JP3706544B2 - 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置 - Google Patents

箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3706544B2
JP3706544B2 JP2001044490A JP2001044490A JP3706544B2 JP 3706544 B2 JP3706544 B2 JP 3706544B2 JP 2001044490 A JP2001044490 A JP 2001044490A JP 2001044490 A JP2001044490 A JP 2001044490A JP 3706544 B2 JP3706544 B2 JP 3706544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
biological deodorization
cartridge
frame
unit assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001044490A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002239337A (ja
Inventor
乾二郎 本郷
Original Assignee
三協工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三協工業株式会社 filed Critical 三協工業株式会社
Priority to JP2001044490A priority Critical patent/JP3706544B2/ja
Priority to EP01305092A priority patent/EP1234609A1/en
Priority to US09/887,814 priority patent/US6555364B2/en
Priority to SG200104578A priority patent/SG97188A1/en
Publication of JP2002239337A publication Critical patent/JP2002239337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3706544B2 publication Critical patent/JP3706544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/84Biological processes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はユニット組立型生物脱臭装置にかかり、殊に脱臭するべきガスの処理量、性質及装置の設置スペースに応じて、適合する大きさに容易に組み立てられる脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
下水処理場で発生する代表的悪臭物質は、アンモニア、硫化水素と有機硫黄化合物(メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル)の三種類で、脱臭の目的は、これらの悪臭物質を人間が悪臭として感知しない濃度まで低減させることである。
日本には、環境省の悪臭防止法により22物質のいき値濃度および規制の基準が定められている。下水処理場で発生する臭気は硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、アンモニア、トリメチルアミンが主体とされており、脱臭装置の設計はこの6物質を対象としているが、実際の場合、トリメチルアミンはほとんど検出されないので、5物質を対象として設計されている。
悪臭は5物質の複合臭であり、悪臭を除去するということは、5物質のすべてを悪臭として感知しない濃度まで低減させることを意味する。
臭気の度合は人間の感知レベル(いき値)と深く係わっているので、環境省の悪臭防止法における5物質のいき値濃度及び規制基準は、以下の[表1]の通りとなっている。
【0003】
【表1】
Figure 0003706544
【0004】
臭気強度を解説すると以下の通りである。
1 −やっと感知できるにおい(検知いき値)
2 −何のにおいであるかわかる弱いにおい(認知いき値)
2.5−住宅地域においては、上記表中の濃度以下にすることが基準となる。
3 −楽に感知できるにおい
3.5−工業地域においては、上記表中の濃度以下にすることが基準となる。
4 −強いにおい
5 −強烈なにおい
【0005】
住宅地域において規定されている臭気強度2.5は、臭気濃度300(300倍に希釈されたときに、においが感じられなくなる濃度)に相当する。臭気強度4と5は大変な悪臭で論外であるが、臭気強度3以上になると住民から悪臭に対する苦情が必ず起こるので、脱臭装置は臭気強度2.5以下のレベルまで脱臭する性能が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
現在、下水処理場に設置されている脱臭装置は、薬液洗浄と、活性炭吸着の二つの方式が一般的で、実績も多く、相応に評価されている。しかし、これら二つの方式にも、以下のような問題がある。
【0007】
▲1▼薬液洗浄法
薬液洗浄法は、日常的に洗浄液の薬液濃度の管理が必要であり、管理を怠ると臭気物質と薬液との異常反応により固形物(閉塞物)が一気に発生するなど、維持管理上にも多くの問題を抱えている。一般的に、従来型の薬液洗浄方式のうしろ(後処理)に、必ず活性炭装置が付けられているのをみても、薬液洗浄方式の脱臭装置の信頼度が低く、不安があることが伺える。またガス量と臭気物質濃度に比例して消費する薬液が嵩み、維持コストの負担もばかにならない。さらに薬液洗浄法では、洗浄循環液の一部を更新しなければならないため、この薬液を含む更新排液の処理も設備の一環として考慮しなければならないという問題もある。
【0008】
▲2▼活性炭吸着法
一方活性炭吸着法は、低濃度臭気の脱臭に適する方法であるが、物理的に臭気物質を吸着するものであるから、飽和に達すれば全量を新しい活性炭と交換しなければならない。そのコストも薬液と同様にガス量と臭気物質濃度に比例して大きくなり、維持管理コストも大きな負担となっている。
【0009】
▲3▼生物脱臭法
近年、生物が悪臭物質を吸収する生理機能を利用した生物脱臭の研究開発が盛んとなり、下水処理場で発生する悪臭物質の硫化水素や有機硫黄化合物などの除去に、生物が優れた働きをすることが、実機装置によって効果が確認され、生物脱臭は有効であると認知されてきた。
【0010】
微生物が悪臭物質を吸収する生理代謝機能を活用した脱臭装置は、従来型の薬液洗浄や活性炭による吸着方式のものと比較すると、薬品代、活性炭などが不要になるばかりでなく、薬液の補充、活性炭の交換の人件費などの維持管理費用も不要、手間の掛からない環境に優しい装置であり、加えて高濃度ガスを不得手とする薬液洗浄や活性炭に対し、高濃度にも強い生物が期待されるのは当然で、これからの脱臭は、ガスの濃度、処理量に関係なく、すべて生物脱臭に順次委ねられてゆくものと思われる。
【0011】
しかし、生物の脱臭速度は薬液洗浄や活性炭吸着などと比較すると極めて遅く、薬液洗滌の約2.5倍、活性炭装置の約1.5倍の大きな装置を必要とするが、現状の多くの装置は、処理ガス量と臭気物質濃度により、その都度装置の大きさが決められ、現場で手作りにより製作されているものである。
【0012】
通常、脱臭装置は屋内に設置されているが、日本における下水道施設の建物の標準梁下寸法は6.5m(欧米諸国では概ね7m)であるので、装置の高さも、上部にある洗浄ノズルの点検に支障のない範囲に、納めねばならない。
【0013】
最近、装置を発生個所ごとに区分して設けず、高濃度から低濃度のガスを混合させて、一括処理する傾向が見られ、500 m3/minから1,000 m3/minと大容量の需要も出てきている。こうなると、在来の最大200 m3/min程度の生物脱臭装置の設置スペースでは設置不能という問題が生じる。また、生物を利用した脱臭装置が、その機能を十分に発揮するまでには、現場での長い馴養(増殖)期間が必要であるというもうひとつの問題がある。
【0014】
処理風量が大きくなれば、ガスの流入する面積(間口×高さ)で対応し、ガスの濃度が高くなると脱臭ユニットの数を増やすことで装置が長くなる。生物脱臭のランニングコストは薬液洗浄や活性炭と比べると10分の1以下で、維持管理の手間も掛からず、公害問題も伴わないという理想的な装置であることに誰も異議を挟む者はなく、上記の課題の解決が望まれていた。製品コストとランニングコストによって装置は評価されるが、本発明は、限られたスペースに容易に適合する大きさに組み立てられ、しかもコストの掛からない装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置は、悪臭ガスの導入部、処理部及び排出部を一連に有し、該処理部で微生物によるガスの脱臭をなす型式の脱臭装置に関している。この型式は一般的である。
