JP3702828B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業用ロボットなどに使用されるサーボモータの制御装置に関し、特にモータ位置検出器とモータドライバーの間のモータ位置情報の伝達に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータ制御装置は、大きく2つに分け構成される。1つは、モータの回転位置(以後モータ位置と言う)を検出するモータ位置検出器、もう1つは、モータドライバーである。図13は、従来のモータ位置検出器100の、構成およびモータドライバー120との接続を示す。モータドライバー120内の電源供給回路121は、1対(2本)の電線を有する電源ケーブル118を通してモータ位置検出器100内の電源受け回路101に電源電圧を供給する。電源受け回路101は、供給された電源電圧をモータ位置検出器100内の各回路に、図示しない給電線を通して給電する。モータ90と結合する位置検出回路102はモータ位置を検出し、モータ位置のパラレル情報を出力する。エンコード回路103は、モータ位置のパラレル情報をシリアル情報に変換する。モータ位置送信回路104は、モータ位置のシリアル情報を差動形式で、1対(2本)の電線を有する信号ケーブル119に出力する。モータドライバー120内のモータ位置受信回路122は、このモータ位置のシリアル情報を、信号ケーブル119を通して受信する。デコード回路123は、モータ位置のシリアル情報をパラレル情報に変換する。モータ駆動回路140は、かくして得たモータ位置のパラレル情報にもとづいて、モータを駆動する。
【0003】
図14は、従来のモータ制御装置の全体構成、およびモータドライバー120内の、太線でかこんだモータ駆動回路140の詳細を示す。モータ駆動回路140は、位置指令形、速度指令形、およびトルク指令形の3つに大きく分けられる。位置指令形の場合、位置制御回路124は、モータ位置情報θと外部位置指令s1によって位置制御を行い、内部速度指令s4を出力する。速度制御回路126は、微分回路125でモータ位置情報θを微分して得た速度情報θ’と内部速度指令s4によって速度制御を行い、内部トルク指令s5を出力する。電流検出回路127は、モータ電流情報s6を検出する。トルク制御回路128は、内部トルク指令s5およびモータ位置情報θからゲートドライブ回路129に指令を出し、パワー回路130を流れるモータ電流を制御する。速度指令形の場合、位置制御回路124は不要で、速度制御回路126は、速度情報θ’と外部速度指令s2によって速度制御を行なう。トルク指令形の場合、位置制御回路124と速度制御回路126は不要で、トルク制御回路128は、外部トルク指令s3およびモータ位置情報θにもとづいてモータ電流を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のモータ制御装置では、モータ位置検出器とモータドライバーの間を、1対(2本)の電線を有する電源ケーブルと、1対(2本)の電線を有する信号ケーブルの、合計2対(4本)の電線で接続している。
【0005】
本発明は、モータ位置検出器とモータドライバーの間を、1対(2本)の電線のみで接続するモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ制御装置は、モータ位置検出器、モータドライバー、およびモータドライバーからモータ位置検出器へ電源を供給する、1対(2本)の電線を有する電源ケーブルを備えている。モータ位置検出器は、モータ位置のパラレル情報を変換して得たシリアル情報を、変圧器巻線や結合コンデンサなどの交流結合の信号結合回路を介して電源ケーブルに重畳する。重畳されたシリアル情報は、電源ケーブルを経由してモータドライバーに伝わる。モータドライバーは、モータ位置のシリアル情報を変圧器巻線や結合コンデンサなどの交流結合の信号結合回路を介して受信し、パラレル情報に変換し、このパラレル情報にもとづいてモータを駆動する。モータ位置情報を電源ケーブルに重畳することにより、モータ位置検出器とモータドライバーの間の接続電線の本数は最少の2本である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本件発明は、モータ位置検出器および、1対の電線を有する電源ケーブルによりモータ位置検出器と接続されるモータドライバーを有し、モータドライバーからモータ位置検出器へ電源ケーブルを経由して制御電源を供給し、かつ、モータ位置検出器とモータドライバーの間で、モータ駆動のための情報を電源ケーブルを経由して伝送するモータ制御装置であり、
前記モータ位置検出器は、電源受け部、電源ケーブルと電源受け部の間を接続する電源受け通路、電源受け通路と交流結合する検出器側信号結合回路、モータ位置のパラレル情報を出力するモータ位置検出回路、モータ位置のパラレル情報をシリアル情報に変換するエンコード回路、および、モータ位置のシリアル情報を検出器側信号結合回路に出力するモータ位置送信回路を備え、
前記モータドライバーは、電源供給部、電源供給部と電源ケーブルの間を接続する電源供給通路、電源供給通路と交流結合するドライバー側信号結合回路、モータ位置のシリアル情報をドライバー側信号結合回路から受けるモータ位置受信回路、モータ位置のシリアル情報をパラレル情報に変換するデコード回路、および、モータ位置のパラレル情報にもとづいてモータを駆動するモータ駆動回路を備えているモータ制御装置であり、
モータ位置検出器は、モータ位置のパラレル情報を変換して得たシリアル情報を、変圧器巻線や結合コンデンサなどの交流結合の信号結合回路を介して電源ケーブルに重畳する。重畳されたシリアル情報は、電源ケーブルを経由してモータドライバーに伝わる。モータドライバーは、モータ位置のシリアル情報を変圧器巻線や結合コンデンサなどの交流結合の信号結合回路を介して受信し、パラレル情報に変換し、このパラレル情報にもとづいてモータを駆動する。モータ位置情報を電源ケーブルに重畳することにより、モータ位置検出器とモータドライバーの間の接続電線の本数は最少の2本である。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明のモータ制御装置の第1実施例である。1対(2本)の電線7−7を有する電源ケーブル33は、モータドライバー32からモータ位置検出器31へ電源を供給する。
