JP2002239337A - 箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置 - Google Patents

箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置

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JP2002239337A
JP2002239337A JP2001044490A JP2001044490A JP2002239337A JP 2002239337 A JP2002239337 A JP 2002239337A JP 2001044490 A JP2001044490 A JP 2001044490A JP 2001044490 A JP2001044490 A JP 2001044490A JP 2002239337 A JP2002239337 A JP 2002239337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物脱臭装置は高濃度から低濃度のガスを混
合して一括処理するため、500〜1,000 m3/minと大容量
化の傾向があり、在来最大型の設置スペースでは不足す
る。その機能を十分に発揮するのに、現場での長い馴養
(増殖)期間も必要となる。 【解決手段】 導入部(1)、処理部(2)及び排出部(3)を
一連に有し、該処理部で微生物による悪臭ガスの脱臭を
なす脱臭装置である。該各部の骨格が枠部材(4)と継手
(5)で組み立てられた少なくとも一つの直角六面体型の
箱枠状ユニット(6)で構成される。該処理部は、複数枚
の多孔質プラスチック製のシート(10)を互いに間隔を保
って平行にセットしたカートリッジ(11)を、水平方向に
抜き取り自在に収容して構成される。該処理部の吹出面
(13)を下流側の該排出部の吹込面(14)と気密に導結し、
開口面(15)をシール板(16)によって密閉する。該処理部
の上側に給水し、下側から排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユニット組立型生物
脱臭装置にかかり、殊に脱臭するべきガスの処理量、性
質及装置の設置スペースに応じて、適合する大きさに容
易に組み立てられる脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水処理場で発生する代表的悪臭物質
は、アンモニア、硫化水素と有機硫黄化合物(メチルメ
ルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル)の三種類で、
脱臭の目的は、これらの悪臭物質を人間が悪臭として感
知しない濃度まで低減させることである。日本には、環
境省の悪臭防止法により22物質のいき値濃度および規
制の基準が定められている。下水処理場で発生する臭気
は硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化
メチル、アンモニア、トリメチルアミンが主体とされて
おり、脱臭装置の設計はこの6物質を対象としている
が、実際の場合、トリメチルアミンはほとんど検出され
ないので、5物質を対象として設計されている。悪臭は
5物質の複合臭であり、悪臭を除去するということは、
5物質のすべてを悪臭として感知しない濃度まで低減さ
せることを意味する。臭気の度合は人間の感知レベル
(いき値)と深く係わっているので、環境省の悪臭防止
法における5物質のいき値濃度及び規制基準は、以下の
[表1]の通りとなっている。
【0003】
【表1】
【0004】臭気強度を解説すると以下の通りである。 1 −やっと感知できるにおい(検知いき値) 2 −何のにおいであるかわかる弱いにおい(認知いき
値) 2.5−住宅地域においては、上記表中の濃度以下にする
ことが基準となる。 3 −楽に感知できるにおい 3.5−工業地域においては、上記表中の濃度以下にする
ことが基準となる。 4 −強いにおい 5 −強烈なにおい
【0005】住宅地域において規定されている臭気強度
2.5は、臭気濃度300(300倍に希釈されたとき
に、においが感じられなくなる濃度)に相当する。臭気
強度4と5は大変な悪臭で論外であるが、臭気強度3以
上になると住民から悪臭に対する苦情が必ず起こるの
で、脱臭装置は臭気強度2.5以下のレベルまで脱臭する
性能が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在、下水処理場に設
置されている脱臭装置は、薬液洗浄と、活性炭吸着の二
つの方式が一般的で、実績も多く、相応に評価されてい
る。しかし、これら二つの方式にも、以下のような問題
がある。
【0007】薬液洗浄法 薬液洗浄法は、日常的に洗浄液の薬液濃度の管理が必要
であり、管理を怠ると臭気物質と薬液との異常反応によ
り固形物(閉塞物)が一気に発生するなど、維持管理上
にも多くの問題を抱えている。一般的に、従来型の薬液
洗浄方式のうしろ(後処理)に、必ず活性炭装置が付け
られているのをみても、薬液洗浄方式の脱臭装置の信頼
度が低く、不安があることが伺える。またガス量と臭気
物質濃度に比例して消費する薬液が嵩み、維持コストの
負担もばかにならない。さらに薬液洗浄法では、洗浄循
環液の一部を更新しなければならないため、この薬液を
含む更新排液の処理も設備の一環として考慮しなければ
ならないという問題もある。
【0008】活性炭吸着法 一方活性炭吸着法は、低濃度臭気の脱臭に適する方法で
あるが、物理的に臭気物質を吸着するものであるから、
飽和に達すれば全量を新しい活性炭と交換しなければな
らない。そのコストも薬液と同様にガス量と臭気物質濃
度に比例して大きくなり、維持管理コストも大きな負担
となっている。
【0009】生物脱臭法 近年、生物が悪臭物質を吸収する生理機能を利用した生
物脱臭の研究開発が盛んとなり、下水処理場で発生する
悪臭物質の硫化水素や有機硫黄化合物などの除去に、生
物が優れた働きをすることが、実機装置によって効果が
確認され、生物脱臭は有効であると認知されてきた。
【0010】微生物が悪臭物質を吸収する生理代謝機能
を活用した脱臭装置は、従来型の薬液洗浄や活性炭によ
る吸着方式のものと比較すると、薬品代、活性炭などが
不要になるばかりでなく、薬液の補充、活性炭の交換の
人件費などの維持管理費用も不要、手間の掛からない環
境に優しい装置であり、加えて高濃度ガスを不得手とす
る薬液洗浄や活性炭に対し、高濃度にも強い生物が期待
されるのは当然で、これからの脱臭は、ガスの濃度、処
理量に関係なく、すべて生物脱臭に順次委ねられてゆく
ものと思われる。
【0011】しかし、生物の脱臭速度は薬液洗浄や活性
炭吸着などと比較すると極めて遅く、薬液洗滌の約2.
5倍、活性炭装置の約1.5倍の大きな装置を必要とす
るが、現状の多くの装置は、処理ガス量と臭気物質濃度
により、その都度装置の大きさが決められ、現場で手作
りにより製作されているものである。
【0012】通常、脱臭装置は屋内に設置されている
が、日本における下水道施設の建物の標準梁下寸法は6.