該導入部、処理部及び排出部のそれぞれの骨格が、単一型式の枠部材と少なくとも単一型式の継手によって組み立てられた、同じ箱枠状の少なくとも一つのユニットで構成される。継手の場合、枠部材同士を隅角部で互いに直角に繋ぐ継手と、枠部材同士を同軸線上で繋ぐ継手があり、開口面積を大にする場合は枠部材同士を同軸線上で繋ぐ場合があるので、「少なくとも一つ」という表現を採用した。同様に、ユニットについても、一つの場合や、二つ以上の場合があるので、「少なくとも一つ」という表現を採用した。
該箱枠状ユニットのガス処理に支障となる面はシール板によって密閉される。「支障となる面」とは、ガスが未処理のまま外部に漏れてしまうような面である。
該導入部はガス導入孔と加湿装置が設けられる。
該処理部は、外枠に複数枚の多孔質プラスチック製シートを互いに間隔を保って平行にセットしたカートリッジを、該箱枠状ユニットに水平方向に抜き取り自在に収容して構成される。この多孔質プラスチック製シートは、既に知られているとおり、微生物を包括固定させるためのものである。このカートリッジは単体でもよいが、複数個を連続させた集合体とすれば処理能力が高まり、かつ取り扱いもし易くなる。
該排出部はガス排出口が設けられる。この排出口は、直接大気に開放してもよいが、ダクトのような排出管に接続して大気に開放するようにしてもよい。
そして、ガスの種類、量及び濃度に従い、必要な数の該箱枠状ユニットを接続し、ガス流路上で上流側に位置する該処理部の吹出面を下流側の該処理部又は該排出部の吹込面と気密に導結し、ガス処理に支障となる開口面をシール板によって密閉する。該導入口を悪臭ガスの供給源に導結し、該排出口を大気に開放し、該処理部の上側にノズルヘッダーを配して給水管に導結し、該導入部、処理部及び排出部の下側に受け皿を配して排水管に導結する。
【0016】
「導入部(インレットチャンバー)」
装置の最前部のチャンバーで、天井部、端壁又は側壁にダクトと接続する開口を備え、内部には微生物の生息に必要な水を供給する噴霧スプレーがあって常に湿度100%に保持されている。
また、この導入部の出口側に、続く処理部にガスを均一に流すためのレギュレータスクリーンを設けるのが好ましい。
【0017】
「処理部(脱臭カートリッジ)」
装置の中央部にあり、一つ以上のカートリッジを包含する。カートリッジの数はガスの種類とその濃度に応じた必要な数となる。
脱臭カートリッジ相互間及び最終位置の脱臭カートリッジの後ろにデミスタースクリーンを配置し、脱臭カートリッジに納められたシートに生息する微生物の環境維持のため計画的に順番を定めてシートに流す洗浄水が次の脱臭カートリッジに飛散しないようにするのが好ましい。
【0018】
「排出部(アウトレットチャンバー)」
装置の最後部チャンバーで、脱臭カートリッジで処理されたガスを排出するところである。その上部、端部又は側部に大気への、又はダクトと接続する開口がある。処理部の吹出面とこの排出部の吹込面とが気密に導結され、ガスが短絡して未処理のまま外部へ放出されないようになっている。
【0019】
「散水ヘッダー(シート洗浄ノズル装置)」
脱臭カートリッジの最上層の上部に、その箱枠状ユニットと同様か又は寸法を変えた枠部材や継手による似た箱枠状ユニットを配し、この箱枠状ユニットの開口面をシール板によって閉塞し、その中にシートを自動洗浄するための電動バルブとノズルボックスが、カートリッジごとに設置されている。排水は下部の皿に溜められ、排水管によって外部へ導出される。
【0020】
「下部構造体(サブストラクチャー)」
脱臭装置を支える下部構造体(鉄製フレーム)である。シートが収められたカートリッジの洗浄排水pH指示計、加湿及び洗浄用水の流量計、給排水配管などのスペースである。
【0021】
本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置は、無駄な内部空間を除き、薬液洗浄や活性炭装置と比べて遜色のない大きさまで装置を小型化してある。特に、高濃度ガス処理の場合、薬液や活性炭では多段処理が不可欠のため装置の全長が長くならざるを得ないのを、生物脱臭の採用により、装置の長さを長くすることなく対処できる。
また、装置の各箱枠状ユニットの枠部材や継手をモジュール化し、工場で組立てた箱枠状ユニットを現地で接合することで、大幅に製造コストと輸送コストを引き下げている。
【0022】
また、カートリッジの種類を限定することで、脱臭カートリッジをすべて同一サイズの標準モジュールの単体となし、いかなる規模の装置にも自在に対応できるようになった。
微生物を大量に包括固定できるシートを利用した脱臭装置では、悪臭物質の種類別に、その濃度に応じて、それぞれの物質濃度に対し、脱臭に必要なシートの枚数を算出して脱臭装置を設計すればよい。
【0023】
該排出部は活性炭処理部と第二排出部を有する補助処理装置に続き、該排出口の開閉により該補助処理装置と断続するようになっていてもよい。
この場合、生物活性が充分でない脱臭装置の運転初期の段階で排出口を塞ぐことにより、補助処理装置に悪臭ガスを通して活性炭による処理を行え、不完全処理の発生を防げる。
【0024】
該吹出面と該吹込面はフードを介して気密に接続されていてもよい。
この場合、吹出面と吸込面の気密を保つのが容易となる。
【0025】
該吹出面は、該カートリッジに取り付けられたデミスターカートリッジに属していてもよい。
この場合、カートリッジとデミスターカートリッジが一体となっているので、箱枠状ユニットに対する挿脱が容易で、シートに流す洗浄水が次の脱臭用のカートリッジや排出部に飛散しないので、好ましく、ガスの短絡も防止される。
【0026】
該フードは吹出面用部と吹込面用部で成り、該両部がファスナーにより連結自在となっていてもよい。
この場合、フードが吹出面用部と吹込面用部に分かれるので、各部に対するセットが容易にでき、ファスナーで簡単に一体化できる。
【0027】
該吹込面用部は、該ファスナーと反対側の周縁部分が該箱枠状ユニットの一つの該開口面を形成する該枠部材に関し取付けられていてもよい。
この場合、吸込面用部を枠部材に関し取付けておくので、ファスナーによる吹出面用部との結合が容易で、気密性も十分となる。
【0028】
該枠部材は合成樹脂製で、断面が正四角形の中空角材で、中空部の端部が連結部となっていてもよい。
この場合、コストも低く、成形がし易く、中空部の端部を連結部にできる。
【0029】
該継手は合成樹脂製で直六面体状の本体と、該本体の互いに隣り合う少なくとも二面から各別に該枠部材の該連結部との該被連結部が、それぞれの軸線が互いに直角をなして、突出していてもよい。
この場合、コストも低く、成形がし易く、該枠部材同士を直角に繋げられる。
【0030】
該被連結部は正八面体状突起で少なくともその対向する一組の面が該継手の対向する一組の面と平行しており、該正八面体状突起の対向面間寸法は該枠部材の該連結部の内寸に適合していてもよい。
この場合、角穴と正八面体状突起との嵌合となり、嵌合しやすい上、密接な嵌合を果たせる。
【0031】
該被連結部は円柱状突起となっており、該円柱状突起の外径は該枠部材の該連結部の内寸に適合していてもよい。
この場合、角穴と円柱との嵌合となり、寸法上の多少の誤差は連結に支障がない。
【0032】
該被連結部は該枠部材の該連結部に密接に嵌合する正四角柱状突起となっていてもよい。
この場合、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせが緊密となり、地震等の振動に対する抵抗力が大となる。
【0033】
該シール板は該箱枠状ユニットの開口面に適合する形状で、周縁部を該箱枠状ユニットにリベットで取り付けて該開口面を密閉するようになっていてもよい。
この場合、シール板を箱枠状ユニットに取り付けやすく、簡単かつ気密に開口面を閉鎖できる。
【0034】
該シール板の外面は、該箱枠状ユニットに取り付けられ内面に断熱材を配設した外壁板によって、覆われていてもよい。
この場合、断熱材付きの外壁板により箱枠状ユニット内部の温度変化が抑制されるので、微生物の生活環境を好適に保て、ガス脱臭を効率よく行える。
【0035】
該外壁板の該箱枠状ユニットに対する取り付けは綴り鋲でなされ、該綴り鋲は樹脂製で、ステムの一端部にひれを備え、他端部に内頭部と外頭部を有し、該内外頭部の間隔は該外壁板の周枠の板厚に適合すると共に該外頭部の外径は該外壁板の内面の周枠に穿たれた鍵穴の円孔部より小さく、かつ該円孔部に続くロック部の内寸は該内外頭部の外径より小さく、該ひれは弾性変形して該ステムが該箱枠状ユニットに穿った透孔に対して圧入するのを許すようになっていてもよい。
