JP3709567B2 - 液晶表示モジュール - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電子部品搭載基板に係り、特に、絶縁基板と、この絶縁基板面に被着された導体層で構成される電極群とこれら電極群の各電極に接続される配線と、前記電極群が形成されている領域を露呈させ配線が形成されている領域を覆って形成されるソルダーレジスト膜とからなる電子部品搭載基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子部品搭載基板は、予め設定されている電子回路の構成に沿って、絶縁基板の全面に形成された導体層を選択エッチングにより除去して、電極群およびこの電極群の各電極に接続されている配線を所定のパターンに形成するようになっている。
【0003】
そして、このようなパターン形成において、電極群の各電極のうち隣接する互いの電極を接続させる場合がある。
【0004】
従来にあっては、このような接続は、隣接する電極の対向する辺の一部(あるいは全部)において接続がなされたパターンを形成していた。
【0005】
なお、この種の液晶表示装置としては、アプライドフィジクスレター45、No.10,1021,1984(Applied Physics Letter,T.J.Sheffer,J.Nehring:"A new,highly multiplexable liquidcrystal display"の他、特開平 1-232326 号公報、特開昭 59-121316 号公報、特開昭 59-129893 号公報、特開昭 60-154232 号公報、特開平 2-287433 号公報、実開昭 62-87379 号公報、先願としての特願平 3-174697 号及び実願平 2-120556 号の願書に最初に添付された明細書または図面に記載がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなパターンからなる接続された電極にあっては、これら電極と接続されるべく他の電極(たとえば半導体ICのリード電極)とを半田で接続する場合に次のような問題点が生じていることが判明した。
【0007】
すなわち、電子部品搭載基板における電極がその電極間同志で接続されたパターン(電極間を接続する部分を以下接続部と称する)となっている場合、この接続部にも半田が付着することとなり、この接続部の両脇における各電極のたとえば半導体ICのリード電極との接続領域における半田をひっぱり込むような現象が生じ、該半導体ICのリード電極との接続に要する半田の量が充分でなくなり接続不良を発生させていた。
【0008】
また、半田による接続後において、各電極が良好に接続されているか否かの判断は目視によるが、前記接続部の全面に付着した半田をいわゆる半田ブリッジ(独立して形成される電極間を跨って半田が付着してしまう状態)と誤認したりするということがあり、目視検査上においても好ましくなかった。
【0009】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところのものは、他の電子部品の電極との半田接続を信頼性よく行えるための電子部品搭載基板を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、基本的には、絶縁基板と、この絶縁基板面に被着された導体層で構成される電極群とこれら電極群の各電極に接続される配線と、前記電極群が形成されている領域を露呈させ配線が形成されている領域を覆って形成されるソルダーレジスト膜とからなる電子部品搭載基板において、隣接する互いの電極の接続は前記ソルダーレジスト膜下の配線間でなされていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
このような構成からなる電子部品搭載基板によれば、隣接する互いの電極の接続はソルダーレジスト膜下の配線間でなされたものとなっている。
【0012】
このため、ソルダーレジスト膜から露呈される電極群の各電極は、そのいづれにおいてもパターンが同じものとなり、異なるパターンのものが存在しなくなる。
【0013】
このため、他の電極(たとえば、半導体ICのリード電極)との接続において半田の付着条件が同じになることから、それぞれの電極において均等に半田が付着し、半田の付着量が減少してしまう個所はなくなる。
【0014】
また、ソルダーレジスト膜から露呈される電極群の各電極は、それぞれパターン的には独立して形成されていることから、仮りに半田ブリッジが目視により検査されてもそれが誤認であるというようなことはなくなる。
【0015】
したがって、このようなことから、他の電子部品の電極との半田接続を信頼性よく行なうことができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明による電子部品搭載基板の一実施例を液晶表示装置に適用した場合について説明する。
【0017】
図1は本発明が適用される液晶表示基板62を上側から見た場合の液晶分子の配列方向(例えばラビング方向)、液晶分子のねじれ方向、偏光板の偏光軸(あるいは吸収軸)方向、および複屈折効果をもたらす部材の光学軸方向を示し、図2は液晶表示基板62の要部斜視図を示す。
【0018】
