JP3703923B2 - 光ファイバケーブル成端箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から導入した光ファイバケーブルを分岐させて、出力側(室内側の光ファイバに接続するための光ファイバケーブル成端箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、外部から建物内部等に導入した光ファイバケーブルを室内側の光ファイバに分岐接続する目的で、当該建物の壁等に光ファイバケーブル成端箱が設置される。
【0003】
このとき、外部より導入された光ファイバケーブルは、光ファイバケーブル成端箱内部に導入され、光ファイバ心線ごとに分岐されたのち、出力側(室内側)の光ファイバ心線と光コネクタや融着接続などの手段によって光接続されることになる。一方、出力側の光ファイバは、光ファイバケーブルから導出された光ファイバ心線と接続された後、光ファイバケーブル成端箱から導出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような光ファイバケーブル成端箱の設置および光ファイバ同士の接続作業は現地において行われることが多く、そのため作業性に優れた光ファイバケーブル成端箱が求められていた。
【0005】
特に、出力側の光ファイバは、その数が膨大なものになることが多く、また、これらは取扱いに慎重を要するものであるために、接続切り替え等の作業時には不便を生じることが多かった。したがって、これらを確実かつ安全に収納でき、かつ、接続切り替え等の作業にも容易に対応が可能であるような光ファイバケーブル成端箱が求められていた。
【0006】
また、出力側の光ファイバとしては、光ファイバケーブルや、多心あるいは単心の光ファイバコードなど、さまざまな種類の光ファイバが想定され、これらのいずれにも対応が可能であるような光ファイバケーブル成端箱が必要とされていた。さらに、出力側の光ファイバの接続切り替え作業を行う際には、これら出力側の光ファイバの種類を変更することも想定され、その場合の作業性に関しても優れた光ファイバケーブル成端箱が望まれていた。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明においては、出力側の光ファイバに関して扱いが容易であり、特に、その種類の違いに対応が可能であるとともに、出力側光ファイバの種類の変更を含めた接続切り替え作業が容易に実行可能であるような光ファイバケーブル成端箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1記載の光ファイバケーブル成端箱は、構造物(1)に固定される本体ベース(2)の表面(3)に、外部から導入した光ファイバケーブル(4)を引き留め、この光ファイバケーブル(4)から導出した光ファイバ(5)を分岐させて、出力側光ファイバ(6)と接続し、出力側光ファイバ(6)を室内側へ導出するようにした光ファイバケーブル成端箱(7)であって、本体ベース(2)の表面(3)に、光ファイバケーブル(4)から導出された光ファイバ(5)と該光ファイバ(5)とは別の光ファイバからなる余長部(9)とを融着接続した接続部及び接続余長を収納したカセット(18)が複数配列されてなる接続部収納部(17)と、前記余長部を構成する光ファイバを保持するプレート部(12)に、前記余長部(9)の一端(9a)と前記出力側光ファイバ(6)の一端(6a)とを切り替え可能に接続する光コネクタアダプタ(16、16、…)が配列されたアダプタユニット(23)が固定されてなるユニット(11)を、前記本体ベース(2)に対して複数積層状態に配置して、上下に隣り合うユニット(11)同士をヒンジ(24)を介して回動自在に連結してなる接続ユニット(10)とが取り付けられ、成端箱のケーシング(C)に、光コネクタアダプタ(16)を露出させて、光コネクタアダプタ(16)への出力側光ファイバ6の一端(6a)の接続を可能とする切欠部(30)が設けられ、接続ユニット(10)は本体ベース(2)に対し、成端箱において前記本体ベース(2)の表面(3)に対面する側から操作可能なネジにより着脱自在に固定されていることを特徴とする。