【0009】
モータ位置検出器31では、検出器側変圧器1は信号巻線2と2つの電源巻線3a、3bを有する。2つの電源巻線3a、3bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源受け回路22の間を接続して電源受け通路を構成する。モータドライバー32では、ドライバー側変圧器4は信号巻線5と2つの電源巻線6a、6bを有する。2つの電源巻線6a、6bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源供給回路20の間を接続して電源供給通路を構成する。また、電源供給回路20はドライバー側の制御電源としてモータドライバー32内の各制御回路に図示しない給電線を通して給電する。
【0010】
検出器側変圧器1とドライバー側変圧器4は、検出器側内回路基板、ドライバー側内回路基板に実装するため、10mm角程度のE型分割フェライトコアとボビンから構成されたSMD(surfacemountedtype)タイプを使用し、前記ボビンに3本の電線を数回〜十数回巻き付けた構成である。3本の電線のうち1本は信号巻線、2本は電源巻線である。信号巻線は、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きなインダクタンスが必要である。信号巻線のインダクタンスを増加させるために信号巻線の電線だけを他の2本の電線より巻数を多くする場合もある。本実施例では、電源巻線の2本の電線は8回巻きであるが、信号巻線の電線は16回巻きとして、例えば伝送レート5Mbpsのマンチェスター符号を使用した場合、実用上必要なレベルである40μH程度のインダクタンスを確保している。モータドライバー32の電源供給回路20は、ドライバー側変圧器4の電源巻線6a、6b、電源ケーブル33、検出器側変圧器1の電源巻線3a、3bを通して電源受け回路22に制御電源として例えば直流5V−0Vを供給する。電源受け回路22は、供給された直流電圧をモータ位置検出器31内の各制御回路に図示しない給電線を通して給電する。
【0011】
モータ位置検出器31では、位置検出回路24は、モータ90の位置情報を構成するA相信号、B相信号、Z相信号、および3つのCS(commutationsensor)信号の6つの信号をパラレルに出力する。エンコード回路25は、上記パラレルなモータ位置情報をシリアルに変換する。すなわち、一定時間ごとの前記6つの信号を1つのシリアル情報にまとめて、1対の電線で伝送できるようにする。モータ位置送信回路13は、ラインドライバー8により、シリアルなモータ位置情報を検出器側変圧器1の信号巻線2へ差動形式で出力する。本実施例では、ラインドライバー8には市販のインターフェイス用ICを使用している。検出器側変圧器1の信号巻線2に出力されたモータ位置情報は、変圧器作用によって電源巻線3a、3bに伝わり、電源電圧と重畳され、電源ケーブル33を通ってドライバー側変圧器4の電源巻線6a、6bに伝送される。
【0012】
モータドライバー32では、ラインレシーバー9を有するモータ位置受信回路14は、ドライバー側変圧器4の信号巻線5を通してモータ位置情報を受信する。デコード回路26は、シリアルなモータ位置情報をパラレルに変換する。モータ駆動回路27は、かくして得たパラレルなモータ位置情報にもとづいてモータを駆動する。
【0013】
本実施例では、差動形式の入力を処理するラインレシーバー9には市販のインターフェイス用ICを使用している。電源受け回路22へのノイズ侵入を防止するために、モータ位置検出器31の電源受け回路22と検出器側変圧器1の間で、10〜100μF程度のコンデンサ29を線間に接続する。また、電源供給部20へのノイズ侵入を防止するために、モータドライバー32の電源供給回路20とドライバー側変圧器4の間で、10〜100μF程度のコンデンサ28を線間に接続する。高速、高周波で信号を伝送する場合に支障となる伝送線間の信号の反射を防止するために、電源ケーブル33とドライバー側変圧器4の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗48を線間に接続する。本実施例では、終端抵抗48の抵抗値は、電源ケーブル33の特性インピーダンスの値と同じ100Ωである。但し、電源に直流電圧を用いているため、終端抵抗48に直列にコンデンサを接続し、信号の交流成分のみに効果がでるようにしている。抵抗のみの場合は、抵抗の発熱があり、また、伝送波形が歪む場合がある。
【0014】
電源ケーブル33にツイストペア電線やシールド付きツイストペア電線を使用することは、外来ノイズの除去、コモンモードノイズ耐量の向上に有効である。
【0015】
(参考実施例1)
以上説明した図1の実施例は、1つの信号巻線2と2つの電源巻線3a−3bを有する検出器側変圧器1と、1つの信号巻線5と2つの電源巻線6a−6bを有するドライバー側変圧器4を備え、平衡伝送で信号を伝達する。モータ制御装置が良い環境に設置される場合は、不平衡伝送による信号伝達が可能である。図2は不平衡伝送の構成を示す。図2において、先行実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。図2の構成は、1つの信号巻線72と1つの電源巻線73を有する検出器側変圧器71と、1つの信号巻線75と1つの電源巻線76を有するドライバー側変圧器74を備え、不平衡伝送によって信号を伝達する。図2の構成は、図1の構成とくらべて小サイズかつ低コストである。
【0016】
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例である。本実施例は図1に示す第1実施例に新たな構成を付加するものであるので、第1実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。本実施例のモータ制御装置は、モータドライバー32のデコード回路26とモータ位置検出器31のエンコード回路25の間で双方向に情報の伝達を行なう。
