JP3707439B2 - 温度制御装置および温度制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器において相互に熱交換される流体の温度を制御するための温度制御装置および温度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の温度制御装置としては、例えば熱交換器を通過することにより相互に熱交換される一次水(一次流体)および二次水(二次流体)のうち上記一次水の流量をインバータ方式のポンプによって制御することにより、上記熱交換器から流出する二次水の温度を所定の温度に制御するものが知られている。
【0003】
上記のように構成された温度制御装置においては、例えば一次水として高温水を用い、二次水として低温水(水道水)を用いた場合には、熱交換器から流出する二次水を所定の温度まで上昇させることができる。この場合、一次水から二次水に供給される熱量は、一次水の温度や流量等によって変化することになる。したがって、ポンプの回転数によって一次水の流量を制御することにより、熱交換器から流出する二次水の温度を所定の温度にほぼ一定に維持することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記温度制御装置においては、インバータ方式のポンプを採用しているため、当該ポンプの回転数が低くなると、制御が難しくなる等の問題がある。すなわち、ポンプを駆動する電動モータは通常50Hzあるいは60Hzの電源周波数で運転されるように設計されているので、回転数が低くなると、当該モータの冷却ファンの冷却効果が減少し、許容最高温度以上に加熱されたり、その加熱によってメカニカルシールが保持部に対して滑りを生じて異音を発生したり、あるいはポンプの回転が断続的となって比例制御が困難になったりする等の問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止することのできる温度制御装置および温度制御方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の温度制御装置は、熱交換器を通過することにより相互に熱交換される一次流体および二次流体のうち上記一次流体の流量を制御するインバータ方式のポンプと、上記熱交換器から流出する上記二次流体の温度を検出する温度センサと、上記温度センサで検出した温度を設定温度に近づけるべく上記ポンプの回転数を制御する電子制御手段とを備えた温度制御装置において、上記熱交換器に流入する一次流体の温度を調整する熱量調整手段を備えてなり、上記電子制御手段は、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止すべく、上記熱量調整手段を介して上記熱交換器に流入する一次流体の温度を制御するとともに、上記温度センサで検出した温度を設定温度に近づけるべく上記ポンプの回転数を制御するようになっていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の温度制御装置は、請求項1に記載の発明において、上記所定の回転数は、上記ポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzであることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の温度制御方法は、熱交換器を通過することにより相互に熱交換される一次流体および二次流体のうち上記一次流体の流量をインバータ方式のポンプによって制御することにより、上記熱交換器から流出する上記二次流体の温度を制御する温度制御方法において、熱量調整手段によって上記熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、上記ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しながら、当該ポンプによって一次流体の流量を制御することにより、上記熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の温度制御方法は、請求項3に記載の発明において、上記所定の回転数は、上記ポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzであることを特徴としている。
【0018】
請求項1に記載の発明においては、熱量調整手段によって、熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しているので、インバータ方式のポンプが所定の回転数未満になることによる問題を解消することができる。すなわち、ポンプが許容最高温度以上に加熱されたり、その加熱によるメカニカルシールの滑りによって異音を生じたり、あるいはポンプの回転が断続的となったりするのを防止することができる。