この場合、綴り鋲を内外頭部で周枠の鍵穴のロック部に仮り止めしておき、外壁板をシール板の外面に被せ、綴り鋲のステムの先端を箱枠状ユニットの透孔に合わせて外壁板の外面を叩打すれば、綴り鋲は透孔に打ち込まれ、ひれは弾性変形して透孔を通過し、通過するとひれは原状に復して外壁板の箱枠状ユニットからの離脱を阻止するので、外壁板の箱枠状ユニットに対する取付けを簡単にかつ確実にできる。
【0036】
該カートリッジは該外枠の転子を該箱枠状ユニットに設けられた水平方向のガイドに載せて該箱枠状ユニットに抜き取り自在に挿架されていてもよい。
この場合、カートリッジを水平方向から箱枠状ユニットに挿脱するので、装置上端が天井に近接していても全く問題なく、転子があるので重量が大きなカートリッジでも容易に挿脱できる。
【0037】
該カートリッジは上部及び下部にその開口面と直角に支持桿が架設され、該支持桿に複数のシート受けがスペーサーを介して支架され、該シートは、上下に相対する該シート受けに、自身の上下端部を各別に嵌合して、支持されていてもよい。
この場合、シートはシート受けに支持されるので、風圧に対して安定し、ばたついたりすることがなく、平行間隔も確実に保証され、脱臭効率が上がる。
【0038】
該カートリッジの上部に各該シート受けの上端部の溝に嵌合して各該シート受けに沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕切部材を備えていてもよい。この場合、シートに対する水の供給を均等に行え、微生物の成育に良好な環境を維持できる。
【0039】
該ノズルヘッダーは可透視材で構成され、最上部の該カートリッジの上面を覆う天井板に、該天井板に貫設されたノズルを覆って、取り付けられ、該ノズルの該ノズルヘッダー側の開口部に水流によって回転する回転翼が軸架されていてもよい。
この場合、水の流れがストップしていないかを目視で確認でき、装置の完全な稼動を容易に点検できる。
【0040】
【発明実施の形態】
本発明にかかる脱臭装置は悪臭ガスの導入部1、処理部2、排出部3が一連に配列され、処理部2で微生物によるガスの脱臭をなす型式で、この型式の生物脱臭装置は一般的である。
【0041】
導入部1、処理部2及び排出部3の骨格が、枠部材4と継手5の連結によって組み立てられた、少なくとも一つの直角六面体型の箱枠状ユニット6で構成される。枠部材4は同一構成のものを用意すれば足りる。
継手5は隅角部用となっているが、装置が大型となって枠部材4の長さだけでは足りない場合、枠部材4同志を一直線上で繋げる型式の一部異なった継手5′(図10)を採用することになる。
【0042】
導入部1はガスの導入口7と加湿装置8(図3)が設けられる。この加湿装置8はガスに加湿して微生物による捕食作用を活発化させるためのものである。
【0043】
処理部2は、外枠9に複数枚の多孔質プラスチック製のシート10を互いに間隔を保って平行にセットしたカートリッジ11を、箱枠状ユニット6に水平方向に抜き取り自在に収容して、構成される。従来のようなクレーンによる吊り上げ方式と異なり、水平方向の出入なので、装置の上端から天井までの空間は必要でなく、装置の嵩上げが可能である。このカートリッジ11は単体でもよいが、図1に示すように、二つ組み構成とすると処理能力が上がり、この二つ組み構成をシリーズに配列すると、一層脱臭能力が高まる。
【0044】
排出部3はガスの排出口12が設けられる。処理済みのガスはそのまま大気中へ放出しても何等差し支えない。放出場所を選びたいときは、排出口12にダクトを連結すればよい。
【0045】
ガスの種類、量及び濃度に従い、導入部1、処理部2及び排出部3の各箱枠状ユニット6を必要な数だけ互いに接続する。ガス流路上で上流側に位置する処理部2の吹出面13を下流側の処理部2又は排出部3の吹込面14と気密に導結し、ガス処理に支障となる開口面15をシール板16によって密閉する。導入口7を悪臭ガスの供給源に導結し、排出口12を大気に開放する。そして、処理部2の上側にノズルヘッダー17を配して給水管18に導結し、導入部1、処理部2及び排出部3の下側に受け皿19を配して排水管20に導結する。従って、装置の大きさは、箱枠状ユニット6の個数を選ぶことによって、自由に決められ、また、組立も至って簡単である。
【0046】
多孔質プラスチック製のシート10は、既に知られているとおり、微生物を包括固定させるためのもので、図4及び図18に示す通り、ガスの流通孔10aが多数穿たれ、所々にビーズ10bを嵌め込む孔10cが設けられる。このビーズ10bは微生物を活着させてシート10の孔10cに嵌め込まれ、これにより、シート10に対する微生物の活着が促進される。
【0047】
導入部1に導入口7を通って入った悪臭ガスは加湿装置8により加湿され、シート10との接触効率が上がる。レギュレタースクリーン1aがある場合はこれにより均一な流れとなって、続く処理部2に吹き込む。
【0048】
処理部2に吹き込んだ悪臭ガスはカートリッジ11のシート10に当り、流通孔10aを通り、吹出面13から吹き出し、この吹出面13と気密に導結された排出部3の吹込面14を通って、排出部3に吹き込む。このシート10には微生物がノズルヘッダー17からの給水を受けて多数活着しており、悪臭ガスがこのシート10を通過する際、悪臭成分のうちのあるものはこれらの微生物に捕食され、ガスは脱臭される。悪臭混合ガスの場合は、カートリッジ11ごと、又はカートリッジの集合体ごとに各成分に適合した微生物を活着させればよい。また、濃度の高い悪臭ガスの場合は、処理部2を増結して対処すればよい。
【0049】
装置を運転中に、微生物の出す老廃物や微生物の死骸等で処理能力が落ちたら、ノズルヘッダー17からカートリッジ11のシート10上に給水して、これを洗浄する。受け皿19から排水管20に流出する排水のpH指示計61に自動洗浄の電動バルブ62を連動させ、シート10の洗浄を自動的になすのが好ましい。
【0050】
図1から図5で、ノズルヘッダー17は最上層のカートリッジ11の箱枠状ユニット6の上面を覆う天井板55の上面に設置されている。その上方に、箱枠状ユニット6か、又は寸法を変えた枠部材4’や継手5’による似た箱枠状ユニット6’を配し、この箱枠状ユニット6又は6’の開口面15又は15’をシール板16又は16’によって閉塞する。頂面の開口面は屋根プレート63で塞いでもよい。ノズルヘッダー17からの水は天井板55に貫設されたノズル56(図20)を通ってシート10の上端面上に撒布され、続いてその表面を通って流下し、カートリッジ11の下部に設けた受け皿19に溜まり、排水管20によって外部へ導出される。
【0051】
なお、図1、3及び4で、64は下部構造体(サブストラクチャー)で、脱臭装置を支える鉄製フレームである。洗浄排水のpH指示計61、加湿および洗浄用水の流量計65、給水管18や排水管20などの収容スペースである。
【0052】
この箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置は、薬液洗浄や活性炭装置と比べて遜色のない大きさまで小型化されている。また、装置の各箱枠状ユニット6又は6’の枠部材4又は4’や、継手5又は5’をモジュール化し、工場で組立てた箱枠状ユニット6又は6’を現地で接合するので、大幅に製造コストと輸送コストを引き下げている。
【0053】
また、カートリッジ11の種類を限定してそれぞれ同一サイズの標準モジュールの単体となしたので、いかなる規模の装置にも自在に対応できるようになった。そのため、悪臭物質の種類別に、その濃度に応じて、脱臭に必要なシート10の枚数を算出して、脱臭装置を設計すればよい。
【0054】
図6で、排出部3は活性炭処理部21と第二排出部22を有する補助処理装置23に続き、排出口12の開閉により補助処理装置23と断続するようになっている。
こうすると、生物活性が充分でない脱臭装置の運転初期の段階で排出口12を塞ぐことにより、補助処理装置23に悪臭ガスを通して活性炭による処理を行え、不完全処理の発生を防げる。
【0055】
図3及び図7で、吹出面13と吹込面14はフード24を介して気密に接続されている。
こうすると、吹出面13と吸込面14内の気密を保つのが容易となる。
【0056】
吹出面13は、カートリッジ11に取り付けられたデミスターカートリッジ25に属している。
こうすると、カートリッジ11とデミスターカートリッジ25が一体となっているので、箱枠状ユニット6に対する挿脱が容易で、シート10に流す洗浄水が次の脱臭用のカートリッジ11や排出部3に飛散しないので、好ましく、ガスの短絡も防止される。
【0057】
フード24は吹出面用部24aと吹込面用部24bで成り、両用部24a、24bがファスナー26により連結自在となっている。