【0017】
モータドライバー32は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ11を有する送受信回路18を使用することにより、モータ位置受信回路と制御信号送信回路の両方を備える。送受信回路18は常時は受信モードであるが、デコード回路26からの送信モード信号26aにより送信モードに切り替わる。デコード回路26は、信号送信時は送信モード信号26aを出して送受信回路18を送信モードにするが、信号送信が終了すると送信モード信号26aを消し、送受信回路18は受信モードに戻る。
【0018】
モータ位置検出器31は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ10を有する送受信回路17を使用することにより、モータ位置送信回路と制御信号信号受信回路の両方を備える。送受信回路17は常時は受信モードであるが、エンコード回路25からの送信モード信号25aにより送信モードに切り替わる。エンコード回路25は、信号送信時は送信モード信号25aを出して送受信回路17を送信モードにするが、信号送信が終了すると送信モード信号25aを消し、送受信回路17は受信モードに戻る。
【0019】
トランシーバ10、11は、双方向に差動入出力する回路であり、本実施例では市販のインターフェイス用ICを使用している。さらに、信号が反射するのを防止するため、電源ケーブル33と検出器側変圧器1の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗49を線間に接続する。本実施例のモータ制御装置は、モータドライバー32とモータ位置検出器31の間で、モータ位置情報、検出器の動作状態情報、モータ固有の情報、制御用のパラメータなどさまざまな情報のやりとりが可能である。
【0020】
以下に、モータ位置情報の伝達の1例を述べる。1)デコード回路26は、図示しないタイマーが発する制御タイミングにしたがって、送信モード信号26aを出して送受信回路18を送信モードに切り替え、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号15を送受信回路18に出力する、2)送受信回路18は、検出器制御信号15をドライバー側変圧器4の信号巻線5に送信する、送信が終了するとデコード回路26は送信モード信号26aを消し、送受信回路18は受信モードにもどる、3)検出器制御信号15は、ドライバー側変圧器4の信号巻線5、電源巻線6a、6b、電源ケーブル33、検出器側変圧器1の電源巻線3a、3b、および信号巻線2を通って送受信回路17に受信される、送受信回路17は受信した検出器制御信号15をエンコード回路25に送る、4)エンコード回路25は、送信モード信号25aを出して送受信回路17を送信モードに切り替え、その時点のシリアルなモータ位置情報を送受信回路17に出力する、5)送受信回路17は、シリアルなモータ位置情報を検出器側変圧器1の信号巻線2に送信する、送信が終了するとエンコード回路25は送信モード信号25aを消し、送受信回路17は受信モードにもどる、6)シリアルなモータ位置情報は、検出器側変圧器1の信号巻線2、電源巻線3a、3b、電源ケーブル33、ドライバー側変圧器4の電源巻線6a、6b、および信号巻線5を通って送受信回路18で受信される、送受信回路18は受信したシリアルなモータ位置情報をデコード回路26に送る、7)デコード回路26は、シリアルなモータ位置情報をパラレルデータに変換し、モータ駆動回路27に出力する、8)モータ駆動回路27は、かくして得たモータ位置情報にもとづいてモータを制御する。
【0021】
(第3実施例)
図4は、本発明のモータ制御装置の第3実施例である。先行実施例と同じ部材には同番号を付している。1対(2本)の電線7−7を有する電源ケーブル33は、モータドライバー32からモータ位置検出器31へ電源を供給する。
【0022】
モータ位置検出器31では、検出器側チョークコイル41の2つの巻線40aと40bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源受け回路22の間を接続して電源受け通路を構成する。また、電源供給回路20はドライバー側の制御電源としてモータドライバー32内の各制御回路に図示しない給電線を通して給電する。信号伝送用の2つの検出器側結合コンデンサ44a、44bはそれぞれ、一端を電源ケーブル33と検出器側チョークコイル41の間に結合する。結合コンデンサ44a、44bは、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きな容量を有する。検出器側チョークコイル41は、伝送信号を電源受け回路22と交流的に絶縁するように充分に大きなインダクタンスを有する。モータドライバー32では、ドライバー側チョークコイル43の2つの巻線42a、42bはそれぞれ、電源供給回路20と電源ケーブル33の間を接続して電源供給通路を構成する。信号伝送用の2つのドライバー側結合コンデンサ45a、45bはそれぞれ、一端を電源ケーブル33とドライバー側チョークコイル43の間に結合する。結合コンデンサ45a、45bは、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きな容量を有する。ドライバー側チョークコイル43は、伝送信号を電源供給回路20と交流的に絶縁するように充分に大きなインダクタンスを有する。モータドライバー32の電源供給回路20は、ドライバー側チョークコイル43、電源ケーブル33、検出器側チョークコイル41を通して電源受け回路22に制御電源として例えば直流5V−0Vを供給する。電源受け回路22は、供給された直流電圧をモータ位置検出器31内の各制御回路に、図示しない給電線を通して給電する。