液晶分子のねじれ方向10とねじれ角θは、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7及び上電極基板11と下電極基板12の間に挟持されるネマチック液晶層50に添加される旋光性物質の種類と量によって規定される。
【0019】
図2において、液晶層50を挟持する2枚の上,下電極基板11,12間で液晶分子がねじれたらせん状構造をなすように配向させるには、上,下電極基板11,12上の、液晶に接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂からなる配向膜21,22の表面を、例えば布などで一方向にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。このときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基板11においてはラビング方向6,下電極基板12においてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。このようにして配向処理された2枚の上,下電極基板11,12をそれぞれのラビング方向6,7が互いにほぼ180度から360度で交叉するように間隙d1をもたせて対向させ、2枚の電極基板11,12を液晶を注入するための切欠け部51を備えた枠状のシール剤52により接着し、その間隙に正の誘電異方性をもち、旋光性物質を所定量添加されたネマチック液晶を封入すると、液晶分子はその電極基板間で図中のねじれ角θのらせん状構造の分子配列をする。なお31,32はそれぞれ上,下電極である。このようにして構成された液晶セル60の上電極基板11の上側に複屈折効果をもたらす部材(以下複屈折部材と称す)40が配設されており、さらにこの部材40および液晶セル60を挟んで上,下偏光板15,16が設けられる。
【0020】
液晶50における液晶分子のねじれ角θは好ましくは200度から300度であるが、透過率−印加電圧カーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向となる現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用的な観点からすれば、230度から270度の範囲がより好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現するように作用する。また優れた表示品質を得るためには液晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1・d1は好ましくは0.5から1.0、より好ましくは0.6から0.9の範囲に設定することが望ましい。
【0021】
複屈折部材40は液晶セル60を透過する光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示に変換するものである。このためには複屈折部材40の屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極めて重要で、好ましくは0.4から0.8、より好ましくは0.5から0.7の範囲に設定する。
【0022】
さらに、本発明になる液晶表示基板62は複屈折による楕円偏光を利用しているので偏光板15,16の軸と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折板を用いる場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基板11,12の液晶配列方向6,7との関係が極めて重要である。
【0023】
図1で上記の関係の作用効果について説明する。図1は、図2の構成の液晶表示基板を上から見た場合の偏光板の軸,一軸性の透明複屈折部材の光学軸,液晶セルの電極基板の液晶配列方向の関係を示したものである。
【0024】
図2において、5は一軸性の透明複屈折部材40の光学軸,6は複屈折部材40とこれに隣接する上電極基板11の液晶配列方向,7は下電極基板12の液晶配列方向,8は上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸,9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸であり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度,角度βは上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明複屈折部材40の光学軸5とのなす角度,角度γは下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の液晶配列方向7とのなす角度である。
【0025】
ここで本明細書における角α,β,γの測り方を定義する。図6において、複屈折部材40の光学軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にとって説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図6に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来るが、本明細書においてはφ1,φ2のうち小さい方の角を採用する。すなわち、図6(a)においてはφ1<φ2であるから、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角αとし、図6(b)においてはφ1>φ2だからφ2を光学軸5と液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1=φ2の場合はどちらを採っても良い。