5m(欧米諸国では概ね7m)であるので、装置の高さ
も、上部にある洗浄ノズルの点検に支障のない範囲に、
納めねばならない。
【0013】最近、装置を発生個所ごとに区分して設け
ず、高濃度から低濃度のガスを混合させて、一括処理す
る傾向が見られ、500 m3/minから1,000 m3/minと大容量
の需要も出てきている。こうなると、在来の最大200 m3
/min程度の生物脱臭装置の設置スペースでは設置不能と
いう問題が生じる。また、生物を利用した脱臭装置が、
その機能を十分に発揮するまでには、現場での長い馴養
(増殖)期間が必要であるというもうひとつの問題があ
る。
【0014】処理風量が大きくなれば、ガスの流入する
面積(間口×高さ)で対応し、ガスの濃度が高くなると
脱臭ユニットの数を増やすことで装置が長くなる。生物
脱臭のランニングコストは薬液洗浄や活性炭と比べると
10分の1以下で、維持管理の手間も掛からず、公害問
題も伴わないという理想的な装置であることに誰も異議
を挟む者はなく、上記の課題の解決が望まれていた。製
品コストとランニングコストによって装置は評価される
が、本発明は、限られたスペースに容易に適合する大き
さに組み立てられ、しかもコストの掛からない装置を提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる箱枠状ユ
ニット組立型生物脱臭装置は、悪臭ガスの導入部、処理
部及び排出部を一連に有し、該処理部で微生物によるガ
スの脱臭をなす型式の脱臭装置に関している。この型式
は一般的である。該導入部、処理部及び排出部のそれぞ
れの骨格が、単一型式の枠部材と少なくとも単一型式の
継手によって組み立てられた、同じ箱枠状の少なくとも
一つのユニットで構成される。継手の場合、枠部材同士
を隅角部で互いに直角に繋ぐ継手と、枠部材同士を同軸
線上で繋ぐ継手があり、開口面積を大にする場合は枠部
材同士を同軸線上で繋ぐ場合があるので、「少なくとも
一つ」という表現を採用した。同様に、ユニットについ
ても、一つの場合や、二つ以上の場合があるので、「少
なくとも一つ」という表現を採用した。該箱枠状ユニッ
トのガス処理に支障となる面はシール板によって密閉さ
れる。「支障となる面」とは、ガスが未処理のまま外部
に漏れてしまうような面である。該導入部はガス導入孔
と加湿装置が設けられる。該処理部は、外枠に複数枚の
多孔質プラスチック製シートを互いに間隔を保って平行
にセットしたカートリッジを、該箱枠状ユニットに水平
方向に抜き取り自在に収容して構成される。この多孔質
プラスチック製シートは、既に知られているとおり、微
生物を包括固定させるためのものである。このカートリ
ッジは単体でもよいが、複数個を連続させた集合体とす
れば処理能力が高まり、かつ取り扱いもし易くなる。該
排出部はガス排出口が設けられる。この排出口は、直接
大気に開放してもよいが、ダクトのような排出管に接続
して大気に開放するようにしてもよい。そして、ガスの
種類、量及び濃度に従い、必要な数の該箱枠状ユニット
を接続し、ガス流路上で上流側に位置する該処理部の吹
出面を下流側の該処理部又は該排出部の吹込面と気密に
導結し、ガス処理に支障となる開口面をシール板によっ
て密閉する。該導入口を悪臭ガスの供給源に導結し、該
排出口を大気に開放し、該処理部の上側にノズルヘッダ
ーを配して給水管に導結し、該導入部、処理部及び排出
部の下側に受け皿を配して排水管に導結する。
【0016】「導入部(インレットチャンバー)」装置
の最前部のチャンバーで、天井部、端壁又は側壁にダク
トと接続する開口を備え、内部には微生物の生息に必要
な水を供給する噴霧スプレーがあって常に湿度100%
に保持されている。また、この導入部の出口側に、続く
処理部にガスを均一に流すためのレギュレータスクリー
ンを設けるのが好ましい。
【0017】「処理部(脱臭カートリッジ)」装置の中
央部にあり、一つ以上のカートリッジを包含する。カー
トリッジの数はガスの種類とその濃度に応じた必要な数
となる。脱臭カートリッジ相互間及び最終位置の脱臭カ
ートリッジの後ろにデミスタースクリーンを配置し、脱
臭カートリッジに納められたシートに生息する微生物の
環境維持のため計画的に順番を定めてシートに流す洗浄
水が次の脱臭カートリッジに飛散しないようにするのが
好ましい。
【0018】「排出部(アウトレットチャンバー)」装
置の最後部チャンバーで、脱臭カートリッジで処理され
たガスを排出するところである。その上部、端部又は側
部に大気への、又はダクトと接続する開口がある。処理
部の吹出面とこの排出部の吹込面とが気密に導結され、
ガスが短絡して未処理のまま外部へ放出されないように
なっている。
【0019】「散水ヘッダー(シート洗浄ノズル装
置)」脱臭カートリッジの最上層の上部に、その箱枠状
ユニットと同様か又は寸法を変えた枠部材や継手による
似た箱枠状ユニットを配し、この箱枠状ユニットの開口
面をシール板によって閉塞し、その中にシートを自動洗
浄するための電動バルブとノズルボックスが、カートリ
ッジごとに設置されている。排水は下部の皿に溜めら
れ、排水管によって外部へ導出される。
【0020】「下部構造体(サブストラクチャー)」脱
臭装置を支える下部構造体(鉄製フレーム)である。シ
ートが収められたカートリッジの洗浄排水pH指示計、
加湿及び洗浄用水の流量計、給排水配管などのスペース
である。
【0021】本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物
脱臭装置は、無駄な内部空間を除き、薬液洗浄や活性炭
装置と比べて遜色のない大きさまで装置を小型化してあ
る。特に、高濃度ガス処理の場合、薬液や活性炭では多
段処理が不可欠のため装置の全長が長くならざるを得な
いのを、生物脱臭の採用により、装置の長さを長くする
ことなく対処できる。また、装置の各箱枠状ユニットの
枠部材や継手をモジュール化し、工場で組立てた箱枠状
ユニットを現地で接合することで、大幅に製造コストと
輸送コストを引き下げている。
【0022】また、カートリッジの種類を限定すること
で、脱臭カートリッジをすべて同一サイズの標準モジュ
ールの単体となし、いかなる規模の装置にも自在に対応
できるようになった。微生物を大量に包括固定できるシ
ートを利用した脱臭装置では、悪臭物質の種類別に、そ
の濃度に応じて、それぞれの物質濃度に対し、脱臭に必
要なシートの枚数を算出して脱臭装置を設計すればよ
い。
【0023】該排出部は活性炭処理部と第二排出部を有
する補助処理装置に続き、該排出口の開閉により該補助
処理装置と断続するようになっていてもよい。この場
合、生物活性が充分でない脱臭装置の運転初期の段階で
排出口を塞ぐことにより、補助処理装置に悪臭ガスを通
して活性炭による処理を行え、不完全処理の発生を防げ
る。
【0024】該吹出面と該吹込面はフードを介して気密
に接続されていてもよい。この場合、吹出面と吸込面
の気密を保つのが容易となる。
【0025】該吹出面は、該カートリッジに取り付けら
れたデミスターカートリッジに属していてもよい。この
場合、カートリッジとデミスターカートリッジが一体と
なっているので、箱枠状ユニットに対する挿脱が容易
で、シートに流す洗浄水が次の脱臭用のカートリッジや
排出部に飛散しないので、好ましく、ガスの短絡も防止
される。
【0026】該フードは吹出面用部と吹込面用部で成
り、該両部がファスナーにより連結自在となっていても
よい。この場合、フードが吹出面用部と吹込面用部に分
かれるので、各部に対するセットが容易にでき、ファス
ナーで簡単に一体化できる。
【0027】該吹込面用部は、該ファスナーと反対側の
周縁部分が該箱枠状ユニットの一つの該開口面を形成す
る該枠部材に関し取付けられていてもよい。この場合、
吸込面用部を枠部材に関し取付けておくので、ファスナ
ーによる吹出面用部との結合が容易で、気密性も十分と
なる。
【0028】該枠部材は合成樹脂製で、断面が正四角形
の中空角材で、中空部の端部が連結部となっていてもよ
い。この場合、コストも低く、成形がし易く、中空部の
端部を連結部にできる。
【0029】該継手は合成樹脂製で直六面体状の本体
と、該本体の互いに隣り合う少なくとも二面から各別に
該枠部材の該連結部との該被連結部が、それぞれの軸線
が互いに直角をなして、突出していてもよい。この場
合、コストも低く、成形がし易く、該枠部材同士を直角
に繋げられる。
【0030】該被連結部は正八面体状突起で少なくとも
