JP3708259B2 - アンダーフロアー空調用吹出し口 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技場に使用されるアンダーフロアー空調用の吹出し口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、娯楽産業が急速な進展を遂げており、とりわけパチンコホールに代表される遊技場は全国各地に多数存在している。これらのパチンコホールのような遊技場における空調方式としては床面据置き型の空調装置および天井埋込み型の空調装置等を用いて、天井部分から空調空気を吹き出す方式が一般的であった。このような空調方式では、冷房時は内部発生負荷を考慮して空調装置の冷房能力を決定し、遊技場全体を均一な温度にするというものであり、一方暖房時は、天井部分から温風を吹き出すことで浮力による温度成層が生じ易くなり、遊技者の足元が暖まりにくく快適性が損なわれやすいというものであった。また遊技場においては、遊技者の喫煙や各種設備からの汚染空気および臭気の発生が有り、空調装置のほかに別途空気清浄装置や換気システムを設ける構成となっていた(例えば、特開平4−322679号公報)。
【0003】
このため、このような遊技場における空調設備は一般の店舗などに比べ、イニシャルコストおよびランニングコストが膨大となっており、効率的な換気を実現し、居住域のみを空調することでイニシャルコストおよびランニングコストを低減し、省エネルギーが達成できる空調方式としてアンダーフロアー空調方式が遊技場等でも注目されてきている。
【0004】
従来、アンダーフロアー空調方式用の吹出し口は、図14に示すようなものが知られている。
【0005】
以下、そのアンダーフロアー空調用吹出し口について図14を参照しながら説明する。図に示すように、吹出し口101は室内に臨む断面形状が斜め形状となるスリット開口部102Aが放射状に形成された丸形状の吹出しグリル部102と吹出しグリル部102の下方に配置され吹出しグリル部102に連通する筒状部103とからなり、筒状部103には円周に沿ってスリット開口部103Aが設けられている。この吹出し口101は二重床の上面を構成するフロアパネル(図示せず)に数箇所にわたって設けられ、二重床内を流れる空調機からの空調空気104を筒状部103に設けたスリット開口部103Aから流入させ、吹出しグリル部102のスリット開口部102Aを用いて旋回させて室内に吹き出すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のアンダーフロアー空調用吹出し口は、吹出し気流を旋回させ水平方向の拡散性を高めることができるものの、パチンコホール等の遊技場における通路のような幅が狭く遊技者同士が隣接しあう空間では、旋回気流の特性上、遊技者に直接気流があたってしまう課題があり、遊技者に気流感を与えない方向に空調空気を吹き出すことが要求されている。
【0007】
また、開口部断面形状が直線となっているため、開口部に剥離流を生じ、開口部内を通過する気流が乱れ、圧力損失が大きくなるという課題があり、吹出し直後の剥離流の生成を抑制し圧力損失を低減させることが要求されている。
【0008】
また、パチンコホール等の遊技場では、床仕上げ材に石材を用いることが多いが、丸型の吹出し口形状に合わせて石材の床仕上げ材を施工現場で丸く切断加工できないという課題があり、現場施工性を向上することが要求されている。
【0009】
また、冷房時は床面への冷気の停滞を抑制するために、吹出し気流を立ち上げなければならないという課題があり、吹出し気流の鉛直方向の拡散性を高くすることが要求されている。
【0010】
また、暖房時は浮力により暖気は上昇するため、足元が寒くなるという課題があり、吹出し気流の水平成分を維持し、暖気を床面に沿わせることが要求されている。
【0011】
また、吹出し口の開口寸法がパチンコ玉の直径寸法を越えていると吹出し口から二重床内にパチンコ玉が落ちるという課題があり、パチンコ玉を二重床内へ落とさない構造にすることが要求されている。
【0012】
また、吹出し口表面に留まっているパチンコ玉の上を人が踏んだときに、パチンコ玉で転倒するという課題があり、パチンコ玉を吹出し口表面に停滞させないことが要求されている。
【0013】
また、車体重量の増加した台車が吹出し口上を通過したとき、重量で吹出し口が破損するという課題があり、吹出し口の強度を向上させることが要求されている。
【0014】
また、ジュース等の液体をこぼしたときに吹出し口から床下へ流れ落ちてしまうという課題があり、床下内へ液体の流入が防止できることが要求されている。
【0015】
また、通路下に二重床を形成し、通路と平行に二重床内を空調空気が流れるため、吹出し口に形成された開口部に空調空気が均一に流入せず、下流側の開口部からのみ吹き出すという課題があり、吹出し気流方向が一方向に偏らないことが要求されている。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、パチンコ玉を二重床内に落とさないようにでき、また、パチンコ玉を吹出し口の外に転がり出させることができ、また、吹出し口強度を増加させることができ、また、床下内への液体の流入を防止することができ、また、空調空気を均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のアンダーフロアー空調用吹出し口は上記目的を達成するために、パチンコ遊技場において、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線で線対称となる断面形状を有する中央翼部と、同一形状の羽根を翼列として配置した翼列と、前記翼列を前記中心線で線対称となるように配置した対称翼列と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列を囲む支持板部により構成され、遊技場通路に設けられた二重床上面フロアパネルに前記遊技場通路と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列とが直交するように配置され、前記遊技場通路と平行に、空調空気を相対する二方向に吹き出すアンダーフロアー空調用吹出し口において、吹出し口表面に複数のリブを設け、前記リブのリブ間隔をパチンコ玉直径寸法以下でありハイヒールの踵が入り込まないように6mm以下とし、前記リブを前記翼列に対して直角となる方向に複数本配置したものである。
【0018】
そして本発明によれば、パチンコ玉を二重床内に落下させず、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まず、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出され、遊技場通路の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能となるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0019】
