JP3699341B2 - 中空金属部材の溶接接合方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、中空金属部材(鋼,ステンレス鋼,チタンあるいはチタン合金等からなる円管,多角形断面構造の柱,ビ−ム等の中空部材)の端部同士を工場内や現場において突き合わせ溶接接合する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】
近年、建築物の構造材としても各種断面形状の中空金属部材(鋼管等)が多用されるようになったが、それに伴いこれら中空金属部材を建築現場等において適正にかつ簡易に溶接接合するための様々な提案がなされてきた。
【0003】
例えば、鋼管等の中空金属部材同士を突き合わせ溶接により接合する場合、溶融金属の溶け落ちを防止して溶接部の健全性を確保するためにリング状の裏当て金を溶接部に裏当てして溶接することが従来から行われているが、特開平11−216594号公報には、その裏当て金を中空金属部材の開口端から挿入して溶接箇所に当てがう際に、該裏当て金が中空金属部材内へ過度に深く押し込まれることなく溶接部の適正箇所に位置決めされるよう、裏当て金に係止部となる肉厚段差を設けるという提案が示されている。
また、実開平6−41988号公報には、突き合わせ溶接接合する一方の中空金属部材の一端に口絞り加工を施し、この口絞り部を他方の中空金属部材端部に挿入・嵌合させて周溶接を施すことによって両部材を接合する提案がなされており、この方法によれば裏当て金を要することなく健全な溶接部が得られるとしている。
【0004】
しかしながら、断面形状が円形又は楕円形をなす中空部材同士の突き合わせ溶接や三角形,四角形等の多角形断面中空部材同士の突き合わせ溶接により組み立てられる構造材が増加するにつれて、これら中空部材同士を突き合わせ溶接接合する際に生じがちであった下記a)やb)の“変形現象”も注目されるようになり、構造材の品質確保のために、補修や矯正の工程を必要としたこれら“溶接部の変形”を格別なコスト増を招くことなく抑え得る溶接接合技術の開発が望まれ始めていた。
a) 中空部材同士の突き合わせ部を周溶接する際の熱収縮によって、溶接部に図1に示すような“落ち込み座屈(くびれ)”が生じたり、角管等の場合には更に“角変形(断面の角度変形)”を生じたりする。
b) 中空部材同士の突き合わせ部を周溶接する際の熱収縮によって、図2で示すように継手部分の突き合わせ角度が変位し、溶接組み立て材の真直度が悪化する。
なお、これらの問題は、従前から実施されていた「裏当て金を適用して溶接部の健全性確保を図る手法」によっても完全に拭い去ることができなかった。
【0005】
しかも、近年、例えば建築構造物ではメンテナンスフリ−を要求されるものが増えてきたが、普通鋼材では腐食が著しくてこの要求に耐えることができず、またステンレス鋼材であっても環境によっては腐食を起こすので完全なメンテナンスフリ−を保証することができないことから、耐食性に優れたチタン又はチタン合金が建築構造材料として使用されるケ−スも目立ち始めている。ところが、チタンあるいはチタン合金は溶接が非常に難しい材料であり、しかも高価で高級感に裏打ちされて使用される材料であることから、中空部材同士の突き合わせ溶接に指摘される前述の“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”等が殊更に問題視されてもいた。
【0006】
また、一般に、長尺の中空構造部材を組み合わせて建造物等を製造する場合には、溶接箇所を極力少なくして作業効率を上げるために出来るだけ長尺の構造部材を用いることが行われている。ところが、溶接組み立てする構造部材が長尺になればなるほど、接合後の真直度が悪くなって外観の悪化を招き、また組み立て寸法の狂いも大きくなり、修正することすら困難になるという問題を生じた。
特に、チタン又はチタン合金製の構造部材では、上述したように溶接が鋼に比べて困難であることからより長尺の組み立て部材を使うように図られるため、溶接接合による真直度悪化の問題は一層深刻であった。
【0007】
