JP3710484B2 - 広帯域シグナリング - Google Patents

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Description

発明の技術分野および関連技術の説明
広帯域網を使用すると、さまざまな種類の呼をセットアップすることができる。例えば、B−ISDN標準によれば、二人のユーザ間の通常のポイント−ポイント呼、およびポイント−マルチポイント呼の両方が提供される。新しいシグナリング標準がATM環境に関連するITU−Tにより継続的に設定されている。非常に近い将来に、ポイント−ポイントマルチコネクション呼に関する新しい標準が設定されるであろう。二人のユーザ間の単一の呼の中でいくつかのコネクションを確立しなければならない場合に、ポイント−ポイントマルチコネクション呼に対するニーズが生じる。マルチメディアは、この技術を適用して例えば一つのチャネルで映像を送り、第2のチャネルで音声を送り、第3のチャネルでデータを送る一つの応用である。ビデオオンデマンドはもう一つの適切な応用である。
マルチコネクション呼自体はB−ISDNにおけるサービスとして既に知られている。マルチコネクション呼を提供するには、例えば、発呼識別子OCID(Originating Call Identifier)および着呼識別子DCID(Destination Call Identifier)等の特殊なパラメータが必要である。OCIDはマルチコネクション呼を確立する前に発局市内交換機により割り当てられる。それは発局および着局市内交換機間の呼接続を識別するのに使用される。DCIDは受信端における呼接続を識別し、着局交換機において作り出される。受信される第1の発呼識別子の値は着呼識別子の値として反映される。発局および着局交換機の呼識別子はマルチコネクション呼に属するシグナリング接続が存在する限り一定のままである。呼識別子は関係する発局および着局交換機、AおよびB、の各々により独立に割り当てられ、各交換機はマルチコネクション呼に属するシグナリング接続を一意的に識別することができる。
発呼識別子Aは、マルチコネクション呼に属する第1のシグナリング接続のための第1のメッセージを送る時に、発局交換機Aにより割り当てられ、発局交換機Aにおいてマルチコネクション呼に属するシグナリング接続を識別するのに使用される。
発呼識別子Bは、マルチコネクション呼に属する第1のシグナリング接続のための第1のメッセージを受信する時に、着局交換機Bにより割り当てられ、着局交換機Bにおいてマルチコネクション呼に属するシグナリング接続を識別するのに使用される。
着呼識別子Aは発呼識別子Aに等しく、着呼識別子Bは発呼識別子Bに等しい。
マルチコネクション呼に属するシグナリング接続の第1の初期アドレスメッセージはOCID_Aを含まなければならない。
同じマルチコネクション呼に対する後続IAMメッセージはDCIB_Bを含まなければならない。
着局交換機において、第1のコネクションのためのIAAメッセージの後で送られる第1の逆方向メッセージはOCID_BおよびDCID_Aを含まなければならない。
OCIDおよびDCIDパラメータは発局および着局交換機だけで処理される。これらのパラメータはB−ISDN網内の全ての中間交換機をトランスペアレントに伝達されユーザ・ネットワーク・インターフェースUNIの有意性(significance)はない。前記したことに従ったOCIDおよびDCIDによるシグナリングは、より高いB−ISDN層で行われ、ATMのネットワーク・ノード・インターフェースNNIに関連しており、特に図1に示すB−ISUPプロトコルに従っている。図からお判りのように、B−ISUPはATM NNIレベルのシグナリングしか処理せず、発局および着局交換機間の一意的なコネクション識別子を保証するように働く。B−ISUPはメッセージ伝送プロトコルMTP3を介して作動する。そのため、B−ISUPはATM網を介して直接作動することができる。一連のITU−T勧告Q.2761〜Q.2764にB−ISUPプロトコルが規定されている。
本発明は、他方では、ユーザインターフェイス(図1a、図1bおよび図1c参照)すなわちATM UNIレベルにおける広帯域シグナリングに関連しており、そこでは各マルチコネクション呼とk個別のコネクションを調整するために接続相互関連識別子CCID(Connection Correlation Identifier)の必要性が確認されている。それが必要な理由は、構内網では、呼の個別のコネクションの異なるルート決定が可能となるからである。
マルチコネクション呼のB−ISUPプロトコルは接続相互関連識別子の値の転送を支援しなければならない。
後述する機構はB−ISUPプロトコルに従ったシグナリングに類似している。B−ISUPに類似の機構をATM UNIにおいて使用することにより、後述する予期せぬ利点が得られる。
発明の説明
本発明は、さらに、接続相互関連識別子をポイント−ポイントマルチコネクション呼についてどのように発生して使用するかに関連しており、接続相互関連識別子を2つの部分、発呼部(OCCID)および着呼部(DCCID)、で構成すべきことを提案する。接続相互関連識別子は呼確立中に常に発呼者および被呼者により発生され、前記したように、ユーザ・インターフェイスにおいて広帯域シグナリングに使用される。
