JP3700969B2 - 手摺用ブラケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手摺用ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
壁面等に固定されるブラケット本体に対して手摺杆を支持するための手摺杆支持体を回転自在に装着し、不使用時には手摺杆を退避位置まで移動させることのできる手摺用ブラケットとしては、例えば、特開2001-262803号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
この従来例において、手摺ブラケットは、長孔を有するブラケット本体と、手摺杆を固定するためのアームとを備える。長孔の両基端には係止用の切欠が手摺杆の長手方向に延設され、アームを下端の切欠に係止させた状態で使用状態が、上端の切欠に係止させた状態で退避状態が保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例において、手摺杆を使用状態と退避状態との間で移行させるためには、一旦手摺杆全体を長手方向に移動させる作業を要するために、作業性が悪い上に、使用状態であっても、手摺杆を移動させる操作が禁止されていないために、過って退避状態に移行させる操作を完全に禁止することができず、安全性にも劣るという問題がある。
【0005】
また、手摺杆を支持する手摺支持体をブラケット本体に回転自在に連結し、適宜のストッパにより手摺杆を使用状態に維持することも可能であるが、以下の理由によりストッパの信頼性が小さいという難がある。
【0006】
すなわち、図7(a)に示すように、手摺杆支持体2を使用回転位置から退避回転位置側にA方向に回転させようとすると、ストッパ6側の係止面5aには、手摺杆支持体2の回転中心C2と被係止部4の係止面5aとの接点とを結ぶ線分に直交する方向の操作力(F)が発生し、ストッパ6には係止面5a方向と、係止面5aに直交する方向の分力(FH、FV)が発生する。被係止部4と係止面5aとは接触状態であるために、ストッパ6には、直交分力(FV)のみが作用し、該直交分力(FV)によりストッパ6にはアーム長dとの積であるM=FV・dの回転モーメントが付与される。この回転モーメント(M)は図7(a)に示すように、ストッパ6を係止解除方向に動作させる方向を持つために、操作力(F)が大きくなると不用意にストッパ6が解除されるおそれがあり、ストッパ6による被係止部4の拘束信頼性を低下させることになる。
【0007】
この問題は、図7(b)に示すように、上記直交分力(FV)によるモーメント(M)が逆方向を向くように係止面5aを設定することにより解決可能であるが、この場合には以下の問題が生じる。すなわち、ストッパ6は係止解除操作により係止位置から係止解除位置に移動することが必要であり、該ストッパ6が図示の係止位置から回転して係止解除位置に移動する場合には、係止面5aの移動軌跡上に被係止部4が存在しないことが条件となる。しかし、上述した設定では、図7(b)に示すように、回転中心C6を中心とする係止面5の回転軌跡(T)が被係止部4より回転中心C6方向に入り込むために、ストッパ6への操作が不可能になる。
【0008】
上述したように、手摺杆支持体2への大きな操作力の付加によりストッパ6が係止解除位置側に移動することは、ストッパ6の信頼性を低下させることとなり、この問題は、上述した例でいえば、被係止部4との干渉をストッパ6の弾性変形で回避することで一応回避することが可能であるが、弾性体により形成されたストッパ6には未だ信頼性に欠けるという問題がある。
【0009】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、手摺杆3の姿勢変更の作業性が良好で、かつ、不用意に退避状態への移行が生じないようにして安全性を向上させた手摺用ブラケットの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