このようなことから、本発明が目的としたのは、中空金属部材の端部同士を突き合わせ溶接接合する際に生じがちな“落ち込み座屈",“角変形”あるいは“真直度悪化”等を格別なコスト増を招くことなく抑えることができ、健全で安定した接合が達成される溶接接合手段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、「中空金属部材の突き合わせ溶接時に認められがちであった“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”は、 裏当て金を工夫するだけで防ぐことが可能であり、 裏当て金の工夫によっては鋼材のみならず溶接母材がチタン又はチタン合金部材であっても健全な突き合わせ溶接を安定して実施できるようになる上、 特にチタン又はチタン合金部材については必ずしも不活性ガスによるバ−クシ−ルドを必要とすることがなくなる」との新規知見を得ることができた。
【0009】
即ち、従前から「中空金属部材同士の突き合わせ溶接に際して溶融金属の溶け落ちを防止し溶接部の健全性を確保するためにリング状の裏当て金を溶接部に裏当てして溶接する手法」が実施されていたことは前述した通りであるが、単に溶融金属の溶け落ち防止という観点から裏当て金を用いるだけでは溶接部の“落ち込み座屈”や“角変形”あるいは“真直度悪化”を適切に防止することはできないものの、使用する裏当て金の寸法を中空母材の外周溶接長,肉厚あるいは溶接ビ−ドの幅に応じて適正に調整することによりこれらの問題が効果的に解消されることが明らかとなった。
【0010】
例えば、図3は、各種外径の純チタン(JIS2種相当材)製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の“パイプ肉厚(母材厚) ",“溶接長(パイプ外径に相当する長さ)”及び“裏当て金の厚さ”と“落ち込み座屈の発生状況”との関係についての調査結果をまとめて表したグラフであり、各プロットは“落ち込み座屈が発生しない裏当て金の最小厚さ”を示すものであるが、この図3は「“使用する裏当て金の厚さ”を“母材厚”及び“溶接長”の双方に応じた適正な値とすることにより落ち込み座屈を防止できる」ということを明示している。
なお、上記結果は、同一材料であれば程度の差はあれ断面形状の差に依存せずほぼ共通するものであることも分かった。
【0011】
そして、図3に示す結果等を基に“溶接時の落ち込み座屈や角変形が発生しない裏当て金の厚さT”を中空母材の外径,肉厚及び材料の耐力との関数として定量化することによって
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s)
ここで、T:裏当て金の厚さ(mm),
S:裏当て金の耐力(N/mm2),
L:中空金属部材の外周溶接長(mm),
t:中空金属部材の肉厚(mm),
s:中空金属部材の耐力(N/mm2)
なる関係式が得られたが、更なる追試実験によってこの関係式は中空母材の種類を問わずに適正な溶接施工を保証する指針となることを確認した。
【0012】
更に、図4で模式的に示した“裏当て金の幅W”と“中空母材の溶接ビ−ド幅w”が接合後の真直度に大きな影響を及ぼしており、溶接ビ−ド幅に応じた適正幅の裏当て金を使用することによって真直度の優れた突き合わせ溶接構造材が安定して得られることも解明した。
図5は、純チタン(JIS2種相当材)製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の“裏当て金の幅”と“溶接ビ−ド部の幅”が接合後の真直度(図5では図3においてθで示した変形角度を真直度の指針としている)に及ぼす影響を整理して示したグラフであるが、この図5は「裏当て金の幅Wをビ−ドの幅wの2倍以上とすることによって接合後の真直度が著しく改善される」ということを示している。なお、この結果についても中空母材の種類(材質,径,肉厚,断面形状等)を問うことなくほぼ共通することを確認した。
【0013】
本発明は、上記知見事項等を基にして完成されたもので、次の1)〜3)項に示す中空金属部材の溶接接合方法を提供するものである。
1) 中空金属部材同士を突き合わせ接合するに当り、一方の中空金属部材の端部に下記▲1▼式の条件を満たす厚さTの裏当て金の一端を装入してこれを溶接止めし、次いで他方の中空金属部材の端部を鞘状に前記裏当て金に嵌装して両中空金属部材の端部同士を突き合わせた後、その突き合わせ部の周溶接を実施することを特徴とする、中空金属部材の溶接接合方法。