こうすると、フード24が吹出面用部24aと吸込面用部24bに分かれるので、各部に対するセットが容易にでき、ファスナー26で簡単に一体化できる。
【0058】
吹込面用部24bは、ファスナー26に反対側の周縁部分24cが箱枠状ユニット6の一つの開口面15を形成する枠部材4に関し取付けられている。
こうすると、吸込面用部24bを枠部材4に関し取付けておくので、ファスナー26による吹出面用部24aとの結合が容易で、気密性も十分となる。
【0059】
図8で、枠部材4は合成樹脂製の正四角形筒27となっており、内部空間の端部が連結部28となっている。
こうすると、コストも低く、成形がし易く、内部空間の端部を連結部28にできる。
【0060】
継手5は合成樹脂製で直六面体状の本体29と、この本体29の互いに隣り合う少なくとも二面から各別に枠部材4の連結部28との被連結部30が、それぞれの軸線が互いに直角をなして、突出している。
こうすると、コストも低く、成形がし易く、枠部材4同士を直角に繋げられる。
【0061】
図9で、被連結部30は正八面体状突起31で少なくともその対向する一組の面31aと31bが継手5の対向する一組の面5a及び5bと平行しており、この正八面体状突起31の対向面間寸法L1はこの枠部材4の連結部28の内寸L2に適合している。
こうすると、角穴と正八面体状突起31との嵌合となり、嵌合しやすい上、密接な嵌合を果たせる。
【0062】
図8と図10で、被連結部30は円柱状突起32となっており、この円柱状突起32の外径D1は枠部材4の連結部28の内寸L3に適合している。図10では三方に被連結部30を有する継手5’を示したが、図8のように、被連結部30を二方のみに有する継手5の場合にも適合する。
こうすると、角穴と円柱状突起32との嵌合となり、寸法上の多少の誤差は連結に支障がない。
【0063】
図11で、被連結部30は枠部材4の連結部28に密接に嵌合する正四角柱状突起33となっている。
こうすると、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせが緊密となり、地震等の振動に対する抵抗力が大となる。
【0064】
図12及び図13で、シール板16又は16’は図2の箱枠状ユニット6又は6’の開口面15又は15’に適合する形状で、周縁部34又は34’を箱枠状ユニット6又は6’にリベット35で取り付けて、この開口面15又は15’を密閉するようになっている。
この場合、シール板16又は16’を箱枠状ユニット6又は6’に取り付けやすく、簡単かつ気密に開口面15又は15’を閉鎖できる。
【0065】
シール板16又は16’の外面は、箱枠状ユニット6又は6’に取り付けられ内面に断熱材36又は36’を配設した外壁板37又は37’によって、覆われている。
この場合、断熱材付きの外壁板37又は37’により箱枠状ユニット6又は6’内部の温度変化が抑制されるので、微生物の生活環境を好適に保て、ガス脱臭を効率よく行える。
【0066】
外壁板37又は37’の箱枠状ユニット6又は6’に対する取り付けは綴り鋲38でなされ、この綴り鋲38は樹脂製で、ステム39の一端部にひれ40を備え、他端部に内頭部41と外頭部42を有している。そして、これらの内頭部41と外頭部42の間隔L4は外壁板37又は37’の内面の周枠43又は43’の板厚に適合すると共に外頭部42の外径D4は周枠43又は43’に穿たれた鍵穴44の円孔部45の内径D3より小さく、かつこの円孔部45に続くロック部46の内寸L5は内頭部41や外頭部42の外径D2やD4より小さく、ひれ40は弾性変形してそのステム39が箱枠状ユニット6又は6’に穿った透孔47に対して圧入するのを許すようになっている。
【0067】
この場合、綴り鋲38を内外頭部41と42で周枠43又は43’の鍵穴44のロック部46に仮り止めしておき、外壁板37又は37’をシール板16又は16’の外面に被せ、綴り鋲38のステム39の先端を箱枠状ユニット6又は6’の透孔47に合わせて外壁板37又は37’の外面を叩打すれば、綴り鋲38は透孔47に打ち込まれ、ひれ40は弾性変形して透孔47を通過し、通過するとひれ40は原状に復して外壁板37又は37’の箱枠状ユニット6又は6’からの離脱を阻止するので、外壁板37又は37’の箱枠状ユニット6又は6’に対する取付けを簡単にかつ確実にできる。
【0068】
図14から図17で、カートリッジ11は外枠9の転子48を箱枠状ユニット6に設けられた水平方向のガイド49に載せて箱枠状ユニット6に抜き取り自在に挿架されている。なお、カートリッジ11がガイド49間で蛇行するのを防ぐため、ガイド49の側縁に当接し得るストッパーSを設けるのが好ましい。
この場合、カートリッジ11を水平方向から箱枠状ユニット6に挿脱するので、装置上端が天井に近接していても全く問題なく、転子48があるので重量が大きなカートリッジ11でも容易に挿脱できる。
【0069】
図14、図17から図19で、カートリッジ11は上部及び下部にその吹込面14と直角に支持桿50が架設され、この支持桿50に複数のシート受け51がスペーサー52を介して支架され、シート10は、上下に相対するシート受け51に、自身の上下端部を各別に嵌合して、支持されている。
この場合、シート10はシート受け51に支持されるので、風圧に対して安定し、ばたついたりすることがなく、平行間隔も確実に保証され、脱臭効率が上がる。
【0070】
図18と図19で、カートリッジ11の上部に各シート受け51の上端部の溝53に嵌合して各シート受け51に沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕切部材54を備えている。
この場合、シート10に対する水の供給を均等に行え、微生物の成育に良好な環境を維持できる。
【0071】
図20と図21で、ノズルヘッダー17は可透視材で構成され、最上部のカートリッジ11の上面を覆う天井板55に、この天井板に貫設されたノズル56を覆って、取り付けられ、このノズル56のノズルヘッダー17側の開口部57に水流によって回転する回転翼58が軸架されている。
この場合、水の流れがストップすると回転翼58が停止するので、目視で水流の有無を確認でき、装置の稼動状況を容易に点検できる。
【0072】
【実施例】
本発明の装置では、下水処理場で発生する悪臭物質の硫化水素及び有機硫黄化合物に対して、例えば24枚と32枚収納のわずか2種類の大型カートリッジに集約しても、何等問題がなく、合理的な脱臭システムレイアウトが可能であることが、実証試験の結果明らかになった。
【0073】
下水処理場で発生する臭気は一般的に、水処理を行う活性汚泥槽から発生する低濃度系、下水が流入し除塵を行う施設や最初沈殿池から発生する中濃度系、汚泥を処理する濃縮槽や脱水機から発生する高濃度系に分類され、その発生臭気物質と濃度は次の[表2]とおりである。
【0074】
【表2】
Figure 0003706544
【0075】
上記濃度分類に対応するために1カートリッジに収納するシート数を、24枚と32枚の2種類とすることで、下水処理場で発生する臭気の低・中・高濃度系の全てに合理的な箱枠状ユニットの構成ができることがわかった
このレイアウトによって処理後の臭気は悪臭公害が起こらないレベル(臭気強度2.5以下)まで除去できる。なお、このレイアウトにおけるシート1枚当たりに換算した除去率は、H 2 Sでは12.0%〜13.0%、CH 3 SHでは10.0%〜11.0%であった。
【0076】
実施例における2種類のカートリッジの構成と、カートリッジに固定された微生物の種類について示す。
低濃度系:24枚カートリッジ(H2S用)→32枚カートリッジ(R-S用)
中濃度系:24枚カートリッジ(H2S用)→32枚カートリッジ(H2S+R-S用)→32枚カートリッジ( R-S用)
高濃度系:24枚カートリッジ(H2S用)→32枚カートリッジ(H2S用)→32枚カートリッジ(R-S用)→32枚カートリッジ(R-S用)
※注 R-SはCH3SH、(CH3)2S、(CH3)22等の有機硫黄化合物を示す。
【0077】
カートリッジを大型の2種類に限定することで、装置の標準モジュール方式のコンセプトが生かされ、脱臭装置の本体のフレーム構造は単純化され、特に長さ方向の寸法を短縮でき、装置の小型化が実現できる。また、処理ガス量に応じて、横方向(幅)にも縦方向(高さ)にも必要な数のカートリッジを現場のスペースに合わせ、自由に選択してレイアウトして接続できる。
【0078】
FRP製の角パイプ(75mm×75mm)と2種類の樹脂製の射出成形ジョイントを使用して、脱臭装置の骨組みとなる駆体が組みたてられる。装置の最上階は、シートを洗浄するためのノズルを収めた函を取りつけるスペースのために、本体より一回り小さい角パイプ(50mm×50mm)と2種類の射出成形の接合ジョイントによって同様組立てられる。現場での作業をより簡略化するため、予め工場でカートリッジを数個収納できるフレームを制作し、現地でボルトにより接合することもできる。