また、ポンプの回転数を制御することにより、熱交換器から流出する二次流体の温度をほぼ設定温度となるように制御することができる。
【0019】
請求項2または4に記載の発明においては、上記所定の回転数がポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzに設定されているので、インバータ方式のポンプが当該所定の回転数未満になることによって生じる問題を確実に解消することができる。
【0020】
なお、上記所定の回転数を交流電力の周波数換算で5〜35Hzとしているのは、5Hz未満であると、ポンプを駆動する電動モータのファンがほとんど機能しないため、二次流体の使用率が低くしたがってポンプの稼働率が低い場合でも、当該ポンプが許容最高温度以上に加熱され危険があるからであり、一方、35Hzを超えると、ポンプを駆動する電動モータのファンが十分機能し、当該ポンプが許容温度以上に加熱されるおそれがないからである。
【0022】
請求項3に記載の発明においては、熱量調整手段によって熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しながら、ポンプによって一次流体の流量を制御することにより、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御しているので、ポンプの回転数が所定の回転未満になるのを防止することができるとともに、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することができる。したがって、インバータ方式のポンプが所定の回転数未満になることによって生じる問題を解消することができるとともに、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0024】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1および図2を参照して説明する。この第1実施形態で示す温度制御装置1は、熱交換器2を通過することにより相互に熱交換される一次水(一次流体)A1および二次水(二次流体)A2のうち一次水A1の流量を制御するインバータ方式のポンプ3と、熱交換器2から流出する二次水A2の温度を検出する温度センサ4と、この温度センサ4で検出した温度を設定温度tsに近づけるべくポンプ3の回転数を制御する電子制御装置(電子制御手段)5とを備えている。
【0025】
熱交換器2には、一次水A1が流れる一次側流路21と、二次水A2が流れる二次側流路22とが接続されている。一次水A1は熱を与える側の高温の水であり、二次水A2は熱を受ける側の低温の水(例えば水道水)である。したがって、一次水A1は、熱交換器2を通過する間に二次水A2に熱を与えて温度が低下し、二次水A2は、熱交換器2を通過する間に一次水A1から熱を受けて温度が上昇することになる。
【0026】
一次側流路21における熱交換器2の上流側には、ポンプ3が設けられている。このポンプ3は、50Hzあるいは60Hz用の交流電動モータ(図示せず)によって回転駆動されるように構成された例えばうず巻ポンプである。なお、ポンプ3は、上記モータを一体的に組み込んだもので構成されている。また、ポンプ3は、インバータ6から供給される交流電力の周波数にほぼ比例した回転数が得られるとともに、当該回転数にほぼ比例した流量の一次水A1を吐出するようになっている。インバータ6は、電子制御装置5からの指令によって種々の周波数の電力をポンプ3に供給することにより、当該ポンプ3の回転数を制御するようになっている。
【0027】
また、一次側流路21における熱交換器2の上流側には、ポンプ3と並列に流量調整弁(流量調整手段)7が設けられている。
【0028】
流量調整弁7は、電子制御装置5から供給される電流に比例して開口面積が変化する例えば電磁式の二方弁によって構成されており、その開口面積の開度に応じて、ポンプ3から吐出する一次水A1を当該ポンプ3の吸入側に戻すことによって、熱交換器2に流入する一次水A1の流量を調整するようになっている。したがって、流量調整弁7は、その開度が大きくなるほど、熱交換器2に流入する一次水A1の流量を減少させるようになっている。
【0029】
上記温度センサ4は、二次側流路22における熱交換器2の下流側、すなわち給水口側に設けられている。この温度センサ4で検出された出口現在温度toは、電子制御装置5に入力されるようになっている。
【0030】
電子制御装置5には、二次側流路22における熱交換器2の下流側から流出する二次水A2の設定温度tsを入力するためのキースイッチ(温度設定手段)51が接続されている。
【0031】
そして、電子制御装置5は、ポンプ3の回転数が所定の回転数以上の場合には、流量調整弁7の開度を零(閉状態)に保持するとともに、温度センサ4で検出した出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべくポンプ3の回転数をインバータ6を介して制御し、熱交換器2に流入する一次水A1の流量を調整するようになっている。
