JP3710052B2 - 電子ビーム近接露光方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子ビーム近接露光方法に係り、特に電子ビームを用いて半導体ウエハに近接配置されたマスクのマスクパターンをウエハ上のレジスト層に等倍転写する電子ビーム近接露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子ビーム近接露光装置は、米国特許第5,831,272 号(日本特許第2951947 号に対応)に開示されている。
【0003】
図17は上記電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。この電子ビーム近接露光装置10は、主として電子ビーム15を発生する電子ビーム源14、電子ビーム15を平行ビームにするレンズ16及び整形アパーチャ18を含む電子銃12と、主偏向器22、24及び副偏向器26、28を含み、電子ビームを光軸に平行に走査する走査手段20と、マスク30とから構成されている。 前記マスク30は、表面にレジスト層42が形成されたウエハ40に近接するように(隙間が50μmとなるように)配置される。この状態で、マスク30に垂直に電子ビームを照射すると、マスク30のマスクパターンを通過した電子ビームがウエハ40上のレジスト層42に照射される。
【0004】
また、走査手段20は、図18に示すように電子ビーム15がマスク30の全面を走査するように電子ビームを偏向制御する。これにより、マスク30のマスクパターンがウエハ40上のレジスト層42に等倍転写される。
【0005】
この電子ビーム近接露光装置10は、図19に示すように真空チャンバ50内に設けられている。また、真空チャンバ50内には、ウエハ40を吸着するために静電チャック60と、この静電チャック60に吸着されたウエハ40を水平の直交2軸方向に移動させるとともに、水平面内で回転させるためのθXYステージ70が設けられている。θXYステージ70は、マスクパターンの等倍転写が終了するごとにウエハ40を所定量移動させ、これにより1枚のウエハ40に複数のマスクパターンが転写できるようにしている。尚、図19上で、80はウエハ40の導通をとるためにウエハ40の上面に押し当てられた導通ピンである。
【0006】
ところで、ウエハはそれぞれマスクパターンの異なる複数のマスクを用いて複数露光され、これにより集積回路が形成される。そして、各マスクパターンの露光時には、露光するマスクパターンが、既に露光済みのマスクパターンと所定の位置関係になるようにマスクとウエハとを相対的に位置決めする必要がある。
【0007】
しかしながら、マスクとウエハとの位置決めを精度よく行っても、例えばウエハが露光工程等を経て設計値に対して伸縮している場合には、露光されるマスクパターン同士がずれるという問題がある。
【0008】
この問題を解決するために、マスクとウエハの倍率補正量を求める倍率補正量検出方法が提案されている(特開2000−353647号公報)。この特開2000−353647号公報には、マスクをウエハに近接配置し、マスクパターンをウエハ上にX線露光する方法が開示され、また、前記倍率補正は、マスクを局所的に加熱して熱変形させたり、マスクに外部から応力を加えてマスクを変形させることによって行うことが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−353647号公報に記載のようにマスクを熱や外力によって変形させてマスクとウエハとの倍率を補正する場合、マスクをx軸方向及びy軸方向にそれぞれ独立して精度よく変形させることが難しく、またマスクの変形の度合いを確認する必要があり、簡単に倍率補正を行うことができないという問題がある。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ウエハの伸縮等によりマスクとウエハの倍率が変化してもウエハに露光される各マスクパターン同士がずれないように転写倍率を補正することができ、特に簡単にかつ精度よく転写倍率を補正することができる電子ビーム近接露光方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本願請求項1に係る発明は、ウエハにマスクを近接配置し、電子ビームによって前記マスクを走査することにより該マスクに形成されたマスクパターンを前記ウエハ上のレジスト層に転写する電子ビーム近接露光方法において、所定の工程時のウエハを基準にした現在のウエハのx方向及びy方向の伸縮率を測定するステップと、前記電子ビームによる前記ウエハへの露光時に、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率に比例してx方向及びy方向の転写倍率を変更すべく、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率と前記ウエハとマスクとの間隔値と前記電子ビームのマスク上の走査位置とに基づいて前記マスクパターンへの前記電子ビームの入射角度を制御するステップと、を含むことを特徴としている。
【0012】
即ち、所定の工程時(前工程や設計時)のウエハを基準にした現在のウエハのx方向及びy方向の伸縮率を測定し、この伸縮率に応じてマスクパターンの転写時の転写倍率をx方向及びy方向別に変更する。そして、転写倍率の変更は、電子ビームのマスクパターンへの入射角度を制御することによって行う。即ち、ウエハに転写されるマスクパターンの位置は、電子ビームのマスクパターンへの入射角度によって変動するため、電子ビームのマスク上の走査位置に応じて入射角度を変化させることにより微小な倍率補正ができる。
【0013】
本願請求項2に示すように前記マスクのマスク歪みを測定し、前記電子ビームの入射角度を制御するステップは、前記転写倍率を変更するとともに前記測定したマスク歪みを補正すべく、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率と前記マスク歪みと前記ウエハとマスクとの間隔値と前記電子ビームのマスク上の走査位置とに基づいて前記マスクパターンへの前記電子ビームの入射角度を制御することを特徴としている。即ち、電子ビームの入射角度の制御により、ウエハとマスクの倍率補正と同時にマスク歪みも補正するようにしている。
【0014】
