JP3710365B2 - C型肝炎及び慢性c型肝炎の消炎症剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は肝炎、慢性肝炎、肝硬変のような肝臓障害をおこしている人へ薬効のある薬効組成物、特にC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化的ストレスは老化、動脈硬化症、癌、炎症病態、エイズ、放射線障害、虚血再灌流障害など多くの病態が関与している(文献1、文献リスト参照。以下、同じ。)。ウィルス性肝炎に酸化−抗酸化バランスの変化が関与していることが示唆されている。
<慢性C型肝炎における酸化的ストレス>
慢性C型肝炎では脂質および蛋白質の酸化が起こり、血清中のマロンジアルデヒド(MDA)やカルボニル蛋白質の量が上昇している(文献2〜5)。血漿中の抗酸化能を反映する総チオール量(t−SH)が減少している(文献6〜8)。また、慢性C型肝炎における鉄の役割についてもいくつかの報告があり、肝の貯蔵鉄の上昇(文献9)、高フェリチン血症(文献10)、瀉血による鉄の除去治療(文献11〜12)などが報告されている。肝炎患者の単球のマンガンSODの転写活性の上昇は酸化的ストレスに対する適応反応であるとされた(文献13)。腫瘍壊死因子TNF−αのようなサイトカイン(cytokine) はコンピテント細胞によってスーパーオキシドが産生され、その量は過剰に産生されることが知られている(文献14)。
【0003】
発明者らは慢性C型肝炎患者の血漿に染色体異常誘発性、たとえば染色体の傷害が見られることを示した(文献15)。"染色体断裂因子"や"染色体異常誘発因子(以下、CFともいう)"などの語は1970年代初期に放射線を浴びたヒトにこのような現象が見つかって以来、血漿中の活性を示すものとして生物学的用語として用いられている。染色体異常誘発活性は特異的な因子ではないが、染色体の傷害性のある血中の酸化物の混合物として表される。CFは膜のリン脂質から遊離したアラキドン酸の過酸化物や、TNF−αのようなサイトカインだけでなく、イノシン三リン酸や二リン酸などの通常見られない核酸が含まれる。このような成分の染色体傷害性は比較できる市販の標準物質を使ってそれぞれ確認された。CFは内因性の染色体異常であり、それらの同定は外因性のクラストーゲン(染色体断裂物質)投与の研究で良く知られた細胞遺伝学的手技で行われる(文献17)。
【0004】
CF形成や染色体異常誘発効果はスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)によって通常抑制されるので、スーパーオキシドを介する染色体異常誘発が提唱されてきた(文献18)。CFテスト陽性はHIV感染患者だけでなく、リウマチ、進行性動脈硬化症、全身性紅斑性狼瘡(全身性エリテマトーデス)、クローン病、潰瘍性大腸炎、家族性地中海性熱、ベーチェット病などでも見られる(文献19)。CFは酸化ストレスの生体マーカであり、抗酸化剤の投与で消失する。
【0005】
<慢性C型肝炎におけるCF形成>
最近の報告(文献15)では、慢性C型肝炎患者の20人中19人が染色体異常誘発因子が血漿に見いだされた。脂質過酸化の指標である血漿マロンジアルデヒド(MDA)の増加や血漿中抗酸化活性を反映する総チオール量(t−SH)の減少といった他の生物学的指標もほとんどの患者で見られた。これらの3つの指標は20人の正常人とは有意に異なっていた(危険率<0.001)。アミノトランシフェラーゼ(ALT)はすべての患者で上昇していたが、ALTと酸化ストレスのマーカ(CF,MDA,t−SH)との相関は有意ではなかった。HCV−RNAのコピー数は患者により非常にばらついていた。個々の結果においてウイルス量、染色体異常誘発活性、MDA,t−SHおよびALTの間に相関関係はなかった。組織学的データ(Spearman rank-order test)との相関をみると、肝生検におけるCFと壊死炎症スコアに有意な相関がみられた(危険率<0.03)。CFと繊維化に相関は見られなかった。反対に、MDAは繊維化と相関したが、壊死炎症とは相関しなかった。
