JP3703189B2 - フィルムカートン容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、洗剤等の粉粒体を充填する容器として好適なフィルムカートン容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
剛性を有する板状の構造材と軟質のフィルムとの貼合材により密閉状態に折曲形成したフィルムカートン容器として、特開昭59−163143号公報に提案されているような容器が知られている。斯かる容器は、構造材の保形性と、フィルムの加工性や密閉性(防湿性)等といった種々の特性が活かせるほか、低コストであるため、各種の容器に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のフィルムカートン容器は、当該容器の側面部や底面部に配置した構造材どうしを重ね合わせて接着して密閉するものがほとんどであるため、使用後に廃棄処分する際に嵩張ってしまい、処分しづらかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、使用後において簡単に処分しやすく、しかも低コストで製造可能な、フィルムカートン容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一枚の矩形のフィルム2に複数の矩形のカートン3が貼り付けられてなる貼合材4により、密閉状態に折曲形成された六面体形状を有し、上記カートン3が、少なくとも鉛直方向の4つの角部Cに沿って配置されているとともに、天面部及び底面部が上記フィルムのみで形成され、上記フィルム2の周縁部2aが、上記天面部8及び両側面部7、7の略中央部に配置され且つ該中央部において密閉されたフィルムカートン容器であって、上記フィルムの周縁部が、上記両側面部の外側に所定幅で突出するように熱シールされるとともに該両側面部の下方において外側に張り出す平面視三角形状の耳部を形成するように熱シールされ、該耳部が溶断され密封されて上方部に形成された開口部が、上記天面部の略中央において密閉されていることを特徴とするフィルムカートン容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
本発明に係るフィルムカートン容器は、一枚の矩形のフィルムに矩形のカートンが貼り付けられてなる貼合材が、密閉状態に折曲形成されているが、上記カートンが、少なくとも鉛直方向の4つの角部に沿って配置されているので、六面体形状としての保形性が維持される。また、上記フィルムの周縁部は、天面部及び両側面部の略中央部に配置され且つ該中央部において密閉されており、カートンどうしが重なり合って接着されていないので、使用後において、簡単に処分することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明に係るフィルムカートン容器の一実施形態を示したものである。これらの図において、符号1はフィルムカートン容器を示している。
【0009】
図1に示したように、上記フィルムカートン容器1は、一枚の矩形のフィルム2に4枚の矩形のカートン3が貼り付けられてなる貼合材4により、密閉状態に折曲形成された六面体形状のフィルムカートン容器である。
【0010】
上記カートン3は、鉛直方向の4つの角部C(正面部5及び背面部6と、両側面部7、7との作る角部)に沿って配置されており、また、上記フィルム2の周縁部2aは、天面部8及び両側面部7、7の略中央部に配置され且つ当該中央部において密閉されている。
【0011】
図2は、上記フィルムカートン容器1を作製するための貼合材4を示したものである。なお、図中、一点鎖線は山折り線、二点鎖線は谷折り線を示している。
【0012】
同図に示したように、上記貼合材4は、左右対称に設けられており、底面部9(図1参照)を形成する底面板部90の左右両側(図2に向かって)に、上記正面部5を形成する正面板部50、背面部6を形成する背面部60が連設されている。また、正面板部50及び背面板部60のさらに外側に、天面部8を形成する天面板部80が連設されている。さらに、上記正面板部50及び背面板部60の上下両側(図2に向かって)に、側面部7を形成する側面板部70がそれぞれ連設されている。
【0013】
そして、上記貼合材4の上記各板部を、上記折曲線に沿って折曲し、さらにフィルム2の周縁部2aのうち、図3に示す斜線部分を熱シールする。そして、両側部7、7(図1参照)の下方において外側に張り出すように突出形成された平面視三角形状の耳部(図示せず)を、図2における破線L1の位置において溶断して密封し、上方部が開口した有底のフィルムカートン容器(図示せず)を作製する。
【0014】
そして、上記図示しない上方部が開口したフィルムカートン容器を、内容物充填機の投入口の下方に搬送し、内容物を上方より充填する。
【0015】
そして、上記天面板部80を折曲し、当該天面板部80に連設された熱シール部20a(図2参照)熱シールして密閉する。さらに、当該熱シールによって両側部上方に形成された平面視三角形状の耳部を図2における破線L2の位置において溶断して密閉し、内容物を充填した密封状態のフィルムカートン容器1の製造を完了する。
【0016】
上記フィルムカートン容器1から内容物を取り出す場合には、例えばカッター等でフィルム部分に切り目をいれて開封し、適量を取り出して使用する。内容物を使い切ってしまった後には、丸める等して嵩を減らして処分する。
【0017】
このように、本実施形態に係るフィルムカートン容器1は、カートン3どうしを嵩ね合わせて接着していないため、使用後において簡単に処分しやすく、また、低コストで製造可能である。
【0018】
本発明のフィルムカートン容器において、使用するフィルムには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、若しくはPET等のプラスチック製フィルム又はこれらを二層以上組み合わせた積層フィルム、又は紙製のフィルムであって、厚さが80μm〜200μm程度のものが挙げられ、これらの中でも特に、厚さ100μm のポリエチレン製フィルムが好ましく使用される。