本願請求項3に示すように、前記マスクに位置合わせ用のマスクマークを設けるとともに、前記ウエハに形成される第1のチップと、該第1のチップに対してx方向に離間した第2のチップと、y方向に離間した第3のチップとにそれぞれ前記マスクマークに対応する位置合わせ用のウエハマークを設け、前記伸縮率を測定するステップは、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第1のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第2のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第2の位置合わせステップと、前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第1の移動距離を測定するステップと、前記測定した第1の移動距離と前記第1のチップと第2のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのx方向の伸縮率を求めるステップと、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第3のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第3の位置合わせステップと、前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第3の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第2の移動距離を測定するステップと、前記測定した第2の移動距離と前記第1のチップと第3のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのy方向の伸縮率を求めるステップと、からなることを特徴としている。
【0015】
即ち、マスクのマスクマークとウエハ上の第1、第2及び第3のチップのウエハマークとの位置合わせを順次行ったときの各チップ間の移動距離を測定し、この測定した移動距離とチップ間の基準の距離(所定の工程時の距離)とからウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしている。
【0016】
前記マスクマークは、本願請求項4に示すように前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のマスクマークと、前記第1又は第2のマスクマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のマスクマークとを有し、前記ウエハマークは、前記第1、第2及び第3のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のウエハマークと、前記第1又は第2のウエハマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のウエハマークとを有し、前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段とを設け、前記第1の位置合わせステップは、前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させ、前記第2及び第3の位置合わせステップは、前記第1及び第2の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1及び第2のマスクマークと第1及び第2のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的に移動させることを特徴としている。
【0017】
本願請求項5に示すように、前記マスクに位置合わせ用のマスクマークを設けるとともに、前記ウエハに形成される第1のチップと、該第1のチップに対してx方向に離間した第2のチップと、前記ウエハに形成される第3のチップと、該第3のチップに対してy方向に離間した第4のチップとにそれぞれ前記マスクマークに対応する位置合わせ用のウエハマークを設け、前記伸縮率を測定するステップは、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第1のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第2のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第2の位置合わせステップと、前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第1の移動距離を測定するステップと、前記測定した第1の移動距離と前記第1のチップと第2のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのx方向の伸縮率を求めるステップと、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第3のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第3の位置合わせステップと、前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第4のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第4の位置合わせステップと、前記第3の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第4の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第2の移動距離を測定するステップと、前記測定した第2の移動距離と前記第3のチップと第4のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのy方向の伸縮率を求めるステップと、からなることを特徴としている。
【0018】
即ち、請求項3及び4では、3つの第1、第2及び第3のチップの位置合わせを行ったときの各チップ間の移動距離を測定してウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしているが、請求項5では、x方向に離間した第1、第2のチップの位置合わせしたときの各チップ間の移動距離を測定してウエハのx方向の伸縮率を求め、同様にy方向に離間した第3、第4のチップの位置合わせしたときの各チップ間の移動距離を測定してウエハのy方向の伸縮率を求める点で相違している。
【0019】
