JP3710106B2 - シールド発進基地の構築方法 - Google Patents

シールド発進基地の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3710106B2
JP3710106B2 JP34686995A JP34686995A JP3710106B2 JP 3710106 B2 JP3710106 B2 JP 3710106B2 JP 34686995 A JP34686995 A JP 34686995A JP 34686995 A JP34686995 A JP 34686995A JP 3710106 B2 JP3710106 B2 JP 3710106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
existing
ground
shield
upstream passage
constructing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34686995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08232575A (ja
Inventor
修二 堀
潤一 池口
康尊 湯浅
晄 阿部
弘文 福島
一義 千代
信幸 山本
昭 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP34686995A priority Critical patent/JP3710106B2/ja
Publication of JPH08232575A publication Critical patent/JPH08232575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3710106B2 publication Critical patent/JP3710106B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、供用中の既設軌道や既設道路や既設河川などの地下に、新規軌道や新規道路や新規河川などのためのシールドトンネルを建設する際に適用するに好適な、シールド発進基地の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の既設軌道下のシールド発進基地の一例を示す断側面図、
図14は図11のXI、XI矢視断面図、
図15は従来の既設軌道下のシールド発進基地の別の例を示す断側面図、
図16は図15のXIV、XIV矢視断面図である。
従来、地上に既設された軌道(即ち鉄道の線路等)、道路、河川等の地上流通路施設を供用しながら、該既設の地上流通路施設の地下に、新たな軌道、道路、河川等の地下流通路施設を通すため、シールドトンネルを建設せんとすることがあり、このとき、用地確保等の問題により、シールド発進基地を既設の地上流通路施設直下に配置させることが要求される場合がある。
こうした場合に、従来の方法の一例として、図13乃至図14に示すように、既設軌道41に隣接して立坑42を設け、該立坑42の坑底42a近傍から横坑43を掘削構築し、該横坑43の前記既設軌道41直下に対応した箇所を、シールド掘削機45の発進基地44として、図14一点鎖線で示すように、シールドトンネル46の掘削を開始する。
また、別の従来の方法として、図15乃至図16に示すように、既設軌道41下に軌道防護工47を構築し、該軌道防護工47に既設軌道41を仮受させておいて、該既設軌道41下に立坑48を掘削し、該立坑48の坑底部分を発進基地49として、シールド掘削機45を発進させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図13乃至図14に示す方法では、立坑42の掘削のための図13矢印A方向向きの掘削工程、横坑43の掘削のための図13矢印B方向向きの掘削工程、さらに、シールドトンネル46を掘削するための図14矢印C、C’方向向きの掘削工程、と掘削方向を少なくとも3回変更する必要が生じるところから、工程及び掘削機械、設備等が複雑になり、非常に手間がかかる。また、立坑42の坑底42a付近から横坑43を構築する場合、その掘削箇所が大深度になり、高水圧下での掘削となるところから、掘削領域全域に対して(即ち図13に示す幅W1をなす領域分だけ)の地盤安定化を図る必要が生じ、これには莫大な量の補助工法、例えば凍結工法等が必要となる。
また、図15乃至図16に示す方法では、軌道防護工47を構築し、これに既設軌道41を仮受させる、という作業が立坑掘削と別個に必要となり、特に既設軌道41が供用中の鉄道路線である場合等は、その工程が非常に煩雑なものとなる。さらに、立坑48は、仮受けされた既設軌道41下の地盤を開削する形で掘削するために、該既設軌道41を支持する軌道防護工47の基礎部47aは、立坑48の掘削によって揺らぐことがないよう堅固に構築される必要がある。このため、基礎部47aを支持するための改良地盤51を形成したり、土留壁50を構築し、大規模なる地盤改良によって確実なる地盤安定化を図る必要が生じる。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、既設の地上流通路施設の地下に新たなシールドトンネルを形成するに際し、施工工程が簡潔で、小規模な地盤改良で施工出来る、シールド発進基地の構築方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明のうち請求項1記載の発明は、既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)の鉛直方向下方に位置する地盤(2)中に、該既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)に沿って伸延するシールドトンネル(46)を形成するに際し、前記既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)と水平方向に隣接した場所に坑口(3a)、(4a)を設定し、筒状の地盤支持手段(90)を、前記坑口(3a)、(4a)から前記シールドトンネル(46)の形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置すると共に、前記地盤支持手段(90)の内部の地盤(2)を掘削して、斜坑(3)、(4)を、前記坑口(3a)、(4a)と前記シールドトンネル(46)の形成予定箇所を連絡する形で形成し、前記斜坑(3)、(4)の底部に底部コンクリート(10)を打設して、シールド発進基地(30)を構築して、構成される。
