JP3709897B2 - 受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリセット機能を有する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PLLを使用したシンセサイザ方式の受信機は、受信周波数を選局キーにプリセットしておくことができ、選局キーを押すと、その押されたキーにプリセットされている周波数の放送局を選局できるようにされている。
【0003】
そして、そのプリセットは、受信周波数のデータ、例えばPLLの可変分周回路の分周比のデータを、選局キーに対応したメモリのアドレスに書き込んでおくものである。また、選局キーによる選局は、押されたキーに対応したアドレスから分周比のデータを読み出し、これを可変分周回路にセットすることにより、実現している。
【0004】
この場合、分周比のデータをプリセット用のメモリに書き込む方法として、オートメモリインと呼ばれるものがある。これは、例えばAM放送の帯域内をスキャンしていくとともに、そのスキャン中、放送を受信できたら、そのときの周波数(分周比)のデータをメモリに書き込んでいくものである。
【0005】
また、エリアコールと呼ばれるものもある。これは、エリア(地域)を選択すると、そのエリアで受信できる周波数のデータをROMから読み出してプリセット用のメモリに書き込むものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者のオートメモリインの場合には、AM放送のプリセット時、昼夜の電波状況の違いにより、夜間にプリセットを行うと、昼間は受信できない遠方の放送局がプリセットされてしまう。また、FM放送のプリセット時、相互変調の影響で、放送局の存在しない周波数がプリセットされることがある。このように、オートメモリインは、誤ったプリセットを生じやすい。
【0007】
一方、後者のエリアコールの場合には、受信機を日本全国のどこででも使用できるようにすると、各放送局のサービスエリアにしたがって、きわめて細かいエリア分けをしなければならず、ROMの容量をきわめて大きくする必要がある。また、目的とするエリアは、多数のエリアの中から選択することになるので、煩わしいものとなってしまう。
【0008】
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、この発明においては、
PLLにおいて形成された信号を使用して受信信号の周波数変換を行うとともに、上記PLLの可変分周回路の分周比を変更することにより、上記信号の周波数を変更して受信周波数を変更するようにしたシンセサイザ方式の受信機において、
複数のエリアのエリアごとに、そのエリア内の放送局の主要な周波数のデータを、その放送局の他の周波数のデータまで含んで記憶したデータテーブルと、
エリアキーと、
サーチキーと、
複数の選局キーと、
上記複数の選局キーのそれぞれに対応するデータエリアと
を有し、
上記エリアキーを押すことにより、上記複数のエリアのうちの任意の1つのエリアに対応したデータテーブルが選択され、
この選択されたデータテーブルから上記主要な周波数のデータが読み出されて上記データエリアに書き込まれ、
上記サーチキーを押したときには、上記エリアキーを押すことにより選択されたデータテーブルにおける上記周波数のデータを使用して選局が行われるとともに、この選局時、放送の受信が可能であるかどうかがチェックされ、
このチェックにより放送の受信が可能なときには、その周波数のデータが選択され、
この選択された周波数のデータが上記データエリアに書き込まれ、
上記選局キーを押したときには、上記データエリアのうち、上記押された選局キーに対応するデータエリアから、ここに書き込まれている周波数のデータが読み出され、
この読み出された周波数のデータにしたがって上記可変分周回路の分周比がセットされて上記読み出された周波数のデータに対応した放送局が選局される
ようにした受信機
とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明をAM受信機に適用した場合の1つを示す。そして、符号10はシンセサイザ方式に構成されたAM受信回路であり、アンテナ11からの受信信号が、電子同調方式のアンテナ同調回路12に供給されて目的とする周波数fRXの放送波信号SRXが取り出される。
【0011】
そして、この信号SRXが、高周波アンプ13を通じてミキサ回路14に供給されるとともに、VCO21から周波数fLOが、例えば、
fLO=fRX+fIF〔kHz〕 ・・・ (1)
fIFは中間周波数で、例えば、fIF=450kHz