調整過程はコネクションをセットアップする新しい要求を受信すると、この新しいコネクションは完全に新しい呼に属するのかあるいは既にゼロ以上のコネクションを有する既にアクティブな呼を属するのかを解明しなければならない。したがって、呼ゼロコネクションを有する場合であっても、アクティブであると見なすことができる。それができるのは、コネクションのセットアップに先行するプリネゴシエーションと呼ばれるものによる。このプリネゴシエーション中に、例えばマルチパーティ呼を受け入れる準備ができておれば、発呼者は被呼者と情報を交換する。しかしながら、各々が付加コネクション要求を受信できるため、調整過程は両ユーザだけでなく発信および着信インターフェイスにおけるネットワーク内で行わなければならない。
発信および着信インターフェイスにおける2つの基準点をSbおよびTbと定義すると、これらの点が一致するシナリオが考えられる。このシナリオは、発呼者が公衆ATM網に直接アクセスし、それらの間にいかなる構内交換機も接続しない場合に生じる(図1b参照)。次に、呼および付加コネクションを確立するための別々のメッセージを使用して、前記したタスクを解決することができる。しかしながら、少なくとも一つの構内網がアクセスされる他の全てのシナリオについては、構内網内で個別のコネクションを別々にルート決定することができるため、この解決策は有効に働かない。したがって、例えば、第2のコネクションは別のアクセスを介して公衆網へ入る(出る)ことができる。その結果、常にSETUPと呼ばれる予め定められた既知のシグナリングメッセージを使用するとともに、接続相互関連識別子を導入することがITU−Tにより決定された。それは、ATM UNIにおけるB−ISUPシグナリングを明記するITU−T勧告Q.2931(図1参照)の再利用を増し、かつ両種の基準点に対する一つの解決策を目指す(同意する)ことによりプロトコルの単純化につながる。
本発明に従ったCCIDによるシグナリングを使用して実施するために、下記の説明は有効であり、両方のインターフェイス、一致するSbおよびTb基準点を有するシナリオに対して機能を果たし、また構内ISDNと相互作用するTb基準点に対しても機能を果たす。
前記したように、接続相互関連識別子(CCID)は2つの部分、発呼部(OCCID)および着呼部(DCCID)から構成しなければならない。両方の値は、一緒にユーザ−ユーザ有意性を有するグローバル識別子を表すことになる。
CCIDは、常に呼確立と共に作り出さなければならないだろう。この機構は、発局および着局交換機間の一意的なコネクション識別子(OCID−A,DCID−A,OCID−B,DCID−B)を保証するB−ISUPに使用するものと類似している。
・第1のコネクションと一緒に呼が確立される場合のCCIDの発生:
−発呼ユーザはOCCIDを割り当て、DCCIDのダミー値と一緒にそれをSETUPメッセージ内に含める。ダミーDCCIDにより、発信インターフェイスにおけるネットワークは要求されたコネクションが新しい呼に属することを認識する。CCIDの内容は修正せずにネットワークを転送させなければならない。着信インターフェイスにおいて、ネットワークはCCIDを修正せずにSETUPメッセージ内に含め、次にそれは被呼ユーザへ向けて送られる。
ダミーDCCIDを有するSETUPメッセージを受信すると、被呼ユーザは要求されたコネクションが新しい呼に属さなければならないことを認識する。被呼ユーザはDCCIDを割り当て、それは非修正OCCIDと一緒にCONNECTメッセージ内へ返送される。CONNECTメッセージも予め定められたシグナリングメッセージである。
このようにして、着信インターフェイスにおけるネットワークは完全に構成されたCCIDを受信し、後の調整の目的でそれを格納し発信インターフェイスへ転送する。そこで、ネットワークはそれを後の調整の目的で再度格納しまた発呼ユーザへ向けてCONNECTメッセージで転送する。
・付加エラー状態の処理:
ネットワークもしくは被呼ユーザがOCCIDのダミー値を有するSETUPメッセージを受信する場合には、メッセージは無視される。ネットワークもしくは発呼ユーザがDCCIDのダミー値を有するCONNECTメッセージを受信する場合には、クリアが呼び出される。
・プリネゴシエーションにより呼が確立される場合の、CCIDの発生:
第1のコネクションと一緒に呼が確立される場合と同じ原理が適用される。さらに、CCIDはFACILITYメッセージ内に含めることもでき、それはやはりプリネゴシエーション中に使用される予め定められたシグナリングメッセージである。
CCIDの転送について考えられる可能性はFACILITYメッセージ内に付加情報要素を導入するかもしくはプリネゴシエーション操作を拡張することである。
・付加コネクションが要求される場合の、CCIDの使用:
発呼ユーザと被呼ユーザの両方がいくつかの付加コネクション要求を同時に要求することがある(すなわち、コネクションオーナとなる)。そのために使用されるSETUPメッセージはCCIDを含まなければならない。