モータ位置検出器31では、位置検出回路24は、モータ90の位置情報を構成するA相信号、B相信号、Z相信号、および3つのCS信号の6つの信号をパラレルに出力する。エンコード回路25は、上記パラレルなモータ位置情報をシリアルに変換する。すなわち、一定時間ごとの前記6つの信号を1つのシリアル情報にまとめて、1対の電線で伝送できるようにする。モータ位置送信回路13は、ラインドライバー8により、シリアルなモータ位置情報を検出器側結合コンデンサ44a、44bへ差動形式で出力する。本実施例では、ラインドライバー8には市販のインターフェイス用ICを使用している。検出器側結合コンデンサ44a、44bに出力されたモータ位置情報は、検出器側チョークコイル41によって電源受け回路22へ流れるのを妨げられ、静電誘導作用によって電源ケーブルに重畳される。電源ケーブルを介してモータドライバー32に達したモータ位置情報は、ドライバー側チョークコイル43によって電源供給回路20へ流れるのを妨げられる。ラインレシーバー9を有するモータ位置受信回路14は、ドライバー側結合コンデンサ45a、45bを通してモータ位置情報を受信する。デコード回路26は、シリアルなモータ位置情報をパラレルに変換する。モータ駆動回路27は、かくして得たパラレルなモータ位置情報にもとづいてモータを駆動する。。本実施例では、差動形式の入力を処理するラインレシーバー9には市販のインターフェイス用ICを使用している。電源受け回路22へのノイズ侵入を防止するために、検出器側チョークコイル41と電源受け回路22の間で、10〜100μF程度のコンデンサ29を線間に接続する。電源供給回路20へのノイズ侵入を防止するために、ドライバー側チョークコイル43と電源供給回路20の間で、10〜100μF程度のコンデンサ28を線間に接続する。また、高速、高周波で信号を伝送する場合に支障となる伝送線間の信号の反射を防止するために、ドライバー側チョークコイル43と電源ケーブル33の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗48を線間に接続する。本実施例では、終端抵抗48の抵抗値は、電源ケーブル33の特性インピーダンスの値と同じ100Ωである。但し、電源に直流電圧を用いているため、終端抵抗48に直列にコンデンサを接続し、信号の交流成分のみに効果がでるようにしている。抵抗のみの場合は、抵抗の発熱があり、また、伝送波形が歪む場合がある。電源ケーブル33にツイストペア電線やシールド付きツイストペア電線を使用することは、外来ノイズの除去、コモンモードノイズ耐量の向上に有効である。なお、チョークコイルの鉄心として、リング状のフェライトコアや角型の分割型フェライトコアが使用可能である。
【0023】
(参考実施例2)
以上説明した図4の実施例は、2つの巻線40a−40bを有する検出器側チョークコイル41、2つの巻線42a−42bを有するドライバー側チョークコイル43、2つの検出器側結合コンデンサ44a−44b、および2つのドライバー側結合コンデンサ45a−45bを有し、平衡伝送で信号を伝達する。モータ制御装置が良い環境に設置される場合は、不平衡伝送による信号伝達が可能である。図5は不平衡電送の構成を示す。図5において、先行実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。図5の構成は、1つの巻線81を有する検出器側チョークコイル80、1つの巻線83を有するドライバー側チョークコイル82、1つの検出器側結合コンデンサ84、および1つのドライバー側結合コンデンサ85、信号出力素子8を有するモータ位置送信回路13、信号受信素子9を有するモータ位置受信回路14を有し、不平衡伝送によって信号を伝達する。図5の構成は、図4の構成とくらべて小サイズかつ低コストである。
【0024】
(第4実施例)
図6は、本発明の第4実施例である。本実施例は図4に示す第3実施例に新たな構成を付加するものであるので、第3実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。本実施例のモータ制御装置は、第2実施例と同様にモータドライバー32とモータ位置検出器31の間で双方向に情報の伝達ができる。
【0025】
モータドライバー32は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号をモータ位置検出器31へ送信する制御信号送信回路をさらに備えている。具体的には、モータドライバー32は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ11を有する送受信回路18を使用することにより、モータ位置受信回路と制御信号送信回路の両方を備える。
【0026】
モータ位置検出器31は、制御信号送信回路をさらに備えている。具体的には、モータ位置検出器31は、受信の両方が可能なトランシーバ10を有する送受信回路17を使用することにより、モータ位置送信回路と制御信号受信回路の両方を備える。
【0027】
トランシーバ10、11は、双方向に差動入出力する回路であり、本実施例では市販のインターフェイス用ICを使用している。さらに、信号が反射するのを防止するため、電源ケーブル33と検出器側チョークコイル41の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗49を線間に接続する。送受信回路18内の制御信号送信回路は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号15を、ドライバー側結合コンデンサ45a、45bに出力する。検出器制御信号15は、電源ケーブル33と検出器側結合コンデンサ44a、44bを経由して、送受信回路17内の制御信号受信回路で受信される。
【0028】
(第5実施例)
図7は、本発明のモータ制御装置の第5実施例である。先行実施例と同じ部材には同番号を付している。1対(2本)の電線7−7を有する電源ケーブル33は、モータドライバー32からモータ位置検出器31へ電源を供給する。
【0029】
モータ位置検出器31では、検出器側チョークコイル41の2つの巻線40aと40bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源受け回路部22の間を接続して電源受け通路を構成する。信号伝送用の2つの検出器側結合コンデンサ44a、44bはそれぞれ、一端を電源ケーブル33と検出器側チョークコイル41の間に結合する。結合コンデンサ44a、44bは、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きな容量を有する。検出器側チョークコイル41は、伝送信号を電源受け回路22と交流的に絶縁するように充分に大きなインダクタンスを有する。
