JP3707106B2 - 複数の領域が設定されているホログラムの作成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホログラムと、このホログラムの作成方法、及びこのホログラムに記録された情報の検出方法に関し、特に、偽造対策を向上するため、複数の領域が設定されているホログラム、このホログラムの作成方法、及びこのホログラムに記録された情報の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラフィ(holography)は、波や光の波面(wavefront) の記録・再生技術であり、特に、光領域でコヒーレンス性の優れた光源であるレーザが実現されて以来、各種研究が進められている。ホログラム(hologram)は、このホログラフィにおいて、記録対象である物体などの情報を示す模様(縞)を記録した媒体である。一般に、ホログラムは、感光材料(sensitive material)に対して物体光(object light)(物体からの反射光)を照射すると共に参照光(reference light) を照射し、これら物体光と参照光とにより生じる干渉縞(interference fringes)を感光材料に形成して物体像を記録(撮影)することにより作成される。
【0003】
このように撮影されたホログラムは、撮影時の参照光と同じ光(照明光:illumination light)を照射した場合、干渉縞による波動の回折により、前記物体光と同じ光(再生光または回折光)が再生される。これにより、観察者は記録された物体などの情報を再生像として認識したり、検出装置などは記録された情報を識別することができる。
【0004】
近年、このようなホログラムは、所有者の身分を認識するためのIDカードや、所定区域への立ち入りを管理するためのセキュリティカードなどに応用されている。例えば、IDカードやセキュリティカードなどの表面の一部に、所有者の身分などを保証する情報を記録しているホログラムを張り付け、このホログラムを識別することによりIDの認識、またはセキュリティの保持が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したIDカードやセキュリティカードは、第3者などによる偽造の対象とされる場合がある。このため、前記IDカードやセキュリティカードに適用されるホログラムも同様に、偽造される恐れがある。
【0006】
前述したホログラムを偽造するには以下に示す2つの方法がある。第1の方法は、偽造対象であるホログラムから再生される再生像に基づいて、ホログラムに記録されている物体(情報)を作成し、作成した物体を前述したような方法で撮影してホログラムを偽造する方法である。
【0007】
第2の方法は、コンタクトコピーと称される方法である。このコンタクトコピーは、偽造対象であるホログラム上に感光材料を重ね、これらホログラム及び感光材料に対して光を照射することによりホログラム上の回折格子を感光材料にコピーする方法である。但し、この方法では、ホログラム及び感光材料に照射する光を、前記ホログラムが撮影する際に照射された参照光と同じ入射角度で照射する必要がある。
【0008】
このような2つの方法のいずれかで偽造されたホログラムは、偽造した第3者により参照光が照射されることにより再生像が容易に確認される。このため、偽造されたホログラムを、外観から偽造と判断することは非常に困難となる。
【0009】
この発明は前述した実情が鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、偽造することが困難なホログラム、このホログラムの作成方法を提供することである。
【0010】
又、この発明の第2の目的は、偽造することが困難なホログラムに記録(撮影)されている物体(情報)を検出する検出方法を提供することである。
【0011】
又、この発明の第3の目的は、偽造することが困難なホログラムを大量生産できるホログラフ装置及び方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るホログラムは、複数の記録領域を有し、各記録領域はそれぞれ異なる参照光と再生対象であるイメージの物体光との干渉縞が記憶されており、一様な波面の照明光を照射しても、全ての情報を検出することが困難であることを特徴とする。
【0013】
このようにこの構成によれば、ホログラムには、異なる小さな各領域ごとに異なる各方向の参照光により各情報(パターン、イメージ)が記録されているので、このホログラムに一様な波面の照明光を照射しても、全ての情報(パターン、イメージ)を検出することは困難である。更に、このホログラムから直接複製、偽造(コンタクトコピー)することも不可能である。仮に、この発明により作成したホログラムをコンタクトコピーで無理に複製すれば、参照光の入射方向を把握することが大変困難であり、正しい参照光の入射角と比べて多少ずれることになる。このため、情報を読み出す段階で、オリジナルであるホログラムとは異なる領域に参照光が入射するため、違う情報が読み出されたり、読み出す情報の再生方向が変わったりする。