【0006】
培養系に添加されたSODの抗染色体異常効果のみならず、別の起源のCFが同じ血漿中に見いだされたという事実は肝炎患者のCF成分に相同性があることを示唆する。慢性炎症病態の発明者らの前報告では、CF形成に単球が関与していることがわかった。少量のスーパーオキシドが単球−マクロファージからCFの染色体異常誘発成分のひとつであるTNF−αを遊離させる。いいかえれば、TNFはそれらの細胞を刺激し、さらにスーパーオキシドとCFを遊離させる。
このことは酸化ストレスの持続につながる(文献20)。肝のクッパー細胞は生体内のマクロファージの大部分を占める。それらは、活性酸素やエイコサノイド、サイトカインなどさまざまなメディエーターを遊離することが知られている(文献21)。クッパー細胞はおそらく慢性C型肝炎におけるCFの主な起源となっているであろう。貧食細胞のスーパーオキシド産生能は非感染性細胞より感染性細胞の方が約8倍高い(文献22)。ATPの分解によるキサンチンおよびヒポキサンチンの増加に伴い、キサンチンオキシダーゼ活性の増加がウイルス感染組織のスーパーオキシド発生源と考えられている。発明者らはアデノシンをイノシンに不可逆的に脱アミノ化する酵素であるアデノシンデアミナーゼの著明な上昇も報告している。他のCFの染色体異常誘発成分であるイノシン三リン酸の形成はアデノシンデアミナーゼの上昇の結果であり、ウイルス性肝炎の患者で上昇している。
【0007】
<インターフェロン−αによる慢性C型肝炎の治療>
IFN治療は慢性C型肝炎の治療で通常行われているものである。一週間に三回300〜500万ユニットの用量のIFN−αを12ヶ月治療すると、患者の約20%でHCV−RNAのクリアランスが維持できた。20人の患者のうち9人が血清ALT値が正常化した(文献値は約40%が正常化)。発明者らのデータはALTの正常化と酸化ストレスの生物学的指標の正常化と相関した。Higueras(文献5)はインターフェロン治療後患者の血漿中でMDAの減少と血漿チオール量の増加を示した。酸化ストレスにおけるIFNの効果は抗酸化剤やフリーラジカル消去作用ではなく抗炎症作用や抗ウイルス作用である。
【0008】
<慢性C型肝炎の抗酸化物質による治療>
慢性C型肝炎の病態の進行におけるフリーラジカルの役割を考えると、慢性C型肝炎の患者は抗酸化剤やフリーラジカル消去剤で治療することで良くなる可能性がある。有望な報告として、N−アセチルシステインで治療したものがあるが、二重盲検臨床試験で確かめられたわけではなかった(文献25)。高用量でのビタミンE(1200IU/day×8週)はインターフェロンに感受性のあった6人の患者で伊東細胞の活性化やコラーゲン遺伝子発現を抑制した。しかしながら、この治療によって血清ALT、ウイルス量、肝細胞炎症および繊維化は抑制しなかった(文献26)。インターフェロンに感受性のあった別の患者では12週間の800IUのRRR−α−トコフェノールが23人中11人が46%までALT量が減少した(文献27)。抗酸化剤の有用性の評価はインターフェロン単独または併用においてさらに研究する価値がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より肝臓病その他にも各種消炎症剤が用いられてきた。慢性肝炎、肝硬変、肝癌というのは、続いて起こる病気であつてこの進行は従来の医療は勿論のこと、これを防ぐような方法は効率は悪いがインターフェロン(IFN)以外無かった。しかしこれも肝炎又は初期の慢性肝炎以外殆ど効果が無かった。
【0010】
肝臓の組織が改善されても、肝臓の増殖が速やかに行なわれなければ再び線維が生成し、その作用が無くなってしまう。肝臓は増殖力が旺盛ではあるが、これは一般の正常なものであって、慢性肝炎や特に肝硬変となったり、更に肝癌になればその増殖力は低下している。