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
ここで、T:裏当て金の厚さ(mm),
S:裏当て金の耐力(N/mm2),
L:中空金属部材の外周溶接長(mm),
t:中空金属部材の肉厚(mm),
s:中空金属部材の耐力(N/mm2)
2) 裏当て金の幅Wを下記▲2▼式の条件を満たす寸法とすることを特徴とする、前記1)項記載の中空金属部材の溶接接合方法。
W≧2w ……▲2▼
ここで、W:裏当て金の幅(mm),
w:ビ−ドの幅(mm)
3) 突き合わせ接合する中空金属部材がチタン又はチタン合金からなるものである、前記1)項又は2)項に記載の中空金属部材の溶接接合方法。
【0014】
なお、本発明では溶接接合する中空金属部材の種類(材質,径,肉厚,断面形状等)が制限されることはなく、鋼,ステンレス鋼,チタンあるいはチタン合金等からなる円管,楕円管,多角形(三角形,四角形,五角形,六角形等)断面構造の柱やビ−ム等の何れであっても適正な溶接接合を行うことができるが、溶接が困難で“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”等が殊更に問題視されるチタン又はチタン合金製中空部材の溶接において本発明法の効果は一層際立つ。特に、チタン又はチタン合金部材の場合には不活性ガスによるバックシ−ルドを必ずしも必要としなくなるという利点がある。
【0015】
また、裏当て金は、溶接金属の初層とのトラブル(例えば腐食の引き金となること)を防止するため基本的には母材と同材質の材料を選定すべきであるが、落ち込み座屈の防止,角変形の防止,真直度悪化の防止という観点からすれば特に裏当て金の材質を規定する必要はない。
【0016】
次いで、本発明を実施例によって説明する。
【実施例】
〔実施例1〕
まず、表1に示す肉厚(1.5mm, 3.0mm, 10.0mm, 15.0mmの4種)と溶接長(外周長:157mm, 314mm, 628mm, 1570mm, 2199mm の5種)を有するJIS2種相当の純チタン管(長さは何れも1mで、 耐力は340N/mm2)を準備した。
そして、同種寸法のチタン管同士を、突き合わせ部に同じく表1に示した厚さのリング状裏当て金(母材管と同じJIS2種相当の純チタン製であり、 幅は何れも50mmで、 耐力は340N/mm2)を裏当てして突き合わせ、続いて突き合わせ部の周溶接(Arガスア−ク溶接)を行って接合した。
ここで、表1に示した裏当て金の厚さは、「*印を付さないもの」は前述した本発明の条件式
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
を満たしており、一方「*印を付したもの」は上記式▲1▼を満たしていないものである。
【0017】
【表1】
【0018】
なお、開先形状としては、母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合は図6に示した形状を、そして母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合は図7に示した形状をそれぞれ採用した。
また、裏当て金を裏当てする際には、一方のチタン管の端部にリング状裏当て金を25mmだけ挿入して溶接止めし、次いで他方のチタン管の端部を前記一方のチタン管の端部から突出している裏当て金部に嵌装して両チタン管の端部同士を突き合わせ状態とすることによって、チタン管の突き合わせ面が裏当て金の幅方向中央部に位置するように留意した。
【0019】
溶接条件としては、母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合には表2に示した条件を、そして母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合には表3に示した条件をそれぞれ採用した。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
上述のようにして得られたチタン管の突き合わせ溶接品につき溶接部の落ち込み座屈の発生状況を調べたところ、本発明の条件式
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
