JP3703401B2 - 光波回路モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波回路モジュールに関し、より詳細には、高密度の入出力多チャネル導波路(ポート)を有する平面型光波回路チップとテープ型多芯光ファイバを簡便、高精度かつ低損失に接続できる光波回路モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットが爆発的に普及しており、これに伴い通信回線のトラフィック量が激増している。このトラフィック量を激増させている膨大なデータを処理する高速大容量通信方式として、1本の光ファイバに波長の異なる複数の光信号を伝送することができる光波長分割多重(Wavelength Division Multi/demultiplexing:WDM)通信システムが実用化されており、また現在でもシステムの低コスト化・高信頼化に向けて、世界中で研究開発されている。
【0003】
光波長分割多重通信システムでは、アレイ導波路格子(Arrayed Waveguide Grating:AWG)型(N×N)光波長合分波器がキーデバイスとして広く使用されている。アレイ導波路格子型光波長合分波器は、送信側で複数の波長の光信号を合波する、あるいは受信側で光ファイバ中の複数の光信号を異なるポートに分波するといった高機能な処理が可能である。
【0004】
図5は、従来のAWGの一般的な回路構成を示す図である。入力導波路51に入射された波長多重光(λ1,λ2,…,λn)は、第1のスラブ導波路52で基板50と水平方向に回折し、隣接する複数のアレイ導波路53に結合する。アレイ導波路53は、それぞれ一定の光路長差を有しているため、複数の光ビームは第2のスラブ導波路54に結合する際に波長に依存する位相差を持つ。結果として、複数の光ビームの干渉で生じる焦点の位置が波長に依存して変化する。この焦点の位置に予め複数の出力導波路55を配置しておくことにより、AWGは複数の光波長を一括して合分波する光波長合分波器として機能する。なお、入力導波路51は、図5に示すように複数本あってもよい。
【0005】
近年、光増幅器の広帯域化の進展やシステムの低コスト化指向と相まって、AWGに対してモジュール全体の損失の増大を伴わない一層の多重化(多チャネル化)および小型化が望まれるようになってきた。AWGの多チャネル化と小型化を同時に達成するには、作製する光導波路の比屈折率差Δを従来(例えば、Δ=0.75%)より大きな値に設定し、最小曲げ半径を小さくすることが極めて効果的である。現在、例えばΔ=1.5%の設計で、256チャネル(波長間隔25GHz,最小曲げ半径約2mm)の大規模なAWGの試作が報告されている(例えば、肥田他、2000年電子情報通信学会総合大会,C−3−78,p258参照)。
【0006】
このように、比屈折率差Δを大きな値に設定することは、最小曲げ半径や入出力導波路ピッチの狭小化に伴うチップの小型化には効果的である一方、チップの周辺に設けられた入出力光導波路のスポットサイズは光ファイバ(シングルモード)のそれに比べて小さくなる。例えば、AWGチップと光ファイバアレイ部品を直接接続する場合には、接続損失が増大してしまうという欠点があった。また、チップ側の狭小化された導波路ピッチと、接続されるべき光ファイバアレイのピッチの差が益々大きくなり、何らかの方法でこれらを接続する必要があった。これらの問題を解決する方法として、以下の従来例が報告されている。
【0007】
図6は、アレイ型レーザーダイオード(LD)と光ファイバとを低損失に光接続する光結合素子を示す図である。なお、この構成については、例えば特開平2−195309号公報に記載されている。
【0008】
図6に示す光結合素子は、アレイ型レーザーダイオード61、アレイ型レーザーダイオード61の活性層62、光入力導波路63、光出力導波路64、テーパ導波路65および66、光ファイバ67、光ファイバ67のコア部68、LN基板69、およびS字導波路70から構成されている。この従来例によれば、スポットサイズおよびピッチが互いに異なるアレイ型LDおよび光ファイバとの間に、それらの中間のスポットサイズを有する導波路基板を介して接続することにより、アレイ型LDおよび光ファイバを低損失に結合させることができる。
【0009】
図7は、導波路型光波回路素子基板と光ファイバアレイの接続構造を示す図である。なお、この構成については、例えば特開平6−214137号公報に記載されている。
【0010】
図7に示す接続構造において、光導波路アレイおよび光ファイバアレイは、入出力用モードフィールド変換光導波路アレイ71および72、入出力用モードフィールド変換光導波路アレイ71および72上のコア拡大領域71aおよび72a、光導波回路基板73、入出力用光導波路アレイ74および75、入出力用光ファイバアレイ76および77から構成されている。この従来例によれば、光導波回路基板73と入出力用光ファイバアレイ76および77の間に、コア拡大領域を有する入出力用モードフィールド変換光導波路アレイ71および72を介して接続することによって、光導波回路基板73および入出力用光ファイバアレイ76および77を低損失に結合させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例では、光導波回路とピッチ変換部との接続部において、光信号を漏れなくピッチ変換部と結合させることは困難である。結合部で漏れた光は、クラッドを伝搬して光軸の前方に伝わる。そして、この伝搬方向に光ファイバがあると、漏れ光が光ファイバと結合し、クロストークを引き起こしてしまうという問題があった。