また他の手段は、リブ上のパチンコ玉が吹出し口の外側に転がり出すように、リブに吹出し口中心部とフランジ外周部との間で傾斜を設けたものである。
【0020】
そして本発明によれば、パチンコ玉による転倒を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0021】
また他の手段は、羽根表面上とリブとの間の空間に補強材を設けたものである。
【0022】
そして本発明によれば、吹出し口強度を増加させたアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0023】
また他の手段は、吹出し口下部に容器が設けられ、前記容器は前記吹出し口下面に連通し前記容器の対向する二面に側面開口を持ち、前記容器の前記側面開口の上辺から前記容器の底面に向けて傾斜した遮蔽板を有してなるものである。
【0024】
そして本発明によれば、二重床内への液体の流入を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0025】
また他の手段は、容器の対向する二面に設けられた側面開口を、二重床内を流れる空調空気の気流方向に対し平行に配し、容器側面から空調空気を流入させるようにしたものである。
【0026】
そして本発明によれば、空調空気を均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明は、パチンコ遊技場において、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線で線対称となる断面形状を有する中央翼部と、同一形状の羽根を翼列として配置した翼列と、前記翼列を前記中心線で線対称となるように配置した対称翼列と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列を囲む支持板部により構成され、遊技場通路に設けられた二重床上面フロアパネルに前記遊技場通路と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列とが直交するように配置され、前記遊技場通路と平行に、空調空気を相対する二方向に吹き出すアンダーフロアー空調用吹出し口において、吹出し口表面に複数のリブを設け、前記リブのリブ間隔をパチンコ玉直径寸法以下でありハイヒールの踵が入り込まないように6mm以下とし、前記リブを前記翼列に対して直角となる方向に複数本配置したものであり、リブとリブとの間隔がパチンコ玉の直径寸法以下のため、パチンコ玉をリブ表面で受け止め吹出し口から落とさず、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まず、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出され、遊技場通路の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能という作用を有する。また、リブ上のパチンコ玉が吹出し口の外側に転がり出すように、吹出し口中心部におけるリブの厚みを端部よりも大きくすることによりリブに吹出し口中心部とフランジ外周部との間で傾斜を設けたものであり、パチンコ玉を吹出し口から外へ転がり出させるという作用を有する。また、羽根表面上とリブとの間の空間に補強材を設けたものであり、羽根肉厚を厚くせずに吹出し口強度を向上できるという作用を有する。また、吹出し口下部に容器が設けられ、前記容器は前記吹出し口下面に連通し前記容器の対向する二面に側面開口を持ち、前記側面開口の上辺から底面に向けて傾斜した遮蔽板を有しており、吹出し口から流れ落ちた液体を受け止めるという作用を有する。また、容器の対向する二面に設けられた側面開口を、二重床内を流れる空調空気の気流方向に対し平行に配したものであり、空調空気を容器側面より吹出し口に流入させることができ開口部への空調空気の偏りを抑制し、室内に均一に吹き出させるという作用を有する。
【0028】
【実施例】
(参考例1)
なお、従来例と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0029】
図1および図2に示すように、吹出し口1は、吹出し口中心線2を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線2で線対称となり、かつ気流入口前端7が吹出し口中心線2上に位置し気流出口後端8の両端が吹出し気流方向に向けて広くなった断面形状を有する中央翼3と、同一翼形状の羽根4Aを羽根4Aの気流入口前端7が吹出し口中心線2側になるように、かつ吹出し口中心線2と平行に等間隔で4枚並べた翼列4と、吹出し口中心線2で翼列4の線対称となるように配置した対称翼列5と、中央翼3と翼列4と対称翼列5を囲む支持板6により構成され、遊技場通路9に設けられた二重床上面フロアパネル10に遊技場通路9と、中央翼3と翼列4と対称翼列5とが直交するように等間隔で複数個配置される。
【0030】
上記構成において、二重床内を流れる空調空気104は、吹出し口1の下方から吹出し口1へ流入し、吹出し口中心線2で線対称となっている中央翼3と翼列4と翼列4の吹出し口中心線2の線対称となっている対称翼列5によって吹出し口中心線2を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路9と平行に室内に向けて吹き出される。このため、遊技場通路9の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能となる。
【0031】
なお、参考例では、翼列を構成する羽根枚数を4枚としたが、枚数を増減させてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0032】
(参考例2)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0033】
図3および図4に示すように、羽根4Aは羽根中心線11を二次曲線とし、羽根中心線11における羽根4Aの羽根高さhと空調空気の流入角度αと流出角度βと肉厚tから定義される。ここで、流出角度βは羽根高さhにおける二次曲線の接線角度とする。また二次曲線は、鉛直方向をX軸、水平方向をY軸にとり、X軸とY軸の交点である座標原点で流入角度αが接線角度となるように設定し、羽根高さhで流出角度βの接線角度を有するように設定される。この二次曲線で座標原点からX座標が羽根高さhと等しくなるまでの区間が羽根中心線11として用いられる。流入角度αは、空調空気104の翼列4への流入を考慮し、水平方向軸であるY軸に対して垂直となるように設定し、流出角度βは吹出し角度として二次曲線を構成可能な範囲、すなわちβは0度≦β<90度で設定する。この定義された羽根4Aを4枚並べて翼列4が構成される。
【0034】