【0032】
また、電子制御装置5は、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満になる場合には、当該ポンプ3の回転数をその所定の回転数に維持すべくインバータ6を介して制御するとともに、温度センサ4で検出した出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべく流量調整弁7の開度を制御し、熱交換器2に流入する一次水A1の流量を調整するようになっている。
【0033】
さらに、電子制御装置5は、二次水A2が使われておらず、当該二次水A2の流れが停止している場合には、ポンプ3の回転を停止させるとともに、流量調整弁7を閉状態にするようになっている。
【0034】
また、上記所定の回転数としては、ポンプ3を駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzが望ましく、この実施形態においては特に5〜20Hzとすることがより望ましい。
ここで、5Hz以上としたのは、5Hz未満であると、ポンプ3を駆動するモータのファンがほとんど機能しないため、二次水A2の使用率が低くしたがってポンプ3の稼働率が低い場合でも、当該ポンプ3が許容最高温度以上に加熱され危険があるからである。
【0035】
一方、20Hz以下としたのは、例えば35Hzを超えると、ポンプ3を駆動するモータのファンが十分機能し、当該ポンプ3が許容温度以上に加熱されるおそれがなくなるのであるが、この実施形態の場合は、流量調整弁7を併用することによってポンプ3の負荷が下がることから、20Hzを超える範囲でポンプ3を単独で使用しても、当該ポンプ3が許容最高温度以上に加熱されるおそれがないためである。
なお、上記所定の周波数は、電子制御装置5内の所定のメモリに固定的に記録されている。ただし、電子制御装置5は、メモリに記録された周波数を上記キースイッチ51によって変更可能に構成してもよい。
【0036】
また、一次側流路21は、例えば図示しない温水ボイラに接続されており、この温水ボイラで高温に加熱された一次水A1を、ポンプ3、熱交換器2等を介して再び温水ボイラに帰還させるようになっている。
一方、二次側流路22は、例えば水道管に接続されており、この水道管によって供給される水道水としての二次水A2を熱交換器2を介して所定の温度に暖めた後、給湯口から流出させるようになっている。
【0037】
次に、上記温度制御装置1を用いた温度制御方法について、図2を参照して説明する。なお、この制御方法は電子制御装置5に組み込まれたプログラムにしたがって進行することになる。
まず、温度制御装置1を起動すると、所定の事項を実行した後にステップSP1に移行する。このステップSP1においては、設定温度tsを変更するか否かが問われ、変更する場合には、ステップSP2を介してステップSP3に移行し、変更しない場合にはそのままステップSP3に移行する。上記ステップSP2では、希望する設定温度tsをキースイッチ51を介して入力することになる。また、設定温度tsが後述する前回検出温度txに自動的に入力されることになる。
【0038】
ステップSP3では、温度センサ4によって熱交換器2から流出する二次水A2の出口現在温度toが検出されることになる。そして、ステップSP4において、出口現在温度to等のデータに基づいて下記の演算がなされる。
【数1】
Δt=ts−to
【数2】
dt=tx−to
【数3】
ΔF=K1×Δt+K2×dt
【数4】
F=F+ΔF
ただし、Fは、ポンプ3に供給する交流電力の周波数(Hz)であって、当該ポンプ3の回転数に対応するものであり、ΔFは、次に変化させるべき周波数の変動量(Hz)であって、ポンプ3の回転数の変動量に対応するものであり、K1、K2は、Δt、dtから周波数の変動量ΔFを導き出すための係数(Hz/℃)である。
【0039】
ステップSP4において演算が終了すると、ステップSP5に移行する。このステップSP5では、上記ステップSP4で演算した周波数Fと上記所定の周波数との比較が行われる。なお、この所定の周波数は、上記5〜20Hzの中から15Hzを選択している。
【0040】
そして、ステップSP5において、周波数Fが15Hzを超える場合には、ステップSP6に移行して、周波数Fと、ポンプ3等が許容する最大周波数Fmax(例えば、50Hzまたは60Hz)との比較がなされ、周波数Fが最大周波数Fmaxを超える場合には、ステップSP7aに移行して周波数Fに最大周波数Fmaxを入力するとともに、流量調整弁7の開度Gに零を入力する。これは、ポンプ3が許容する最大速度で回転駆動するとともに、流量調整弁7を完全に閉じた状態にすることを意味する。すなわち、ポンプ3の最大能力の流量が熱交換器2に供給されることになる。ステップSP7aからは、ステップSP11に移行する。
【0041】