ブラケット本体1に使用回転位置と退避回転位置との間で回転自在に連結され、手摺杆支持部2aにおいて手摺杆3を支持する手摺杆支持体2と、
係止位置において手摺杆支持体2の基端に形成される被係止部4に係止する係止部5を備え、該手摺杆支持体2を使用回転位置に拘束するストッパ6と、
ストッパ6を係止位置側に付勢する付勢手段7とを有し、
前記ストッパ6は、係止部5と被係止部4との係止面4a、5aに直交し、かつ、中心軸C8が被係止部4の回転端側辺縁近傍を通過する直杆部8においてブラケット本体1に抜け止めされて遊嵌される手摺用ブラケットを提供することにより達成される。
【0011】
手摺杆3を支持する手摺杆支持体2は退避回転位置と使用回転位置との間で回転操作可能であり、不使用時に退避回転位置まで回転させることによって手摺杆3を例えば壁面等の設置基部9から突出する使用回転位置から、壁面に沿う退避位置まで移動させることができる。使用回転位置への保持は、手摺杆支持体2に設けた回り止めの退避回転位置側への移動をストッパ6の係止部5により阻止して行われる(ロック状態)。
【0012】
ロック状態において、図5(a)に示すように、手摺杆支持体2に退避回転位置側へのA方向の回転力を与えると、係止面5aには直交分力(FV)と平行分力(FH)が発生するが、係止面5aへの作用点、すなわち、被係止部4の回転端が直杆部8の中心線近傍に配置される本発明においては、上記直交分力(FV)は概ね直杆部8に対する引張力として作用し、ストッパ6に対する回転モーメント発生しない。また、上記回転端が直杆部8の中心線近傍に位置しているために、係止位置から係止解除位置側へのストッパ6の操作も可能になる。
【0013】
なお、側面視における被係止部4の回転端は直杆部8の中心線近傍に有れば足り、正確に直杆部8の中心線上に配置される必要はない。すなわち、例えば、図5(a)に示した例で、やや上方に偏位していても、アーム長(図7における寸法d)が短くなるために、有害な回転モーメントを可及的に小さくすることができ、本発明の目的を達成できる。また、被係止部4の回転端が下方に偏位しても、係止部5と被係止部4との間に直杆部8長手方向に少量のクリアランスを取ることによりストッパ6の操作が可能になる。クリアランスの存在は、被係止部4が係止部5に接触するまで回転した際には、該被係止部4の回転端は直杆部8の中心線にほぼ一致することとなり、ストッパ6への回転モーメントが発生することがないことから許容される。
【0014】
したがって、本発明によれば、手摺杆3を長手方向に移動させることなく、手摺杆3の位置を変更することができるために、使い勝手が良好になる。また、ストッパ6を剛体で形成することが可能になり、かつ、手摺杆3に加えた力によってストッパ6に発生する係止解除位置側への回転モーメントを可及的に小さくすることができるために、ストッパ6の信頼性を高めることができる。この結果、ストッパ6の信頼性に難があるために、従来使用されなかった、手摺杆3を下方に回転させて退避回転位置とするような仕様も可能になり、設計自由度が向上する。
【0015】
さらに、ストッパ6を係止位置側に付勢する付勢手段7は係止部5が被係止部4に接触することを補償するだけで足り、大きな反力を要しないために、ストッパ6の操作力が過大になることもない。
【0016】
加えて、ストッパ6は、直杆部8をブラケット本体1に適宜の手段で抜け止めして遊嵌させるだけの構成で、格別の回転中心を形成する必要がないために、構造が簡単で、製造コストも低減させることができる。
【0017】
ストッパ6は一体物として形成することも可能であるが、直杆部8を分割し、残余のストッパ本体部6aにねじ込んで形成することができる。直杆部8を螺杆等により形成することにより、係止部5の直杆部8長手方向の位置、すなわち、被係止部4との係止位置を正確に調整することが可能になり、手摺杆支持体2のがたつきを効果的に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1ないし4に壁付き可動手摺として構成された本発明の実施の形態を示す。この実施の形態において手摺杆3は、硬質材により形成される笠木受け3aの外周部に軟質材、あるいは軟質材の表層に硬質材をコーティングした被覆体3bを被覆して長尺に形成される。