モータドライバー32では、ドライバー側変圧器4は信号巻線5と2つの電源巻線6a、6bを有する。2つの電源巻線6a、6bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源供給回路20の間を接続して電源供給通路を構成する。また、電源供給回路20はドライバー側の制御電源としてモータドライバー32内の各制御回路に図示しない給電線を通して給電する。
【0030】
ドライバー側変圧器4は、ドライバー側内回路基板に実装するため、10mm角程度のE型分割フェライトコアとボビンから構成されたSMD(surfacemountedtype)タイプを使用し、前記ボビンに3本の電線を数回巻き付けた構成である。3本の電線のうち1本は信号巻線5、2本は電源巻線6a、6bである。信号巻線5は、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きなインダクタンスが必要である。信号巻線5のインダクタンスを増加させるために信号巻線の電線だけを他の2本の電線より巻数を多くする場合もある。本実施例では、電源巻線6a、6bの2本の電線は8回巻きであるが、信号巻線5の電線は16回巻きとして、例えば伝送レート5Mbpsのマンチェスター符号を使用した場合、実用上必要なレベルである40μH程度のインダクタンスを確保している。
【0031】
モータドライバー32の電源供給回路20は、ドライバー側変圧器4の電源巻線6a、6b、電源ケーブル33、検出器側チョークコイル41を通して電源受け回路22に制御電源として例えば直流5V−0Vを供給する。電源受け回路22は、供給された直流電圧をモータ位置検出器31内の各制御回路に、図示しない給電線を通して給電する。モータ位置検出器31では、位置検出回路24は、モータ90の位置情報を構成するA相信号、B相信号、Z相信号、および3つのCS信号の6つの信号をパラレルに出力する。エンコード回路25は、上記パラレルなモータ位置情報をシリアルに変換する。すなわち、一定時間ごとの前記6つの信号を1つのシリアル情報にまとめて、1対の電線で伝送できるようにする。モータ位置送信回路13は、ラインドライバー8により、シリアルなモータ位置情報を検出器側結合コンデンサ44a、44bへ差動形式で出力する。本実施例では、ラインドライバー8には市販のインターフェイス用ICを使用している。検出器側結合コンデンサ44a、44bに出力されたモータ位置情報は、検出器側チョークコイル41によって電源受け回路22へ流れるのを妨げられ、静電誘導作用によって電源ケーブルに重畳され、ドライバー側変圧器4の電源巻線6a、6bに伝達される。ラインレシーバー9を有するモータ位置受信回路14は、ドライバー側変圧器4の信号巻線5を通してモータ位置情報を受信する。デコード回路26は、シリアルなモータ位置情報をパラレルに変換する。モータ駆動回路27は、かくして得たパラレルなモータ位置情報にもとづいてモータを駆動する。
【0032】
本実施例では、差動形式の入力を処理するラインレシーバー9には市販のインターフェイス用ICを使用している。
【0033】
電源受け回路22へのノイズ侵入を防止するために、検出器側チョークコイル41と電源受け回路22の間で、10〜100μF程度のコンデンサ29を線間に接続する。電源供給回路20へのノイズ侵入を防止するために、ドライバー側変圧器4と電源供給回路20の間で、10〜100μF程度のコンデンサ28を線間に接続する。また、高速、高周波で信号を伝送する場合に支障となる伝送線間の信号の反射を防止するために、ドライバー側変圧器4と電源ケーブル33の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗48を線間に接続する。本実施例では、終端抵抗48の抵抗値は、電源ケーブル33の特性インピーダンスの値と同じ100Ωである。但し、電源に直流電圧を用いているため、終端抵抗48に直列にコンデンサを接続し、信号の交流成分のみに効果がでるようにしている。抵抗のみの場合は、抵抗の発熱があり、また、伝送波形が歪む場合がある。電源ケーブル33にツイストペア電線やシールド付きツイストペア電線を使用することは、外来ノイズの除去、コモンモードノイズ耐量の向上に有効である。
【0034】
なお、チョークコイルの鉄心として、リング状のフェライトコアや角型の分割型フェライトコアが使用可能である。
【0035】
(参考実施例3)
以上説明した図7の実施例は、2つの巻線40a−40bを有する検出器側チョークコイル41、2つの検出器側結合コンデンサ44a−44b、および1つの信号巻線5と2つの電源巻線6a−6bを有するドライバー側変圧器4を備え、平衡伝送で信号を伝達する。モータ制御装置が良い環境に設置される場合は、不平衡伝送による信号伝達が可能である。図8は不平衡電送の構成を示す。図8において、先行実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。図8の構成は、1つの巻線81を有する検出器側チョークコイル80、1つの検出器側結合コンデンサ84、信号出力素子8を有するモータ位置送信回路13、および1つの信号巻線75と1つの電源巻線76を有するドライバー側変圧器74を備え、不平衡伝送によって信号を伝達する。図8の構成は、図7の構成とくらべて小サイズかつ低コストである。
【0036】
(第6実施例)
図9は、本発明の第6実施例である。本実施例は図7に示す第5実施例に新たな構成を付加するものであるので、第5実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。本実施例のモータ制御装置は、第2実施例と同様にモータドライバー32とモータ位置検出器31の間で双方向に情報の伝達ができる。
【0037】