【0026】
本発明が適用される液晶表示基板においては角度α,β,γが極めて重要である。
【0027】
角度αは好ましくは50度から90度,より好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは20度から70度,より好ましくは30度から60度に、角度γは好ましくは0度から70度,より好ましくは0度から50度に、それぞれ設定することが望ましい。
【0028】
なお、液晶セル60の液晶層50のねじれ角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ方向10が時計回り方向,反時計回り方向のいずれであっても、上記角α,β,γは上記範囲内にあればよい。
【0029】
なお、2図においては、複屈折部材40が上偏光板15と上電極基板11の間に配設されているが、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16との間に配設しても良い。この場合は図2の構成全体を倒立させた場合に相当する。
【0030】
(実施例1)
基本構造は図1及び図2に示したものと同様である。図3において、液晶分子のねじれ角θは240度であり、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向(ホモジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度の液晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と旋光性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μm)の比d/pは0.53とした。配向膜21,22は、ポリイミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理したものを使用した。このラビング処理を施した配向膜がこれに接する液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチルト角(pretilt角)は3.5度である。上記一軸性透明複屈折部材40のΔn2・d2は約0.6である。一方液晶分子が240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・d1は約0.8である。
【0031】
このとき、角度αを約90度,角度βを約30度,角度γを約30度とすることにより、上,下電極31,32を介して液晶層50に印加される電圧がしきい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧があるしきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧がしきい値以下のときには白,電圧がしきい値以上になると黒の,前記と逆の白黒表示が実現できた。
【0032】
図4は図3の構成で角度αを変化させたときの1/200デューティで時分割駆動時のコントラスト変化を示したものである。角度αが90度近傍では極めて高いコントラストを示していたものが、この角度からずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくなると点灯部,非点灯部ともに青味がかり、角度αが大きくなると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれにしても白黒表示は不可能となる。角度β及び角度γについてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記したように50度から90度近く回転すると逆転の白黒表示となる。
【0033】
(実施例2)
基本構造は実施例1と同様である。ただし、液晶層50の液晶分子のねじれ角は260度,Δn1・d1は約0.65〜0.75である点が異なる。一軸性透明複屈折部材40として使用している平行配向液晶層のΔn2・d2は実施例1と同じ約0.58である。液晶層の厚みd1(μm)と旋光性物質が添加されたネマチック液晶材料のらせんピッチp(μm)との比はd/p=0.57とした。
【0034】
このとき、角度αを約100度,角度βを約35度,角度γを約15度とすることにより、実施例1と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の軸の位置を上記値より50度から90度回転することにより逆転の白黒表示が可能である点もほぼ実施例1同様である。角度α,β,γのずれに対する傾向も実施例1とほぼ同様である。
【0035】
上記いずれの実施例においても一軸性透明複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を挟持することによって形成される。この場合、液晶分子のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。また、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テレフタレート),アクリル樹脂フィルム,ポリカーボネイトが有効である。
