JP3705860B2 - 静電式濾過集塵装置用フィルターとその製法 - Google Patents

静電式濾過集塵装置用フィルターとその製法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,粉塵を含んだ空気,その他含塵ガスを清浄化するために使用する静電式濾過集塵装置用フィルターとその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の含塵ガスを清浄化するフィルターには,次のようなものがあった。
▲1▼ 特公平2−61302号公報第3欄19行目から第31行目に記載されている静電式濾過集塵装置用フィルター,所謂「静電ミニプリーツ型フィルター」。
▲2▼ 水性エマルションよりなる絶縁性接着剤を絶縁性濾材の表裏に線状に相対して塗布し,襞折り加工(プリーツ加工)してから乾燥させ,襞折り形状を保持するとともに,濾材の折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成するフィルター。
▲3▼ 天然繊維よりなる糸に絶縁性接着剤を含浸塗布し,絶縁性濾材の表裏に相対して接着させ,乾燥後,絶縁性濾材に襞折り加工を施したとき,糸に含浸塗布した接着剤が相対して接着し,襞折り形状を保持し,折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成するフィルター。
▲4▼ 特公平6−87994号公報に記載されているように金属線や炭素繊維などの導電性線状体を接着剤で濾材の表裏に相対させないように接着させ,襞折り加工する荷電式フィルター。
▲5▼ 特公平6−87997号公報に記載されているように導電性粉体を接着剤に分散させたものを濾材の表裏に相対さないように塗布させ,襞折り加工する荷電式フィルター。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のフィルターのうち,
▲1▼のフィルターでは,導電性スペーサーを公報に記載されているように濾材折り畳み面の間に入れ接着剤で接着させるため,濾材に導電性スペーサーが直接接触していないので,濾材に対する荷電が十分ではない。また,導電性スペーサーを濾材の折り畳み面間に入れて接着剤で固定するので作業性があまり良くはない。また特許請求の範囲に「上流側のスペーサーと下流側のスペーサーのいずれか一方又は両方を導電性スペーサーとする」との記載があるが,上流側及び上流側と下流側というように上流側に必ず導電性スペーサーが設けられる仕様とした場合には,次のようなことが発生しやすい。
濾過・集塵を行う場合には,含塵空気から濾過された浮遊粒子は,濾材の上流側より付着する。この付着した浮遊粒子の中に導電性粒子あるいは導電性物質が含まれている場合は,上流側導電性スペーサー間の絶縁を無くす。すなわち短絡状態のような作用をするため,電界の作用下において捕集効率が低下し,結果的に静電式濾過集塵装置用フィルターとしての効果が浮遊粒子堆積の初期に減じてしまうという問題点があった。
▲2▼,▲3▼のフィルターは,導電性接着剤を用いていないため,濾材を帯電させることができないので,本発明である静電式濾過集塵装置用フィルターとはならず,本発明とは全く別のものになる。
▲4▼のフィルターでは,千鳥状に導電性線状体を濾材の表裏に相対さないように接着させるため,襞折り加工後のフィルター体となったときの全体の強度にも限界がある。更に,導電性線状体に剛性があるため,襞折り加工により断線する可能性がある。また,襞折り加工しても導電性線状体には,接着性がないために,襞折り形態を維持しにくく,フィルター化するためには,別途スペーサーが必要である。このため,フィルターを小型化,薄型化するには限界がある。なお,導電性線状体を接着剤(絶縁性)で接着させるため,濾材に導電性線状体が直接接触していないので,濾材に対する荷電が十分ではないという問題点があった。
▲5▼のフィルターでは,千鳥状に導電性粉体を接着剤に分散したものを濾材の表裏に相対さないように接着させるため,襞折り加工後のフィルター体となったときの全体の強度にも限界がある。また,導電性粉体を接着剤に分散させたペーストを塗布する場合に,接着剤が途切れる可能性があるとともに,襞折り加工後に接着剤が途切れることもありうるという問題点があった。
本発明は,▲1▼のフィルターを改良するとともに,▲4▼,▲5▼の各フィルターにおける問題点を解消しうる静電式濾過集塵装置用フィルターとその製法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,本発明は,
(1)含塵ガスを通過させその中の浮遊粒子を予備荷電するための荷電部と,該荷電部を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用下において捕集するための絶縁性濾材が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条のスペーサーが具備されてなる集塵部とからなる静電式濾過集塵装置において,上流側のスペーサーと下流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に導電性接着剤を含侵塗布した導電性スペーサーであって,上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に前記含侵塗布した導電性接着剤でそれぞれ接着され,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成することを特徴とし,