その対向する一組の面が該継手の対向する一組の面と平
行しており、該正八面体状突起の対向面間寸法は該枠部
材の該連結部の内寸に適合していてもよい。この場合、
角穴と正八面体状突起との嵌合となり、嵌合しやすい
上、密接な嵌合を果たせる。
【0031】該被連結部は円柱状突起となっており、該
円柱状突起の外径は該枠部材の該連結部の内寸に適合し
ていてもよい。この場合、角穴と円柱との嵌合となり、
寸法上の多少の誤差は連結に支障がない。
【0032】該被連結部は該枠部材の該連結部に密接に
嵌合する正四角柱状突起となっていてもよい。この場
合、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせが緊密とな
り、地震等の振動に対する抵抗力が大となる。
【0033】該シール板は該箱枠状ユニットの開口面に
適合する形状で、周縁部を該箱枠状ユニットにリベット
で取り付けて該開口面を密閉するようになっていてもよ
い。この場合、シール板を箱枠状ユニットに取り付けや
すく、簡単かつ気密に開口面を閉鎖できる。
【0034】該シール板の外面は、該箱枠状ユニットに
取り付けられ内面に断熱材を配設した外壁板によって、
覆われていてもよい。この場合、断熱材付きの外壁板に
より箱枠状ユニット内部の温度変化が抑制されるので、
微生物の生活環境を好適に保て、ガス脱臭を効率よく行
える。
【0035】該外壁板の該箱枠状ユニットに対する取り
付けは綴り鋲でなされ、該綴り鋲は樹脂製で、ステムの
一端部にひれを備え、他端部に内頭部と外頭部を有し、
該内外頭部の間隔は該外壁板の周枠の板厚に適合すると
共に該外頭部の外径は該外壁板の内面の周枠に穿たれた
鍵穴の円孔部より小さく、かつ該円孔部に続くロック部
の内寸は該内外頭部の外径より小さく、該ひれは弾性変
形して該ステムが該箱枠状ユニットに穿った透孔に対し
て圧入するのを許すようになっていてもよい。この場
合、綴り鋲を内外頭部で周枠の鍵穴のロック部に仮り止
めしておき、外壁板をシール板の外面に被せ、綴り鋲の
ステムの先端を箱枠状ユニットの透孔に合わせて外壁板
の外面を叩打すれば、綴り鋲は透孔に打ち込まれ、ひれ
は弾性変形して透孔を通過し、通過するとひれは原状に
復して外壁板の箱枠状ユニットからの離脱を阻止するの
で、外壁板の箱枠状ユニットに対する取付けを簡単にか
つ確実にできる。
【0036】該カートリッジは該外枠の転子を該箱枠状
ユニットに設けられた水平方向のガイドに載せて該箱枠
状ユニットに抜き取り自在に挿架されていてもよい。こ
の場合、カートリッジを水平方向から箱枠状ユニットに
挿脱するので、装置上端が天井に近接していても全く問
題なく、転子があるので重量が大きなカートリッジでも
容易に挿脱できる。
【0037】該カートリッジは上部及び下部にその開口
面と直角に支持桿が架設され、該支持桿に複数のシート
受けがスペーサーを介して支架され、該シートは、上下
に相対する該シート受けに、自身の上下端部を各別に嵌
合して、支持されていてもよい。この場合、シートはシ
ート受けに支持されるので、風圧に対して安定し、ばた
ついたりすることがなく、平行間隔も確実に保証され、
脱臭効率が上がる。
【0038】該カートリッジの上部に各該シート受けの
上端部の溝に嵌合して各該シート受けに沿って延び、か
つ上縁部が流水源に近接する仕切部材を備えていてもよ
い。この場合、シートに対する水の供給を均等に行え、
微生物の成育に良好な環境を維持できる。
【0039】該ノズルヘッダーは可透視材で構成され、
最上部の該カートリッジの上面を覆う天井板に、該天井
板に貫設されたノズルを覆って、取り付けられ、該ノズ
ルの該ノズルヘッダー側の開口部に水流によって回転す
る回転翼が軸架されていてもよい。この場合、水の流れ
がストップしていないかを目視で確認でき、装置の完全
な稼動を容易に点検できる。
【0040】
【発明実施の形態】本発明にかかる脱臭装置は悪臭ガス
の導入部1、処理部2、排出部3が一連に配列され、処
理部2で微生物によるガスの脱臭をなす型式で、この型
式の生物脱臭装置は一般的である。
【0041】導入部1、処理部2及び排出部3の骨格
が、枠部材4と継手5の連結によって組み立てられた、
少なくとも一つの直角六面体型の箱枠状ユニット6で構
成される。枠部材4は同一構成のものを用意すれば足り
る。継手5は隅角部用となっているが、装置が大型とな
って枠部材4の長さだけでは足りない場合、枠部材4同
志を一直線上で繋げる型式の一部異なった継手5′(図
10)を採用することになる。
【0042】導入部1はガスの導入口7と加湿装置8
(図3)が設けられる。この加湿装置8はガスに加湿し
て微生物による捕食作用を活発化させるためのものであ
る。
【0043】処理部2は、外枠9に複数枚の多孔質プラ
スチック製のシート10を互いに間隔を保って平行にセ
ットしたカートリッジ11を、箱枠状ユニット6に水平
方向に抜き取り自在に収容して、構成される。従来のよ
うなクレーンによる吊り上げ方式と異なり、水平方向の
出入なので、装置の上端から天井までの空間は必要でな
く、装置の嵩上げが可能である。このカートリッジ11
は単体でもよいが、図1に示すように、二つ組み構成と
すると処理能力が上がり、この二つ組み構成をシリーズ
に配列すると、一層脱臭能力が高まる。
【0044】排出部3はガスの排出口12が設けられ
る。処理済みのガスはそのまま大気中へ放出しても何等
差し支えない。放出場所を選びたいときは、排出口12
にダクトを連結すればよい。
【0045】ガスの種類、量及び濃度に従い、導入部
1、処理部2及び排出部3の各箱枠状ユニット6を必要
な数だけ互いに接続する。ガス流路上で上流側に位置す
る処理部2の吹出面13を下流側の処理部2又は排出部
3の吹込面14と気密に導結し、ガス処理に支障となる
開口面15をシール板16によって密閉する。導入口7
を悪臭ガスの供給源に導結し、排出口12を大気に開放
する。そして、処理部2の上側にノズルヘッダー17を
配して給水管18に導結し、導入部1、処理部2及び排
出部3の下側に受け皿19を配して排水管20に導結す
る。従って、装置の大きさは、箱枠状ユニット6の個数
を選ぶことによって、自由に決められ、また、組立も至
って簡単である。
【0046】多孔質プラスチック製のシート10は、既
に知られているとおり、微生物を包括固定させるための
もので、図4及び図18に示す通り、ガスの流通孔10
aが多数穿たれ、所々にビーズ10bを嵌め込む孔10
cが設けられる。このビーズ10bは微生物を活着させ
てシート10の孔10cに嵌め込まれ、これにより、シ
ート10に対する微生物の活着が促進される。
【0047】導入部1に導入口7を通って入った悪臭ガ
スは加湿装置8により加湿され、シート10との接触効
率が上がる。レギュレタースクリーン1aがある場合は
これにより均一な流れとなって、続く処理部2に吹き込
む。
【0048】処理部2に吹き込んだ悪臭ガスはカートリ
ッジ11のシート10に当り、流通孔10aを通り、吹
出面13から吹き出し、この吹出面13と気密に導結さ
れた排出部3の吹込面14を通って、排出部3に吹き込
む。このシート10には微生物がノズルヘッダー17か
らの給水を受けて多数活着しており、悪臭ガスがこのシ
ート10を通過する際、悪臭成分のうちのあるものはこ
れらの微生物に捕食され、ガスは脱臭される。悪臭混合
ガスの場合は、カートリッジ11ごと、又はカートリッ
ジの集合体ごとに各成分に適合した微生物を活着させれ
ばよい。また、濃度の高い悪臭ガスの場合は、処理部2
を増結して対処すればよい。
【0049】装置を運転中に、微生物の出す老廃物や微
生物の死骸等で処理能力が落ちたら、ノズルヘッダー1
7からカートリッジ11のシート10上に給水して、こ
れを洗浄する。受け皿19から排水管20に流出する排
水のpH指示計61に自動洗浄の電動バルブ62を連動
させ、シート10の洗浄を自動的になすのが好ましい。
【0050】図1から図5で、ノズルヘッダー17は最
上層のカートリッジ11の箱枠状ユニット6の上面を覆
う天井板55の上面に設置されている。その上方に、箱
枠状ユニット6か、又は寸法を変えた枠部材4’や継手
5’による似た箱枠状ユニット6’を配し、この箱枠状
ユニット6又は6’の開口面15又は15’をシール板
16又は16’によって閉塞する。頂面の開口面は屋根
プレート63で塞いでもよい。ノズルヘッダー17から
の水は天井板55に貫設されたノズル56(図20)を