【0036】
さらに以上の実施例においては複屈折部材は単一であったが、図2において複屈折部材40に加えて、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
【0037】
(実施例3)
基本構造は実施例1と同様である。ただし図7に示す如く、上電極基板11上に赤,緑,青のカラーフィルタ33R,33G,33B、各フィルター同志の間に光遮光膜33Dを設けることにより、多色表示が可能になる。
【0038】
なお、図7においては、各フィルタ33R,33G,33B,光遮光膜33Dの上に、これらの凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が形成された上に上電極31,配向膜21が形成されている。
【0039】
(実施例4)
実施例3による液晶表示基板62と、この液晶表示基板62を駆動するための駆動回路と、光源をコンパクトに一体にまとめた液晶表示モジュール63を示すである。
【0040】
図8はその分解斜視図を示すものである。液晶表示基板62を駆動するIC34は、中央に液晶表示基板62を嵌め込む為の窓部を備えた枠状体のプリント基板35に搭載される。液晶表示基板62を嵌め込んだプリント基板35はプラスチックモールドで形成された枠状体42の窓部に嵌め込まれ、これに金属製フレーム41を重ね、その爪43を枠状体42に形成されている切込み44内に折り曲げることによりフレーム41を枠状体42に固定する。
【0041】
液晶表示基板62の上下端に配置される冷陰極蛍光灯36,この冷陰極蛍光灯36からの光を液晶表示セル60に均一に照射させるためのアクリル板からなる導光体37、金属板に白色塗料を塗布して形成された反射板38、導光体37からの光を拡散する乳白色の拡散板39が図8の順序で、枠状体42の裏側からその窓部に嵌め込まれる。冷陰極蛍光灯36を点灯する為のインバータ電源回路(図示せず)は枠状体42の右側裏部に設けられた凹部(図示せず。反射板38の凹所45に対向する位置にある。)に収納される。拡散板39,導光体37,冷陰極蛍光灯36及び反射板38は、反射板38に設けられている舌片46を枠状体42に設けられている小口47内に折り曲げることにより固定される。
【0042】
ここで、上述した構成において、液晶表示基板62を嵌め込んだプリント基板35について詳述する。
【0043】
図9は、その(a)は平面図を、また、(b)は(a)のb−b線における断面図を示している。
【0044】
同図において、プリント基板35は、図中切欠き線35Cに沿って切り欠かれた切欠き部が設けられ、ほぼコ字形状をなしている。
【0045】
液晶表示基板62は、前記切欠き部に位置付けられて配置されるようになっているが、この実施例では、液晶表示基板62の上下端辺がプリント基板35上に重畳されるように配置されるようになっている。
【0046】
このことから、プリント基板62の前記切欠き部側の上下端辺は、それぞれ液晶表示基板62側に延在されて該液晶表示基板62と重畳される領域(図9の(b)において符号Qで示す)を備えることになる。
【0047】
このような実施例によれば、プリント基板35の切欠き部側の辺は液晶表示基板62側に延在されて該液晶表示基板62と重畳される領域Qを備えたものとなっている。
【0048】
このため、液晶表示基板62に重畳させた分だけプリント基板35の面積が増加することになることから液晶表示基板62の外周から外方に至るプリント基板35の幅(図において符号Pで示す)を小さくすることができる。
【0049】
それ故、回路基板の前記幅Pを小さくできれば、この部分を覆うフレーム41の幅も小さくできるようになる。図11は、フレーム41を組み込んだ状態の断面図を示すものであり、通常額縁と称される部分の幅Wを小さくすることができる。
【0050】
このことから、プリント基板35に充分な配線層を形成できる状態で、フレーム41の幅Wを小さくすることができるようになる。
【0051】
なお、液晶表示基板62と重畳させるようにプリント基板35を延在させるようにしても、該重畳領域Qは、液晶表示基板62の電極形成領域の裏面となっていることから、液晶表示領域に至ることなく形成でき、表示に弊害をもたらすようなことはない。
【0052】
次に、前記駆動用IC34の電極とプリント基板35の電極との接続に関する構成について図10を用いて詳述する。
【0053】
同図において、まず、駆動用IC34がある。この駆動用ICは、いわゆるテープキャリァ方式で形成される回路基板であり、その絶縁基板はフィルム状樹脂基板80からなっている。そして、このフィルム状樹脂基板80の上面には、IC81がいわゆるフェースダウンボンデングされている。IC81の図示しない電極は、それぞれフィルム状樹脂基板80の裏面に形成されている配線層82を介して各リードにまで取り出されている。
【0054】
この各リードのうち、プリント基板35側のリードはアウタリード83と称され、フィルム状樹脂基板80の端辺から突出して延在されて形成されている。
【0055】
一方、プリント基板35には、前記駆動用IC34のアウターリード83と接続されるべく各電極34からなる電極群が形成されている。なお、プリント基板35には、前記電極群をひとまとまりとして露呈させ、他の領域(配線層形成領域)を覆ってソルダーレジスト膜85が被着されている。