本発明は、かかる事情に鑑みかかる問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、日常の食事を取りながら毎日簡単に摂取出来る形態にした、生体内の高い抗酸化作用を有し胸やけをもたらすことなく容易に消化される生体抗酸化組成物からなるC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明者は大豆、小麦、米胚芽、小麦胚芽、鳩麦、緑茶、ユズ、緑葉および麦芽などの発酵物の混合物がとくに低分子になるほど肝細胞増殖力を増す性質を持っていることを見出だしたのである。慢性肝炎から肝硬変への移行を抑制し、肝硬変では線維が減少してその間に肝細胞が増殖し肝機能がよくなってくるという画期的な作用をもっていることも見出したのである。
【0012】
本発明者は長年わたる研究の結果、ある特定の発酵物の組成物を必須成分とする消炎症剤が薬効を奏することを見出し、本発明を完成するに到ったものである。本発明は、食用米麦類及び豆類並びに食用米麦類及び豆類の胚芽又は糠の発酵粉砕物からなる抗酸化組成物であって、複数種の食用米麦類及び豆類並びに食用米麦類及び豆類の胚芽又は糠をそれぞれ独立に焙煎し、焙煎したものを独立に粉砕し、粉砕したものを独立に蒸煮し、蒸煮したものを独立に製麹し、製麹したものにアルコールを独立に添加して発酵を停止し、発酵停止したものを独立に乾燥してアルコールを除去し、乾燥した粉末をすべて混合して第1の発酵粉砕原料を生成し、焙煎した食用種子類並びにビタミンC及びビタミンC誘導体を含有する植物体を独立に粉砕し、粉砕したものをすべて混合して第2の粉砕原料を生成し、第1及び第2の粉砕原料を混合し、これを造粒してなることを特徴とする。
【0013】
本発明者は、得られた植物組成物が高い生体抗酸化作用(余剰活性酸素の消去作用と脂質の過酸化反応を阻止する作用)を有しかつ胸やけをもたらすことなく容易に消化されるすることを見いだした。本発明の自然の抗酸化組成物に用いられる食用米麦類及び豆類としては、米、小麦、大豆、とうもろこし、鳩麦、小豆等が例示される。なかでも大豆、鳩麦を用いることが好ましい。また、胚芽としては、これら食用米麦類及び豆類の胚芽が例示されるが、小麦胚芽、米糠等が好んで用いられる。なお、これらは複数種で用いているのが良い。
【0014】
個々の食用米麦類及び豆類の好適な組合せとしては、大豆、鳩麦、小麦胚芽及び米糠が挙げられ、その使用量は、各々重量で2:1:1:2の配合割合が例示される。これらの原料はできるだけ高品質で新鮮なものを用いることが好ましい。特に、胚芽、中でも糠は酸化され易いので精米直後のものを用いることが好ましい。
【0015】
本発明の製造の焙煎工程における焙煎とは、食用米麦類及び豆類等の原材料中の有効成分の重合を解き、低分子化するために必要な熱を、焦がさないような条件で与えることを指す。それぞれの焙煎温度は食用米麦類及び豆類の種類や加熱時間によって異なるが、80〜90℃で5〜6時間じっくり焙煎する。加熱方法も、種子や胚芽等の粒子の内層と外層の温度差が小さくなるように均一に加熱できるような手段を採用することが必要である。そのために遠赤外線による加熱、恒温槽による均一な加熱、流動床による加熱等が採用されるが、石や陶器などの釜又は容器を用いることが好ましい。
【0016】
各食用米麦類及び豆類原料をそれぞれ焙煎したあと、粉砕工程で種類別に粉末にする。この場合、製麹工程で種麹と良く混合するための粉砕なので、必ずしも微粉末にする必要はない。粉砕工程の後、焙煎した粉末をそれぞれ蒸煮工程で蒸煮する。蒸煮は通常の方法によれば良いが、蒸煮しすぎないように注意する。蒸煮は、次の発酵を容易にするためであるが、蒸煮しすぎると発酵が進み過ぎるので、粉末に若干の湿り気を与える程度でよい。
【0017】
蒸煮工程の後、発酵のため種麹を蒸煮した粉末に種付けする。ここで発酵とは、微生物により有機物を分解することを意味し、代謝物が単純な化合物になる場合のみを指すものではない。例えば、麹かびやイースト等による穏和な分解も包含し、むしろ好ましい。この発酵過程において麹かび等に含有されているアミラーゼやプロテアーゼ等の酵素作用により、蛋白質等の低分子化が進み、生体への浸透が容易となって抗酸化作用が強化される。
【0018】