を満たす厚さの裏当て金(表1の*印を付さないもの)を用いた溶接品では溶接部の落ち込み座屈が観察されなかったのに対して、上記条件式▲1▼を満たさない厚さの裏当て金(表1の*印を付したもの)を用いた溶接品では、何れも溶接部に管の半径方向へ 0.1mm以上凹んだ“落ち込み座屈”が認められた。
【0023】
〔実施例2〕
本実施例では、肉厚が 3.0mm及び10.0mmで溶接長(外周長)が2199mmのJIS2種相当純チタン管(長さ1m,耐力340N/mm2)を準備した。
そして、このチタン管同士を突き合わせてから、該突き合わせ部の周溶接(Arガスア−ク溶接)を行って両者を接合する試験を実施した。
【0024】
なお、この突き合わせ溶接に際しては、試験毎に、下記に示すようなリング状裏当て金(母材管と同じJIS2種相当の純チタン製)をそれぞれ適用した。
(a) 母材肉厚が 3.0mmの場合
厚さが9mmで、幅が6mm,10mm,12mm,18mm,24mm,30mmと異なる6種類の裏当て金。
(b) 母材肉厚が10.0mmの場合
厚さが16mmで、幅が15mm,25mm,30mm,45mm,60mm,75mmと異なる6種類の裏当て金。
また、溶接条件としては、前記表2及び表3に示した同一母材肉厚のものと同じ条件を採用した。
【0025】
上述のようにして得られたチタン管の突き合わせ溶接品につき溶接継手部の真直度を調べたところ、母材肉厚が 3.0mmの場合であって幅が12mm,18mm,24mm及び30mmの裏当て金(本発明の条件式「W≧2w …▲2▼」を満たすもの)を用いたものと、母材肉厚が10.0mmの場合であって幅が30mm,45mm,60mm及び75mmの裏当て金(本発明の条件式「W≧2w …▲2▼」を満たすもの)を用いたものでは、変形角度(図2に示した角度θ)が0.03°以下と極めて小さかったのに対し、母材肉厚が 3.0mmの場合であって幅が6mm及び10mmの裏当て金(条件式▲2▼を満たさないもの)を用いたものや、母材肉厚が10.0mmの場合であって幅が15mm及び25mmの裏当て金(条件式▲2▼を満たさないもの)を用いたものでは、変形角度が0.45°〜0.55°と、例えば建築構造としてはそのままで使用できない非常に大きな値となっていた。
【0026】
【効果の総括】
以上に説明した如く、この発明によれば、溶接時の熱影響によって生じがちな“落ち込み座屈",“角変形”あるいは“真直度悪化”等を格別なコスト増を招くことなく安定して抑える得る中空金属部材の突き合わせ溶接接合方法を提供することができ、工場内や建設現場等において品質の良い健全な溶接構造物を作業工数少なく組み立てることが可能となるなど、産業上極めて有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管材を突き合わせ溶接した際に生じる“落ち込み座屈”の説明図である。
【図2】管材を突き合わせ溶接した際に生じる“継手部分の真直度悪化”の説明図である。
【図3】純チタン製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の、“パイプ肉厚(母材厚) ”及び“溶接長”と“落ち込み座掘が発生しない裏当て金の最小厚さ”との関係についての調査結果をまとめて表したグラフである。
【図4】裏当て金を用いて母材の突き合わせ溶接を行ったときの継手部分断面を模式的に示した説明図である。
【図5】純チタン製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の、裏当て金の幅と溶接ビ−ド部の幅が接合後の真直度に及ぼす影響を整理して示したグラフである。
【図6】母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合の開先形状を示した模式図である。
【図7】母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合の開先形状を示した模式図である。
【産業上の利用分野】
この発明は、中空金属部材(鋼,ステンレス鋼,チタンあるいはチタン合金等からなる円管,多角形断面構造の柱,ビ−ム等の中空部材)の端部同士を工場内や現場において突き合わせ溶接接合する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】