通ってシート10の上端面上に撒布され、続いてその表
面を通って流下し、カートリッジ11の下部に設けた受
け皿19に溜まり、排水管20によって外部へ導出され
る。
【0051】なお、図1、3及び4で、64は下部構造
体(サブストラクチャー)で、脱臭装置を支える鉄製フ
レームである。洗浄排水のpH指示計61、加湿および
洗浄用水の流量計65、給水管18や排水管20などの
収容スペースである。
【0052】この箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置
は、薬液洗浄や活性炭装置と比べて遜色のない大きさま
で小型化されている。また、装置の各箱枠状ユニット6
又は6’の枠部材4又は4’や、継手5又は5’をモジ
ュール化し、工場で組立てた箱枠状ユニット6又は6’
を現地で接合するので、大幅に製造コストと輸送コスト
を引き下げている。
【0053】また、カートリッジ11の種類を限定して
それぞれ同一サイズの標準モジュールの単体となしたの
で、いかなる規模の装置にも自在に対応できるようにな
った。そのため、悪臭物質の種類別に、その濃度に応じ
て、脱臭に必要なシート10の枚数を算出して、脱臭装
置を設計すればよい。
【0054】図6で、排出部3は活性炭処理部21と第
二排出部22を有する補助処理装置23に続き、排出口
12の開閉により補助処理装置23と断続するようにな
っている。こうすると、生物活性が充分でない脱臭装置
の運転初期の段階で排出口12を塞ぐことにより、補助
処理装置23に悪臭ガスを通して活性炭による処理を行
え、不完全処理の発生を防げる。
【0055】図3及び図7で、吹出面13と吹込面14
はフード24を介して気密に接続されている。こうする
と、吹出面13と吸込面14内の気密を保つのが容易と
なる。
【0056】吹出面13は、カートリッジ11に取り付
けられたデミスターカートリッジ25に属している。こ
うすると、カートリッジ11とデミスターカートリッジ
25が一体となっているので、箱枠状ユニット6に対す
る挿脱が容易で、シート10に流す洗浄水が次の脱臭用
のカートリッジ11や排出部3に飛散しないので、好ま
しく、ガスの短絡も防止される。
【0057】フード24は吹出面用部24aと吹込面用
部24bで成り、両用部24a、24bがファスナー2
6により連結自在となっている。こうすると、フード2
4が吹出面用部24aと吸込面用部24bに分かれるの
で、各部に対するセットが容易にでき、ファスナー26
で簡単に一体化できる。
【0058】吹込面用部24bは、ファスナー26に反
対側の周縁部分24cが箱枠状ユニット6の一つの開口
面15を形成する枠部材4に関し取付けられている。こ
うすると、吸込面用部24bを枠部材4に関し取付けて
おくので、ファスナー26による吹出面用部24aとの
結合が容易で、気密性も十分となる。
【0059】図8で、枠部材4は合成樹脂製の正四角形
筒27となっており、内部空間の端部が連結部28とな
っている。こうすると、コストも低く、成形がし易く、
内部空間の端部を連結部28にできる。
【0060】継手5は合成樹脂製で直六面体状の本体2
9と、この本体29の互いに隣り合う少なくとも二面か
ら各別に枠部材4の連結部28との被連結部30が、そ
れぞれの軸線が互いに直角をなして、突出している。こ
うすると、コストも低く、成形がし易く、枠部材4同士
を直角に繋げられる。
【0061】図9で、被連結部30は正八面体状突起3
1で少なくともその対向する一組の面31aと31bが
継手5の対向する一組の面5a及び5bと平行してお
り、この正八面体状突起31の対向面間寸法L1はこの
枠部材4の連結部28の内寸L2に適合している。こう
すると、角穴と正八面体状突起31との嵌合となり、嵌
合しやすい上、密接な嵌合を果たせる。
【0062】図8と図10で、被連結部30は円柱状突
起32となっており、この円柱状突起32の外径D1
枠部材4の連結部28の内寸L3に適合している。図1
0では三方に被連結部30を有する継手5’を示した
が、図8のように、被連結部30を二方のみに有する継
手5の場合にも適合する。こうすると、角穴と円柱状突
起32との嵌合となり、寸法上の多少の誤差は連結に支
障がない。
【0063】図11で、被連結部30は枠部材4の連結
部28に密接に嵌合する正四角柱状突起33となってい
る。こうすると、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせ
が緊密となり、地震等の振動に対する抵抗力が大とな
る。
【0064】図12及び図13で、シール板16又は1
6’は図2の箱枠状ユニット6又は6’の開口面15又
は15’に適合する形状で、周縁部34又は34’を箱
枠状ユニット6又は6’にリベット35で取り付けて、
この開口面15又は15’を密閉するようになってい
る。この場合、シール板16又は16’を箱枠状ユニッ
ト6又は6’に取り付けやすく、簡単かつ気密に開口面
15又は15’を閉鎖できる。
【0065】シール板16又は16’の外面は、箱枠状
ユニット6又は6’に取り付けられ内面に断熱材36又
は36’を配設した外壁板37又は37’によって、覆
われている。この場合、断熱材付きの外壁板37又は3
7’により箱枠状ユニット6又は6’内部の温度変化が
抑制されるので、微生物の生活環境を好適に保て、ガス
脱臭を効率よく行える。
【0066】外壁板37又は37’の箱枠状ユニット6
又は6’に対する取り付けは綴り鋲38でなされ、この
綴り鋲38は樹脂製で、ステム39の一端部にひれ40
を備え、他端部に内頭部41と外頭部42を有してい
る。そして、これらの内頭部41と外頭部42の間隔L
4は外壁板37又は37’の内面の周枠43又は43’
の板厚に適合すると共に外頭部42の外径D4は周枠4
3又は43’に穿たれた鍵穴44の円孔部45の内径D
3より小さく、かつこの円孔部45に続くロック部46
の内寸L5は内頭部41や外頭部42の外径D2やD4
り小さく、ひれ40は弾性変形してそのステム39が箱
枠状ユニット6又は6’に穿った透孔47に対して圧入
するのを許すようになっている。
【0067】この場合、綴り鋲38を内外頭部41と4
2で周枠43又は43’の鍵穴44のロック部46に仮
り止めしておき、外壁板37又は37’をシール板16
又は16’の外面に被せ、綴り鋲38のステム39の先
端を箱枠状ユニット6又は6’の透孔47に合わせて外
壁板37又は37’の外面を叩打すれば、綴り鋲38は
透孔47に打ち込まれ、ひれ40は弾性変形して透孔4
7を通過し、通過するとひれ40は原状に復して外壁板
37又は37’の箱枠状ユニット6又は6’からの離脱
を阻止するので、外壁板37又は37’の箱枠状ユニッ
ト6又は6’に対する取付けを簡単にかつ確実にでき
る。
【0068】図14から図17で、カートリッジ11は
外枠9の転子48を箱枠状ユニット6に設けられた水平
方向のガイド49に載せて箱枠状ユニット6に抜き取り
自在に挿架されている。なお、カートリッジ11がガイ
ド49間で蛇行するのを防ぐため、ガイド49の側縁に
当接し得るストッパーSを設けるのが好ましい。この場
合、カートリッジ11を水平方向から箱枠状ユニット6
に挿脱するので、装置上端が天井に近接していても全く
問題なく、転子48があるので重量が大きなカートリッ
ジ11でも容易に挿脱できる。
【0069】図14、図17から図19で、カートリッ
ジ11は上部及び下部にその吹込面14と直角に支持桿
50が架設され、この支持桿50に複数のシート受け5
1がスペーサー52を介して支架され、シート10は、
上下に相対するシート受け51に、自身の上下端部を各
別に嵌合して、支持されている。この場合、シート10
はシート受け51に支持されるので、風圧に対して安定
し、ばたついたりすることがなく、平行間隔も確実に保
証され、脱臭効率が上がる。
【0070】図18と図19で、カートリッジ11の上
部に各シート受け51の上端部の溝53に嵌合して各シ
ート受け51に沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接
する仕切部材54を備えている。この場合、シート10
に対する水の供給を均等に行え、微生物の成育に良好な
環境を維持できる。
【0071】図20と図21で、ノズルヘッダー17は
可透視材で構成され、最上部のカートリッジ11の上面
を覆う天井板55に、この天井板に貫設されたノズル5
6を覆って、取り付けられ、このノズル56のノズルヘ