完全なCCID(ダミー値がない)を有するSETUPメッセージを受信したら、それが既知でなければ(純粋なTb基準点の場合に考えられる)ネットワークはそれを登録しなければならない。次に、CCIDと一緒にコネクション要求がB−ISDNを介して転送される。受信側において、ネットワークは未知であればCCIDも登録しなければならない。次に、CCIDをSETUPメッセージ内で非コネクションオーナへ送らなければならない。非コネクションオーナは付加コネクションの要求を受け入れる前にCCIDを検証しなければならない。
・付加エラー状態の処理:
非コネクションオーナが未知のCCIDを有するSETUPメッセージをネットワークから受信したら、メッセージは無視しなければならない。(注:SbおよびTb基準点が一致する場合には、より早期に無効CCIDも認識することができる。しかしながら、あらゆる構成の基準点とうまく作用する前記した手順を使用することを勧める。)
次に、本発明の実施例内で生じることがある4つの異なるシナリオを開示する。それらは全て図示されている。
構内網内に異なるルーティングがなく両種の基準点に対して有効であるマルチコネクション呼の成功した確立を図2に示す。それによれば、OCCIDおよびDCCIDを作り出すのは被呼者および発呼者であり、第2のコネクションのセットアップ中に、接続手順の前に完全なCCIDを設定して、第1の呼に相互関連するのは多重呼であることをシステムへ知らせるようにする。
構内網内に異なるルーティングがあるマルチコネクション呼の成功した確立を図3に示し、端末は2つのコネクションを同じ呼に相関できることを示す。
2つのマルチコネクション呼の確立を図4に示す。この例では、二人のユーザが同じ着局へマルチコネクション呼を要求する。両端末がマルチコネクション呼の同じOCCIDを発生する。着局ユーザは同じDCCIDを再発生しなくてもよい。そのため、各マルチコネクション呼について一意的なDCCIDが作り出される。左側で2台の端末が同じ交換機に接続されている場合にも、同じ状況が適用される。
図5は同じOCCIDを示すさまざまな着局に対するマルチコネクション呼を示す。この例では、二人のユーザがさまざまな被呼ユーザへ向けてマルチコネクション呼を要求する。呼要求を受信すると、各被呼ユーザは呼の混合のない同じDCCIDを発生することができる。
結論すると、本発明は発呼ユーザから与えられるものと、被呼ユーザから与えられるものの2つの部分からなる接続相互関連識別子を使用して調整過程が正しい呼にコネクションを割り当てられるようにすることを目指している。また、ネットワークの調整過程は新しい呼を確立しなければならないかを判断することもできる(接続相互関連識別子の両方の部分を利用することはできないため)。
識別子が発呼部および終端部を有する事実により、いかなるユーザも接続相互関連識別子の値が同じである2つのマルチコネクション呼を有するような状況を達成することはできない。ネットワークの観点からは、一意性は要求されないことをお判り願いたい。
本発明を使用して得られるもう一つの利点は、二種の基準点に対して異なる手順を導入する必要がないことであり、本発明は構内ISDN:sとの相互作用のためにTbが基準点だけでなく一致するSbおよびTb基準点を処理する。
CCIDがB−ISDNを介して明白に変換できるようにするためには、連絡(リエゾン)ステートメントを書かなければならない。

Claims (4)

  1. 接続相互関係識別子(CCID)により各マルチコネクション呼との個別のコネクションが調整されるマルチコネクション呼に関する、ユーザインターフェイスにおける広帯域網内のシグナリング方法において、CCIDは呼確立中に発呼者および被呼者により発生され、発呼者と着呼部との2部分により構成されることを特徴とする、前記シグナリング方法。
  2. 請求項1記載の広帯域網におけるシグナリング方法であって、発呼者はマルチコネクション呼の第1のコネクションのセットアップと一緒にもしくはプリネゴシエーションと一緒に、呼確立中に発呼接続相互関係識別子(OCCID)を割り当て、かつ着呼接続相互関係識別子(DCCID)にダミー値を割り当て、被呼者はダミー値を受信したら有効なDCCID値を割り当ててCCIDを完全なものとする、前記シグナリング方法。
  3. 請求項2記載の広帯域網におけるシグナリング方法であって、発呼者および被呼者はマルチコネクション呼の第1のコネクションのセットアップ中もしくはプリネゴシエーション中に作り出された完全なCCIDを、同じマルチコネクション呼の他の全てのコネクションに使用する、前記シグナリング方法。
  4. マルチコネクション呼に関する、ユーザインターフェイスにおける広帯域網内のシグナリング手段において、該手段は接続相互関係識別子(CCID)を発生して各マルチコネクション呼との個別のコネクションを調整し、前記手段は呼確立中に発呼者および被呼者においてCCIDを発生し、前記CCIDは発呼部と着呼部との2部分により構成されることを特徴とする、前記シグナリング手段。
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