また、本発明のうち請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設軌道(41)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設道路(56)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設河川(57)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記地盤支持手段(90)は、前記斜坑(3)、(4)の周囲に配置する形の土留め材(9)からなるようにして、構成される。
また、本発明のうち請求項6記載の発明は、既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)の鉛直方向下方に位置する地盤(2)中に、該既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)に沿って伸延するシールドトンネル(46)を形成するに際し、前記既設の地上流通路施設(41)、(56)、(57)と水平方向に隣接した場所に坑口(3a)、(4a)を設定し、ガイド手段(6)、(7)、(8)を、前記坑口(3a)、(4a)から前記シールドトンネル(46)の形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置し、内部に斜坑空間(50s)、(51s)、(52s)が形成されたケーソン(50)、(51)、(52)を、前記坑口(3a)、(4a)から前記ガイド手段(6)、(7)、(8)をガイドとする形で前記シールドトンネル(46)の形成予定箇所に達するまで沈設し、前記ケーソン(50)、(51)、(52)の底部に底部コンクリート(10)を打設して、シールド発進基地(30)を構築して、構成される。
また、本発明のうち請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設軌道(41)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設道路(56)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設河川(57)であることを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項10記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド手段(6)、(7)、(8)は、前記ケーソン(50)、(51)、(52)の外周形状に沿って配置される複数の柱状部材(61)からなるようにして、構成される。
また、本発明のうち請求項11記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド手段(6)、(8)は、前記ケーソン(50)、(51)、(52)の外周形状に対応した形で筒状に設置することを特徴として、構成される。
また、本発明のうち請求項12記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド手段(7)は、前記ケーソン(50)、(51)、(52)のトンネル形成位置(5p)を除外した形で設置されることを特徴として、構成される。
なお、( )内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】
上記した構成により、本発明のうち請求項1記載の発明は、シールドトンネル(46)の形成予定箇所にシールド発進基地(30)が配置するように作用する。
また、本発明のうち請求項2記載の発明は、既設軌道(41)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項3記載の発明は、既設道路(56)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項4記載の発明は、既設河川(57)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項5記載の発明は、土留め材(9)からなる地盤支持手段(90)が斜坑の周囲の地盤を土留めするように作用する。
また、本発明のうち請求項6記載の発明は、ケーソン(50)、(51)、(52)の設置によって斜坑空間(50s)、(51s)、(52s)を、坑口(3a)、(4a)とシールドトンネル(46)の形成予定箇所を連絡する形で直状に配置させるように作用する。
また、本発明のうち請求項7記載の発明は、既設軌道(41)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項8記載の発明は、既設道路(56)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項9記載の発明は、既設河川(57)の仮受けをしないで済む。
また、本発明のうち請求項10記載の発明は、複数の柱状部材(61)を地盤(2)中に列状に並べて打設することによりガイド手段(6)、(7)、(8)の設置を行うように作用する。
また、本発明のうち請求項11記載の発明は、ケーソン(50)、(51)、(52)を、ガイド手段(6)、(8)に包囲された地盤(2)中に沈設させるように作用する。
また、本発明のうち請求項12記載の発明は、トンネル形成位置5pにはガイド手段(6)、(7)、(8)が配置しないように作用する。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の一実施例により構築中のシールド発進基地における地上部分の平面図、
図2は図1のII、II矢視断面図、
図3は図2のIII、III矢視断面図、
図4は図3のIV、IV矢視断面図、
図5は図4に示すシールド発進基地の別の例を示す断面図、
図6は本発明の別の実施例により構築中のシールド発進基地における地上部分の平面図、
図7は図6に示すシールド発進基地における地下部分の平断面図、
図8は本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図、
図9は本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図、
図10は本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図、
