JP3708802B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源の正常時にはその出力または周波数変換したものを負荷に与え、異常時には予備電源出力を負荷に与える無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
常時商用給電方式の無停電電源装置について、図5及び図6を用いて説明する。
【0003】
図5は無停電電源装置の構成を示したものであり、常時商用給電方式の名のとおり、商用電源6の状態を電源異常検出回路2で監視し、商用電源6が正常の場合においては、切換えスイッチ5を商用側にし商用電源6をそのまま負荷7に給電する。また商用電源6に異常が発生した場合においてのみバッテリ3に蓄えられたエネルギーをインバータ回路4で交流電源に変換し負荷7に電力を供給し続ける電源装置である。
【0004】
従って、電源異常になったことを迅速かつ正確に検出することがキーポイントである。従来の商用電源6が正常か否かを判定する電源異常検出回路2の動作は図6に示すように、電源異常検出回路2の持つ電源検出カウンタをカウントアップさせ、このカウンタがある値以上になったら停電であると判断する方式である。通常、電源検出カウンタは電源サイクル毎に発生するパルスである電源信号でリセットされるため常にある値以下に保たれる。しかし、停電が発生すると電源信号がなくなり停電検出カウンタはカウントアップし続け、規定の値以上になった場合に商用電源6が喪失したと判断する。この場合、停電検出するまでに少なくとも電源周期の1/2の検出遅れが生じる。また、瞬時停電の場合は停電検出できない。
【0005】
以上述べた従来方式の場合、停電が発生すると最悪10ms程度の間負荷7に電力が給電されない期間が生じるため、負荷装置を誤動作に至らしめるおそれがあり電源装置としての品質はあまりよいものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、電源喪失を素早くかつ正確に判断し、負荷に電力を安定供給できる常時商用給電方式の機能を持った無停電電源装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の無停電電源装置は、交流電源の正常時にはその出力を負荷に与え、交流電源の異常時には予備電源出力を負荷に与える常時商用給電方式の機能を備えた無停電電源装置において、前記交流電源出力の所定周期毎に同期がとられ、交流電源出力の正常な周期に応じた信号長を有するとともに交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より常に小となる部分と、交流電源のゼロクロス付近では反対に大となる部分を併せ持つ基準信号を生成する基準信号生成手段と、前記交流電源の出力電圧を絶対値化した電源電圧信号を生成する電圧信号生成手段と、前記基準信号と前記電源電圧信号とを比較して、交流電源出力が正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に小となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧信号の方が小さくなった場合に電源異常と判断し、交流電源出力の正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に大となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧の方が大きくなった場合に電源異常と判断し、交流電源から予備電源への切換え指令信号を出力する電源異常監視手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、本来あるべき電源電圧に相当する信号を基に電源異常を検出するための基準信号を制御回路上生成し、その信号に対し実際の電源電圧が条件を満たしているか否かを常に判断することにより、停電発生時に素早くバッテリをバックアップし、負荷側には安定した電力を供給できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2を参照して説明する。
【0010】
図1において、無停電電源装置11は、交流電源例えば単相100Vの電圧値、50Hzまたは60Hzの周波数を有する商用電源12から給電されるもので、負荷13に対して上記電圧値及び周波数を有する単相の交流電源を出力する常時商用給電方式の機能を持つ装置として構成されている。バッテリ14は商用電源12に電圧異常時または周波数異常が発生した場合に、商用電源12に代わり負荷13に対してエネルギーを供給するための予備電源であり、その出力によりインバータ回路15は具体的には図示しないが、例えばマイクロコンピュータからなるインバータ制御回路と、トランジスタ等のスイッチング素子及び環流ダイオードを単相ブリッジ接続した周知構成の主回路とを有して構成しており、後述する切換え指令信号Saが入力されると同時に直流―交流変換動作を開始して、上述した単相の交流電圧を生成するようになっている。切換えリレー16は、負荷13への電源供給経路を切換えるために設けられたもので、後述の駆動信号Sbが入力された場合に図示しない励磁コイルに通電されて常開側の接点16aが閉じた状態を呈し、また当該駆動信号Sbが入力停止された場合に上記励磁コイルが断電されて常閉側の接点16bが閉じた状態を呈する構成となっている。この場合、上記接点16bが閉じられた定常状態では商用電源12の出力が負荷13に与えられるものであるが、上記接点16aが閉じられた状態では、インバータ回路15の出力が負荷13に与えられるようになっている。電圧信号発生手段として機能する基準信号生成回路19は、図示しないゼロクロス検出回路によって商用電源電圧の1周期分にゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス検出時点を起点として、商用電源12の正常時における周波数を有しかつゼロクロス点前後の所定期間において電圧値を一定の直流値とした基準信号Sr(図2参照)を発生する。この基準信号Srの正弦波形部の振幅は、商用電源12の正常時における前記電源電圧信号Spの振幅よりも常に小さくなるように、ゼロクロス点の前後の直流値はその区間の正常時における前記電源電圧信号Spより大きくなるように設定されている。また、基準信号Srは例えば基準信号生成回路19内の図示しない記憶回路に予め絶対値化された状態で記憶されている。なお、ゼロクロス点は、商用電源12の電圧が正から負へと変化する時、または負から正へと変化する時のいずれにおいて検出してもよい。また基準信号生成回路19は、基準信号Srが正弦波形部の場合はLレベル、それ以外のゼロクロス前後の直流信号の場合はHレベルとなる信号切換え指令信号Scを出力する。
【0011】
電源異常監視手段としての電源異常監視回路18は、比較手段例えば比較器20、駆動回路21及び信号切換え回路22とから構成されている。信号切換え回路22は信号切換え指令信号ScがHレベルの場合(基準信号Srがゼロクロス前後の直流信号の区間の場合)は、基準信号Srを比較器20の非反転入力端子、電源電圧信号Spを比較器20の反転入力端子に入力し、信号切換え指令信号ScがLレベルの場合(基準信号Srが正弦波形部の区間の場合)は、基準信号Srを比較器20の反転入力端子、電源電圧信号Spを比較器20の非反転入力端子に入力するように出力信号を切換えるための回路である。比較器20は上記のようにして入力される信号を比較し、その比較出力を切換え指令信号Saとしてインバータ回路15及び駆動回路21に与える。駆動回路21は切換え指令信号Saのレベル(Hレベル若しくはLレベル)に応じて切換えリレー16の励磁コイルを断電するための回路である。
【0012】
なお、図1中には接続関係は示していないが、商用電源が供給されない場合には整流回路17、電源異常監視回路18、基準信号生成回路19及びインバータ制御回路は、バッテリー14から電力の供給を受けて動作するようになっている。
【0013】
次に、商用電源12に瞬時停電が発生した場合及びその他の電源異常が発生した場合における本実施形態の作用について説明する。
【0014】
図2は、基準信号Sr、電源電圧信号Sp、信号切換え指令信号Sc及び切換え指令信号Saの出力タイミングチャートを示している。このタイミングチャートは、商用電源12が時刻t1から時刻t3まで正常な電圧を供給し、時刻t3から時刻t4までの間、瞬時停電した後に復電した場合及び時刻t5から時刻t9の間、電源電圧に異常が生じ直流となった場合を想定して描かれている。
【0015】
基準信号生成回路19は、ゼロクロス検出回路によって商用電源12からの出力電圧のゼロクロスを常時検出しており、その検出時刻t1、時刻t4、時刻t10、………を起点として、記憶回路に予め絶対値化された状態で記憶された基準信号データを1周期分だけ順に読み出してアナログ値に変換し、基準信号Srとして電源異常検出回路18に出力する。この場合、上記記憶回路中の基準信号データは、商用電源電圧の1周期を均等な時間幅で複数分割した各時間毎におけるデータとして記憶されている。なお、基準信号Srは半周期毎に同じ波形の繰返しとなるので、実際には半周期分だけのデータを記憶しておけば十分である。電源異常監視回路18内の比較器20は、信号切換え回路22を介して入力されるこの読み出された基準信号Srと、全波整流回路17において商用電源12の電圧を全波整流して得た電源電圧信号Spとを比較して切換え指令Saを出力する。比較器20は、非反転入力端子電圧が反転入力端子電圧よりも高いときにHレベルを出力し、逆に非反転入力端子が反転入力端子電圧より低いときにLレベルを出力するように動作する。また上述したように、商用電源12が正常電圧を供給しているときには、ゼロクロス付近では基準信号Srの方が電源電圧信号Spより高くなっており、信号切換え回路22により非反転入力端子に電源電圧信号Spが入力され、反転入力端子に基準信号Srが入力される。その他の正弦波形部の期間では基準信号Srの方が電源電圧信号Spより低く、信号切換え回路22により非反転入力端子に電源電圧Spが入力され、反転入力端子に基準信号Srが入力される。
【0016】
従って、商用電源12の正常時において、切換え信号Saは常にHレベルとなっている。但し、信号切換え回路22の出力切換えのタイミングでは切換え信号Saが瞬時的にLレベルとなる場合が生じる。この場合でも、比較器20の出力にローパスフィルタ(図示せず)を挿入することによって瞬間的なLレベルへの変化を除去できる。これらの動作により、ゼロクロス付近の電圧が小さい期間では電圧が大きいことを検出し、その他の期間では電圧が小さいことを検出するので、電圧異常の検出は電源電圧信号Spの全ての期間で行なわれることになる。
【0017】
さて、時刻t3において商用電源12に停電が発生すると、図2に示すように電源電圧信号Spがゼロになるので、電源電圧信号Spが基準信号Sりょりも小さくなり、切換え指令信号SaのレベルがHレベルからLレベルに変化する。このLレベルの状態は商用電源12が復電する時刻t4まで続く。このLレベルへの変化は商用電源12の停電のみならず電圧低下によっても同時に発生する。従って、電源異常監視回路18は、この切換え指令信号SaのHレベルからLレベルへの変化により、商用電源12に停電または電圧低下等の異常が発生したことを瞬時に検出することができる。そして、インバータ回路15は切換え指令信号SaがLレベルの期間だけ運転し、バッテリ14の直流電圧から交流電圧を生成する。また駆動回路21が、切換え制御信号SaがLレベルの期間だけ駆動信号Sbを出力して切換えリレー16の励磁コイルに通電する。その結果、切換えリレー16の接点16aが閉じられ、異常電圧を呈する商用電源12を切り離し、代わりにインバータ回路15から交流出力を負荷13に供給することができる。
【0018】
同様に、時刻t5から時刻t9まで商用電源12のp異常等により直流電圧となった場合、図2に示すように電源電圧信号Spは時刻t5から時刻t9まで直流となるため、ゼロクロス付近の基準信号Srの直流信号部で、電源電圧信号Spが基準信号Srよりも大きくなり、切換え指令信号SaのレベルがHレベルからLレベルに変化する。このため、時刻t6から時刻t8の間、前述の時刻t3から時刻t4の間の停電の場合と同様に、異常電圧を呈する商用電源12を切り離し、インバータ回路15を介してバッテリ14の直流電圧を交流電圧に変換して負荷13に供給することができる。
【0019】
以上述べたように、本実施例の常時商用電源供電方式による無停電電源装置11は、商用電源12から負荷13に電力を供給する経路と、バッテリ14の予備電力をインバータ回路15を介して負荷13に供給するバックアップ経路とを切換えるための切換えリレー16を有し、特に商用電源電圧を全波整流した電源電圧信号Spと、商用電源電圧と同一周期を有しその1周期毎のゼロクロス点を起点として順次読み出される絶対値化された基準信号Srとの比較結果に基づいて電源電圧異常を判断し切換えリレー16を切換えるように構成した点に特徴を有する。
【0020】
このように電源異常監視回路18は、実際の商用電源12の電圧波形に基づいた電源電圧信号Spと、商用電源12の正常電圧波形に基づいた基準信号Srとを常時比較しているので、商用電源12の停電のみならず電圧低下が発生した場合及びゼロクロス付近で商用電源12に異常が発生した場合であっても発生とほぼ同時に迅速かつ正確に異常を検出することができ、負荷13に対して電力を安定供給することができる。また基準信号Srの正弦波形部が電源電圧信号Spに近似した正弦波形をなしているので、商用電源12の正常時における両信号Sp、Srの振幅を接近して設定(但し、Sp>Sr)することにより、商用電源電圧のわずかな低下に対しても異常検出が可能となり、電源異常の検出精度をより高めることができる。
【0021】
次に、本発明の第2の実施例につき図3及び図4を参照して第1の実施例と異なる部分について説明する。
【0022】
図3は無停電電源装置22の構成を示したものである。この図3において、電源異常監視手段としての電源異常監視回路18は、比較手段例えば比較器20、信号切換え回路22と、計数回路24及び駆動回路21とから構成されている。
【0023】
計数回路24は具体的には図示しないが、比較器20の出力におけるHレベルからLレベルへのエッジ変化の発生回数を計数するためのカウンタと、そのカウント値と予め設定された異常判定値(2,3,4、………)とを比較する計数比較器とから構成されている。この計数回路24の出力は切換え指令信号Saとしてインバータ回路15及び駆動回路21に与えられる。
【0024】
以下に商用電源12の出力形態に周波数異常が発生した場合における本実施例の作用について図4も参照して説明する。
【0025】
図4は商用電源12の出力電圧、基準信号Sr、信号切換え指令信号Sc及び比較器20の出力である切換え指令信号Saのタイミングチャートを示している。このタイミングチャートは、商用電源12が時刻t11から時刻t13まで正常な電圧を供給し、時刻t13以降その周波数が低下した場合を想定して描かれている。基準信号生成回路19は、第1の実施例と同様に、商用電源電圧のゼロクロス検出時刻t11、時刻t12、時刻t13、………を起点として正常周波数を有する1周期分(半波正弦波形2つ分)の基準信号Srを出力する。電源異常監視回路18内の比較器20は、この出力された基準信号Srと、商用電源12の電圧を全波整流して得た電源電圧信号Spとを比較する。
【0026】
さて、時刻t13において商用電源12の周波数が低下すると、電源電圧信号Spの周期が基準信号Srの周期より長くなり、商用電源12のゼロクロス検出点から次のゼロクロス検出に至るまでお1周期の間において、電源電圧信号Spと基準信号Srとの周期がずれてしまう。その結果、例えば時刻t14から時刻15におけるように、電源電圧信号Spのゼロクロス以外の期間が、基準信号Srの方が電源電圧信号Spより小さい場合に電源異常であると判定する期間に重なる場合が発生する。また時刻t16から時刻t17のように電源電圧信号Spのゼロクロス付近において、基準信号Srの方が電源電圧信号Spより大きい場合に電源異常であると判定する期間に入る場合が発生する。この場合、比較器20は、そのゼロクロス点の前において電源電圧信号Spと基準信号Srが一致する時刻t16から、そのゼロクロス点の後において電源電圧信号Spと基準信号Srが一致する時刻t17までの期間及び電源電圧信号Spのゼロクロス以外の期間で基準信号Srの方が電源電圧信号Spより大きい場合に電源異常と判断する期間、つまり時刻t14から時刻t15の間にLレベルを出力する。そして時刻t15から時刻t16、時刻t17から時刻t18のように電源電圧信号Spの電圧が正常であるとみなされる期間は比較器20の出力はHレベルになる。比較器20のこのような出力パターンは、その後の各周期(例えば時刻t20から時刻t24まで)においても同様に繰返される。従って、電源異常監視回路18は、その計数回路24において比較器20の出力のHレベルからLレベルへのエッジ変化の発生回数を計数し、そのカウント値と異常判定値とを比較することにより、周波数異常の場合に特有の上記出力パターンの発生を認識でき、商用電源12の周波数異常を判断できる。そしてカウント値が異常判定値以上になると、切換え指令信号SaはHレベルからLレベルになり、インバータ回路15が起動されると同時に切換えリレー16の接点16aが閉じられて、バッテリ14のエネルギーがインバータ回路15を介して負荷13に供給される。
【0027】
以上述べたように、本実施例の無停電電源装置22は、商用電源12の周波数が規定値からずれた場合に、ゼロクロス検出時点間における電源電圧信号Spと基準信号Srとの同期ずれに起因して比較着20の出力に1周期毎に繰返して現れるHレベルからLレベルへの変化を計数回路24で計数し、その値が異常判定値以上になったことをもって周波数異常を検出するように構成した点に特徴を有する。
【0028】
商用電源電圧にノイズが混入したような場合、本来のゼロクロス点でない点においてゼロクロス信号が出力されることがあり、一定周期のパルス信号をゼロクロス点間においてカウントする従来の構成では、このようなノイズに対して誤判断が生じていた。これに対し、本発明の無停電電源装置22は、商用電源電圧の状態に応じて異常判定値を適切な値に設定すれば、このような誤ったゼロクロス信号による誤判断を排除できるので、より確実に周波数異常を検出でき、負荷13に対して電力を安定供給することができる。
【0029】
なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように構成してもよい。
【0030】
基準信号Srの正弦波形部データ及びゼロクロス付近の直流部データはマイクロコンピュータを用いて演算により生成してもよい。
【0031】
基準信号Srを正弦波形でなく、矩形波形にしても商用電源12の異常検出が可能であり、また基準信号Srを一定値にしておき、信号切換え指令信号Scのみ商用電源と1周期毎または複数周期毎に同期をとりながら生成する方法でも商用電源12の異常検出が可能である。
【0033】
第1の実施例では、基準信号生成回路19において1周期毎にゼロクロスを検出したが、半周期毎または1周期より大きい周期毎にゼロクロスを検出するように構成してもよい。また第2の実施例では、基準信号生成回路12において1周期毎にゼロクロスを検出したが、1周期より大きい周期毎にゼロクロスを検出するように構成してもよい。
【0034】
上記実施例においては、無停電電源装置の入力である商用電源を基に電源電圧信号を生成していたが、無停電電源装置の負荷への出力電圧を基に生成してもよい。
【0035】
また、常時商用給電方式だけでなく、常時インバータ運転方式の無停電電源装置の入力電源異常検出にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、電源に同期した基準信号を生成し電源電圧信号と比較することにより、電源の喪失、周波数異常、電圧波形異常をほぼ瞬時に検出しバッテリから電力を供給するバッテリバックアップへ切換えができるため、負荷への電源を無瞬断で供給が可能となる信頼性の高い無停電電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す回路構成図
【図2】 本発明の第1の実施例のタイミングチャート
【図3】 本発明の第2の実施例を示す回路構成図
【図4】 本発明の第2の実施例のタイミングチャート
【図5】 従来例を示す回路構成図
【図6】 従来例のタイミングチャート
【符号の説明】
1、11…無停電電源装置、2…電源異常検出回路、3、14…バッテリ(予備電源)、
4、15…インバータ回路、5、16…切換えスイッチ、6、12…商用電源、
7、13…負荷、17…全波整流回路、18…電源異常監視回路、
19…基準信号生成回路、20…比較器、21…駆動回路、22…信号切換え回路、
24…計数回路、Sa…切換え指令信号、Sb…駆動信号、Sc…信号切換え指令信
号、Sr…基準信号、Sp…電源電圧信号

Claims (6)

  1. 交流電源の正常時にはその出力を負荷に与え、交流電源の異常時には予備電源出力を負荷に与える常時商用給電方式の機能を備えた無停電電源装置において、
    前記交流電源出力の所定周期毎に同期がとられ、交流電源出力の正常な周期に応じた信号長を有するとともに交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より常に小となる部分と、交流電源のゼロクロス付近では反対に大となる部分を併せ持つ基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記交流電源の出力電圧を絶対値化した電源電圧信号を生成する電圧信号生成手段と、
    前記基準信号と前記電源電圧信号とを比較して、交流電源出力が正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に小となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧信号の方が小さくなった場合に電源異常と判断し、
    交流電源出力の正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に大となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧の方が大きくなった場合に電源異常と判断し、
    交流電源から予備電源への切換え指令信号を出力する電源異常監視手段と
    を備えたことを特徴とする無停電電源装置。
  2. 交流電源の正常時にはその出力を負荷に与え、交流電源の異常時には予備電源出力を負荷に与える常時商用給電方式の機能を備えた無停電電源装置において、
    前記交流電源出力の1周期毎または複数周期毎に同期がとられ、交流電源出力の正常な周期に応じた信号長を有するとともに交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より常に小となる部分と、交流電源のゼロクロス付近では反対に大となる部分を併せ持つ基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記交流電源の出力電圧を絶対値化した電源電圧信号を生成する電圧信号生成手段と、
    前記基準信号と前記電源電圧信号とを比較して、交流電源出力が正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に小となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧信号の方が小さくなった場合、
    交流電源出力の正常な電圧レベルの場合の電源電圧信号より基準信号が常に大となるように設定されている区間では、基準信号より電源電圧の方が大きくなった場合を計数し、設定回数以上繰返した場合に前記交流電源の周波数異常と判断し、
    交流電源から予備電源への切換え指令信号を出力する電源異常監視手段と
    を備えたことを特徴とする無停電電源装置。
  3. 基準信号を交流電源の正常なゼロクロス付近では交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より高くなる矩形波形と、
    その他の部分では反対に交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より低い絶対値化された正弦波形をした状態の基準波からなる基準信号を生成すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の無停電電源装置。
  4. 基準信号を交流電源の正常なゼロクロス付近では交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より高くなる矩形波形と、
    その他の部分では反対に交流電源出力の正常な電圧レベルの絶対値より低くなる矩形波形を重ね合わせた基準信号を生成すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の無停電電源装置。
  5. 交流電源の正常時にはその出力を負荷に与え、交流電源の異常時には予備電源出力を負荷に与える常時商用給電方式の機能を備えた無停電電源装置において、
    前記交流電源の正常な出力電圧を絶対値化した電源電圧信号のピーク値より低い正の一定値の基準信号を発生させる基準信号発生手段と、
    前記交流電源の出力電圧を絶対値化した電源電圧信号を生成する電圧信号生成手段と、
    前記交流電源が正常なときの出力電圧から生成される前記電源電圧信号と前記基準信号との交差点ごとに分割した区間であって、前記区間が前記交流電源の正常な出力電圧であればゼロクロス点となる時刻を含む場合を第1の区間とし、前記区間が第1の区間でない場合を第2の区間とし、
    前記基準信号と前記電源電圧信号とを比較して、第1の区間では、前記基準信号よりも前記電源電圧信号の方が高くなった場合に異常と判断し、第2の区間では、前記基準信号よりも前記電源電圧信号の方が低くなった場合に異常と判断する判断手段と、
    前記交流電源から前記予備電源への切換え指令信号を出力する電源異常監視手段と
    を備えたことを特徴とする無停電電源装置。
  6. 電源電圧信号を無停電電源装置の負荷への出力信号を基に生成すること
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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