請求項2記載の光ファイバケーブル成端箱は、構造物(1)に固定される本体ベース(2)の表面(3)に、外部から導入した光ファイバケーブル(4)を引き留め、この光ファイバケーブル(4)から導出した光ファイバ(5)を分岐させて、出力側光ファイバ(6)と接続し、出力側光ファイバ(6)を室内側へ導出するようにした光ファイバケーブル成端箱(7)であって、本体ベース(2)の表面(3)に、光ファイバケーブル(4)から導出された光ファイバ(5)と該光ファイバ(5)とは別の光ファイバからなる余長部(9)とを融着接続した接続部及び接続余長を収納したカセット(18)が複数配列されてなる接続部収納部(17)と、前記余長部を構成する光ファイバを保持するプレート部(12)に、前記余長部(9)の一端(9a)と前記出力側光ファイバ(6)の一端(6a)とを切り替え可能に接続する光コネクタアダプタ(16、16、…)が配列されたアダプタユニット(23)が固定されてなるユニット(11)を、前記本体ベース(2)に対して複数積層状態に配置して、上下に隣り合うユニット(11)同士をヒンジ(24)を介して回動自在に連結してなる接続ユニット(10)とが取り付けられ、成端箱のケーシング(C)に、光コネクタアダプタ(16)を露出させて、光コネクタアダプタ(16)への出力側光ファイバ6の一端(6a)の接続を可能とする切欠部(30)が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の光ファイバケーブル成端箱において、前記接続ユニット(10)は、該接続ユニットのユニット11のうち最下段に位置するものをネジによって取り付けるようになっており、全体として本体ベース(2)に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバケーブル成端箱において、前記アダプタユニット(23)は前記ユニット(11)のプレート部(12)上に設けられ、プレート部(12)に保持された前記余長部は前記プレート部(12)上に配設されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の光ファイバケーブル成端箱において、本体ベース(2)にネジによって取り付けられる最下段のユニット(11)を除く各ユニット(11、11、…)は、前記プレート部(12)と、このプレート部(12)の両側縁(12a)から下方に延びるフランジ(22)とを備える門形に構成されており、上下方向に積層されたユニット(11)同士は、ユニット(11)の一方のフランジ(22a)に設け られたヒンジ(24)によって回動自在に連結されていることを特徴とする。
【0009】
この光ファイバケーブル成端箱においては、接続ユニットが本体ベースに対して、成端箱における前記本体ベースの表面に対面する側から着脱可能とされているため、出力側光ファイバに関する操作を本体ベースの表面に対面する側から実行できる。したがって、この光ファイバケーブル成端箱を構造物の壁等に対して表面側が外方に向くように設置すれば、出力側光ファイバに関する作業を容易に行うことができる。さらに、この光ファイバケーブル成端箱においては、接続ユニットが着脱可能であることから、接続ユニットを交換することによって、出力側光ファイバの種類変更等に容易に対応が可能となる。
【0011】
この光ファイバケーブル成端箱においては、上記のように、接続ユニットが複数のユニットに分割されていることから、これらユニットの数を増減させることにより、一つの成端箱で出力側光ファイバの本数の違いに対応することができる。
さらに、これらユニットを、それぞれ異なる種類の出力側光ファイバを保持するように製作することによって、一つの成端箱において複数種の出力側光ファイバを扱うことが可能とされる。
また、これらユニットは積層状態に配置され、互いに連結されて全体として本体ベースに取り付けられるため、これらの設置作業および操作等も容易に行うことが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す図であり、符号7は光ファイバケーブル成端箱を表す。図中、(a)は、光ファイバケーブル成端箱7の内部を上方から示した図であり、(b)は、これを側面から示した図である。
【0013】
光ファイバケーブル成端箱7は、構造物の壁、床、天井等に設置されて、構造物外部から導入された光ファイバケーブルを分岐させて室内側(出力側)の光ファイバケーブルと接続する目的で用いられるものである。以下に、その主要な構成を説明する。
【0014】
光ファイバケーブル成端箱7は、図1(b)に示すように、構造物1の壁や天井または床などに対して固定されて用いられ、その際には、本体ベース2の表面3が外方を向くように配置される。
【0015】
図1(a)に示すように、本体ベース2の表面3側には、光ファイバケーブルを引き留めることが可能なケーブル固定部15が設けられている。
【0016】
出力側光ファイバ6は、多心または単心の光ファイバから構成されている。接続ユニット10は、(b)に示すように、複数のユニット11、11、…から構成されており、ユニット11、11、…におけるプレート部12を積層状態に配置し互いに連結させることによって、全体として本体ベース2に対して着脱可能となるように配置されている。
【0017】
