JP3700877B2 - 二酸化窒素ガス検出法および検出材料 - Google Patents

二酸化窒素ガス検出法および検出材料 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気中の有害ガスであるNO (二酸化窒素)を導入または吸着・反応させて濃度を測定するNOガス検出法および検出材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、SO2 ,NOx による環境への影響が問題とされている。SO2 ,NOx は化石燃料の燃焼により発生し、酸性雨や光化学スモッグの原因となっている。日本ではこれらの汚染物質について環境基準が設定され、各地で常時監視局での自動測定法によるガス濃度測定が行われている。これらのガス濃度測定器は数ppbの微量なガスの測定が可能であるが、高価で且つメンテナンスを必要とする。また、自動測定する場合には電力等膨大な経費がかかる上、電源や設置場所の確保が必要である等制約が多い。しかし、ガス濃度の分布調査や地球環境影響評価を精度良く行うためには、観測点を多くし全国規模で環境の監視を行う必要がある。そのために、安価、小型、且つ使い方が簡便なガスセンサー或いは簡易測定法(あるいはモニタリング装置)を1週間、1カ月、および1年等の長期間の蓄積的なデータを取るために利用することが考えられる。
【0003】
現在、半導体ガスセンサー、固体電解質ガスセンサー、電気化学式ガスセンサー、水晶発振式ガスセンサーなど幅広く開発が進んでいる。しかし、これらは短時間での応答を評価するために開発されたものであってデータの蓄積が必要な監視用に開発されたものは少ない。また、検出感度が1ppm程度であるために実環境の濃度(例えばNOx では約10ppb)には対処できない。
【0004】
検知管式気体測定器を使う方法についても、その場での短時間での測定を目的として開発されたものであり、蓄積的な使用は難しい。さらに、測定者が現場に行かなければならないこと、および色を読みとる際に個人差がでる等の問題がある。
【0005】
一般的な簡易測定法としてはポンプにより空気を取り込み、NO2 ガスをサンプリングバッグに直接捕集(直接捕集法)、固体の吸着剤で捕集(固体捕集法)、或いは吸収液中に捕集(液体捕集法)し、集めたガスをガスクロマトグラフィで分析する方法が一般的である。しかし、いずれの方法もサンプルだけでなくポンプ等周辺機器の運搬が必要となる。直接捕集法については、サンプリングバッグの大きさに限りがあるために、蓄積することが難しい。固体捕集法および液体捕集法については、捕集したガスを分析するための処理が必要等の問題がある。
【0006】
吸引等が必要でない簡便なモニタリングの方法として、環境測定用の受動式(パッシブ)サンプラーの利用が注目されている。NO2 用の受動式サンプラーとしては、ナイトレーションプレート法やトリエタノールアミン(TEA)バッヂ法がある。風速、温度および湿度についてその影響を検討し定量性を検討している。一方、サンプリング後の測定は、サンプルを洗浄して溶液として、イオンクロマトグラフィ、吸光光度法により分析する方法が一般的であった。しかし、これらのサンプラーは、回収後、分析を行うまでに、洗浄等の手間が掛かることが問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑み、小型化、高感度化、高蓄積容量化、後処理および測定簡易化を解決するNO2 ガス検出法および検出材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のNOガス検出法は、NOガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたo−トリジンと反応させた後、分光光度計により前記o−トリジン透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NOの量を検出することを特徴とする。
また本発明のNO ガス検出法は、NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたジフェニルアミンと反応させた後、分光光度計により前記ジフェニルアミン透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とする。
また本発明のNO ガス検出法は、NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたクロモトロープ酸ナトリウムと反応させた後、分光光度計により前記クロモトロープ酸ナトリウム透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とする。
また本発明のNO ガス検出法は、NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたサリチル酸ナトリウムと反応させた後、分光光度計により前記サリチル酸ナトリウム透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とする。
また本発明のNO ガス検出法は、NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩と反応させた後、分光光度計により前記スルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とする。
【0009】
また本発明のNOガス検出材料は、平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中にNOガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すo−トリジンを含浸させていることを特徴とするものである。