本願請求項6に示すように、前記マスクマークは、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のマスクマークと、前記第1又は第2のマスクマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のマスクマークとを有し、前記ウエハマークは、前記第1、第2及び第3のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のウエハマークと、前記第1又は第2のウエハマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のウエハマークとを有し、前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段とを設け、前記第1及び第3の位置合わせステップは、前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させ、前記第2及び第4の位置合わせステップは、前記第1及び第2の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1及び第2のマスクマークと第1及び第2のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させることを特徴としている。
【0020】
本願請求項7に示すように、前記マスクと前記ウエハに形成されるチップとのx方向の2つの位置ずれをそれぞれ検出するための第1、第2のマスクマークと、y方向の2つの位置ずれをそれぞれ検出するための第3、第4のマスクマークとを前記マスクに設け、前記第1、第2、第3及び第4のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハと前記チップとのx方向の2つの位置ずれ及びy方向の2つの位置ずれを検出するための第1、第2、第3及び第4のウエハマークを前記ウエハに設け、前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段と、前記第4のマスクマークと第4のウエハマークとを同時に撮像する第4の撮像手段とを設け、前記伸縮率を測定するステップは、前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第4の撮像手段から得られる画像信号に基づいて検出される前記第4のマスクマークと第4のウエハマークとの位置ずれから該チップのy方向の伸縮率を求めるステップと、前記第1、第3及び第4の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第3及び第4のマスクマークと第1、第3及び第4のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第2の位置合わせステップと、前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の撮像手段から得られる画像信号に基づいて検出される前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとの位置ずれから該チップのx方向の伸縮率を求めるステップと、を有することを特徴としている。
【0021】
即ち、請求項3〜6では、ウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしているが、請求項7では、4つの撮像手段を使用することによりマスクパターンが転写されるチップ単位ごとに、そのチップのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしている。
【0022】
本願請求項8に示すように、前記撮像手段の前記マスクに対向する光学部材は、その表面に導電性の薄膜が蒸着され、当該導電性の薄膜が接地されていることを特徴としている。また、本願請求項9に示すように、前記撮像手段の光学部材の前面にシャッタ機構を設け、前記位置合わせ時に前記シャッタ機構を開き、前記電子ビームによる転写時に散乱する電子又は2次電子が前記撮像手段の光学部材に帯電しないように前記シャッタ機構を閉じることを特徴としている。
【0026】
即ち、請求項8及び9では、電子ビームによる転写時に散乱する電子又は2次電子が撮像手段の光学部材に帯電しないように光学部材の導通をとり、又はシャッタ機構によって遮蔽するようにしている。これにより、マスク近傍に配置される撮像手段の光学部材に電子が帯電しないようにし、そのクーロン力によって電子ビームが曲げられることがないようにしている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る電子ビーム近接露光方法の好ましい実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1及び図2はそれぞれ本発明に係る電子ビーム近接露光装置の転写部の上面図及び側面図である。
【0028】
これらの図面に示すように、この電子ビーム近接露光装置には、マスク32に対向して3つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2が設けられている。これらの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2は、電子ビームによる露光時に電子ビームを遮ることがないように撮影光軸がマスク面に対して斜めになるように配置されている。尚、電子ビーム近接露光装置としての主要な構成は、図17乃至図19に示したものと同様のため、その詳細な説明は省略する。
【0029】
図3は電子ビーム近接露光装置の転写部を拡大した上面図である。
【0030】
同図において、44は、θXYステージ70上の静電チャック60によって吸着されたウエハである。
【0031】
このウエハ44には、ウエハ44の各チップのx軸方向の位置決めを行うためのウエハマークMWXと、y軸方向の位置決めを行うためのウエハマークMWYとがチップが形成される領域外に設けられている。
【0032】
一方、マスク32には、破線で示す領域内にマスクパターンが形成されており、破線で示す領域外にウエハマークMWX、MWYとの関係でマスク32とウエハ44とのx方向、y方向のずれ、及びxy平面の回転方向のずれを検出するための3つのマスクマークMMX1 、MMX2 、MMYが設けられている。
【0033】
図4及び図5により上記ウエハマーク及びマスクマークの詳細について説明する。
【0034】
図4は図3の符号Aで示した部分の拡大図であり、図5は図4の5−5線に沿う断面図である。図4に示すように、マスク32には、マスクマークMMX1 が形成され、マスク32を介してその下側のウエハマークMWX、MWXが透視できるようになっている。
【0035】
尚、マスク32に形成されるマスクマークMMX1 は、5×3個の小さな開口によって構成されており、一方、ウエハマークMWXは、14×3個の凸部によって構成されている(図4、図5参照)。
【0036】
次に、顕微鏡撮像装置AX1について説明する。