上記構成において、二重床内を流れてきた空調空気104は、翼列4に対し垂直に流入し、各羽根4Aの表面および裏面によって生じる翼間通路12内を各羽根4Aの曲線形状の表面および曲線形状の裏面に沿って徐々に方向を変化させながら最終的に流出角度βとして室内に吹き出される。このように空調空気104が翼間通路12を通過する間、常に羽根4Aの表面あるいは裏面に接触しているため、方向の変化をスムーズに行うことができ剥離流が生じにくく、気流を乱すことなく吹き出すことが可能となる。
【0035】
なお、参考例では、翼列を構成する羽根枚数を4枚としたが、枚数を増減させてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0036】
(参考例3)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0037】
図5に示すように、吹出し口1の外形を四角形状13とし、外周部14にフロアパネル10に形成したパネル開口15の開口寸法以上の寸法をもつフランジ16を備える。
【0038】
上記構成において、吹出し口1の外形が四角形状13であり、直線形状で形成されるため、施工現場において吹出し口1の外形にあわせて床仕上げ材の加工が可能となる。また、フロアパネル10に形成したパネル開口15に吹出し口1をはめ込んだ時、フランジ16がパネル開口15の周囲を覆い隠すため、床仕上げ材の切断加工面をパネル開口15に一致させる必要がなくなり、床仕上げ材の現場加工時間を短縮することができる。
【0039】
(参考例4)
なお、従来例、参考例1、参考例2と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0040】
図6に示すように、中央翼3と、同一形状の羽根4Aを4枚並べて構成した翼列4の翼間隔17を中央翼3と翼列4の先頭の羽根4Aとの翼間隔17Aをd1とし、翼列4内の3つの翼間隔17をそれぞれ吹出し口中心部18から吹出し口端部19にかけて翼間隔17Bをd2、翼間隔17Cをd3、翼間隔17Dをd4とし、d1>d2>d3>d4となるように中央翼3と翼列4を構成する羽根4Aを不等間隔で配置する。
【0041】
上記構成において、d4を1としてd1をd4の4〜5倍、d2をd4の3〜3.5倍、d3をd4の2倍に設定すると、空調空気104が吹出し口1から吹き出す際に、翼間隔17Aの翼間通路12では立ち上り、翼間隔17Bの翼間通路12から翼間隔17Cの翼間通路12、さらに翼間隔17Dの翼間通路12にかけて徐々に水平に近づく。このため、吹出し気流は鉛直方向へ拡散しやすくなり、図7に示すような吹出し口中心線2に対して直角な吹出し口1を二等分する鉛直断面における吹出し気流の風速分布となり、吹出し後の風速を吹出し口中心部18を中心とした同心円状に等速分布を形成し、鉛直断面方向の拡散性を向上させることができる。
【0042】
なお、参考例では、同一形状の羽根を不等間隔として配置することにより吹出し後の風速を吹出し口中心部を中心とする同心円状に等速分布させたが、吹出し口中心部から吹出し口端部にかけて不等形状の羽根を翼列として等間隔で配置してもよく、その作用効果に差異は生じない。
【0043】
(参考例5)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0044】
図8に示すように、羽根上面終端部20を表面側曲線形状21に合わせてフランジ16の末端まで延長して翼列4の翼列最終翼22とする。
【0045】
上記構成において、翼列最終翼22とそのひとつ前の羽根4Aによって形成される翼間通路12を通過した空調空気104は、羽根上面終端部20をフランジ16の末端まで表面側曲線形状21に合わせて延長された翼列最終翼22の曲線表面におけるコアンダ効果による影響を受け、床面に沿って水平に吹き出される傾向が強くなる。このため、浮力による暖気の立ち上がりを抑制し、暖房時に床面に沿って温風を供給でき、温度成層を生じにくくするため、快適性を損なわない。
【0046】
なお、実施例では、表面側曲線形状に合わせて羽根上面終端部を延長したが、そのまま直線形状で延長してもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0047】
(実施例1)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0048】
図9に示すように、吹出し口表面23に複数本のリブ24をパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に配置する。
【0049】
上記構成において、パチンコ玉25が吹出し口表面23に落下もしくは移動してきたとき、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に複数本配置されたリブ24によってパチンコ玉25を受け止め、二重床内に入り込んでしまうことを防止できる。
【0050】
なお、実施例では、リブ間隔をパチンコ玉の直径以下としたが、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まないように間隔6mm以下にするほうが、なお好ましい。
【0051】
(実施例2)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3、実施例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0052】
図10に示すように、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に複数本配置したリブ24に吹出し口中心部18でのリブ肉厚27をフランジ外周部28でのリブ肉厚27よりも厚くして高低差をつけ傾斜29を形成する。
【0053】
上記構成において、パチンコ玉25が吹出し口表面23に落下もしくは移動してきたとき、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で複数本配置されたリブ24によってパチンコ玉25を受け止め、リブ肉厚27を吹出し口中心部18とフランジ外周部28とで1mm以上吹出し口中心部18を厚くして高低差をつけて形成した傾斜29により、パチンコ玉25を吹出し口1の外側へ転がり出させるようにする。このため、吹出し口表面23にパチンコ玉25が停滞することがなく、パチンコ玉25で足を滑らせて遊技者が転倒することを防止できる。
【0054】
なお、実施例では、吹出し口中心部でのリブ肉厚をフランジ外周部でのリブ肉厚よりも1mm以上厚くして高低差をつけ傾斜を形成したが、パチンコ玉が自発的に転がることができるだけの運動エネルギーを与えられれば高低差は1mm以下でも良く、その作用効果に差異は生じない。
【0055】
(実施例3)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3、実施例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0056】