【0019】
また、フィルムの強度不足を補う場合には、積層フィルムを使用することが好ましく、また、遮光等により内容物保護を行う場合には、着色フィルムや、金属蒸着フィルムが有効である。
【0020】
また、上記フィルムに貼り合わされるカートンは、上記フィルムに保形成を付与するための剛性を十分有しているものが好ましく、例えば、秤量450g/m2 程度の厚紙、又は段ボールが好ましく使用される。
【0021】
また、上記フィルムと上記カートンとの貼り合わせ方法には、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、押出ラミネーション、プリントラミネーション等の公知の貼り合わせ方法を適用することができる。
【0022】
本発明に係る容器は、粉末洗剤、小麦粉、おむつ、生理用品等を充填する容器として特に好適である。
【0023】
本発明に係るフィルムカートン容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲において、その寸法、形状等を適宜変更することができる。
【0024】
例えば、上記実施形態のフィルムカートン容器1においては、フィルムの周縁部を天面部8及び両側面部7、7の略中央において熱シールにより全面的に密閉したが、図4に示す実施形態のフィルムカートン容器1’のように、天面部8の中央部におけるフィルム2の周縁部2aに、互いに係合するオス・メス部材からなるジッパー20bを水平に配設しておき、開封後においても密閉性を維持できるようにしても良い。また、図5に示す実施形態のフィルムカートン容器1’のように、天面部8の中央部におけるフィルム2の周縁部2aに密閉部に、取手20cを設けて持ちやすくしても良い。
【0025】
また、上記実施形態のフィルムカートン容器1では、4枚のカートン3を4つの角部Cのそれぞれに配置したが、折曲状態において平面視コ字状の形態の2枚のカートンを、正面部又は背面部を覆い且つ両側面部において不連続となるように配置し、保形成をより高めるようにしても良い。
【0026】
また、カートン部分に耐水性を付与したい場合には、カートンをフィルムの定位置に貼り合わせたのち、別のフィルムで当該カートンを挟み込むように積層させたものを、貼合材とし、例えば上記実施形態のフィルムカートン容器1と同様の手順で製箱することによって、目的とするフィルムカートンを製造することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係るフィルムカートン容器は、使用後において簡単に処分しやすく、且つ低コストで製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルムカートン容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同実施形態のフィルムカートン容器を作製するための貼合材を示す平面展開図である。
【図3】同貼合材の内容物充填前における接着部分を示す平面展開図である。
【図4】本発明に係るフィルムカートン容器の他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るフィルムカートン容器の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1’ フィルムカートン容器
2 フィルム
2a 周縁部
3 カートン
4 貼合材
7 側面部
8 天面部
C 角部
Claims (3)
- 一枚の矩形のフィルム2に複数の矩形のカートン3が貼り付けられてなる貼合材4により、密閉状態に折曲形成された六面体形状を有し、上記カートン3が、少なくとも鉛直方向の4つの角部Cに沿って配置されているとともに、天面部及び底面部が上記フィルムのみで形成され、上記フィルム2の周縁部2aが、上記天面部8及び両側面部7、7の略中央部に配置され且つ該中央部において密閉されたフィルムカートン容器であって、
上記フィルムの周縁部が、上記両側面部の外側に所定幅で突出するように熱シールされるとともに該両側面部の下方において外側に張り出す平面視三角形状の耳部を形成するように熱シールされ、該耳部が溶断され密封されて上方部に形成された開口部が、上記天面部の略中央において密閉されていることを特徴とするフィルムカートン容器。 - 上記カートン3が鉛直方向の4つの角部Cにそれぞれ配置されているか、又は正面部若しくは背面部を覆い且つ両側面部において不連続となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルムカートン容器。
- 上記天面部の中央部におけるフィルムの周縁部に、互いに係合するジッパー又は取手が設けられている請求項1又は2記載のフィルムカートン容器。
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JPH09188321A JPH09188321A (ja) | 1997-07-22 |
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JP (1) | JP3703189B2 (ja) |
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1996
- 1996-01-08 JP JP00080396A patent/JP3703189B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09188321A (ja) | 1997-07-22 |
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