【0037】
図6に顕微鏡撮像装置AX1の概略を示す。同図に示すように、顕微鏡撮像装置AX1は、水平に配置されたマスク32に対して光軸の入射角が所定の角度αとなるように配設されている。
【0038】
顕微鏡対物レンズ90の前面には、カバーガラス91が取り付けられている。このカバーガラス91の表面には、導電性の薄膜91Aが蒸着され、この導電性の薄膜91Aは、導電性の保持部材92及び顕微鏡撮像装置AX1の筐体を介して接地されている。これにより、電子ビームによる転写時に散乱する電子又は2次電子がカバーガラス91の表面に帯電しないようにしている。
【0039】
尚、導電性の薄膜91Aとしては、錫酸化膜又はインジウム錫酸化膜(ITO)などが使用される。また、この実施の形態では、カバーガラス91の表面に導電性の薄膜91Aを蒸着するようにしたが、カバーガラスが設けられていない顕微鏡撮像装置の場合には、顕微鏡対物レンズ90の表面に導電性の薄膜を蒸着し、この導電性の薄膜を接地するようにする。
【0040】
また、上記導電性の薄膜91Aの代わりにメカニカルなシャッタ機構を設け、電子ビームによる転写時には、シャッタ機構を閉じて顕微鏡撮像装置の光学部材を遮蔽し、撮像時にはシャッタ機構を開くようにしてもよい。尚、この場合のシャッタ機構は、電子が帯電しないものが使用されることは言うまでもない。
【0041】
この顕微鏡撮像装置AX1の内部には、照明手段が設けられている。即ち、照明手段は、白色光源93、レンズ94、反射ミラー95及びハーフミラー96から構成されており、白色光源93から出射された白色照明光は、レンズ94によってほぼ平行光にされ、反射ミラー95、ハーフミラー96、対物レンズ90及びカバーガラス91を介してマスク32及びウエハ44を照明する。
【0042】
このようにして照明されたマスク32のマスクマーク及びウエハ44のウエハマークでの散乱光は、対物レンズ90、ハーフミラー96を介して撮像部97に入射して撮像される。
【0043】
尚、他の顕微鏡撮像装置AY1、AX2も上記顕微鏡撮像装置AX1と同様に構成されている。
【0044】
図7(A)に示すようにマスクマークMMX及びウエハマークMWXは、顕微鏡撮像装置の焦点面F上にマークの一部が位置するように、各マークの長さや撮影光軸の入射角αなどが決定されている。尚、図7(A)上で、Pは白色照明光の正反射光、Q、RはそれぞれマスクマークMMX及びウエハマークMWXでの白色照明光の散乱光、Gはマスク32とウエハ44との間隔である。
【0045】
図7(B)は顕微鏡撮像装置によって白色照明光の散乱光Q、Rが撮像された様子を示す画像である。
【0046】
次に、上記のようにして撮像されたマスクマーク及びウエハマークに基づいてマスクとウエハとのずれを検出する方法について説明する。
【0047】
図8(A)に示すように撮像されたマスクマーク及びウエハマークの画像中からピントがあっている部分(枠で囲んだ部分)を、x方向に連続して抽出する。図8(B)は、このようにして抽出した画像のx方向の各位置における輝度レベルを示している。
【0048】
ここで、図8(B)に示すように2つのマスクマークMMX、及び1つのウエハマークMWXに対応する輝度レベルについて、それぞれ3つのピークのうちの中心のピーク位置を求め、各ピーク間の距離x1 、x2 を求める。そして、マスクマークMMXとウエハマークMWXとx方向の位置ずれ量Δxは、次式、
【0049】
【数1】
Δx=(x1 −x2 )/2
によって求めることができる。
【0050】
尚、顕微鏡撮像装置AX1、AX2によってマスク32とウエハ44のx方向の2つの位置ずれ量を検出することができ、顕微鏡撮像装置AY1によってマスク32とウエハ44のy方向の1つの位置ずれ量を検出することができる。
【0051】
次に、ウエハのx方向及びy方向の伸縮率の測定方法について説明する。
【0052】
図3に示すように、まず、ウエハ44の左上隅のチップ(以下、第1のチップという)とマスク32とを位置決めする。この位置決めは、各顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2によって検出される位置ずれ量が、同時にゼロになるようにθXYステージ70をx方向、y方向に移動させるとともに、xy平面内でθXYステージ70を回転させることによって行われる。尚、この実施の形態では、θXYステージ70を回転させるようにしたが、マスク32を回転させるようにしてもよいし、また、ウエハ44を移動させる代わりにマスク32をx方向、y方向に移動させてもよい。
【0053】
上記のようにしてマスク32と第1のチップとの位置決めが完了すると、続いてウエハ44の右上隅のチップ(以下、第2のチップという)とマスク32とを位置決めする。このときの位置決めは、各顕微鏡撮像装置AX1、AY1によって検出される位置ずれ量に基づいて行い、回転方向の調整は行わない。
【0054】
次に、第1のチップと第2のチップとの距離Lx を求める。この距離Lx は、第1のチップの位置決めを行ってから第2のチップの位置決めまでに移動したθXYステージ70のx方向の移動量をx2 、y方向の移動量をy2 とすると、次式、
【0055】
【数2】
Lx =√(x2 2 +y2 2 )
によって求めることができる。尚、上記移動量x2 、y2 は、θXYステージ70のx方向及びy方向の移動量を検出する2つのレーザ干渉計によって測定する。即ち、第1のチップの位置決めを行った時の2つのレーザ干渉計の読み値を(0,0)とし、第2のチップの位置決めを行った時の2つのレーザ干渉計の読み値(x2 ,y2 )から移動量x2 、y2 を測定する。
【0056】
一方、第1のチップと第2のチップとの基準の距離をLref とすると、ウエハ44のx方向の伸縮量δx は、次式、
【0057】
【数3】
δx =Lx −Lref
となり、x方向の伸縮率εx は、次式、
【0058】
【数4】
εx =(Lx −Lref )/Lref
となる。
【0059】
前記基準の距離Lref は、前工程やウエハマークを形成したときの長さ又は設計寸法として決定された長さである。
【0060】
また、θXYステージ70に移動による姿勢誤差(特にヨー(yaw)方向の誤差)がある場合には、レーザ干渉計を3軸(例えば、X、Y1、Y2)から構成し、yaw 方向に変化した角度を測定し、前記Lx の値からyaw による誤差を除くことが好ましい。
【0061】
同様にして、ウエハ44のy方向の伸縮率εY も求めることができる。この場合、ウエハ44の左下隅のチップ(以下、第3のチップという)とマスク32とを位置決めする。この位置決めは、第2のチップの位置決めと同様に顕微鏡撮像装置AX1、AY1によって検出される位置ずれ量に基づいて行い、回転方向の調整は行わない。そして、第3のチップの位置決めを行ったときの2つのレーザ干渉計の読み値(x3 ,y3 )から第1のチップと第3のチップとの距離を測定する。