モータドライバー32は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号をモータ位置検出器31へ送信する制御信号送信回路をさらに備えている。具体的には、モータドライバー32は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ11を有する送受信回路18を使用することにより、モータ位置受信回路と制御信号送信回路の両方を備える。モータ位置検出器31は、制御信号受信回路をさらに備えている。具体的には、モータ位置検出器31は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ10を有する送受信回路17を使用することにより、モータ位置送信回路と制御信号受信回路の両方を備える。
トランシーバ10、11は、双方向に差動入出力する回路であり、本実施例では市販のインターフェイス用ICを使用している。さらに、信号が反射するのを防止するため、電源ケーブル33と検出器側チョークコイル41の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗49を線間に接続する。送受信回路18内の制御信号送信回路は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号15を、ドライバー側変圧器4の信号巻線5に出力する。検出器制御信号15は、電源ケーブル33と検出器側結合コンデンサ44a、44bを経由して、送受信回路17内の制御信号受信回路で受信される。
(第7実施例)
図10は、本発明のモータ制御装置の第7実施例である。先行実施例と同じ部材には同番号を付している。1対(2本)の電線7−7を有する電源ケーブル33は、モータドライバー32からモータ位置検出器31へ電源電圧を供給する。
【0038】
モータ位置検出器31では、検出器側変圧器1は信号巻線2と2つの電源巻線3a、3bを有する。2つの電源巻線3a、3bはそれぞれ、電源ケーブル33と電源受け回路22の間を接続して電源受け通路を構成する。
【0039】
検出器側変圧器1は、検出器側内回路基板に実装するため、10mm角程度のE型分割フェライトコアとボビンから構成されたSMD(surfacemountedtype)タイプを使用し、前記ボビンに3本の電線を数回巻き付けた構成である。3本の電線のうち1本は信号巻線2、2本は電源巻線3a、3bである。信号巻線2は、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きなインダクタンスが必要である。信号巻線2のインダクタンスを増加させるために信号巻線の電線だけを他の2本の電線より巻数を多くする場合もある。本実施例では、電源巻線3a、3bの2本の電線は8回巻きであるが、信号巻線2の電線は16回巻きとして、例えば伝送レート5Mbpsのマンチェスター符号を使用した場合、実用上必要なレベルである40μH程度のインダクタンスを確保している。
【0040】
モータドライバー32では、ドライバー側チョークコイル43の2つの巻線42a、42bはそれぞれ、電源供給回路20と電源ケーブル33の間を接続して電源供給通路を構成する。また、電源供給回路20はドライバー側の制御電源としてモータドライバー32内の各制御回路に図示しない給電線を通して給電する。信号伝送用の2つのドライバー側結合コンデンサ45a、45bはそれぞれ、一端を電源ケーブル33とドライバー側チョークコイル43の間に結合する。結合コンデンサ45a、45bは、伝送信号中の最長パルスが伝送できるように充分に大きな容量を有する。ドライバー側チョークコイル43は、伝送信号を電源供給回路20と交流的に絶縁するように充分に大きなインダクタンスを有する。
【0041】
モータドライバー32の電源供給回路20は、ドライバー側チョークコイル43、電源ケーブル33、検出器側変圧器1の電源巻線3a、3bを通して電源受け回路22に制御電源として例えば直流5V−0Vを供給する。電源受け回路22は、供給された直流電圧をモータ位置検出器31内の各制御回路に、図示しない給電線を通して給電する。
【0042】
モータ位置検出器31では、位置検出回路24は、モータ90の位置情報を構成するA相信号、B相信号、Z相信号、および3つのCS信号の6つの信号をパラレルに出力する。エンコード回路25は、上記パラレルなモータ位置情報をシリアルに変換する。すなわち、一定時間ごとの前記6つの信号を1つのシリアル情報にまとめて、1対の電線で伝送できるようにする。モータ位置送信回路13は、ラインドライバー8により、シリアルなモータ位置情報を検出器側変圧器1の信号巻線2へ差動形式で出力する。本実施例では、ラインドライバー8には市販のインターフェイス用ICを使用している。検出器側変圧器1の信号巻線2に出力されたモータ位置情報は、変圧器作用によって電源巻線3a、3bに伝わり、電源電圧と重畳され、電源ケーブル33を通ってモータドライバー32に伝送される。
【0043】
モータドライバー32では、ラインレシーバー9を有するモータ位置受信回路14は、ドライバー側結合コンデンサ45a、45bを通してモータ位置情報を受信する。デコード回路26は、シリアルなモータ位置情報をパラレルに変換する。モータ駆動回路27は、かくして得たパラレルなモータ位置情報にもとづいてモータを駆動する。本実施例では、差動形式の入力を処理するラインレシーバー9には市販のインターフェイス用ICを使用している。電源受け回路22へのノイズ侵入を防止するために、モータ位置検出器31の電源受け回路22と検出器側変圧器1の間で、10〜100μF程度のコンデンサ29を線間に接続する。また、電源供給回路20へのノイズ侵入を防止するために、モータドライバー32の電源供給回路20とドライバー側チョークコイル43の間で、10〜100μF程度のコンデンサ28を線間に接続する。
【0044】
高速、高周波で信号を伝送する場合に支障となる伝送線間の信号の反射を防止するために、電源ケーブル33とドライバー側チョークコイル43の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗48を線間に接続する。本実施例では、終端抵抗48の抵抗値は、電源ケーブル33の特性インピーダンスの値と同じ100Ωである。但し、電源に直流電圧を用いているため、終端抵抗48に直列にコンデンサを接続し、信号の交流成分のみに効果がでるようにしている。抵抗のみの場合は、抵抗の発熱があり、また、伝送波形が歪む場合がある。