【0019】
壁面(設置基部9)に所定ピッチで取り付けられて上記手摺杆3を支持する手摺用ブラケットは、壁面9に固定されるブラケット本体1と、ブラケット本体1に回転自在に連結される手摺杆支持体2とを有し、上記手摺杆3は手摺杆支持体2の上端に形成される板状の手摺杆支持部2aにねじ2cを使用して固定される。
【0020】
ブラケット本体1は、壁面9への固定面1bに設けられたアンカー挿通孔1cに壁面9側のアンカー9aを挿通させた後、ナット9bを締め付けて壁面9に固定される。このブラケット本体1は、固定面1bの両側方、および上端縁を前方に膨隆させた側壁1d、およびストッパ壁面1aを有し、側壁1d上部を中心部に膨隆して軸受け段部1eが形成される。また、ストッパ壁面1aは、後述するように、手摺杆支持体2の下方回転ストロークを規制することができるように、前上がりの傾斜面により形成される。
【0021】
上記ブラケット本体1の固定面1bの正面側壁面にはスプリング保持体10がねじ10aを使用して固定される。スプリング保持体10は、金属板材により形成され、ブラケット本体1の側壁に沿って折り曲げられる2枚の翼片10b、10b間に引張コイルスプリング(付勢手段7)が架設される。
【0022】
手摺杆支持体2は、上記手摺支持部2aの下端部に基端ブロック部2dを形成して、正面視においてブラケット本体1の側壁間の間隔よりやや幅狭の細長矩形状に形成される。基端ブロック部2dの両側壁部には回転軸部2eが同軸上に突出され、図4に示すように、該回転軸部2eをブラケット本体1側の軸受け段部1eと、スプリング保持体10の翼片10b先端に形成した軸受け段部10cとで挟み付けてブラケット本体1に回転自在に連結される。また、基端ブロック部2dの背面には回転軸部2eと同心の円弧面2fと、この円弧面2fから接線方向に延設されるストッパ壁面2bが形成され、図3(a)に示すように、ストッパ壁面2bがブラケット本体1側のストッパ壁面1aに当接して使用回転位置に対応する回転ストローク下方終端が決定される。さらに、手摺杆支持体2には、図5に示すように、基端ブロック部2dの下端に使用回転位置において正面側を向く垂直面からなる係止面4aを備えた被係止部4が形成される。
【0023】
手摺杆支持体2を使用回転位置に拘束するために、ブラケット本体1にはストッパ本体部6aに直杆部8を連結したストッパ6が装着される。ストッパ本体部6aは操作部6bと、操作部6bの背面に膨隆するストッパブロック6cを備え、ストッパブロック6cの上面には、直杆部8の中心軸C8に対して直交し、設置基部9側を向く平面からなる係止面5aを備える係止部5が形成される。
【0024】
一方、直杆部8は、図1、2に示すように、皿形頭部8aを備えたボルトにより形成され、ストッパ本体部6aに中心軸C8方向にねじ込み深さ調整可能に螺合される。図3に示すように、このストッパ6は、ブラケット本体1の固定面1bを貫通する直杆部8にストッパ本体部6aを連結することによってブラケット本体1に装着され、装着状態において、直杆部8の皿形頭部8aが皿もみ凹部1f内に収容されて抜け止めされる。また、ストッパ6の装着状態において、引張コイルスプリング7がストッパブロック6cの正面壁両側縁を圧接し、該ストッパ6に壁面9側への付勢力を付与する。
【0025】
さらに、上記ブラケット本体1の両側壁により形成される正面開口部には板金に折り曲げ加工を施して形成されるカバー体11が装着される。カバー体11は、側縁に形成された立壁11aをブラケット本体1の両側壁内壁に圧接させることにより装着され、装着状態において上縁がストッパ本体部6aの操作部6b下端まで接近してストッパ6の押し込み方向のストロークを規制する。
【0026】