【0062】
上記の実施の形態では、3つのチップ(第1、第2、第3のチップ)の位置決めを行ったときの各チップ間の移動距離を測定してウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしたが、図9に示すように4つのチップ1〜4の位置決めを行ったときの各チップ間の移動距離を測定してウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるようにしてもよい。
【0063】
即ち、図9に示すように、ウエハ44上でそれぞれx方向に離間したチップ1、チップ2の位置決めを行ったときの各チップ1、2間の移動距離Lxを測定してウエハのx方向の伸縮率を求め、同様にして、ウエハ44上でそれぞれy方向に離間したチップ3、チップ4の位置決めを行ったときの各チップ3、4間の移動距離Lyを測定してウエハのy方向の伸縮率を求める。
【0064】
尚、チップ1、3の位置決めは、各顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2によって検出される位置ずれ量が、同時にゼロになるようにθXYステージ70をx方向、y方向に移動させるとともに、xy平面内でθXYステージ70を回転させることによって行い、チップ2、4の位置決めは、顕微鏡撮像装置AX1、AY1によって検出される位置ずれ量に基づいて行い、回転方向の調整は行わない。
【0065】
また、チップ1、3での位置決め時にはθXYステージ70を回転させてθの調整を行うが、θの調整はマスク側を回転させてもよい。この場合、チップ2やチップ4の位置決め時には、マスクを回転させないで(即ち、θの調整をしたマスクの回転位置を維持した状態で)、x方向及びy方向のアライメントを行う。
【0066】
図10は本発明に係る電子ビーム近接露光装置の制御部の実施の形態を示すブロック図である。
【0067】
同図において、中央処理装置(CPU)100は、装置全体を統括制御するもので、前述したようなウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求めるための処理、ウエハの位置決め制御、露光時の電子ビームの偏向制御等を行う。3つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2での撮像によって得られた各画像信号は、信号処理回路102に加えられる。信号処理回路102は、入力した各画像信号に基づいてマスクマークとウエハマークとの3つの位置ずれ量を算出する。
【0068】
CPU100は、信号処理回路102から入力する3つの位置ずれ量がゼロになるようにステージ駆動回路104を介してθXYステージ70をx方向、y方向に移動させるとともに、xy平面内でθXYステージ70を回転させ、これによりウエハの高精度の位置決め(ファインアライメント)を行う。
【0069】
CPU100は、ウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求める際には、図3で説明したようにウエハの第1のチップ、第2のチップ及び第3のチップのファインアライメントを行い、第2のチップ及び第3のチップのファインアライメント後のレーザ干渉計LX 、LY の読み値(x2 ,y2 )、(x3 ,y3 )から各チップ間の距離を算出し、この測定した距離と基準の距離とに基づいてウエハのx方向及びy方向の伸縮率を求める。
【0070】
また、CPU100は、マスクを走査する際の偏向量データとともにウエハの伸縮率に応じた補正データをデジタル演算回路106に供給し、デジタル演算回路106は偏向量データに基づいてマスクを走査するためのデジタル信号を主DAC/AMP108に出力し、補正データに基づいてウエハのx方向及びy方向の伸縮率に比例してx方向及びy方向の転写倍率を変更するとともに、後述するようにマスクの歪みを補正するためのデジタル信号を副DAC/AMP110に出力する。
【0071】
主DAC/AMP108は、入力したデジタル信号をアナログ信号に変換したのち増幅し、これを図17に示す主偏向器22、24に出力する。これにより、電子ビーム15は、光軸と平行な状態を維持したまま、図18に示すようにマスク30の全面を走査するように偏向される。
【0072】
また、副DAC/AMP110は、入力したデジタル信号をアナログ信号に変換したのち増幅し、これを図17に示す副偏向器26、28に出力する。これにより、電子ビーム15は、図11に示すようにマスク32への入射角度が制御される。
【0073】
いま、図11に示すように電子ビーム15のマスク32への入射角度をα、マスク32とウエハ44との間隔をGとすると、入射角度αによるマスクパターンの転写位置のずれ量δは、次式、
【0074】
【数5】
δ=G・tan α
で表される。図11上ではマスクパターンは、ずれ量δだけ正規の位置からずれた位置に転写される。
【0075】
従って、電子ビームの走査位置に応じて入射角度αを変化させることにより、転写倍率を変化させることができる。尚、入射角度αは、マスク中心では入射角度αを0とし、マスク中心から遠ざかるにしたがって入射角度αを大きくする。
【0076】
図12は本発明に係る電子ビーム近接露光方法の動作手順を示すフローチャートである。
【0077】
同図に示すように、まず電子ビーム近接露光装置にマスクをロードし(ステップS10)、続いてウエハをθXYステージ70上の静電チャック60に位置決めしたのち、該静電チャック60で吸着固定することによりウエハをロードする(ステップSS12)。続いて、ウエハに電子が帯電しないように導通ピン等によってウエハの導通をとる(ステップS14)。
【0078】
次に、ウエハの高さを検出するためのzセンサによって高さ検出を行い、ウエハの高さ調整を行ったのち(ステップS16)、ウエハの粗い位置合わせ(コースアライメント)を行う(ステップS18)。
【0079】
続いて、図3や図9で説明したようにウエハのx方向及びy方向の伸縮率εx 、εY の測定(MAG測定(グローバル))を行い(ステップS30)、その測定した伸縮率εx 、εY を示す信号を補正演算回路106Aに出力する。その後、ウエハを転写位置に移動させる(ステップS20))。
【0080】
次に、マスクとウエハとの間隔(GAP)を調整する(ステップS22)。マスクとウエハとの間隔Gは、図7(A)に示すように顕微鏡撮像装置の結像面とマスクマークMMXとの交点Qと、ウエハマークMwxとの交点Rとの線分QRを撮影画像に基づいて求め、この線分QRと撮影光軸の入射角αとから、次式、