(2)絶縁性濾材の表裏の相対する位置に200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を,印加する電圧との関係により適当な間隔をおいて接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は,絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させ,この乾燥工程の直後に,絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工を施して,濾材の相隣る折り畳み面に接着されている同一の糸状体に含浸塗布された導電性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成することを特徴とし、
(3)含塵ガスを通過させその中の浮遊粒子を予備荷電するための荷電部と,該荷電部を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用下において捕集するための絶縁性濾材が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条のスペーサーを具備してなる集塵部とからなる静電式濾過集塵装置において,上流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に絶縁性接着剤を含侵塗布した絶縁性スペーサーで,下流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に導電性接着剤を含侵塗布した導電性スペーサーであって,上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に絶縁性スペーサーは前記含侵塗布した絶縁性接着剤で,導電性スペーサーは前記含侵塗布した導電性接着剤でそれぞれ接着され,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成することを特徴とし、
(4)フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の下流側には,200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を印加する電圧との関係により適当な間隔をおいて濾材に接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電性接着剤は接着力を有する程度に乾燥させ,次いで,フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の上流側で上記導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体に相対する位置に絶縁性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している絶縁性接着剤は,既に含浸している上記導電性接着剤の上流側を覆うように含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない絶縁性接着剤及び上記導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させ,この乾燥工程の直後に絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工を施して,濾材の相隣る折り畳み面に接着塗布された導電性接着剤同志及び絶縁性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成することを特徴とし、
(5)導電性接着剤が,水溶性エマルションにカーボンなどの導電性物質を添加し,更に難燃剤,天然ゴム,架橋剤を添加することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の一つ目は,含塵ガスを通過させその中の浮遊粒子を予備荷電するための荷電部と,該荷電部を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用において捕集するための絶縁性濾材が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条のスペーサーが具備されてなる集塵部とからなる静電式濾過集塵装置において,上流側のスペーサーと下流側のスペーサーを導電性スペーサーとし,これらのスペーサーを上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に導電性接着剤でそれぞれ接着し,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成する。
【0006】
上記の構成よりなる静電式濾過集塵装置用フィルターを制作するには,絶縁性濾材の表裏の相対する位置に200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を,印加する電圧との関係により適当な間隔をおいて接触させる。この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程にいれて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は,絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させる。この乾燥工程の直後に,絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工をほどこして,濾材の相隣る折り畳み面に接着されている同一の糸状体に含浸塗布された導電性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成するようにする。
【0007】
