)の一部断面図に示すように、空気穴32は、制御基板ケース30の外周壁部31の底部に、ほぼL形に所定間隔をもって複数形成されており、この空気穴32の全ての領域を覆うようにネット33が配置されている。また、図5に示すように、制御基板ケース30の外周壁部31には、2本のリブ31bが設けられている。そして、ネット33は、このリブ31b間に配置され、左右方向の動きが規制される。なお、ネット33の動きをさらに確実に規制する場合には、ネット33を両面粘着テープ等で固定しても良い。
【0023】
さらにまた、制御基板ケース30の空気穴32に対向する位置には、外周壁部31の一部をほぼ凹状に切り欠くように形成された切欠き部34が形成されている。この切欠き部34は、液晶Assy60のファン穴111を露出させるためのものである。
【0024】
また、図3〜図5に示すように、制御基板ケース30の左右側縁部には、それぞれ2箇所の取付部35が設けられている。取付部35は、2段に形成された穴35a(図5参照)と、この穴35aの周囲の肉部を構成するとともに、十分な強度を有するように所定のリブにより構成されたガイド部35bとを備える。穴35aは、図柄表示装置10を弾球遊技機1に取り付けるための穴である。この穴35aにネジが挿入され、弾球遊技機1側に設けられたネジ穴(図示せず)にネジ止めされることで、図柄表示装置10が弾球遊技機1に固定される(図1及び図2参照)。
【0025】
さらにまた、図3〜図5に示すように、制御基板ケース30の外周壁部31のうち、底部内側及び天部内側の対向する位置に、それぞれ2つの液晶Assy取付部36が設けられている。
この液晶Assy取付部36は、所定の高さを有してほぼU形に形成されたガイドリブ36aと、このガイドリブ36aの奥側に長穴状に開口された穴36bとを備える。この液晶Assy取付部36を用いて、液晶Assy60が制御基板ケース30内に固定される。
【0026】
図6は、図3(A)中、A−A断面を示す矢視断面図(一部破断図)である。液晶Assy60の上面及び下面には、それぞれ2箇所に筒状のボス部96が形成されている(図4参照)。図4では、上面の2箇所のボス部96が見えているが、下面にも同様のボス部96が2箇所に設けられている。
【0027】
そして、制御基板ケース30に設けられた4つの液晶Assy取付部36と、液晶Assy60に設けられた4つのボス部96とは、それぞれ対応する位置に設けられている。ボス部96は、ガイドリブ36aの内幅よりやや小さい外径を有するものであり、図6に示すように、各ボス部96は、それぞれ各ガイドリブ36a内に入り込み可能となっている。
【0028】
これにより、図4の状態から、液晶Assy60を制御基板ケース30内にスライド移動させれば、ボス部96がガイドリブ36a内に入り込むとともに、ボス部96がガイドリブ36aの一番奥まで到達した位置で停止する。この位置が、液晶Assy60の制御基板ケース30内での取付位置となる。よって、液晶Assy60を制御基板ケース30に取り付けるための位置決めを行うときには、ボス部96がガイドリブ36a内に入り込むようにするとともに、液晶Assy60を制御基板ケース30内に押し込むようにスライド移動させるだけで良いので、液晶Assy60の制御基板ケース30への位置決めを容易に行うことができる。
【0029】
さらに、図6に示すように、液晶Assy60のボス部96には、ネジ穴96aが形成されている。そして、このネジ穴96aは、ボス部96がガイドリブ36a内の一番奥まで到達したときに、穴36bと重なり合う。よって、図6に示すように、4箇所ともに、穴36bからネジSを挿入してネジ穴96aにネジ止めすれば、液晶Assy60は、制御基板ケース30に固定される。
【0030】
また、図4に示すように、液晶Assy60には空気穴71aが形成されているが、液晶Assy60が制御基板ケース30に固定されると、制御基板ケース30の外周壁部31の一部に設けられた切欠き部31aにより、液晶Assy60の空気穴71aは露出した状態となる。
【0031】
なお、図6では、上述した制御基板ケース30の空気穴32とネット33との関係を併せて図示している。図6では、空気穴32が、制御基板ケース30の外周壁部31のうち底部を貫通している状態を図示している。そして、空気穴32上にネット33が配置されている状態を図示している。
【0032】
(サブ制御基板)
サブ制御基板50は、制御基板ケース30と制御基板カバー40との間に挟まれるように配置されている。
ここで、本実施形態の弾球遊技機1には、図1に示すように、メイン制御基板3が設けられているが、このメイン制御基板3は、遊技の進行等を制御する基板であり、演算等を行うCPU、遊技プログラムを記憶したROM、及びデータを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。
【0033】
これに対し、サブ制御基板50は、演出の出力を制御する基板であり、サウンドの出力、ランプ類の点灯、液晶Assy60による画像表示等の制御を行うものであり、メイン制御基板3と同様に、CPU、ROM、及びRAM等を備えている。
【0034】
(制御基板カバー)
制御基板カバー40は、制御基板ケース30側が開口面となった、ほぼ箱形に(断面が凹状に)形成されたものである。また、図2に示すように、制御基板カバー40の裏面Z1側には、サブ制御基板50に設けられたコネクタ類51及び52をそれぞれ外部に露出させるためのコネクタ窓42a及び42bが形成されている。図4に示すように、制御基板カバー40の裏面側には、サブ制御基板50のコネクタ類51及び52を露出させるために、裏面側の表面の高さを一段低くした段差部45a及び45bが設けられており、これらの段差部45a及び45bによって一段低くなった部分に、それぞれコネクタ窓42a及び42bが形成されている。
【0035】
図5では、段差部45bによって裏面側の表面高さが一段低くなった部分に形成されたコネクタ窓42bから、サブ制御基板50のコネクタ類52が露出している状態を示している。よって、コネクタ窓42a及び42bを介して図柄表示装置10の外側からサブ制御基板50のコネクタ類51及び52にハーネス2等を抜き差しが可能となっている。
【0036】
ここで、図5に示すように、コネクタ窓42bの縁部42b−1は、サブ制御基板50の制御基板カバー40側の面とほぼ接触するように配置される。これにより、サブ制御基板50とコネクタ窓42bの縁部42b−1との間には、ほとんど隙間がない状態となるので、その隙間から埃等が進入することを防止することができる。また、上記隙間を最小限にすることで、この隙間からのピン等の挿入を防止することができ、サブ制御基板50に対する不正行為等を防止することができる。なお、図5では、コネクタ類52とコネクタ窓42bの縁部42b−1との関係のみを図示しているが、コネクタ類51とコネクタ窓42aの縁部との関係も、上記と同様に、コネクタ窓42aの縁部がサブ制御基板50とほぼ接触するように配置される。