図11は本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図、
図12は本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【0007】
シールド発進予定地域1には、図1に示すように、地面2a上に形成された路盤上に設けられた形で、上り線41aと下り線41bからなる既設軌道41が図1一点鎖線で示すように敷設されており、既設軌道41の図1上下に示す両側のハッチングで示す箇所には、図2に示すようにプラットフォーム40、40が設けられている。なお既設軌道41は、既設の地上流通路施設の一具体例である。地上流通路施設とは地上において人や物が流通する流通路のことであり、具体的には、上述した鉄道などの軌道のほか、自動車が通行し得る道路、或いは水が流通する河川などがある。
既設軌道41の鉛直方向下方に位置する地盤2中には、図1及び図2に示すように、シールドトンネル46が、図1破線で示すように、該既設軌道41に沿って即ちその伸延方向を既設軌道41の伸延方向と略一致させた形で構築されることが予定されており、従って、既設軌道41の線路中心CT1とシールドトンネル46の線路中心CT2は、図2に示すように、略一致している。
【0008】
また、シールド発進予定地域1には、図1及び図2に示すように、斜坑3が、既設軌道41に隣接した地面2aの所定箇所と前記形成予定のシールドトンネル46を斜め方向に接続した形で掘削形成されており、斜坑3はその坑口3aが図1に示すように既設軌道41と水平方向に隣接した位置において略円形をなし、その斜坑軸心CT3が、図2及び図3に示すように既設軌道41の線路中心CT1と直交し且つ所定の勾配αをなす形で、斜円柱状に形成されている。なお、斜坑3は、その斜坑軸心CT3と直交方向に形成される横断面形状が円形をなすように形状設定されているため、坑口3aの平面形状は図1に示すように、若干長円形をなす。
【0009】
斜坑3の周囲には、図1乃至図3に示すように、内部に斜坑空間50sが形成されたオープンタイプのケーソン50を地盤2中に沈設してなるコンクリート製の側壁5が、所定の巻厚をなす斜円筒状に設けられており、さらに、側壁5の周囲には鋼製のガイド体6が、斜坑3の全長に亙って斜円筒状をなす形で配置されている。ガイド体6は、図1に示すように、地面2aから坑口3aを介して斜坑3の周囲を包囲し得る形で、即ちケーソン50の外周形状に対応した形で地盤2中に列状に並んで配置された、その各々が柱状をなす複数本の鋼管61によって形成されている。
【0010】
また、斜坑3の坑底部には、図2に示すように、遮水性を有する底部コンクリート10が、図2ハッチングで示すように、天端10aが水平方向に形成された形で打設されており、底部コンクリート10上は、前記側壁5によって支保された空間から前記シールドトンネル46を掘削形成するシールド掘削機45が発進し得る形で、発進基地30となっている。従って、発進基地30は、ケーソン50からなる側壁5を側壁とし、底部コンクリート10を床版とする構造体により形成されている。発進基地30には、図3乃至図4に示すように、シールド掘削機45が、側壁5を構成しているケーソン50に設定されたトンネル形成位置5pを切り破って地盤2中にシールドトンネル46を掘進自在な形で配置されており、従って、シールド掘削機45は、図2に示すように、発進基地30において、前記構築すべきシールドトンネル46の断面位置と整合配置されている。
【0011】
シールド発進予定地域1及び既設軌道41等は以上のような構成を有しているので、該既設軌道41の鉛直方向下方に位置する地盤2中にシールドトンネル46を構築するに際しては、まず、斜坑3の構築形成を行う。
これにはまず、図1乃至図3に示すように、地面2a上において、既設軌道41から、該既設軌道41の線路中心CT1と直交する方向に、既設軌道41の供用に影響がない距離だけ離隔した地点、即ち既設軌道41と水平方向に所定距離をもって隣接した場所に、坑口3aとすべき場所を測量によって設定する。
【0012】
次に、複数の鋼管61を、図1に示すように、坑口3aとなるべき箇所の外周から、後に沈設すべきケーソン50による側壁5の外周形状に対応した形で、即ち、該鋼管61のそれぞれが図2に示す所定の勾配αをなす形で、該坑口3aに対応した地面2aからシールドトンネル46の形成箇所予定箇所に向けて、地盤2中に斜め方向に打設する。なお、鋼管61は、斜坑3の深さに対応した地点まで到達し得るように、適宜継ぎ足し打設する。こうして複数の鋼管61を地盤2中に打設すると、斜円筒状のガイド体6が、これから沈設するケーソン50のガイド手段として設置される。この際、1本1本の鋼管61は、斜坑3に比して極小径であるところから、ガイド体6の地中打ち込みは容易であり、また、これによって地盤2が掻き乱される懸念もない。
【0013】
そこで、ガイド体6を利用して、側壁5の形状に対応した形状をなし、内部に斜坑空間50sが形成されたケーソン50を、所定の勾配αをなすよう傾けて、該ケーソン50の部材軸心が斜坑軸心CT3に一致した形になるよう坑口3aに据付ける。そして、該ケーソン50を設置すべき箇所の地盤2を掘削除去することにより、該ガイド体6をガイドとする形で、シールドトンネル46の形成予定箇所に達するまで地盤2中に圧入沈設する。すると、ケーソン50は、既に所定の勾配αをなす形で地盤2中に打設設置されたガイド体6をガイドとする形で、円滑に地盤2中に圧入沈設され、これにより、斜坑3の形成と側壁5の構築が同時進行されていく。この際、ケーソン50は、その沈設姿勢を、既に地盤2中に打設されたガイド体6によりガイドされ、斜坑3の形成形状に的確に対応した形で所定の勾配αをもって沈設される。また、沈設中のケーソン50の外周にはガイド体6が配置する形になるため、該ケーソン50沈設に伴う掘削箇所は、ガイド体6の内方側となり、掘削作業も好適に行われる。この結果、斜坑3のように勾配αをなす大きな斜め状の空間であっても安定的に形成される。
【0014】
こうして、ケーソン50をシールドトンネル46の形成予定箇所に達する所定深さまで沈設して、側壁5の構築及び斜坑3の形成を完了させたところで、底部コンクリート10を、図2乃至図3ハッチングで示すように打設する。なお、斜坑3は、斜め状の空間であるところから、側壁5は、図2右側に示す低い側の全長が、図2左側に示す高い側の全長より次第に長くなっているが、底部コンクリート10は、その天端10aが略水平に形成されるところから、図2に示す実施例においては、上面側と下面側が平行しない異形形状となっているが、斜坑3の底部が地面2aと平行するようなケーソンを用いても構わない。
【0015】