各々のユニット11、11、…には、光コネクタアダプタ16、16、…が配列されて固定されており、この光コネクタアダプタ16、16、…には、出力側光ファイバ6の一端6aが挿入されて固定されるとともに、余長部9の一端9aが挿入され、これらが光接続されている。
【0018】
余長部9の一端9aとは反対側の端部は、接続部収納部17に導入され、光ファイバケーブルから導出された光ファイバ心線と融着接続により光接続されている。接続部収納部17は、本体ベース2の表面3に設けられ、薄板状に形成された長円状のカセット18、18、…を配列してなるものであり、カセット18、18、…には、光ファイバケーブルから導出された光ファイバ心線と余長部9とが導入され、その内部において図示しない接続部および接続余長が収納されている。また、これらに対し、図1(b)中に一点鎖線で示したようなケーシングCが設けられる。
【0019】
図2は、光ファイバケーブル4をケーブル固定部15に固定した場合の状態を示した図である。光ファイバケーブル4は、被覆が除去され、その断面中心に配置されるテンションメンバ19と、テンションメンバ19の周囲に配置される光ファイバ5とが露出された状態でケーブル固定部15に引き留められる。テンションメンバ19は、テンションメンバ固定部20によって固定され、一方、導出された光ファイバ5の先端は接続部収納部17におけるカセット18、18、…に収納される。
【0020】
図2に示すように、接続部収納部17に対しては、光ファイバケーブル4から導出された光ファイバ5の他に、出力側光ファイバ6と接続された余長部9もまた配設されている。これらの光ファイバ5および余長部9は、交互に配列させられ、スポンジによって形成された導入孔21から接続部収納部17の内部に挿通される。さらに、互いに隣接して配列された一対の光ファイバ5および余長部9は、同一のカセット18の内部に導入され、カセット18の内部において融着接続により光接続されることとなる。
【0021】
図3は、本体ベース2の表面3上に設置された接続ユニット10の構造の詳細を示す図であり、図1(a)において矢印Aによって示した方向から接続ユニット10を示したものである。図に示すように、接続ユニット10を構成する個々のユニット11、11、…は、プレート部12と、プレート部12の両側縁12aに設けられたフランジ22を備えて構成されており、プレート部12には、光コネクタアダプタ16が配列されたアダプタユニット23が固定されている。上下方向に積層されたユニット11同士は、ヒンジ24によって回動自在に連結されており、ヒンジ24が設けられたフランジ22aの反対側に位置するフランジ22bには、上下に接するユニット11同士を固定する連結具25が設けられている。なお、最下段に位置するユニット11にはフランジ22は設けられず、プレート部12およびアダプタユニット23を有するのみとされる。
【0022】
接続ユニット10を本体ベース2上に設置する際の状況を模式的に示したのが図4である。図4に示すように、ユニット11は、本体ベース2に対し、最下段に位置するものから順々に取り付けることができる。この際の具体的な手順としては、まず、図5に示すように、本体ベース2上に、ユニット11のうち最下段に位置するものを取付手段(ネジ)によって取り付け、ついで、その上から、図6に示すように、別のユニット11をヒンジ24を介して次々に設置していけばよい。
【0023】
図7は、ユニット11の数を増設した場合の光ファイバケーブル成端箱7の状況を、図1におけるA方向から示した場合の図であり、(a)は、増設前の状況を、(b)は、(a)の状態からユニット11を増設した場合の状況を示している。ケーシングCには、光コネクタアダプタ16を露出させるとともに、ユニット11を積層させて増設することを可能とする切欠部30が設けられており、ここから光コネクタアダプタ16が露出するようになっている。
このように、本実施の形態の光ファイバケーブル成端箱7においては、接続ユニット10が、ユニット11を容易に増設可能とする構成とされている。
【0024】
以上が、本実施の形態の主要な構成であるが、本実施の形態の光ファイバケーブル成端箱7は、工場出荷時においては、本体ベース2に接続部収納部17およびケーブル固定部15のみが配設された状態とされる。この状態で接続現場に搬入された光ファイバケーブル成端箱7は、まず、構造物1の壁等に対して設置される。次に、光ファイバケーブル4がケーブル固定部15に対して図2に示したように固定されるとともに、本体ベース2の表面3に対しては、接続ユニット10が配置される。接続ユニット10の配置は、図4、図5、図6に示したように、まずユニット11の内、最下段に位置するものが本体ベース2に対して設置され、次いで、その上から別のユニット11が次々に配置されることにより行われる。また、各々のユニット11の設置に際し、ユニット11上に余長部9が配設されることにより接続ユニット10が形成される。
【0025】