【0037】
また、制御基板カバー40の裏面側には、2箇所に放熱穴43及び44を備える。放熱穴43は、裏面側の上方部に帯状の領域に形成された部分と、ほぼ中央部にほぼ正方形状の領域に形成された部分とを有する(図2参照)。この放熱穴43は、円形又は四角形等の微小穴を多数整列させたものである。また、放熱穴44は、制御基板カバー40の裏面側表面と、段差部45aとにまたがって形成された長穴を複数並設したものから構成されている(図4及び図5参照)。
これらの放熱穴43及び44は、制御Assy20の内外で空気が流通するようにし、サブ制御基板50の熱を外部に放出する放熱効果を高めるためのものである。
【0038】
さらにまた、図6に示すように、制御基板カバー40の側壁下側には、ハーネス押さえ41が設けられている。ハーネス押さえ41は、ほぼL形をなすフック状に形成され、ある程度の弾性変形(上端側が外側に開く方向への変形)が可能である。
【0039】
このハーネス押さえ41は、サブ制御基板50と他の基板とを接続するハーネス2を固定するためのものであり、図6に示すように、ハーネス押さえ41と、制御基板カバー40の側壁との間でハーネス2(図6の例では、2本の配線からなるもの)を挟み込むようにし、ハーネス2の動き(制御基板カバー40から離れる方向への動き)を制限するものである。
【0040】
図2では、図柄表示装置10の裏面側において、コネクタ類51のうちの1つである音声コネクタ51aからハーネス2が出ている状態を図示している。そして、ハーネス2は、必要に応じてハーネス押さえ41により固定されるとともに、その長さ調整が可能なように構成している。
【0041】
すなわち、音声コネクタ51aに接続されたハーネス2は、例えば音声制御基板(図示せず)に設けられたコネクタと接続される。そして、ハーネス2により、サブ制御基板50から音声制御基板にコマンドを送信し、音声制御基板は、そのコマンドに基づいて、スピーカ(図示せず)からのサウンドの出力等を制御する。
【0042】
ここで、基板間をハーネス2で単に接続しただけでは、ハーネス2の長さのばらつきにより、ハーネス2がたるみ、外側にはみ出してしまう場合があり、組立工程中にそのはみ出したハーネス2に引っ掛かってしまう等のおそれがある。しかし、本実施形態では、ハーネス押さえ41を用いて、ハーネス2の長さが最も適切になるように調整可能としている。
【0043】
例えば、ハーネス2が通常より長い場合には、ハーネス押さえ41の軸部に1又は2回以上ハーネス2を巻き付け、適切な長さとなるようにする。
このようにすれば、製造上、ハーネス2の長さにばらつきがあっても、サブ制御基板50と他の基板とを適切な長さのハーネス2で接続することができ、ハーネス2のたるみやはみ出しをなくすことができる。
なお、ハーネス押さえ41は、本実施形態では1つのみを設けているが、これに限らず、複数設けても良い。
【0044】
さらにまた、制御基板カバー40の4角部には、制御基板ケース30にサブ制御基板50及び制御基板カバー40を取り付けるためのボス46が形成されている(図5参照)。ボス46は、制御基板カバー40の裏面側の内面から見て筒状に形成されたものであり、その上端部にはネジ挿入用の穴46aが形成されている。
【0045】
一方、制御基板ケース30側において、このボス46に対向する位置には、それぞれボス37が形成されている。このボス37には、ネジ穴37aが形成されている。
さらに、サブ制御基板50の4角部には、図4及び図5に示すように、取付け用の穴53が形成されている。
【0046】
以上の構成において、サブ制御基板50及び制御基板カバー40を制御基板ケース30に取り付けるときには、制御基板ケース30の各ボス37上にサブ制御基板50の穴53が位置するように載置する。ここで、ボス37の先端部37bは、外径が他の部分より小さくなっており、この先端部37bがサブ制御基板50の穴53内に入り込むように構成されている。よって、サブ制御基板50を制御基板ケース30に対して容易に位置決めすることができる。
【0047】
この状態で、制御基板カバー40のボス46に形成された穴46aが、それぞれサブ制御基板50の穴53上に位置するように、制御基板カバー40を被せる。そして、穴46aからネジSを挿入し、サブ制御基板50の穴53を通して、制御基板ケース30のボス37のネジ穴37aにネジ止めすれば、制御基板ケース30に、サブ制御基板50及び制御基板カバー40が一体で固定される。すなわち、サブ制御基板50は、制御基板ケース30と制御基板カバー40との間に挟み込まれるような形で固定される。
【0048】
以上により、1回のネジ止め(4か所)で、制御基板ケース30にサブ制御基板50及び制御基板ケース40を同時に固定することができるので、組立て効率を高めることができる。
また、上記のようにしてサブ制御基板50が固定されると、サブ制御基板50は、制御基板カバー40により覆われ、制御基板カバー40の外側からは、サブ制御基板50のコネクタ類51及び52のみが露出するようになる。
【0049】
(液晶Assy)
続いて、液晶Assy60のより詳細な構造について説明する。図7は、液晶Assy60を分解して示す外観斜視図である。図7に示すように、液晶Assy60は、液晶カバー70と、液晶本体80と、ベース部90と、液晶制御基板100と、液晶ケース110等とから構成されている。液晶カバー70及び液晶ケース110は、液晶本体80及び液晶制御基板100を内部に収容する収容部となるものである。
【0050】
(液晶本体及び液晶カバー)
液晶本体80は、表示器として液晶を用いたディスプレイであり、表面がほぼ四角形状をなす薄板状に形成されている。
また、液晶カバー70は、カバー本体71と、保護カバー72等とを備える。カバー本体71は、ほぼ枠状に形成され、その枠状の内部に液晶本体80を収容できる大きさに形成されている。
また、保護カバー72は、カバー本体71に貼り付けられているとともに、液晶本体80の前面Z2側を保護するためのものである。保護カバー72は、透明な樹脂板から形成されており、両面粘着テープ等を用いてカバー本体71に貼付されている。
【0051】
さらにまた、カバー本体71のうち上壁71A及び下壁71Bには、それぞれ並設された複数の穴からなる空気穴71aが形成されている。上壁71Aの空気穴71aと、下壁71Bの空気穴71aとは、対向して配置されている。