図11に示すように、吹出し口表面23に翼列4に直角となる方向に配置し、吹出し口中心部18とフランジ外周部28とで高低差をつけ傾斜29を形成したリブ24と翼列4を形成する羽根4Aの羽根表面30との間の空間に補強材31を設置する。
【0057】
上記構成において、吹出し口表面23に配置したリブ24と翼列4を形成する羽根4Aの羽根表面30との間の空間に補強材31を設置することにより、吹出し口1の鉛直方向における強度を向上させることができ、車重の重い台車が吹出し口1上を通過しても吹出し口1を破損から防止できる。
【0058】
(実施例4)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0059】
図12に示すように、吹出し口下面32に連通し、相対二面に側面開口33を有し、側面開口33の上辺34から底面35に向かって傾斜させた遮蔽板36を有する容器37により構成される。
【0060】
上記構成において、吹出し口1からこぼれた少量のジュースなどの液体は、吹出し口下面32に連通した容器37の側面開口33に設けられた遮蔽板36によって容器37の底面35に向けて容器37の内側に流れ落ち、容器37の底面35に溜められる。このため、空調空気104の流入用に開口された容器37の側面開口33を通じて吹出し口1からこぼれてきた少量の液体が二重床内に流れ落ちることを防止できる。
【0061】
なお、実施例では、傾斜させた遮蔽板としたが、曲線形状としてもよく、その作用効果に差異は生じない。
【0062】
(実施例5)
なお、従来例、参考例1、実施例4と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0063】
図13に示すように、吹出し口下面32に連通し、相対二面に側面開口33を有し、側面開口33の上辺34から底面35に向かって傾斜させた遮蔽板36を有する容器37の向きを相対する二面の側面開口33が二重床内を流れる空調空気104に対して平行に配置する。
【0064】
上記構成において、二重床内を流れる空調空気104に対して平行に側面開口33が位置するため、容器37の側面方向から空調空気104が流入し、上に位置する翼列4と対称翼列5に均等に分流される。このため、空調空気104が吹出し口1の流れの下流側に位置する翼列4あるいは対称翼列5からのみ吹き出すといった吹出し気流の偏向性を緩和し、二方向に均一に吹き出すことができる。
【0065】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば遊技者に気流感を与えない方向に空調空気を吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0066】
また、吹出し口での圧力損失を低減できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0067】
また、現場施工性を向上できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0068】
また、鉛直断面方向への吹出し気流の拡散性を向上させたアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0069】
また、暖房時の快適性を損なわないアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0070】
また、パチンコ玉が吹出し口から二重床内に落下しないアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0071】
また、パチンコ玉による遊技者の転倒を防止するアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0072】
また、鉛直方向への強度を向上させたアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0073】
また、二重床への液体の流入を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0074】
また、吹出し気流の偏向性を緩和し、二方向に均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図2】 同アンダーフロアー空調用吹出し口の配置図
【図3】 本発明の参考例2のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図4】 同羽根詳細図
【図5】 本発明の参考例3のアンダーフロアー空調用吹出し口の斜視図
【図6】 本発明の参考例4のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図7】 同吹出し風速分布図
【図8】 本発明の参考例5のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図9】 (a)本発明の実施例1のアンダーフロアー空調用吹出し口の正面図
(b)同側断面図
【図10】 本発明の実施例2のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図11】 本発明の実施例3のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図12】 本発明の実施例4のアンダーフロアー空調用吹出し口と容器の斜視図
【図13】 本発明の実施例5の容器の配置図
【図14】 従来のアンダーフロアー空調用吹出し口を示す図
【符号の説明】
1 吹出し口
2 吹出し口中心線
3 中央翼
4 翼列
4A 羽根
5 対称翼列
6 支持板
11 羽根中心線
13 四角形状
14 外周部
16 フランジ
17 翼間隔
18 吹出し口中心部
19 吹出し口端部
20 羽根上面終端部
22 翼列最終翼
23 吹出し口表面
24 リブ
25 パチンコ玉
26 リブ間隔
27 リブ肉厚
28 フランジ外周部
29 傾斜
30 羽根表面
31 補強材
32 吹出し口下面
33 側面開口
34 上辺
35 底面
36 遮蔽板
37 容器
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技場に使用されるアンダーフロアー空調用の吹出し口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、娯楽産業が急速な進展を遂げており、とりわけパチンコホールに代表される遊技場は全国各地に多数存在している。これらのパチンコホールのような遊技場における空調方式としては床面据置き型の空調装置および天井埋込み型の空調装置等を用いて、天井部分から空調空気を吹き出す方式が一般的であった。このような空調方式では、冷房時は内部発生負荷を考慮して空調装置の冷房能力を決定し、遊技場全体を均一な温度にするというものであり、一方暖房時は、天井部分から温風を吹き出すことで浮力による温度成層が生じ易くなり、遊技者の足元が暖まりにくく快適性が損なわれやすいというものであった。また遊技場においては、遊技者の喫煙や各種設備からの汚染空気および臭気の発生が有り、空調装置のほかに別途空気清浄装置や換気システムを設ける構成となっていた(例えば、特開平4−322679号公報)。