余長部9は、接続ユニット10から導出され、接続部収納部17の後方を迂回するように配設された後、接続部収納部17に導入される。このとき、光ファイバケーブル4から導出された光ファイバ5の先端も同様に接続部収納部17内部に導入され、これら余長部9および光ファイバ5の先端同士は融着接続により光接続されるとともに、これらの接続部および接続に伴い生じた接続余長が、接続部収納部17におけるカセット18中に収納される。
【0026】
さらに、接続ユニット10に固定された光コネクタアダプタ16には、出力側光ファイバ6の端部6aが挿入され、これによって光ファイバケーブル4から導出された光ファイバ5と出力側光ファイバ6とが、余長部9を介して接続されることになる。
【0027】
このように、本実施の形態の光ファイバケーブル成端箱7によれば、接続ユニット10において、多数の出力側光ファイバ6を固定、収納することが可能であり、その接続切り替えに関しても、光コネクタアダプタ16が成端箱を構成するケーシングC外部に露出された構造とされているため、容易に行うことが可能である。
【0028】
また、本実施の形態においては、接続ユニット10が、成端箱において本体ベース2の表面3に対面する側から着脱可能な構成とされているため、現地において接続ユニット10の設置作業を容易に行うことができる。さらに、接続ユニット10は、図3に示すように積層状態に配置されたユニット11、11、…からなり、しかもこれらユニット11、11、…は、図6に示すように、それぞれが着脱可能とされているため、出力側光ファイバ6を増設する必要がある場合にも容易に対処することが可能である。また、接続ユニット10が上記のような構成とされていることから、出力側光ファイバ6の増設に係る作業性も優れたものとすることができる。
【0029】
(参考例)
なお、上記実施の形態における接続ユニット10の形状は、図8、図10に示すようなものとすることもできる。図8(a)(b)は、接続ユニット10を、光ファイバコードからなる出力側光ファイバ6を固定可能とするように構成した場合の図であり、(a)は、その場合の光ファイバケーブル成端箱7の内部を上方から示したものであり、(b)は、同内部を側方から示したものである。出力側光ファイバ6は、接続ユニット10に設けられたコード固定部26に対して固定され、出力側光ファイバ6から導出された光ファイバ27は、図1に示した上記実施の形態と同様に、接続部収納部17におけるカセット18の内部へ収納され、カセット18の内部において光ファイバケーブル4から導出された光ファイバ5と接続されることとなる。
【0030】
この場合も、接続ユニット10は、上記実施の形態と同様に、成端箱においてベース本体2の表面3に対面する側から着脱可能であり、したがって、その作用・効果についても上記実施の形態と同様のものが得られる。
【0031】
また、図8(b)に示すように、接続ユニット10は、図1に示したものと同様に個々のユニット11に分割可能である。図9は、これらユニット11を本体ベース2に対して設置する際の状況を模式的に示した図であり、この場合もユニット11は、図4に示した上記の実施の形態の場合と同様に、積層させて増設することが可能である。したがって、出力側光ファイバ6の本数を増設する必要がある場合には、ユニット11を積層させて増設することにより対応が可能とされる。
【0032】
一方、図10(a)(b)は、接続ユニット10を光ファイバケーブルからなる出力側光ファイバ6を固定可能とするように構成したものであり、(a)は、その場合の光ファイバケーブル成端箱7の内部を上方から示した図であり、(b)は、同内部を側方から示した図である。
【0033】
この例においては、接続ユニット10が、ケーブル固定部15と同様の構成とされており、光ファイバケーブルからなる出力側光ファイバ6を固定することが可能とされている。
また、この場合、(a)に示すように、出力側光ファイバ6から導出された光ファイバ27は、図1(a)において示されたように接続部固定部17の周囲を迂回して配線されることなく、直接、接続部固定部17に導入され、カセット18内部において、光ファイバケーブル4から導出された光ファイバと接続されることとなる。また、この場合の接続ユニット10の設置の際の状況を、図4、図9と同様に示したのが図11である。
【0034】
図8、図10に示したように、接続ユニット10は、出力側光ファイバ6が光ファイバコードや光ファイバケーブルから構成されている場合においても、それらに対応した形状とすることが可能である。したがって、出力側の光ファイバ6の接続切り替え時に、出力側の光ファイバ6の種類の変更を行う必要がある場合にも、接続ユニット10の種類を変更することで対処が可能である。
【0035】
