JP3705841B2 - 棒状化粧品繰り出し容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は棒状化粧品繰り出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
棒状化粧品繰り出し容器として、下端部を把持部として構成するとともに、把持部上方の筒壁に複数の割り溝を縦設させた主筒と、該主筒の割り溝縦設部分外周に回動可能に嵌合させ、内面に複数の螺条溝を穿設させた回動筒と、主筒内に上下動可能に嵌合させるとともに、外周から割り溝を通って突出させたピン先端を螺条溝内に係合させた化粧品固定筒と、該固定筒内に下端部を固定させて主筒内に収納した棒状化粧品とを備えたものが一般に知られている。
【0003】
これらの容器は、回動筒を固定して主筒を回動させることにより、化粧品固定筒が上下動し、固定筒の上昇の際に主筒上端開口より棒状化粧品が突出して使用可能となる如く構成している。また、一般に主筒の下端開口は底壁により閉塞されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種容器に於いて、固定筒内に充填させた化粧品を使用できないという欠点がある。即ち、固定筒を上昇させて主筒上端より突出する棒状化粧品を直接唇等の被塗布体に接触させて塗布するが、この様な方法では固定筒より突出する部分の化粧品を使い切った際に、固定筒内の化粧品は塗布出来ない。
【0005】
そこで、従来はその部分の化粧品を例えば細筆等を用いて使用することが行われているが、細筆等の使用による塗布は時間がかかる等の使用上の面倒があり、また、細筆等を紛失したり携帯し忘れたりという不都合を生じる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、従来のこの種容器において、固定筒内に残存する化粧品をより容易に且つ効率よく使用することができ、その操作も極めて簡単に行える棒状化粧品繰り出し容器を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の容器は上記課題を解決するため、下端部を把持部2aとして構成するとともに、把持部2a上方の筒壁に割り溝6を縦設させた主筒2と、上記主筒2の少なくとも割り溝6縦設部分外周を被覆して回動可能に嵌合させるとともに、内面に螺条溝13を穿設させた回動筒3と、上記主筒内に上下動可能に嵌合させるとともに、外面より突出させたピン15の先端を割り溝6を介して螺条溝13に係合させ、且つ、棒状化粧品16の下端部を固定させる化粧品固定筒4とを備え、回動筒3に対する主筒2の回動により化粧品固定筒4が上下動する如く構成した棒状化粧品繰り出し容器に於いて、上記主筒2下端開口部内に臨ませた押圧板部18上面より押圧筒部19を立設してなる押圧部材5を下方付勢状態で押し込み可能に装着し、上記押圧板部18の押し込み時に、化粧品固定筒4の下端開口からの押圧筒部 19 による棒状化粧品 16の押し上げを可能に構成したことを特徴とする棒状化粧品繰り出し容器として構成した。
【0008】
まだ、請求項2発明の容器は、上記押圧部材5周縁上面より上方へ一対の螺旋状板バネ21を一体に延設するとともに、各板バネ上端をリング体20下面に一体に連結し、押圧板部18外周縁下面を主筒2内面下端に周設した突条22上面に係止させるとともに、該突条22上方の主筒2内面下部に周設した下向き段部9にリング体20上面を係止させて、下方付勢状態で押し込み可能に押圧部材を装着してなる請求項1記載の棒状化粧品繰り出し容器として構成した。
【0009】
また、請求項3発明の容器は、上記化粧品固定筒4が、上下端面を開口し且つ上から下まで略同内径の円筒状筒壁下端縁より内方へフランジ17を突設してなる化粧品固定筒4である請求項1記載の棒状化粧品繰り出し容器として構成した。
【0010】
【作用】