また本発明のNO ガス検出材料は、平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すジフェニルアミンを含浸させていることを特徴とするものである。
また本発明のNO ガス検出材料は、平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すクロモトロープ酸ナトリウムを含浸させていることを特徴とするものである。
また本発明のNO ガス検出材料は、平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すサリチル酸ナトリウムを含浸させていることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明のNO ガス検出材料は、平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩を含浸させていることを特徴とするものである
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発明のNO2 ガス検出法および検出材料に至った。
【0012】
すなわち、本発明のNO2 ガス検出法は、NO2 ガスを、透明な吸着剤である多孔体の孔中に導入または吸着した検知剤と反応させた後、分光光度計により検知剤透過の可視UV吸収スペクトルを測定することによりNO2 の量を検出することを特徴とする。
【0013】
また本発明のNO2 ガス検出材料は、透明な多孔体の孔中にNO2 ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示す検知剤が導入または吸着されていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明者らは多孔体の平均孔径と可視UV波長領域(200〜2000nm)での透過スペクトルを測定した結果、平均孔径200オングストローム以下では殆どスペクトルの変化がなかったが、それ以上の孔径のものでは可視領域(350〜800nm)で急激な透過率の減少が観測された。従って、本発明で用いる多孔体の平均孔径は200オングストローム以下で、200〜2000nmの可視UV波長領域で透明な多孔体を使用する。多孔体の比表面積は1g当たり100m2 以上である。例えばガラス多孔体または有機高分子多孔体を用いる。なお、この明細書における多孔体の形状としては、ファイバ(コアおよびクラッド)、光導波路をはじめ透過で可視UV吸収スペクトル測定が可能な形状のものをすべて含む。
【0015】
尚、多孔体の孔径が200オングストローム以下とする根拠として、図9に孔径と透過率の関係を実測したデータを示す。すなわち、透過率が10%程度あれば、検出可能なことから、本発明で用いる多孔体の孔径は200オングストローム以下とする。
【0016】
検知剤として、化合物自体、そのニトロソ誘導体、そのニトロ誘導体、或いはその酸化物が可視UV波長領域(200〜2000nm)に吸収を持つ化合物を用いる。例えば、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アントラセン等のアミン、カルボン酸、スルフォン酸等の化合物で室温で揮散しないものを使用する。
【0017】
検知剤を多孔体の孔中に導入または吸着させる方法として、検知剤を単独もしくは他の化合物と混合して溶液として多孔体に含浸させて孔中に導入または吸着し乾燥する方法、検知剤を単独でもしくは他の化合物と混合して蒸着して孔中に導入または吸着する方法、検知剤を単独でもしくは他の化合物と混合して溶融して孔中に導入または吸着する方法、および検知剤を単独でもしくは他の化合物と混合してゾルゲル法により多孔体を作製する際に孔中に導入または吸着する方法がある。
【0018】
本発明では吸着剤として多孔体を用いることにより吸着面積を増大し、従来の方法に比較して感度および蓄積容量を増大させることができる。それに伴い、小型なNO2 検出用試験片等でのサンプリングが可能となる。
【0019】
多孔体が200〜2000nmの波長領域で透明、且つ検知剤がそれ自体またはそのニトロソ誘導体、そのニトロ誘導体、そのアゾ色素、或いはその酸化物が可視UV波長領域(200〜2000nm)に吸収を持つために、試料を後処理することなくそのまま透過の可視UV吸収スペクトルを測定することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図1は本発明で用いるNO2 検出用試験片の作製過程を示す。すなわち、多孔体チップ1を検知剤溶液2に所定時間含浸させた後、風乾し、その後、例えば10-6Torrで真空乾燥することによりNO2 検出用試験片3が得られる。
【0021】
図1の方法により平均孔径40オングストローム、サイズ8mm×8mm×1mmtの多孔性ガラスチップを、NO2 と反応性のあるo−トリジンの0.3Mメタノール溶液に2時間含浸させた後、真空乾燥することによりNO2 検出用試験片が得られた。このNO2 検出用試験片の可視・UV透過スペクトルを図2に示す。NO2 検出用試験片および含浸前の多孔性ガラスチップとも、水の吸収と思われる吸収が1350nm付近と1900nm付近にあり、湿度および放置時間により変化した。NO2 検出用試験片では、340nm以下のo−トリジンの吸収が強く、多孔性ガラスチップよりも長波長領域でしか使用できない。このNO2 検出用試験片の有効な測定波長範囲は350〜1000nmと判断した。
【0022】