【0045】
電源ケーブル33にツイストペア電線やシールド付きツイストペア電線を使用することは、外来ノイズの除去、コモンモードノイズ耐量の向上に有効である。
【0046】
なお、チョークコイルの鉄心として、リング状のフェライトコアや角型の分割型フェライトコアが使用可能である。
【0047】
(参考実施例4)
以上説明した図10の実施例は、1つの信号巻線2と2つの電源巻線3a−3bを有する検出器側変圧器1、2つの巻線42a−42bを有するドライバー側チョークコイル43、および2つのドライバー側結合コンデンサ45a−45bを備え、平衡伝送で信号を伝達する。モータ制御装置が良い環境に設置される場合は、不平衡伝送による信号伝達が可能である。図11は不平衡電送の構成を示す。図11において、先行実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。図11の構成は、1つの信号巻線72と1つの電源巻線73を有する検出器側変圧器71、1つの巻線83を有する検出器側チョークコイル82、および1つのドライバー側結合コンデンサ85、信号受信回路9を有するモータ位置受信素子14を備え、不平衡伝送によって信号を伝達する。図11の構成は、図10の構成とくらべて小サイズかつ低コストである。
【0048】
(第8実施例)
図12は、本発明の第8実施例である。本実施例は図10に示す第7実施例に新たな構成を付加するものであるので、第7実施例と同じ部材には同番号を付して説明を省略する。本実施例のモータ制御装置は、第2実施例と同様にモータドライバー32とモータ位置検出器31の間で双方向に情報の伝達ができる。
【0049】
モータドライバー32は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号をモータ位置検出器31へ送信する制御信号送信回路をさらに備えている。具体的には、モータドライバー32は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ11を有する送受信回路18を使用することにより、モータ位置受信回路と制御信号送信回路の両方を備える。モータ位置検出器31は、制御信号受信回路をさらに備えている。具体的には、モータ位置検出器31は、送信と受信の両方が可能なトランシーバ10を有する送受信回路17を使用することにより、モータ位置送信回路と制御信号受信回路の両方を備える。
【0050】
トランシーバ10、11は、双方向に差動入出力する回路であり、本実施例では市販のインターフェイス用ICを使用している。さらに、信号が反射するのを防止するため、電源ケーブル33と検出器側変圧器1の間で、電源ケーブル33の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終端抵抗49を線間に接続する。送受信回路18内の制御信号送信回路は、モータ位置情報を要求するための検出器制御信号15を、ドライバー側結合コンデンサ45a、45bに出力する。検出器制御信号15は、電源ケーブル33と検出器側変圧器1の信号巻線2を経由して、送受信回路17内の制御信号受信回路で受信される。
【0051】
【発明の効果】
モータ位置検出器とモータドライバーの間を接続する電線の本数を最少の2本にしているので、接続電線の本数に比例的な故障、コネクターの接触不良など、が少ない。また、モータを設置する手間が減少するので、本発明のモータ制御装置は、多くの用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例中の平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図2】 本発明の参考実施例1中の不平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図3】 本発明の第2実施例のモータ制御装置を示す図
【図4】 本発明の第3実施例中の平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図5】 本発明の参考実施例2中の不平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図6】 本発明の第4実施例のモータ制御装置を示す図
【図7】 本発明の第5実施例中の平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図8】 本発明の参考実施例3中の不平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図9】 本発明の第6実施例のモータ制御装置を示す図
【図10】 本発明の第7実施例中の平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図11】 本発明の参考実施例4中の不平衡伝送タイプのモータ制御装置を示す図
【図12】 本発明の第8実施例のモータ制御装置を示す図
【図13】 従来のモータ制御装置を示す図
【図14】 従来のモータ制御装置のモータ駆動回路の詳細を示す図
【符号の説明】
31 モータ位置検出器
32 モータドライバー
33 電源ケーブル

Claims (16)

  1. モータ位置検出器および、+側及び−側の1対の電線を有する電源ケーブルによりモータ位置検出器と接続されるモータドライバーを有し、モータドライバーからモータ位置検出器へ電源ケーブルを経由して制御電源を供給し、かつ、モータ位置検出器とモータドライバーの間で、モータ駆動のための情報を電源ケーブルを経由して伝送するモータ制御装置であり、
    前記モータ位置検出器は、電源受け部、電源ケーブルと電源受け部の間を接続する+側及び−側の電源受け通路、前記+側及び−側の電源受け通路と交流結合する検出器側信号結合回路、モータ位置のパラレル情報を出力するモータ位置検出回路、モータ位置のパラレル情報をシリアル情報に変換するエンコード回路、および、モータ位置のシリアル情報を検出器側信号結合回路に出力するモータ位置送信回路を備え、