本発明の二つ目は,本発明の一つ目の静電式濾過集塵装置と同じ装置において,上流側のスペーサーを絶縁性スペーサーとし,下流側のスペーサーを導電性スペーサーとし,上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に絶縁性スペーサーは絶縁性接着剤でそれぞれ接着し,導電性スペーサーは導電性接着剤でそれぞれ接着し,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成する。
【0008】
上記の構成よりなる静電式濾過集塵装置用フィルターを制作するには,フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の下流側には,200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を印加する電圧との関係により適当間隔をおいて濾材に接触させる。この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程にいれて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電接着剤は接着力を有する程度に乾燥させる。次いで,フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の上流側で上記導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体に相対する位置に絶縁性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れる。そして,絶縁性濾材に接触している絶縁性接着剤は,既に含浸している上記導電性接着剤の上流側を覆うように含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない絶縁性接着剤及び導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させる。この乾燥工程の直後に絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工をほどこして,濾材の相隣る折り畳み面に接着塗布された導電性接着剤同志及び絶縁性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成するようにする。
【0009】
上記二つの静電式濾過集塵装置用フィルターの制作工程において使用する導電性接着剤としては,水溶性エマルションにカーボンなどの導電性物質を添加し,更に,難燃剤,天然ゴム,架橋剤を添加してなるものを使用する。
【0010】
【実施例】
以下図面にもとづいて本発明の実施例を説明すると,図1において1は静電式濾過集塵装置で,荷電部2と集塵部3とからなる。荷電部2は,複数の平板電極4を等間隔をおいて気流方向に平行に配置し,各平板電極4,4,・・・間の中間位置ごとに放電線5を張設し,各平板電極4と各放電線5の間には,高圧の直流電源6Aを接続してなる。集塵部3は,荷電部2を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用下において捕集するため,ガラスなどの無機繊維層又は樹脂繊維層などからなる絶縁性濾材7が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分8,9を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条の導電性スペーサー10(下流側のスペーサーは図1中省略)を具備し,導電性スペーサー10の相互間には,高圧の直流電源6Bを接続してなる。
【0011】
次に,本発明に係る静電式濾過集塵装置用フィルターの第一実施例を図2にもとづいて説明すると,11A,11Bは上流側の導電性スペーサー,12A,12Bは下流側の導電性スペーサーであって,これらのスペーサー11A,11B,12A,12Bは,ガラスなどの無機繊維層又は樹脂繊維層などからなる絶縁性濾材13の表裏の相対する位置に導電性接着剤14,15でそれぞれ接着してあり,相対する位置の導電性スペーサー11A,12Aには同電位を印加し,導電性スペーサー11B,12Bと導電性スペーサー11A,12Aの相互間には,異電位(図1と同様の印加)となるように,フィルター体に直流の高電圧(図2中省略)を印加する。
【0012】
次に,上記第一実施例の静電式濾過集塵装置用フィルターの製法について説明すると,濾材13の表裏の相対する位置に200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤14,15を含浸塗布した含浸性のある糸状体16,17を接触させる。例えば,ローラーによる押し付けなどの方法がある。糸状体16,17には,木綿糸,麻糸,絹糸,毛糸など天然繊維製の糸,あるいはポリエステル,ビニロン,アクリル,ナイロン,テトロンなどの有機合成繊維製の糸,ガラス繊維,石綿などの無機合成繊維製の糸を使用しうるが,これらの糸のうちでは,木綿糸が最も好ましい。さらに,糸状体16,17には,糸状に細長く連続した材質,例えば,紙,布,連通孔を有するスポンジ,こより,布をスパイラル状に巻いたもののいずれかを使用することもあり,それらの断面形状には,図2に示した糸状体16,17や,図3及び図5に示した糸状体25,28のように丸形を採用するほか,図6に示した糸状体25,28のように方形を採用することもあり,また,だ円形,多角形を採用することもある。なお,糸状体16,17には,含浸性,300 ℃以下の耐熱性,柔軟性,切れにくい特性を有するものを使用する。糸状体16,17の濾材13に接触させる場合の間隔は,あまり近いとリークのおそれがあり,離れてしまうと電荷が弱くなるので,印加する電圧との関係により適当な間隔を選択する必要がある。