近年、建築物の構造材としても各種断面形状の中空金属部材(鋼管等)が多用されるようになったが、それに伴いこれら中空金属部材を建築現場等において適正にかつ簡易に溶接接合するための様々な提案がなされてきた。
【0003】
例えば、鋼管等の中空金属部材同士を突き合わせ溶接により接合する場合、溶融金属の溶け落ちを防止して溶接部の健全性を確保するためにリング状の裏当て金を溶接部に裏当てして溶接することが従来から行われているが、特開平11−216594号公報には、その裏当て金を中空金属部材の開口端から挿入して溶接箇所に当てがう際に、該裏当て金が中空金属部材内へ過度に深く押し込まれることなく溶接部の適正箇所に位置決めされるよう、裏当て金に係止部となる肉厚段差を設けるという提案が示されている。
また、実開平6−41988号公報には、突き合わせ溶接接合する一方の中空金属部材の一端に口絞り加工を施し、この口絞り部を他方の中空金属部材端部に挿入・嵌合させて周溶接を施すことによって両部材を接合する提案がなされており、この方法によれば裏当て金を要することなく健全な溶接部が得られるとしている。
【0004】
しかしながら、断面形状が円形又は楕円形をなす中空部材同士の突き合わせ溶接や三角形,四角形等の多角形断面中空部材同士の突き合わせ溶接により組み立てられる構造材が増加するにつれて、これら中空部材同士を突き合わせ溶接接合する際に生じがちであった下記a)やb)の“変形現象”も注目されるようになり、構造材の品質確保のために、補修や矯正の工程を必要としたこれら“溶接部の変形”を格別なコスト増を招くことなく抑え得る溶接接合技術の開発が望まれ始めていた。
a) 中空部材同士の突き合わせ部を周溶接する際の熱収縮によって、溶接部に図1に示すような“落ち込み座屈(くびれ)”が生じたり、角管等の場合には更に“角変形(断面の角度変形)”を生じたりする。
b) 中空部材同士の突き合わせ部を周溶接する際の熱収縮によって、図2で示すように継手部分の突き合わせ角度が変位し、溶接組み立て材の真直度が悪化する。
なお、これらの問題は、従前から実施されていた「裏当て金を適用して溶接部の健全性確保を図る手法」によっても完全に拭い去ることができなかった。
【0005】
しかも、近年、例えば建築構造物ではメンテナンスフリ−を要求されるものが増えてきたが、普通鋼材では腐食が著しくてこの要求に耐えることができず、またステンレス鋼材であっても環境によっては腐食を起こすので完全なメンテナンスフリ−を保証することができないことから、耐食性に優れたチタン又はチタン合金が建築構造材料として使用されるケ−スも目立ち始めている。ところが、チタンあるいはチタン合金は溶接が非常に難しい材料であり、しかも高価で高級感に裏打ちされて使用される材料であることから、中空部材同士の突き合わせ溶接に指摘される前述の“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”等が殊更に問題視されてもいた。
【0006】
また、一般に、長尺の中空構造部材を組み合わせて建造物等を製造する場合には、溶接箇所を極力少なくして作業効率を上げるために出来るだけ長尺の構造部材を用いることが行われている。ところが、溶接組み立てする構造部材が長尺になればなるほど、接合後の真直度が悪くなって外観の悪化を招き、また組み立て寸法の狂いも大きくなり、修正することすら困難になるという問題を生じた。
特に、チタン又はチタン合金製の構造部材では、上述したように溶接が鋼に比べて困難であることからより長尺の組み立て部材を使うように図られるため、溶接接合による真直度悪化の問題は一層深刻であった。
【0007】
このようなことから、本発明が目的としたのは、中空金属部材の端部同士を突き合わせ溶接接合する際に生じがちな“落ち込み座屈",“角変形”あるいは“真直度悪化”等を格別なコスト増を招くことなく抑えることができ、健全で安定した接合が達成される溶接接合手段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、「中空金属部材の突き合わせ溶接時に認められがちであった“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”は、 裏当て金を工夫するだけで防ぐことが可能であり、 裏当て金の工夫によっては鋼材のみならず溶接母材がチタン又はチタン合金部材であっても健全な突き合わせ溶接を安定して実施できるようになる上、 特にチタン又はチタン合金部材については必ずしも不活性ガスによるバ−クシ−ルドを必要とすることがなくなる」との新規知見を得ることができた。