この製麹工程においては、蒸煮した粉末の種類ごとに種付けをする。種麹は粉末が良く、3種類ぐらい用意し、粉末の種類ごとに異なる種麹を充分に混ぜ合わせて行なうことが好ましい。種付けを終えた粉末を、容器(陶器又はプラスチック製)に移し、発酵させる。熟成温度は35〜36℃で最低3日から2週間を要する。気温や湿度によって日数は変動するので温度管理には充分な配慮をしなければならない。かかる熟成中に抗酸化性物質が生成される。
【0019】
製麹工程の後、製麹したものにアルコールを独立に添加し撹拌して発酵を停止させる。発酵停止したものを独立に乾燥してアルコールを除去し、それぞれ麹原料を直ちに乾燥工程で乾燥する。乾燥は通常の乾燥器を用いるが、乾燥温度は100℃以下で行なう。
乾燥後の麹原料をそれぞれ粉砕し、得られた各粉末を全量混合する。粉砕方法は限定されず、粉末をタイラー標準篩400メッシュ程度の微粉末にすることが好ましい。微粉末にすることによって、これら生体の体内での成分吸収も向上する。このようにして第1混合物である発酵粉砕原料を得る。一方、混合して得られる発酵粉砕原料とは別に、食用種子類を焙煎して摺りつぶしたマッシュ状の粉砕物と、ビタミンC又はビタミンC誘導体を含有する植物体の粉砕物と、を混合攪拌した第2混合物を用意する。
【0020】
ここで食用種子類としては、胡麻、大豆、とうもろこし、菜種等が挙げられるが、胡麻が最適である。これは胡麻には脂質の過酸化を抑制するビタミンEが多く含まれているからである。これら食用種子類は前述した焙煎工程を経なければならない。また、ビタミンC又はビタミンC誘導体を含有する植物体としては緑茶葉、大根の若葉、レモン、柚子、ほうれん草等(以下、ビタミンC野菜と略す)が例示されるが、これらに限定されない。レモン、柚子などは果汁として用いられる。これらの中では緑茶葉が最も好ましいので、これに大根の若葉と柚子汁を加えたものを用いる。これにより食用種子類の酸化が防止される。これら緑茶葉及び大根の若葉を乾燥し、粉砕して用いるのが好ましい。とくに緑茶葉については、通常の加熱方法で炒りながら乾燥させ粉末にしていくが、タイラー標準篩500メッシュを全量通過するように微粉末にして用いることが好ましい。
【0021】
これらの食用種子類のマッシュ状の粉砕物及びビタミンC又はビタミンC誘導体を含有する植物体の粉砕物の各使用割合は、代表的な例を挙げれば、第1混合物である発酵粉砕原料の85重量部に対しビタミンC野菜10重量部、食用種子類5重量部、又は発酵粉砕原料の90重量部に対しビタミンC野菜5重量部、食用種子類5重量部を用いる。
【0022】
次に、前記の緑茶葉、胡麻、大根の若葉、柚子汁の第2混合物と、別途調製した第1混合物である前記発酵粉砕原料と混合し、充分攪拌する。この混合工程を終えた混合物が仕上げ原料粉となる。仕上げ原料粉には水分が12%程度含まれており、そのままでは再発酵の恐れがあることや、生成物の化学反応に際する移送性を改善するために、原料粉を造粒工程にかける。造粒は、流動造粒乾燥機を用いて真空内乾燥を行いながら造粒する。こうしてはじめて抗酸化組成物が完成する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施例を図面を参照しつつ具体的に説明する。
<抗酸化組成物からなるC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤の調製>
新鮮な大豆30重量部、小麦胚芽15重量部、鳩麦15重量部及び精米直後の糠30重量部を、図1のステップ1に示すようにそれぞれ個別に焙煎した。すなわち、大豆、小麦胚芽、鳩麦及び糠をそれぞれ恒温槽内において温度80℃で5時間だけ均一に加熱した。その後これら種子を、図1のステップ2に示すように粉砕し粉末にした。
【0024】
焙煎した粉末を、図1のステップ3に示すようにそれぞれ温度110〜120℃で30分だけ蒸煮した。次に、麹かびを蒸煮した粉末に充分に混ぜ合わせて種付けした。種付けを終えた粉末を、陶器容器に移し、温度35〜36℃で2週間だけ、図1のステップ4の製麹工程にて発酵させた。