【0014】
又、この発明に係るホログラム作成方法は、複数の領域が設定されており、この各領域に記録対象である情報がエレメントホログラムとして記録されているイメージタイプホログラムを作成するステップと、空間周波数及び回折方向がそれぞれ異なる複数の領域により構成されるグレーティングを作成するステップと、前記イメージタイプホログラムのエレメントホログラムからの再生光と、前記グレーティングからの再生光とを、それぞれ物体光・参照光とし、予め複数の記録領域が設定されている感光材料の各記録領域に、前記物体光と参照光とを照射することによりホログラムを作成するステップとを具備することを特徴とする。
【0015】
又、この発明に係る情報検出方法は、複数の記録領域を有し、各記録領域は、それぞれ異なる参照光と再生対象である情報の物体光との干渉縞が記録されており、一様な波面の照明光を照射しても、全ての情報を検出することが困難なホログラムに記録された情報の検出方法であって、前記ホログラムの各記憶領域に対応する前記参照光を照明光として前記ホログラムの各領域に照射するステップと、前記照明光の照射に応じ、前記ホログラムの各記録領域から発生する再生光を受取るステップと、前記各記憶領域からの再生光に基づいて前記ホログラムに記録された情報を検出するステップとを具備することを特徴とする。
【0016】
このよう検出方法によれば、各エレメントホログラムごとに、それぞれ異なる空間周波数の干渉縞からの回折反射ビームをホログラムに入射し、その再生像からホログラムのIDデータなどのイメージや情報が検出される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明に係るホログラム、このホログラムの作成方法、及びこのホログラムに記録される情報の検出方法の実施の形態を説明する。
【0018】
この発明に係るホログラム(メインホログラム)の作成時に使用・作成される各種ホログラムやグレーティングなどの関係を図1に示す。図1に示されるように、この実施の形態において、メインホログラム10は、反射型の体積ホログラムであり、いわゆるリップマン型ホログラムである。このメインホログラム10は、グレーティング11及び第2ホログラム12を用いて作成される。
【0019】
グレーティング11は、後述するように、空間周波数及び回折方向がそれぞれ異なる複数の領域により構成される。このグレーティング11は、グレーティングアレイ13及び遮光板(マスク)14を用いて作成される。
【0020】
又、この実施の形態において、前記第2ホログラム12は、イメージホログラムである。第2ホログラム12は、複数の領域が設定されており、この各領域に記録対象である情報(この実施の形態においてはIDデータ)がエレメントホログラムとして記録されている。この第2ホログラム12は、フレネルホログラムである第1ホログラム15を用いて作成される。更に、この第1ホログラム15は、IDデータの投影される拡散板(diffuser)16及び遮光板17を用いて作成される。
【0021】
以下、図面を参照して、グレーティング11、第1ホログラム15、第2ホログラム12、そしてメインホログラム10の順に作成処理を説明する。
【0022】
先ず、グレーティング11の作成処理を図2を参照して説明する。図2に示されるように、感光材料111前方近傍には、遮光板14が配置される。この遮光板14には、感光材料111を複数の領域に分割して露光するために、各領域サイズに応じた光通過穴14aが形成されている。又、この遮光板14は、各領域に対する露光毎に領域サイズに相当する水平及び垂直方向(xy方向)に移動可能であり、感光材料111の全領域に対して露光が行われるよう設定されている。
【0023】
一方、グレーティングアレー13には、それぞれ空間周波数及び回折方向の異なる複数の領域13aが形成されている。 このグレーティングアレー13と感光材料111との間には、光学レンズ系112が配置されている。
【0024】
この光学レンズ系112に対するグレーティングアレー13及び感光材料111の配置関係は、光学レンズ系112の前焦点面上にグレーティングアレー13が配置され、光学レンズ系112の後焦点面上に感光材料111が配置される関係にある。
【0025】
又、感光材料111の斜め前方には、遮光板14を介して感光材料111に対し、参照光を所定の角度で照射する参照光学系113が配置される。
【0026】
このような構成であれば、レーザビームがグレーティングアレー13上の任意の1つの領域13aに照射されると、レーザビームはこの領域13aの回折格子により所定方向に回折される。回折されたレーザビームは、光学レンズ系112を透過し、さらに遮光板14の光通過穴14aを通して所定角度で感光材料111上に照射される。この際、領域13aの回折格子により回折された+1次(又は−1次)光以外のレーザビームは、図2に示される遮光板112aによって遮光される。