例えば、図3(a) に示す如く、化粧品固定筒4上方へ突出する部分の棒状化粧品16が無くなった際には、一旦固定筒4を主筒2内最下降位置まで下降させた後、押圧部材5の押圧板部18を押し込めば、図3(b) に示す如く、押圧筒部19が化粧品を押し上げて、その先端が固定筒4上方より突出し、再び、化粧品の被塗布体への直接塗布が可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明容器1は、主筒2と、回動筒3と、化粧品固定筒4と、押圧部材5とを主要部材として構成している。
【0012】
主筒2は、下端部を把持部2aとして構成するとともに、把持部2a上方の筒壁に割り溝6を縦設させて構成している。
【0013】
本実施例に於いて主筒2は、上下端面を開口した円筒状をなし、最大外径をなす下端部の把持部2a上端より、二段階の上向き段部7,8を介して順次縮径したキャップ係合部2b及び回動筒嵌合部2cを上方へ延設している。また、その内面は、把持部2a上端部分に於いて、内方へ縮径して、そこに下向き段部9を周設している。
【0014】
また、キャップ係合部2b外面上部には、カバーキャップ10を係止するための係止突条11を、上記回動筒嵌合部2c外周下端部には回動筒3を回動可能に係止させるための係止凹溝12を、それぞれ周設している。
また、回動筒嵌合部2cの相対峙する180°離間位置に、その上端から上記係止凹溝12上方位置に至る縦長な割り溝6をそれぞれ縦設している。
【0015】
回動筒3は、上記主筒2外面の少なくとも割り溝6縦設部分に回動可能且つ抜け出し不能に嵌合させるとともに、内面に螺条溝13を穿設させて構成している。本実施例に於いて回動筒3は上下端面を開口した円筒状をなし、下端を上記キャップ係合部26上面の上向き段部8上面に当接載置させて回動筒嵌合部2c外周に回動可能に嵌合させており、下端部所定位置を内方へ凹ませて形成した環状突部14を上記係止凹溝12内に回動可能に嵌合させて上方への抜け出しを不能に構成している。
また、筒壁内面には、相対峙する180°離間位置にそれぞれ端を発する一対の螺条溝13をそれぞれ穿設している。
【0016】
化粧品固定筒4は、上記主筒内に上下動可能に嵌合させるとともに、外面より突出させたピン15の先端を割り溝6を介して上記螺条溝13に係合させて構成している。この化粧品固定筒4には、棒状化粧品16の基端部を固定させ、その上端部を主筒2内上方へ起立させている。
【0017】
本実施例に於いて化粧品固定筒4は上下端面を開口し且つ上から下まで略同内径の円筒状筒壁を有し、筒壁外面の上下方向中央部より一対のピン15を突設し、各ピン15の先端を割り溝6を介して螺条溝13に摺動可能に嵌合させている。また、筒壁内面下端部には棒状化粧品16を安定的に固定させるための小突出幅のフランジ17を周設させている。
【0018】
尚、このフランジを筒壁内周上下方向中央に形成した場合でも押圧部材による化粧品の押し上げという本発明の目的を達成することは可能であるが、下端縁部に設けて筒壁を上から下まで略同内径とすることにより、化粧品の押し上げをより無理なく、しかも固定筒内の化粧品略全部を効率よく使用できる。
【0019】
そして、回動筒3に対して主筒2を所定方向へ回動させると、各ピン15は割り溝6により回動させられるとともに、螺条溝13に案内されて上昇し、その結果、固定筒4が主筒2内を上昇して棒状化粧品16が主筒上端開口から突出する如く構成している。
また、回動筒3に対して主筒2を逆方向へ回動させることにより、固定筒4が下降して棒状化粧品が主筒2内へ収納される如く構成している。
【0020】
押圧部材5は、上記主筒2下端開口部内に望ませた押圧板部18上面より押圧筒部19を立設したもので、下方付勢状態で押し込み可能に設けている。
【0021】
本実施例では、上記主筒2内面下部に周設した下向き段部9に係止させたリング体20下面より下方へ一対の螺旋状板バネ21を延設するとともに、各板バネ21下端部を押圧板部18上面周縁部に一体連結し、且つ、押圧板部18外周縁下面を、主筒2内面下端部に周設した突条22上面に係止させて下方付勢状態で押し込み可能に装着している。また、押圧板部18上面中央部より、上端が上記固定筒4下面直下に位置する円筒状の押圧筒部19を立設している。
【0022】