製麹後、図1のステップ5の工程にて製麹したものにアルコールを独立に添加し撹拌して発酵を停止させる。発酵停止したものを、図1のステップ6の工程にて独立に温度100℃で乾燥してアルコールを除去する。乾燥後の麹原料をそれぞれタイラー標準篩400メッシュ程度の微粉末に粉砕した。
【0025】
図1のステップ7の工程にて、得られた各粉末を全量混合し、発酵粉砕原料(第1混合物)を得た。一方、発酵粉砕原料とは別に、図1のステップ8,9の工程にて、胡麻を焙煎して摺りつぶしマッシュ状のものを調製した。また、緑茶葉を図1のステップ10,11の工程にて、炒りながら乾燥し、タイラー標準篩500メッシュ程度の微粉末を調製した。
【0026】
さらに、大根の若葉を図1のステップ12,13の工程にて、炒りながら乾燥し、タイラー標準篩500メッシュ程度の微粉末を調製した。柚子を図1のステップ14の工程にて、圧搾して果汁を絞り柚子汁を調製した。これら胡麻マッシュ並び緑茶葉粉末と大根の若葉と柚子汁とを図1のステップ15の工程にて全量混合し、第2混合物を得た。
【0027】
これら第1及び第2混合物を、図1のステップ16の工程にて、充分混合攪拌し原料粉を調製した。使用配合割合は、第1混合物の85重量部に対し、ビタミンC野菜(緑茶葉粉末と大根の若葉と柚子汁)10重量部、胡麻マッシュ5重量部を用いた。原料粉を図1のステップ17の工程にて、造粒し抗酸化組成物を得た。
【0028】
上記により得られた抗酸化組成物(以下、AOBと略す)の脂質過酸化抑制作用を動物実験により確認した。
(実験方法)動物はすべて雄性のSDラット(Sprague-Dawley rat)(体重:200g〜220g)を用いた。
in vitro実験ではAOBは0.5%CMC懸濁液として用いた。また、ラット脳ホモジネートにおける脂質過酸化はTBA反応性物質(TBARS)を測定することによって指標とした。ex vivo実験においては、ラットを個別ケージで飼い、対照群には粉末の基本食のみを与え、AOB群にはその基本食に1g又は5gのAOBを混ぜ、混餌飼料として与えた。これらのラットを1又は3日飼育し、その後血獎を採取してESR法のサンプルとした。スピントラッピング剤としてDMPO(5,5-dimethyl-1-pyrroline-1-oxide)を用い、ESR分光計(JEOL-JES-FR80:日本電子会社製)にてヒポキサンチン−キサンチンオキシダーゼ系によるスーパーオキシド生成系を用いてAOB懸濁液及び血獎中のスーパーオキシド消去作用を調べた。
【0029】
その結果、ESRスピントラッピング法において、AOB群はin vitro及びexvivo実験共に強いスーパーオキシド消去作用を示した。AOB懸濁液におけるスーパーオキシドの50%抑制量は42μg/mlであった。また、12倍稀釈した対照群の血獎はSOD活性に換算して0.152±0.017U/mlであったが、AOBをlg/day/ratで1日又は3日飼育した後のAOB群の血獎は0.233±0.01U/ml、0.280±0.042U/mlの活性を示した。同様に5g/day/ratで飼育したAOB群の血獎は0.233±0.016U/ml、0.280±0.042U/mlの活性を示した。さらに、AOB群はラット脳ホモジネートの脂質過酸化を強く抑制し、その50%抑制率は8μg/mlであった。
【0030】
従って、フラボノイド類、タンニン、トコフェロール類、アスコルビン酸等を含むAOBは大変強い抗酸化作用を有している。このAOBの強い抗酸化作用はその中に含まれる成分の発酵により得られた物質の相加相乗作用によって現われ、従来のものより油分が極めて少ないので、酸化油による過酸化脂質の増加がないためと推定される。
【0031】
発明者は、AOB活性酸素抑制組成物が、植物油を含有していないので、唾液、胃液の分泌が少ない老人が摂取した場合、胃垂れて胸やけなく容易には消化されることを確認した。本発明による、複数種の食用米麦類及び豆類並びに食用米麦類及び豆類の胚芽又は糠をそれぞれ独立に焙煎し、その後の粉砕し、その後の蒸煮し、その後の製麹し、その後のアルコールによる発酵停止を経て乾燥した粉末をすべて混合した第1混合物に、粉砕された食用種子類及びビタミンC又はビタミンC誘導体を含有する植物体の粉砕物を添加して混合し、これを造粒してなる抗酸化組成物は、生体内の高い抗酸化作用を有し胸やけをもたらすことなく容易に消化される。