【0003】
このため、このような遊技場における空調設備は一般の店舗などに比べ、イニシャルコストおよびランニングコストが膨大となっており、効率的な換気を実現し、居住域のみを空調することでイニシャルコストおよびランニングコストを低減し、省エネルギーが達成できる空調方式としてアンダーフロアー空調方式が遊技場等でも注目されてきている。
【0004】
従来、アンダーフロアー空調方式用の吹出し口は、図14に示すようなものが知られている。
【0005】
以下、そのアンダーフロアー空調用吹出し口について図14を参照しながら説明する。図に示すように、吹出し口101は室内に臨む断面形状が斜め形状となるスリット開口部102Aが放射状に形成された丸形状の吹出しグリル部102と吹出しグリル部102の下方に配置され吹出しグリル部102に連通する筒状部103とからなり、筒状部103には円周に沿ってスリット開口部103Aが設けられている。この吹出し口101は二重床の上面を構成するフロアパネル(図示せず)に数箇所にわたって設けられ、二重床内を流れる空調機からの空調空気104を筒状部103に設けたスリット開口部103Aから流入させ、吹出しグリル部102のスリット開口部102Aを用いて旋回させて室内に吹き出すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のアンダーフロアー空調用吹出し口は、吹出し気流を旋回させ水平方向の拡散性を高めることができるものの、パチンコホール等の遊技場における通路のような幅が狭く遊技者同士が隣接しあう空間では、旋回気流の特性上、遊技者に直接気流があたってしまう課題があり、遊技者に気流感を与えない方向に空調空気を吹き出すことが要求されている。
【0007】
また、開口部断面形状が直線となっているため、開口部に剥離流を生じ、開口部内を通過する気流が乱れ、圧力損失が大きくなるという課題があり、吹出し直後の剥離流の生成を抑制し圧力損失を低減させることが要求されている。
【0008】
また、パチンコホール等の遊技場では、床仕上げ材に石材を用いることが多いが、丸型の吹出し口形状に合わせて石材の床仕上げ材を施工現場で丸く切断加工できないという課題があり、現場施工性を向上することが要求されている。
【0009】
また、冷房時は床面への冷気の停滞を抑制するために、吹出し気流を立ち上げなければならないという課題があり、吹出し気流の鉛直方向の拡散性を高くすることが要求されている。
【0010】
また、暖房時は浮力により暖気は上昇するため、足元が寒くなるという課題があり、吹出し気流の水平成分を維持し、暖気を床面に沿わせることが要求されている。
【0011】
また、吹出し口の開口寸法がパチンコ玉の直径寸法を越えていると吹出し口から二重床内にパチンコ玉が落ちるという課題があり、パチンコ玉を二重床内へ落とさない構造にすることが要求されている。
【0012】
また、吹出し口表面に留まっているパチンコ玉の上を人が踏んだときに、パチンコ玉で転倒するという課題があり、パチンコ玉を吹出し口表面に停滞させないことが要求されている。
【0013】
また、車体重量の増加した台車が吹出し口上を通過したとき、重量で吹出し口が破損するという課題があり、吹出し口の強度を向上させることが要求されている。
【0014】
また、ジュース等の液体をこぼしたときに吹出し口から床下へ流れ落ちてしまうという課題があり、床下内へ液体の流入が防止できることが要求されている。
【0015】
また、通路下に二重床を形成し、通路と平行に二重床内を空調空気が流れるため、吹出し口に形成された開口部に空調空気が均一に流入せず、下流側の開口部からのみ吹き出すという課題があり、吹出し気流方向が一方向に偏らないことが要求されている。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、パチンコ玉を二重床内に落とさないようにでき、また、パチンコ玉を吹出し口の外に転がり出させることができ、また、吹出し口強度を増加させることができ、また、床下内への液体の流入を防止することができ、また、空調空気を均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のアンダーフロアー空調用吹出し口は上記目的を達成するために、パチンコ遊技場において、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線で線対称となる断面形状を有する中央翼部と、同一形状の羽根を翼列として配置した翼列と、前記翼列を前記中心線で線対称となるように配置した対称翼列と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列を囲む支持板部により構成され、遊技場通路に設けられた二重床上面フロアパネルに前記遊技場通路と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列とが直交するように配置され、前記遊技場通路と平行に、空調空気を相対する二方向に吹き出すアンダーフロアー空調用吹出し口において、吹出し口表面に複数のリブを設け、前記リブのリブ間隔をパチンコ玉直径寸法以下でありハイヒールの踵が入り込まないように6mm以下とし、前記リブを前記翼列に対して直角となる方向に複数本配置したものである。
【0018】
そして本発明によれば、パチンコ玉を二重床内に落下させず、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まず、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出され、遊技場通路の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能となるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0019】
また他の手段は、リブ上のパチンコ玉が吹出し口の外側に転がり出すように、リブに吹出し口中心部とフランジ外周部との間で傾斜を設けたものである。
【0020】
そして本発明によれば、パチンコ玉による転倒を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0021】
また他の手段は、羽根表面上とリブとの間の空間に補強材を設けたものである。
【0022】
そして本発明によれば、吹出し口強度を増加させたアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0023】
また他の手段は、吹出し口下部に容器が設けられ、前記容器は前記吹出し口下面に連通し前記容器の対向する二面に側面開口を持ち、前記容器の前記側面開口の上辺から前記容器の底面に向けて傾斜した遮蔽板を有してなるものである。
【0024】