【0079】
装置の前段と後段に使用するガスが流入するチャンバーと処理ガスを排出させるチャンバーもカートリッジを収めるフレームと同様、作業性を考えて適宜に区分して工場で制作することも、あるいはすべてを現場で組みたてることもできる。工場で制作される駆体のパーツは、ボルトによって繋ぎ合わせることで六面体の状に簡単に組立てられる。
【0080】
工場から現地までの輸送には、装置が通常のトラック、トレーラーに積載できるものであれば、完成品とし、それを超えるサイズのものは適当なサイズに分割して別個に輸送し、現地で接合組立てることもできる。
装置の天井、壁、床に使用するモールド成型のFRPパーツの種類は少なくなり、その大きさも小型になるのでパーツのコストも下がり、また取り扱いも容易となる。角パイプによって箱状に組み立てられたブロックを多数組み合わせることでいかなる大きさの装置も縦横に継ぎ足して組み立てられる。このようにパーツの小型化と共通モジュール方式により、在庫は減少、製品コストも大幅に削減できる。
【0081】
装置の側面からカートリッジを出し入れする理由とその方法。
工場で微生物を培養したシートのポア(空隙)部分は100%保水されていて、シートが入った1個のカートリッジの重量は230kgから280kgと極めて重いため、上部から装填する場合は、天井クレーンが必要である。
【0082】
脱臭装置は屋内に設置されているのが普通であるが、建物の標準的な梁下寸法(高さ)は6.5m〜7mで、数百m3/分という大容量の脱臭装置の場合は、装置の上側にクレーンなどを設けるスペースはない。
【0083】
しかし、装置の両サイドの一方は、点検のために通路が設けられているので、それを利用すればカートリッジはトラッククレーンあるは車輪がついた昇降リフトによって、カートリッジ脱着操作の作業は安全簡単に行える。
装置内にカートリッジを側面から装填するために、箱枠状ユニットの両側にカートリッジを支持するレールがあり、一方、カートリッジ側にはこのレールの上を軽く走行させるためのローラー付のハングレールが取りつけられている。
【0084】
一般的な充填塔方式の生物脱臭装置では、脱臭効果が安定して得られるまで、微生物を現場で馴養させるため、6ヶ月から1年、あるいはそれ以上かかるともいわれているが、その間、不完全処理の悪臭ガスを放出するばかりでなく、長期間にわたる莫大な養生管理費用がかかる大問題がある。
【0085】
このようなセラミックや樹脂、活性炭などの担体を使用している充填塔方式に対し、ポアサイズを特定したシートは、予め工場の培養装置の中で、代表的悪臭物質のアンモニア、硫化水素と有機硫黄化合物、三つの種類に区分、予めシートに日時を掛けて高密度に包括固定させる方法をとることができる。
【0086】
従って運転スタートと同時に安定した脱臭効果を発揮できる大きなメリットがある。培養槽には、下水処理場の活性汚泥液を入れ、生息、増殖に適した温度条件を整え、微生物の食糧となる例えば硫化水素と空気(酸素)を供給することによって、硫化水素に有効な微生物のみをシートに内蔵させることができる。
同様に、有機硫黄化合物に対しては、メルカプタンナトリウムと空気(酸素)を供給することで有効な微生物のみをシートに内蔵させることができる。
【0087】
シートの全面には、約50mmの縦横等間隔で、径6.5mm、深さ約8mmの砲弾形をしたビーズ(シートと同質)を埋め込む孔が設けられている。ビーズは常時培養槽に入れられて、高密度に微生物が包括固定された、いわゆる種菌に相当するものである。シートのみのものを、培養槽に入れると、使用できるまで約1ヶ月間の培養期間が必要であるが、ビーズを埋め込んだシートの場合は7日間で現場への搬入が可能となり、培養期間を4分の1に短縮できる。これをみても、シート内のポアは連続していて、微生物がシートの内部から増殖拡散していることが分かる。
【0088】
洗浄排水のpHを自動計測し、その数値によって、次の洗浄開始の時を制御するシステムを採用した。
洗浄操作と手順。
1.シートの洗浄はカートリッジ箱枠状ユニット単位で独立して行い、縦列毎に連続して洗浄される。カートリッジ箱枠状ユニット毎の洗浄指令によって洗浄ポンプを起動、1列目の電動バルブを全開にし洗浄作業がスタートする。
一定時間(5分〜10分)経過後、1列目の洗浄を終了し電動バルブを全閉するが、同時に2列目の電動バルブを全開にして2列目の洗浄を開始する。同様の手順で3列目→4列目と洗浄を進め最終列の洗浄をもって箱枠状ユニットの洗浄の1サイクルが終了する。
上記のように列単位で洗浄することによって、非洗浄カートリッジでガスは処理でき、多少の圧力損失の上昇と処理効果も低下するが処理ガス量が減少されることはない。
【0089】
2.洗浄の指令と制御
箱枠状ユニットの洗浄においては、基本的に2列目の洗浄が開始し概ね2分〜2.5分経過時の洗浄排水pHを、箱枠状ユニット毎に独立して設備された配水管にセットしたpH計に計測させ、その指示値に基づき、次の洗浄指令までの休止時間を自動的に設定する。
一例を挙げると、硫化水素除去用箱枠状ユニットの場合、適正pH範囲が3.0〜3.5であるから、洗浄排水のpH指示値が適正範囲の上限である3.5を上回り4.0であった場合は、次の洗浄までの時間を0.5時間繰り延べられる。逆にpH指示値が下限値3.0を下回り2.5であった場合には、次の洗浄までの時間を0.5時間繰り上げる。
よって各カートリッジ内シートに生息する生物の活性化を常に維持することができ、安定した脱臭効果を得ることが出来る。
因みに有機硫黄化合物除去箱枠状ユニットの場合、適正pH範囲は5.5〜6.0であるが、上記と同様に洗浄排水のpH指示値が6.0を上回った場合は0.5時間繰り延べ、5.5を下回ったときは0.5時間繰り上げる。即ち、脱臭箱枠状ユニットが司る悪臭物質ごとの濃度変化によって洗浄のインターバルを制御するシステムを採用している。
【0090】
二重壁構造による断熱。
装置は、二重壁構造となっていて、内側壁はFRP製の成形された標準規格パーツにより正面、裏面、両側壁面、排水床面、天井のすべて、耐圧気密が保たれているので、ガスが外部に漏洩することはない。
外側壁には、耐候性を考慮された数種類のサイズの合成樹脂製の標準パネルが使用され、簡便に、特殊形状のナイロン樹脂製の綴り鋲で簡単に取り付けられる。内外壁の間隙には生物の生息環境の15℃〜35℃を、四季を通じて保持するため、断熱材が充填される。
【0091】
簡単に接続できる活性炭処理部
生物脱臭装置は、環境が損なわれない限り、四季を通じ安定した性能を発揮するが、前述したとおり工場において事前にシートに培養したものでも、装置に装填した直後の効率は50%程度で、新しい臭気物質に培養され最高の効率を発揮するまでには約1ヶ月を要するのは避けられない。従って脱臭効果の万全を期すために、活性炭処理部を接続させることにより、その間の悪臭の放出を簡便に防止することができる。もちろん、生物脱臭装置が正常に稼働すれば、悪臭防止法の規制基準をクリアするので、バルブを開いて活性炭を通さず放出する。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、導入部、処理部及び排出部のそれぞれの骨格が、単一型式の枠部材と少なくとも単一型式の継手によって組み立てられた、少なくとも一つの箱枠状ユニットで構成されるので、ガスの量、種類、濃度等に応じ、必要な数の箱枠状ユニットを組立るだけで、十分な処理能力を備えた規模の装置を構成でき、箱枠状ユニット内部は気密に保たれるのでガスが未処理のまま外部に漏れてしまうことはなく、処理部のカートリッジは箱枠状ユニットに側面から出入するので装置の上方に空間を必要とせず、従って装置の嵩上げにより専有面積を狭くでき、装置の各箱枠状ユニットの枠部材や継手をモジュール化したので、工場で組立てた箱枠状ユニットを現地で接合することで、大幅に製造コストと輸送コストを引き下げられる。
【0093】
請求項2によれば、該排出部は活性炭処理部と第二排出部を有する補助処理装置に続き、該排出口の開閉により該補助処理装置と断続するようになっているので、生物活性が充分でない脱臭装置の運転初期の段階で排出口を塞ぐことにより、補助処理装置に悪臭ガスを通して活性炭による処理を行え、不完全処理の発生を防げる。
【0094】
請求項3によれば、該吹出面と該吹込面はフードを介して気密に接続されているので、吹出面と吸込面内の気密を保つのが容易となる。
【0095】
請求項4によれば、該吹出面は、該カートリッジに取り付けられたデミスターカートリッジに属して、カートリッジとデミスターカートリッジが一体となっているので、箱枠状ユニットに対する挿脱が容易で、シートに流す洗浄水が次の脱臭用のカートリッジや排出部に飛散しないので、好ましい。
【0096】
請求項5によれば、該フードは吹出面用部と吹込面用部で成り、該両用部がファスナーにより連結自在となっており、フードが吹出面用部と吸込面用部に分かれるので、各部に対するセットが容易にでき、ファスナーで簡単に一体化できる。
