JP3707261B2 - 光変調器及び投写型表示装置 - Google Patents

光変調器及び投写型表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー表示用に適した単板の光変調器及びその光変調器を用いた投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の投写型表示装置は、読み出し光を発生する光源と、その光源から放射された光を3つの原色光に分光し、それぞれ異なる角度に反射する分光手段と、その分光手段によって分光された光を光変調する光変調器とを備え、その光変調器によって変調した読み出し光を、スクリーンに拡大投写するものである。
【0003】
特許第2622185号は、分光手段として、赤,緑,青の三原色を選択式に反射する3枚のダイクロイックミラーを設け、その方位角を所定の値に設定することにより、光源の光を無駄なく利用する発明を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図11は、従来の光変調器とその課題を説明する図である。
【0005】
光変調器110は、光変調素子120と、マイクロレンズアレイ130とを備えている。光変調素子120は、素子基板121と、信号電極122と、液晶層123と、走査電極124と、対向基板125等とを備えている。また、マイクロレンズアレイ130は、ベース部131と、マイクロレンズ132と、接着層133等とを備えている。
【0006】
前述したダイクロイックミラーによって異なる角度に反射した原色光は、中央のマイクロレンズ132−1で集光される。この場合に、傾斜して出射する赤色光の光束Rは、大部分が中央のマイクロレンズ132−1に対応する画素部122R−1に入射するが、レンズの収差や各部品の加工誤差や組立誤差などによって、その一部Rmが、上隣の対応しない画素部122B−2へ入射する可能性があった。このときに、青色用の画素部122B−2に、赤色光の光束Rが入射してしまうので、光の混色が発生し、色純度が悪くなる、という問題があった。また、青色光の光束Bについても、画素部122B−1に入射するはずの光束の一部Bmが、下隣の画素部122R−3に入射して、同様の現象が発生する。
【0007】
一方、中央の画素部122R−1,画素部122B−1は、上隣の画素部122B−2や下隣の画素部122R−3へ入射する分だけ、光の利用効率が悪くなるという問題があった。
【0008】
これらの現象は、画素部が小型になるほど顕著になり、特に、光源からの出射光束の内でウェイトの高い平行光束による混色が高まるために、高精細化に対して不利になる。
【0009】
本発明の目的は、混色を防止して、色純度を向上させると共に、光利用効率を向上させることができる小型で高精細な光変調器及び投写型表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、第1の発明は、原色光に分光された光束を、それぞれ透過又は反射して光変調する複数の画素部からなる画素組を有する光変調素子と、前記画素組に対応する単位集光素子を有し、前記各原色光の光束を前記各画素部に集光する集光用光学素子と、前記各原色光の光束が対応する画素部以外の非対応画素部に入射することを防止する混色防止手段と、を含む光変調器である。第1の発明は、混色防止手段を設けたので、非対応画素部に異なる原色光が入射することはなく、混色を防止することができる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明の光変調器において、前記混色防止手段は、前記集光用光学素子の入光側に、その光軸に略直交する方向に設けられていることを特徴とする光変調器である。第2の発明は、集光用光学素子の入光側で、混色を防止するので、形成が簡単であると共に、内部での迷光なども発生しない。
【0012】
第3の発明は、第2の発明の光変調器において、前記混色防止手段は、前記非対応画素部に入射する光を遮光する遮光部であることを特徴とする光変調器である。第3の発明は、遮光部を設けたので、非対応画素部に入射する光を遮光することができ、混色を防止することができる。
【0013】