【0056】
また、前記電極群を構成する各電極のうち、隣接する電極同志を接続させる必要がある場合がある。この実施例では、特に、このような場合には、ソルダーレジスト膜85下における配線層間で接続する(図中符号85Aで示している。)ようにしたものである。
【0057】
このような構成からなるプリント基板35によれば、隣接する互いの電極84の接続はソルダーレジスト膜85下の配線間でなされたものとなっている。
【0058】
このため、ソルダーレジスト膜85から露呈される電極群の各電極は、そのいづれにおいてもパターンが同じものとなり、異なるパターンのものが存在しなくなる。
【0059】
このため、駆動用IC34のアウターリード83との接続において半田の付着条件が同じになることから、それぞれの電極において均等に半田が付着し、半田の付着量が減少してしまう個所はなくなる。
【0060】
また、ソルダーレジスト膜85から露呈される電極群の各電極84は、それぞれパターン的には独立して形成されていることから、仮りに半田ブリッジが目視により検査されてもそれが誤認であるというようなことはなくなる。
【0061】
したがって、このようなことから、駆動用IC34のアウタリード83との半田接続を信頼性よく行なうことができる。
【0062】
なお、図示してはいないが、駆動用IC34の液晶表示基板62側のリード(インナーリード86と称される)は、たとえば異方性導電コネクタ膜を介在させて液晶表示基板62の電極と接続されるようになっている。
【0063】
また、上述した構成において、枠状体42、拡散板39、導光体37反射板38を組立たもの(以下、バックライト本体70と称する)と、液晶表示基板62を嵌め込んだプリント基板35と、フロントフレームであるフレーム41とを精度よい位置決めをしながら組立る方法について詳述する。
【0064】
図8において、バックライト本体70を構成する枠状体42の4隅には、ピン状突起体44Aが植設されている。このピン状突起体44Aはたとえば枠状体42と一体に形成されているものである。
【0065】
一方、液晶表示基板62を嵌め込んだプリント基板35の4隅には、ピン挿入孔35Aが形成されている。
【0066】
前記ピン状突起体44Aとピン挿入孔35Aとは、ピン状突起体44Aがピン挿入孔35Aに挿入されるようにプリント基板35を配置することにより、バックライト本体70に対してプリント基板35が正確に位置付けされるような位置関係にあるものとなっている。
【0067】
そして、同様にして、フレーム41にも、その4隅においてピン挿入孔41Aが形成されている。
【0068】
このように構成した液晶表示モジュールは、バックライト本体70自身に位置決め手段が設けられたものとなっている。
【0069】
このため、バックライト本体70をベースとして、プリント基板35、フレーム41を順次積層させるだけで位置決めができるようになる。
【0070】
したがって、従来のように、治具を必要としなくて済み、バックライト本体70、プリント基板35、フレーム41のみであることから、その組立の際に逆さにしたりしても繁雑さを感じさせるようなことはない。
【0071】
(実施例5)
実施例4による液晶表示モジュール63をラップトップパソコンの表示部に使用したものである。
【0072】
図12にそのブロックダイアグラムを、図13にラップトップパソコン64に実装した図を示す。マイクロプロセッサ49で計算した結果を、コントロール用LSI48を介して駆動用IC34で液晶表示モジュールを駆動するものである。
【0073】
(実施例6)
図9に示した実施例では、プリント基板35の切欠き部側の上下辺各々を液晶表示基板62側に一様に延在させたものである。しかし、必ずしもこのような構成に限定されることはない。たとえば、図14に示すように、前記各辺のうち、駆動用IC34が配置されている個所の直下に相当する部分のプリント基板35を延在させるようにしてもよい。このようにした場合でも、充分な面積をプリント基板35に確保できるようになるからである。
【0074】
(実施例7)
図8に示した実施例では、バックライト本体70において、ピン状突起体44Aを形成させたものである。しかし、必ずしもこのような構成に限定されることはない。たとえば、図15に示すように、プリント基板35において表面および裏面の両側にそれぞれ突出するピン状突起体35Bを形成し、バックライト本体70側にピン挿入孔44Bを、また、フレーム41側にピン挿入孔41Bを設けるようにしてもよいことはもちろんである。
【0075】
このようにした場合でも、バックライト本体70にプリント基板35およびフレーム41に対する位置決め手段を設けているといえるからである。
【0076】
(実施例8)
プリント基板において、隣接する互いの電極の接続はソルダーレジスト膜下の配線間でなされている技術は、図10に示すように、液晶表示基板62を搭載するプリント基板35を一実施例として説明したものであるが、これに限定されることはない。図16は、一般に用いられるプリント基板90を示したものであり、ソルダーレジスト膜下の配線間の接続個所を符号91で示している。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による電子部品搭載基板によれば、他の電子部品の電極との半田接続を信頼性よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用する液晶表示基板の第一の実施例における液晶分子の配列方向,液晶分子のねじれ方向,偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