【0012】
これを具体的に示すと以下のようになる。すなわち、図8に概念的に示すように、ピッチ変換用導波路基板(又はアレイ型LD基板)2上の出力導波路のコアと入力導波路コアとの僅かな軸ずれ、又はそれらのスポットサイズの違いにより、光波回路基板1からの出射光パワーの一部が漏れ光となる。結果として、一部の漏れ光は所望の光ファイバ以外のものに入射し、光信号クロストーク特性を劣化させてしまう。
【0013】
なお、図8に示す構成では、見やすくするために光波回路素子基板において紙面に向かって上から奇数番目の出力導波路からの漏れ光のみを示しているが、その他の出力導波路についても同様な漏れ光が生じ得ることを付記しておく。
【0014】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高密度の入出力多チャネル導波路を有する平面型光波回路チップとテープ型多芯光ファイバを簡便、高精度かつ低損失に接続できる光波回路モジュールを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板(1)上に形成されたコアおよびクラッドからなる光導波回路と、少なくとも1本の光ファイバからなるテープ型光ファイバ(3、4)と、前記光導波回路および前記テープ型光ファイバを光学的に接続するための、ピッチ変換用基板上(2)に形成されたコアおよびクラッドからなるピッチ変換回路とを有する光波回路モジュールにおいて、前記ピッチ変換回路は、前記光導波回路の接続部に直線状に設けられた3以上の導波路からなる入力導波路群(21)と、前記光ファイバの接続部に直線状に設けられ、前記入力導波路群の両端の導波路の延長線上(AA´、BB´)で挟まれた範囲を含まず、かつ前記範囲を境としてその両側に前記入力導波路群が少なくとも2つに分岐して配置された出力導波路群(22、23)とを有することを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ピッチ変換用基板(2)上に形成されたコアおよびクラッドの比屈折率差は、前記基板(1)上に形成されたコアおよびクラッドの比屈折率差と、前記光ファイバ(3、4)の比屈折率差との間の値であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記入力導波路群(21a)の前記光導波回路に対する接続部の近傍、又は前記出力導波路群(22a、23a)の前記光ファイバに対する接続部の近傍に、スポットサイズ変換機能構造を設けたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の発明において、前記出力導波路群(22b、23b)は、前記入力導波路群(21b)の長手方向に対して概ね直角方向に配置されていることを特徴とする。
【0020】
このような構成によれば、光波回路素子基板等の出力導波路コアとピッチ変換用基板の入力導波路コアとの僅かな軸ずれや、それらのスポットサイズの違いによって生じる光波回路素子基板等からの出射光パワーの漏れ光が所望の光ファイバ以外のものに入射することを回避でき、十分な光信号クロストーク特性を実現できる。
【0021】
したがって、高密度の入出力多チャネル導波路(ポート)を有する平面型光波回路チップとテープ型多芯光ファイバを簡便、高精度かつ低損失に接続することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の光波回路モジュールを概略的に示す図である。光波回路モジュールは、(1×N、ここではN=256)AWG型光合分波器基板1、(1×256ch)AWG型光合分波器基板1とテープ型多(128)芯光ファイバアレイ部品3および4を低損失に光学接続するためのピッチ変換用導波路基板2、および単芯の光ファイバ5から構成されている。したがって、光波回路モジュールは、波長λ1〜λ256の光信号の合分波を行う。
【0024】
なお、図1に示す例では、説明をわかりやすくするためにAWG型光合分波器基板1として(1×N)AWG型光合分波器基板に関する実施形態を示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、N本の入出力導波路を有する(N×N)AWG型光合分波器基板を用いる場合においても、光ファイバと(N×N)AWG型光合分波器基板との間に本発明に係るピッチ変換用導波路基板を配置することにより本発明の目的が達成される。
【0025】