導電性接着剤14,15には,エチレン酢酸ビニル,アクリル,酢酸ビニル,天然ゴム,塩化ビニリデンなどの水溶性エマルションにカーボンなどの導電性物質(例えば,カーボンブラック,ケッチェンブラックなどや,銅,ニッケル,ステンレスなどの金属,形状は,例えば,粉体やファイバー状)を添加し,更に,難燃剤を添加した難燃タイプのものも用いうるが,本実施例では,エチレン酢酸ビニルと天然ゴムを混合したものを用いた。なお,濾材13の帯電性を上げる,すなわち荷電を強くするためには,濾材13に導電性接着剤14,15が含浸するほうが好ましいので,その点から粘度は200〜6000cpsが良い。含浸の状態として最も好ましいのは,濾材13の表裏の接着剤14,15同志が濾材内で互いに接触するようになっていることである。導電性接着剤14,15は,水溶性エマルションにカーボンなどや,難燃剤を添加したため,接着力が低下する傾向になるが,天然ゴム,架橋剤を添加することでこれを補う。
導電性接着剤14,15を含浸塗布した糸状体16,17が上記のように濾材13に接触した時点から濾材13への接着剤14,15の含浸が始まり,乾燥工程に入る迄に含浸が濾材厚さに対して所望の深さまでに達するようになることが望ましい。ただし,含浸の深さは製品とされた場合に確保されていれば良いので,「乾燥工程に入る迄に」に拘束されるものではない。
導電性接着剤14,15を含浸塗布した糸状体16,17を上記のように濾材13に接触させた状態で100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程を経て乾燥させる。すると,濾材13に接触している導電性接着剤14,15は,濾材13に含浸接着し,濾材13に接触していない導電性接着剤14,15は,接着力を有する程度に乾燥する。この乾燥工程の直後に,濾材13に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分18,19が形成されるように襞折り加工を施して,濾材13の相隣る折り畳み面に接着されている同一の糸状体16,17に含浸塗布された導電性接着剤同志を接着20させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材13の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成する。
【0013】
次に,本発明に係る静電濾過集塵装置用フィルターの第二実施例を図3にもとづいて説明すると,21は上流側の絶縁性スペーサー,22は下流側の導電性スペーサーであって,これらのスペーサー21,22は,ガラスなどの無機繊維層又は樹脂繊維層などからなる絶縁性濾材23の表裏の相対する位置において,絶縁性スペーサー21は,絶縁性接着剤で,導電性スペーサー22は,導電性接着剤24でそれぞれ接着してあり,導電性スペーサー22の相互間には,直流の高電圧(図3中省略)を印加する。
【0014】
次に,上記第二実施例の静電式濾過集塵装置用フィルターの製法を図4及び図5にもとづいて説明すると,フィルター体となったときの濾材23の含塵ガスの流れ方向の下流側,すなわち濾材23の裏面に第一実施例で使用した導電性接着剤14,15と同じ導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25を接触させる。糸状体25の濾材23に接触させる場合の間隔は,あまり近いとリークのおそれがあり,離れてしまうと電荷が弱くなるので,印加する電圧との関係により適当な間隔を選択する必要がある。導電性接着剤には,水溶性エマルションにカーボンなどの導電性物質を添加し,更に難燃剤を添加した難燃タイプのものも用いた。また,濾材23の帯電性を上げる,すなわち荷電を強くするためには,濾材23に導電性接着剤24が含浸するほうが好ましいので,その点から粘度は,200〜6000cpsが良い。
導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25は,図4に示すようにローラー26で濾材23に押し付けられるように接触される。この場合,導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25が濾材23に接触した時点から濾材23への接着剤24の含浸が始まり,乾燥工程に入る迄に含浸が濾材厚さに対して所望の深さまでに達するようになることが望ましい。ただし,含浸の深さは製品とされた場合に確保されていれば良いので,「乾燥工程に入る迄に」に拘束されるものではない。所望の深さとは,濾材厚さをtとすると「1/2t以上」とすることが集塵効率を確保する上で望ましい。導電性接着剤24は,水溶性エマルションにカーボンなどや,難燃剤を添加したため,接着力が低下する傾向になるが,天然ゴム,架橋剤を添加することでこれを補う。
導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25を上記のように濾材23に接触させた状態で100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程1を経て乾燥させる。すると,濾材23に接触している導電性接着剤24は,濾材23に含浸接着し,濾材23に接触していない導電性接着剤24は,接着力を有する程度に乾燥する。
次いで,フィルター体となったときの濾材23の含塵ガスの流れ方向の上流側,すなわち濾材23の表面に絶縁性接着剤27を含浸塗布した糸状体28を接触させる。接触させる場合の間隔は,前記の導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25に相対する位置に接触させる必要がある。なお,絶縁性接着剤は導電性接着剤に比べ接着性に優れるので,フィルター体となったときに更に強度を上げることにも良い影響を及ぼす。なお,糸状体25,28には,糸状体16,17について説明した材質,断面形状,特性を有するものと同じものを適宜選択して使用する。