【0027】
このようにレーザビームが光通過穴14aを通して感光材料111上に照射され、これと共に参照光学系14から参照光が所定角度で光通過穴14aを通して感光材料111上に照射されると、このレーザビームと参照光との間で干渉が生じる。この干渉による干渉縞が感光材料111上の、光通過穴14aと同じサイズの小さな領域に記録される。
【0028】
次に、遮光板14を移動し、先に配置された光通過穴14aと異なる位置に光通過穴14aを配置する。この状態でレーザビームをグレーティングアレー13の領域13aとは異なる別の領域13bに照射する。この場合、照射されたレーザビームは、領域13bの回折格子により、前記領域13aにより回折された方向とは異なる方向に回折され、その回折されたレーザビームが、前記同様に光学レンズ系112及び光通過穴14aを通して別の角度で感光材料111上に照射される。同時に、参照光学系113から参照光が所定角度で光通過穴14aを通して感光材料111上に照射されると、前記レーザビームと参照光との間で干渉が生じ、この干渉による干渉縞が感光材料111上の領域に記録される。但し、この記録領域は、先に、グレーティングアレイ13の領域13aをレーザビームで照射することにより記録した領域とは異なる領域である。
【0029】
これ以降、遮光板14の光通過穴14aの位置が随時変更され、レーザビームがグレーティングアレー13の各領域13c〜13n(nは領域数)に照射され、その回折されたレーザビームと参照光との干渉縞が、感光材料111のそれぞれ別の領域に記録される。この結果、感光材料111の各領域に各干渉縞が記録されることにより、前記グレーティング11が作成される。
【0030】
次に、第1ホログラム15の作成処理を図3を参照して説明する。図3に示されるように感光材料151の前方近傍には、遮光板17が配置され、さらに距離Dだけ離れたIP(imaging plane) 面には、拡散板17が配置される。なお、遮光板17には、感光材料151を複数の領域に分割して露光するための各領域サイズに応じた光通過穴17aが形成されている。又、この遮光板17は、感光材料151の各領域に対する露光毎に領域サイズに相当する水平及び垂直方向に移動可能であり、感光材料151の全領域に対して露光が行われるよう移動制御される。
【0031】
又、感光材料151の斜め前方(拡散板16方向)には、感光材料151に対して参照光を所定の角度で照射する参照光学系152が配置される。
【0032】
このような構成において、拡散板16には所望のIDデータ(図3においてはID番号と氏名)を示すパターンが投影される。パターンが拡散板16に投影されると、この投影されたパターンの散乱波面が光通過穴17aを介して感光材料151に照射される。同時に、参照光学系152から、光通過穴17aを介して感光材料151に対して平行参照光が照射される。前記パターンの散乱波面と参照光との間で干渉が生じ、これによる干渉縞が感光材料151の一領域にエレメントホログラムとして記録される。
【0033】
次に、遮光板17を、前記感光材料151の1領域に相当する量(水平及び/または垂直方向)分移動する。更に、拡散板16には、先に投影されたパターンと別のパターンを投影する。例えば、図3に示されるように、先に投影されたパターン(IDデータ)がID番号及び氏名であるので、次には、所属部署名や連絡先などを示すパターンを投影してもよい。この状態で、拡散板16に投影された別のパターンの散乱波面が光通過穴17aを介して感光材料151に照射され、同時に、平行参照光が照射されると、前記同様にこれらパターンの散乱波面と参照光との干渉縞が、感光材料15の一領域(先に記録された領域とは異なる領域)にエレメントホログラム(先に記録されたエレメントホログラムとは異なるエレメントホログラム)として記録される。
【0034】
以降、同様に、拡散板16からの各パターンの散乱波面を参照光と干渉させ、これによる干渉縞を、感光材料151の異なる領域にエレメントホログラムとして記録してゆく。このような処理により、感光材料151は現像されて第1ホログラム15として作成される。
【0035】
次に、第2ホログラム12の作成処理を図4を参照して説明する。図4に示されるように、第1ホログラム15の前方、距離DはなれたIP(imaging plane) 面上に感光材料121が配置される。ここで、前記図3に示される、第1ホログラム15に対して参照光学系152からの照射されるた平行参照光の照射方向とは反対方向から、平行照明光が照射される。これにより、第1ホログラム15からIP面方向に前記散乱波面と同じ波面を有する再生光が再生され、第1ホログラム15の各エレメントホログラムに記憶されている各パターンがIP面上に、実像として全て再生される。このように、再生光は、感光材料121に照射される。又、同時に感光材料121には所定の入射角度で平行参照光が照射されるので、第1ホログラム15の再生光とこの平行参照光とが干渉し、これによる干渉縞が感光材料121に記録される。この結果、感光材料121は、イメージタイプホログラムである第2ホログラム12として作成される。