さらに、上壁71A及び下壁71Bには、それぞれ2箇所に、後方(液晶本体80側)に延在する取付部73が設けられている。この取付部73については、後述する。
【0052】
(ベース部)
図8は、液晶Assy60のベース部90、及びその後方に位置する部品を示す分解斜視図である。図7は、ベース部90を前方側(液晶本体80側)から見た図であるが、図8は、後方側(液晶ケース110側)から見た図である。
また、図9は、ベース部90を後方から見た正面図であって、ベース部90に関連する部品を併せて示す図である。
【0053】
図8に示すように、ベース部90は、正面壁90aと、側壁90bとを有しており、例えば樹脂材料から形成されている。正面壁90aは、図8及び図9に示すように、複数の位置に開口部90c(ほぼ四角状に開口された部分)が形成されている。ここで、ベース部90の前面Z3(図7参照)側には液晶本体80が取り付けられるが、開口部90cは、ベース部90の強度を損なわないようにしつつ、液晶本体80の裏面側(図7中、前面Z2と反対面側)から、開口部90cを介して熱が逃げるようにして、液晶本体80の冷却を促すようにするためのものである。
【0054】
また、ベース部90の裏面側の正面壁90aにおいて、4角部を含む6箇所には、ボス91が形成されている。このボス91の上端面にはネジ穴91aが形成されている。この6つのボス91は、ベース部90の裏面側から突出する部分のうち、最も高さが高く形成されている。これら6つのボス91の用途については後述する。
なお、上述した、液晶Assy60と制御基板ケース30との取付けにおいて用いられたボス96は、ベース部90の天面側及び底面側に、それぞれ2箇所に設けられている。
【0055】
また、ベース部90には、ファン61が取り付けられる。ファン61は、下方から上方に向かって空気を送るように羽根(図示せず)が形成された送風装置である。
図10は、ベース部90へのファン61の取付けを説明する正面図(一部断面図)である。図8〜図10に示すように、ベース部90の裏面側の正面壁90aには、ファン61取付け用のボス92が2か所に形成されている。このボス92には、図10の一部断面で示すように、ネジ穴92aが形成されている。そして、ファン61は、このボス92上に載置され、ネジSにて固定される。
【0056】
図10に示すように、ボス92の上端部には、さらに外径が小さく形成された嵌合部92bが設けられている。一方、図8及び図10に示すように、ファン61には、その4角部にネジ挿入用の穴61aが形成されている。そして、ボス92の上端部の嵌合部92bは、穴61aに入り込むとともに、ボス92の嵌合部92bを除く部分は、穴61a内に入り込まない大きさに形成されている。
【0057】
したがって、ファン61の2つの穴61a内にボス92の嵌合部92bが入り込むようにファン61をボス92上に載置すれば、ファン61がベース部90に対して位置決めされる。この状態を保持しつつ、ファン61の穴61aからネジSを挿入し、ボス92のネジ穴92aでネジ止めすれば、ファン61がベース部90に固定される。
【0058】
なお、ファン61の回転駆動時に、ベース部90その他の部材に振動が伝わることを防止するため、種々の対策を施しても良い。図11(A)及び(B)は、それぞれ、ファン61の取付けにおいて防振対策を施した例を示すものである。図11(A)は、ファン61の側壁の周囲を、例えば厚みが数mm程度の防振ゴム61bで覆った例を示すものである。このようにすれば、ファン61と接触しているベース部90にファン61の回転駆動時の振動が伝わりにくくなり、防振効果を高めることができる。
【0059】
また、図11(B)は、ベース部90のボス92と、ファン61との接触部分にゴムワッシャ61cを配置してネジSでネジ止めする例を示したものである。このようにすれば、ファン61の回転駆動時の振動がボス92を介してベース部90に伝わりにくくなり、防振効果を高めることができる。
以上のようにして、ファン61の回転駆動により発生する振動を、ベース部90側に伝達しにくくし、共振等で他の部材に悪影響を及ぼすおそれを低減することができる。
【0060】
また、図8及び図9に示すように、ベース部90の裏面側の左端には、インバータ基板62が取り付けられる。インバータ基板62は、基板部62aと、基板部62aに搭載されたインバータ62b及び他の電子部品と、インバータ62bを包み込むシート状の樹脂板62cと、さらにこの樹脂板62cを包み込む銅箔62dとを備える。ここで、インバータ62bは、高周波ノイズを発生するおそれがあり、ノイズが発生すると、インバータ基板62の周囲に放射され、その付近の電子部品に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、ノイズ放射防止のため、インバータ62bを樹脂板62c及び銅箔62dで覆っている(図14の詳細図参照)。
なお、図9に示すように、銅箔62dは、ハーネスHを介してネジSにて基板部62aに接続されており、アース対策を施している。
【0061】
図8に示すように、ベース部90の裏面側において、インバータ基板62が取り付けられる位置の2か所には、インバータ基板62の取付け用のボス93が設けられている。このボス93には、それぞれネジ穴93a(図14の詳細図参照)が形成されている。インバータ基板62をこの2つのボス93上に置くと、2つのボス93のネジ穴93aと、図8中、インバータ基板62の左上角部及び右下角部に(対角線上に)それぞれ形成された穴62eとが重なり合う。そして、インバータ基板62の穴62eからネジSを挿入して、ボス93のネジ穴93aにネジ止めすることで、インバータ基板62がベース部90に固定される。
【0062】
また、ベース部90の裏面側には、ヒートシンクブラケット63を介してヒートシンク64が取り付けられる。ヒートシンク64は、後述する液晶制御基板100上に搭載されるIC101を放熱するためのものである。
ヒートシンクブラケット63は、薄い金属板から形成されており、図8に示すように、上下に平行に配置された2つの延在部63aと、この上下の2つの延在部63aを3か所で連結するとともに凹状に折り曲げられた折曲部63bとを備える。また、上下の2つの延在部63aは、ほぼL形に折り曲げられており、図8中、上側の右端部に、ネジ挿入用の穴63cが形成されている。
【0063】
一方、ベース部90の正面壁90aのほぼ中央位置には、図8に示すように、ヒートシンクブラケット63を取り付けるためのブラケット取付部94が形成されている。ブラケット取付部94は、上下に対向して配置された一対のものからなる。図12は、図9中、D−D断面を示す矢視断面図である。図9及び図12に示すように、ブラケット取付部94は、一対のガイドリブ94aと、各ガイドリブ94aの左側端部に設けられたスライドガイド94bとを備える。