【0032】
<慢性C型肝炎のAOBによる治療>AOBは大豆、小麦、米胚芽、小麦胚芽、鳩麦、緑茶、ユズ、緑葉および麦芽などの発酵物である。AOBの成分は表1に示す。
【0033】
【表1】
AOBは日本食品分析センターで分析され、試験結果としてその成分リストを表2〜表6に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
高濃度存在するルチンに加え、AOBには、イソフラボンダイゼンやチロシンキナーゼの阻害剤や抗癌作用が良く知られたゲニステインが含まれている(文献28)。大豆から抽出されたゲニステインは、ラット大腸の前癌病変形成をもっとも有効に阻止した(文献29)。ゲニステインおよびダイゼンは培養系においてヒト肝細胞癌の増殖を抑制した(文献30)。このことは中国や日本において大豆食品の消費が乳癌、大腸癌、前立腺癌が比較的少ない原因となっているのかもしれない(文献31)。
【0040】
AOBのスーパーオキシド消去作用はヒポキサンチン−キサンチンオキシダーゼのような化学的スーパーオキシド生成系をもちいて電子磁気共鳴装置で測定されている(文献32)。細胞によって生成されるスーパーオキシド消去作用も刺激好中球によって示されている(文献33)。AOBは非常に強い脂質過酸化反応やラット脳ホモジネートの自動酸化を阻害する(文献34)。AOBの成分の抽出物のそれぞれの成分を試すとほとんど効果がなかった。脂質過酸化の抑制率はAOBすべてで64.6%に比し、緑茶が2.8%、小麦胚芽が6.6%であった。よって、AOBの強いスーパーオキシド消去作用は抗酸化性があることが知られている様々なフラボノイドやオリゴ成分、ビタミンなどの相乗効果であると考えられる。
【0041】
AOBは高用量でわずかな下痢が見られる以外ほとんど副作用はない。それは慢性ストレスや疲労、病後の回復期、外科的処置や放射線治療、ヘビースモーカ、太陽光線照射後、激しい運動、老化に伴う傷害などで効果が確認されている。発明者はチェルノブイリ原爆事故を回復する労働者(整理人:リキデータ)にAOBを投与して効果があることを報告した(文献35)。これまで述べたように、CFは放射線を浴びた人の血漿に見られた。20人中11人のリキデータを毎年チェックしているものがあるが、彼らは運び込まれた順に研究に加えられた。CFテストの結果は採血後、抗酸化剤が与えられた時には判らなかったので、CF−陽性にも陰性のリキデータにも抗酸化剤が3×6g、3ヶ月間与えられた。血漿中CF陽性リキデータの染色体異常誘発活性はほとんど正常に戻った(p<0.001)。これは休薬しても12ヶ月間続いていた。治療前に染色体異常誘発性のないリキデータの血漿の値は実際にはそのままであった。与えられたごく少数の場合や短期間の観察でリキデータの臨床的改善がみられなかった例があった。20人のリキデータが月に2度薬を取りに病院を訪れるということは一般的な状態が良くなっていると理解できるであろう。実際、リキデータの大半が労働能力が改善されたと報告した。副作用は見られなかった。
【0042】
これらの勇気づけられる結果が得られた後、慢性C型肝炎患者をAOBで治療したときの酸化ストレスに及ぼす影響を検討した。AOBはリキデータの時と同様に3ヶ月間×6g与えられた。AOB投与群は同じ様相であり、外観も同じであるプラセボと比較された。患者の治療に関与していないヒトによってランダムに封筒にいれられ管理された。試験に参加した人すべてに書面による許可を得た。群分けの基準は臨床的、生化学的、特にC型肝炎ウイルスの陽性抗体を持っているか否かによって分けられた。肝生検が治療の前に行われた。除外した基準としてアルコール中毒、たばこ中毒、以前インターフェロン治療を受けたり他の抗酸化剤を飲んでいる人とした。
【0043】