【0036】
以上、前述した各種作成処理により、グレーティング11及び第2ホログラム12が作成される。次に、これらグレーティング11及び第2ホログラム12を用いたメインホログラム10の作成処理を図5を参照して説明する。
【0037】
図5に示されるように、感光材料101の一方の面側には、前記作成処理により作成されたグレーティング11が配置され、他方の面側にはイメージタイプホログラムである第2ホログラム12が配置される。この場合、グレーティング11は、感光材料101の近傍に配置される。
【0038】
このような構成において、グレーティング11には、グレーティング11作成処理時の参照光学系113(図2参照)からの参照光と同一の波面の照明光が照射される。この照明光の照射によりグレーティング11の各領域11a毎に、空間周波数及び回折方向の異なる各回折光が生じ、これら回折光がそれぞれ感光材料1に照射される。一方、第2ホログラム12には、第2ホログラム12の作成時に照射された平行参照光(図4参照)と共役な波面を有する照明光が、図4における平行参照光の照射方向(入射角度)とは反対方向(入射角度)から照射される。この照明光の照射により第2ホログラム12に記録されているパターンを再生する再生光が感光材料101に照射される。
【0039】
従って、感光材料101には、グレーティング11からの再生光と、第2ホログラム12からの再生光とが照射され、これら再生光により反射型(体積型)ホログラム、つまりメインホログラム10が作成される。すなわち、ここでは、グレーティング11上の、各領域毎に異なる空間周波数及び回折方向に基づいた再生光は、メインホログラム10にとって参照光として照射される。
【0040】
この結果、このメインホログラム10は、異なる小さな各領域ごとに異なる各方向の参照光により各パターンが記録されたホログラムとなる。
【0041】
このようにこの実施の形態によれば、メインホログラム10には、異なる小さな各領域ごとに異なる各方向の参照光により各情報(パターン)が記録されるので、このメインホログラム10に一様な波面の照明光を照射しても、全ての情報(パターン)を検出することは困難である。更に、このメインホログラム10から直接複製、偽造(コンタクトコピー)することも不可能である。仮に、この発明により作成したホログラム(メインホログラム10)を前述したコンタクトコピーで無理に複製すれば、参照光の入射方向を把握することが大変困難であり、正しい参照光の入射角と比べて多少ずれることになる。このため、情報を読み出す段階で、オリジナルであるメインホログラム10とは異なる領域に参照光が入射するため、違う情報が読み出されたり、読み出す情報の再生方向が変わったりする。従って、ホログラム(メインホログラム10)を偽造することは無理であり、かつ偽造の情報ホログラムは簡単に検出できる。又、メインホログラム10に設けられる各領域の数を増やすことにより、更に、偽造の困難なホログラムを作成することが可能となる。
【0042】
又、最初に使用された光学系のグレーティング11及びイメージタイプホログラムである第2ホログラム12があれば、これらグレーティング11及びイメージタイプホログラム12からの各再生光を感光材料に照射すれば、最初に作成したメインホログラム10と同一のホログラムを大量に複製し生産することが簡単にできる。
【0043】
すなわち、メインホログラム10から直接複製することは困難であるが、最初に使った光学系のグレーティング11及び第2ホログラム12があれば、メインホログラム10を大量に複製し生産することが簡単にできる。
【0044】
次に、前述したメインホログラム10に記憶されているIDデータ(パターン)を検出するホログラフィシステムについて図面を参照して説明する。このホログラフィシステムを用いてメインホログラム10からIDデータ(パターン)を検出している状態の一例を図6に示す。
【0045】
この実施の形態において、メインホログラム10は、セキュリテーカード20上に貼り付けられている。一方、このメインホログラム10から距離Dだけ上方に離れた位置には、体積型グレーティング21、22が配置されている。この体積型グレーティング21,22は、空間周波数及び角度がそれぞれ異なる複数のエレメントホログラムが形成されたものである。なお、このグレーティング21,22は同じものであり、図6では、メインホログラム10の異なる2つの領域に記録されているIDデータ(パターン)を同時に再生するためにグレーティングが2つ用いられている。従って、メインホログラム10上の各領域に記録されたIDデータ(パターン)を順次再生するのであれば、グレーティングは、グレーティング21または22のいずれか1つを用いるだけでよい。一方、レーザスキャナー50は、レーザ発振器51と、このレーザ発振器51から出力されたレーザビームを各体積型グレーティング21、22に走査制御する走査光学系52とから構成されている。