また、ステップSP6において、周波数Fが最大周波数Fmax以下であれば、その周波数Fを保持したままステップSP7bに移行して、当該ステップSP7bで流量調整弁7の開度Gに零を入力する。これは、ポンプ3を15Hz以上でかつ最大周波数Fmax以下の範囲で回転駆動するとともに、流量調整弁7を完全に閉じた状態にすることを意味する。ステップSP7bからは、ステップSP11に移行する。
【0042】
また、ステップSP5で周波数Fが15Hz以下であると判断された場合には、ステップSP8に移行して、周波数Fに15Hzが入力されるとともに、例えば以下の演算がなされる。
【数5】
ΔG=K3×(−Δt)+K4×(−dt)
【数6】
G=G+ΔG
【0043】
ここで、Gは、上述したように流量調整弁7の開度(%)であり、ΔGは、次に変化させるべき開度の変動量(%)であり、K3、K4は、Δt、dtから開度の変動量ΔGを導き出すための係数(1/℃)である。
【0044】
ステップSP8において演算が終了すると、ステップSP9に移行する。このステップSP9では、上記ステップSP8で演算した開度Gと、流量調整弁7の最大開度Gmaxとの比較がなされ、開度Gが最大開度Gmaxを超えている場合には、ステップSP10aに移行して、最大開度Gmaxを開度Gに入力する。そして、ステップSP11に移行する。
また、ステップSP9において、開度Gが最大開度Gmax以下であれば、ステップSP10bに移行し、このステップSP10bにおいて、開度Gが零と比較される。そして、開度Gが零未満であれば、ステップSP10cで開度Gに零を入力してからステップSP11に移行し、零以上でれば、ステップSP8で演算された開度Gを保持したままステップSP11に移行する。
【0045】
ステップSP11では、周波数Fおよび開度Gの指令が電子制御装置5からインバータ6および流量調整弁7に出力されることになる。
このため、ステップSP7aを介してステップSP11に移行した場合には、流量調整弁7が完全に閉じられ、ポンプ3が最大回転速度で駆動されることによる最大の一次水A1の流量によって、二次水A2の出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべく制御がなされることになる。
【0046】
また、ステップSP7bを介してステップSP11に移行した場合には、流量調整弁7を完全に閉じた状態で、ポンプ3が15Hz以上でかつ最大周波数Fmax以下の範囲で回転駆動され、二次水A2の出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべく制御がなされることになる。
【0047】
さらに、ステップSP10bまたはステップSP10cを介してステップSP11に移行した場合には、ポンプ3の回転数が15Hzに対応する回転数に維持された状態で、流量調整弁7の開度が0〜最大開度Gmax未満の範囲で制御されることによって、熱交換器2に流入する一次水A1の量が制御され、これによって二次水A2の出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべく制御がなされることになる。流量調整弁7の開度Gは、大きくなればなるほど、ポンプ3から吐出する一次水A1を同ポンプ3の吸入側に戻す能力が大きくなって、熱交換器2に供給する一次水A1の量を低減することになる。また、開度Gは、Δtやdtが大きくなるほど小さくなる関係にある。
【0048】
またさらに、ステップSP10aからステップSP11に移行した場合には、ポンプ3の回転数が15Hzに対応する回転数に維持された状態で、流量調整弁7が最大開度Gmax状態になるので、熱交換器2に流入する一次水A1がほぼ無くなった状態で、二次水A2の温度を設定温度tsに近づけるべく制御がなされることになる。このような現象は、設定温度tsが熱交換器2に流入する二次水A2の温度とほぼ等しいかそれ以下の場合に起こり得る。
【0049】
そして、ステップSP12において、前回検出温度txに出口現在温度toが入力され、ステップSP13において、運転続行か否かの判断がなされ、運転続行であれば、ステップSP1の上流側に移行する。そして、設定温度tsの変更がなければステップSP3に移行して、以下、上述した制御が繰り返される。この結果、二次側流路22の給湯口からは、ほぼ設定温度tsに達した水が連続的に供給されることになる。
【0050】
上記のように構成された温度制御装置1によれば、ポンプ3が15Hz未満の回転数になることが防止されるので、当該ポンプ3が低速回転となることによる問題を解消することができる。すなわち、ポンプ3が許容最高温度以上に加熱されたり、その加熱によるメカニカルシールの滑りにより異音が発生したり、あるいはポンプ3の回転が断続的となったりするのを防止することができる。また、ポンプ3の回転数が15Hz未満となるような一次水A1の流量の少ない場合であっても、当該一次水A1の流量を流量調整弁7によって適正に制御することができる。
【0051】