そして本発明によれば、二重床内への液体の流入を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0025】
また他の手段は、容器の対向する二面に設けられた側面開口を、二重床内を流れる空調空気の気流方向に対し平行に配し、容器側面から空調空気を流入させるようにしたものである。
【0026】
そして本発明によれば、空調空気を均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明は、パチンコ遊技場において、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線で線対称となる断面形状を有する中央翼部と、同一形状の羽根を翼列として配置した翼列と、前記翼列を前記中心線で線対称となるように配置した対称翼列と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列を囲む支持板部により構成され、遊技場通路に設けられた二重床上面フロアパネルに前記遊技場通路と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列とが直交するように配置され、前記遊技場通路と平行に、空調空気を相対する二方向に吹き出すアンダーフロアー空調用吹出し口において、吹出し口表面に複数のリブを設け、前記リブのリブ間隔をパチンコ玉直径寸法以下でありハイヒールの踵が入り込まないように6mm以下とし、前記リブを前記翼列に対して直角となる方向に複数本配置したものであり、リブとリブとの間隔がパチンコ玉の直径寸法以下のため、パチンコ玉をリブ表面で受け止め吹出し口から落とさず、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まず、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出され、遊技場通路の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能という作用を有する。また、リブ上のパチンコ玉が吹出し口の外側に転がり出すように、吹出し口中心部におけるリブの厚みを端部よりも大きくすることによりリブに吹出し口中心部とフランジ外周部との間で傾斜を設けたものであり、パチンコ玉を吹出し口から外へ転がり出させるという作用を有する。また、羽根表面上とリブとの間の空間に補強材を設けたものであり、羽根肉厚を厚くせずに吹出し口強度を向上できるという作用を有する。また、吹出し口下部に容器が設けられ、前記容器は前記吹出し口下面に連通し前記容器の対向する二面に側面開口を持ち、前記側面開口の上辺から底面に向けて傾斜した遮蔽板を有しており、吹出し口から流れ落ちた液体を受け止めるという作用を有する。また、容器の対向する二面に設けられた側面開口を、二重床内を流れる空調空気の気流方向に対し平行に配したものであり、空調空気を容器側面より吹出し口に流入させることができ開口部への空調空気の偏りを抑制し、室内に均一に吹き出させるという作用を有する。
【0028】
【実施例】
(参考例1)
なお、従来例と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0029】
図1および図2に示すように、吹出し口1は、吹出し口中心線2を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線2で線対称となり、かつ気流入口前端7が吹出し口中心線2上に位置し気流出口後端8の両端が吹出し気流方向に向けて広くなった断面形状を有する中央翼3と、同一翼形状の羽根4Aを羽根4Aの気流入口前端7が吹出し口中心線2側になるように、かつ吹出し口中心線2と平行に等間隔で4枚並べた翼列4と、吹出し口中心線2で翼列4の線対称となるように配置した対称翼列5と、中央翼3と翼列4と対称翼列5を囲む支持板6により構成され、遊技場通路9に設けられた二重床上面フロアパネル10に遊技場通路9と、中央翼3と翼列4と対称翼列5とが直交するように等間隔で複数個配置される。
【0030】
上記構成において、二重床内を流れる空調空気104は、吹出し口1の下方から吹出し口1へ流入し、吹出し口中心線2で線対称となっている中央翼3と翼列4と翼列4の吹出し口中心線2の線対称となっている対称翼列5によって吹出し口中心線2を基準に相対する二方向に分流され、遊技場通路9と平行に室内に向けて吹き出される。このため、遊技場通路9の両側にいる遊技者に吹出し気流による気流感を感じさせず空調することが可能となる。
【0031】
なお、参考例では、翼列を構成する羽根枚数を4枚としたが、枚数を増減させてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0032】
(参考例2)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0033】
図3および図4に示すように、羽根4Aは羽根中心線11を二次曲線とし、羽根中心線11における羽根4Aの羽根高さhと空調空気の流入角度αと流出角度βと肉厚tから定義される。ここで、流出角度βは羽根高さhにおける二次曲線の接線角度とする。また二次曲線は、鉛直方向をX軸、水平方向をY軸にとり、X軸とY軸の交点である座標原点で流入角度αが接線角度となるように設定し、羽根高さhで流出角度βの接線角度を有するように設定される。この二次曲線で座標原点からX座標が羽根高さhと等しくなるまでの区間が羽根中心線11として用いられる。流入角度αは、空調空気104の翼列4への流入を考慮し、水平方向軸であるY軸に対して垂直となるように設定し、流出角度βは吹出し角度として二次曲線を構成可能な範囲、すなわちβは0度≦β<90度で設定する。この定義された羽根4Aを4枚並べて翼列4が構成される。
【0034】
上記構成において、二重床内を流れてきた空調空気104は、翼列4に対し垂直に流入し、各羽根4Aの表面および裏面によって生じる翼間通路12内を各羽根4Aの曲線形状の表面および曲線形状の裏面に沿って徐々に方向を変化させながら最終的に流出角度βとして室内に吹き出される。このように空調空気104が翼間通路12を通過する間、常に羽根4Aの表面あるいは裏面に接触しているため、方向の変化をスムーズに行うことができ剥離流が生じにくく、気流を乱すことなく吹き出すことが可能となる。
【0035】
なお、参考例では、翼列を構成する羽根枚数を4枚としたが、枚数を増減させてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0036】
(参考例3)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0037】
図5に示すように、吹出し口1の外形を四角形状13とし、外周部14にフロアパネル10に形成したパネル開口15の開口寸法以上の寸法をもつフランジ16を備える。
【0038】