【0046】
前記各体積型グレーティング21,22(以降、メイングレーティングと称する)の作成処理の詳細は後述するが、ここで、IDデータの検出時のメイングレーティング及びメインホログラムの関係と、前記メイングレーティングの作成時に使用・作成されるグレーティング及びグレーティングアレイの関係を図7に示す。図7に示されるように、メインホログラム10は、メイングレーティング21,22に対してレーザビームを照射して得られる再生光を照明光として照射っされることにより、記録されたIDデータ(パターン)が再生される。又、メイングレーティング21,22は、第3ホログラム23及び第4ホログラム24により作成される。この第3ホログラム23及び第4ホログラム24は、それぞれ第1グレーティングアレイ25、第2グレーティングアレイ26を用いて作成される。この際、遮光板27も用いられる。
【0047】
以下、前記メイングレーティング21、22の作成処理について図面を参照して説明する。図8に示されるように、感光材料231の一方の面側には、光学レンズ系232を介してグレーティングアレー25が配置されている。光学レンズ系232には、図8に示されるように遮光板が配置され、この遮光板により、グレーティングアレイ25からの回折光の内、+1次(又は−1次)の回折光を除く回折光(回折ビーム)が遮光される。このグレーティングアレー25には、それぞれ空間周波数及び回折方向の異なる複数のエレメントホログラムが形成されている。又、光学レンズ系232に対するグレーティングアレー25及び感光材料231の配置位置は、光学レンズ系232の前焦点面上にグレーティングアレー25が配置され、光学レンズ系232の後焦点面上に感光材料231が配置される関係を有する。又、感光材料231の斜め前方(光学レンズ系232方向)には、感光材料231に対して参照光が所定の角度で照射される。なお、この参照光は、任意の波面を有する。グレーティングアレイ25、光学レンズ系232及び感光材料231の配置された軸に対し、前記参照光は、入射角βで入射される。更に、図8には図示されていないが、感光材料231の光学レンズ系232側の近傍には、所定サイズの光通過穴が設けられている遮光板が、光通過穴が移動可能なように配置される。
【0048】
一方、感光材料241の一方の面側には、光学レンズ系242を介してグレーティングアレー26が配置されている。このグレーティングアレー26には、グレーティングアレー25と同様にそれぞれ空間周波数及び回折方向の異なる複数のエレメントホログラムが形成されている。光学レンズ系242に対するグレーティングアレー26及び感光材料241の配置位置は、光学レンズ系242の前焦点面上にグレーティングアレー26が配置され、光学レンズ系242の後焦点面上に感光材料241が配置される関係を有する。又、感光材料241の斜め前方(光学レンズ系242方向)には、感光材料241に対して参照光が所定の角度で照射される。なお、この参照光は、任意の波面を有する。グレーティングアレイ25、光学レンズ系232及び感光材料231の配置された軸に対し、前記参照光は、入射角αで入射される。更に、図8には図示されていないが、感光材料231の光学レンズ系232側の近傍には、前記感光材料231近傍に配置される遮光板と同様の遮光板が、光通過穴が移動可能なように配置される。
【0049】
又、グレーティングアレー25,26の各領域に設定されるグレーティングの空間周波数及びその角度は、各感光材料231,241を露光することにより作成される第3ホログラム23及び第4ホログラム24からの再生光が、図8のP平面で交差するように設定される。
【0050】
このような構成により、レーザビームがグレーティングアレー25上の複数の領域の内の1つの領域に照射されると、レーザビームはこの領域に設定された回折格子により所定方向に回折される。回折されたレーザビームは、光学レンズ系232を透過し、さらに遮光板を介して所定角度で感光材料231上の任意の領域に照射される。この際、グレーティングアレー25の領域の回折格子により回折された+1次(又は−1次)光以外のレーザビームは、光学レンズ系232内に配置された遮光板によって遮光される。このようにレーザビームが感光材料231上に照射され、これと共に参照光が所定角度βで感光材料231上に照射されると、これらレーザビームと参照光との間で干渉が生じ、この干渉による干渉縞が感光材料231の小さな領域にエレメントホログラムとして記録される。
【0051】
次に、遮光板の光通過穴の位置が移動されると共に、レーザビームがグレーティングアレー25上の、先に照射された領域とは別の領域に照射される。この領域に照射され、回折されたレーザビームは、前記同様に光学レンズ系232介して別の角度で感光材料231上に照射される。同時に、参照光が所定角度βで感光材料231上に照射されると、これらレーザビームと参照光との間で干渉が生じ、これによる干渉縞が感光材料231上の先に記憶された領域と異なる領域にエレメントホログラムとして記録される。