の発振信号SLOが取り出され、この信号SLOがミキサ回路14に局部発振信号として供給され、信号SRXは中間周波信号SIF(中間周波数fIF)に周波数変換される。
【0012】
さらに、この中間周波信号SIFが、中間周波アンプ15を通じてAM検波回路16に供給されてオーディオ信号が復調され、この信号がアンプ17を通じてスピーカ18に供給される。
【0013】
そして、このとき、VCO21は、回路22〜25とともに、PLL20を構成している。すなわち、VCO21からの信号SLOが、可変分周回路22に供給されて1/Nの周波数に分周され、この分周信号が位相比較回路23に供給されるとともに、発振回路24から基準周波数、例えば周波数9kHzの発振信号が取り出され、この発振信号が比較回路23に供給され、その比較出力がローパスフィルタ25を通じてVCO21にその制御電圧として供給される。また、フィルタ25の出力電圧が、同調回路12に選局電圧として供給される。
【0014】
したがって、定常状態においては、分周回路22からの分周信号と、発振回路24の発振信号とは周波数が等しいので、このときの発振信号SLOの周波数fLOは、
fLO=N×9〔kHz〕 ・・・ (2)
となり、(1)、(2)式から
となる。
【0015】
したがって、分周比Nを、109〜230の間において「1」ずつ変化させれば、局部発振周波数fLOが、981kHz〜2070kHzの間を9kHzの間隔で変化するので、受信周波数fRXは、531kHz〜1620kHzの周波数帯を9kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに対応して変化することになる。
【0016】
また、中間周波アンプ15からの中間周波信号SIFおよび検波回路16の検波出力の各一部が検出回路31に供給され、検出回路31からは、
となる検出信号S31が取り出される。
【0017】
さらに、このAM受信機には、プリセット受信を実現するため、マイクロコンピュータ40が設けられている。このマイクロコンピュータ40は、CPU41と、プログラム用およびデータ用のROM42と、ワークエリア用のRAM43と、プリセットされた周波数データの記憶用のメモリ44とを有する。そして、メモリ42〜44はシステムバス49を通じてCPU41に接続される。
【0018】
この場合、ROM42には、プログラムの一部として例えば図2に示すサーチルーチン100が用意されるとともに、例えば図3Aに示すようなエリアコール用の周波数データのテーブルDTBLが用意される。
【0019】
すなわち、このAM受信機においては、AM放送局のサービスエリアを考慮して、日本全国が、
「北海道」、「東北1」、「東北2」
「関東1」、「関東2」、「中部」
「東海」、「北陸」、「近畿1」、「近畿2」
「中国」、「四国」、「九州1」、「九州2」
の14のエリアに分割された場合である。
【0020】
そして、データテーブルDTBLは、その分割されたエリアごとに用意されるものであり、図3AのデータテーブルDTBLは「東北2」に対応するテーブルを示す。そして、このデータテーブルDTBLは、後述する選局キーの数に対応して7局分のデータエリアP1〜P7を有するとともに、データエリアP1〜P7のそれぞれは、例えば11局分のサブエリアQ1〜Q11に分割されている。
【0021】
そして、第1番目のデータエリアP1の第1番目のサブエリアQ1に、「東北2」のエリアが対象とする「NHK第1放送」のうち、もっとも代表的な周波数891kHzのデータとして、分周比149が書き込まれている。なお、かっこ内の数字は、周波数を参考のために示すものであり、これはテーブルDTBLに書き込まれてはいない(以下同様)。
【0022】
また、第1番目のデータエリアP1の第2番目〜第10番目のサブエリアQ2〜Q10に、「東北2」のエリアが対象とする「NHK第1放送」の他の周波数846kHz〜1341kHzのデータとして、分周比144〜199が書き込まれている。さらに、第1番目のデータエリアP1の第11番目のサブエリアQ11に、分周比Nとして有り得ない値、例えば「0」が終了を示すデータとして書き込まれている。
【0023】
また、第2番目のデータエリアP2の第1番目のサブエリアQ1に、「東北2」のエリアが対象とする「山形放送」の主要な周波数918kHzのデータとして、分周比152が書き込まれている。
【0024】
さらに、第2番目のデータエリアP2の第2番目のサブエリアQ2に、「東北2」のエリアが対象とする「山形放送」の他の周波数1098kHzのデータとして、分周比172が書き込まれ、残るサブエリアQ3〜Q10はデータの終了および空きを示す「0」が書き込まれている。