ッダー17側の開口部57に水流によって回転する回転
翼58が軸架されている。この場合、水の流れがストッ
プすると回転翼58が停止するので、目視で水流の有無
を確認でき、装置の稼動状況を容易に点検できる。
【0072】
【実施例】本発明の装置では、下水処理場で発生する悪
臭物質の硫化水素及び有機硫黄化合物に対して、例えば
24枚と32枚収納のわずか2種類の大型カートリッジ
に集約しても、何等問題がなく、合理的な脱臭システム
レイアウトが可能であることが、実証試験の結果明らか
になった。
【0073】下水処理場で発生する臭気は一般的に、水
処理を行う活性汚泥槽から発生する低濃度系、下水が流
入し除塵を行う施設や最初沈殿池から発生する中濃度
系、汚泥を処理する濃縮槽や脱水機から発生する高濃度
系に分類され、その発生臭気物質と濃度は次の[表2]
とおりである。
【0074】
【表2】 微生物が固定されたシートを複数装填する装置による実
験結果によれば、シート1枚当たりに換算したH2Sの
除去率は12.0%〜13.0%、CH3SHでは1
0.0%〜11.0%であった。
【0075】このことから上記濃度分類に対応するため
に1カートリッジに収納するシート数を、24枚と32
枚の2種類とすることで、下水処理場で発生する臭気の
低・中・高濃度系の全てに合理的な箱枠状ユニットの構
成ができる。このレイアウトによって処理後の臭気は悪
臭公害が起こらないレベル(臭気強度2.5以下)まで
除去できる。
【0076】実施例における2種類のカートリッジの構
成と、カートリッジに固定された微生物の種類について
示す。 低濃度系:24枚カートリッシ゛(H2S用)→32枚カートリッシ゛(R-S用) 中濃度系:24枚カートリッシ゛(H2S用)→32枚カートリッシ゛(H2S+R-S
用)→32枚カートリッシ゛( R-S用) 高濃度系:24枚カートリッシ゛(H2S用)→32枚カートリッシ゛(H2S用)→
32枚カートリッシ゛(R-S用)→32枚カートリッシ゛(R-S用) ※注 R-SはCH3SH、(CH3)2S、(CH3)22等の有
機硫黄化合物を示す。
【0077】カートリッジを大型の2種類に限定するこ
とで、装置の標準モジュール方式のコンセプトが生かさ
れ、脱臭装置の本体のフレーム構造は単純化され、特に
長さ方向の寸法を短縮でき、装置の小型化が実現でき
る。また、処理ガス量に応じて、横方向(幅)にも縦方
向(高さ)にも必要な数のカートリッジを現場のスペー
スに合わせ、自由に選択してレイアウトして接続でき
る。
【0078】FRP製の角パイプ(75mm×75m
m)と2種類の樹脂製の射出成形ジョイントを使用し
て、脱臭装置の骨組みとなる駆体が組みたてられる。装
置の最上階は、シートを洗浄するためのノズルを収めた
函を取りつけるスペースのために、本体より一回り小さ
い角パイプ(50mm×50mm)と2種類の射出成形
の接合ジョイントによって同様組立てられる。現場での
作業をより簡略化するため、予め工場でカートリッジを
数個収納できるフレームを制作し、現地でボルトにより
接合することもできる。
【0079】装置の前段と後段に使用するガスが流入す
るチャンバーと処理ガスを排出させるチャンバーもカー
トリッジを収めるフレームと同様、作業性を考えて適宜
に区分して工場で制作することも、あるいはすべてを現
場で組みたてることもできる。工場で制作される駆体の
パーツは、ボルトによって繋ぎ合わせることで六面体の
函状に簡単に組立てられる。
【0080】工場から現地までの輸送には、装置が通常
のトラック、トレーラーに積載できるものであれば、完
成品とし、それを超えるサイズのものは適当なサイズに
分割して別個に輸送し、現地で接合組立てることもでき
る。装置の天井、壁、床に使用するモールド成型のFR
Pパーツの種類は少なくなり、その大きさも小型になる
のでパーツのコストも下がり、また取り扱いも容易とな
る。角パイプも函状に組み立てられたブロックを多数組
み合わせることでいかなる大きさの装置も縦横に継ぎ足
して組み立てられる。このようにパーツの小型化と共通
モジュール方式により、在庫は減少、製品コストも大幅
に削減できる。
【0081】装置の側面からカートリッジを出し入れす
る理由とその方法。工場で微生物を培養したシートのポ
ア(空隙)部分は100%保水されていて、シートが入
った1個のカートリッジの重量は230kgから280kg
と極めて重いため、上部から装填する場合は、天井クレ
ーンが必要である。
【0082】脱臭装置は屋内に設置されているのが普通
であるが、建物の標準的な梁下寸法(高さ)は6.5m
〜7mで、数百m3/分という大容量の脱臭装置の場合は、
装置の上側にクレーンなどを設けるスペースはない。
【0083】しかし、装置の両サイドの一方は、点検の
ために通路が設けられているので、それを利用すればカ
ートリッジはトラッククレーンあるは車輪がついた昇降
リフトによって、カートリッジ脱着操作の作業は安全簡
単に行える。装置内にカートリッジを側面から装填する
ために、箱枠状ユニットの両側にカートリッジを支持す
るレールがあり、一方、カートリッジ側にはこのレール
の上を軽く走行させるためのローラー付のハングレール
が取りつけられている。
【0084】一般的な充填塔方式の生物脱臭装置では、
脱臭効果が安定して得られるまで、微生物を現場で馴養
させるため、6ヶ月から1年、あるいはそれ以上かかる
ともいわれているが、その間、不完全処理の悪臭ガスを
放出するばかりでなく、長期間にわたる莫大な養生管理
費用がかかる大問題がある。
【0085】このようなセラミックや樹脂、活性炭など
の担体を使用している充填塔方式に対し、ポアサイズを
特定したシートは、予め工場の培養装置の中で、代表的
悪臭物質のアンモニア、硫化水素と有機硫黄化合物、三
つの種類に区分、予めシートに日時を掛けて高密度に包
括固定させる方法をとることができる。
【0086】従って運転スタートと同時に安定した脱臭
効果を発揮できる大きなメリットがある。培養槽には、
下水処理場の活性汚泥液を入れ、生息、増殖に適した温
度条件を整え、微生物の食糧となる例えば硫化水素と空
気(酸素)を供給することによって、硫化水素に有効な
微生物のみをシートに内蔵させることができる。同様
に、有機硫黄化合物に対しては、メルカプタンナトリウ
ムと空気(酸素)を供給することで有効な微生物のみを
シートに内蔵させることができる。
【0087】シートの全面には、約50mmの縦横等間隔
で、径6.5mm、深さ約8mmの砲弾形をしたビーズ(シ
ートと同質)を埋め込む孔が設けられている。ビーズは
常時培養槽に入れられて、高密度に微生物が包括固定さ
れた、いわゆる種菌に相当するものである。シートのみ
のものを、培養槽に入れると、使用できるまで約1ヶ月
間の培養期間が必要であるが、ビーズを埋め込んだシー
トの場合は7日間で現場への搬入が可能となり、培養期
間を4分の1に短縮できる。これをみても、シート内の
ポアは連結していて、微生物がシートの内部から増殖拡
散していることが分かる。
【0088】洗浄排水のpHを自動計測し、その数値によ
って、次の洗浄開始の時を制御するシステムを採用し
た。 洗浄操作と手順。 1.シートの洗浄はカートリッジ箱枠状ユニット単位で
独立して行い、縦列毎に連続して洗浄される。カートリ
ッジ箱枠状ユニット毎の洗浄指令によって洗浄ポンプを
起動、1列目の洗浄自動弁を全開にし洗浄作業がスター
トする。一定時間(5分〜10分)経過後、1列目の洗
浄を終了し洗浄自動弁を全閉するが、同時に2列目の洗
浄自動弁を全開にして2列目の洗浄を開始する。同様の
手順で3列目→4列目と洗浄を進め最終列の洗浄をもっ
て箱枠状ユニットの洗浄の1サイクルが終了する。上記
のように列単位で洗浄することによって、非洗浄カート
リッジでガスは処理でき、多少の圧力損失の上昇と処理
効果も低下するが処理ガス量が減少されることはない。
【0089】2.洗浄の指令と制御 箱枠状ユニットの洗浄は、基本的に2列目の洗浄が開始
し概ね2分〜2.5分経過時の洗浄排水pHを、箱枠状ユ
ニット毎に独立して設備された配水管にセットしたpH計
の指示値に基づき、次の洗浄指令までの休止時間を自動
的に設定する。一例を挙げると、硫化水素除去用箱枠状
ユニットの場合、適正pH範囲が3.0〜3.5であるか
ら、洗浄排水のpH指示値が適正範囲の上限である3.5
を上回り4.0であった場合は、次の洗浄までの時間を
0.5時間繰り延べられる。逆にpH指示値が下限値3.