【0081】
【数6】
G=QR・sin α
によって求めることができる。詳しくは、特開2000−356511号公報に開示されている。尚、間隔Gの測定方法はこの実施の形態に限定されない。
【0082】
上記のようにして測定した間隔Gが所定値(例えば、50μm)となるように間隔Gを調整する。この間隔Gの値(間隔値)は、補正演算回路106Aに加えられる。尚、補正演算回路106Aは、図10に示したデジタル演算回路106中の副偏向器26、28の偏向制御を行う回路に相当する。
【0083】
その後、3つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2を使用してマスクとウエハ上のチップとを精度よく位置決め(ファインアライメント)したのち(ステップS24)、電子ビームによってマスクパターンをウエハに転写する(ステップS26)。
【0084】
この転写時に補正演算回路106Aは、ウエハの伸縮率εx 、εY に基づいて転写倍率を変更するとともに、マスク歪みを補正するように電子ビームのマスクパターンへの入射角度を制御(傾き補正)する。尚、補正演算回路106Aには、ステップS32で予め測定されたマスク歪みを示すデータが入力されており、補正演算回路106Aは、例えば図13(A)に示すようなマスク歪みを入力した場合に、図13(B)に示すようなマスク歪みのない状態でのマスクパターンが転写されるように電子ビームの傾き補正を行う。
【0085】
ウエハへのマスクパターンの転写が終了すると、ウエハをアンロードする(ステップS28)。
〔第2の実施の形態〕
図14は本発明に係る電子ビーム近接露光装置の第2の実施の形態の転写部を拡大した上面図である。尚、図3に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0086】
図14に示すように、この電子ビーム近接露光装置には、4つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2、AY2が設けられている。また、ウエハ44’には、ウエハ44’の各チップの位置決めや、各チップの伸縮率を測定するための4組のウエハマークMWX1,MWX2,MWY1,MWY2 (図15参照)がチップが形成される領域外に設けられている。
【0087】
一方、マスク32’には、破線で示す領域内にマスクパターンが形成されており、破線で示す領域外に前記ウエハマークMWX1,MWX2,MWY1,MWY2 との関係でマスク32’とウエハ44’とのx方向、y方向のずれ、及びxy平面の回転方向のずれ、及びチップのx方向及びy方向の伸縮率を検出するための4つのマスクマークMMX1,MMX2,MMY1,MMY2 が設けられている。
【0088】
次に、ウエハの各チップのx方向及びy方向の伸縮率の測定方法について説明する。
【0089】
チップの伸縮率を測定する場合には、測定しようとするチップとマスク32’とを位置決めするが、チップのy方向の伸縮率の測定する場合には、3つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AX2によって検出される位置ずれ量が、同時にゼロになるようにθXYステージ70をx方向、y方向に移動させるとともに、xy平面内でθXYステージ70を回転させる。尚、この実施の形態では、チップの中心とマスクの中心とを一致させる位置決め用のマークが形成されている。
【0090】
そして、残りの顕微鏡撮像装置AY2によって検出される位置ずれ量Δyを求める。この位置ずれ量Δyは、2つのウエハマークMWY2 とマスクマークMMY2 との各距離を、図15に示すようにy1 ,y2 とすると、次式、
【0091】
【数7】
Δy=(y1 −y2 )/2
で表すことができる。このようにして求めた位置ずれ量Δyを、チップの中心から2つのウエハマークMWY2 の中心とのy方向の基準の長さで除算することにより、チップのy方向の伸縮率を求めることができる。
【0092】
同様にして、チップのx方向の伸縮率を測定する場合には、3つの顕微鏡撮像装置AX1、AY1、AY2によって検出される位置ずれ量が、同時にゼロになるようにθXYステージ70をx方向、y方向に移動させるとともに、xy平面内でθXYステージ70を回転させ、残りの顕微鏡撮像装置AX2によって検出される位置ずれ量Δxを求める。この位置ずれ量Δxは、2つのウエハマークMWX2 とマスクマークMMX2 との各距離を、図15に示すようにx1 ,x2 とすると、次式、
【0093】
【数8】
Δx=(x1 −x2 )/2
で表すことができる。このようにして求めた位置ずれ量Δxを、チップの中心から2つのウエハマークMWX2 の中心とのx方向の基準の長さで除算することにより、チップのx方向の伸縮率を求めることができる。
【0094】
図16は本発明に係る電子ビーム近接露光方法の動作手順を示すフローチャートである。尚、図12と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0095】
図16に示すフローチャートとからも明らかなように、第2の実施の形態では、図12に示したウエハ全体(グローバル)の伸縮率を測定するステップ30の代わりに、図14で説明したようにチップごとに伸縮率を測定(MAG測定(チップ))するステップ40を有する点で相違する。尚、ウエハやマスクに形成する位置決め用のマークは、この実施の形態には限定されない。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ウエハの伸縮等によりマスクとウエハの倍率が変化してもウエハに露光される各マスクパターン同士がずれないように露光することができ、特に電子ビームのマスクへの入射角度を制御することによって転写倍率を補正するようにしたため、簡単にかつ精度よく転写倍率を補正することができる。また、マスクに歪みがある場合には、転写倍率の補正と同時にマスク歪みの補正も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ビーム近接露光装置の転写部の上面図
【図2】本発明に係る電子ビーム近接露光装置の転写部の側面図
【図3】図1に示した電子ビーム近接露光装置の転写部を拡大した上面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】図4の5−5線に沿う断面図
【図6】本発明に適用される顕微鏡撮像装置の概略構成図
【図7】顕微鏡撮像装置によってマスクマークとウエハマークとの位置ずれ量を検出する方法を説明するために用いた図
【図8】顕微鏡撮像装置によってマスクマークとウエハマークとの位置ずれ量を検出する方法を説明するために用いた図
【図9】ウエハの伸縮率の測定方法の他の実施の形態を説明するために用いた図