【0025】
そして、以下同様に、第3番目のデータエリアP3から第5番目のデータエリアP5に、「東北2」のエリアが対象とする「NHK第2放送」、「東北放送」、「ラジオ福島」の周波数のデータとして、分周比N〜Nがそれぞれ書き込まれている。さらに、データエリアP6、P7は空いているので、データとして「0」が書き込まれている。
【0026】
つまり、一般的に言えば、データテーブルDTBLのデータエリアP1〜P7の第1番目のサブエリアQ1〜Q1には、そのデータテーブルDTBLが対象としているエリア(特にその主要な都市)で受信できる主要な放送局の周波数のうち、代表的な周波数の分周比N〜Nが、周波数順に書き込まれている。また、第1番目のサブエリアQ1〜Q1に分周比N〜Nの書き込まれた放送局が、サテライト周波数などの別の周波数でも放送をしているときには、その別の周波数の分周比N〜Nが、データエリアP1〜P7の第2番目以降のサブエリアQ2〜Q2に、それぞれ書き込まれている。
【0027】
さらに、図1において、メモリ44は、データの消去および書き込みを電気的に行うことのできるROMとされ、あるいは、図示はしないが、電池によりバックアップされたRAMとされ、すなわち、メモリ44は不揮発性メモリとされ、電源をオフにしたときでも、書き込まれたデータを保持できるようにされている。
【0028】
そして、このメモリ44には、例えば図3Bに示すように、7局分のエリアA1〜A7が用意されるとともに、その各エリアA1〜A7には、分周比Nを記憶(プリセット)できるようにされている。
【0029】
さらに、バス49には、ポート51〜54およびキーインターフェイス回路55が接続される。そして、ポート51は分周回路22に接続され、CPU41からの分周比Nが、ポート51を通じて分周回路22にセットされる。また、ポート52から制御信号S52が取り出され、この信号S52が、例えば高周波アンプ13に利得の制御信号として供給され、受信回路10の受信感度は、
S52=“0”のとき、通常よりも低い感度
S52=“1”のとき、通常の感度(最高感度)
とされる。
【0030】
また、検出回路31からの検出信号S31がポート53を通じてマイクロコンピュータ40に取り込まれる。さらに、ポート54からミューティング信号が取り出され、このミューティング信号がアンプ17に供給されてミューティングの制御が行われる。
【0031】
さらに、インターフェイス回路55には、エリアコールキーKA、確定キーKE、サーチキーKSおよび7局分の選局キーK1〜K7が接続される。なお、キーK1〜K7は、データテーブルDTBLのデータエリアP1〜P7にそれぞれ対応するとともに、メモリ44のエリアA1〜A7にそれぞれ対応する。さらに、キーKA〜K7は、いずれもノンロックタイプのプッシュスイッチにより構成されている。
【0032】
また、バス49には、ディスプレイコントローラ56が接続されるとともに、このコントローラ56には、表示素子として、例えばLCD61が接続される。そして、CPU41からコントローラ56に表示用のデータが供給されると、そのデータに対応した文字などがLCD61に表示される。
【0033】
このような構成において、まず、オートプリセットキーKAを押すと、データテーブルDTBLを使用して主要な周波数でのエリアコールが実行される。すなわち、キーKAを例えば2秒以上押すと、CPU41がROM42のルーチンを実行することにより、14分割されたエリアのうちの第1番目のエリア「北海道」を示す文字のデータが、CPU41からコントローラ56に供給され、LCD61には、「北海道」を示す文字が表示される。
【0034】
そして、以後、キーKAを押すごとに、LCD61に表示されるエリアの名前が順に変化していく。なお、この表示の変化は巡回式とされ、最後の「九州」の次は最初の「北海道」とされる。
【0035】
そして、目的とするエリアの名前が表示されたら、確定キーKEを押す。すると、そのとき名前の表示されているエリアのデータテーブルDTBLが、以後、選択された状態となる。例えば、「東北2」を示す文字がLCD61に表示されているときに、確定キーKEを押すと、「東北2」のデータテーブルDTBL、すなわち、図3AのデータテーブルDTBLが選択され、以後の処理の対象とされる。
【0036】
続いて、その選択されたデータテーブルDTBLの分周比N〜Nのうち、データエリアP1〜P7の第1のサブエリアQ1〜Q1の分周比N〜Nが、メモリ44のエリアA1〜A7に転送されて書き込まれる。そして、これで、キーKAによるエリアコール処理は終了であり、選局キーK1〜K7に放送局がプリセットされたことになる。
【0037】