【0052】
以降、レーザビームがグレーティングアレー25のそれぞれ別の領域に照射され、その回折されたレーザビームと参照光との干渉縞が、感光材料231のそれぞれ別の領域に各エレメントホログラムとして記録される。これにより、感光材料231が第3ホログラム23として作成される。
【0053】
一方、感光材料241においても前記同様に、レーザビームがグレーティングアレー26のそれぞれ別の領域に照射され、その回折されたレーザビームと参照光との干渉縞が、感光材料241のそれぞれ別の領域に各エレメントホログラムとして記録される。これにより、感光材料241が第4ホログラム24として作成される。なお、第3ホログラムの作成と同様に、グレーティングアレー26の領域の回折格子により回折された+1次(又は−1次)光以外のレーザビームは、光学レンズ系242内に配置された遮光板によって遮光される。
【0054】
次に、図9に示されるように、前記作成された第3ホログラム23,第4ホログラム24とが対向配置され、かつこれら第3及び第4ホログラム23,24との間に感光材料211が配置される。これら第3及び第4ホログラム23,24と感光材料211との各間隔は、距離Dに設定されている。すなわち、第3及び第4ホログラム23,24は、図8に示される各感光材料231,241の間隔と同一間隔に配置され、かつP平面上に感光材料211が配置されたものとなる。この状態で、一方の第3ホログラム23に対して所定角度βの方向から参照光と同一波面の照明光を照射し、かつ他方の第4ホログラム24に対して所定角度αの方向から参照光と同一波面の照明光を照射する。
【0055】
これら照明光の照射により各第3及び第4ホログラム23,24からは、それぞれ各エレメントホログラムごとに異なる角度の再生光が生じ、これら再生光が感光材料211に照射される。これにより、感光材料211には、複数の各領域ごとに各エレメントホログラムが形成され、前記メイングレーティング21、22として作成される。これらメイングレーティング21、22は、各エレメントホログラムごとにそれぞれ異なる空間周波数の体積型干渉縞が記録される。このように作成されたグレーティング21,22により、メインホログラム10に対する照明光(照明ビーム)の入射角を数値等で保持する必要がなくなる。
【0056】
このような構成において、前記図6に示されるように、レーザ発振器51から出力されたレーザビームは、走査制御系52により走査位置が制御され、メイングレーティング21、22のあるエレメントホログラムに照射される。このエレメントホログラムからの単一の回折反射ビームは、メインホログラム10のあるエレメントホログラムに入射する。メインホログラム10に最初に記録されたIDデータ(パターン)は、このメインホログラム10から距離D離れたところに再生される。従って、メインホログラム10から読み出したいIDデータは、メイングレーティング21、22とメインホログラム10の記録パラメータを厳密に計算し、レーザスキャナー50のレーザビーム走査位置を制御することにより得られる。
【0057】
このようホログラフィシステムによれば、各エレメントホログラムごとに、それぞれ異なる空間周波数のメイングレーティング21、22からの回折反射ビームをメインホログラム10のあるエレメントホログラムに入射し、その再生像からメインホログラム10のIDデータ(パターン)が検出される。これにより、メインホログラム10の特定のエレメントホログラムから特定のIDデータ(情報)を読み出すことができる。
【0058】
ここで、このようなホログラフィシステムを用いたIDデータ検出処理を図10のフローチャートを参照して説明する。先ず、検出対象となるメインホログラム10が張り付けられたセキュリティカードをシステムの所定位置に挿入する(ステップS1)。システムでは、セキュリティカードのタイプに応じ、目視判定を行うか、装置判定を行うか、または総合判定を行うかが選択、決定される(ステップS2)。ここで、目視判定とはホログラフィシステムに配置されたオペレータなどによりホログラムの再生像を認識し、これによりセキュリティカードを判定する方法であり、装置判定とは再生像をシステムが検出し、認識することによりセキュリティカードを判定方法である。この装置判定では、例えば、人間の目では見ることのできない再生像をも認識する機能を有するようにシステムを構成する。又、総合判定とは、これらオペレータ及び装置による判定を組み合わせた判定方法である。
【0059】