上述したAWG型光合分波器基板1やピッチ変換用導波路基板2は、シリコン基板(又はガラス基板や半導体基板等)の上に、光信号パワーの大部分が伝搬するコア層と、それより屈折率がわずかに低いクラッド層とからなる石英系ガラス導波路に関する成膜技術、およびLSI製造における微細加工技術を組み合わせた公知の技術(例えば、Kawachi et al., J. Quantum Electronics, 22, pp391, 1990参照)により作製することができる。なお、以下の説明では、(1×256ch)AWG型光合分波器基板1上の光導波回路の比屈折率差Δを1.5%、最小曲げ半径2mm、入出力導波路群ピッチを25μmとしている。また、光ファイバ部品3および4の比屈折率差Δを、通常の0.3%としている。
【0026】
図2は、図1に示したピッチ変換用導波路基板の拡大図である。本実施形態では、比屈折率差Δを0.75%、すなわち光合分波器基板1と、光ファイバ3および4の比屈折率差との間の値とし、最小曲げ半径を5mm、入力導波路群21のピッチを25μm、出力導波路群22および23のピッチを127μmとして、比屈折率差の異なる光導波路又は光ファイバ間の光信号の受け渡しを行わせる。
【0027】
ピッチ変換用導波路基板2上に形成されたピッチ変換回路は、基板1上に形成された光導波回路の接続部に直線状に設けられた入力導波路群21と、光ファイバ部品3および4の接続部に直線状に設けられた出力導波路群22および23とを備えている。
【0028】
ここで、出力導波路を出力導波路群22および23の2つに分け、かつこれらの出力導波路群が入力導波路群21の光軸の延長線上と異なる位置に配置しているところが本実施形態の大きな特徴である。具体的には、出力導波路群22を紙面に向かって直線AA′より上側に、また出力導波路群23を紙面に向かって直線BB′より下側に配置している。
【0029】
入力導波路群21にI1〜I256の光信号が入射すると、(1×256)AWG型光合分波器基板1の出力導波路コアとピッチ変換用導波路基板2の入力導波路コアとの僅かな軸ずれや、それらのスポットサイズの違いによって、(1×256)AWG型光合分波器基板1からの出射光O1〜O256の漏れ光が生じる場合がある。しかし、入出力導波路群を上記のように配置することにより、出射光O1〜O256の漏れ光が所望以外の光ファイバに入射することを回避できる。したがって、−50dB以下の十分な光信号クロストーク特性を実現できる。
【0030】
また、図3に示す実施例では、(1×256)AWG型光合分波器基板1にはスポットサイズ変換機能構造(テーパ導波路)を有する出力導波路群11aが設けられている。また、ピッチ変換用導波路基板2にはスポットサイズ変換機能構造(テーパ導波路)を有する入出力導波路群、すなわち(1×256)AWG型光合分波器基板1側の入力導波路群21a、テープ型光ファイバアレイ部品3側の出力導波路群22a、および光ファイバアレイ部品4側の出力導波路群23aが設けられている。
【0031】
図3に示す実施例では、(1×256)AWG型光合分波器基板1とピッチ変換用導波路基板2との間、又はピッチ変換用導波路基板2とテープ型光ファイバアレイ部品3および4との間における接続損失をできるだけ小さくするために、(1×256)AWG基板側の出力導波路群11a又はピッチ変換用基板の入出力導波路群21a,22a,23aに、スポットサイズ変換機能を有する構造を付与する。
【0032】
これにより、極めて低損失な光波回路モジュールを実現することができる。なお、スポットサイズ変換機能を有する構造は、導波路幅や深さが徐々に変化するテーパ導波路構造とする方法、あるいは熱や紫外線照射等によりコアを拡散させる方法などで実現される。
【0033】
(第2実施形態)
図4は、本発明に係る第2実施形態の光波回路モジュールを概略的に示す図である。本実施形態では、第1実施形態と異なり、ピッチ変換用導波路基板2上の2つの出力導波路群22bおよび23bが、入力信号光の伝搬方向、すなわち入力導波路群21bの長手方向に対して概ね直角方向に配置されている。
【0034】
このような配置を取ることにより、(1×256)AWG型光合分波器基板1の出力導波路コアとピッチ変換用導波路基板2の入力導波路コアとの僅かな軸ずれや、それらのスポットサイズの違いによって生じる(1×256)AWG型光合分波器基板1からの出射光パワーの漏れ光が所望以外の光ファイバに入射することを回避できる。したがって、−50dB以下の十分な光信号クロストーク特性を実現することができる。また、上述した第1実施形態に比べて、ピッチ変換用導波路基板2の長手方向のチップ長さを短くすることができるので、光波回路モジュールの小形化に極めて有効である。
【0035】
なお、本実施形態では、ピッチ変換用導波路基板2上の2つの出力導波路群22bおよび23bが入力導波路群21bの長手方向に対して概ね直角方向に配置されることとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、入力光の伝搬方向AA′又はBB′に対して、当該漏れ光がどの光ファイバアレイに入射してもクロストーク特性を劣化させない程度の角度方向に2つの出力導波路群を配置する形態も含むことはいうまでもない。
【0036】