絶縁性接着剤27には,水溶性エマルションに難燃剤を添加した難燃タイプのものを用いた。その粘度については,200〜6000cpsのもを用いうるが,本実施例では,3000cpsのものを用いた。また,導電性接着剤24を含浸塗布した糸状体25同志が濾過した導電性粒子,すなわち導電性物質により絶縁が十分でなくなることを防ぐために,濾材23に絶縁性接着剤27が含浸し,既に含浸している導電性接着剤24の上流側を覆うようになることが望ましい。
絶縁性接着剤27を含浸塗布した糸状体28は,図4に示すようにローラー29で濾材23に押し付けられるように接触する。この場合,絶縁性接着剤27を含浸塗布した糸状体28が濾材に接触した時点から濾材23への接着剤27の含浸が始まり,乾燥工程に入る迄に含浸が濾材厚さに対して所望の深さ迄に達するように,かつ,図5に示すように既に含浸している導電性接着剤24の上流側を覆うようになることが望ましい。ただし,含浸の深さは製品とされた場合に確保されていれば良いので,「乾燥工程に入る迄に」に拘束されるものではない。所望の深さとは,濾材厚さをt・導電性接着剤24の含浸の深さをt1とすると「t−t1」とすることが絶縁を確保する上で望ましい。
絶縁性接着剤27を含浸塗布した糸状体25を上記のように濾材23に接触させた状態で100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程2を経て乾燥させる。すると濾材23に接触している絶縁性接着剤27は,濾材23に含浸接着し,濾材23に接触していない絶縁性接着剤27は,接着力を有する程度に乾燥する。なお,導電性接着剤24は,100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程を2回通過することになるが,2回目の乾燥工程を経ても接着力を有する程度に乾燥している。この乾燥工程の直後に,濾材23に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分29,30が形成されるように襞折り加工を施して,濾材23の相隣る折り畳み面に接着している糸状体25,28に含浸塗布された導電性接着剤24同志及び絶縁性接着剤27同志をそれぞれ接着31させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材23の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成する。
【0015】
【発明の効果】
本発明は,叙上のように構成したから,次のような諸効果を奏する。
請求項1及び請求項2記載の発明では,
▲1▼ 小型・薄型化された高集塵効率の静電式濾過集塵装置用フィルターが得られる。絶縁性濾材を挟み込む形で表裏の相対する位置に導電性接着剤を含浸塗布した糸を接着させ,かつ,濾材に導電性接着剤が含浸するので,見かけ上1本の太い導電体となり,濾材内部の深い位置の繊維層まで電圧印加ができ,高集塵効率が可能となる。
▲2▼ 導電性接着剤が相対して接着されるので,フィルター体となったときの全体の強度が強い。また稜線部分で見ると導通距離が短くなるために,抵抗値が下がるので,電圧降下が小さい。したがって集塵効率の低下も少ない。
▲3▼ スペーサーには,糸状体に導電性接着剤を含浸塗布したものを絶縁性濾材に接着させるので,途切れや襞折り時の断線の心配が少なく,確実な導通を得ることができる。
▲4▼ 導電性接着剤に水溶性エマルションを使用するので,溶剤系接着剤を使用するものに比べて安全であり,省エネルギーにもなる。
請求項3及び請求項4記載の発明では,
▲1▼ 小型・薄型化された高集塵効率の静電式濾過集塵装置用フィルターが得られる。絶縁性濾材を挟み込む形で表裏の相対する位置に絶縁性接着剤を含浸塗布した糸状体と導電性接着剤を含浸塗布した糸状体を接着させ,かつ,濾材に導電性接着剤が含浸するので,導電体が太くなり,濾材内部の深い位置の繊維層まで電圧印加ができ,高集塵効率が可能となる。
▲2▼ 濾材の断面を見た場合,導電性接着剤が濾材に含浸し,それを覆うように絶縁性接着剤も含浸しているので,
(a) 集塵装置として使用した場合に浮遊粒子が付着する上流側に絶縁性接着剤を用いているので,導電性粒子,すなわち導電性物質が付着しても,導電性スペーサー(=荷電)間の絶縁を無くす,所謂短絡状態のようなことが起こりにくいので,電界の低下が起こりにくく,結果的に静電式濾過集塵装置用フィルターとしての効果を損なうことが防げる。
(b) 絶縁性接着剤は,導電性接着剤に比べ接着性が優れるので,上下流とも導電性接着剤のフィルター体に比べて,フィルター体となったときの全体の強度が強い。
▲3▼ 稜線部分で見ると導通距離が短くなるために,抵抗値が下がるので,電圧降下が小さい。
▲4▼ スペーサーには,糸状体に導電性接着剤及び絶縁性接着剤を含浸塗布したものを絶縁性濾材に接着させるので,途切れや,襞折り時の断線の心配が少なく,確実な導通を得ることができる。
▲5▼ 導電性接着剤及び絶縁性接着剤に水溶性エマルションを使用するので,溶剤系接着剤を使用するものに比べ安全であり,省エネルギーにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 静電式濾過集塵装置の概略を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第一実施例に係るフィルターの一部斜視図である。
【図3】 本発明の第二実施例に係るフィルターの一部斜視図である。
【図4】 本発明の第二実施例に係るフィルターの製法過程の概略を示す図である。
【図5】 本発明の第二実施例に係るフィルターの一部を拡大した断面図である。