このように底部コンクリート10を打設すると、該底部コンクリート10上の空間は、図2に示すように、新たに構築すべきシールドトンネル46の路線上に重なった形で配置し、ガイド体6及び側壁5によって支保され、底部コンクリート10によって遮水された形の安定的な空間となる。そこで、該底部コンクリート10上の空間を、発進基地30として用いることが出来る。従って、ケーソン50を用いて斜坑3を形成し、その坑底部に底部コンクリート10を打設するだけで、側壁5と底部コンクリート10を構造体とする発進基地30の構築を行うことが出来、該発進基地30構築に係る工程は極めて簡潔である。また、発進基地30は、既設軌道41の鉛直方向下方の地盤2中に配置させる必要があるため、その構築に際しては、地盤2に薬液注入等を施して該斜坑3の周囲及びその下側の地盤2の改良安定化を図ることがあるが、こうした地盤改良の対象となる領域は、斜坑3の周辺及びその下側の領域に限定されるので、小規模な地盤改良ですむ。
【0016】
こうして発進基地30が出来たところで、坑口3aから斜坑3を介して底部コンクリート10上にシールド掘削機45を降ろして来て、該シールド掘削機45を、図3乃至図4に示すように、シールドトンネル46の掘進方向に向けて配置させる。すると、斜坑3内においてシールド掘削機45の向きを変える必要なく、直ちにシールドトンネル46の掘削を開始することが出来る。そこで、シールド掘削機45を、ケーソン50のトンネル形成部5p及びこれに対応したガイド体6を切り破って地盤2中に推進させる形で、発進させる。すると、既設軌道41の鉛直方向下方においてシールドトンネル46を、該既設軌道41の伸延方向に沿った形で掘削形成していくことが安全且つ的確に出来る。従って、シールドトンネル46を掘削開始するまでの段取りが簡単であり、また、坑口3aとケーソンのトンネル形成位置5pが、斜坑3を介して一直線状に連絡しているので、斜坑3を作業坑として利用したときの作業性にも優れる。
また、上述した手順により形成された斜坑3は、ガイド体6、ケーソン50、底部コンクリート10によって堅固に支保された形となるため、シールドトンネル46の構築完了後には、斜坑3を、換気塔、駅舎の一部、点検用立坑、非難通路等の目的に、有用且つ安全に利用することが出来る。
【0017】
なお、上述した実施例においては、ガイド手段であるガイド体6を、ケーソン50の外周形状に対応した形で筒状に設置するようにした例を述べたが、ガイド体6は、必ずしも筒状を呈している必要はない。即ち、図5に示す例においては、ガイド体7が、先に述べたケーソン50のトンネル形成位置5pを除外した形で形成設置される。すると、ガイド体7は、ケーソン50が所定の勾配αをもって地盤2中に設置されるようにこれをガイドする機能は果たしながら、トンネル形成位置5pを切り破って発進するシールド掘削機45の発進動作の障害とならない。従って、シールド掘削機45を円滑に発進させることが可能となる。
なお、図5に示すガイド体7の非設置箇所は、ケーソン50のトンネル形成位置5p付近のみでも良く、また、該斜坑3の全長に亙っていても良い。
【0018】
また、上述した実施例においては、斜円筒状に形成されたケーソン50の利用によって、斜坑3を斜円柱状に形成した例を述べたが、斜坑の形成形状はこれに限定されるものではなく、例えば、図6乃至図7に示すように、断面形状が矩形をなす形の斜坑4を形成しても構わない。
矩形の斜坑4の形成には、既設軌道41と水平方向に隣接した地面2aの所定場所に坑口4aを矩形に設定し、該坑口4aからシールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で斜め方向に複数の鋼管61を、角筒状に配置させた形で設置してガイド体8とし、該ガイド体8をガイド手段として内部に斜坑空間51sが形成された矩形のケーソン51を、シールドトンネル46の形成予定箇所に達するまで沈設し、該ケーソン51の底部に打設した底部コンクリート10上を発進基地30とする。従って、その施工手順は、先に述べた斜円柱状の斜坑3の場合と何等変わりなく、斜坑断面形状の選択は自由である。即ち、斜坑3、4等の斜坑の形成形状は、本実施例で述べたようにその断面が円形、或いは矩形を呈しているものに限定されることはなく、例えば、長円形、楕円形、馬蹄形、眼鏡形等、如何様であっても差し支えない。
【0019】
また、上述したガイド体6、7等のガイド手段は、実施例のように複数の鋼管61を列状に並べる形で1本1本打設施工されなくても差し支えなく、即ち、継手を介して何本かづつ連結された鋼管61をガイド手段として打ち込み設置していっても良い。また、最初から筒状に組み立てたガイド手段を坑口3a、4a等の坑口から斜め方向に打設しても構わない。さらに、ガイド手段は、鋼管61等の鋼製材料によって構成されていなくても良く、樹脂製の素材、或いはPC部材、石材、その他であっても構わない。
【0020】
さらに、上述した実施例では、斜坑3、4等の斜坑を形成して、その底部コンクリート10上に発進基地30を配置させるために、オープンタイプのケーソン50、51を用いた例を述べたが、発進基地30の構築のためには、ケーソン50、51以外のケーソンや、或いはその他の地盤支持手段が用いられても差し支えない。図8乃至図10にその他のケーソン或いはその他の地盤支持手段を用いた斜坑3による発進基地30の例を示す。なお、図8乃至図10に示す斜坑3は、紙面の手前側から奥側に向けて所定の勾配αをなす形で形成されている。
【0021】
ケーソンの別の例としては、図8に示すように、内部に斜坑空間52sが形成されたニューマチックタイプのケーソン52があり、ケーソン52の底部には、刃口52aによって包囲され、隔壁52bによって斜坑空間52s側と隔絶された形の作業室52cが設けられている。図8において作業室52cには、ケーソン52の底部部分として既に底部コンクリート10が打設されており、従って、ケーソン52と底部コンクリート10は斜坑空間52sによって形成された斜坑3の底部からシールド掘削機45を発進させ得る形で、発進基地30を構成している。
【0022】
図8の例の施工手順は、まず、先に述べたと同様のガイド体6を設置し、該ガイド体6をガイド手段としてケーソン52を、坑口3aからシールドトンネル46の形成予定箇所に達するまで沈設し、該沈設後、作業室52cに底部コンクリート10を打設する。すると、斜坑空間52sの底部は、ニューマチックタイプのケーソン52によって、ケーソン沈設作業中も高水圧に耐え、その後は底部コンクリート10によって遮水される形で、的確に支保される。よって、発進基地30を大深度に構築せんとする場合にも、安全且つ的確な作業が可能である。