0を下回り2.5であった場合には、次の洗浄までの時
間を0.5時間繰り上げる。よって各カートリッジ内シ
ートに生息する生物の活性化を常に維持することがで
き、安定した脱臭効果を得ることが出来る。因みに有機
硫黄化合物除去箱枠状ユニットの場合、適正pH範囲は
5.5〜6.0であるが、上記と同様に洗浄排水のpH指
示値が6.0を上回った場合は0.5時間繰り延べ、
5.5を下回ったときは0.5時間繰り上げる。即ち、
脱臭箱枠状ユニットが司る悪臭物質ごとの濃度変化によ
って洗浄のインターバルを制御するシステムを採用して
いる。
【0090】二重壁構造による断熱。装置は、二重壁構
造となっていて、内側壁はFRP製の成形された標準規
格パーツにより正面、裏面、両側壁面、排水床面、天井
のすべて、耐圧気密が保たれているので、ガスが外部に
漏洩することはない。外側壁には、耐候性を考慮された
数種類のサイズの合成樹脂製の標準パネルが使用され、
簡便に、特殊形状のナイロン樹脂製の綴り鋲で簡単に取
り付けられる。内外壁の間隙には生物の生息環境の15
℃〜35℃を、四季を通じて保持するため、断熱材が充
填される。
【0091】簡単に接続できる活性炭吸着箱枠状ユニッ
ト。生物脱臭装置は、環境が損なわれない限り、四季を
通じ安定した性能を発揮するが、前述したとおり工場に
おいて事前にシートに培養したものでも、装置に装填し
た直後の効率は50%程度で、新しい臭気物質に培養さ
れ最高の効率を発揮するまでには約1ヶ月を要するのは
避けられない。従って脱臭効果の万全を期すために、活
性炭箱枠状ユニットを接続させることにより、その間の
悪臭の放出を簡便に防止することができる。もちろん、
生物脱臭装置が正常に稼働すれば、悪臭防止法の規制基
準をクリアするので、バルブを開いて活性炭を通さず放
出する。活性炭箱枠状ユニットは大気に解放されている
ので吸湿しないので、機能が保たれエマージェンシーと
立ち上がり時に利用できる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、導入部、処理部及び排
出部のそれぞれの骨格が、単一型式の枠部材と少なくと
も単一型式の継手によって組み立てられた、少なくとも
一つの箱枠状ユニットで構成されるので、ガスの量、種
類、濃度等に応じ、必要な数の箱枠状ユニットを組立る
だけで、十分な処理能力を備えた規模の装置を構成で
き、箱枠状ユニット内部は気密に保たれるのでガスが未
処理のまま外部に漏れてしまうことはなく、処理部のカ
ートリッジは箱枠状ユニットに側面から出入するので装
置の上方に空間を必要とせず、従って装置の嵩上げによ
り専有面積を狭くでき、装置の各箱枠状ユニットの枠部
材や継手をモジュール化したので、工場で組立てた箱枠
状ユニットを現地で接合することで、大幅に製造コスト
と輸送コストを引き下げられる。
【0093】請求項2によれば、該排出部は活性炭処理
部と第二排出部を有する補助処理装置に続き、該排出口
の開閉により該補助処理装置と断続するようになってい
るので、生物活性が充分でない脱臭装置の運転初期の段
階で排出口を塞ぐことにより、補助処理装置に悪臭ガス
を通して活性炭による処理を行え、不完全処理の発生を
防げる。
【0094】請求項3によれば、該吹出面と該吹込面は
フードを介して気密に接続されているので、吹出面と吸
込面内の気密を保つのが容易となる。
【0095】請求項4によれば、該吹出面は、該カート
リッジに取り付けられたデミスターカートリッジに属し
て、カートリッジとデミスターカートリッジが一体とな
っているので、箱枠状ユニットに対する挿脱が容易で、
シートに流す洗浄水が次の脱臭用のカートリッジや排出
部に飛散しないので、好ましい。
【0096】請求項5によれば、該フードは吹出面用部
と吹込面用部で成り、該両用部がファスナーにより連結
自在となっており、フードが吹出面用部と吸込面用部に
分かれるので、各部に対するセットが容易にでき、ファ
スナーで簡単に一体化できる。
【0097】請求項6によれば、該吹込面用部は、該フ
ァスナーに反対側の周縁部分が該箱枠状ユニットの一つ
の該開上面を形成する該枠部材に関し取付けられている
ので、ファスナーによる吹出面用部との結合が容易で、
気密性も十分となる。
【0098】請求項7によれば、枠部材は合成樹脂製
で、断面が正四角形の中空角材となっており、中空部の
端部が連結部となっているので、コストも低く、成形が
し易く、中空部の端部を連結部にできる。
【0099】請求項8によれば、継手は合成樹脂製で直
六面体状の本体と、この本体の互いに隣り合う少なくと
も二面から各別に枠部材の連結部との被連結部が、それ
ぞれの軸線が互いに直角をなして、突出しているので、
コストも低く、成形がし易く、枠部材同士を直角に繋げ
られる。
【0100】請求項9によれば、該被連結部は正八面体
状突起で少なくともその対向する二面の一組が該継手の
対向する二面の一組と平行しており、該正八面体状突起
の対向面間寸法は該枠部材の該連結部の内寸に適合して
いるので、角穴と正八面体状突起との嵌合となり、嵌合
しやすい上、密接な嵌合を果たせる。
【0101】請求項10によれば、被連結部は円柱状突
起となっており、この円柱状突起の外径は枠部材の連結
部の内寸に適合しているので、角穴と円柱との嵌合とな
り、寸法上の多少の誤差は連結に支障がない。
【0102】請求項11によれば、被連結部は枠部材の
連結部に密接に嵌合する正四角柱状突起となっているの
で、成形が多少困難になるが、繋ぎ合わせが緊密とな
り、地震等の振動に対する抵抗力が大となる。
【0103】請求項12によれば、シール板は箱枠状ユ
ニットの開口面に適合する形状で、周縁部を該箱枠状ユ
ニットにリベットで取り付けてこの開口面を密閉するよ
うになっているので、シール板を箱枠状ユニットに取り
付けやすく、簡単かつ気密に開口面を閉鎖できる。
【0104】請求項13によれば、シール板の外面は、
箱枠状ユニットに取り付けられ内面に断熱材を配設した
外壁板によって、覆われているので、箱枠状ユニット内
部の温度変化が抑制され、微生物の生活環境を好適に保
て、ガス脱臭を効率よく行える。
【0105】請求項14によれば、外壁板の箱枠状ユニ
ットに対する取り付けは綴り鋲でなされ、この綴り鋲は
樹脂製で、ステムの一端部にひれを備え、他端部に内頭
部と外頭部を有し、これらの内頭部と外頭部の間隔は箱
枠状ユニットの板厚に適合すると共に外頭部の外径は外
壁板の内面の周枠に穿たれた鍵穴の円孔部より小さく、
かつこの円孔部に続くロック部の内寸は内頭部や外頭部
の外径より小さく、ひれは弾性変形してそのステムが箱
枠状ユニットに穿った透孔に対して圧入するのを許すよ
うになっているので、綴り鋲を内外頭部で周枠の鍵穴の
ロック部に仮り止めしておき、外壁板をシール板の外面
に被せ、綴り鋲のステムの先端を箱枠状ユニットの透孔
に合わせて外壁板の外面を叩打すれば、綴り鋲は透孔に
打ち込まれ、ひれは弾性変形して透孔を通過し、通過す
るとひれは原状に復して外壁板の箱枠状ユニットからの
離脱を阻止するので、外壁板の箱枠状ユニットに対する
取付けを簡単にかつ確実にできる。
【0106】請求項15によれば、カートリッジは外枠
の転子を箱枠状ユニットに設けられた水平方向のガイド
に載せて箱枠状ユニットに抜き取り自在に挿架されてい
るので、カートリッジを水平方向から箱枠状ユニットに
挿脱できるので、装置上端が天井に近接していても全く
問題なく、転子があるので重量が大きなカートリッジで
も容易に挿脱できる。
【0107】請求項16によれば、カートリッジは上部
及び下部にその開口面と直角に支持桿が架設され、この
支持桿に複数のシート受けがスペーサーを介して支架さ
れ、シートは、上下に相対するシート受けに、自身の上
下端部を各別に嵌合して、支持されているので、風圧に
対して安定し、ばたついたりすることがなく、平行間隔
も確実に保証され、脱臭効率が上がる。
【0108】請求項17によれば、カートリッジの上部
に各シート受けの上端部の溝に嵌合して各シート受けに
沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕切部材を
備えているので、シートに対する水の供給を均等に行
え、微生物の成育に良好な環境を維持できる。
【0109】請求項18によれば、ノズルヘッダーは可
透視材で構成され、最上部のカートリッジ上面を覆う天
井板に、この天井板に貫設されたノズルを覆って、取り
付けられ、このノズルのノズルヘッダー側の開口部に水
流によって回転する回転翼が軸架されているので、水の
流れがストップすると回転翼が停止し、目視で水流の有
無を確認でき、装置の稼動状況を容易に点検できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭
装置の具体例を二段組の場合につき、示す一部切断斜面
図である。
【図2】本発明にかかる脱臭装置で採用される箱枠状ユ
ニットの具体例を、組立てた状態で示す、斜面図であ
る。
【図3】図1の例の詳細側面図で、処理部(2)はガスの
流れで前後二室型となっており、手前のシール板(16)は
処理部(2)と排出部(3)の一部を残して外し、処理部(2)
は前側の室が24枚カートリッジ型、後側の室が32枚