したがって、以後、選局キーK1〜K7により、ワンタッチで選局を行うことができる。すなわち、キーK1〜K7のうちの任意のキーKi(i=1〜7のどれか)を押すと、メモリ44のエリアA1〜A7のうち、エリアAiからそこに転送されて書き込まれている分周比Nが読み出され、この読み出された分周比Nがポート51を通じて可変分周回路22にセットされる。したがって、受信回路10の受信周波数fRXは、可変分周回路22にセットされた分周比Nに対応した周波数となる。
【0038】
こうして、エリアコールキーKAを押すと、エリアコール処理が実行され、以後、プリセットされている放送局を、選局キーK1〜K7を押すだけのワンタッチで選局することができる。
【0039】
ただし、これだけでは、受信機の使用場所によっては、選局キーK1〜K7に、受信できないか、あるいは受信に適さない放送局がプリセットされていることがある。そして、そのような場合には、サーチキーKSを押す。
【0040】
すると、CPU41により、ルーチン100が実行されて受信に適した放送局が再プリセットされる。すなわち、サーチキーKSを例えば2秒以上押すと、CPU41の処理がルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102において、制御信号S52が“0”とされて受信回路10の受信感度が通常よりも低い感度とされる。また、ポート54からのミューティング信号により、アンプ17のミューティングがオンとされる。
【0041】
続いて、ステップ111において、変数Mが「1」にセットされ、さらに、ステップ112において、変数Sが「1」にセットされる。この場合、変数Mは、データエリアP1〜P7およびメモリ44のエリアA1〜A7を指定するポインタである。また、変数Sは、サブエリアQ1〜Q11を指定するポインタである。
【0042】
次に、ステップ113において、データテーブルDTBLのうち、変数Mが示すデータエリアPMの、変数Sが示すサブエリアQSから、ここに書き込まれている分周比NMSが読み出され、この読み出された分周比NMSがPLL20の可変分周回路22にセットされる。
【0043】
例えば、受信機を使用しているエリアが「東北2」であり、したがって、図3AのデータテーブルDTBLが使用されている場合であれば、今は、M=1、S=1なので、データエリアP1のサブエリアQ1から、ここに書き込まれている分周比149が読み出され、この分周比149が可変分周回路22にセットされる。
【0044】
したがって、このステップ113が実行された時点から、分周比NMSに対応する周波数の放送局、例えば周波数891kHzの「NHK第1放送」が選局されることになる。
【0045】
次に、ステップ114において、検出信号S31をチェックすることにより、放送を受信できるかどうかが判別される。そして、S31=“0”のとき、すなわち、放送を受信できないときには、処理はステップ114からステップ115に進み、このステップ115において、変数Sが「1」だけインクリメントされる。
【0046】
続いて、ステップ116において、データテーブルDTBLのうち、変数Mが示すデータエリアPMの、変数Sが示すサブエリアQSから、ここに書き込まれている分周比NMSが読み出され、この読み出された分周比NMSが「0」であるかどうかをチェックすることにより、データが終了したかどうかが判別される。今は、M=1、S=2なので、データエリアP1のサブエリアQ2の分周比N12が「0」であるかどうかがチェックされる。
【0047】
そして、NMS≠0のときには、処理はステップ117からステップ113に戻る。
【0048】
したがって、以後、ステップ113〜116が繰り返され、データエリアPMのサブエリアQ1〜Q10に書き込まれている分周比NM1〜NM10が、順に読み出されるとともに、その読み出された分周比NMSの周波数ごとに放送の有無がチェックされることになる。
【0049】
そして、ある周波数で放送を受信できると、これがステップ114において判別され、処理はステップ114からステップ118に進み、このステップ118において、このときの分周比NMSが、メモリ44のエリアA1〜A7のうち、第M番目のエリアAMに書き込まれる。例えば、M=1、S=8における分周比226の周波数1584kHzで放送を受信できたときには、その分周比226が、メモリ44のエリアA1に書き込まれる。
【0050】
また、データエリアPMのサブエリアS10の分周比NM10まで、放送の有無をチェックしたが、放送を受信できなかった場合には、ステップ115によりS=11となるとともに、ステップ116においてNMS=0なので、処理はステップ116からステップ117に進み、このステップ117において、S=1とされ、その後、処理はステップ118に進む。