また、一つの光ファイバケーブル成端箱において、複数種の出力側光ファイバを扱う必要がある場合には、それぞれ異なる種類の出力側光ファイバを扱うことができるユニット11を積層することによって接続ユニット10を形成するようにすればよい。また、単一のユニットにおいて複数種の出力側光ファイバを扱うようにすることも可能である。このような場合の例を図12ないし図15において示す。
【0036】
図12は、単一のユニット11において光ファイバケーブルおよび光ファイバコードの双方を扱うようにした場合の例であり、図7に示した図と同様の方向から光ファイバケーブル成端箱7を図示したものである。図に示すようにユニット11は、光ファイバコードが固定可能なコード固定部26およびケーブル固定部28の双方を備えた構成とされている。
また、図13は、図12に示したユニット11の上に、コード固定部26を備えた別のユニット11を積層させたものであり、このようにして出力側光ファイバの増設に対応することができる。
【0037】
また、図14において示す光ファイバケーブルを扱うことが可能なユニット11に、さらにコード固定部26を備えたユニット11を積層させて図15に示すようなものとしてもよい。さらに、これらユニット11としては、図7(a)(b)において示したものを使用してもよく、また、図7または図12ないし15に示したようなユニット11を組み合わせて使用するようにしても構わない。
【0038】
以上のように、本発明の光ファイバケーブル成端箱は、出力側光ファイバの接続切り替え時において、出力側光ファイバの種類の変更にも対応が可能であり、またその場合の作業性も優れたものとすることができる。さらに、一つの光ファイバケーブル成端箱において、複数種の出力側光ファイバを扱うようにすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光ファイバケーブル成端箱によれば、出力側光ファイバが固定された接続ユニットが、本体ベースに対してその表面に対面する側から操作可能なネジによって着脱可能に固定されることから、出力側光ファイバに関する操作を本体ベースの表面に対面する側から実行でき、これによって、現地での設置作業や、出力側光ファイバの接続切り替え作業等の容易化を図ることができる。
この光ファイバケーブル成端箱によれば、接続ユニットにおいて、多数の出力側光ファイバを固定、収納することが可能であり、その接続切り替えに関しても、光コネクタアダプタが成端箱を構成するケーシング外部に露出された構造とされているため、容易に行うことが可能である。
【0040】
また、本発明によれば、接続ユニットが複数の積層されたユニットから構成されていることから、出力側の光ファイバを増設する必要が生じた場合に、ユニットを増設することによって対応が可能となる。また、各々のユニットを、異なる種類の出力側光ファイバを固定できるように構成することによって、一つの成端箱において複数種の出力側光ファイバを扱うことが可能とされ、その結果、汎用性の高い光ファイバケーブル成端箱が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す図であり、(a)は光ファイバケーブル成端箱内部を上方から示した図、(b)は同内部を側方から示した図である。
【図2】 図1において示した光ファイバケーブル成端箱に、光ファイバケーブルを固定した場合の状況を上方から示した図である。
【図3】 図1において示した接続ユニットの詳細を示す正面図である。
【図4】 本体ベースに対して接続ユニットを固定する際の状況を模式的に示す斜視図である。
【図5】 本体ベースに対して接続ユニットを固定する際の手順を示す図である。
【図6】 ユニットを積層させて増設する際の手順を示すための図である。
【図7】 ユニットを積層させて増設した場合の状況を示す正面図であり、(a)は増設前の状況、(b)は増設後の状況を示す図である。
【図8】 図1に示した光ファイバケーブル成端箱における、接続ユニット部分の変形例を示す図であり、(a)は光ファイバケーブル成端箱内部を上方から示した図、(b)は同内部を側方から示した図である。
【図9】 図8において示した接続ユニットを本体ベースに対して固定する際の状況を模式的に示す斜視図である。
【図10】 図1に示した光ファイバケーブル成端箱における、接続ユニット部分の図8とは別の変形例を示す図であり、(a)は光ファイバケーブル成端箱内部を上方から示した図、(b)は同内部を側方から示した図である。
【図11】 図10において示した接続ユニットを本体ベースに対して固定する際の状況を模式的に示す斜視図である。
【図12】 ユニットの他の変形例を示す正面図である。
【図13】 図12に示したユニットに、さらに他のユニットを積層させて載置した場合の状況を示す正面図である。
【図14】 ユニットの一例を示す正面図である。