【図6】 糸状体の変更実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 静電式濾過集塵装置
2 荷電部
3 集塵部
11A,12A 導電性スペーサー
11B,12B 導電性スペーサー
13 絶縁性濾材
14,15 導電性接着剤
16,17 糸状体
18,19 稜線部分
20 接着部
21 絶縁性スペーサー
22 導電性スペーサー
23 絶縁性濾材
24 導電性接着剤
25 糸状体
27 絶縁性接着剤
28 糸状体
29,30 稜線部分
31 接着部

Claims (5)

  1. 含塵ガスを通過させその中の浮遊粒子を予備荷電するための荷電部と,該荷電部を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用下において捕集するための絶縁性濾材が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条のスペーサーが具備されてなる集塵部とからなる静電式濾過集塵装置において,
    上流側のスペーサーと下流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に導電性接着剤を含侵塗布した導電性スペーサーであって,上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に前記含侵塗布した導電性接着剤でそれぞれ接着され,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成することを特徴とする静電式濾過集塵装置用フィルター。
  2. 絶縁性濾材の表裏の相対する位置に200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を,印加する電圧との関係により適当な間隔をおいて接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は,絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させ,この乾燥工程の直後に,絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工を施して,濾材の相隣る折り畳み面に接着されている同一の糸状体に含浸塗布された導電性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成することを特徴とする請求項1記載の静電式濾過集塵装置用フィルターの製法。
  3. 含塵ガスを通過させその中の浮遊粒子を予備荷電するための荷電部と,該荷電部を通過した含塵ガス中の荷電された浮遊粒子を電界の作用下において捕集するための絶縁性濾材が含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分を交互に形成するように襞折りされ,かつ,上流側と下流側の各折り畳み面間の間隔を保持するための複数条のスペーサーを具備してなる集塵部とからなる静電式濾過集塵装置において,
    上流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に絶縁性接着剤を含侵塗布した絶縁性スペーサーで,下流側のスペーサーが含侵性のある糸状体に導電性接着剤を含侵塗布した導電性スペーサーであって,上記絶縁性濾材の表裏の相対する位置に絶縁性スペーサーは前記含侵塗布した絶縁性接着剤で,導電性スペーサーは前記含侵塗布した導電性接着剤でそれぞれ接着され,上記導電性スペーサーの相互間に高電圧を印加するように構成することを特徴とする静電式濾過集塵装置用フィルター。
  4. フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の下流側には,200〜6000cpsの粘度を有する導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を印加する電圧との関係により適当な間隔をおいて濾材に接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している導電性接着剤は絶縁性濾材に含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない導電性接着剤は接着力を有する程度に乾燥させ,次いで,フィルター体となったときの絶縁性濾材の含塵ガスの流れ方向の上流側で上記導電性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体に相対する位置に絶縁性接着剤を含浸塗布した含浸性のある糸状体を接触させ,この絶縁性濾材を100〜300℃,30〜60秒間の乾燥工程に入れて,絶縁性濾材に接触している絶縁性接着剤は,既に含浸している上記導電性接着剤の上流側を覆うように含浸接着させ,絶縁性濾材に接触していない絶縁性接着剤及び上記導電性接着剤は,接着力を有する程度に乾燥させ,この乾燥工程の直後に絶縁性濾材に対して含塵ガスの流れ方向の上流側と下流側に稜線部分が形成されるように襞折り加工を施して,濾材の相隣る折り畳み面に接着塗布された導電性接着剤同志及び絶縁性接着剤同志を接着させることにより,襞折り形態を維持するとともに,濾材の相隣る各折り畳み面間の間隔を保持するスペーサーを形成することを特徴とする請求項3記載の静電式濾過集塵装置用フィルターの製法。
  5. 導電性接着剤が,水溶性エマルションにカーボンなどの導電性物質を添加し,更に難燃剤,天然ゴム,架橋剤を添加してなる請求項2又は請求項4記載の静電式濾過集塵装置用フィルターの製法。
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