【0023】
さらに、図9には、筒状の地盤支持手段90を用いて、斜坑3の掘削形成を行った例を示す。地盤支持手段90は、例えば、遮水性を有する土留め材9を、斜坑3の周囲に筒状に配置する形で地盤2中に斜め方向に打設したものによって、構成されている。こうした地盤支持手段90を用いても、発進基地30を的確に構築することが出来る。
即ち、図9に示す例の施工手順は、先に述べたケーソンを用いた発進基地30の構築手順と同様に、まず地上2aにおいて既設軌道41の水平方向に隣接した場所に坑口3aを設定し、土留め材9からなる地盤支持手段90を、坑口3aからシールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で斜め方向に設置する。これと共に、地盤支持手段90の底部付近に改良地盤2kを形成しておいて、該地盤支持手段90の内部の地盤2を掘削して、斜坑3を、坑口3aと該シールドトンネル46の形成予定箇所を連絡する形で形成する。そして、斜坑3の底部に底部コンクリート10を打設すると、該底部コンクリート10上が発進基地30となる。
従って、ケーソンの設置を行わなくても、斜坑3を形成して、該斜坑3を支保している地盤支持手段90と、斜坑3の底部に打設された底部コンクリート10により、発進基地30を構築することは可能であり、これにより一層簡潔な施工工程で、即ち一層短い工期で発進基地30を構築することが可能となる。また、必要とされる資材、機材、設備が簡素ですむ。
【0024】
さらに、図10には、地盤支持手段90の内周側に側壁コンクリート11を現場打設した例を示す。
図10の施工手順は、図9の例と同様に、地盤支持手段90を、坑口3aからシールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で斜め方向に設置すると共に、地盤支持手段90の底部付近に改良地盤2kを形成しておいて、該地盤支持手段90の内部の地盤2を掘削して、斜坑3を、坑口3aと該シールドトンネル46の形成予定箇所を連絡する形で形成する。その後、底部コンクリート10を打設し、さらに、側壁コンクリート11を現場打設する。すると、斜坑3aの底部に打設された底部コンクリート10と地盤支持手段90及び側壁コンクリート11は、これらによって形成された斜坑3を安定的に支保する形で、発進基地30が構築完了される。従って、該発進基地30からシールド掘削機45を発進させて、シールドトンネル46の構築を行って後も、斜坑3を、換気塔、駅舎の一部、点検用斜坑、非難通路等として、有用且つ安全に利用出来る。
【0025】
また上述した各実施例では、既設の地上流通路施設が既設軌道41である例を説明したが、本発明では、既設の地上流通路施設は地上での人や物の流通路であればその他ものでもよい。
例えば、図11に示すように、既設の地上流通路施設が、自動車等が流通する既設道路56であってもよい(なお、この場合図中の番号CT1は道路中心を示す。)。また、例えば、図12に示すように、既設の地上流通路施設が、雨水などが流通する既設河川57であってもよい(なお、この場合図中の番号CT1は河川中心を示す。)。更にこれらの例以外にも、既設の地上流通路施設が、既設歩道などであってもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明によれば、既設軌道41、既設道路56、既設河川57等の既設の地上流通路施設の鉛直方向下方に位置する地盤2中に、該既設の地上流通路施設に沿って伸延するシールドトンネル46を形成するに際し、前記既設の地上流通路施設と水平方向に隣接した場所に坑口3a、4a等の坑口を設定し、筒状の地盤支持手段90を、前記坑口から前記シールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置すると共に、前記地盤支持手段90の内部の地盤2を掘削して、斜坑3、4等の斜坑を、前記坑口と前記シールドトンネル46の形成予定箇所を連絡する形で形成し、前記斜坑の底部に底部コンクリート10を打設して、発進基地30等のシールド発進基地を構築して、構成したので、シールドトンネル46の形成予定箇所にシールド発進基地を配置させることが簡潔な施工工程によって容易に出来る。即ち、シールド掘削機45は既設の地上流通路施設の鉛直方向下方に位置するシールドトンネル46の形成予定箇所から発進させることが要求されるが、このためのシールド発進基地を構築する際に必要とされる掘削工程は、斜坑の掘削工程だけですみ、掘削方向を途中で変更する必要はない。また、底部コンクリート10をシールド掘削機45を据付けるための床版として利用出来るので、シールド発進基地下方に対する遮水対策と、構造体としての床部分の構築が一度に施工されてしまう。また、掘削に際し、既設の地上流通路施設を仮受けする作業は不要である。
また、シールド発進基地の構築に際して地盤安定を図るべき領域は斜坑の周囲だけですみ、さらに、地盤支持手段90は斜坑掘削に伴う地盤の緩みの発生を極力防止することが出来るので、シールド発進基地の構築に必要とされる地盤改良は小規模なものですむ。
さらに、シールドトンネル46の形成予定箇所と坑口は、斜坑によって直状に連絡された形となるため、シールド発進時のシールド掘削機45の底部コンクリート10上への据付け作業が簡単であり、加えて、シールドトンネル46構築作業に必要とされる資材、機材等は斜坑を作業坑として利用することにより円滑に搬送される。即ち、立坑及び該立坑に連結された横坑による作業坑(従来のもの)は、資材、機材の搬送方向が途中で向きが変わるため、搬送手段も複数種類必要になるが、本発明のように斜坑を利用すれば、搬送方向が一直線状となるため、何種類もの搬送手段を組み合わせて用いる必要はない。
【0027】
また、本発明のうち請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設軌道41等の既設軌道であることを特徴として、構成されるので、請求項1記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法、即ち既設軌道を、軌道防護工等により仮受させる形で施工する工法に比べて、次の点で優れている。即ち従来のこの仮受工法では、特に既設軌道が供用中の鉄道路線である場合等は、その仮受けの工程が非常に煩雑なものとなり不都合が生じていたが、本発明ではこの仮受け作業が不要になることにより作業工程が簡潔となり好都合である。また、供用中の鉄道路線である既設軌道が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、従来のように既設軌道が仮受けされることにより列車の徐行運転などが必要となるようなこともなく好都合である。