【0009】
即ち、従前から「中空金属部材同士の突き合わせ溶接に際して溶融金属の溶け落ちを防止し溶接部の健全性を確保するためにリング状の裏当て金を溶接部に裏当てして溶接する手法」が実施されていたことは前述した通りであるが、単に溶融金属の溶け落ち防止という観点から裏当て金を用いるだけでは溶接部の“落ち込み座屈”や“角変形”あるいは“真直度悪化”を適切に防止することはできないものの、使用する裏当て金の寸法を中空母材の外周溶接長,肉厚あるいは溶接ビ−ドの幅に応じて適正に調整することによりこれらの問題が効果的に解消されることが明らかとなった。
【0010】
例えば、図3は、各種外径の純チタン(JIS2種相当材)製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の“パイプ肉厚(母材厚) ",“溶接長(パイプ外径に相当する長さ)”及び“裏当て金の厚さ”と“落ち込み座屈の発生状況”との関係についての調査結果をまとめて表したグラフであり、各プロットは“落ち込み座屈が発生しない裏当て金の最小厚さ”を示すものであるが、この図3は「“使用する裏当て金の厚さ”を“母材厚”及び“溶接長”の双方に応じた適正な値とすることにより落ち込み座屈を防止できる」ということを明示している。
なお、上記結果は、同一材料であれば程度の差はあれ断面形状の差に依存せずほぼ共通するものであることも分かった。
【0011】
そして、図3に示す結果等を基に“溶接時の落ち込み座屈や角変形が発生しない裏当て金の厚さT”を中空母材の外径,肉厚及び材料の耐力との関数として定量化することによって
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s)
ここで、T:裏当て金の厚さ(mm),
S:裏当て金の耐力(N/mm2),
L:中空金属部材の外周溶接長(mm),
t:中空金属部材の肉厚(mm),
s:中空金属部材の耐力(N/mm2)
なる関係式が得られたが、更なる追試実験によってこの関係式は中空母材の種類を問わずに適正な溶接施工を保証する指針となることを確認した。
【0012】
更に、図4で模式的に示した“裏当て金の幅W”と“中空母材の溶接ビ−ド幅w”が接合後の真直度に大きな影響を及ぼしており、溶接ビ−ド幅に応じた適正幅の裏当て金を使用することによって真直度の優れた突き合わせ溶接構造材が安定して得られることも解明した。
図5は、純チタン(JIS2種相当材)製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の“裏当て金の幅”と“溶接ビ−ド部の幅”が接合後の真直度(図5では図3においてθで示した変形角度を真直度の指針としている)に及ぼす影響を整理して示したグラフであるが、この図5は「裏当て金の幅Wをビ−ドの幅wの2倍以上とすることによって接合後の真直度が著しく改善される」ということを示している。なお、この結果についても中空母材の種類(材質,径,肉厚,断面形状等)を問うことなくほぼ共通することを確認した。
【0013】
本発明は、上記知見事項等を基にして完成されたもので、次の1)〜3)項に示す中空金属部材の溶接接合方法を提供するものである。
1) 中空金属部材同士を突き合わせ接合するに当り、一方の中空金属部材の端部に下記▲1▼式の条件を満たす厚さTの裏当て金の一端を装入してこれを溶接止めし、次いで他方の中空金属部材の端部を鞘状に前記裏当て金に嵌装して両中空金属部材の端部同士を突き合わせた後、その突き合わせ部の周溶接を実施することを特徴とする、中空金属部材の溶接接合方法。
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
ここで、T:裏当て金の厚さ(mm),
S:裏当て金の耐力(N/mm2),
L:中空金属部材の外周溶接長(mm),
t:中空金属部材の肉厚(mm),
s:中空金属部材の耐力(N/mm2)
2) 裏当て金の幅Wを下記▲2▼式の条件を満たす寸法とすることを特徴とする、前記1)項記載の中空金属部材の溶接接合方法。
W≧2w ……▲2▼
ここで、W:裏当て金の幅(mm),