なお、上記実施形態においては、ポンプ3と並列に流量調整弁7を設けた例を示したが、この流量制御弁7に代えて、当該流量制御弁7と同等の流量制御弁をポンプ3と直列に設けるように構成してもよい。この場合、上記直列配置の流量制御弁(以下「直列流量制御弁」という)は、図示を省略するが、一次側流路21における熱交換器2の出口側に設けることによって、熱交換器2を流れる一次水A1の流量を制御するように構成することが好ましい。ただし、直列流量制御弁は、開度が大きくなるほど、一次水A1の流量を増加させることになる。したがって、電子制御装置5による制御は、ポンプ3の回転数が上述にように所定の回転数(例えば5〜35Hz)以上の場合には、直列流量制御弁の開度を全開状態に保持して、ポンプ3の回転数を制御することによって、一次水A1の流量を制御し、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満の場合には、当該ポンプ3をその所定の回転数に維持するとともに、直列流量制御弁の開度を制御して、一次水A1の流量を制御することになる。
そして、このように直列流量制御弁を設けた場合には、例えばポンプ3が停止した後に、全閉状態となるように制御することにより、一次水A1の流れを完全に止めることができるという利点がある。
【0052】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図3および図4を参照して説明する。ただし、上記第1実施形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付しその説明を簡略化する。
この第2実施形態で示す温度制御装置11は、一次水A1の温度を所定の温度に制御することにより、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満になるのを防止するようになっている。このため、温度制御装置11は、加熱された一次水A1を供給する温水ボイラ12に、電子制御装置(電子制御手段)52によって制御される加熱装置(熱量調整手段)121を備えたものとなっている。
【0053】
また、温水ボイラ12の上端部には、当該温水ボイラ12内においてほぼ最高温度に達し、一次側流路21に供給される直前の一次水A1の温度を検出する缶水温度センサ(温度センサ)122が設けられている。この缶水温度センサ122で検出した温度は電子制御装置52に入力されることになる。なお、缶水温度センサ122で検出した温度は後述する熱交換器2に流入する一次水A1の温度T1とほぼ等しいので、以下、温度T1を用いて説明する。
一方、二次側流路22には、熱交換器2の上流側の位置に給水流量計(流量検出手段)13が設けられているとともに、給水温度センサ(温度センサ)14が設けられている。
【0054】
給水流量計13は、熱交換器2を通過する二次水A2の流量を測定するようになっており、その測定したデータは電子制御装置52に入力されるようになっている。また、給水温度センサ14は、熱交換器2に流入する二次水A2の流入温度tiを測定するようになっており、その測定したデータは電子制御装置52に
入力されるようになっている。
【0055】
また、電子制御装置52は、キースイッチ51から設定温度tsを入力する点、温度センサ4から出口現在温度toを入力する点、インバータ6を介してポンプ3の回転数を制御する点等について、上述した電子制御装置5と同様に構成されている。
【0056】
そして、電子制御装置52は、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満になるのを防止すべく、加熱装置121を介して熱交換器2に供給する一次水A1の温度T1を制御するとともに、温度センサ4で検出した温度を設定温度tsに近づけるべくポンプ3の回転数を制御するようになっている。
なお、電子制御装置52について、さらに詳細に説明する。
【0057】
すなわち、熱交換器2の交換熱量は次の数7の式で計算される。
【数7】
【0058】
ここで、Qは交換熱量、L1はポンプ3の回転数で決定される一次水A1の流量、L2は給水流量計13で検出される二次水A2の流量、T1は缶水温度センサ122で検出される一次水A1の熱交換器2に流入する温度、T2は、熱交換器2から流出する一次水A1の温度、toは熱交換器2から流出する二次水A2の温度であって温度センサ4で検出された出口現在温度、tiは熱交換器2に流入する二次水A2の温度であって、給水温度センサ14で検出された流入温度、aは一次側熱伝達比例係数、bは二次側熱伝達比例係数、cは熱交換器の材料・厚さ及び汚れで決まる熱伝達率、α、βは熱交換器2の種類で決まる乗数、Sは伝熱面積である。
【0059】
上記数7の式は、下記数8、数9の式に変換することができる。
【数8】
ただし、
【数9】
【0060】
なお、上記数8の式において、T1cは、数7の式のT1と同一であるが、計算によって求めた温度であることを明記するために、数7の式とは異なる記号を用いている。
【0061】