    前記モータドライバーは、電源供給部、電源供給部と電源ケーブルの間を接続する+側及び−側の電源供給通路、前記+側及び−側の電源供給通路と交流結合するドライバー側信号結合回路、モータ位置のシリアル情報をドライバー側信号結合回路から受けるモータ位置受信回路、モータ位置のシリアル情報をパラレル情報に変換するデコード回路、および、モータ位置のパラレル情報にもとづいてモータを駆動するモータ駆動回路を備えているモータ制御装置。
  2. モータドライバーは、検出器制御信号をドライバー側信号結合回路に出力する制御信号送信回路を、
    モータ位置検出器は、検出器制御信号を検出器側信号結合回路から受ける制御信号受信回路を備えている請求項1記載のモータ制御装置。
  3. モータドライバーは、ドライバー側信号結合回路と電源供給部の間で、電源供給通路の線間に接続されたコンデンサを備えている請求項1記載のモータ制御装置。
  4. モータ位置検出器は、検出器側信号結合回路と電源受け部の間で、電源受け通路の線間に接続されたコンデンサを備えている請求項1記載のモータ制御装置。
  5. モータドライバーは、ドライバー側信号結合回路と電源ケーブルの間で、電源供給通路の線間に接続された抵抗または抵抗とコンデンサの直列接続を備え、前記抵抗は電源ケーブルの特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する請求項1記載のモータ制御装置。
  6. モータ位置検出器は、検出器側信号結合回路と電源ケーブルの間で、電源受け通路の線間に接続された抵抗または抵抗とコンデンサの直列接続を備え、前記抵抗は電源ケーブルの特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する請求項2記載のモータ制御装置。
  7. 電源ケーブルとして、ツイストペア電線が使用される請求項1記載のモータ制御装置。
  8. 電源ケーブルとして、シールド付ツイストペア電線が使用される請求項1記載のモータ制御装置。
  9. 検出器側信号結合回路は、電源巻線と信号巻線を有する検出器側変圧器で構成され、
    検出器側変圧器の電源巻線は、電源受け通路に挿入され、
    モータ位置送信回路は、モータ位置のシリアル情報を検出器側変圧器の信号巻線に出力し、
    ドライバー側信号結合回路は、電源巻線と信号巻線を有するドライバー側変圧器で構成され、
    ドライバー側変圧器の電源巻線は、電源供給通路に挿入され、
    モータ位置受信回路は、モータ位置のシリアル情報をドライバー側変圧器の信号巻線から入力する請求項1記載のモータ制御装置。
  10. モータドライバーは、検出器制御信号をドライバー側変圧器の信号巻線に出力する制御信号送信回路を備え、
    モータ位置検出器は、検出器制御信号を検出器側変圧器の信号巻線から入力する制御信号受信回路を備えている請求項9記載のモータ制御装置。
  11. 検出器側信号結合回路は、検出器側チョークコイルと検出器側結合コンデンサで構成され、
    検出器側チョークコイルは、電源受け通路に挿入され、
    検出器側結合コンデンサは、電源ケーブルと検出器側チョークコイルの間で、一端を電源受け通路に結合し、
    モータ位置送信回路は、モータ位置のシリアル情報を検出器側結合コンデンサの他端に出力し、
    ドライバー側信号結合回路は、ドライバー側チョークコイルとドライバー側結合コンデンサで構成され、
    ドライバー側チョークコイルは、電源供給通路に挿入され、
    ドライバー側結合コンデンサは、電源ケーブルとドライバー側チョークコイルの間で、一端を電源供給通路に結合し、
    モータ位置受信回路は、モータ位置のシリアル情報をドライバー側結合コンデンサの他端から入力する請求項1記載のモータ制御装置。
  12. モータドライバーは、検出器制御信号をドライバー側結合コンデンサの他端に出力する制御信号送信回路を備え、
    モータ位置検出器は、検出器制御信号を検出器側結合コンデンサの他端から入力する制御信号受信回路を備えている請求項11記載のモータ制御装置。
  13. 検出器側信号結合回路は、検出器側チョークコイルと検出器側結合コンデンサで構成され、
    検出器側チョークコイルは、電源受け通路に挿入され、
    検出器側結合コンデンサは、電源ケーブルと検出器側チョークコイルの間で、一端を電源受け通路に結合し、
    モータ位置送信回路は、モータ位置のシリアル情報を検出器側結合コンデンサの他端に出力し、
    ドライバー側信号結合回路は、電源巻線と信号巻線を有するドライバー側変圧器で構成され、
    ドライバー側変圧器の電源巻線は、電源供給通路に挿入され、
    モータ位置受信回路は、モータ位置のシリアル情報をドライバー側変圧器の信号巻線から入力する請求項1記載のモータ制御装置。
  14. モータドライバーは、検出器制御信号をドライバー側変圧器の信号巻線に出力する制御信号送信回路を、
    モータ位置検出器は、検出器制御信号を検出器側結合コンデンサの他端から入力する制御信号受信回路を備えた請求項13記載のモータ制御装置。
  15. 検出器側信号結合回路は、電源巻線と信号巻線を有する検出器側変圧器で構成され、
    検出器側変圧器の電源巻線は、電源受け通路に挿入され、
    モータ位置送信回路は、モータ位置のシリアル情報を検出器側変圧器の信号巻線に出力し、
    ドライバー側信号結合回路は、ドライバー側チョークコイルとドライバー側結合コンデンサで構成され、
    ドライバー側チョークコイルは、電源供給通路に挿入され、
    ドライバー側結合コンデンサは、電源ケーブルとドライバー側チョークコイルの間で、一端を電源供給通路に結合し、
    モータ位置受信回路は、モータ位置のシリアル情報をドライバー側結合コンデンサの他端から入力する請求項1記載のモータ制御装置。
  16. モータドライバーは、検出器制御信号をドライバー側結合コンデンサの他端に出力する制御信号送信回路を、
    モータ位置検出器は、検出器制御信号を検出器側変圧器の信号巻線から入力する制御信号受信回路を備えた請求項15記載のモータ制御装置。
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