w:ビ−ドの幅(mm)
3) 突き合わせ接合する中空金属部材がチタン又はチタン合金からなるものである、前記1)項又は2)項に記載の中空金属部材の溶接接合方法。
【0014】
なお、本発明では溶接接合する中空金属部材の種類(材質,径,肉厚,断面形状等)が制限されることはなく、鋼,ステンレス鋼,チタンあるいはチタン合金等からなる円管,楕円管,多角形(三角形,四角形,五角形,六角形等)断面構造の柱やビ−ム等の何れであっても適正な溶接接合を行うことができるが、溶接が困難で“落ち込み座屈",“角変形",“真直度悪化”等が殊更に問題視されるチタン又はチタン合金製中空部材の溶接において本発明法の効果は一層際立つ。特に、チタン又はチタン合金部材の場合には不活性ガスによるバックシ−ルドを必ずしも必要としなくなるという利点がある。
【0015】
また、裏当て金は、溶接金属の初層とのトラブル(例えば腐食の引き金となること)を防止するため基本的には母材と同材質の材料を選定すべきであるが、落ち込み座屈の防止,角変形の防止,真直度悪化の防止という観点からすれば特に裏当て金の材質を規定する必要はない。
【0016】
次いで、本発明を実施例によって説明する。
【実施例】
〔実施例1〕
まず、表1に示す肉厚(1.5mm, 3.0mm, 10.0mm, 15.0mmの4種)と溶接長(外周長:157mm, 314mm, 628mm, 1570mm, 2199mm の5種)を有するJIS2種相当の純チタン管(長さは何れも1mで、 耐力は340N/mm2)を準備した。
そして、同種寸法のチタン管同士を、突き合わせ部に同じく表1に示した厚さのリング状裏当て金(母材管と同じJIS2種相当の純チタン製であり、 幅は何れも50mmで、 耐力は340N/mm2)を裏当てして突き合わせ、続いて突き合わせ部の周溶接(Arガスア−ク溶接)を行って接合した。
ここで、表1に示した裏当て金の厚さは、「*印を付さないもの」は前述した本発明の条件式
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
を満たしており、一方「*印を付したもの」は上記式▲1▼を満たしていないものである。
【0017】
【表1】
【0018】
なお、開先形状としては、母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合は図6に示した形状を、そして母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合は図7に示した形状をそれぞれ採用した。
また、裏当て金を裏当てする際には、一方のチタン管の端部にリング状裏当て金を25mmだけ挿入して溶接止めし、次いで他方のチタン管の端部を前記一方のチタン管の端部から突出している裏当て金部に嵌装して両チタン管の端部同士を突き合わせ状態とすることによって、チタン管の突き合わせ面が裏当て金の幅方向中央部に位置するように留意した。
【0019】
溶接条件としては、母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合には表2に示した条件を、そして母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合には表3に示した条件をそれぞれ採用した。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
上述のようにして得られたチタン管の突き合わせ溶接品につき溶接部の落ち込み座屈の発生状況を調べたところ、本発明の条件式
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
を満たす厚さの裏当て金(表1の*印を付さないもの)を用いた溶接品では溶接部の落ち込み座屈が観察されなかったのに対して、上記条件式▲1▼を満たさない厚さの裏当て金(表1の*印を付したもの)を用いた溶接品では、何れも溶接部に管の半径方向へ 0.1mm以上凹んだ“落ち込み座屈”が認められた。
【0023】
〔実施例2〕
本実施例では、肉厚が 3.0mm及び10.0mmで溶接長(外周長)が2199mmのJIS2種相当純チタン管(長さ1m,耐力340N/mm2)を準備した。
そして、このチタン管同士を突き合わせてから、該突き合わせ部の周溶接(Arガスア−ク溶接)を行って両者を接合する試験を実施した。
