JP3701510B2 - トナー濃度センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトナー濃度センサ、特に、電子写真現像剤を対象とした差動増幅型トナー濃度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真現像剤用のトナー濃度センサ(以下、トナーセンサと略す)として、現像剤がコイル上を通過することによりコイルに生じるインダクタンスの変化を利用したものが知られている。特開平3―181975号公報や特開昭60―254170号公報にはこのようなタイプのセンサが示されており、例えば前者に図4のようなトナーセンサが記載されている。
【0003】
図4に示したトナーセンサでは、駆動コイル51と基準コイル52および検知コイル53を備えた差動トランス54が用いられており、トナー通過による基準コイル52と検知コイル53との間の差動出力からトナー濃度を検知するようになっている。この場合、駆動コイル51は発振器55と接続されており、その発振出力が駆動コイル51に印加されると、基準コイル52および検知コイル53にはそれぞれE1 およびE2 の電圧が発生する。また、基準コイル52と検知コイル53は、差動出力が得られるように極性を反対にして直列に接続されており、その結果、差動出力端56には差動出力電圧としてE0 =E2 −E1 が生じる。
【0004】
さらに、この差動出力電圧E0 は、差動出力端56から信号処理回路57に入力される。この場合、信号処理回路57の他の入力端には、駆動コイル51の印加電圧が入力されており、信号処理回路57からは、差動出力と駆動電圧の位相差に応じた直流電圧が出力される。一方、基準コイル52と検知コイル53の中点は、コンデンサ58および可変容量ダイオード59を介して接地端60と接続されている。この際、可変容量ダイオード59の接合容量(端子間容量)は、抵抗61を介して別の制御電源により制御される。
【0005】
このように構成されたトナーセンサでは、トナー濃度に変化が生じると磁性体であるトナーの量が変動し、それに伴い検知コイル53にて発生する電圧E2 が変化し差動出力電圧E0 が変化する。このため、信号処理回路57からの出力電圧も変動し、これによりトナー濃度の変化を検出できるようになっている。なお、図4のトナーセンサでは、可変容量ダイオード59の容量を外部電圧により制御することにより、差動出力の位相制御を容易に行うことができるようにもなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4のトナーセンサでは、差動トランス54の検知コイル53側にのみコンデンサ58と可変容量ダイオード59が配設されている。すなわち、ここでは、差動トランス54の二次側巻線の片側のみに容量素子が入れられていることになる。従って、トナーセンサの置かれた環境温度が変化した場合、それらの素子の温度特性の影響により差動出力が変動し、正確な検出値が得られないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、トナーセンサの温度特性を改善して検出値の精度を向上し、品質の高いセンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は差動結線した二次側の2つのコイルのそれぞれに、温度に対する容量変化の特性が同等である素子を並列接続することで環境温度変化に伴う容量変化の影響を相殺できると考え本発明をするに至った。
【0009】
本発明のトナーセンサは、発振源に接続された駆動コイルと、前記駆動コイルに電磁的に結合した基準コイルおよび検知コイルとを備え、前記基準コイルおよび検知コイルの間の差動出力に基づきトナー濃度を検出するトナー濃度センサであって、前記基準コイル側と前記検知コイル側のそれぞれに同等の容量−温度特性を有するコンデンサ又は素子群が並列接続されており、かつ前記素子群は直列接続したコンデンサと可変容量ダイオード若しくは可変容量コンデンサとを有することを特徴とする。
【0010】
前記可変容量ダイオード若しくは可変容量コンデンサは、動作の安定化のため接地されていることが好ましい。
【0011】
更に前記基準コイル側と前記検知コイル側のそれぞれに並列接続するコンデンサ又は素子群は同等の容量であることが好ましい。
【0012】
なお、ここで言う同等とは、必ずしも完全同一を意味するものではなく、実質的に同一である状態をも含む概念である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるトナーセンサの構成を示す説明図である。本実施の形態のトナーセンサは、着色トナーと磁性体キャリアとからなる二成分系現像剤のトナー濃度を検出するためのセンサである。
【0014】
図1のトナーセンサは、駆動コイル1と基準コイル2および検知コイル3を備えた差動トランス4を用いており、トナー通過の際に生じる基準コイル2と検知コイル3との間の差動出力からトナー濃度を検知している。
【0015】
また、駆動コイル1は発振器5と接続されており、基準コイル2と検知コイル3は、差動出力が得られるように極性を反対にして直列に接続されている。そして、発振器5の発振出力が駆動コイル1に印加されると、基準コイル2および検知コイル3にはそれぞれE1 およびE2 の電圧が発生し、その結果、差動出力端6には差動出力電圧としてE0 =E2 −E1 が発生する。
【0016】
差動出力電圧は、差動出力端6から信号処理回路7に入力される。この信号処理回路7の他の入力端には、駆動コイル1の印加電圧が入力されており、信号処理回路7からは、差動出力と駆動電圧の位相差に応じた直流電圧が出力される。