【図10】本発明に係る電子ビーム近接露光装置の制御部の実施の形態を示すブロック図
【図11】副偏向器によって電子ビームの転写位置がずれる様子を示す図
【図12】本発明に係る電子ビーム近接露光方法の動作手順を示すフローチャート
【図13】マスク歪みの補正を説明するために用いた図
【図14】本発明に係る電子ビーム近接露光装置の第2の実施の形態の転写部を拡大した上面図
【図15】チップごとの伸縮率の求め方を説明するために用いた図
【図16】電子ビーム近接露光方法の第2の実施の形態の動作手順を示すフローチャート
【図17】本発明が適用される電子ビーム近接露光装置の基本構成図
【図18】電子ビームによるマスクの走査を説明するために用いた図
【図19】本発明が適用される電子ビーム近接露光装置の全体構成図
【符号の説明】
15…電子ビーム、22、24…主偏向器、26、28…副偏向器、32、32’…マスク、44、44’…ウエハ、60…静電チャック、70…θXYステージ、90…顕微鏡対物レンズ、91…カバーガラス、91A…導電性の薄膜、92…導電性の保持部材、93…白色光源、97…撮像部、100…中央処理装置(CPU)、102…信号処理回路、104…ステージ駆動回路、106…デジタル演算回路、106A…補正演算回路、AX1、AY1、AX2、AY2…顕微鏡撮像装置、MWX,MWY,MWX1,MWX2,MWY1,MWY2 …ウエハマーク、MMX,MMY,MMX1,MMX2,MMY1,MMY2 …マスクマーク、LX,LY …レーザ干渉計
Claims (9)
- ウエハにマスクを近接配置し、電子ビームによって前記マスクを走査することにより該マスクに形成されたマスクパターンを前記ウエハ上のレジスト層に転写する電子ビーム近接露光方法において、
所定の工程時のウエハを基準にした現在のウエハのx方向及びy方向の伸縮率を測定するステップと、
前記電子ビームによる前記ウエハへの露光時に、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率に比例してx方向及びy方向の転写倍率を変更すべく、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率と前記ウエハとマスクとの間隔値と前記電子ビームのマスク上の走査位置とに基づいて前記マスクパターンへの前記電子ビームの入射角度を制御するステップと、
を含むことを特徴とする電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクのマスク歪みを測定し、
前記電子ビームの入射角度を制御するステップは、前記転写倍率を変更するとともに前記測定したマスク歪みを補正すべく、前記ウエハのx方向及びy方向の伸縮率と前記マスク歪みと前記ウエハとマスクとの間隔値と前記電子ビームのマスク上の走査位置とに基づいて前記マスクパターンへの前記電子ビームの入射角度を制御することを特徴とする請求項1の電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクに位置合わせ用のマスクマークを設けるとともに、前記ウエハに形成される第1のチップと、該第1のチップに対してx方向に離間した第2のチップと、y方向に離間した第3のチップとにそれぞれ前記マスクマークに対応する位置合わせ用のウエハマークを設け、
前記伸縮率を測定するステップは、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第1のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第2のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第2の位置合わせステップと、
前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第1の移動距離を測定するステップと、
前記測定した第1の移動距離と前記第1のチップと第2のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのx方向の伸縮率を求めるステップと、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第3のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第3の位置合わせステップと、
前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第3の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第2の移動距離を測定するステップと、
前記測定した第2の移動距離と前記第1のチップと第3のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのy方向の伸縮率を求めるステップと、
からなることを特徴とする請求項1又は2の電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクマークは、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のマスクマークと、前記第1又は第2のマスクマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のマスクマークとを有し、
前記ウエハマークは、前記第1、第2及び第3のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のウエハマークと、前記第1又は第2のウエハマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のウエハマークとを有し、
前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段とを設け、
前記第1の位置合わせステップは、前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させ、
前記第2及び第3の位置合わせステップは、前記第1及び第2の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1及び第2のマスクマークと第1及び第2のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的に移動させることを特徴とする請求項3の電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクに位置合わせ用のマスクマークを設けるとともに、前記ウエハに形成される第1のチップと、該第1のチップに対してx方向に離間した第2のチップと、前記ウエハに形成される第3のチップと、該第3のチップに対してy方向に離間した第4のチップとにそれぞれ前記マスクマークに対応する位置合わせ用のウエハマークを設け、
