JP3704854B2 - におい測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、悪臭濃度の確認、食品の品質検査等に用いられるにおいセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
においセンサには、金属酸化物半導体や導電性高分子の抵抗値変化を利用するもの、水晶振動子上に、脂質膜若しくは有機膜に感応物質を取り込んだ膜を付着し、その振動周波数の変化を利用するもの、更に、SAWデバイス上に前記感応膜を付着して表面弾性波の変化を利用するもの等、種々のタイプのものが考案されている。いずれにせよ、においセンサは、空気中に含まれるにおい成分がセンサの感応面に付着することにより生ずるセンサの物理的変化を電気的に測定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り、においセンサがにおいを測定するためには、におい成分がセンサの感応面上に付着しなければならない。従って、新たな測定を行なう前には、前回の測定時に付着した成分を感応面から脱離させてやる必要がある。このため、従来のにおいセンサでは、1回の測定毎に、清浄な空気を所定時間流すというクリーニング操作が必要であった。
【0004】
しかし、サンプルガスが高濃度すぎる場合、或いはサンプルが液化している場合には、におい成分が感応面上に著しく多量に付着し、クリーニングに非常に長時間を要したり、ひどい場合にはセンサが二度と使えなくなってしまうということもあった。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、高濃度のサンプルガスに対しても損傷することがなく、従って、いかなるサンプルガスに対しても安心して用いることができるにおい測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明は、ガス導入路から導入されるガスのにおいを測定するメインセンサを備えたにおい測定装置において、
a)メインセンサの前に設けられたにおいセンサであるプレセンサと、
b)プレセンサとメインセンサとの間に設けられた切替弁と、
c)プレセンサとメインセンサのクリーニングを行うためのガスを導入するクリーニングガス導入路と、
d)プレセンサの測定結果に基づき、サンプルガスとクリーニングガスを所定割合で混合して、サンプルガスを希釈するメインセンサ保護制御部と、
を備えることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
ガス導入路からサンプルガスが導入されてくると、サンプルガスはまずプレセンサにより測定される。プレセンサは、その測定結果をメインセンサ保護制御部に送信する。メインセンサ保護制御部は、プレセンサにより測定されたサンプルガスのにおいの程度に応じて、切替弁を操作する。例えば、サンプルガスのにおいが強すぎて、メインセンサを損傷する可能性があると判断した場合には、サンプルガスがメインセンサに導入されないように切替弁を操作する。或いは、サンプルガスをメインセンサに導入する時間を所定の値よりも短くする。さらには、サンプルガスとクリーニングガスを所定割合で混合して、サンプルガスを希釈するようにしてもよい。これらの場合、メインセンサから出力される値の補正を自動的に行なう等の操作を行なうようにすることが望ましい。
【0008】
プレセンサ自体は、強いにおいを有するサンプルガスにより損傷する可能性があることから、低価格のものを用いることが望ましい。メインセンサが複数のにおいセンサを含むものであるときには、プレセンサはその複数のにおいセンサ中の最も脆弱なものを保護できる程度の感度を有するものを選択する。また、液化したサンプルの侵入を防ぐことでメインセンサを保護することができる場合には、においセンサの特性とは全く関係の無い液センサを流路中に設けてプレセンサとすることもできる。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係るにおい測定装置では、サンプルガスのにおいが予めプレセンサにより測定され、メインセンサを損傷する虞があるときには適切な切替弁操作によりそれを防止することが可能になる。従って、プレセンサとして安価なにおいセンサを用いることにより、本来の測定を行なうべきメインセンサを保護することができる。
【0010】
【実施例】
本発明の一実施例であるにおい測定装置10の構成を図1に示す。本におい測定装置10にはガス導入路としてサンプルガス流路11と空気流路12が設けられ、これらは第1流路切替弁17で1本の導入路13にまとめられた後、再び測定流路14とバイパス流路15に分岐される。測定流路14とバイパス流路15の前後には第2及び第3流路切替弁18、19が設けられ、下流側の第3流路切替弁19の後に1本となった流路(排出流路)16は排出口に接続される。測定流路14には、本におい測定装置10の中心となるメインセンサ23が設けられ、その上流側の1本の導入路13にはプレセンサ22が設けられる。メインセンサ23及びプレセンサ22は共ににおいセンサであるが、メインセンサ23は本来のにおい測定を行なうための高精度のセンサであるのに対し、プレセンサ22はメインセンサ23の劣化・損傷を保護するためものであり、メインセンサ23よりも安価な、交換が容易なものを使用する。