【0097】
請求項6によれば、該吹込面用部は、該ファスナーに反対側の周縁部分が該箱枠状ユニットの一つの該開上面を形成する該枠部材に関し取付けられているので、ファスナーによる吹出面用部との結合が容易で、気密性も十分となる。
【0098】
請求項7によれば、枠部材は合成樹脂製で、断面が正四角形の中空角材となっており、中空部の端部が連結部となっているので、コストも低く、成形がし易く、中空部の端部を連結部にできる。
【0099】
請求項8によれば、継手は合成樹脂製で直六面体状の本体と、この本体の互いに隣り合う少なくとも二面から各別に枠部材の連結部との被連結部が、それぞれの軸線が互いに直角をなして、突出しているので、コストも低く、成形がし易く、枠部材同士を直角に繋げられる。
【0100】
請求項9によれば、該被連結部は正八面体状突起で少なくともその対向する二面の一組が該継手の対向する二面の一組と平行しており、該正八面体状突起の対向面間寸法は該枠部材の該連結部の内寸に適合しているので、角穴と正八面体状突起との嵌合となり、嵌合しやすい上、密接な嵌合を果たせる。
【0101】
請求項10によれば、被連結部は円柱状突起となっており、この円柱状突起の外径は枠部材の連結部の内寸に適合しているので、角穴と円柱との嵌合となり、寸法上の多少の誤差は連結に支障がない。
【0102】
請求項11によれば、被連結部は枠部材の連結部に密接に嵌合する正四角柱状突起となっているので、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせが緊密となり、地震等の振動に対する抵抗力が大となる。
【0103】
請求項12によれば、シール板は箱枠状ユニットの開口面に適合する形状で、周縁部を該箱枠状ユニットにリベットで取り付けてこの開口面を密閉するようになっているので、シール板を箱枠状ユニットに取り付けやすく、簡単かつ気密に開口面を閉鎖できる。
【0104】
請求項13によれば、シール板の外面は、箱枠状ユニットに取り付けられ内面に断熱材を配設した外壁板によって、覆われているので、箱枠状ユニット内部の温度変化が抑制され、微生物の生活環境を好適に保て、ガス脱臭を効率よく行える。
【0105】
請求項14によれば、外壁板の箱枠状ユニットに対する取り付けは綴り鋲でなされ、この綴り鋲は樹脂製で、ステムの一端部にひれを備え、他端部に内頭部と外頭部を有し、これらの内頭部と外頭部の間隔は箱枠状ユニットの板厚に適合すると共に外頭部の外径は外壁板の内面の周枠に穿たれた鍵穴の円孔部より小さく、かつこの円孔部に続くロック部の内寸は内頭部や外頭部の外径より小さく、ひれは弾性変形してそのステムが箱枠状ユニットに穿った透孔に対して圧入するのを許すようになっているので、綴り鋲を内外頭部で周枠の鍵穴のロック部に仮り止めしておき、外壁板をシール板の外面に被せ、綴り鋲のステムの先端を箱枠状ユニットの透孔に合わせて外壁板の外面を叩打すれば、綴り鋲は透孔に打ち込まれ、ひれは弾性変形して透孔を通過し、通過するとひれは原状に復して外壁板の箱枠状ユニットからの離脱を阻止するので、外壁板の箱枠状ユニットに対する取付けを簡単にかつ確実にできる。
【0106】
請求項15によれば、カートリッジは外枠の転子を箱枠状ユニットに設けられた水平方向のガイドに載せて箱枠状ユニットに抜き取り自在に挿架されているので、カートリッジを水平方向から箱枠状ユニットに挿脱できるので、装置上端が天井に近接していても全く問題なく、転子があるので重量が大きなカートリッジでも容易に挿脱できる。
【0107】
請求項16によれば、カートリッジは上部及び下部にその開口面と直角に支持桿が架設され、この支持桿に複数のシート受けがスペーサーを介して支架され、シートは、上下に相対するシート受けに、自身の上下端部を各別に嵌合して、支持されているので、風圧に対して安定し、ばたついたりすることがなく、平行間隔も確実に保証され、脱臭効率が上がる。
【0108】
請求項17によれば、カートリッジの上部に各シート受けの上端部の溝に嵌合して各シート受けに沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕切部材を備えているので、シートに対する水の供給を均等に行え、微生物の成育に良好な環境を維持できる。
【0109】
請求項18によれば、ノズルヘッダーは可透視材で構成され、最上部のカートリッジ上面を覆う天井板に、この天井板に貫設されたノズルを覆って、取り付けられ、このノズルのノズルヘッダー側の開口部に水流によって回転する回転翼が軸架されているので、水の流れがストップすると回転翼が停止し、目視で水流の有無を確認でき、装置の稼動状況を容易に点検できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置の具体例を二段組の場合につき、示す一部切断斜面図である。
【図2】本発明にかかる脱臭装置で採用される箱枠状ユニットの具体例を、組立てた状態で示す、斜面図である。
【図3】図1の例の詳細側面図で、処理部(2)はガスの流れで前後二室型となっており、手前のシール板(16)は処理部(2)と排出部(3)の一部を残して外し、処理部(2)は前側の室が24枚カートリッジ型、後側の室が32枚カートリッジ型で、後側の室で右端部のカートリッジは手前の外枠(9)(図1)を外して示す。
【図4】図3のA−A及びB−B線矢視の一体図である。
【図5】図3の屋根プレート(63)の大部分を外した平面図で、ノズルヘッダー(17)を示す。
【図6】本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置の補助処理装置(23)を有する型式を示す概略側面図である。
【図7】二段型カートリッジの下側部分を一部省略し、かつ外部の一部を取り除いて示す側面図である。
【図8】枠部材(4)と継手(5)の関係を示す斜面図である。
【図9】別の形態の継手(5)を枠部材(4)との関係で示す斜面図である。
【図10】別の形態の継手(5’)と枠部材(4)との関係を示す斜面図である。
【図11】別の形態の継手(5)を枠部材(4)との関係で示す斜面図である。
【図12】シール板(16,16’)と箱枠状ユニット(6,6’)の接合部の詳細断面図である。
【図13】(a)は外壁板(37,37’)の箱枠状ユニット(6,6’)に対する取り付け状態の詳細断面図で、(b)は外壁板(37,37’)の周枠(43,43’)に設けられた綴り鋲(38)用の鍵穴(44,44’)を示す正面図である。
【図14】図3の24枚カートリッジ型の詳細図で、右端のカートリッジの外枠(9)は一部切断して示す。
【図15】カートリッジの転子(48)部分の詳細側面図である。
【図16】図15の左側面図で、位相を反時計方向へ90゜回転させてある。
【図17】図14のカートリッジの平面図で下の部分はシート(10)を断面にして示す。
【図18】図14の右上のシート受け(51)の部分の拡大図である。
【図19】二段型カートリッジの一部切断側面図で、仕切部材(54)の説明である。
【図20】ノズルヘッダー(17)部分の詳細断面図で、回転翼(58)を設けた場合の説明用である。
【図21】回転翼(58)の部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 導入部 1a レギュレータスクリーン 2 処理部
3 排出部 4 枠部材 5 継手
6 箱枠状ユニット 7 導入口 8 加湿装置
9 外枠 10 シート 10a ガス流通孔
10b ビーズ 10c 嵌め込み孔 11 カートリッジ
11a 開口面 12 排出口 13 吹出面
14 吹込面 15 開口面 16 シール板
17 ノズルヘッダー 18 給水管 19 受け皿
20 排水管 21 活性炭処理部 22 第二排出部
23 補助処理装置 24 フード 24a 吹出面用部
24b 吹込面用部 24c 周縁部分 25 デミスターカートリッジ
26 ファスナー 27 正四角筒 28 連結部
29 本体 30 被連結部 31 正八面体状突起
32 円柱状突起 33 正四角柱状突起 34 周縁部
35 リベット 36 断熱材 37 外壁板
38 綴り鋲 39 ステム 40 ひれ
41 内頭部 42 外頭部 43 周枠
44 鍵穴 45 円孔部 46 ロック部
47 透孔 48 転子 49 ガイド
50 支持桿 51 シート受け 52 スペーサー
53 溝 54 仕切部材 55 天井板
56 ノズル 57 開口部 58 回転翼
61 pH指示計 62 電動バルブ 63 屋根プレート
64 下部構造体(サブストラクチャ) 65 流量計 S ストッパー
1 八面体状突起の対向面間寸法 L2=L3 連結部の面間
4 内頭部と外頭部の間隔 L5 ロック部内寸 D1 円柱状突起の外径
2 綴り鋲内頭部外径 D3 鍵穴内孔部内径 D4 綴り鋲外頭部外径