【図2】本発明が適用する液晶表示基板の第一の実施例の要部分解斜視図である。
【図3】本発明が適用する液晶表示基板の第2の実施例における液晶分子のねじれ方向,偏向板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
【図4】本発明が適用する液晶表示基板の第一の実施例についてのコントラスト,透過光色−交角α特性を示すグラフである。
【図5】本発明が適用する液晶表示基板の第3の実施例における液晶分子の配列方向,液晶分子のねじれ方向,偏向板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
【図6】交角α,β,γの測り方を説明するための図である。
【図7】本発明が適用する液晶表示基板の一実施例の上電極基板部の一部切欠斜視図である。
【図8】本発明が適用される液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図9】本発明が適用されるプリント基板の一実施例を示す構成図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図10】本発明が適用する駆動用ICとプリント基板との電極間の接続状態の一実施例を示す斜視構成図である。
【図11】本発明が適用されるプリント基板にフレームが組み込まれた状態を示す断面図である。
【図12】本発明が適用されるラップトップパソコンの一実施例のブロックダイアグラムである。
【図13】本発明が適用されるラップトップパソコンの一実施例の斜視図である。
【図14】プリント基板の他の実施例を示す平面構成図である。
【図15】液晶表示モジュールの他の実施例を示す斜視分解図である。
【図16】液晶表示モジュールに用いられるプリント基板以外の他のプリント基板を示す平面構成図である。
【符号の説明】
5…一軸性透明複屈折部材の光学軸、6…上電極基板の液晶配列方向、7…下電極基板の液晶配列方向、8…上偏光板の偏光軸又は吸収軸、9…下偏光板の偏光軸又は吸収軸、11…上電極基板、12…下電極基板、15…上偏光板、16…下偏光板、23…平滑層、33R…赤フィルタ、33G…緑フィルタ、33B…青フィルタ、34…駆動用IC、35A、41A、41B、44B…ピン挿入孔、35B、44A…ピン状突起体、35C…切欠き線、40…複屈折部材、60…液晶セル、62…液晶表示基板、63…液晶表示モジュール、64…ラップトップパソコン、70…バックライト本体、85…ソルダーレジスト膜。
Claims (4)
- 液晶表示基板と、ソルダーレジスト膜で覆われた電子部品搭載基板と、上記液晶表示基板と上記電子部品搭載基板とを接続するフィルム状樹脂基板とを備えた液晶表示モジュールであって、
上記液晶表示基板は第1の電極を有し、
上記電子部品搭載基板は第2の電極を有し、
上記フィルム状樹脂基板の相対する2辺には、上記第1の電極と接続される第3の電極と、上記第2の電極と半田接続される第4の電極を有し、
上記電子部品搭載基板は、上記第2の電極の電極パターンが繰り返し形成された電極群を有し、
上記第2の電極の電極パターンは、上記第4の電極が設けられる辺と交差する第1の方向に沿って伸びる2つの相対する長辺を有し、
上記電極群は上記第4の電極が設けられる辺に沿う第2の方向に上記第2の電極が並んで形成され、
上記ソルダーレジスト膜を、隣合う2本の第2の電極の一方の電極の長辺と、他方の電極の長辺との間が露出するよう形成し、
上記隣合う第2の電極間の接続は、上記第2の電極からソルダーレジスト膜で覆われた領域に向かい上記第1の方向に伸びた配線が、ソルダーレジスト膜で覆われた領域で第2の方向に沿って形成された後、ソルダーレジスト膜で覆われた領域から隣合う第2の電極に向かって伸びて第2の電極と接続されるようにしたことを特徴とする液晶表示モジュール。 - 前記フィルム状樹脂基板は液晶駆動用ICが搭載されたテープキャリア方式の回路基板であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示モジュール。
- 前記液晶表示基板の電極と前記フィルム状樹脂基板は異方性導電コネクタ膜を介して接続されてされていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示モジュール。
- 前記電極群の各電極は同じパターンであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示モジュール。
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-
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- 1991-07-15 JP JP17363691A patent/JP3709567B2/ja not_active Expired - Lifetime
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