【0017】
一方、基準コイル2と検知コイル3の中間点には中間端子13が設けられており、この中間端子13は、素子群を形成するコンデンサ8および可変容量ダイオード9を介して接地端10と接続されている。そして、このように構成されたトナーセンサでは、前述同様、トナー濃度に変化が生じると差動出力電圧E0 が変化し、これにより信号処理回路7からの出力電圧が変動してトナー濃度の変化を検出できるようになっている。なお、可変容量ダイオード9の接合容量は図4の場合と同様、抵抗11を介して別の制御電源により制御され、差動出力の位相制御を外部電圧によって容易に行うことができるようになっている。
【0018】
ここで、本発明によるトナーセンサではさらに、基準コイル2と並列に補償コンデンサ12が配設されている。この補償コンデンサ12としては、検知コイル3側に配設されたコンデンサ8や可変容量ダイオード9の温度特性による影響をキャンセルし得る容量素子が使用される。当該実施の形態では、コンデンサ8は可変容量ダイオード9に比べて十分に大きい容量であるので両者を直列接続した合成容量は可変容量ダイオード9の容量と同等である。従って、補償コンデンサ12には可変容量ダイオード9と同等の容量−温度特性を有する素子を用いている。このため当該トナーセンサにあっては、基準コイル2側と検知コイル3側とで、両者の温度特性がほぼ等しくなるように回路が形成され、これにより差動トランス4の二次巻線側の温度特性のバランスが図られる。従って、図1のトナーセンサでは、環境温度の変動があっても検知コイル3側における温度特性の影響がキャンセルされ、素子の温度特性による差動出力への影響が抑えられることになる。図3は25℃における容量を基準としたときの、可変容量ダイオード9と補償コンデンサ12の容量の温度特性の一例を示すもので、この様に温度変化に対し同じ容量変化の傾向を示す素子を組み合わせることで上記の効果が得られる。
【0019】
図2は、補償コンデンサ12による効果を示すグラフであり、横軸は温度、縦軸は信号処理回路7からの出力電圧を示している。図2右上に記載の数値は補償コンデンサ12の容量であり可変容量ダイオード9の容量と実質的に同一とした。可変容量ダイオード9の容量は印加電圧により0〜47pFの範囲で可変である。コンデンサ8の容量は10000pFとした。図2からわかるように、補償コンデンサ12を用いない場合には、温度の変化によって信号処理回路7からの出力電圧が大きく変動している。これに対し、補償コンデンサ12を挿入した場合には変動がきわめて小さく抑えられていることが分かる。従って、温度変化による出力信号の変動をこの補償コンデンサ12により効果的に抑制することができ、環境温度に関わらず正確な検出値を得ることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によるトナー濃度センサは、基準コイルと検知コイルの中間と接地端との間に接続された容量素子(コンデンサ及び可変容量ダイオード若しくは可変容量コンデンサ)と同等の温度特性を有する容量素子(コンデンサ)を基準コイルと並列に配設したことにより、基準コイル側と検知コイル側を同等の温度特性に形成することができ、検知コイル側に配設された容量素子の温度特性による影響をキャンセルすることができる。従って、差動トランスの二次巻線側の温度特性のバランスを取ることができ、素子の温度特性による差動出力への影響が抑えられ、環境温度に関わらず正確な検出値を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるトナー濃度センサの構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る補償コンデンサを用いた場合における効果を示すグラフである。
【図3】本発明に係る補償コンデンサを用いた場合における容量変化の影響を相殺する考え方を示す説明図である。
【図4】従来のトナー濃度センサの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 駆動コイル
2 基準コイル(第1二次コイル)
3 検知コイル(第2二次コイル)
4 差動トランス
5 発振器
6 差動出力端
7 信号処理回路
8 コンデンサ
9 可変容量ダイオード
10 接地端
11 抵抗
12 補償コンデンサ
13 中間端子
51 駆動コイル
52 基準コイル
53 検知コイル
54 差動トランス
55 発振器
56 差動出力端
57 信号処理回路
58 コンデンサ
59 可変容量ダイオード
60 接地端
61 抵抗
Claims (3)
- 発振源に接続された駆動コイルと、前記駆動コイルに電磁的に結合した基準コイルおよび検知コイルとを備え、前記基準コイルおよび検知コイルの間の差動出力に基づきトナー濃度を検出するトナー濃度センサであって、
前記基準コイル側と前記検知コイル側のそれぞれに同等の容量−温度特性を有するコンデンサ又は素子群が並列接続されており、かつ前記素子群は直列接続したコンデンサと可変容量ダイオード若しくは可変容量コンデンサとを有することを特徴とするトナー濃度センサ。 - 前記可変容量ダイオード若しくは可変容量コンデンサは接地されていることを特徴とする請求項1記載のトナー濃度センサ。
- 前記基準コイル側と前記検知コイル側のそれぞれに並列接続する前記コンデンサ又は前記素子群は実質的に等しい容量であることを特徴とする請求項1又は2記載のトナー濃度センサ。
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