また、図3に示した構造と同様に、(1×256)AWG型光合分波器基板1とピッチ変換用導波路基板2との間、又はピッチ変換用導波路基板2とテープ型光ファイバアレイ部品3および4との間における接続損失をできるだけ小さくするために、(1×256)AWG基板側の出力導波路群又はピッチ変換用基板の入出力導波路群に、スポットサイズ変換機能を有する構造を付与することによって、極めて低損失な光波回路モジュールを実現できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板上に形成されたコアおよびクラッドからなる光導波回路と、少なくとも1本の光ファイバからなるテープ型光ファイバと、光導波回路およびテープ型光ファイバを光学的に接続するための、ピッチ変換用基板上に形成されたコアおよびクラッドからなるピッチ変換回路とを有する光波回路モジュールにおいて、ピッチ変換回路は、光導波回路の接続部に直線状に設けられた入力導波路群と、光ファイバの接続部に直線状に設けられ、入力導波路群の延長線上と異なる位置に配置された出力導波路群とを備えたことを特徴とするので、光波回路素子基板等の出力導波路コアとピッチ変換用基板の入力導波路コアとの僅かな軸ずれや、それらのスポットサイズの違いによって生じる光波回路素子基板等からの出射光パワーの漏れ光が所望以外の光ファイバに入射することを避けることができ、十分な光信号クロストーク特性を実現することができる。
【0038】
これによって、高密度の入出力多チャネル導波路(ポート)を有する平面型光波回路チップとテープ型多芯光ファイバを簡便、高精度かつ低損失に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光波回路モジュールを概略的に示す図である。
【図2】図1に示すピッチ変換用導波路基板の拡大図である。
【図3】本発明に係る光波回路モジュールを概略的に示す図である。
【図4】本発明に係る光波回路モジュールを概略的に示す図である。
【図5】従来のAWGの一般的な回路構成を示す図である。
【図6】アレイ型レーザーダイオード(LD)と光ファイバとを低損失に光接続する光結合素子に関する従来例を示す図である。
【図7】導波路型光波回路素子基板と光ファイバアレイの接続構造に関する従来例を示す図である。
【図8】従来の光波回路モジュールにおける光波回路基板からの出射光パワーの漏れ光を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1 (1×256ch)AWG型光合分波器基板
2 ピッチ変換用導波路基板
3 多(128)芯光ファイバアレイ部品
4 多(128)芯光ファイバアレイ部品
5 単芯の光ファイバ
11 (1×256ch)AWG型光合分波器基板側の出力導波路群
11a スポットサイズ変換機能構造を有する出力導波路群
21、21b 入力導波路群
21a スポットサイズ変換機能構造を有する入力導波路群
22、22b 出力導波路群
22a スポットサイズ変換機能構造を有する出力導波路群
23、23b 出力導波路群
23a スポットサイズ変換機能構造を有する出力導波路群
50 基板
52、54 スラブ導波路
53 アレイ導波路
55 出力導波路
61 アレイ型レーザーダイオード
62 活性層
63 光入力導波路
64 光出力導波路
65、66 テーパ導波路
67 光ファイバ
68 コア部
69 LN基板
70 S字導波路
71 入力用モードフィールド変換光導波路アレイ
71 出力用モードフィールド変換光導波路アレイ
71a、72a コア拡大領域
73 光導波回路基板
74 入力用光導波路アレイ
75 出力用光導波路アレイ
76 入力用光ファイバアレイ
77 出力用光ファイバアレイ
Claims (4)
- 基板上に形成されたコアおよびクラッドからなる光導波回路と、少なくとも1本の光ファイバからなるテープ型光ファイバと、前記光導波回路および前記テープ型光ファイバを光学的に接続するための、ピッチ変換用基板上に形成されたコアおよびクラッドからなるピッチ変換回路とを有する光波回路モジュールにおいて、前記ピッチ変換回路は、前記光導波回路の接続部に直線状に設けられた3以上の導波路からなる入力導波路群と、前記光ファイバの接続部に直線状に設けられ、前記入力導波路群の両端の導波路の延長線上で挟まれた範囲を含まず、かつ前記範囲を境としてその両側に前記入力導波路群が少なくとも2つに分岐して配置された出力導波路群を備えたことを特徴とする光波回路モジュール。
- 前記ピッチ変換用基板上に形成されたコアおよびクラッドの比屈折率差は、前記基板上に形成されたコアおよびクラッドの比屈折率差と、前記光ファイバの比屈折率差との間の値であることを特徴とする請求項1に記載の光波回路モジュール。
- 前記入力導波路群の前記光導波回路に対する接続部の近傍、又は前記出力導波路群の前記光ファイバに対する接続部の近傍に、スポットサイズ変換機能構造を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光波回路モジュール。
- 前記出力導波路群は、前記入力導波路群の長手方向に対して概ね直角方向に配置されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の光波回路モジュール。
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