以上のように構成されるブラケットの動作を以下に説明する。上述したように、ストッパ6には引張コイルスプリング7により上方への付勢力が付与されており、該ストッパ6には、直杆部8の皿形頭部8aと、該皿形頭部8aが遊嵌状に嵌合される皿もみ凹部1fとの接触点を回転中心とするモーメントが付与され、図3(a)に示すように、手摺杆支持体2が使用回転位置にある際には、ストッパ本体部6aの上端面が手摺杆支持体2の基端ブロック部2dに当接する。この状態において、直杆部8は壁面9に対してほぼ直交姿勢となっており、図5に示すように、係止部5の係止面5aは、手摺杆支持体2側の被係止部4の係止面4aに正対する。このとき、図5(b)に示すように、係止面4a、5a間に隙間が生じていると、この隙間に対応するだけ手摺杆支持体2の移動が許容され、がたつきの原因となるために、直杆部8のストッパ本体部6aへのねじ込み深さを調整することによって、図5(a)に示すように、係止面4a、5a間を密着させることができる。ねじ込み深さについては、操作部6b上端の当接部2gが手摺杆支持体2に接触する位置で、組み立て時に係止面4a、5a間が適宜の接触圧力により密着するように締め付けトルクの管理を行うことで容易に調整可能である。
【0027】
図5(a)に示すように、係止面4a、5aが密着した状態において、被係止部4の回転側端縁は側面視において直杆部8の中心軸C8上に位置しており、係止面4a、5aに対して上方、かつ後方に位置する回転軸部2eを中心に手摺杆支持体2を退避回転位置側、すなわち上方に回転させようとした場合には、ストッパ6側の係止面5aには、平行分力(FH)と直交分力(FV)が発生する。この状態で手摺杆3に上方への大きな負荷を与えても、ストッパ6への回転モーメント発生要素となる直交分力(FV)は直杆部8への引張力としてのみ作用するために、ストッパ6が不用意に解除方向に回転することはない。また、手摺杆3に下方への荷重をかけても、手摺杆支持体2のストッパ壁面2bがブラケット本体1に当接して下方への回転を規制しているために、手摺杆支持体2が下方に回転することもない。
【0028】
以上のロック状態の解除は、手摺杆支持体2の下方に位置するストッパ6の操作部6bを下方に押しつけることにより簡単に行うことができ、操作部6bの押し下げにより、直杆部8の皿形頭部8aは擬似的な回転中心となって係止解除位置まで回転し、手摺杆支持体2の被係止部4との係止が解除される。被係止部4の回転側端縁が側面視、すなわち、手摺杆支持体2の回転面に直交する方向から見た状態で直杆部8の中心軸C8上に配置されているために、ストッパ6のロック解除操作中にストッパ6側の係止部5の係止面5aが被係止部4の係止面4aに干渉することがないために、ストッパ6は引張コイルスプリング7の反力に抗する操作力を与えるだけで円滑に動作させることができる。
【0029】
また、ストッパ6は直杆部8をブラケット本体1に挿通させた状態で装着され、奥行き方向の移動がカバー体11に衝接するまで許容されるために、ストッパ6の操作部6bに下方への操作力を与えた状態でストッパ6が回転し、被係止部4との係止が解除された瞬間に、被係止部4から脱落するように奥行き方向に少量移動するために、節度感が発生し、利用者は、容易にストッパ6の解除を知ることができる。
【0030】
なお、この実施の形態において、係止部5の係止面5aとの有効係止面積を増加させるために、被係止部4の回転側端縁は、該端縁に形成されるアール面4bの存在を考慮して、直杆部8の中心軸C8よりやや下方にはみ出して形成される。
【0031】
手摺杆3の退避位置までの退避操作は、上述したようにストッパ6をロック解除位置に移動させた状態で手摺杆3を上方に移動させて手摺杆支持体2を退避回転位置まで回転させるだけで行うことが可能であり、ストッパ6の移動により、両端がスプリング保持体10の両翼に連結されて移動が拘束される引張コイルスプリング7は、図6に示すように、ストッパ6のストッパブロック6cの下面両側縁により前方に押されて中央部が撓んだ状態となってストッパ6を前方斜め上方に付勢する。ロック解除位置においてストッパ6に前方斜め上方の付勢力を確実に与えるために、ストッパ本体部6aのストッパブロック6cには、引張コイルスプリング7の外周を壁面9側に押しつけるための曲率段部6dが形成される。