第4の発明は、第2の発明の光変調器において、前記混色防止手段は、前記非対応画素部に入射する、少なくとも対応する原色光を通過させるか、又は、対応する原色光以外の原色光を反射して、分離するダイクロイック素子であることを特徴とする光変調器である。第4の発明は、ダイクロイック素子を用いたので、対応しない原色光を反射して、対応する原色光を、対応する画素部に入射させるので、混色を防止すると共に、光利用効率が向上する。
【0014】
第5の発明は、第2の発明の光変調器において、前記光変調素子は、方形3分割したストライプ状の3つの画素部を備え、前記混色防止手段は、前記各画素部の配列方向の両端部に設けられていることを特徴とする光変調器である。第5の発明は、前記混色防止手段を画素組の両端部に設けたので、混色の発生しやすい原色光を有効に遮光することができる。
【0015】
第6の発明は、第5の発明の光変調器において、前記混色防止手段は、前記単位集光素子に沿って、前記各画素部の配列方向と交差する方向に配置されていることを特徴とする光変調器である。第6の発明は、各画素部の配列方向とそれと交差する方向に混色防止手段を設けたので、斜めからの光束の混色を有効に防止することができる。
【0016】
第7の発明は、第6の光変調器において、前記混色防止手段により制限される光束形状が、前記画素組を開口と見なした場合に前記画素組により制限される光束形状と略一致することを特徴とする光変調器である。第7の発明は混色防止手段により制限される光束形状を画素組により制限されるそれと一致させたため、混色を防止するとともに、光利用効率が向上する。
【0017】
第8の発明は、第1の発明の光変調器において、前記混色防止手段は、前記集光用光学素子の出光側であって、その単位集光素子の光軸と略平行に設けられていることを特徴とする光変調器である。第8の発明によれば、集光用光学素子の出光側の場合には、光軸と略平行に混色防止手段を設けることにより、集光用光学素子と光変調素子とを1対1で対応させることができ、混色を有効に防止できる。
【0018】
第9の発明は、第8の発明の光変調器において、前記集光用光学素子と前記光変調素子との間に、前記単位集光素子と前記画素組に対応するファイバ素子が複数配置されたファイバアレイを備え、前記混色防止手段は、前記ファイバアレイの前記各ファイバ素子の間に設けられた遮光部又は光吸収部であることを特徴とする光変調器である。第9の発明は、ファイバアレイを用いたので、簡単に、集光用光学素子と前記光変調素子の対応付けができ、しかも、遮光部又は光吸収部の形成が容易に行える。
【0019】
第10の発明は、読み出し光を発生する光源と、前記光源から放射された光を原色光に分光する分光手段と、前記分光手段によって分光された光を変調する第1〜第9のいずれか1つの発明の光変調器と、前記光変調器によって変調された前記読み出し光を投写する投写手段と、を備えた投写型表示装置である。第10の発明は、前記各光変調器を用いるので、有効に混色を防止できる。また、光の利用効率もよい。
【0020】
第11の発明は、第10の発明の投写型表示装置において、前記分光手段は、前記中央の画素部には、垂直な光束を入射させ、両側の画素部には斜めの光束を入射させることを特徴とする投写型表示装置である。第11の発明は、光束が両側の画素部に斜めに入射するので、前記各光変調器による混色の防止をより有効に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳細に説明する。
【0022】
(投写型表示装置の第1実施形態)
図1は、本発明による投写型表示装置の第1実施形態の全体の構成を示す図である。
【0023】
第1実施形態の投写型表示装置10は、光源11と、ダイクロイックミラー12と、透過型液晶表示パネル13と、投写レンズ14とを備え、スクリーン15に読み出し光を拡大投写する装置である。
【0024】
光源11は、読み出し光を発生するためのものであり、メタルハライドランプ,ハロゲンランプ、キセノンランプ等の白色光を発光する発光部11aと、発光部11aの背面に、その中心が発光部11aの中心と略一致するように配置された凹面鏡11bと、発光部11aの前面に、その焦点が発光部11aの中心と略一致するように配置されたコンデンサレンズ11c等とを備えている。この光源11から発光した光は、略平行な白色光束となり、ダイクロイックミラー12に入射される。