上記数8の式から、ポンプ3から供給される一次水A1の流量L1が所定の流量以下とならないような温度T1cを求めて、この温度T1cに近づくように、熱交換器2に流入する一次水A1の温度T1を制御してやれば、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満に下がるのを防止することが可能である。
【0062】
すなわち、電子制御装置52は、ポンプ3の回転数が交流電力の周波数換算で少なくとも5〜35Hz未満になるのを防止する上記温度T1cに、缶水温度センサ122で検出した温度T1を近づけるべく、加熱装置121に対する例えば燃料や電力等の供給量を調整するようになっている。
【0063】
なお、上述した周波数5〜35Hzについては、この実施形態においては、25〜35Hzにすることが好ましい。
ここで、25Hz以上としたのは、二次水A2の使用率が低くポンプ3の稼働率が低い場合には5Hz以上あれば、当該ポンプ3が許容温度以上に加熱されるおそれがないのであるが、温水ボイラ12の温度制御時における加熱装置121の起動に対する缶水温度(温度センサ4で検出した温水ボイラ12内の水の温度)の上昇の時間遅れを考慮して、25Hz以上と高めに設定することが好ましいからである。
【0064】
一方、35Hz以下としたのは、35Hzを超えると、ポンプ3を駆動するモータのファンが十分機能し、当該ポンプ3が許容温度以上に加熱されるおそれがなくなるからである。
【0065】
次に、上記温度制御装置11を用いた温度制御方法について、図4を参照して説明する。なお、この制御方法は電子制御装置52に組み込まれたプログラムにしたがって進行することになる。
まず、温度制御装置11を起動すると、所定の事項を実行した後にステップSP1に移行する。このステップSP1においては、設定温度tsを変更するか否かが問われ、変更する場合には、ステップSP2を介してステップSP3に移行し、変更しない場合にはそのままステップSP3に移行する。
【0066】
上記ステップSP2では、ポンプ3の回転数として最低限確保したい回転数に相当する一次水A1の流量をキースイッチ51を介して電子制御装置52に入力する。例えば、ポンプ3の回転数として、上記周波数換算で30Hz未満になるのを防止したいのであれば、この30Hzに相当する流量L1を入力する。なお、周波数をそのまま入力して、電子制御装置52内で流量L1に変換してもよい。また、流量L1や周波数(例えば30Hz)を電子制御装置52内の所定のメモリに固定的に記録しておいてもよい。この場合には、キースイッチ51から流量L1等を入力する必要がない。
また、ステップSP2において、設定温度tsを入力する点や、この設定温度tsを前回検出温度txに入力する点については、上記第1実施形態と同一である。
【0067】
ステップSP3においては、上述した熱交換器2に流入する二次水A2の流入温度tiを給水温度センサ14で検出して電子制御装置52に読み込み、熱交換器2から流出する二次水A2の出口現在温度toを温度センサ4で検出して電子制御装置52に読み込み、さらに熱交換器2に流入する二次水A2の流量L2を給水流量計13で検出して電子制御装置52に読み込む。
【0068】
そして、ステップSP4において、温度ti、to、流量L1、L2等に基づいて上記数8、9の式から熱交換器2に流入する一次水A1の温度T1cを演算して、この温度T1cに缶水温度センサ122で検出した一次水A1の温度T1が近づくように、加熱装置121による加熱量を制御する。
そして、温水ボイラ12内の一次水A1の温度を、数8の式の温度T1cとなるように制御することにより、ポンプ3の回転数は、流量L1に対応する30Hz相当の回転数を常に得ることができるようになる。
【0069】
次に、ステップSP5において、上記数1、2、3、4の各式による演算が電子制御装置52によってなされる。
ステップSP6では、周波数Fと最大周波数Fmaxとの比較がなされ、周波数Fが最大周波数Fmaxを超える場合には、ステップSP7に移行して周波数Fに最大周波数Fmaxを入力してからステップSP8に移行する。この場合、ステップSP8では、ポンプ3が最大回転速度で駆動されることになる。
【0070】
また、ステップSP6において、周波数Fが最大周波数Fmax以下であれば、その周波数Fを保持したままステップSP8に移行する。この場合、ステップSP8では、ポンプ3が周波数Fに相当する回転数で駆動されることになる。
【0071】
以上により、ポンプ3の回転数が所定の回転数未満(この例では交流電力の周波数換算で30Hz未満)になるのが防止されるとともに、設定温度tsの増減に伴って、ポンプ3の回転数が増減して、出口現在温度toを設定温度tsに近づけるべく制御がなされることになる。
【0072】
そして、ステップSP9において、前回検出温度txに出口現在温度toが入力され、ステップSP10において、運転続行であれば、ステップSP1の上流側に移行する。そして、設定温度tsの変更がなければステップSP3に移行して、以下、上述した制御が繰り返される。この結果、二次側流路22の給湯口からは、ほぼ設定温度tsに達した水が連続的に供給されることになる。