【0028】
また、本発明のうち請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設道路56等の既設道路であることを特徴として、構成されるので、請求項1記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法、即ち既設道路を仮受させる形で施工する工法に比べて、次の点で優れている。即ち従来のこの仮受工法では、既設道路を仮受させるという作業を行う場合には、例えば既設道路の路面を鉄板材などにより構成し、該鉄板材を仮受けするという方法をとっていたので、自動車等がこの鉄板材上を通過する際には震動などが生じ、不快感を生む原因になっていた。しかし、本発明ではこの仮受け作業が不要になるため、供用中の既設道路が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので(つまり鉄板材等を使用しないので)、従来のように震動が生じて不快感を生むといった不都合がなく好都合である。また、供用中の既設道路が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、自動車の徐行運転などが必要となるようなこともなく好都合である。
【0029】
また、本発明のうち請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設河川57等の既設河川であることを特徴として、構成されるので、請求項1記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法、即ち既設河川を仮受させる形で施工する工法に比べて、次の点で優れている。即ち従来のこの仮受工法では、既設河川を仮受させるという作業を行う場合には、漏水対策など困難な点が多かった。しかし、本発明ではこの仮受け作業が不要になり、供用中の既設河川が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、漏水対策は不要になり好都合である。また、供用中の既設河川が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、河川流量の不用意な増減などが生じず好都合である。
【0030】
また、本発明のうち請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記地盤支持手段90は、前記斜坑の周囲に配置する形の土留め材9からなるようにして構成したので、土留め材からなる地盤支持手段が斜坑の周囲の地盤を土留めすることが出来る。従って、斜坑は土留め材9からなる地盤支持手段90により一層安定的に支保された空間となり、既設の地上流通路施設下の地盤が斜坑側に崩落することも防止されるので、斜坑を介しての新たなシールドトンネルの構築と、既設の地上流通路施設の供用の両面において、安全性が増大する。また、斜坑周囲の地盤の緩みは地盤支持手段によって一層確実に抑制された形となり、この結果、所望の地盤安定性を得るために必要とされる地盤改良は低減される。
【0031】
また、本発明のうち請求項6記載の発明は、既設軌道41、既設道路56、既設河川57等の既設の地上流通路施設の鉛直方向下方に位置する地盤2中に、該既設の地上流通路施設に沿って伸延するシールドトンネル46を形成するに際し、前記既設の地上流通路施設と水平方向に隣接した場所に坑口3a、4a等の坑口を設定し、ガイド体6、7、8等のガイド手段を、前記坑口3a、4a等の坑口から前記シールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置し、内部に斜坑空間50s、51s、52s等の斜坑空間が形成されたケーソン50、51、52等のケーソンを、前記坑口から前記ガイド手段をガイドとする形で前記シールドトンネル46の形成予定箇所に達するまで沈設し、前記ケーソンの底部に底部コンクリート10を打設して、発進基地30等のシールド発進基地を構築して、構成したので、ケーソンの設置によって斜坑空間を、坑口とシールドトンネル46の形成予定箇所を連絡する形で直状に配置させることが出来る。従って、こうして配置されたケーソンの斜坑空間は、前述した請求項1記載の発明で述べた斜坑として機能する形になるため、該ケーソンの利用によって、シールドトンネル46の形成予定箇所にシールド発進基地を配置させることが簡潔な施工工程によって容易に出来る。即ち、既設の地上流通路施設下におけるシールド発進基地構築に際して掘削方向の変更や該既設の地上流通路施設の仮受けは不要である。
また、ケーソンは公知のようにその沈設作業を斜坑空間内部で行う形になるため、大規模な地盤改良を必要とせず、さらに、地盤中に配置された斜坑空間はケーソンによって安全に支保された形となるため、シールド発進基地構築並びにその利用に要する地盤改良は小規模なものですむ。
また、ケーソンは、その沈設工程(即ち斜坑側壁部分の構築)と地盤掘削(即ち斜坑内部空間の形成)が同時進行するので、施工効率が良い。さらに、ガイド手段は、ケーソンの沈設時にこれを、坑口からシールドトンネル46の形成予定箇所に向けて正確に斜め方向にガイドすることが出来るので、ケーソンの沈設姿勢を保持するのが容易であり、従って、ケーソンの設置方向が斜めであることがケーソン沈設作業の障害とならない。
【0032】
また、本発明のうち請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設軌道41等の既設軌道であることを特徴として、構成されるので、請求項6記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法に比べて、煩雑な仮受け作業が不要になることにより作業工程が簡潔となり好都合である。また、供用中の鉄道路線である既設軌道が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、列車の徐行運転などが必要となるようなこともなく好都合である。
【0033】
また、本発明のうち請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設道路56等の既設道路であることを特徴として、構成されるので、請求項6記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法に比べて、仮受け作業が不要になるため、供用中の既設道路が、鉄板材等を使用した仮設路面により形成されるのでなく、施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、震動が生じて不快感を生むといった不都合がなく好都合でである。また、供用中の既設道路が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、自動車の徐行運転などが必要となるようなこともなく好都合である。