このNO2 検出用試験片を使って、10ppmNO2 ガス中に暴露した場合の吸収スペクトルを図3に示す。NO2 ガス中1時間放置することにより、440nm付近の吸収が顕著に現れる。これらの化合物はo−トリジンが一旦ニトロソ化した後、窒素、酸素を放出して分解し、生成した化合物だと推定される。このニトロソ化反応は溶液反応では酸性下で起こる反応であるが、多孔体の中では容易に気体−固体反応が実現した。既知濃度のNO2 を含む標準ガスについて吸光度の差と濃度の間の検量線を求め、屋内空気の測定を行った結果、NO2 暴露量250ppb・dayが明らかになった。このことから、サブppmレベルでのNO2 の検出が可能であることが明らかになった。測定は吸光光度計の薄膜測定用のホルダに暴露したNO2 検出用試験片を入れるだけであり、簡単に行うことができた。
【0023】
図3にはNO2 ガス中にさらに20時間暴露した吸収スペクトルも示した。吸収は飽和することなく増加しており、反応生成物が試験片内に蓄積されていることが分かる。NO2 の標準的な濃度が10ppbとすれば、10ppm−20時間の暴露は10ppb−20000時間(約800日)の暴露に相当し、高蓄積容量であることが分かる。
【0024】
[実施例2]
実施例1と同じ多孔性ガラスチップに、検知剤としてジフェニルアミンを含浸させた例を示した。NO2 検出用試験片は多孔性ガラスチップを0.3Mジフェニルアミンのメタノール溶液に含浸させて作製した。実施例1と同様にNO2 検出用試験片の透過スペクトルを測定し、有効な測定波長範囲340〜1000nmを決定した。図4には、50ppmNO2 に1時間暴露した際の吸収スペクトルを示した。NO2 との反応により生じた生成物は406nmに吸収極大を持つことが分かった。この場合も、従来溶液反応では酸性下で初めて起こる反応が、多孔体中で容易に実現された。50ppmで吸光度1.9程度と高く、検知剤にジフェニルアミンを使用しても高感度なサブppmレベルのNO2 の分析が可能なことが分かった。
【0025】
[実施例3]
実施例1と同じ多孔性ガラスチップに、検知剤としてクロモトロープ酸ナトリウムを含浸させた例を示した。NO2 検出用試験片は多孔性ガラスチップを0.1Mクロモトロピック酸ナトリウム水溶液に含浸させて作製した。図5には、60ppmNO2 に1時間暴露後の吸収スペクトルを示した。通常、比色定量に用いられるニトロ化反応は濃硫酸存在下で起こるのに対して、多孔体の中では容易に起こることが確認された。60ppmで吸光度0.8程度あり、検知剤にクロモトロープ酸ナトリウムを使用してもppmレベルのNO2 の分析が十分可能なことが分かった。
【0026】
[実施例4]
実施例1と同じ多孔性ガラスチップに、検知剤としてサリチル酸ナトリウムを含浸させた例を示した。NO2 検出用試験片は多孔性ガラスチップを0.3Mサリチル酸ナトリウムのメタノール溶液に含浸させて作製した。図6には、60ppmNO2 に1時間暴露後の吸収スペクトルを示した。この場合も実施例3と同様に多孔体のニトロ化反応の促進作用が現れる。検知剤にサリチル酸ナトリウムを使用してもppmレベルのNO2 の分析が可能なことが分かった。
【0027】
[実施例5]
実施例1と同じガラスチップに、検知剤としてスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩の水溶液を含浸させた例を示した。NO2 検出用試験片はガラス試験片を0.02Mのスルファニル酸および0.005Mの1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩を含む水溶液を含浸させて作製した。図7には、10ppmNO2 に1時間暴露後の吸収スペクトルを示した。420nm及び540nm付近に新しい吸収が現れた。540nm付近の吸収はスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩がカップリングしたものと考えられる。
【0028】
図8には、代表的な分析法であるザルツマン法で用いられる反応スキームを示した。反応はまず、スルファニル酸がNO2 - と反応してジアゾニウム塩が生成する反応が起こり(ジアゾ化反応)、次にこのジアゾニウム塩と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩がカップリング反応を起こす。生成したアゾ色素は545nmに吸収波長を有することが知られている。図7の540nm付近の吸収を持つ化合物はこのアゾ色素だと推定できる。このことから、2段階反応で且つ酸触媒の必要なザルツマン法で用いる反応が、多孔体の中では無触媒で起こることが確認された。10ppmの吸光度0.3程度と高く、検知剤にスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩ジフェニルアミンを使用しても高感度なサブppmレベルのNO2 の分析が可能なことが分かった。
【0029】
尚、図3〜図7の測定結果でo−トリジンの吸光度が高い理由として、o−トリジンはNO2 との反応性が他よりも高くて速やかに反応して酸化物に変わる。つまり、反応収率が高い。従って、同じ量のNO2 に曝しても、吸光度の変化が大きくなることが考えられる。また、検出に必要な吸光度の絶対値として、測定装置の安定性によるが、この実施例で用いた装置の場合0.02以上の吸光度差があれば検出可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のNO2 ガス検出法および検出材料によれば、吸着剤として多孔体と検知剤の組み合わせを用いることにより吸着面積を増大し、従来の方法に比較して感度および蓄積容量が優れ、且つ同時にサンプリング系を小型化できる。試料を後処理することなくそのまま透過の可視UV吸収スペクトルを測定することができ、従来の後処理が不要であるとともに、測定の簡易化が図れる。
【0031】