【0064】
一対のガイドリブ94aの内側間の長さは、ヒートシンクブラケット63の短手方向の長さ(上下の延在部63aの外縁間の寸法)よりわずかに長く形成されている。これにより、ヒートシンクブラケット63を、ブラケット取付部94のガイドリブ94a内に配置することが可能である。
【0065】
また、スライドガイド94bは、図12に示すように、表面の高さを一段高く形成するとともに、その下側が空間になっている。また、スライドガイド94bの図12中、右側端部には、ヒートシンクブラケット63の挿入用の開口部94cが形成されている。これにより、ヒートシンクブラケット63の延在部63aの左端部が、スライドガイド94bの下面側に挿入可能に形成されている。
【0066】
図13は、ヒートシンクブラケット63をブラケット取付部94に嵌合させる方法を説明する正面の断面図である。図13中、実線で示すヒートシンクブラケット63は、ブラケット取付部94に嵌合される前の位置を示し、2点鎖線で示すヒートシンクブラケット63は、ブラケット取付部94に嵌合された後の位置を示している。
【0067】
先ず、ヒートシンクブラケット63の2つの延在部63aを、ブラケット取付部94の一対のガイドリブ94a間に配置する。このとき、ヒートシンクブラケット63の延在部63aの左側端部がブラケット取付部94のガイドリブ94bより右側に位置するように配置する。
【0068】
そして、図13に示すように、ヒートシンクブラケット63を、ブラケット取付部94に対して図中、左側にスライド移動させる。これにより、ヒートシンクブラケット63の各延在部63aの左側端部は、それぞれブラケット取付部94のスライドガイド94bの下側に入り込み、最終的には、延在部63aの左端と、ガイドリブ94bの下面側の左端とが当接する。これにより、ヒートシンクブラケット63がブラケット取付部94に位置決めされる。
【0069】
一方、図8に示すように、ベース部90の裏面側の正面壁90aには、ヒートシンクブラケット63及びブラケット導電板65をネジ止めするためのネジ穴90dが形成されている。そして、ヒートシンクブラケット63が上述した位置に位置決めされると、ネジ穴90d上に、ヒートシンクブラケット63の穴63cが重なるように配置される。
【0070】
ここで、ヒートシンクブラケット63をベース部90にネジ止めするときには、ブラケット導電板65を介してネジ止めする。
ブラケット導電板65は、金属板から形成された板状のものであり、図8に示すように、展開時(未折曲時)の形状がほぼL形をなすとともに、その中央部が図中、手前側に折り曲げられおり、さらにその上端部65cが上向きに立ち上がるように折り曲げられた形状をなしている。さらに、ブラケット導電板65の左側端部、及び上端部65cには、それぞれネジ挿入用の穴65a及び65bが形成されている。
【0071】
ヒートシンクブラケット63及びブラケット導電板65をネジ止めするときには、ヒートシンクブラケット63の穴63c上に、ブラケット導電板65の穴65aが重なるように配置する。そして、ブラケット導電板65の穴65aからネジSを挿入し、さらにヒートシンクブラケット63の穴63cを通してベース部90のネジ穴90dにネジ止めする。これにより、ブラケット導電板65とヒートシンクブラケット63とが同時にベース部90にネジ止めされるとともに、ブラケット導電板65とヒートシンクブラケット63とが導通される。図9では、このときのネジ止め状態を平面図で示しており、図12では、正面の断面図で示している。
【0072】
さらにまた、上記のようにネジ止めされると、ブラケット導電板65の上端部65cは、図8中、ベース部90の右上側に配置されているボス91の上端面上に載置される。
【0073】
以上述べた、ベース部90のブラケット取付部94にヒートシンクブラケット63が取り付けられるときには、ヒートシンクブラケット63には予めヒートシンク64が取り付けられた状態で行われる。図8に示すように、ヒートシンク64は、平坦面部64aに、所定間隔で放熱壁を複数並設した放熱用フィン64bが一体形成されたものであり、例えばアルミニウム等の熱伝導率の高い(放熱効果の高い)材料から形成されている。さらに、ヒートシンク64の平坦面部64aのほぼ中央位置には、ネジ穴64cが形成されている。このネジ穴64cは、放熱用フィン64bの放熱壁間の底面部に貫通するように形成されている。
【0074】
一方、ヒートシンクブラケット63の3つの折曲部63bのうち、中央に位置する折曲部63bの上面には、ネジ挿入用の穴63dが形成されている。そして、このヒートシンクブラケット63の穴63dと、ヒートシンク64のネジ穴64cとが重なり合うように、ヒートシンクブラケット63の中央に位置する折曲部63bを、ヒートシンク63の放熱用フィン64bの放熱壁間に挿入する。
【0075】
次に、図12に示すように、ヒートシンクブラケット63側から穴63dにネジSを挿入し、ヒートシンク64のネジ穴64cにネジ止めする。これにより、ヒートシンク64は、ヒートシンクブラケット63に固定される。すなわち、ヒートシンク64は、ヒートシンクブラケット63を介してベース部90側に固定されるとともに、ヒートシンク64とヒートシンクブラケット63とが導通される。
また、ヒートシンク64がヒートシンクブラケット63に固定された状態では、ヒートシンク64の放熱用フィン64bの延在方向が、後述する図17において矢印X(吸気)と矢印Y(排気)とで示される空気の流れる方向に平行となるように、ヒートシンク64が配置される。
【0076】
(液晶制御基板)
一方、液晶制御基板100がベース部90に固定される。サブ制御基板50は、上述のように演出の出力全体を制御する基板であるが、液晶制御基板100は、サブ制御基板50の下位に属する基板であり、液晶Assy60の液晶表示制御を担当する基板である。サブ制御基板50と液晶制御基板100とは電気的に接続され、サブ制御基板50から液晶制御基板100にコマンドを送信し、液晶制御基板100は、そのコマンドに基づいて液晶表示制御を行うように構成されている。
【0077】
液晶制御基板100は、図7に示すように、ベース部90の裏面側に取り付けられる。図9では、ベース部90に対して液晶制御基板100が取付けられたときの位置を2点鎖線で図示している。このように、液晶制御基板100は、ベース部90の裏面側のほぼ全体の領域を覆う程度の大きさを有している。
【0078】