【0025】
ダイクロイックミラー(分光手段)12は、青色光B,緑色光G,赤色光R,を選択的に反射又は透過する3枚のダイクロイックミラー12B,12G,12Rを備えている。例えば、ダイクロイックミラー12Bは、青色光Bを反射し、緑色光G,赤色光Rを透過するミラーである。ダイクロイックミラー12Gは、ダイクロイックミラー12Bを透過した緑色光G,赤色光Rをさらに分離するミラーであって、緑色光Gを反射して、赤色光Rを透過する。ダイクロイックミラー12Rは、ダイクロイックミラー12Gを透過した赤色光Rを反射するミラーである。各ダイクロイックミラー12B,12G,12Rは、互いに所定の角度を持って配置されており、反射した光は、透過型液晶表示パネル13にそれぞれ異なる角度で入射する。
【0026】
投写レンズ14は、透過型液晶表示パネル13からの光を、スクリーン15に拡大投写するための光学系である。
【0027】
(透過型液晶表示パネルの第1実施形態)
図2は、本発明による透過型液晶表示パネルの第1実施形態を示す図である。この透過型液晶表示パネル13は、液晶表示素子20と、マイクロレンズアレイ30と、遮光部(混色防止手段)41とを備えている。
【0028】
液晶表示素子20は、画素電極22、走査電極(図示せず)及びデータ電極(図示せず)が設けられた素子基板21と、対向基板25と、液晶層23等とから構成されている。素子基板21と対向基板25とは、それぞれ透明なガラス製等の基板であり、その間に液晶層23が封止されている。画素電極22と対向電極24とは、その間に印加された駆動電圧によって液晶層23を駆動するためのものであり、それぞれ素子基板21,対向基板25の内面に透明導電膜によって形成されている。
【0029】
素子部22aは、液晶層23を駆動するスイッチング素子が設けられ、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)が、各色用の画素部22R,22G,22Bに対応して走査電極とデータ電極が交差する部分ごとにマトリクス状に形成されている。画素部22R,22G,22Bは、ダイクロイックミラー12で反射された赤色光R、緑色光G、青色光Bがそれぞれ透過する位置に配置され、赤色光、緑色光、青色光用の駆動信号が印加される。また、対向基板25には、素子部22a、走査電極及びデータ電極と対応する位置に、遮光部24aが形成されている。なお、対向基板25に対向電極24が設けられているが、液晶層23に対してほぼ平行に形成される電界によって液晶層23を駆動するように構成された素子基板21を用いた透過型液晶表示パネルの場合には、対向基板25上に対向電極は不要となる。
【0030】
なお、透過型液晶表示パネルは、スイッチング素子としてTFT素子を用いたものに限らず、例えば薄膜ダイオード(Thin Film Diode:TFD)素子を用い たものでもよく、また、アクティブマトリクス型に限らず、パッシブマトリクス型の液晶表示パネルであってもよい。
【0031】
マイクロレンズアレイ30(集光用光学素子)は、ベース部31と、そのベース部31に形成された複数のマイクロレンズ32と、液晶表示素子20の対向基板25に接着するための接着層33とを備えており、図1のダイクロイックミラー12からの光束を各画素部22R,22G,22Bに集光するための光学素子である。
【0032】
図3は、第1実施形態による透過型液晶表示パネルの各画素部と、マイクロレンズとの関係を示す正面図である。画素部22R,22G,22Bは、方形3分割された、ストライプ状の画素部である。マイクロレンズ32は、その外形が円形形状の球面レンズであり、その直径dは、画素部22R,22G,22Bの画素組のピッチpと略同一である。また、接着層33の屈折率は、マイクロレンズ32の屈折率より小さく設定することにより、マイクロレンズ32は、集光レンズとして機能している。
【0033】