【0051】
したがって、データエリアPMの第1番目のサブエリアS2〜S10に書き込まれている分周比NM2〜NM10では、放送を受信できなかったときには、代表的な周波数である第1番目のサブエリアS1の分周比NM1が使用される。
【0052】
こうして、ステップ118により、メモリ44のエリアAMに分周比NMSが書き込まれると、これで、そのデータエリアPMおよびエリアAMが対応している選局キーKM(および放送局)に関するプリセットは終了である。そして、処理は次の選局キーのための処理となる。
【0053】
すなわち、処理はステップ118からステップ121に進み、このステップ121において、変数Mが「1」だけインクリメントされる。したがって、処理の対象となる選局キーは、次の選局キーとなったわけである。
【0054】
そして、次にステップ122において、変数Mが最大値7を越えているかどうかがチェックされ、越えていないときには、処理はステップ122からステップ123に進み、このステップ123において、データテーブルDTBLのうち、変数Mが示すデータエリアPMの第1番目のサブエリアQ1から、ここに書き込まれている分周比NM1が読み出され、この読み出された分周比NM1が「0」であるかどうかをチェックすることにより、データが終了したかどうかが判別される。今は、M=2、S=1なので、データエリアP2のサブエリアQ1の分周比N21が「0」であるかどうかがチェックされる。
【0055】
そして、NMS≠0のときには、処理はステップ123からステップ112に戻る。
【0056】
したがって、以後、選局キーごとにステップ113〜116が繰り返され、放送を受信できると、そのときの分周比NMSがメモリ44のエリアAMに書き込まれ、選局キーKMにその受信できた放送局がプリセットされることになる。
【0057】
そして、「東北2」の場合には、第6番目以降のデータエリアP6、P7には、分周比Nが書き込まれていないが、ステップ121におけるインクリメントの結果、M=6になると、ステップ123において、N61=0が判別され、処理はステップ123からステップ124に進む。
【0058】
そして、このステップ124において、メモリ44のエリアA1〜A7うち、現在対象となっている選局キーKMよりも1つ手前の選局キーK(M-1)に対応するエリアA(M-1)から、ここに書き込まれている分周比Nが読み出され、この読み出された分周比Nが、現在対象となっている選局キーKMに対応するエリアAMに書き込まれる。そして、その後、処理はステップ121に戻る。
【0059】
したがって、メモリ44のエリアA1〜A7のうち、有効な分周比Nが全く書き込まれていないデータエリアPM(例えば、データエリアP6)に対応するエリアAMには、1つ手前のエリアA(M-1)の分周比Nが重複して書き込まれることになる。
【0060】
そして、以上のようにして、すべてのメモリ44のエリアA1〜A7に分周比Nが書き込まれると、このとき、ステップ121によりM=8となるとともに、これがステップ122において判別され、処理はステップ122からステップ131に進む。そして、このステップ131において、ポート52からの制御信号S52が“1”となて受信回路10は通常の受信感度に戻されるとともに、ポート54からのミューティング信号によりアンプ17のミューティングが解除される。
【0061】
そして、ステップ132において、例えばメモリ44のエリアA1から分周比Nが読み出されるとともに、この読み出された分周比Nが可変分周回路22にセットされて、その読み出された分周比Nに対応した受信周波数とされ、その後、ステップ133により、このルーチン100を終了する。
【0062】
したがって、以後、選局キーK1〜K7のうちの任意のキーKiを押すと、メモリ44のエリアA1〜A7のうち、エリアAiからそこに書き込まれている分周比Nが読み出され、この読み出された分周比Nがポート51を通じて可変分周回路22にセットされる。したがって、受信回路10の受信周波数fRXは、可変分周回路22にセットされた分周比Nに対応した周波数となる。そして、その場合、その周波数は、プリセット時、実際に放送の受信のできた周波数である。
【0063】
以上のようにしてプリセットが行われるが、この場合、この受信機によれば、日本全国を14のエリアに分割するとともに、そのエリアごとのデータテーブルDTBLにしたがって、そのエリアに存在する周波数だけをプリセットの対象としているので、よけいな周波数がプリセットされることが少なく、また、短い時間でプリセットを行うことができる。
【0064】