図14は、図9中、E−E断面を示す矢視断面図であって、液晶Assy60全体を示したものである。図14に示すように、液晶制御基板100は、ベース部90の裏面側に設けられた6つのボス91上にネジ止めされる。液晶制御基板100には、ベース部90のボス91上に載置されたときに、各ボス91のネジ穴91aに対応する位置に、ネジ挿入用の穴100aが形成されている(図7参照)。そして、図14に示すように、この穴100aからネジSを挿入して、ボス91のネジ穴91aにネジ止めする。
【0079】
また、液晶制御基板100には、2つのIC101(101A及び101B)が搭載されている。液晶制御基板100がベース部90にネジ止めされたときには、2つのIC101は、ヒートシンク64側を向くように取り付けられる。
【0080】
図15は、液晶制御基板100上の2つのIC101A及び101Bと、ヒートシンク64との位置関係を示す説明図である。
IC101A及び101B上には、それぞれ板状のシリコンゴム66A及び66Bが載置される。ここで、シリコンゴム66A及び66Bの表面は粘着性を有するので、シリコンゴム66A及び66Bと、IC101A及び101Bとの接触は、シリコンゴム66A及び66Bの粘着性によって粘着されている。一方、IC101A及び101Bとの接触面と反対側の面(後述する、ヒートシンク64の平坦面部64aとの接触面)は、表面加工が施されることによって滑らかな面(あまり粘着性のない面)となっている。
【0081】
そして、液晶制御基板100がベース部90に取り付けられると、IC101A及び101B上のそれぞれのシリコンゴム66A及び66Bと、ヒートシンク64の平坦面部64aとが接触する。すなわち、ヒートシンク64と、液晶制御基板100の2つのIC101A及び101Bとは、それぞれシリコンゴム66A及び66Bを介して接触する。
【0082】
ここで、本実施形態では、2つのIC101A及び101Bは、厚みが異なっている。このため、図15に示すように、IC101A及び101B上にそれぞれ載置されるシリコンゴム66A及び66Bの厚みも異なるようにし、各IC101にシリコンゴム66が載置された時の全体の厚みがほぼ同一となるように設定している。すなわち、IC101A上にシリコンゴム66Aが載置されたときの全体の厚みは、IC101B上にシリコンゴム66Bが載置されたときの全体の厚みとほぼ等しい。
【0083】
これにより、1つのヒートシンク64で、厚みの異なる2つのIC101と常時接触させ、各IC101から発せられる熱をヒートシンク64に伝導させ、放熱することができる。
【0084】
また、シリコンゴム66は、熱伝導性を有するので、IC101側の熱をヒートシンク64側に十分に伝達することができる。さらにまた、シリコンゴム66は、耐熱性を有するので、IC101上に直接載置しても、IC101の発する熱によって熱変形等を生じたりすることはない。さらに、組立時に、ヒートシンク64とIC101との相対位置関係に多少の誤差が生じても、シリコンゴム66は、それ自身が有するゴム弾性により多少の弾性変形が可能であるので、ヒートシンク64とシリコンゴム66とを確実に接触させることができる。
【0085】
ここで、従来では、制御基板上に搭載された厚みの異なる複数のICをヒートシンクで放熱する構造を採用する場合には、第1に、少なくとも1つのICのリード(足)を曲げてICの高さ調整を行い、厚みの異なる複数のICに対し、基板表面からICの上面までの高さを一定にして、1つのヒートシンクを複数のICの上面に接触させる方法がある。また、第2に、個々のICごとにヒートシンクを設ける方法がある。さらにまた、第3に、ICとの接触面に段差部を形成したヒートシンクを作製し、厚みの異なる複数のICに対して、段差部によって、全てのICを1つのヒートシンクに接触させる方法がある。
【0086】
しかし、第1の方法では、制御基板へのICの実装後に、ICの高さ調整が必要になることから、組立てが煩雑になるとともに、十分な精度の確保が困難である。また、第2の方法では、ICの数だけヒートシンクを設けなければならず、コスト高になる。さらにまた、第3の方法では、ヒートシンクを特別な形状に加工しなければならず、ヒートシンクの製造コストが高くなる。
【0087】
しかし、本実施形態では、特別な製造や組立てを必要とすることなく、厚みの異なるシリコンゴム66を用いるだけで、厚みの異なる複数のIC101A及び101Bを、1つのヒートシンク64に、確実に接触させることができる。
【0088】
図16は、図15に対応する他の実施形態を示す正面図である。この実施形態は、表面積が同じで厚みがそれぞれ異なる3つのIC101C〜101Eを搭載した液晶制御基板100Aを示している。このような場合、例えば1種類のシリコンゴム66Cのみを用い、厚みが最も厚いIC101C(図中、左側)には、1つのシリコンゴム66Cを載置する。また、厚みが中程度のIC101D(図中、中央)には、2つのシリコンゴム66Cを重ねて載置する。
【0089】
さらにまた、厚みが最も薄いIC101E(図中、右側)には、3つのシリコンゴム66Cを重ねて載置する。このようにして、3つのIC101C〜101Eともに、シリコンゴム66Cを載置したときの厚みがほぼ同一となるように設定する。そして、この上部に1つのヒートシンク64を接触させれば、3つの全てのIC101C〜101Eが、シリコンゴム66Cを介してヒートシンク64と接触できるようになる。よって、上記実施形態と同様に、1つのヒートシンク64を、全てのIC101C〜101Eに接触させ、IC101C〜101Eから発せられる熱を放熱することができる。
【0090】
さらにこの実施形態のようにすれば、1種類のシリコンゴム66CのみでIC101C〜101E間の高さ調整を行うことができ、上記実施形態のように、複数種類のシリコンゴム66A及び66Bを設ける必要がなくなる。
なお、図15で示した実施形態においても、図16で示した実施形態を適用することが可能である。例えばIC101Aと101Bとの表面積が等しく、かつIC101Bの厚みがIC101Aのほぼ半分であり、さらにシリコンゴム66AとIC101Bの厚みがほぼ等しいと仮定する。この場合には、IC101A上には1枚のシリコンゴム66Aを載置し、IC101Bには2枚のシリコンゴム66Aを載置すれば、IC101A及び101Bのヒートシンク64と接触する上面までの高さを、ほぼ等しくすることができる。
【0091】
また、液晶制御基板100がベース部90に取り付けられたときには、液晶制御基板100とブラケット導電板65とが接触するようになる。
上述したように、図8において、ブラケット導電板65の上端部65cは、ベース部90の裏面側において右上角部に配置されているボス91の上面に載置される。そして、ベース部90のボス91上にブラケット導電板65の上端部65cが載置され、さらにこの上から液晶制御基板100がネジ止めされる。図12では、このときの状態を図示している。
【0092】