図4は、第1実施形態による透過型液晶表示パネルの遮光部を示す図である。第1実施形態の透過型液晶表示パネル13は、斜めから入射する光束の内で、色純度を低下させる(対応する画素部以外の非対応画素部に入射する)部分をカットする遮光部41が設けられている。この遮光部41は、各画素部22R,22G,22Bの画素組の境界付近(図3参照)であって、マイクロレンズ32の端部に重なるように、水平方向(図4の横方向)に、マイクロレンズ32の直径dと略同じピッチp1で配置されている。
【0034】
図5、図6は、遮光部41の形成位置を説明するための図である。ここでは、赤色光の光束R、緑色光の光束G、青色光の光束Bの内の、赤色光の光束Rのみを例にして説明する。赤色光の光束Rは、図5の中央のマイクロレンズ32−1によって集光され、ほとんどがそのマイクロレンズ32−1に対応する画素部22R−1に入射する。しかし、端部付近の光束Rm−1は、隣接するマイクロレンズ32−2に対応する画素部(非対応画素部)22B−2に入射してしまい、混色が発生する。また、図6に示すように、中央のマイクロレンズ32−1に対応する赤色の画素部22R−1には、上隣のマイクロレンズ32−2の青色の端部の光束Bm−2が入射する可能性がある。
【0035】
同様に、中央のマイクロレンズ32−1の下隣のマイクロレンズ32−3との間でも、下隣の赤色の画素部22R−3へ入射する光束Bm−1と、下隣のマイクロレンズ32−3から、中央のマイクロレンズ32−1に対応する青色の画素部22B−1へ入射する光束Rm−3が存在する。
【0036】
そこで、この実施形態では、中央のマイクロレンズ32−1と、それに対応する画素部22R−1,22G−1,22B−1の画素組についていえば、光束Rm−1,光束Bm−2,光束Bm−1,光束Rm−3の通過する位置に、図2,図4に示すような遮光部41を設けたものである。
【0037】
第1実施形態によれば、遮光部41を設けたので、非対応画素部への不要光は遮光されるので、混色を防止することができる。また、マイクロレンズアレイの入射側に遮光部を設けたので、それ以降の部分で、迷光が発生することもない。
【0038】
(透過型液晶表示パネルの第2実施形態)
図7は、本発明による透過型液晶表示パネルの第2実施形態を示す図である。なお、以下に説明する各実施形態では、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。第2実施形態の透過型液晶表示パネル13Bは、斜めから入射する光束の内で、色純度を低下させる(対応する画素部以外の非対応画素部に入射する)部分をカットするダイクロイックミラー42R−1,42B−2,42B−1,42R−3などが用いられている。
【0039】
ダイクロイックミラー42R−1は、中央のマイクロレンズ32−1の上端部に形成され、赤色光Rのみを反射して、緑色光Gと青色光Bを透過するミラーである。従って、ダイクロイックミラー42R−1に入射した光は、赤色光Rのみを反射するので、中央のマイクロレンズ32−1の上端部から上隣のマイクロレンズ32−2に対応する画素部22B−2には、赤色光Rが入射することはなく、混色を防止することができる。また、緑色光Gと青色光Bが入射するので、光利用効率が高くなる。
【0040】
ダイクロイックミラー42B−2は、上隣のマイクロレンズ32−2の下端部に形成され、青色光Bのみを反射して、緑色光G及び赤色光Rを透過するミラーである。従って、ダイクロイックミラー42B−2に入射した光は、青色光Bのみを反射するので、上隣のマイクロレンズ32−2の下端部から中央のマイクロレンズ32−1側の上端の画素部22R−1には、青色光Bが入射することはなく、混色を防止することができる。また、緑色光G及び赤色光Rが入射するので、光利用効率が高くなる。
【0041】
ダイクロイックミラー42B−1は、中央のマイクロレンズ32−1の下端部に形成され、青色光Bのみを反射して、緑色光G及び赤色光Rを透過するフィルタであって、ダイクロイックミラー42B−2と同様の動作をする。
【0042】
ダイクロイックフィルタ42R−3は、下隣のマイクロレンズ32−3の上端部に形成され、赤色光Rのみを反射して、緑色光G及び青色光Bを透過するフィルタであって、ダイクロイックミラー42R−1と同様の動作をする。
【0043】
第2実施形態の反射型液晶表示パネル13Bによれば、第1実施形態の効果に加えて、ダイクロイックミラーを通過する分だけ、光利用効率が高くなる。