【0034】
また、本発明のうち請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記既設の地上流通路施設は既設河川57等の既設河川であることを特徴として、構成されるので、請求項6記載の発明による効果に加えて以下の効果を生む。即ち本発明は、従来の工法の1つである仮受工法に比べて、既設河川を仮受させるという作業が不要になり、供用中の既設河川が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、漏水対策は不要になり好都合である。また、供用中の既設河川が施工前の状態と略同一の状態で使用できるので、河川流量の不用意な増減などが生じず好都合である。
【0035】
また、本発明のうち請求項10記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド手段を、前記ケーソンの外周形状に沿って配置される複数の鋼管61等の柱状部材からなるようにして、構成したので、複数の柱状部材を地盤中に列状に並べて打設することによりガイド手段の設置を行うことが出来る。すると、柱状部材を地盤に打設するのは比較的容易な作業であるため、該柱状部材を複数並べてなるガイド手段であれば、これがケーソンをガイドし得る形となるよう、坑口からシールドトンネル46の形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に打設するのが、作業性良く出来る。
【0036】
また、本発明のうち請求項11記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド体6、8等のガイド手段を、前記ケーソンの外周形状に対応した形で筒状に設置することを特徴として構成したので、ケーソンを、ガイド手段に包囲された地盤中に沈設させることが可能となる。従って、ケーソンは筒状のガイド手段から逸れることなく、一層確実にシールドトンネルの形成予定箇所に向けて斜め方向に沈設設置される。また、ケーソン沈設のために掘削される箇所は、該ケーソン沈設より先に打設された筒状のガイド手段の内方となるため、掘削及びこれに伴うケーソン沈設を一層安全に行うことが出来る。
【0037】
また、本発明のうち請求項12記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ガイド体6等のガイド手段を、前記ケーソンのトンネル形成位置5pを除外した形で設置されることを特徴として構成したので、トンネル形成位置5pにはガイド手段が配置しない。このため、シールド掘削機45はその発進時には、ケーソンのトンネル形成位置5pを切り破る形で地盤中に掘進していくが、このとき、トンネル形成位置5pにガイド手段がないことによって、シールド掘削機45が円滑に発進することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例により構築中のシールド発進基地における地上部分の平面図である。
【図2】図1のII、II矢視断面図である。
【図3】図2のIII、III矢視断面図である。
【図4】 IV、IV矢視断面図である。
【図5】図4に示すシールド発進基地の別の例を示す断面図である。
【図6】本発明の別の実施例により構築中のシールド発進基地における地上部分の平面図である。
【図7】図6に示すシールド発進基地における地下部分の平断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【図9】本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【図11】本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【図12】本発明のさらに別の実施例の施工手順を示す図である。
【図13】従来の既設軌道下のシールド発進基地の一例を示す断側面図、
【図14】図13のXI、XI矢視断面図である。
【図15】従来の既設軌道下のシールド発進基地の別の例を示す断側面図である。
【図16】図15のXIV、XIV矢視断面図である。
【符号の説明】
2……地盤
3、4……斜坑
3a、4a……坑口
30……シールド発進基地(発進基地)
41……既設の地上流通路施設(既設軌道)
56……既設の地上流通路施設(既設道路)
57……既設の地上流通路施設(既設河川)
46……シールドトンネル
9……土留め材
90……地盤支持手段
6、7、8……ガイド手段(ガイド体)
61……柱状部材(鋼管)
10……底部コンクリート
50、51、52……ケーソン
50s、51s、52s……斜坑空間
5p……トンネル形成位置

Claims (12)

  1. 既設の地上流通路施設の鉛直方向下方に位置する地盤中に、該既設の地上流通路施設に沿って伸延するシールドトンネルを形成するに際し、
    前記既設の地上流通路施設と水平方向に隣接した場所に坑口を設定し、
    筒状の地盤支持手段を、前記坑口から前記シールドトンネルの形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置すると共に、
    前記地盤支持手段の内部の地盤を掘削して、斜坑を、前記坑口と前記シールドトンネルの形成予定箇所を連絡する形で形成し、
    前記斜坑の底部に底部コンクリートを打設して、シールド発進基地を構築して構成した、シールド発進基地の構築方法。
  2. 前記既設の地上流通路施設は既設軌道であることを特徴とする、請求項1記載のシールド発進基地の構築方法。
  3. 前記既設の地上流通路施設は既設道路であることを特徴とする、請求項1記載のシールド発進基地の構築方法。
  4. 前記既設の地上流通路施設は既設河川であることを特徴とする、請求項1記載のシールド発進基地の構築方法。
  5. 前記地盤支持手段は、前記斜坑の周囲に配置する形の土留め材からなる、請求項1記載のシールド発進基地の構築方法。
  6. 既設の地上流通路施設の鉛直方向下方に位置する地盤中に、該既設の地上流通路施設に沿って伸延するシールドトンネルを形成するに際し、
    前記既設の地上流通路施設と水平方向に隣接した場所に坑口を設定し、