カートリッジ型で、後側の室で右端部のカートリッジは
手前の外枠(9)(図1)を外して示す。
【図4】図3のA−A及びB−B線矢視の一体図であ
る。
【図5】図3の屋根プレート(63)の大部分を外した平面
図で、ノズルヘッダー(17)を示す。
【図6】本発明にかかる箱枠状ユニット組立型生物脱臭
装置の補助処理装置(23)を有する型式を示す概略側面図
である。
【図7】二段型カートリッジの下側部分を一部省略し、
かつ外部の一部を取り除いて示す側面図である。
【図8】枠部材(4)と継手(5)の関係を示す斜面図であ
る。
【図9】別の形態の継手(5)を枠部材(4)との関係で示す
斜面図である。
【図10】別の形態の継手(5’)と枠部材(4)との関係を
示す斜面図である。
【図11】別の形態の継手(5)を枠部材(4)との関係で示
す斜面図である。
【図12】シール板(16,16’)と箱枠状ユニット(6,6’)
の接合部の詳細断面図である。
【図13】(a)は外壁板(37,37’)の箱枠状ユニット
(6,6’)に対する取り付け状態の詳細断面図で、(b)
は外壁板(37,37’)の周枠(43,43’)に設けられた綴り鋲
(38)用の鍵穴(44,44’)を示す正面図である。
【図14】図3の24枚カートリッジ型の詳細図で、右
端のカートリッジの外枠(9)は一部切断して示す。
【図15】カートリッジの転子(48)部分の詳細側面図で
ある。
【図16】図15の左側面図で、位相を反時計方向へ9
0゜回転させてある。
【図17】図14のカートリッジの平面図で下の部分は
シート(10)を断面にして示す。
【図18】図14の右上のシート受け(51)の部分の拡大
図である。
【図19】二段型カートリッジの一部切断側面図で、仕
切部材(54)の説明である。
【図20】ノズルヘッダー(17)部分の詳細断面図で、回
転翼(58)を設けた場合の説明用である。
【図21】回転翼(58)の部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 導入部 1a レキ゛ュレータスクリーン 2
処理部 3 排出部 4 枠部材 5
継手 6 箱枠状ユニット 7 導入口 8
加湿装置 9 外枠 10 シート 1
0a ガス流通孔 10b ビーズ 10c 嵌め込み孔 1
1 カートリッジ 11a 開口面 12 排出口 1
3 吹出面 14 吹込面 15 開口面 1
6 シール板 17 ノズルヘッダー 18 給水管 1
9 受け皿 20 排水管 21 活性炭処理部 2
2 第二排出部 23 補助処理装置 24 フード 2
4a 吹出面用部 24b 吹込面用部 24c 周縁部分 2
5 テ゛ミスターカートリッシ゛ 26 ファスナー 27 正四角筒 2
8 連結部 29 本体 30 被連結部 3
1 正八面体状突起 32 円柱状突起 33 正四角柱状突起 3
4 周縁部 35 リベット 36 断熱材 3
7 外壁板 38 綴り鋲 39 ステム 4
0 ひれ 41 内頭部 42 外頭部 4
3 周枠 44 鍵穴 45 円孔部 4
6 ロック部 47 透孔 48 転子 4
9 ガイド 50 支持桿 51 シート受け 5
2 スペーサー 53 溝 54 仕切部材 5
5 天井板 56 ノズル 57 開口部 5
8 回転翼 61 pH指示計 62 電動バルブ 6
3 屋根プレート 64 下部構造体(サブストラクチャ) 65 流量計
S ストッパー L1 八面体状突起の対向面間寸法 L2=L3 連結
部の面間 L4 内頭部と外頭部の間隔 L5 ロック部内寸
1 円柱状突起の外径 D2 綴り鋲内頭部外径 D3 鍵穴内孔部内径
4 綴り鋲外頭部外径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月10日(2001.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】
【表2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】上記濃度分類に対応するために1カートリ
ッジに収納するシート数を、24枚と32枚の2種類と
することで、下水処理場で発生する臭気の低・中・高濃
度系の全てに合理的な箱枠状ユニットの構成ができる
とがわかった。このレイアウトによって処理後の臭気は
悪臭公害が起こらないレベル(臭気強度2.5以下)ま
で除去できる。なお、このレイアウトにおけるシート1
枚当たりに換算した除去率は、H2Sでは12.0%〜
13.0%、CH3SHでは10.0%〜11.0%で
あった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】装置の前段と後段に使用するガスが流入す
るチャンバーと処理ガスを排出させるチャンバーもカー
トリッジを収めるフレームと同様、作業性を考えて適宜
に区分して工場で制作することも、あるいはすべてを現
場で組みたてることもできる。工場で制作される駆体の
パーツは、ボルトによって繋ぎ合わせることで六面体の
状に簡単に組立てられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】工場から現地までの輸送には、装置が通常
のトラック、トレーラーに積載できるものであれば、完
成品とし、それを超えるサイズのものは適当なサイズに
分割して別個に輸送し、現地で接合組立てることもでき
る。装置の天井、壁、床に使用するモールド成型のFR
Pパーツの種類は少なくなり、その大きさも小型になる
のでパーツのコストも下がり、また取り扱いも容易とな
る。角パイプによって箱状に組み立てられたブロックを
多数組み合わせることでいかなる大きさの装置も縦横に
継ぎ足して組み立てられる。このようにパーツの小型化
と共通モジュール方式により、在庫は減少、製品コスト
も大幅に削減できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】シートの全面には、約50mmの縦横等間隔
で、径6.5mm、深さ約8mmの砲弾形をしたビーズ(シ
ートと同質)を埋め込む孔が設けられている。ビーズは
常時培養槽に入れられて、高密度に微生物が包括固定さ
れた、いわゆる種菌に相当するものである。シートのみ
のものを、培養槽に入れると、使用できるまで約1ヶ月
間の培養期間が必要であるが、ビーズを埋め込んだシー
トの場合は7日間で現場への搬入が可能となり、培養期
間を4分の1に短縮できる。これをみても、シート内の
ポアは連続していて、微生物がシートの内部から増殖拡
散していることが分かる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】洗浄排水のpHを自動計測し、その数値によ
って、次の洗浄開始の時を制御するシステムを採用し
た。 洗浄操作と手順。 1.シートの洗浄はカートリッジ箱枠状ユニット単位で
独立して行い、縦列毎に連続して洗浄される。カートリ
ッジ箱枠状ユニット毎の洗浄指令によって洗浄ポンプを
起動、1列目の電動バルブを全開にし洗浄作業がスター
トする。一定時間(5分〜10分)経過後、1列目の洗
浄を終了し電動バルブを全閉するが、同時に2列目の
動バルブを全開にして2列目の洗浄を開始する。同様の
手順で3列目→4列目と洗浄を進め最終列の洗浄をもっ
て箱枠状ユニットの洗浄の1サイクルが終了する。上記
のように列単位で洗浄することによって、非洗浄カート
リッジでガスは処理でき、多少の圧力損失の上昇と処理
効果も低下するが処理ガス量が減少されることはない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】2.洗浄の指令と制御 箱枠状ユニットの洗浄においては、基本的に2列目の洗
浄が開始し概ね2分〜2.5分経過時の洗浄排水pHを、
箱枠状ユニット毎に独立して設備された配水管にセット
したpH計に計測させ、その指示値に基づき、次の洗浄指
令までの休止時間を自動的に設定する。一例を挙げる
と、硫化水素除去用箱枠状ユニットの場合、適正pH範囲
が3.0〜3.5であるから、洗浄排水のpH指示値が適
正範囲の上限である3.5を上回り4.0であった場合
は、次の洗浄までの時間を0.5時間繰り延べられる。
逆にpH指示値が下限値3.0を下回り2.5であった場
合には、次の洗浄までの時間を0.5時間繰り上げる。
よって各カートリッジ内シートに生息する生物の活性化
を常に維持することができ、安定した脱臭効果を得るこ
とが出来る。因みに有機硫黄化合物除去箱枠状ユニット
の場合、適正pH範囲は5.5〜6.0であるが、上記と
同様に洗浄排水のpH指示値が6.0を上回った場合は
0.5時間繰り延べ、5.5を下回ったときは0.5時
間繰り上げる。即ち、脱臭箱枠状ユニットが司る悪臭物
質ごとの濃度変化によって洗浄のインターバルを制御す
るシステムを採用している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】簡単に接続できる活性炭処理部。生物脱臭
装置は、環境が損なわれない限り、四季を通じ安定した
性能を発揮するが、前述したとおり工場において事前に
シートに培養したものでも、装置に装填した直後の効率