【図15】 図14に示したユニットに、さらに他のユニットを積層させて載置した場合の状況を示す正面図である。
【符号の説明】
1…構造物、2…本体ベース、3…表面、4…光ファイバケーブル、5…光ファイバ、6…出力側光ファイバ、7…光ファイバケーブル成端箱、8…光ファイバ支持体、9…余長部、10…接続ユニット、11…ユニット、12…プレート部。

Claims (5)

  1. 構造物(1)に固定される本体ベース(2)の表面(3)に、外部から導入した光ファイバケーブル(4)を引き留め、この光ファイバケーブル(4)から導出した光ファイバ(5)を分岐させて、出力側光ファイバ(6)と接続し、出力側光ファイバ(6)を室内側へ導出するようにした光ファイバケーブル成端箱(7)であって、
    本体ベース(2)の表面(3)に
    光ファイバケーブル(4)から導出された光ファイバ(5)と該光ファイバ(5)とは別の光ファイバからなる余長部(9)とを融着接続した接続部及び接続余長を収納したカセット(18)が複数配列されてなる接続部収納部(17)と、
    前記余長部を構成する光ファイバを保持するプレート部(12)に、前記余長部(9)の一端(9a)と前記出力側光ファイバ(6)の一端(6a)とを切り替え可能に接続する光コネクタアダプタ(16、16、…)が配列されたアダプタユニット(23)が固定されてなるユニット(11)を、前記本体ベース(2)に対して複数積層状態に配置して、上下に隣り合うユニット(11)同士をヒンジ(24)を介して回動自在に連結してなる接続ユニット(10)とが取り付けられ、
    成端箱のケーシング(C)に、光コネクタアダプタ(16)を露出させて、光コネクタアダプタ(16)への出力側光ファイバ6の一端(6a)の接続を可能とする切欠部(30)が設けられ、
    接続ユニット(10)は本体ベース(2)に対し、成端箱において前記本体ベース(2)の表面(3)に対面する側から操作可能なネジにより着脱自在に固定されていることを特徴とする光ファイバケーブル成端箱(7)。
  2. 構造物(1)に固定される本体ベース(2)の表面(3)に、外部から導入した光ファイバケーブル(4)を引き留め、この光ファイバケーブル(4)から導出した光ファイバ(5)を分岐させて、出力側光ファイバ(6)と接続し、出力側光ファイバ(6)を室内側へ導出するようにした光ファイバケーブル成端箱(7)であって、
    本体ベース(2)の表面(3)に
    光ファイバケーブル(4)から導出された光ファイバ(5)と該光ファイバ(5)とは別の光ファイバからなる余長部(9)とを融着接続した接続部及び接続余長を収納したカセット(18)が複数配列されてなる接続部収納部(17)と、
    前記余長部を構成する光ファイバを保持するプレート部(12)に、前記余長部(9)の一端(9a)と前記出力側光ファイバ(6)の一端(6a)とを切り替え可能に接続する光コネクタアダプタ(16、16、…)が配列されたアダプタユニット(23)が固定されてなるユニット(11)を、前記本体ベース(2)に対して複数積層状態に配置して、上下に隣り合うユニット(11)同士をヒンジ(24)を介して回動自在に連結してなる接続ユニット(10)とが取り付けられ、
    成端箱のケーシング(C)に、光コネクタアダプタ(16)を露出させて、光コネクタアダプタ(16)への出力側光ファイバ6の一端(6a)の接続を可能とする切欠部(30)が設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル成端箱(7)。
  3. 前記接続ユニット(10)は、該接続ユニットのユニット11のうち最下段に位置するものをネジによって取り付けるようになっており、全体として本体ベース(2)に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバケーブル成端箱(7)。
  4. 前記アダプタユニット(23)は前記ユニット(11)のプレート部(12)上に設けられ、プレート部(12)に保持された前記余長部は前記プレート部(12)上に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバケーブル成端箱。
  5. 本体ベース(2)にネジによって取り付けられる最下段のユニット(11)を除く各ユニット(11、11、…)は、前記プレート部(12)と、このプレート部(12)の両側縁(12a)から下方に延びるフランジ(22)とを備える門形に構成されており、
    上下方向に積層されたユニット(11)同士は、ユニット(11)の一方のフランジ(22a)に設けられたヒンジ(24)によって回動自在に連結されていることを特徴とする請求項4記載の光ファイバケーブル成端箱。
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