尚、押圧部材5を下方付勢状態で押し込み可能に設ける構成としては上記した一体形成の板バネに限らず、例えば、図4に示す如く、別体のコイルスプリングを用いることも可能である。図4の実施例では、主筒2内面の把持部2a上端部位置に係止突条23を周設し、また、押圧部材5の押圧筒部19上部外周に係止突条24を周設して、両係止突条23,24を係合させるとともに、上記係止突条23下面と押圧板部18上面との間にコイルスプリング25を介在させて構成している。
【0023】
尚、上記各実施例に於ける各部材は主として合成樹脂を使用して形成し、その他必要に応じて金属,エラストマー等適宜選択使用して形成する。
【0024】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明容器は、主筒下端開口部内に望ませた押圧板部上面より押圧筒部を立設してなる押圧部材を、下方付勢状態で押し込み可能に装着し、押圧板部の押し込み時に押圧筒部による棒状化粧品の押し上げを可能に構成したので、化粧品固定筒上方に突出する化粧品を使用し終えた後でも、固定筒内の化粧品を固定筒上方へ突出させることができるため、固定筒内の化粧品を無駄なく使用でき、しかも、化粧品の押し上げ操作は押圧部材を押し込むだけという極めて簡単な操作で行うことができるものである。
【0025】
また、請求項2発明の容器では、上記効果に加え、押圧部材と弾性部材を合成樹脂の一体成形品として形成することが可能であり、また、その組み付けも簡単に行えるため、安価に製造できる利点を兼ね備えている。
【0026】
更に、請求項3発明の容器では、押圧筒部の押し上げにより、固定筒内の化粧品を無理なく最後まで上方へ押し出すことができ、より無駄のない化粧品の使用を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す半断面図である。
【図2】 同実施例に於ける押圧部材を示す斜視図である。
【図3】 同実施例の作用を説明する説明図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す要部半断面図である。
【符号の説明】
2…主筒,2a…把持部,3…回動筒,4…化粧品固定筒,5…押圧部材,
6…割り溝,9…下向き段部,13…螺条溝,15…ピン,16…棒状化粧品,
17…フランジ,18…押圧板部,19…押圧筒部,20…リング体,21…板バネ,
22…突条
Claims (3)
- 下端部を把持部2aとして構成するとともに、把持部2a上方の筒壁に割り溝6を縦設させた主筒2と、上記主筒2の少なくとも割り溝6縦設部分外周を被覆して回動可能に嵌合させるとともに、内面に螺条溝13を穿設させた回動筒3と、上記主筒内に上下動可能に嵌合させるとともに、外面より突出させたピン15の先端を割り溝6を介して螺条溝13に係合させ、且つ、棒状化粧品16の下端部を固定させる化粧品固定筒4とを備え、回動筒3に対する主筒2の回動により化粧品固定筒4が上下動する如く構成した棒状化粧品繰り出し容器に於いて、上記主筒2下端開口部内に臨ませた押圧板部18上面より押圧筒部19を立設してなる押圧部材5を下方付勢状態で押し込み可能に装着し、上記押圧板部18の押し込み時に、化粧品固定筒4の下端開口からの押圧筒部 19 による棒状化粧品 16の押し上げを可能に構成したことを特徴とする棒状化粧品繰り出し容器。
- 上記押圧部材5周縁上面より上方へ一対の螺旋状板バネ21を一体に延設するとともに、各板バネ上端をリング体20下面に一体に連結し、押圧板部18外周縁下面を主筒2内面下端に周設した突条22上面に係止させるとともに、該突条22上方の主筒2内面下部に周設した下向き段部9にリング体20上面を係止させて、下方付勢状態で押し込み可能に押圧部材を装着してなる請求項1記載の棒状化粧品繰り出し容器。
- 上記化粧品固定筒4が、上下端面を開口し且つ上から下まで略同内径の円筒状筒壁下端縁より内方へフランジ17を突設してなる化粧品固定筒4である請求項1記載の棒状化粧品繰り出し容器。
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JPH08280442A JPH08280442A (ja) | 1996-10-29 |
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