前記伸縮率を測定するステップは、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第1のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第2のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第2の位置合わせステップと、
前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第1の移動距離を測定するステップと、
前記測定した第1の移動距離と前記第1のチップと第2のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのx方向の伸縮率を求めるステップと、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第3のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第3の位置合わせステップと、
前記マスクのマスクマークと前記ウエハ上の第4のチップのウエハマークとが所定の位置関係になるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させる第4の位置合わせステップと、
前記第3の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第4の位置合わせステップでの位置合わせが終了するまでの前記ウエハとマスクとの相対的な第2の移動距離を測定するステップと、
前記測定した第2の移動距離と前記第3のチップと第4のチップとの前記所定の工程時の距離とに基づいて前記ウエハのy方向の伸縮率を求めるステップと、
からなることを特徴とする請求項1又は2の電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクマークは、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のマスクマークと、前記第1又は第2のマスクマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のマスクマークとを有し、
前記ウエハマークは、前記第1、第2及び第3のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ及びy方向の位置ずれを検出するための第1、第2のウエハマークと、前記第1又は第2のウエハマークと異なる位置に設けられ、前記ウエハとマスクとのx方向の位置ずれ又はy方向の位置ずれを検出するための第3のウエハマークとを有し、
前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段とを設け、
前記第1及び第3の位置合わせステップは、前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させ、
前記第2及び第4の位置合わせステップは、前記第1及び第2の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1及び第2のマスクマークと第1及び第2のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させることを特徴とする請求項5の電子ビーム近接露光方法。 - 前記マスクと前記ウエハに形成されるチップとのx方向の2つの位置ずれをそれぞれ検出するための第1、第2のマスクマークと、y方向の2つの位置ずれをそれぞれ検出するための第3、第4のマスクマークとを前記マスクに設け、
前記第1、第2、第3及び第4のマスクマークとの位置関係に基づいて前記ウエハと前記チップとのx方向の2つの位置ずれ及びy方向の2つの位置ずれを検出するための第1、第2、第3及び第4のウエハマークを前記ウエハに設け、
前記第1のマスクマークと第1のウエハマークとを同時に撮像する第1の撮像手段と、前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとを同時に撮像する第2の撮像手段と、前記第3のマスクマークと第3のウエハマークとを同時に撮像する第3の撮像手段と、前記第4のマスクマークと第4のウエハマークとを同時に撮像する第4の撮像手段とを設け、
前記伸縮率を測定するステップは、
前記第1、第2及び第3の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第2及び第3のマスクマークと第1、第2及び第3のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第1の位置合わせステップと、
前記第1の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第4の撮像手段から得られる画像信号に基づいて検出される前記第4のマスクマークと第4のウエハマークとの位置ずれから該チップのy方向の伸縮率を求めるステップと、
前記第1、第3及び第4の撮像手段から得られる各画像信号に基づいて検出される前記第1、第3及び第4のマスクマークと第1、第3及び第4のウエハマークとの位置ずれがそれぞれゼロになるように前記ウエハとマスクとを相対的にx方向及びy方向に移動させるとともにxy平面内で相対的に回転させる第2の位置合わせステップと、
前記第2の位置合わせステップでの位置合わせが終了した後、前記第2の撮像手段から得られる画像信号に基づいて検出される前記第2のマスクマークと第2のウエハマークとの位置ずれから該チップのx方向の伸縮率を求めるステップと、
を有することを特徴とする請求項1又は2の電子ビーム近接露光方法。 - 請求項4、6又は7の電子ビーム近接露光方法において、
前記撮像手段の前記マスクに対向する光学部材は、その表面に導電性の薄膜が蒸着され、当該導電性の薄膜が接地されていることを特徴とする電子ビーム近接露光方法。 - 請求項4、6又は7の電子ビーム近接露光方法において、
前記撮像手段の光学部材の前面にシャッタ機構を設け、
前記位置合わせ時に前記シャッタ機構を開き、前記電子ビームによる転写時に散乱する電子又は2次電子が前記撮像手段の光学部材に帯電しないように前記シャッタ機構を閉じることを特徴とする電子ビーム近接露光方法。
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