さらに、本発明のNO2 ガス検出法は、ガス種に選択的に反応する検知剤の選択、電磁波の吸収・放出を組み合わせることによっても他のガス種への応用が可能なことは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いるNO2 検出用試験片の作製過程の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例1に係るo−トリジンを多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片の透過スペクトルの一例を示す特性図である。
【図3】本発明の実施例1に係るo−トリジンを多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片を10ppmNO2 ガスに1時間放置した際の吸収スペクトルの一例を示す特性図である。
【図4】本発明の実施例2に係るジフェニルアミンを多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片を50ppmNO2 ガスに1時間放置した際の吸収スペクトルの一例を示す特性図である。
【図5】本発明の実施例3に係るクロモトロープ酸ナトリウムを多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片を60ppmNO2 ガスに1時間放置した際の吸収スペクトルの一例を示す特性図である。
【図6】本発明の実施例4に係るサリチル酸ナトリウムを多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片を60ppmNO2 ガスに1時間放置した際の吸収スペクトルの一例を示す特性図である。
【図7】本発明の実施例5に係るスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩を多孔体孔中に吸着したNO2 検出用試験片を10ppmNO2 ガスに1時間放置した際の吸収スペクトルの一例を示す特性図である。
【図8】本発明に係るザルツマン法で用いられる反応スキームの一例を示す説明図である。
【図9】本発明に係る多孔体と透過率の関係の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 多孔体チップ
2 検知剤溶液
3 NO2 検出用試験片

Claims (10)

  1. 二酸化窒素(以下NOという)ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたo−トリジンと反応させた後、分光光度計により前記o−トリジン透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NOの量を検出することを特徴とするNOガス検出法。
  2. NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたジフェニルアミンと反応させた後、分光光度計により前記ジフェニルアミン透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とするNOガス検出法。
  3. NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたクロモトロープ酸ナトリウムと反応させた後、分光光度計により前記クロモトロープ酸ナトリウム透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とするNOガス検出法。
  4. NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたサリチル酸ナトリウムと反応させた後、分光光度計により前記サリチル酸ナトリウム透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とするNO ガス検出法
  5. NO ガスを、透明な吸着剤である平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に含浸させたスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩と反応させた後、分光光度計により前記スルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩透過の可視UV吸収スペクトルを測定し、NO の量を検出することを特徴とするNO ガス検出法
  6. 平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すo−トリジンを含浸させていることを特徴とするNOガス検出材料。
  7. 平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔 中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すジフェニルアミンを含浸させていることを特徴とするNO ガス検出材料。
  8. 平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すクロモトロープ酸ナトリウムを含浸させていることを特徴とするNO ガス検出材料。
  9. 平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すサリチル酸ナトリウムを含浸させていることを特徴とするNO ガス検出材料。
  10. 平均孔径が200オングストローム以下の透明な多孔体の孔中に、NO ガスと反応して可視UV波長領域(200〜2000nm)で吸収変化を示すスルファニル酸と1−ナフチルエチレンジアミン塩酸塩を含浸させていることを特徴とするNO ガス検出材料。
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