上記構成において、吹出し口1の外形が四角形状13であり、直線形状で形成されるため、施工現場において吹出し口1の外形にあわせて床仕上げ材の加工が可能となる。また、フロアパネル10に形成したパネル開口15に吹出し口1をはめ込んだ時、フランジ16がパネル開口15の周囲を覆い隠すため、床仕上げ材の切断加工面をパネル開口15に一致させる必要がなくなり、床仕上げ材の現場加工時間を短縮することができる。
【0039】
(参考例4)
なお、従来例、参考例1、参考例2と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0040】
図6に示すように、中央翼3と、同一形状の羽根4Aを4枚並べて構成した翼列4の翼間隔17を中央翼3と翼列4の先頭の羽根4Aとの翼間隔17Aをd1とし、翼列4内の3つの翼間隔17をそれぞれ吹出し口中心部18から吹出し口端部19にかけて翼間隔17Bをd2、翼間隔17Cをd3、翼間隔17Dをd4とし、d1>d2>d3>d4となるように中央翼3と翼列4を構成する羽根4Aを不等間隔で配置する。
【0041】
上記構成において、d4を1としてd1をd4の4〜5倍、d2をd4の3〜3.5倍、d3をd4の2倍に設定すると、空調空気104が吹出し口1から吹き出す際に、翼間隔17Aの翼間通路12では立ち上り、翼間隔17Bの翼間通路12から翼間隔17Cの翼間通路12、さらに翼間隔17Dの翼間通路12にかけて徐々に水平に近づく。このため、吹出し気流は鉛直方向へ拡散しやすくなり、図7に示すような吹出し口中心線2に対して直角な吹出し口1を二等分する鉛直断面における吹出し気流の風速分布となり、吹出し後の風速を吹出し口中心部18を中心とした同心円状に等速分布を形成し、鉛直断面方向の拡散性を向上させることができる。
【0042】
なお、参考例では、同一形状の羽根を不等間隔として配置することにより吹出し後の風速を吹出し口中心部を中心とする同心円状に等速分布させたが、吹出し口中心部から吹出し口端部にかけて不等形状の羽根を翼列として等間隔で配置してもよく、その作用効果に差異は生じない。
【0043】
(参考例5)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0044】
図8に示すように、羽根上面終端部20を表面側曲線形状21に合わせてフランジ16の末端まで延長して翼列4の翼列最終翼22とする。
【0045】
上記構成において、翼列最終翼22とそのひとつ前の羽根4Aによって形成される翼間通路12を通過した空調空気104は、羽根上面終端部20をフランジ16の末端まで表面側曲線形状21に合わせて延長された翼列最終翼22の曲線表面におけるコアンダ効果による影響を受け、床面に沿って水平に吹き出される傾向が強くなる。このため、浮力による暖気の立ち上がりを抑制し、暖房時に床面に沿って温風を供給でき、温度成層を生じにくくするため、快適性を損なわない。
【0046】
なお、実施例では、表面側曲線形状に合わせて羽根上面終端部を延長したが、そのまま直線形状で延長してもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0047】
(実施例1)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0048】
図9に示すように、吹出し口表面23に複数本のリブ24をパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に配置する。
【0049】
上記構成において、パチンコ玉25が吹出し口表面23に落下もしくは移動してきたとき、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に複数本配置されたリブ24によってパチンコ玉25を受け止め、二重床内に入り込んでしまうことを防止できる。
【0050】
なお、実施例では、リブ間隔をパチンコ玉の直径以下としたが、ハイヒールの踵も吹出し口に入り込まないように間隔6mm以下にするほうが、なお好ましい。
【0051】
(実施例2)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3、実施例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0052】
図10に示すように、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で翼列4に対して直角となる方向に複数本配置したリブ24に吹出し口中心部18でのリブ肉厚27をフランジ外周部28でのリブ肉厚27よりも厚くして高低差をつけ傾斜29を形成する。
【0053】
上記構成において、パチンコ玉25が吹出し口表面23に落下もしくは移動してきたとき、吹出し口表面23にパチンコ玉25の直径寸法以下のリブ間隔26で複数本配置されたリブ24によってパチンコ玉25を受け止め、リブ肉厚27を吹出し口中心部18とフランジ外周部28とで1mm以上吹出し口中心部18を厚くして高低差をつけて形成した傾斜29により、パチンコ玉25を吹出し口1の外側へ転がり出させるようにする。このため、吹出し口表面23にパチンコ玉25が停滞することがなく、パチンコ玉25で足を滑らせて遊技者が転倒することを防止できる。
【0054】
なお、実施例では、吹出し口中心部でのリブ肉厚をフランジ外周部でのリブ肉厚よりも1mm以上厚くして高低差をつけ傾斜を形成したが、パチンコ玉が自発的に転がることができるだけの運動エネルギーを与えられれば高低差は1mm以下でも良く、その作用効果に差異は生じない。
【0055】
(実施例3)
なお、従来例、参考例1、参考例2、参考例3、実施例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0056】
図11に示すように、吹出し口表面23に翼列4に直角となる方向に配置し、吹出し口中心部18とフランジ外周部28とで高低差をつけ傾斜29を形成したリブ24と翼列4を形成する羽根4Aの羽根表面30との間の空間に補強材31を設置する。
【0057】
上記構成において、吹出し口表面23に配置したリブ24と翼列4を形成する羽根4Aの羽根表面30との間の空間に補強材31を設置することにより、吹出し口1の鉛直方向における強度を向上させることができ、車重の重い台車が吹出し口1上を通過しても吹出し口1を破損から防止できる。
【0058】
(実施例4)
なお、従来例、参考例1と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0059】
図12に示すように、吹出し口下面32に連通し、相対二面に側面開口33を有し、側面開口33の上辺34から底面35に向かって傾斜させた遮蔽板36を有する容器37により構成される。
【0060】
上記構成において、吹出し口1からこぼれた少量のジュースなどの液体は、吹出し口下面32に連通した容器37の側面開口33に設けられた遮蔽板36によって容器37の底面35に向けて容器37の内側に流れ落ち、容器37の底面35に溜められる。このため、空調空気104の流入用に開口された容器37の側面開口33を通じて吹出し口1からこぼれてきた少量の液体が二重床内に流れ落ちることを防止できる。