次に、挿入されたカードに応じ、メインホログラム10のいずれの領域に記録されたIDデータ(パターン)を認識するのか決定する(ステップS3)。この決定は、又、カード使用する際の用途に応じて決定されてもよい。ステップS2及び3により、判定する判定方法、及びIDデータを検出する領域が決定されると、次に、メインホログラム10上の、ステップS3において決定された領域に記録されているIDデータを再生するように、メイングレーティング21,22にレーザビームが照射される(ステップS4)。このレーザビームの照射は、コンピュータ制御によるレーザビームスキャナ52によって実施される。メイングレーティング21,22に照射されたレーザビームは、メイングレーティング21,22の照射された領域に応じて回折され、回折されたビームはメインホログラム10の前記ステップS3において決定された領域に照射される(ステップS5)。
【0060】
前記回折ビームの照射に応じ、メインホログラム10から再生光が発生する。この再生光の回折波面は、このメインホログラム10から距離Dだけ離れた位置で結像する。従って、この位置の回折波面を検知することにより、メインホログラム10の回折ビームが照射された領域に記録されているIDデータを検出する(ステップS6)。例えば、前記ステップS2において目視判定と決定された場合、メインホログラム10から距離Dだけ離れた位置にスクリーンを設置することにより、再生像を確認することができる。又、前記ステップ2において装置判定と決定された場合、メインホログラム10から距離Dだけ離れた位置にセンサを設置することにより、人間の目だけでは判断できない情報をも検出することができる。又、前記ステップ2において総合判定と決定された場合、前述した検出処理を組み合わせることにより、メインホログラム10の所定領域に記録されたIDデータを検出する。
【0061】
この後、検出されたIDデータと、予めホログラフィシステムの記憶部に保持されているデータ(標準情報)とを比較、参照することにより、メインホログラム10上の回折ビームの照射された領域に記憶されているIDデータが認識される(ステップS7)。
【0062】
次に、メインホログラム10上の他の領域に記憶されているIDデータを検出するか否かを判断し(ステップS8)、他のIDデータを検出する必要がある場合には、再び前記ステップS2に戻りIDデータを検出するための処理が実行される。又、他のIDデータを検出する必要が無い場合には、検出されたIDデータから判定結果を出力する。この際、例えば、一定の条件を満たさないIDデータが認識された場合には、ホログラフィシステムが、挿入されたセキュリティカードが正規のカードではなく、偽造されたカードであると認識するように構成してもよい。
【0063】
以上の処理により、セキュリティカードなどに張り付けられたメインホログラム10に記録されたIDデータを検出することができる。
【0064】
又、前記メイングレーティング21、22、及びメインホログラム10は、各エレメントホログラムごとにそれぞれ異なる周波数の体積型干渉縞が記録されるので、任意方向からの一様な照明波面による照明では、全てのエレメントホログラムを一緒に再生することがでない。よって、これらメイングレーティング21、22の各領域のエレメントホログラムの照明光の角度を検出することが困難となり、これらメイングレーティング21、22、及びメインホログラム10を複製することは不可能である。
【0065】
仮に、メイングレーティング21、22とメインホログラム10とが偽造されたものであれば、それぞれの各エレメントホログラムに対する参照光の入射角度が僅かにずれただけでも情報は読み出すことができない。時には、違うエレメントホログラムに照明して違う情報を検出してしまい、偽造したメイングレーティング21、22又はメインホログラム1であると簡単に判別ができる。
【0066】
光学的複製によって体積グレーティングを偽造する場合、特に、この発明においては個々の領域に対して偽造をする場合、体積グレーティングの照明光(参照光)の入射角度及び回折角度を検出する方法には、図11に示されるように体積グレーティング平面に対し、照射角度を変えながら回折光の光強度を測り、最も強く回折する入射角度と回折角度を検出する方法がある。
【0067】
ここで、前記図11に示される体積グレーティングの参照光の入射角度が45度である場合、入射角度を変更した場合の回折効率をシミュレーションにより算出した結果を図12に示す。図12に示されるように、入射角度を上下約5度の範囲で変更した場合、回折効率がほとんど変わらないことが分かる。このように回折効率が変わらないということは、回折光の光強度が変わらないことを示している。又、前述した上下約5度の範囲は、感光材料の種類や使用する乳材の厚みを変更することにより、広くすることもできる。
【0068】