は50%程度で、新しい臭気物質に培養され最高の効率
を発揮するまでには約1ヶ月を要するのは避けられな
い。従って脱臭効果の万全を期すために、活性炭処理部
を接続させることにより、その間の悪臭の放出を簡便に
防止することができる。もちろん、生物脱臭装置が正常
に稼働すれば、悪臭防止法の規制基準をクリアするの
で、バルブを開いて活性炭を通さず放出する。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 悪臭ガスの導入部(1)、処理部(2)及び排
    出部(3)を一連に有し、該処理部(2)で微生物によるガス
    の脱臭をなす型式の脱臭装置であって、 該導入部(1)、処理部(2)及び排出部(3)の骨格が、枠部
    材(4)と継手(5)の連結によって組み立てられた、少なく
    とも一つの直角六面体型の箱枠状ユニット(6)で構成さ
    れ、 該導入部(1)はガスの導入口(7)と加湿装置(8)が設けら
    れ、 該処理部(2)は、外枠(9)に複数枚の多孔質プラスチック
    製のシート(10)を互いに間隔を保って平行にセットした
    カートリッジ(11)を、該箱枠状ユニット(6)に水平方向
    に抜き取り自在に収容して構成され、 該排出部(3)はガスの排出口(12)が設けられ、 ガスの種類、量及び濃度に従って必要な数の該箱枠状ユ
    ニット(6)を接続し、ガス流路上で上流側に位置する該
    処理部(2)の吹出面(13)を下流側の該処理部(2)又は該排
    出部(3)の吹込面(14)と気密に導結し、ガス処理に支障
    となる開口面(15)をシール板(16)によって密閉し、該導
    入口(7)を悪臭ガスの供給源に導結し、該排出口(12)を
    大気に開放し、該処理部(2)の上側にノズルヘッダー(1
    7)を配して給水管(18)に導結し、該導入部(1)、処理部
    (2)及び排出部(3)の下側に受け皿(19)を配して排水管(2
    0)に導結したことを特徴とする箱枠状ユニット組立型生
    物脱臭装置。
  2. 【請求項2】 該排出部(3)は活性炭処理部(21)と第二
    排出部(22)を有する補助処理装置(23)に続き、該排出口
    (12)の開閉により該補助処理装置(23)と断続するように
    なっている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物
    脱臭装置。
  3. 【請求項3】 該吹出面(13)と該吹込面(14)はフード(2
    4)を介して気密に接続されている請求項1又は2に記載
    の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  4. 【請求項4】 該吹出面(13)は、該カートリッジ(11)に
    取り付けられたデミスターカートリッジ(25)に、属して
    いる請求項3に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装
    置。
  5. 【請求項5】 該フード(24)は吹出面用部(24a)と吹込
    面用部(24b)で成り、該両部(24a,24b)がファスナー(26)
    により連結自在となっている請求項3又は4に記載の箱
    枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  6. 【請求項6】 該吹込面用部(24b)は、該ファスナー(2
    6)と反対側の周縁部分(24c)が該箱枠状ユニット(6)の一
    つの該開口面(15)を形成する該枠部材(4)に関し取付け
    られている請求項5に記載の箱枠状ユニット組立型生物
    脱臭装置。
  7. 【請求項7】 該枠部材(4)は合成樹脂製の正四角筒(2
    7)で、内部空間の端部が連結部(28)となっている請求項
    1又は6に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  8. 【請求項8】 該継手(5)は合成樹脂製で、直六面体状
    の本体(29)と、該本体(29)の互いに隣り合う少なくとも
    二面から各別に該枠部材(4)の該連結部(28)との被連結
    部(30)が、それぞれの軸線が互いに直角をなして、突出
    している請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱
    臭装置。
  9. 【請求項9】 該被連結部(30)は正八面体状突起(31)で
    少なくともその対向する一組の面(31a,31b)が該継手
    (5)の対向する一組の面(5a,5b)と平行しており、該正
    八面体状突起(31)の対向面間寸法(L1)は該枠部材(4)の
    該連結部(28)の内寸(L2)に適合している請求項8に記載
    の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  10. 【請求項10】 該被連結部(30)は円柱状突起(32)とな
    っており、該円柱状突起(32)の外径(D1)は該枠部材(4)
    の該連結部(28)の内寸(L3)に適合している請求項8に記
    載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  11. 【請求項11】 該被連結部(30)は該枠部材(4)の該連
    結部(28)に密接に嵌合する正四角柱状突起(33)となって
    いる請求項8に記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装
    置。
  12. 【請求項12】 該シール板(16)は該箱枠状ユニット
    (6)の該開口面(15)に適合する形状で、周縁部(34)を該
    箱枠状ユニット(6)にリベット(35)で取り付けて該開口
    面(15)を密閉するようになっている請求項1に記載の箱
    枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  13. 【請求項13】 該シール板(16)の外面は、該箱枠状ユ
    ニット(6)に取り付けられ内面に断熱材(36)を配設した
    外壁板(37)によって、覆われている請求項1又は12に
    記載の箱枠状ユニット組立型生物脱臭装置。
  14. 【請求項14】 該外壁板(37)の該箱枠状ユニット(6)
    に対する取り付けは綴り鋲(38)でなされ、該綴り鋲(38)
    は樹脂製で、ステム(39)の一端部にひれ(40)を備え、他
    端部に内頭部(41)と外頭部(42)を有し、該内外頭部(41,
    42)の間隔(L4)は該外壁板(37)の周枠(43)の板厚に適合
    すると共に該外頭部(42)の外径(D4)は該外壁板(37)の内
    面の周枠(43)に穿たれた鍵穴(44)の円孔部(45)の内径(D
    3)より小さく、かつ該円孔部(45)に続くロック部(46)の
    内寸(L5)は該内外頭部(41,42)の外径(D2,D4)より小さ
    く、該ひれ(40)は弾性変形して該ステム(39)が該箱枠状
    ユニット(6)に穿った透孔(47)に対して圧入するのを許
    すようになっている請求項13に記載の箱枠状ユニット
    組立型生物脱臭装置。
  15. 【請求項15】 該カートリッジ(11)は、該外枠(9)の
    転子(48)を該箱枠状ユニット(6)に設けられた水平方向
    のガイド(49)に載せて、該箱枠状ユニット(6)に抜き取
    り自在に挿架されている請求項1に記載の箱枠状ユニッ
    ト組立型生物脱臭装置。
  16. 【請求項16】 該カートリッジ(11)は上部及び下部に
    該吹込面(14)と直角に支持桿(50)が架設され、該支持桿
    (50)に複数のシート受け(51)がスペーサー(52)を介して
    支架され、該シート(10)は、上下に相対する該シート受
    け(51)に、自身の上下端部を各別に嵌合して、支持され
    ている請求項1又は15に記載の箱枠状ユニット組立型
    生物脱臭装置。
  17. 【請求項17】 該カートリッジ(11)の上部に、該各シ
    ート受け(51)の上端部の溝(53)に嵌合して該各シート受
    け(51)に沿って延び、かつ上縁部が流水源に近接する仕
    切部材(54)を備えている請求項16に記載の箱枠状ユニ
    ット組立型生物脱臭装置。
  18. 【請求項18】 該ノズルヘッダー(17)は可透視材で構
    成され、最上部の該カートリッジ(11)の上面を覆う天井
    板(55)に、該天井板に貫設されたノズル(56)を覆って、
    取り付けられ、該ノズル(56)の該ノズルヘッダー(17)側
    の開口部(57)に水流によって回転する回転翼(58)が軸架
    されている請求項1に記載の箱枠状ユニット組立型生物
    脱臭装置。
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