【0073】
上記のように構成された温度制御装置11によれば、温水ボイラ12内の一次水A1の温度を数8の式で示すT1cとなるように制御することにより、ポンプ3の回転数が所定の回転数(30Hz)未満になるのを防止することができる。したがって、インバータ方式のポンプ3の回転数が低くなることによって生じる問題を解消することができる。
しかも、熱交換器2から流出する二次水A2の温度toがほぼ設定温度tsとなるように制御することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、熱量調整手段によって、熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しているので、インバータ方式のポンプが所定の回転数未満になることによる問題を解消することができる。
また、ポンプの回転数の制御により、熱交換器から流出する二次流体の温度をほぼ設定温度となるように制御することができる。
【0076】
請求項2または4に記載の発明によれば、上記所定の回転数がポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzに設定されているので、インバータ方式のポンプが当該所定の回転数未満になることによって生じる問題を確実に解消することができる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、熱量調整手段によって熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しながら、ポンプによって一次流体の流量を制御することにより、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御しているので、ポンプの回転数が所定の回転未満になるのを防止することができるとともに、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することができる。したがって、ポンプが所定の回転数未満になることによって生じる問題を解消することができるとともに、熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態として示した温度制御装置のブロック図である。
【図2】同温度制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2実施形態として示した温度制御装置のブロック図である。
【図4】同温度制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 熱交換器
3 ポンプ
4 温度センサ
5、52 電子制御装置(電子制御手段)
6 インバータ
7 流量調整弁(流量調整手段)
121 加熱装置(熱量調整手段)
A2 二次水(二次流体)
A1 一次水(一次流体)
to 出口現在温度(温度センサで検出した温度)
ts 設定温度
Claims (4)
- 熱交換器を通過することにより相互に熱交換される一次流体および二次流体のうち上記一次流体の流量を制御するインバータ方式のポンプと、上記熱交換器から流出する上記二次流体の温度を検出する温度センサと、上記温度センサで検出した温度を設定温度に近づけるべく上記ポンプの回転数を制御する電子制御手段とを備えた温度制御装置において、
上記熱交換器に流入する一次流体の温度を調整する熱量調整手段を備えてなり、
上記電子制御手段は、ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止すべく、上記熱量調整手段を介して上記熱交換器に流入する一次流体の温度を制御するとともに、上記温度センサで検出した温度を設定温度に近づけるべく上記ポンプの回転数を制御するようになっていることを特徴とする温度制御装置。 - 上記所定の回転数は、上記ポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzであることを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
- 熱交換器を通過することにより相互に熱交換される一次流体および二次流体のうち上記一次流体の流量をインバータ方式のポンプによって制御することにより、上記熱交換器から流出する上記二次流体の温度を制御する温度制御方法において、
熱量調整手段によって上記熱交換器に流入する一次流体の温度を制御することにより、上記ポンプの回転数が所定の回転数未満になるのを防止しながら、当該ポンプによって一次流体の流量を制御することにより、上記熱交換器から流出する二次流体の温度を制御することを特徴とする温度制御方法。 - 上記所定の回転数は、上記ポンプを駆動する交流電力の周波数換算で5〜35Hzであることを特徴とする請求項3に記載の温度制御方法。
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