【0044】
(透過型液晶表示パネルの第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る透過型液晶表示パネルの遮光部の形状を説明する図である。図8(a)において、赤色光Rのある角度成分の光束から、マイクロレンズを通して見たR画素部の上側のエッジ像は、破線で示したような形状であるとする。すると、領域Aに向かう光束は、目的とするR画素部に入射するが、領域Bに向かう光束は、隣の画素部に入射して混色の原因となる。混色を完全に抑えるためには、遮光部は、図8(b)に示すように、ストライプ状にする必要がある。しかし、このようにすると、本来、R画素部に入射する領域Cに向かう光束も、ストライプ状の遮光部で遮られてしまい、光の利用効率が低下してしまう。そこで、光の利用効率を最大限に上げるために、遮光部のエッジ形状を、図8(a)のエッジ像と同じにすればよい。これは見方を変えれば、RGBの画素組をひとつの開口と見なした場合、この開口によって制限される光束の形状と、遮光部により制限される光束の形状を略一致させることに等しい。ここまでは、赤色光Rについて考えてきたが、青色光Bについても同様の考えかたをし、それら双方を考慮すると、図8(c)のような略楕円の開口形状となる。遮光部をこのような形状とすることにより、混色を有効に防止すると共に光利用効率の向上がはかれる。
【0045】
(透過型液晶表示パネルの第4実施形態)
図9は、本発明による透過型液晶表示パネルの第4実施形態を示す図である。第4実施形態の透過型液晶表示パネル13Dは、第2実施形態(図7)のストライプ状のダイクロイックミラーを、図8の遮光部と同様な形状に設けたものである。すなわち、中央,上隣,下隣の各マイクロレンズ32−1,32−2,32−3の上端部に、ダイクロイックミラー44R−1,44R−2,44R−3を設け、下端部にダイクロイックミラー44B−1,44B−2,44B−3を設けたものである。
【0046】
従って、第4実施形態によれば、斜め方向からの光束を遮光して、混色をより有効に防止できると共に、ダイクロイックミラーを透過した分だけ、光利用効率が高くなる。
【0047】
(透過型液晶表示パネルの第5実施形態)
図10は、本発明による透過型液晶表示パネルの第5実施形態を示す図である。第5実施形態の透過型液晶表示パネル13Eは、液晶表示素子20と、マイクロレンズアレイ30との間に、ファイバアレイ50を設けたものである。
【0048】
ファイバアレイ50は、マイクロレンズ32と略同じ直径のファイバ素子51を束ねた形態であり、それぞれのファイバ素子51の間に光吸収層(混色防止手段)45が設けられている。
【0049】
第5実施形態によれば、光吸収層によって仕切られたファイバ素子をもつファイバアレイを設けたので、マイクロレンズと画素組とが1対1に対応し、混色を有効に防止できる。また、ファイバ素子によって、マイクロレンズアレイ30以降の迷光が発生することがない。さらに、ファイバ素子の間に光吸収層を設けるので、製造が容易である。
【0050】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
【0051】
(1)マイクロレンズアレイは、集光の機能を果たせば、レンチキュラーレンズシートや他の光学素子の組み合わせにより、実施することができる。
【0052】
(2)マイクロレンズと接着層との凹凸の関係は、両者の屈折率差さえ満足すれば逆でも構わない。
【0053】
(3)図7,図9では、ダイクロイックミラーを例に説明したが、ダイクロイックフィルタを用いるようにしてもよい。
【0054】
(4)透過型の液晶表示パネルの例で説明したが、反射型液晶表示パネルにも同様に適用することができる。また、マイクロミラーによって光変調を行う反射型の光変調素子を用いたものにも同様に適用できる。
【0055】
(5)図10の光吸収層45は、反射層であってもよい。
【0056】
(6)図10のファイバアレイにマイクロレンズを一体に形成してもよい。
【0057】
(7)ファイバアレイの代わりに、対向基板に光軸に平行な溝を、彫り込みやエッチングによって形成し、その溝に光吸収インキをしみ込ませるようにして、光吸収層を形成してもよい。