ここで、液晶制御基板100のブラケット導電板65の上端部65cとの接触面と反対側の面(図12中、上面)において、液晶制御基板100の穴100aの周辺領域には、放電部(アース部)102が形成されている。
【0093】
これにより、ブラケット導電板65の上端部65c上に液晶制御基板100が載置され、液晶制御基板100の穴100aからネジSが挿入されてボス91のネジ穴91aでネジ止めされると、液晶制御基板100の放電部102とネジSのネジ頭の下面とが接触し、導通される。さらに、ネジSのネジ軸とブラケット導電板65の上端部65cとが接触し、電気的に接続される。よって、ブラケット導電板65と液晶制御基板100の放電部102とが電気的に接続(導通)される。
【0094】
インバータ基板62は、上述したように、ノイズ放射防止のために樹脂板62c及び銅箔62dで覆っているが、ヒートシンク64とインバータ基板62とは、近隣に配置されているので、ヒートシンク64がインバータ基板62のノイズを拾ってしまうおそれがある。しかし、上述のように、ヒートシンク64、ヒートシンクブラケット63、及びブラケット導電板65が導電性を有するもの(金属)で連結されているとともに、ブラケット導電板65と液晶制御基板100の放電部102とが電気的に接続されているので、ヒートシンク64がインバータ基板62のノイズを拾ったとしても、そのノイズを放電部102に落とすことができる。
【0095】
(液晶ケース)
液晶ケース110は、図7に示すように、液晶制御基板100の裏面側(IC101の搭載面と反対面側)を覆うように取り付けられる。液晶ケース110は、液晶制御基板100側の面が開口され、ほぼ箱形に形成されている。
また、図7に示すように、液晶ケース110の上壁110aには、ファン穴111(通風口)が形成されている。ファン穴111は、複数の円弧状の開口部の組み合わせからなるものである。
【0096】
このファン穴111は、上述した液晶カバー70、液晶本体80、ベース部90、液晶制御基板100及び液晶ケース110が組み立てられて液晶Assy60とされたときに、ベース部90に取り付けられたファン61上に位置するように形成されている。ファン穴111は、液晶Assy60において、排気口の役割を果たすものである。
【0097】
また、液晶ケース110の下壁110bにおいてファン穴111と対向する位置には、空気穴112(通風口)が形成されている。空気穴112は、小判型穴(長穴)を複数並設したものからなる。この空気穴112は、液晶Assy60の吸気口の役割を果たすものである。
【0098】
上述した図14では、液晶ケース110の空気穴112と、ヒートシンク64との位置関係を示している。図14に示すように、液晶Assy60では、ヒートシンク64の真下に空気穴112が配置される。すなわち、ヒートシンク64と空気穴112とが一直線上に配置される。よって、ファン穴111と空気穴112とが対向して配置されるとともに、その対向空間内にヒートシンク64が位置することとなる。
【0099】
図17は、図柄表示装置10全体の側面の矢視断面図であって、図3(B)中、C−C断面を示すものである。図14及び図17に示すように、ベース部90に取り付けられたファン61は、下方から空気を図柄表示装置10内部に流入させ、上方から図柄表示装置10内部の空気を流出させるように回転される。これにより、図柄表示装置10全体としては、制御基板ケース30の空気穴32から空気が入り込む(2点鎖線の矢印X)。
【0100】
そして、液晶Assy60の液晶ケース110の空気穴112を通り抜け、液晶Assy60内に送られる。さらに、液晶制御基板100のIC101及びヒートシンク64が配置されている部分を通り、ファン61、及び液晶ケース110のファン穴111を通るとともに、制御基板ケース30の切欠き部34から外部に排出される(2点鎖線の矢印Y)。
【0101】
このように、空気の通り道に液晶制御基板100のIC101及びヒートシンク64が配置されるとともに、図柄表示装置10の吸気口となる空気穴32及び空気穴112と、排気口となるファン穴111(及び切欠き部34)が一直線上に位置するので、空気がスムーズに流れるようにすることができ、IC101、及びヒートシンク64の熱を効率良く放熱することができる。特に、図柄表示装置10内部において、高温となった空気は上側(ファン61側)に溜まるので、排気側(ファン穴111)を上方に設けたことにより、放熱効果をより高めることができる。
また、図柄表示装置10内において、液晶制御基板100をほぼ垂直に立った状態に配置したことにより、空気の流れ方向に対して液晶制御基板100の面がほぼ平行となるので、液晶制御基板100の存在によって空気の流れが妨げられることはない。
【0102】
なお、図17において、▲1▼図面の紙面に対して垂直な方向に空気が流れるようにした場合、▲2▼液晶制御基板100に対してヒートシンク64を立たせた場合(図17において、ヒートシンク64を90度回転させた場合)、又は▲3▼ヒートシンク64の放熱用フィン64bの放熱壁の並設方向を、本実施形態の方向に対して垂直な方向とした場合、には、ヒートシンク64によって空気の流れが妨げられてしまう。しかし、本実施形態のように、液晶制御基板100の面に対してヒートシンクの平坦面部64aをほぼ平行に配置するとともに、図17中、下方から上方に向けて空気が流れるようにすれば、その空気の流れの途中にヒートシンク64が存在しても、空気は、ヒートシンク64の放熱用フィン64bの放熱壁間を通り抜けることができる。よって、空気の流れはヒートシンク64によって妨げられることはない。
【0103】
さらにまた、液晶制御基板100のIC101と、液晶本体80とは、ともに発熱を伴うものであるが、両者は、適宜の距離だけ離れて配置されるので、放熱効果をさらに高めることができる。
すなわち、液晶制御基板100と液晶本体80とが極めて近い位置に配置されていると、空気の流れが悪くなる。しかし、本実施形態のように配置すれば、空気の流れが妨げられないようにすることができる。
【0104】
さらに、図柄表示装置10内における空気の通り道(吸気口(空気穴32及び空気穴112)と排気口(ファン穴111(及び切欠き部34))との対向空間)の近傍に液晶本体80が位置するので、空気の流れによって、ヒートシンク64のみならず、液晶本体80も冷却することができる。すなわち、液晶本体80は発熱を伴うものであるので、液晶本体80の背面から発せられる熱により、ベース部90内部の空気の温度を上昇させる原因になるが、液晶本体80の背面から出た熱は、ベース部90の開口部90cを通り抜けて空気の通り道まで出てくるので、上記のように空気が流れることで、液晶本体80の背面から発せられる熱についても、十分に放熱を行うことができる。