【0024】
なお、この突き合わせ溶接に際しては、試験毎に、下記に示すようなリング状裏当て金(母材管と同じJIS2種相当の純チタン製)をそれぞれ適用した。
(a) 母材肉厚が 3.0mmの場合
厚さが9mmで、幅が6mm,10mm,12mm,18mm,24mm,30mmと異なる6種類の裏当て金。
(b) 母材肉厚が10.0mmの場合
厚さが16mmで、幅が15mm,25mm,30mm,45mm,60mm,75mmと異なる6種類の裏当て金。
また、溶接条件としては、前記表2及び表3に示した同一母材肉厚のものと同じ条件を採用した。
【0025】
上述のようにして得られたチタン管の突き合わせ溶接品につき溶接継手部の真直度を調べたところ、母材肉厚が 3.0mmの場合であって幅が12mm,18mm,24mm及び30mmの裏当て金(本発明の条件式「W≧2w …▲2▼」を満たすもの)を用いたものと、母材肉厚が10.0mmの場合であって幅が30mm,45mm,60mm及び75mmの裏当て金(本発明の条件式「W≧2w …▲2▼」を満たすもの)を用いたものでは、変形角度(図2に示した角度θ)が0.03°以下と極めて小さかったのに対し、母材肉厚が 3.0mmの場合であって幅が6mm及び10mmの裏当て金(条件式▲2▼を満たさないもの)を用いたものや、母材肉厚が10.0mmの場合であって幅が15mm及び25mmの裏当て金(条件式▲2▼を満たさないもの)を用いたものでは、変形角度が0.45°〜0.55°と、例えば建築構造としてはそのままで使用できない非常に大きな値となっていた。
【0026】
【効果の総括】
以上に説明した如く、この発明によれば、溶接時の熱影響によって生じがちな“落ち込み座屈",“角変形”あるいは“真直度悪化”等を格別なコスト増を招くことなく安定して抑える得る中空金属部材の突き合わせ溶接接合方法を提供することができ、工場内や建設現場等において品質の良い健全な溶接構造物を作業工数少なく組み立てることが可能となるなど、産業上極めて有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管材を突き合わせ溶接した際に生じる“落ち込み座屈”の説明図である。
【図2】管材を突き合わせ溶接した際に生じる“継手部分の真直度悪化”の説明図である。
【図3】純チタン製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の、“パイプ肉厚(母材厚) ”及び“溶接長”と“落ち込み座掘が発生しない裏当て金の最小厚さ”との関係についての調査結果をまとめて表したグラフである。
【図4】裏当て金を用いて母材の突き合わせ溶接を行ったときの継手部分断面を模式的に示した説明図である。
【図5】純チタン製パイプ同士を突き合わせ溶接した際の、裏当て金の幅と溶接ビ−ド部の幅が接合後の真直度に及ぼす影響を整理して示したグラフである。
【図6】母材肉厚が 1.5mm及び 3.0mmの場合の開先形状を示した模式図である。
【図7】母材肉厚が10.0mm及び15.0mmの場合の開先形状を示した模式図である。
Claims (3)
- 中空金属部材同士を突き合わせ接合するに当り、一方の中空金属部材の端部に下記▲1▼式の条件を満たす厚さTの裏当て金の一端を装入してこれを溶接止めし、次いで他方の中空金属部材の端部を鞘状に前記裏当て金に嵌装して両中空金属部材の端部同士を突き合わせた後、その突き合わせ部の周溶接を実施することを特徴とする、中空金属部材の溶接接合方法。
T×S≧ 490−0.14×L+(0.032×L+15) ×√(t×s) …▲1▼
ここで、T:裏当て金の厚さ(mm),
S:裏当て金の耐力(N/mm2),
L:中空金属部材の外周溶接長(mm),
t:中空金属部材の肉厚(mm),
s:中空金属部材の耐力(N/mm2) - 裏当て金の幅Wを下記▲2▼式の条件を満たす寸法とすることを特徴とする、請求項1記載の中空金属部材の溶接接合方法。
W≧2w ……▲2▼
ここで、W:裏当て金の幅(mm),
w:ビ−ドの幅(mm) - 突き合わせ接合する中空金属部材がチタン又はチタン合金からなるものである、請求項1又は2に記載の中空金属部材の溶接接合方法。
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