【0061】
なお、実施例では、傾斜させた遮蔽板としたが、曲線形状としてもよく、その作用効果に差異は生じない。
【0062】
(実施例5)
なお、従来例、参考例1、実施例4と同一部分には同一符号を付け詳細な説明は省略する。
【0063】
図13に示すように、吹出し口下面32に連通し、相対二面に側面開口33を有し、側面開口33の上辺34から底面35に向かって傾斜させた遮蔽板36を有する容器37の向きを相対する二面の側面開口33が二重床内を流れる空調空気104に対して平行に配置する。
【0064】
上記構成において、二重床内を流れる空調空気104に対して平行に側面開口33が位置するため、容器37の側面方向から空調空気104が流入し、上に位置する翼列4と対称翼列5に均等に分流される。このため、空調空気104が吹出し口1の流れの下流側に位置する翼列4あるいは対称翼列5からのみ吹き出すといった吹出し気流の偏向性を緩和し、二方向に均一に吹き出すことができる。
【0065】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば遊技者に気流感を与えない方向に空調空気を吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0066】
また、吹出し口での圧力損失を低減できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0067】
また、現場施工性を向上できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0068】
また、鉛直断面方向への吹出し気流の拡散性を向上させたアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0069】
また、暖房時の快適性を損なわないアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0070】
また、パチンコ玉が吹出し口から二重床内に落下しないアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0071】
また、パチンコ玉による遊技者の転倒を防止するアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0072】
また、鉛直方向への強度を向上させたアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0073】
また、二重床への液体の流入を防止できるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【0074】
また、吹出し気流の偏向性を緩和し、二方向に均一に吹き出すことのできるアンダーフロアー空調用吹出し口を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図2】 同アンダーフロアー空調用吹出し口の配置図
【図3】 本発明の参考例2のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図4】 同羽根詳細図
【図5】 本発明の参考例3のアンダーフロアー空調用吹出し口の斜視図
【図6】 本発明の参考例4のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図7】 同吹出し風速分布図
【図8】 本発明の参考例5のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図9】 (a)本発明の実施例1のアンダーフロアー空調用吹出し口の正面図
(b)同側断面図
【図10】 本発明の実施例2のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図11】 本発明の実施例3のアンダーフロアー空調用吹出し口の断面図
【図12】 本発明の実施例4のアンダーフロアー空調用吹出し口と容器の斜視図
【図13】 本発明の実施例5の容器の配置図
【図14】 従来のアンダーフロアー空調用吹出し口を示す図
【符号の説明】
1 吹出し口
2 吹出し口中心線
3 中央翼
4 翼列
4A 羽根
5 対称翼列
6 支持板
11 羽根中心線
13 四角形状
14 外周部
16 フランジ
17 翼間隔
18 吹出し口中心部
19 吹出し口端部
20 羽根上面終端部
22 翼列最終翼
23 吹出し口表面
24 リブ
25 パチンコ玉
26 リブ間隔
27 リブ肉厚
28 フランジ外周部
29 傾斜
30 羽根表面
31 補強材
32 吹出し口下面
33 側面開口
34 上辺
35 底面
36 遮蔽板
37 容器
Claims (5)
- パチンコ遊技場において、吹出し口中心線を基準に相対する二方向に分流され遊技場通路と平行に室内に向けて吹き出されるように、吹出し口中心線で線対称となる断面形状を有する中央翼部と、同一形状の羽根を翼列として配置した翼列と、前記翼列を前記中心線で線対称となるように配置した対称翼列と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列を囲む支持板部により構成され、遊技場通路に設けられた二重床上面フロアパネルに前記遊技場通路と、前記中央翼部と前記翼列と前記対称翼列とが直交するように配置され、前記遊技場通路と平行に、空調空気を相対する二方向に吹き出すアンダーフロアー空調用吹出し口において、吹出し口表面に複数のリブを設け、前記リブのリブ間隔をパチンコ玉直径寸法以下でありハイヒールの踵が入り込まないように6mm以下とし、前記リブを前記翼列に対して直角となる方向に複数本配置されたことを特徴とするアンダーフロアー空調用吹出し口。
- リブ上のパチンコ玉が吹出し口の外側に転がり出すように、リブに吹出し口中心部とフランジ外周部との間で傾斜を設けた請求項1記載のアンダーフロアー空調用吹出し口。
- 羽根表面とリブとの間の空間に補強材を設けた請求項1または2記載のアンダーフロアー空調用吹出し口。
- 吹出し口下部に容器が設けられ、前記容器は前記吹出し口下面に連通し前記容器の対向する二面に側面開口を持ち、前記容器の前記側面開口の上辺から前記容器の底面に向けて傾斜した遮蔽板を有してなる請求項1、2、または3記載のアンダーフロアー空調用吹出し口。
- 容器の対向する二面に設けられた側面開口を、床下を流れる気流方向に対し平行に配した請求項4記載のアンダーフロアー空調用吹出し口。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32375296A JP3708259B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | アンダーフロアー空調用吹出し口 |
Applications Claiming Priority (1)
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