【0105】
また、本実施形態では、液晶本体80は、液晶カバー70内に収容されているが、液晶カバー70のカバー本体71の上壁71A及び下壁71Bには、上述したように空気穴71aが形成されているので、液晶本体80の前面のみならず、上側側面及び下側側面からも十分に放熱することができる。さらに、上述したようにベース部90には複数の開口部90cが形成されているので、液晶本体80とベース部90との間に熱がこもらないようにし、十分に放熱することができる。
【0106】
図18は、液晶Assy60(液晶ケース110)の裏面側を示す正面図である。図18に示すように、液晶制御基板100の液晶ケース110側の面には、本実施形態では2つのコネクタ103及び104が実装されている。したがって、液晶ケース110が液晶制御基板100を覆うように取り付けられた後でも、これら2つのコネクタ103及び104を外部に露出させ、コネクタ103及び104と、他のコネクタとの抜き差しを自在に行うことができるようにしておく必要がある。
そこで、本実施形態では、液晶ケース110には、これら2つのコネクタ103及び104を外部に露出させるため、それぞれ開口部113及び114が形成されている。
【0107】
先ず、コネクタ103の開口部113は、図18中、上側及び下側のほぼ1辺全体にわたり、中側(液晶制御基板100側)に折り曲げられた折曲部113aを有するものである。また、コネクタ104の開口部114は、4辺全てにおいて、中側(液晶制御基板100側)に折り曲げられた折曲部114aを有するものである。なお、図14では、開口部113及び114の各折曲部113a及び114aが見えている。
【0108】
これにより、液晶制御基板100の裏面側では、液晶ケース110が取り付けられると、コネクタ103及び104とその周囲部のみが外部に露出され、液晶制御基板100のその他の部分は、液晶ケース110により覆われる。したがって、コネクタ103及び104を露出させるための開口部113及び114を最小限の大きさとし、開口部113及び114からゴミや埃等が液晶Assy60内部に侵入してしまうことを抑制することができる。
【0109】
続いて、液晶Assyの組立てについて説明する。
ベース部90に、ファン61、インバータ基板62、ヒートシンクブラケット63、ヒートシンク64、ブラケット導電板65及び液晶制御基板100が取り付けられた後は、この各部品等が取り付けられたベース部90を、液晶本体80を収容した液晶カバー70と、液晶ケース110とで挟み込むようにする。
【0110】
図7に示すように、液晶ケース110の上壁110a及び下壁110bには、それぞれ2つの取付部115が設けられている。これらの取付部115は、上壁110a及び下壁110bの所定領域を、ほぼ円形状に一段低くなるように絞り加工を施すとともに、中心部にネジ挿入用の穴(115a)を形成したものである。
【0111】
また、上述したように、液晶カバー70のカバー本体71のうち、上壁71A及び下壁71Bには、それぞれ2箇所に、液晶本体80側に延在する取付部73が形成されている。取付部73には、ネジ挿入用の穴(73a)が形成されている。
さらに、図8及び図9に示すように、ベース部90の裏面側において、上側縁近傍及び下側縁近傍には、それぞれ2箇所にボス95が形成されている。このボス95には、ネジ穴(95a)が形成されている。
【0112】
図19は、液晶カバー70、ベース部90及び液晶ケース110の組立てにおいて、ネジ止めされた状態を示す矢視断面図であり、図18中、F−F断面を示すものである。
液晶カバー70、ベース部90及び液晶ケース110の組立てにおいては、先ず、液晶カバー70がベース部90に取り付けられる。液晶カバー70がベース部90に取り付けられると、図19に示すように、液晶カバー70の取付部73は、ベース部90の各ボス95上に載置される。この状態において、液晶ケース110がさらに取り付けられ、液晶ケース110の取付部115が液晶ケース70の取付部73上に配置される。すなわち、液晶ケース110の取付部115と、ベース部90のボス95とで、液晶カバー70の取付部73を挟み込むようになる。
【0113】
この状態では、液晶ケース110の取付部115の穴115a、液晶カバー70の取付部73の穴73a、及びベース部90のボス95のネジ穴95aとが重なり合う。そして、液晶ケース110の取付部115の穴115aからネジSを挿入し、液晶カバー70の取付部73の穴73aを通して、ベース部90のボス部95のネジ穴95aにネジ止めする。このようにして4箇所をネジ止めすることで、液晶カバー70及び液晶ケース110がベース部90に固定される。
よって、4箇所のネジ止めにより、液晶カバー70と液晶ケース80とを、同時にベース部90にネジ止めすることができる。
【0114】
また、図7に示すように、液晶カバー70の上壁71A及び下壁71Bにおいて、ベース部90側の縁には、それぞれ2箇所に、半円状に切り欠かれた嵌合部74が形成されている。さらにまた、液晶ケース110の上壁110a及び下壁110bにおいて、液晶制御基板100側の縁には、それぞれ2箇所に、嵌合部74と同様の嵌合部116が形成されている。
【0115】
そして、上記のように液晶カバー70及び液晶ケース110がベース部90に固定されたときには、液晶カバー70の嵌合部74、及び液晶ケース110の嵌合部116が、ベース部90に形成されたボス96を両側から挟み込むようになり、位置決めされる。
【0116】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態の図柄表示装置10は、弾球遊技機1に適用した例を示したが、例えばスロットマシンに適用し、演出用の画像表示を行うものに用いることも可能である。さらに、弾球遊技機やスロットマシンに限らず、種々の遊技機に広く適用することができる。
【0117】
(2)また、制御基板ケース30に設けたネット33は、樹脂材料のものに限らず、金属材料からなるものであっても良い。さらにまた、磁性材料(金属材料、樹脂材料又はゴム材料)によって帯磁させたネット33を形成すれば、金属粉等がネット33から内部に入り込もうとしたときに、ネット33の磁力によりその金属粉等をネットに吸着させ、内部への侵入を防止できるようになる。
【0118】
(3)本実施形態では、液晶ケース110のファン穴111には、防塵網等を設けていないが、これに限ることなく、ファン穴111を覆うように、ネット33と同等の防塵網を設けても良い。通常、電源ON時はファン61が回転し、ファン61から外部に空気を流出させているので、ファン穴111から埃等が侵入することはほどんとない。しかし、電源OFF時には、ファン61の回転が停止する。そして、ファン穴111は、液晶Assy60の上側外面に位置するので、このファン穴111から埃等が入り込んでしまうことも考えられる。したがって、このファン穴111に対して防塵網を設けておけば、防塵効果をさらに高めることができる。