【0058】
(8)各色画素の配列順序は、マイクロレンズ中心にG画素、それを挟むようにR,B画素が配列されている必要はなく、いかなる順序もとれる。その際、各色画素の配列の順序に応じてダイクロイックミラーの特性を変える。また、ダイクロイックミラーの高性能化、製造の容易さの観点から見て画素配列を変えることもできる。
【0059】
(9)本発明においては、混色防止手段として説明したが、本発明は、完全な混色防止に限らず、表示品質上問題とならない程度に混色を低減した状態もとりうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投写型表示装置の第1実施形態の全体の構成を示す図である。
【図2】本発明による透過型液晶表示パネルの第1実施形態を示す図である。
【図3】第1実施形態による透過型液晶表示パネルの各画素部と、マイクロレンズとの関係を示す正面図である。
【図4】第1実施形態による透過型液晶表示パネルの遮光部を示す図である。
【図5】第1実施形態による透過型液晶表示パネルの遮光部の形成位置を説明するための図である。
【図6】第1実施形態による透過型液晶表示パネルの遮光部の形成位置を説明するための図である。
【図7】本発明による透過型液晶表示パネルの第2実施形態を示す図である。
【図8】第3実施形態に係る透過型液晶表示パネルの遮光部の形状を説明するための図である。
【図9】本発明による透過型液晶表示パネルの第4実施形態を示す図である。
【図10】本発明による透過型液晶表示パネルの第5実施形態を示す図である。
【図11】従来の光変調器とその問題を説明する図である。
【符号の説明】
10 投写型表示装置
11 光源
12 ダイクロイックミラー
13 液晶表示パネル
14 投写レンズ
15 スクリーン
20 液晶表示素子
21 素子基板
22 画素電極
23 液晶層
25 対向基板
30 マイクロレンズアレイ
31 ベース部
32 マイクロレンズ
33 接着層
41,43 遮光部
42,44ダイクロイックフィルタ
45 光吸収部
50 ファイバアレイ

Claims (6)

  1. 原色光に分光された光束を、それぞれ透過又は反射して光変調する複数の画素部からなる画素組を有する光変調素子と、前記画素組に対応する単位集光素子を有し、前記各原色光の光束を前記各画素部に集光する集光用光学素子と、前記各原色光の光束が対応する画素部以外の非対応画素部に入射することを防止する混色防止手段と、を含む光変調器であって、
    前記混色防止手段は、前記集光用光学素子の入光側に、その光軸に略直交する方向に設けられており、
    前記混色防止手段は、前記非対応画素部に入射する、少なくとも対応する原色光を通過させるか、又は、対応する原色光以外の原色光を反射して、分離するダイクロイック素子であることを特徴とする光変調器。
  2. 請求項1に記載の光変調器において、前記光変調素子は、方形3分割したストライプ状の3つの画素部を備え、前記混色防止手段は、前記各画素部の配列方向の両端部に設けられていることを特徴とする光変調器。
  3. 請求項2に記載の光変調器において、前記混色防止手段は、前記単位集光素子に沿って、前記各画素部の配列方向と交差する方向に配置されていることを特徴とする光変調器。
  4. 請求項3に記載の光変調器において、前記混色防止手段により制限される光束形状は、前記画素組を開口と見なした場合にそれに制限される光束形状と略一致することを特徴とする光変調器。
  5. 読み出し光を発生する光源と、前記光源から放射された光を原色光に分光する分光手段と、前記分光手段によって分光された光を変調する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光変調器と、前記光変調器によって変調された前記読み出し光を投写する投写手段と、を備えた投写型表示装置。
  6. 請求項5に記載の投写型表示装置において、前記分光手段は、前記中央の画素部には、垂直な光束を入射させ、両側の画素部には斜めの光束を入射させることを特徴とする投写型表示装置。
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