従って、偽造者が前記メインホログラム10または体積グレーティング21,22に対して、各領域のオリジナル記録角度(参照光または照明光の照射角度、または回折角度)を検出することは不可能といえる。仮に、オリジナルの入射角度から上下5度の範囲内の任意の角度で複製したとしても、この発明におけるホログラムに記録された情報(IDデータ)の検出時には、照射されるレーザビームは、体積グレーティング21,22、及びホログラム10の複数の体積グレーティングにより回折される。従って、最終的に、ホログラム10から照射される再生光のIP面に対する入射角度がずれが増大され、再生される情報(IDデータ)がぼけたり、位置がずれたりする。これにより、容易に、偽造を判断することができる。従って、前述したホログラム作成条件や、ホログラフィシステムを使用しない限り、セキュリティホログラムの偽造(ホログラムそのものからのコンタクトコピー)、模造(ホログラムそのものをまねて、偽のホログラムを作成)などが不可能となる。
【0069】
従って、この発明に係るホログラムを偽造することは不可能あるので、このホログラムをセキュリティーカードに貼り付けることにより、セキュリティーカードのセキュリティ性を向上し、信頼性を高めることができる。
【0070】
但し、この発明に係るホログラムについては、最初に使用された光学系のグレーティング11及びイメージタイプホログラムである第2ホログラム12があれば、これらグレーティング11及びイメージタイプホログラム12からの各再生光を感光材料に照射すれば、最初に作成したメインホログラム10と同一のホログラムを大量に複製し生産することが簡単にできる。又、この発明に係るホログラフィシステムについては、最初に使った光学系の第3ホログラム23及び第4ホログラムBがあれば、前記図9に示されるように、第3ホログラム23及び第4ホログラム24から各回折光を感光材料に照射すれば、最初に作成した体積型グレーティング(メイングレーティング)21、22と同一の体積型グレーティングを大量に複製し生産することが簡単にできる。
【0071】
なお、この発明は、前述した実施の形態によって限定されるものではない。例えば、前記図2,3,8に示される参照光(参照ビーム)は、平行光に限られず、平面波、集束波、発散波であってもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、偽造することが困難なホログラム、、このホログラムの作成方法、更に、偽造することが困難なホログラムに記録(撮影)されている物体(情報)を検出する検出方法が提供される。又、この発明においては、偽造することが困難なホログラムを大量生産することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るホログラム(メインホログラム)の作成時に使用・作成される各種ホログラムやグレーティングなどの関係を示すブロック図。
【図2】前記図1に示されるグレーティングの作成を説明するための概念図。
【図3】前記図1に示される第1ホログラムの作成を説明するための概念図。
【図4】前記図1に示される第2ホログラムの作成を説明するための概念図。
【図5】前記図1に示される、この発明に係るホログラム(メインホログラム)の作成を説明するための概念図。
【図6】この発明に係るホログラムに記録(撮影)されているIDデータを再生(検出)するホログラフィシステムの概念図。
【図7】前記図6に示されるIDデータの検出時のメイングレーティング及びメインホログラムの関係と、前記メイングレーティングの作成時に使用・作成されるホログラムやグレーティングアレイなどの関係とを示すブロック図。
【図8】前記図7に示される第1及び第2グレーティングの作成を説明するための概念図。
【図9】前記図7に示されるメイングレーティングの作成を説明するための概念図。
【図10】前記図6に示されるホログラフィシステムにおいて、IDデータの検出処理を説明するためのフローチャート。
【図11】体積型グレーティング(volume grating)に対する入射角度変化と反射回折角度変化の例を示す図。
【図12】前記図11において、標準入射角度が45度である場合、異なる角度の入射光に対する回折効率の変化の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
10…メインホログラム、11…グレーティング、12…第2ホログラム、13…グレーティングアレイ、14…遮光板(マスク)、15…第1ホログラム、16…拡散板、17…遮光板(マスク)。
Claims (1)
- 複数の領域が設定されており、この各領域に記録対象である情報がエレメントホログラムとして記録されているイメージタイプホログラムを作成するステップと、
空間周波数及び回折方向がそれぞれ異なる複数の領域により構成されるグレーティングを作成するステップと、
前記イメージタイプホログラムのエレメントホログラムからの再生光と、前記グレーティングからの再生光とを、それぞれ物体光・参照光とし、予め複数の記録領域が設定されている感光材料の各記録領域に、前記物体光と参照光とを照射することによりホログラムを作成するステップと
を具備することを特徴とするホログラム作成方法。
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