【0119】
(4)本実施形態では、放電部102を液晶制御基板100のネジ挿入用の穴100aの周辺領域に形成した。しかし、この位置に限ることなく、ブラケット導電板65が接続可能な場所であれば、図柄表示装置10のいずれの場所に設けても良い。
【0120】
【発明の効果】
本発明によれば、対向して配置された一対の通風口を設けたことで、効率良く収容部内に空気を流入させ、かつ収容部外に空気を流出させることができるので、収容部内の第1電子機器や第2電子機器の冷却効率を高め、スムーズな冷却を行うことができる。
また、第1電子機器と第2電子機器との間に放熱部材が配置されるようにしたので、冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遊技機の制御装置の一実施形態を適用した、弾球遊技機全体を示す裏面側の正面図である。
【図2】図1において、図柄表示装置とその周辺部分をより詳細に示す図である。
【図3】図柄表示装置単体を示す図であり、(A)は全体の側面図(一部を破断して示す断面図)、(B)は全体の正面図を示す。
【図4】図柄表示装置を3つの構成部分に分解して示す斜視図(一部破断図)である。
【図5】図3(B)中、B−B断面を示す矢視断面図(一部破断部)であって、液晶Assyを除いて図示したものである。
【図6】図3(A)中、A−A断面を示す矢視断面図(一部破断図)である。
【図7】液晶Assyを分解して示す外観斜視図である。
【図8】液晶Assyのベース部、及びその後方に位置する部品を示す分解斜視図である。
【図9】ベース部を後方から見た正面図であって、ベース部に関連する部品を併せて示す図である。
【図10】ベース部へのファンの取付けを説明する正面図(一部断面図)である。
【図11】(A)及び(B)は、それぞれファンの取付けにおいて防振対策を施した例を示すものである。
【図12】図9中、D−D断面を示す矢視断面図である。
【図13】ヒートシンクブラケットをブラケット取付部に嵌合させる方法を説明する正面の断面図である。
【図14】図9中、E−E断面を示す矢視断面図であって、液晶Assy全体を示したものである。
【図15】液晶制御基板上の2つのICと、ヒートシンクとの位置関係を示す説明図である。
【図16】図15に対応する他の実施形態を示す正面図である。
【図17】図柄表示装置全体の側面の矢視断面図であって、図3(B)中、C−C断面を示すものである。
【図18】液晶Assy(液晶ケース)の裏面側を示す正面図である。
【図19】液晶カバー、ベース部及び液晶ケースの組立てにおいて、ネジ止めされた状態を示す矢視断面図であり、図18中、F−F断面を示すものである。
【図20】従来の遊技機の制御装置における放熱構造の第4例を説明する概略斜視図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
2 ハーネス
3 メイン制御基板
10 図柄表示装置
20 制御アッセンブリ(制御Assy)
30 制御基板ケース(収納部)
31 外周壁部
31a 切欠き部
31b リブ
32 空気穴(通風口)
33 ネット
34 切欠き部
35 取付部
35a 穴
35b ガイド部
36 液晶Assy取付部
36a ガイドリブ
36b 穴
37 ボス
37a ネジ穴
37b 先端部
40 制御基板カバー(収納部)
41 ハーネス押さえ
42a、42b コネクタ窓
43、44 放熱穴
45a、45b 段差部
46 ボス
46a 穴
50 サブ制御基板
51 コネクタ類
51a 音声コネクタ
52 コネクタ類
53 穴
60 液晶アッセンブリ(液晶Assy)
61 ファン(送風装置)
61a 穴
61b 防振ゴム
61c ゴムワッシャ
62 インバータ基板
62a 基板部
62b インバータ
62c 樹脂板
62d 銅箔
62e 穴
63 ヒートシンクブラケット
63a 延在部
63b 折曲部
63c 穴
63d 穴
64 ヒートシンク
64a 平坦面部
64b 放熱用フィン
64c ネジ穴
65 ブラケット導電板
65a、65b 穴
65c 上端部
66(66A、66B、66C) シリコンゴム
70 液晶カバー(収納部)
71 カバー本体
71A 上壁
71B 下壁
71a 空気穴
72 保護カバー
73 取付部
73a 穴
74 嵌合部
80 液晶本体
90 ベース部
90a 正面壁
90b 側壁
90c 開口部
90d ネジ穴
91 ボス
91a ネジ穴
92 ボス
92a ネジ穴
92b 嵌合部
93 ボス
93a ネジ穴
94 ブラケット取付部
94a ガイドリブ
94b スライドガイド
94c 開口部
95 ボス
95a ネジ穴
96 ボス部
96a ネジ穴
100、100A 液晶制御基板
100a 穴
101(101A、101B、101C、101D、101E) IC
102 放電部
103、104 コネクタ
110 液晶ケース(収納部)
110a 上壁
110b 下壁
111 ファン穴(通風口)
112 空気穴(通風口)
113 開口部
113a 折曲部
114 開口部
114a 折曲部
115 取付部
115a 穴
116 嵌合部
H ハーネス
S ネジ
Claims (1)
- 遊技機を制御する電子機器であって、発熱を伴う第1電子機器と、
遊技機を制御する電子機器であって、発熱を伴う第2電子機器と、
前記第1電子機器又は前記第2電子機器を放熱するためのヒートシンクと、
前記第1電子機器及び前記第2電子機器を内部に収容する収容部と
を備える遊技機の制御装置であって、
前記収納部に、対向するように形成された一対の通風口と、
一方の前記通風口から外気を前記収容部内に流入させるとともに、他方の前記通風口から前記収容部内の空気を外部に流出させるための送風装置とを備え、
前記第1電子機器及び前記第2電子機器は、いずれも平板状の形状をなし、
前記第1電子機器と前記第2電子機器とは、所定間隔を隔ててほぼ平行に配置されており、
前記第1電子機器と前記第2電子機器との前記所定間隔の間の空間を、前記一対の通風口によって空気が流れるように形成し、
前記ヒートシンクは、所定間隔で放熱壁を複数並設した放熱用フィンを有し、前記第1電子機器と前記第2電子機器との間の前記空間に配置されるとともに、前記一対の通風口の空気が流れる方向に平行に前記放熱用フィンが延在するようにした
ことを特徴とする遊技機の制御装置。
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