Claims (18)

  1. 悪臭ガスの導入部(1)、処理部(2)及び排出部(3)を一連に有し、該処理部(2)で微生物によるガスの脱臭をなす型式の脱臭装置であって、
    該導入部(1)、処理部(2)及び排出部(3)の骨格が、枠部材(4)と継手(5)の連結によって組み立てられた、少なくとも一つの直角六面体型の箱枠状ユニット(6)で構成され、
    該導入部(1)はガスの導入口(7)と加湿装置(8)が設けられ、
    該処理部(2)は、外枠(9)に複数枚の多孔質プラスチック製のシート(10)を互いに間隔を保って平行にセットしたカートリッジ(11)を、該箱枠状ユニット(6)に水平方向に抜き取り自在に収容して構成され、
    該排出部(3)はガスの排出口(12)が設けられ、
    ガスの種類、量及び濃度に従って必要な数の該箱枠状ユニット(6)を接続し、ガス流路上で上流側に位置する該処理部(2)の吹出面(13)を下流側の該処理部(2)又は該排出部(3)の吹込面(14)と気密に導結し、ガス処理に支障となる開口面(15)をシール板(16)によって密閉し、該導入口(7)を悪臭ガスの供給源に導結し、該排出口(12)を大気に開放し、該処理部(2)の上側にノズルヘッダー(17)を配して給水管(18)に導結し、該導入部(1)、処理部(2)及び排出部(3)の下側に受け皿(19)を配して排水管(20)に導結した
    ことを特徴とする箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  2. 該排出部(3)は活性炭処理部(21)と第二排出部(22)を有する補助処理装置(23)に続き、該排出口(12)の開閉により該補助処理装置(23)と断続するようになっている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  3. 該吹出面(13)と該吹込面(14)はフード(24)を介して気密に接続されている請求項1又は2に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  4. 該吹出面(13)は、該カートリッジ(11)に取り付けられたデミスターカートリッジ(25)に、属している請求項3に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  5. 該フード(24)は吹出面用部(24a)と吹込面用部(24b)で成り、該両部(24a,24b)がファスナー(26)により連結自在となっている請求項3又は4に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  6. 該吹込面用部(24b)は、該ファスナー(26)と反対側の周縁部分(24c)が該箱枠状ユニット(6)の一つの該開口面(15)を形成する該枠部材(4)に関し取付けられている請求項5に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  7. 該枠部材(4)は合成樹脂製の正四角筒(27)で、内部空間の端部が連結部(28)となっている請求項1又は6に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  8. 該継手(5)は合成樹脂製で、直六面体状の本体(29)と、該本体(29)の互いに隣り合う少なくとも二面から各別に該枠部材(4)の該連結部(28)との被連結部(30)が、それぞれの軸線が互いに直角をなして、突出している請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  9. 該被連結部(30)は正八面体状突起(31)で少なくともその対向する一組の面(31a,31b)が該継手(5)の対向する一組の面(5a,5b)と平行しており、該正八面体状突起(31)の対向面間寸法(L1)は該枠部材(4)の該連結部(28)の内寸(L2)に適合している請求項8に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  10. 該被連結部(30)は円柱状突起(32)となっており、該円柱状突起(32)の外径(D1)は該枠部材(4)の該連結部(28)の内寸(L3)に適合している請求項8に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  11. 該被連結部(30)は該枠部材(4)の該連結部(28)に密接に嵌合する正四角柱状突起(33)となっている請求項8に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  12. 該シール板(16)は該箱枠状ユニット(6)の該開口面(15)に適合する形状で、周縁部(34)を該箱枠状ユニット(6)にリベット(35)で取り付けて該開口面(15)を密閉するようになっている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  13. 該シール板(16)の外面は、該箱枠状ユニット(6)に取り付けられ内面に断熱材(36)を配設した外壁板(37)によって、覆われている請求項1又は12に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  14. 該外壁板(37)の該箱枠状ユニット(6)に対する取り付けは綴り鋲(38)でなされ、該綴り鋲(38)は樹脂製で、ステム(39)の一端部にひれ(40)を備え、他端部に内頭部(41)と外頭部(42)を有し、該内外頭部(41,42)の間隔(L4)は該外壁板(37)の周枠(43)の板厚に適合すると共に該外頭部(42)の外径(D4)は該外壁板(37)の内面の周枠(43)に穿たれた鍵穴(44)の円孔部(45)の内径(D3)より小さく、かつ該円孔部(45)に続くロック部(46)の内寸(L5)は該内外頭部(41,42)の外径(D2,D4)より小さく、該ひれ(40)は弾性変形して該ステム(39)が該箱枠状ユニット(6)に穿った透孔(47)に対して圧入するのを許すようになっている請求項13に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  15. 該カートリッジ(11)は、該外枠(9)の転子(48)を該箱枠状ユニット(6)に設けられた水平方向のガイド(49)に載せて、該箱枠状ユニット(6)に抜き取り自在に挿架されている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  16. 該カートリッジ(11)は上部及び下部に該吹込面(14)と直角に支持桿(50)が架設され、該支持桿(50)に複数のシート受け(51)がスペーサー(52)を介して支架され、該シート(10)は、上下に相対する該シート受け(51)に、自身の上下端部を各別に嵌合して、支持されている請求項1又は15に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  17. 該カートリッジ(11)の上部に、該各シート受け(51)の上端部の溝(53)に嵌合して該各シート受け(51)に沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕切部材(54)を備えている請求項16に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  18. 該ノズルヘッダー(17)は可透視材で構成され、最上部の該カートリッジ(11)の上面を覆う天井板(55)に、該天井板に貫設されたノズル(56)を覆って、取り付けられ、該ノズル(56)の該ノズルヘッダー(17)側の開口部(57)に水流によって回転する回転翼(58)が軸架されている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
JP2001044490A 2001-02-21 2001-02-21 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置 Expired - Lifetime JP3706544B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044490A JP3706544B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置
EP01305092A EP1234609A1 (en) 2001-02-21 2001-06-12 Apparatus for biologically deodorizing gases
US09/887,814 US6555364B2 (en) 2001-02-21 2001-06-22 Biological deodorizing apparatus assembled with box-like frame units