さらに、日本全国をエリアに分割するとき、14程度のエリア数に分割すればよく、多数のエリアに分割する必要がないので、データテーブルDTBLの数およびサイズを小さくすることができ、したがって、データテーブルDTBLを有するROM42が大容量となることがない。また、エリアの数が少ないので、エリアの選択も容易である。
【0065】
しかも、データテーブルDTBLには、サテライト周波数の分周比Nまで用意されているとともに、そのサテライト周波数もプリセットの対象となるので、日本全国のどこででも使用することができる。
【0066】
さらに、サーチキーKSが押されてルーチン100が実行され、メモリ44のエリアA1〜A7の分周比がデータテーブルDTBLの分周比にしたがって書き変えられている期間には、受信回路10の受信感度は低下するようにされているので、対象となるエリアにおいて実用となる放送局だけをプリセットすることができる。
【0067】
なお、上述においては、受信回路10がAM放送を受信する場合であるが、FM放送あるいはテレビ放送(特にその音声信号)を受信する場合も、同様に構成することができる。
【0068】
また、選局キーK1〜K7のうち、このルーチン100が実行される前の最後に押された選局キーKiを記憶しておき、ステップ132においては、メモリ44のエリアA1〜A7のうち、その記憶しておいた選局キーKiに対応するエリアAiから、ここに書き込まれている分周比のデータを読み出して可変分周回路22にセットすることもできる。そのようにすれば、サーチキーKSが押されたときに選局していた放送局について、適切な周波数を受信することができる。
【0069】
【発明の効果】
この発明によれば、よけいな周波数がプリセットされることが少なく、また、短い時間でプリセットを行うことができる。さらに、メモリが大容量となることがない。また、エリアの選局も容易である。しかも、全国のどこででも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す系統図である。
【図2】この発明の一形態を示すフローチャートである。
【図3】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
10 受信回路
14 ミキサ回路
15 中間周波アンプ
16 AM検波回路
20 PLL
21 VCO
22 可変分周回路
31 検出回路
40 マイクロコンピュータ
41 CPU
42 ROM(プログラムおよびデータ用)
44 メモリ(プリセット用)
56 ディスプレイコントローラ
61 LCD
100 サーチルーチン
DTBL データテーブル
KA〜K7 操作キー
Claims (2)
- PLLにおいて形成された信号を使用して受信信号の周波数変換を行うとともに、上記PLLの可変分周回路の分周比を変更することにより、上記信号の周波数を変更して受信周波数を変更するようにしたシンセサイザ方式の受信機において、
複数のエリアのエリアごとに、そのエリア内の放送局の主要な周波数のデータを、その放送局の他の周波数のデータまで含んで記憶したデータテーブルと、
エリアキーと、
サーチキーと、
複数の選局キーと、
上記複数の選局キーのそれぞれに対応するデータエリアと
を有し、
上記エリアキーを押すことにより、上記複数のエリアのうちの任意の1つのエリアに対応したデータテーブルが選択され、
この選択されたデータテーブルから上記主要な周波数のデータが読み出されて上記データエリアに書き込まれ、
上記サーチキーを押したときには、上記エリアキーを押すことにより選択されたデータテーブルにおける上記周波数のデータを使用して選局が行われるとともに、この選局時、放送の受信が可能であるかどうかがチェックされ、
このチェックにより放送の受信が可能なときには、その周波数のデータが選択され、
この選択された周波数のデータが上記データエリアに書き込まれ、
上記選局キーを押したときには、上記データエリアのうち、上記押された選局キーに対応するデータエリアから、ここに書き込まれている周波数のデータが読み出され、
この読み出された周波数のデータにしたがって上記可変分周回路の分周比がセットされて上記読み出された周波数のデータに対応した放送局が選局される
ようにした受信機。 - 請求項1に記載の受信機において、
上記サーチキーが押されて上記選択された周波数のデータが上記データエリアに書き込まれている期間、受信回路の受信感度が低下する
ようにした受信機。
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1995
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