【0032】
退避回転位置において手摺杆支持体2は、基端ブロック部2dの下端に形成された第2ストッパ面2hがストッパ本体部6aの上面に押圧されて当該位置を保持し、この後、再び手摺杆支持体2を使用回転位置まで回転させると、ストッパ6の係止部5の前端縁が基端ブロック部2dの第2ストッパ面2hと被係止部4との間に形成された斜面2j上を摺接しながら引張コイルスプリング7の付勢力により原位置に復帰し、係止部5と被係止部4とが係止する。被係止部4との係止は、上記付勢力により弾発的に行われるために、操作者は容易に係止完了を知ることが可能なために、過って未係止状態で手摺杆3の復帰作業を終了することがない。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、手摺杆の姿勢変更の作業性を良好にすることができ、かつ、不用意に退避状態への移行が生じないために、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す分解斜視図である。
【図2】設置基部への取付状態を示す図で、(a)は手摺杆の使用状態、(b)は退避状態を示す図である。
【図3】図2の断面図で、設置基部、ブラケット本体および手摺杆を要部で切断したものであり、(a)は手摺杆の使用状態、(b)は退避状態を示す図である。
【図4】手摺杆支持体の連結状態を示す断面図であり、要部説明図である。
【図5】ストッパの動作を説明する要部断面図であり、(a)は手摺杆支持体が使用回転位置にある状態を示す図、(b)は係止面間に隙間が発生した状態を示す図である。
【図6】手摺杆支持体が退避回転位置にある状態を示す図であり、図5に対応する要部断面図である。
【図7】従来の問題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ブラケット本体
1a ストッパ壁面
1b 固定面
2 手摺杆支持体
2a 手摺杆支持部
2b ストッパ壁面
3 手摺杆
4 被係止部
4a 係止面
5 係止部
5a 係止面
6 ストッパ
6a ストッパ本体部
7 付勢手段
8 直杆部
C8 中心軸
9 設置基部

Claims (3)

  1. ブラケット本体に使用回転位置と退避回転位置との間で回転自在に連結され、手摺杆支持部において手摺杆を支持する手摺杆支持体と、
    係止位置において手摺杆支持体の基端に形成される被係止部に係止する係止部を備え、該手摺杆支持体を使用回転位置に拘束するストッパと、
    ストッパを係止位置側に付勢する付勢手段とを有し、
    前記ストッパは、係止部と被係止部との係止面に直交し、かつ、中心軸が被係止部の回転端側辺縁近傍を通過する直杆部においてブラケット本体に抜け止めされて遊嵌される手摺用ブラケット。
  2. 前記ストッパは、ストッパ本体部に直杆部を螺合して形成される請求項1記載の手摺用ブラケット。
  3. ブラケット本体に連結される手摺杆支持体を使用回転位置と退避回転位置との間で回転させて、手摺杆支持体の上端に支持された手摺杆を設置基部から突出する使用位置と、上方に回転して設置基部に沿う退避位置との間で移動操作可能で、かつ、ストッパにより手摺杆支持体の使用回転位置から退避回転位置側への回転を規制する手摺用ブラケットであって、
    前記ブラケット本体には、手摺杆支持体の回転基端に形成されるストッパ壁面が当接して該手摺杆支持体の下方回転ストロークを規制するストッパ壁面が設けられるとともに、
    ストッパは、ブラケット本体の設置基部への固定面に挿通される螺杆からなる直杆部を、使用回転位置において垂直面となる被係止部に係止して手摺杆支持体を使用回転位置に拘束する係止部を備えたストッパ本体部に連結して形成され、
    かつ、ストッパは、ブラケット本体に固定される付勢手段により係止位置側に付勢される手摺用ブラケット。
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