【0011】
サンプルガス流路11には、プレセンサ22及びメインセンサ23を水分から保護するために、疎水性フィルタ20が設けられる。また、空気流路12には活性炭21が設けられる。空気流路12から導入される空気はプレセンサ22及びメインセンサ23のクリーニングガスとして用いられるためである。これら疎水性フィルタ20及び活性炭21は、本発明の構成においては必須のものではない。排出流路16には吸引ポンプ24が設けられる。
【0012】
これらガス流路、切替弁等の他に、本におい測定装置10には演算/流路制御部25及び操作制御部26が設けられている。演算/流路制御部25には上記プレセンサ22及びメインセンサ23からの信号が入力され、後述の演算処理の結果に基づいて、第1〜第3流路切替弁17、18、19及び吸引ポンプ24に制御信号が送信される。操作制御部26にはパソコン28及び表示部27が接続され、操作者からのコマンドを演算/流路制御部25に伝達し、又、演算/流路制御部25における後述の演算結果を表示部27に表示する。なお、パソコン28の代わりに単なる操作パネルを設けてもよい。
【0013】
演算/流路制御部25における演算及び流路制御処理を次に説明する。サンプルガスの準備が整い、操作者がパソコン28又は操作パネルを操作して測定の開始を指示すると、演算/流路制御部25は第1、第2及び第3流路切替弁17、18、19をサンプルガス流路−導入路−バイパス流路−排出流路の接続とするとともに、吸引ポンプ24を作動させる。これにより、サンプルガスが上記流路を流れ、導入路13においてプレセンサ22により測定される。この時点では、サンプルガスはメインセンサ23を通らない。
【0014】
プレセンサ22における測定結果は演算/流路制御部25に送られ、そこで所定の閾値と比較される。ここにおける閾値は、メインセンサ23が不可逆的劣化又は損傷を受けない程度のガスに対するプレセンサ22の出力値として予め定めておく。プレセンサ22で測定されたサンプルガスの測定値が閾値以下である場合には、演算/流路制御部25は第2及び第3流路切替弁18、19を切り替え、導入路−測定流路−排出流路の接続とする。これによりサンプルガスはメインセンサ23を通るようになり、ここでサンプルガスの本来的測定が行なわれる。メインセンサ23における測定信号は演算/流路制御部25に送られ、そこで解析されて表示部27及び/又はパソコン28に測定結果が送られる。メインセンサ23における測定が終了した後は、演算/流路制御部25は第1、第2、第3流路切替弁17、18、19を空気流路−導入路−測定流路−排出流路の接続とし、プレセンサ22及びメインセンサ23のクリーニングを行なう。
【0015】
一方、プレセンサ22で測定されたサンプルガスの測定値が閾値以上である場合には、演算/流路制御部25は第2及び第3流路切替弁18、19をそのままとしつつ、第1流路切替弁17を空気流路−導入路に切り替える。また、サンプルガスの測定値が閾値以上であったことを表示部27及び/又はパソコン28に出力する。これにより、サンプルガスのにおい測定は中止され、メインセンサ23が劣化或いは損傷から防止される。
【0016】
このようにサンプルガスの濃度が高すぎる場合に、サンプルガスを全くメインセンサに送らないのではなく、プレセンサにおける測定結果によってはメインセンサにおける測定時間を短くしたり、空気との所定割合の混合ガスをメインセンサに導入するようにしてもよい。また、吸引ポンプ24を逆方向に回転し、サンプルガスを戻すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるにおい測定装置の概略構成図。
【符号の説明】
10…におい測定装置
11…サンプルガス流路
12…空気流路
13…導入路
14…測定流路
15…バイパス流路
16…排出流路
17、18、19…第1、第2、第3流路切替弁
Claims (1)
- ガス導入路から導入されるガスのにおいを測定するメインセンサを備えたにおい測定装置において、
a)メインセンサの前に設けられたセンサであるプレセンサと、
b)プレセンサとメインセンサとの間に設けられた切替弁と、
c)プレセンサとメインセンサのクリーニングを行うためのガスを導入するクリーニングガス導入路と、
d)プレセンサの測定結果に基づき、サンプルガスとクリーニングガスを所定割合で混合して、サンプルガスを希釈するメインセンサ保護制御部と、
を備えることを特徴とするにおい測定装置。
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JP35218696A JP3704854B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | におい測定装置 |
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