SG200104578A SG97188A1 (en) 2001-02-21 2001-07-28 Biological deodorizing apparatus assembled with box-like frame units

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044490A JP3706544B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002239337A JP2002239337A (ja) 2002-08-27
JP3706544B2 true JP3706544B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=18906471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044490A Expired - Lifetime JP3706544B2 (ja) 2001-02-21 2001-02-21 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6555364B2 (ja)
EP (1) EP1234609A1 (ja)
JP (1) JP3706544B2 (ja)
SG (1) SG97188A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7604988B2 (en) * 2002-06-14 2009-10-20 Daly Lewis J Closed loop work station bioremediation using mini-reactor cartridges
DE102004035839B4 (de) * 2004-02-11 2007-09-13 Hagola Biofilter Gmbh Filter zum Reinigen von bei biologischen Abbauprozessen gebildeter Luft
PL231112B1 (pl) 2014-05-26 2019-01-31 Inst Inzynierii Chemicznej Polskiej Akademii Nauk Bioreaktor strużkowy do oczyszczania gazu i sposób oczyszczania gazu
CN110652863A (zh) * 2019-09-29 2020-01-07 鞍钢众元(鞍山)环保有限公司 一种利用生物技术处理有机废气的装置及方法
CN112011466B (zh) * 2020-10-13 2021-03-02 中粮营养健康研究院有限公司 米根霉及其应用、糖化方法和白酒发酵用的糖化装置
CN113181761B (zh) * 2021-06-01 2022-05-20 国投信开水环境投资有限公司 一种炭质填料生物除臭装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4421534A (en) * 1974-06-24 1983-12-20 Welles Products Corporation Tower for removing odors from gases
WO1986003689A1 (en) * 1984-12-22 1986-07-03 Menzolit-Werke Albert Schmidt Gmbh & Co. Kg Method and device for purifying styrol-laden exhaust air
DE3608170A1 (de) * 1986-03-12 1987-09-17 Gewerk Keramchemie Verfahren und vorrichtung zur reinigung von mit biologisch abbaubaren verunreinigungen belasteter abluft
DE4111832A1 (de) * 1991-04-11 1992-10-15 Kessler & Luch Gmbh Biofilter
US5518920A (en) * 1994-03-14 1996-05-21 Bio-Reaction Industries, Inc. Biological treatment of hazardous waste
EP0892667A1 (en) * 1996-04-11 1999-01-27 Stein G. Ahlqvist Process and device in so-called biofilters, and device for moistening same
JP3025196B2 (ja) * 1996-05-15 2000-03-27 三協工業株式会社 担体回転式生物脱臭装置
AT2513U1 (de) * 1998-04-07 1998-12-28 Mut Maschinen Umwelttechnik Geschlossenes biofilter in etagenbauweise
JPH11309333A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Toyo Dynam Kk 給排水式微生物脱臭装置
US6194198B1 (en) * 1998-11-24 2001-02-27 Bonno Koers Device for purifying gases, such as air in particular, or liquids, such as water in particular, and method for use with the device

Also Published As

Publication number Publication date
US20020155593A1 (en) 2002-10-24
JP2002239337A (ja) 2002-08-27
US6555364B2 (en) 2003-04-29
SG97188A1 (en) 2003-07-18
EP1234609A1 (en) 2002-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5407470A (en) Biological air filter
KR100709605B1 (ko) 축사 환기 공조 시스템
KR101329817B1 (ko) 악취 능동감시 기능이 구비된 악취 처리시스템
KR100793115B1 (ko) 폐기물 처리 장치
CN104885896A (zh) 一种室内净化培植装置
JP3706544B2 (ja) 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置
KR20120067514A (ko) 액비를 이용한 악취 저감 돈사 세정 순환 시스템
CN210385468U (zh) 一种带隔板的生物滤池除臭装置
US6534306B1 (en) Modular biofilter unit and method of use
KR100729180B1 (ko) 가스배출장치 및 이를 이용한 축사 환기 공조 시스템
KR100721804B1 (ko) 통합 축사 정화 시스템
KR101884323B1 (ko) 돈사 환기장치
KR20210059528A (ko) 복합 다단식 탈취장치
CN211514009U (zh) 一种垃圾除臭装置
CN210021721U (zh) 一种集成式的生物除臭装置
KR200394513Y1 (ko) 축사 환기 공조 시스템
CN207221687U (zh) 一种加强型生物土壤除臭系统
CN106268292A (zh) 高效生物填料除臭装置
CN109939519A (zh) 一种猪舍排气除臭设备
CN214106446U (zh) 一种集成化生物除臭箱
CN216987073U (zh) 一种便捷式生物降解除臭设施
JP3997540B2 (ja) 脱臭システム
CN214482707U (zh) 一种具有排气净化功能的禽畜养殖室
RU2786923C1 (ru) Ферментер для ускоренной переработки отходов животноводства в органическое удобрение
KR100884667B1 (ko) 유기물 발효시설의 급기 및 배수장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3706544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term