インターフェロン療法の場合、血漿中の酸化ストレスの3つのマーカ:CF−テスト、MDA(八木法)、総SH量(エールマン法)を測定した。血液は治療前日に採血し、治療終了後休薬1日目および三ヶ月後に採血した。現在、それぞれ7人のAOBとプラセボ(Placebo)投与群について終了している。これらの14人のCF,MDA,t−SH量,ALT値に関して下記表7(AOB及びPlaceboによる治療前後の酸化ストレス生体マーカ及びアラニンアミノトランシフェラーゼ の値)に示す。
【0044】
【表7】
【0045】
AOB投与群患者において、CFは正常レベルに回復し、リキデータ群でも述べたように休薬後も正常であった。反対にプラセボ群は3ヶ月後の染色体異常誘発活性の減少はみられず、休薬後3ヶ月後も最初の値を示していた。
AOB投与群患者において、MDAはプラセボ群よりAOB群の方が減少したが、CF値が下がった後も有意に高値を示した。
【0046】
AOB投与群患者において、血漿チオールはわずかに両群で上昇したが、正常に比較して低値のままであった(表7)。低SHは肝が循環グルタチオンの主な源であるので、酸化障害というよりむしろ肝機能不全が反映する可能性が考えられる。
ALT値の平均はAOB群で治療後有意に低くなり、個々の結果においても同様であった。これらは休薬後再び上昇する傾向にあった。実際、プラセボ群では変化しなかった。
【0047】
表8はAOB群とIFN群を比較した結果である。
【0048】
【表8】
【0049】
両群において、染色体異常誘発活性は低下したが、その減少はIFNよりAOBのほうが重要である。MDAの量は両群で減少したが、正常より高値であった。SHも同様であり、上昇するもののまだ低値であった。ALT量はAOB投与時にIFN群より高値であったが、IFN群以上に回復した。この値は投与過程で正常に戻ることはなかった。肝生検およびHCV−RNAの結果についてはまだ検討中である。
【0050】
更に、この臨床試験の他の2症例について述べる。
<第1症例>
患者F.M.1995年の終わりに慢性C型肝炎の診断、1997年3月に3×6g、3ヶ月間、AOB治療始める、その後、2×6g、治療前、CFテストは中等度の染色体異常誘発活性の上昇(+8%)が見られた。ALTは121IU/L.1997年7月に正常になり、CFは陰性、ALTは49IU/Lに減少。患者はかなり良いと感じて、AOBを一日3g続けることを決心。ALTは1998年10月にも正常化し、正常値の30IU/Lになる。1998年10月患者はAOBを休薬。1999年4月も正常値(ALT27IU/L,AST18IU/L)。
【0051】
治療開始時、ウイルス血症、95000copies/ml.1999年5月にウイルスRNA検出されず。患者は6ヶ月前の1998年10月にAOBを休薬していたので、この結果は"持続的効果があったもの"として分類。患者はインターフェロンも他の抗酸化剤も投与されていない。
<第2症例>
患者P.L.1988年定期検診で慢性C型肝炎と診断される。1995年に10ヶ月のインターフェロン治療でかなりトランスアミラーゼは低下したが、HCV−RNAウイルス血症は残る。治療は患者にとってあまり耐えられなかった、白血球減少症も1995年の終わりに治療をうち切った理由であった。1996年4月に患者は3ヶ月間のAOB治療(3×6g)を開始した時、肝生検のデータは肝硬変をともなった慢性C型肝炎であることが示された( Metavirのスコア、A2F4,A=悪性度、F=繊維化)。トランスアミナーゼは正常値の4〜5倍、CFテストは高度陽性(+16%)。3ヶ月後、トランスアミナーゼは154IU/L,CFテスト陰性。患者は1996年終わりまでAOBを1日2×6gの用量で続け、その後1997年終わりまで2×3gを続けた。この間CFテストは陰性のままであった(6つ正常)が、ALTが正常の3倍に上昇。患者の一般症状は改善し、インターフェロン治療の間はできなかった働くことが可能となった。画像診断による肝癌の疑いに加え、α−フェトプロテインの上昇が1997年12月肝移植の決定が行われた。その時の肝機能はまだ満足いくものであった。患者は手術の日までAOBを服用、肝癌の疑いのあった3つのゾーンが組織学的に検討された結果、悪性細胞はなく、診断は"再生"であった。
【0052】