    ガイド手段を、前記坑口から前記シールドトンネルの形成予定箇所に向けた形で、斜め方向に設置し、
    内部に斜坑空間が形成されたケーソンを、前記坑口から前記ガイド手段をガイドとする形で前記シールドトンネルの形成予定箇所に達するまで沈設し、
    前記ケーソンの底部に底部コンクリートを打設して、シールド発進基地を構築して構成した、シールド発進基地の構築方法。
  7. 前記既設の地上流通路施設は既設軌道であることを特徴とする、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
  8. 前記既設の地上流通路施設は既設道路であることを特徴とする、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
  9. 前記既設の地上流通路施設は既設河川であることを特徴とする、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
  10. 前記ガイド手段は、前記ケーソンの外周形状に沿って配置される複数の柱状部材からなる、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
  11. 前記ガイド手段は、前記ケーソンの外周形状に対応した形で筒状に設置することを特徴とする、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
  12. 前記ガイド手段は、前記ケーソンのトンネル形成位置を除外した形で設置されることを特徴とする、請求項6記載のシールド発進基地の構築方法。
JP34686995A 1994-12-15 1995-12-13 シールド発進基地の構築方法 Expired - Fee Related JP3710106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34686995A JP3710106B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 シールド発進基地の構築方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33352594 1994-12-15
JP6-333525 1994-12-15
JP34686995A JP3710106B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 シールド発進基地の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08232575A JPH08232575A (ja) 1996-09-10
JP3710106B2 true JP3710106B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=26574542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34686995A Expired - Fee Related JP3710106B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 シールド発進基地の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3710106B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109630146B (zh) * 2019-02-20 2024-02-13 中铁隧道局集团有限公司 盾构机组装方法及组装洞室
CN114352288B (zh) * 2021-12-30 2024-04-16 南京工大交通科学研究院(滁州)有限公司 一种盾构近距离上穿既有盾构隧道施工结构及施工方法
CN120061855B (zh) * 2025-04-27 2025-07-18 中铁工程装备集团隧道设备制造有限公司 一种地下空间斜井矩形顶管机及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08232575A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6406220B1 (en) Arched support structure
CN107514262A (zh) 盾构管廊的施工方法
JP3710106B2 (ja) シールド発進基地の構築方法
CN113958322B (zh) 一种在既有地铁线下层的隧道挖掘方法
JP7021419B2 (ja) 地中拡幅部の施工方法
JP2004052398A (ja) 地下構造物の構築工法
RU2209268C1 (ru) Способ разработки котлована
JPS6158640B2 (ja)
JP3910135B2 (ja) 建築物の施工方法およびこれに用いられる梁部材
JP2006112137A (ja) 分岐トンネル分合流部構造およびその構築方法
JP6019690B2 (ja) トンネル拡幅工法
Lin et al. A case study of piping failure associated with shield tunnelling
JP3511145B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JPH0828199A (ja) 土留壁及びその構築方法
JPH02300422A (ja) 地中構造物の構築方法
JP2960316B2 (ja) 土留構造体及びその構築方法
JP5167578B2 (ja) 地下構造物の構築工法
JP3646698B2 (ja) 地下構造物の構築工法
JP6019689B2 (ja) トンネル拡幅工法
JPH07208065A (ja) トンネル構築方法
JPH11336471A (ja) 地上の鉄道営業線の地下への移設方法
JP2003206697A (ja) 地下構造物の構築工法
JP4319122B2 (ja) 分岐トンネルの分合流部構造及びその構築方法
JP2733542B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JP2004238981A (ja) トンネル築造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080819

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees