JPH0635674Y2 - インバ−タ装置の停電解列装置 - Google Patents
インバ−タ装置の停電解列装置Info
- Publication number
- JPH0635674Y2 JPH0635674Y2 JP5926386U JP5926386U JPH0635674Y2 JP H0635674 Y2 JPH0635674 Y2 JP H0635674Y2 JP 5926386 U JP5926386 U JP 5926386U JP 5926386 U JP5926386 U JP 5926386U JP H0635674 Y2 JPH0635674 Y2 JP H0635674Y2
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- JP
- Japan
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- power
- load
- inverter device
- current
- inverter
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、直流電源の出力を交流に変換し，商用電力
系統等の既存電力系統と連系して負荷に電力を供給する
インバータ装置を、前記電力系統の停電時に該電力系統
から解列するインバータ装置の停電解列装置に関する。
系統等の既存電力系統と連系して負荷に電力を供給する
インバータ装置を、前記電力系統の停電時に該電力系統
から解列するインバータ装置の停電解列装置に関する。
一般に、個人住宅において、太陽電池等の直流電源およ
び該電源の出力を交流に変換するインバータ装置からな
る太陽光発電システムなどのいわゆる小規模分散形電源
を設置し、該分散形電源を商用電力系統と連系して負荷
に電力を供給することが行なわれているが、このとき電
力系統側に何ら悪影響を及ぼすことのないように、電力
系統に連系すべきシステムの信頼性を確保する必要があ
る。
び該電源の出力を交流に変換するインバータ装置からな
る太陽光発電システムなどのいわゆる小規模分散形電源
を設置し、該分散形電源を商用電力系統と連系して負荷
に電力を供給することが行なわれているが、このとき電
力系統側に何ら悪影響を及ぼすことのないように、電力
系統に連系すべきシステムの信頼性を確保する必要があ
る。
すなわち、たとえば事故あるいは保守の必要性から電力
系統の停電が生じた場合、システムのインバータ装置か
ら電力系統への電力の逆送を速やかに阻止するために、
インバータ装置を電力系統から解列しなければならず、
通常電力系統の停電検知は、負荷電圧を検出することに
より可能であるが、インバータ装置から負荷電力の大部
分を供給する場合には、停電時においても負荷電圧があ
まり変化しないため停電の検知が困難であり、インバー
タ装置の解列を速やかにかつ確実に行なうことができな
い。
系統の停電が生じた場合、システムのインバータ装置か
ら電力系統への電力の逆送を速やかに阻止するために、
インバータ装置を電力系統から解列しなければならず、
通常電力系統の停電検知は、負荷電圧を検出することに
より可能であるが、インバータ装置から負荷電力の大部
分を供給する場合には、停電時においても負荷電圧があ
まり変化しないため停電の検知が困難であり、インバー
タ装置の解列を速やかにかつ確実に行なうことができな
い。
そこで、従来、たとえば特開昭60-187265号公報に記載
されているように、正常時においてインバータ電流と負
荷電流との位相を同相に保ち、インバータ電流を負荷電
流より小さくして系統並列運転を行ない、負荷電流の値
に対してインバータ電流の値が上回るかまたは同一のと
き、電力系統が停電状態にあると判断することが考えら
れている。
されているように、正常時においてインバータ電流と負
荷電流との位相を同相に保ち、インバータ電流を負荷電
流より小さくして系統並列運転を行ない、負荷電流の値
に対してインバータ電流の値が上回るかまたは同一のと
き、電力系統が停電状態にあると判断することが考えら
れている。
しかし、この場合、インバータ装置の電流値に制限を設
けることで停電検知を行なうため、インバータ電流が最
大電流よりも小さくなる分、太陽光発電システムの太陽
電池等の直流電源の出力電力が最大値よりも小さくな
り、当該システムの運転効率，インバータ装置の運転効
率が下がるという問題点がある。
けることで停電検知を行なうため、インバータ電流が最
大電流よりも小さくなる分、太陽光発電システムの太陽
電池等の直流電源の出力電力が最大値よりも小さくな
り、当該システムの運転効率，インバータ装置の運転効
率が下がるという問題点がある。
そこで、この考案では、正常時のインバータ装置の運転
効率の低下を招くことなく、確実に電力系統の停電検知
を行なつてインバータ装置を速やかに解列できるように
することを技術的課題とする。
効率の低下を招くことなく、確実に電力系統の停電検知
を行なつてインバータ装置を速やかに解列できるように
することを技術的課題とする。
この考案は、直流電源の出力を交流に変換し、商用交流
電源等の既存電力系統と連系して負荷に電力を供給する
インバータ装置を、前記電力系統の停電時に解列手段に
より前記電力系統から解列するインバータ装置の停電解
列装置において、前記電力系統と同期した電流指令信号
により出力電流が制御されるインバータ装置と、整流素
子を含み、その電圧−電流特性が原点に対して非対称で
ある負荷と、該負荷の入力側の受電電圧波形を検出する
電圧波形検出手段と、該電圧波形検出手段により検出さ
れた受電電圧波形の中心レベルの変動を検知して前記解
列手段を駆動する駆動手段と、を備えたインバータ装置
の停電解列装置である。
電源等の既存電力系統と連系して負荷に電力を供給する
インバータ装置を、前記電力系統の停電時に解列手段に
より前記電力系統から解列するインバータ装置の停電解
列装置において、前記電力系統と同期した電流指令信号
により出力電流が制御されるインバータ装置と、整流素
子を含み、その電圧−電流特性が原点に対して非対称で
ある負荷と、該負荷の入力側の受電電圧波形を検出する
電圧波形検出手段と、該電圧波形検出手段により検出さ
れた受電電圧波形の中心レベルの変動を検知して前記解
列手段を駆動する駆動手段と、を備えたインバータ装置
の停電解列装置である。
したがつて、この考案では、従来のようにインバータ電
流を負荷電流よりも小さく制御する必要がなく、インバ
ータ電流が最大の状態でインバータ装置の運転が行なわ
れ、インバータ装置の運転効率の低下が防止されること
になる。
流を負荷電流よりも小さく制御する必要がなく、インバ
ータ電流が最大の状態でインバータ装置の運転が行なわ
れ、インバータ装置の運転効率の低下が防止されること
になる。
そして、既存電力系統に停電が生じた場合、電圧波形検
出手段により検出される受電電圧波形の中心レベルが停
電により変動し、当該中心レベルの変動が駆動手段によ
り検知されて解列手段が駆動され、インバータ装置が電
力系統から速やかに解列される。
出手段により検出される受電電圧波形の中心レベルが停
電により変動し、当該中心レベルの変動が駆動手段によ
り検知されて解列手段が駆動され、インバータ装置が電
力系統から速やかに解列される。
つぎに、この考案を、その１実施例を示した図面ととも
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
第１図において、（１）は既存電力系統である商用電力
系統、（２）は電力系統（１）および後述のインバータ
装置に接続された家庭用の系統負荷、（３）は入力端が
負荷（２）の入力側受電端に計器用変圧器（４）を介し
て接続され，負荷（２）の受電電圧の60Hzの基本波成分
のみを抽出し60Hzの正弦波状の電流指令信号を出力する
バンドパスフィルタ、（６）はインバータ装置であり、
図示されていない太陽電池等の直流電源の出力を交流に
変換し、前記電流指令信号の正弦波形，すなわち負荷
（２）の受電電圧の正弦波形と同相の正弦波形を有する
インバータ電流を出力し、電力系統（１）と連系して負
荷（２）に電力を供給する。
系統、（２）は電力系統（１）および後述のインバータ
装置に接続された家庭用の系統負荷、（３）は入力端が
負荷（２）の入力側受電端に計器用変圧器（４）を介し
て接続され，負荷（２）の受電電圧の60Hzの基本波成分
のみを抽出し60Hzの正弦波状の電流指令信号を出力する
バンドパスフィルタ、（６）はインバータ装置であり、
図示されていない太陽電池等の直流電源の出力を交流に
変換し、前記電流指令信号の正弦波形，すなわち負荷
（２）の受電電圧の正弦波形と同相の正弦波形を有する
インバータ電流を出力し、電力系統（１）と連系して負
荷（２）に電力を供給する。
（６）はインバータ装置（５）の出力端と負荷（２）の
受電端との間に設けられ電力系統（１）の停電時にオフ
してインバータ装置（５）を電力系統（１）から解列す
る解列手段、（７）は検出駆動手段であり、変圧器
（４）を介して負荷（２）の受電電圧波形を検出する電
圧波形検出手段としての機能と、受電電圧波形の中心レ
ベルの変動を検知して解列手段（６）に駆動信号を出力
する駆動手段としての機能とを有し、解列手段（６）を
オフしてインバータ装置（５）を電力系統（１）から解
列するようになつている。
受電端との間に設けられ電力系統（１）の停電時にオフ
してインバータ装置（５）を電力系統（１）から解列す
る解列手段、（７）は検出駆動手段であり、変圧器
（４）を介して負荷（２）の受電電圧波形を検出する電
圧波形検出手段としての機能と、受電電圧波形の中心レ
ベルの変動を検知して解列手段（６）に駆動信号を出力
する駆動手段としての機能とを有し、解列手段（６）を
オフしてインバータ装置（５）を電力系統（１）から解
列するようになつている。
なお、（８）は電力系統（１）から負荷（２）への給電
線の途中に設けられた停電仮想スイッチである。
線の途中に設けられた停電仮想スイッチである。
つぎに、前記実施例の動作について説明すると、家庭用
の系統用負荷（２）には、通常制御用の直流駆動回路を
備えたものが多く、そのための整流素子が設けられてお
り、たとえば第２図（ａ）に示すように、整流用ダイオ
ード（Ｄ）および抵抗（R1）の直列回路と抵抗（R2）と
の並列回路からなる負荷を想定し、この並列回路の両端
（T1），（T2）に交流電圧を印加する場合について考え
る。
の系統用負荷（２）には、通常制御用の直流駆動回路を
備えたものが多く、そのための整流素子が設けられてお
り、たとえば第２図（ａ）に示すように、整流用ダイオ
ード（Ｄ）および抵抗（R1）の直列回路と抵抗（R2）と
の並列回路からなる負荷を想定し、この並列回路の両端
（T1），（T2）に交流電圧を印加する場合について考え
る。
ところで、電力系統（１）に停電が発生しない正常時に
は、負荷（２）の受電端の受電電圧は正弦波電圧源とし
ての電力系統（１）により規定されるのに対し、電力系
統（１）に停電が発生した時には、負荷（２）の受電電
圧は正弦波電流源としてのインバータ装置（５）により
規定される。
は、負荷（２）の受電端の受電電圧は正弦波電圧源とし
ての電力系統（１）により規定されるのに対し、電力系
統（１）に停電が発生した時には、負荷（２）の受電電
圧は正弦波電流源としてのインバータ装置（５）により
規定される。
そして、通常ダイオード（Ｄ）が第２図（ｂ）に示すよ
うな電圧−電流特性を有し、このとき電圧−電流特性を
示す直線もしくは曲線が原点に対し非対称であるため、
停電発生後の負荷（２）の受電端における電流波形は前
記したようにインバータ装置（５）により規定されて正
弦波になるのに対し、負荷（２）の受電端における電圧
の振幅は、ダイオード（Ｄ）の整流特性の非対称性から
インバータ電流の正，負に応じて異なり、負荷（２）の
受電端における電圧波形は，その波形の中心レベルがい
ずれかにずれることになり、たとえば直流電圧計により
負荷（２）の受電電圧を測定した場合に、停電発生前に
は現われることのない直流電圧分が測定されることにな
る。
うな電圧−電流特性を有し、このとき電圧−電流特性を
示す直線もしくは曲線が原点に対し非対称であるため、
停電発生後の負荷（２）の受電端における電流波形は前
記したようにインバータ装置（５）により規定されて正
弦波になるのに対し、負荷（２）の受電端における電圧
の振幅は、ダイオード（Ｄ）の整流特性の非対称性から
インバータ電流の正，負に応じて異なり、負荷（２）の
受電端における電圧波形は，その波形の中心レベルがい
ずれかにずれることになり、たとえば直流電圧計により
負荷（２）の受電電圧を測定した場合に、停電発生前に
は現われることのない直流電圧分が測定されることにな
る。
したがって、第１図に示す回路において、仮想スイッチ
（８）のオフにより電力系統（１）に停電が発生する
と、変圧器（４）を介して検出駆動手段（７）により負
荷（２）の受電電圧波形が検出され、負荷（２）に含ま
れる整流素子の整流特性により、前記検出された受電電
圧波形の中心レベルが停電前に比べて正または負側に変
動し、検出駆動手段（７）により受電電圧波形の中心レ
ベルの変動が検知されて解列手段（６）に駆動信号が出
力され、解列手段（６）がオフしてインバータ装置
（５）が電力系統（１）から速やかに解列される。
（８）のオフにより電力系統（１）に停電が発生する
と、変圧器（４）を介して検出駆動手段（７）により負
荷（２）の受電電圧波形が検出され、負荷（２）に含ま
れる整流素子の整流特性により、前記検出された受電電
圧波形の中心レベルが停電前に比べて正または負側に変
動し、検出駆動手段（７）により受電電圧波形の中心レ
ベルの変動が検知されて解列手段（６）に駆動信号が出
力され、解列手段（６）がオフしてインバータ装置
（５）が電力系統（１）から速やかに解列される。
このとき、従来のように停電検知のために，インバータ
装置（５）のインバータ電流を負荷電流よりも小さくす
る必要がないため、正常時にはインバータ電流が最大に
なる状態でインバータ装置（５）を運転することがで
き、インバータ装置（５）の運転効率の低下を防止する
ことができる。
装置（５）のインバータ電流を負荷電流よりも小さくす
る必要がないため、正常時にはインバータ電流が最大に
なる状態でインバータ装置（５）を運転することがで
き、インバータ装置（５）の運転効率の低下を防止する
ことができる。
なお、検出駆動手段（７）をマイクロコンピュータによ
り構成し、受電電圧をA/D変換したのち,1周期分の振幅
の平均をとり、インバータ電流の正弦波の極性に対応す
る電圧の振幅の変動を検出して解列手段（６）を駆動す
るようにしてもよい。
り構成し、受電電圧をA/D変換したのち,1周期分の振幅
の平均をとり、インバータ電流の正弦波の極性に対応す
る電圧の振幅の変動を検出して解列手段（６）を駆動す
るようにしてもよい。
また、解列手段（６）には機械的スイッチや電子アナロ
グスイッチなどを使用してもよいのは勿論である。
グスイッチなどを使用してもよいのは勿論である。
以上のように、この考案のインバータ装置の停電解列装
置によると、従来のように停電検知のためにインバータ
電流を負荷電流よりも小さく制御する必要がなく、イン
バータ電流が最大になる状態でインバータ装置を運転す
ることができ、インバータ装置の運転効率の低下を防止
することができ、停電発生時には、負荷の受電電圧波形
の中心レベルの変動の検知により停電の発生を検知する
ことができ、インバータ装置を電力系統から速やかに解
列することが可能となり、電力系統へのインバータ装置
の電力の逆送等の悪影響の発生を防止することができ
る。
置によると、従来のように停電検知のためにインバータ
電流を負荷電流よりも小さく制御する必要がなく、イン
バータ電流が最大になる状態でインバータ装置を運転す
ることができ、インバータ装置の運転効率の低下を防止
することができ、停電発生時には、負荷の受電電圧波形
の中心レベルの変動の検知により停電の発生を検知する
ことができ、インバータ装置を電力系統から速やかに解
列することが可能となり、電力系統へのインバータ装置
の電力の逆送等の悪影響の発生を防止することができ
る。
図面は、この考案のインバータ装置の停電解列装置の１
実施例を示し、第１図はブロック図、第２図（ａ），
（ｂ）はそれぞれ動作説明図である。 （１）……商用電力系統、（２）……負荷、（５）……
インバータ装置、（６）……解列手段、（７）……検出
駆動手段。
実施例を示し、第１図はブロック図、第２図（ａ），
（ｂ）はそれぞれ動作説明図である。 （１）……商用電力系統、（２）……負荷、（５）……
インバータ装置、（６）……解列手段、（７）……検出
駆動手段。
Claims (1)
- 【請求項１】直流電源の出力を交流に変換し、商用交流
電源等の既存電力系統と連系して負荷に電力を供給する
インバータ装置を、前記電力系統の停電時に解列手段に
より前記電力系統から解列するインバータ装置の停電解
列装置において、 前記電力系統と同期した電流指令信号により出力電流が
制御されるインバータ装置と、 整流素子を含み、その電圧−電流特性が原点に対して非
対称である負荷と、 該負荷の入力側の受電電圧波形を検出する電圧波形検出
手段と、 該電圧波形検出手段により検出された受電電圧波形の中
心レベルの変動を検知して前記解列手段を駆動する駆動
手段と、 を備えたインバータ装置の停電解列装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5926386U JPH0635674Y2 (ja) | 1986-04-19 | 1986-04-19 | インバ−タ装置の停電解列装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5926386U JPH0635674Y2 (ja) | 1986-04-19 | 1986-04-19 | インバ−タ装置の停電解列装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62172293U JPS62172293U (ja) | 1987-10-31 |
| JPH0635674Y2 true JPH0635674Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=30890593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5926386U Expired - Lifetime JPH0635674Y2 (ja) | 1986-04-19 | 1986-04-19 | インバ−タ装置の停電解列装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0635674Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-19 JP JP5926386U patent/JPH0635674Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62172293U (ja) | 1987-10-31 |
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