移植された肝臓はよく耐え、患者はコルチゾンやプログラフのような免疫抑制剤を投与された。AOBは手術日から休薬した。患者の一般症状は満足のいくものであった。しかしながら、移植後5ヶ月の1998年5月に肝炎再発、トランスアミナーゼは正常の6倍に上昇。CFテストは強陽性(+18%)。肝生検は中等度の肝炎(A2F0)を示した。患者の要望により、AOBが3ヶ月間一日3×6g、さらに2×6gの用量で治療スケジュールに加えられた。CFテストは2ヶ月後に陰性になり、ALTはゆっくり低下したが、約100IU/Lの高値が続いた。移植後1年後の肝生検によると、Metavierのスコアは悪性度が0になり、繊維化がわずかに陽性のA0F1となった。患者は外国へたびたび旅行しカメラマンとして大変活動的で専門的な仕事をすることができている。AOBはこの症例では悪性化を阻止したが、肝の繊維化、硬変化には影響し得なかった。肝炎再発の急性期においては、AOBは炎症や壊死に作用した(A2F0からA0F1へ)。
【0053】
AOBからなる消炎症剤は慢性C型肝炎患者に有用な効果をもたらした。急性期および慢性期に、AOBはスーパーオキシド消去作用と抗酸化作用により壊死−炎症病変に影響する。AOBの早期の投与は繊維化や肝硬変への進行を防御するかもしれない。AOBの抗癌原生効果は肝癌の治療に大変興味深いところである。AOBが患者J.M.によって示されたように抗ウイルス効果があるかどうかはもう少し多くの患者と長期治療と観察を行わなければならない。
【0054】
すでに述べたように、AOBの強いスーパーオキシド消去活性は様々な成分の相乗効果の結果である。抗酸化ビタミンやオリゴ成分がほんのわずかな量しか存在しないので、フラボノイドはもっとも活性の高いものの代表である。様々なフラボノイドがAOBには存在する。それらの活性が分けて研究されていないのでそれぞれの同定されたフラボノイドは特許によって保護されるべきである。
【0055】
インターフェロンに比較して、AOBは少なくとも効果的であり、患者の一般症状におけるIFNの重篤な副作用を考えるとそれ以上の効果である。
NACやビタミンEなどの別の抗酸化物質は、効果がなく、AOBで得られたような良い結果は得られなかった。
(文献のリスト)
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【0056】
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【0057】
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【0058】
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【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤を生成する方法のフローチャートを示す線図である。
Claims (1)
- 大豆、鳩麦、小麦胚芽及び米糠並びに茶を含む植物抗酸化組成物のC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤であって、大豆、鳩麦、小麦胚芽及び米糠をそれぞれ独立に焙煎し、その後の粉砕、蒸煮、製麹、乾燥を経て得られた粉末をすべて混合した醗酵粉砕原料に、独立に焙煎し粉砕した油糧種子の粉砕物、独立に焙煎し粉砕した茶葉の粉末、独立に乾燥し粉砕した緑葉類の粉末及び独立に搾出した果実汁からなる混合粉砕物を添加して混合し、これを造粒してなり、かつ
前記油糧種子が胡麻であり、前記緑葉類が大根葉及びほうれん草の少なくとも一方であり、前記果実汁がレモン及び柚子の少なくとも一方の汁であり、かつ
前記大豆、鳩麦、小麦胚芽及び米糠の重量配合割合が2:1:1:2であり、かつ
前記醗酵粉砕原料の85〜90重量部に対し、前記茶葉及び緑葉類の粉末及び前記果実汁5〜10重量部並びに前記油糧種子5重量部の割合で添加して混合することを特徴とする植物抗酸化組成物のC型肝炎及び慢性C型肝炎の消炎症剤。
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